JP3155664U - ハンガー用シート - Google Patents

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芳信 木皿
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Abstract

【課題】ハンガー本体に垂直方向の外力に対して強固な構造のハンガーを提供する。【解決手段】ハンガーを組み立てるためのハンガー用シートであって、フックと本体とを有し、前記本体は立体形状となる二つの対称的な立体形成部を有し、それぞれの前記立体形成部は半円状の内側平面形成部とアーチ状のアーチ部と外側切込部と内側切込部とを有しており、前記外側切込部は半円弧状の切れ込みを有し前記アーチ部の外側の形状を形成しており、前記内側切込部は、前記アーチ部の内側の形状を形成するように前記外側切込部の内側に位置する半円弧状の切れ込みから更に1/4円弧状の切れ込みが延長された3/4円弧状の切れ込みを有し、前記アーチ部の内側の形状を形成する前記半円弧状の切れ込みの一部と前記1/4円弧状の切れ込みによって前記内側平面形成部の形状を形成している。【選択図】図1

Description

本考案は、ハンガー用シートに関する。
女性用の衣服を掛けるためのハンガーとして、一枚の紙を打ち抜き機で打ち抜いて製造した紙製のハンガーが知られている(特許文献1参照)。このハンガーでは、女性の乳房の形状をした屹立部の先端に帯状部を形成し、ハンガーの基体(ハンガー本体)に形成した切断線に帯状部を挿入することによって、紙製ハンガーを立体的な形状にしている。
特開2002−34743号公報
上記特許文献1の紙製ハンガーでは、ハンガーの基体(ハンガー本体)に垂直な方向の外力が加わったときに、帯状部が切断線から抜け易く、また、帯状部自体が変形し易いため、ハンガーの立体的な形状を維持することが難しい。
本考案は、ハンガー本体に垂直方向の外力に対して強固な構造のハンガーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本考案は、ハンガーを組み立てるためのハンガー用シートであって、フックと本体とを有し、前記本体は立体形状となる二つの対称的な立体形成部を有し、それぞれの前記立体形成部は半円状の内側平面形成部とアーチ状のアーチ部と外側切込部と内側切込部とを有しており、前記外側切込部は半円弧状の切れ込みを有し前記アーチ部の外側の形状を形成しており、前記内側切込部は、前記アーチ部の内側の形状を形成するように前記外側切込部の内側に位置する半円弧状の切れ込みから更に1/4円弧状の切れ込みが延長された3/4円弧状の切れ込みを有し、前記アーチ部の内側の形状を形成する前記半円弧状の切れ込みの一部と前記1/4円弧状の切れ込みによって前記内側平面形成部の形状を形成していることを特徴とするハンガー用シートである。
本考案の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本考案によれば、ハンガー本体に垂直方向の外力に対して強固な構造のハンガーを提供することができる。
組み立て後のハンガーの斜視図である。 本実施形態のハンガー用シート1の説明図である。 右側の立体形成部10(右胸部に相当する部分)の説明図である。 水平面形成部を折り曲げたときのハンガーの説明図である。 水平面形成部をハンガー本体3に対してほぼ直角に折り曲げたときの立体形成部の様子の説明図である。 一方の立体形成部の水平面形成部11の外側とアーチ部の内側とを係合させたときのハンガーの説明図である。 第1変形例のハンガー用シートの説明図である。 第2変形例のハンガー用シートの説明図である。
===概要===
本明細書及び添付図面の記載により、以下の事項が明らかとなる。
ハンガーを組み立てるためのハンガー用シートであって、フックと本体とを有し、前記本体は立体形状となる二つの対称的な立体形成部を有し、それぞれの前記立体形成部は半円状の内側平面形成部とアーチ状のアーチ部と外側切込部と内側切込部とを有しており、前記外側切込部は半円弧状の切れ込みを有し前記アーチ部の外側の形状を形成しており、前記内側切込部は、前記アーチ部の内側の形状を形成するように前記外側切込部の内側に位置する半円弧状の切れ込みから更に1/4円弧状の切れ込みが延長された3/4円弧状の切れ込みを有し、前記アーチ部の内側の形状を形成する前記半円弧状の切れ込みの一部と前記1/4円弧状の切れ込みによって前記内側平面形成部の形状を形成していることを特徴とするハンガー用シートが明らかになる。
このようなハンガー用シートによれば、ハンガー本体に垂直方向の外力に対して強固な構造のハンガーを提供することができる。
前記ハンガーを掛けたときの上下関係を基準にしたときに、前記内側切込部の前記内側平面形成部を形成する切れ込みが下側の半円弧状の切れ込みになっていることが望ましい。また、前記アーチ部が外側から内側に向かって折り曲げられるように、前記外側切込部及び前記内側切込部が形成されていることが望ましい。これにより、胸元に相当する領域を広くできる。
前記内側切込部の一部分によって、前記アーチ部の内側に、前記ハンガーの組み立て時に前記内側平面形成部の周面をガイド面にしてスライドさせながら前記アーチ部を折り曲げられるためのガイド部が形成されていることが望ましい。これにより、正確な組み立てを行うことができる。
前記内側平面形成部の外側に第1凹部が形成されており、前記アーチ部の内側に第2凹部が形成されており、前記ハンガーを組み立て時に前記第1凹部と前記第2凹部とが係合したときに、前記内側平面形成部及び前記アーチ部が前記本体に対して垂直になるような位置に、前記第1凹部及び前記第2凹部が形成されていることが望ましい。これにより、正確な組み立てを行うことができる。
前記ハンガーの組み立て時に前記アーチ部を折り曲げるほど前記内側平面形成部の外周が前記第2凹部に入り込むように、前記内側平面形成部の外形が前記内側切込部によって形成されていることが望ましい。これにより、組み立て後の第1凹部と第2凹部との係合が外れにくくなる。
===ハンガー===
本実施形態のハンガー用シートの説明を容易にするため、組み立てられたハンガーの説明を先に行う。
図1は、組み立て後のハンガーの斜視図である。図中の矢印で示すように、以下の説明では、ハンガー1を掛けたときに上になる側を「上」とし、下になる側を「下」として説明する。また、ハンガー1を人体に見立てたときの体幹側を「内側」とし、その外側を「外側」として説明する。また、ハンガー1を人に見立てたときのその人の右側を「右」とし、その人の左側を「左」とし、その人の前側を「前」とし、その人の後ろ側を「後」として説明する。
ハンガー1は、フック2及びハンガー本体3から構成される。フック2は、ハンガー本体3の上側に一体的に形成されている。ハンガー本体3は、女性の胴体の幅や肩幅に相当する幅を有している。ハンガー本体3に例えば女性用の衣服を吊してハンガーラックのレール等にフック2を引っ掛けることによって、衣服を掛けることができる。
ハンガー本体3は、他にもショルダー部3Aや広告領域3Bを有する。
ショルダー部3Aは、ハンガー1に掛ける衣服を支える部分である。袖のある衣服を掛ける場合、ショルダー部3Aは、衣服のショルダー部分を支えることになる。また、ブラジャーやキャミソール等の袖無しの下着や衣服を掛ける場合、肩紐をショルダー部3Aに吊すことになる。
広告領域3Bは、ハンガー本体3の平らな領域である。例えば図中の点線の領域に、衣服を製造した製造元の企業名や、「大安売り」等の宣伝文句や、値段などを印刷することができる。このため、広告領域3Bは、印刷スペースに充分な面積が必要である。但し、広告領域に広告を印刷しなくても良い。
本実施形態のハンガー本体3は、二つの立体形成部10を有する。立体形成部10は、組み立て後に前方に突出するような立体形状になる部分である。立体形成部10は、衣服の立体的形状を崩さないようにするため、衣服の内側から衣服の形状を保持する。このため、立体形成部10は、ハンガー1に掛けられた衣服の胸部に相当する位置に設けられている。また、立体形成部10は、ハンガー本体3上で左右対称に二つ形成されている。
それぞれの立体形成部10は、水平面形成部11と、アーチ部12とを有する。水平面形成部11は、組み立て後のハンガー1において水平な面となる半円状の部分である。アーチ部12は、組み立て後のハンガー1において水平面形成部11を跨ぐアーチ状(半円弧状、弓状)の部分である。平面形成部11は、アーチ部12に対して、内側に位置する内側平面形成部となる。
水平面形成部11とアーチ部12は、組み立て後に、互いの面を交差させながら、ともにハンガー本体3に対して垂直な面を有するようになる。また、水平面形成部11の外側とアーチ部12の内側とが係合し、水平面形成部11がアーチ部12を内側から支える構造になる。これにより、本実施形態のハンガー1の立体形成部10は、ハンガー本体3に垂直な方向の外力に対して強固な構造になる。
特に、立体的な形状のハンガーは、衣服の内側から衣服の形状を保持させるため、ハンガー本体3に垂直な方向の外力が立体形成部にかかりやすい。したがって、本実施形態のハンガー1は、立体形成部10を強固な構成にすることにより、ハンガー1の故障を効果的に抑制できる。
本実施形態のハンガー1は、マネキンを使って衣服を展示したときのように、立体感・ボリューム感を持たせて衣服を展示することができる。また、ハンガーラックに多数の衣服を陳列する場合には、人の目に付きやすいエンドゾーンの衣服は組み立てたハンガー1(立体的なハンガー)に掛けて展示し、中央部に陳列される衣服は組み立て前のハンガー1(シート状のハンガー)に掛ければ、狭いスペースに多くの衣服を効果的に陳列できる。
なお、本実施形態のハンガー1にズボンを吊しても良い。この場合、ヒップラインの立体感・ボリューム感を持たせてズボンを展示することができる。
===ハンガー用シート===
次に、上記のハンガー1を組み立てるためのハンガー用シート1について説明する。
本実施形態のハンガー用シート1は、紙製のシート(板紙)でできている。ハンガー用シート1は、衣服を掛けたときの荷重に耐えられるだけの厚みを有しており、例えば段ボールでできている。濡れた衣服が掛けられるように、シートの表面に防水加工が施された紙を用いても良い。また、ハンガー用シート1の材質を、紙ではなく、PET樹脂やプラスチック製にしても良い。
図2は、本実施形態のハンガー用シート1の説明図である。図3は、右側の立体形成部10(右胸部に相当する部分)の説明図である。既に説明した部位には同じ符号を付している。
ここでは、フック2及びハンガー本体3については説明を省略し、主に右側の立体形成部10(右胸部に相当する立体形成部10であり、図面上では左側の立体形成部10)について説明する。なお、左側の立体形成部10(左胸部に相当する部分)は、右側の立体形成部10と左右対称なだけなので、説明を省略する。
立体形成部10は、既に説明した水平面形成部11及びアーチ部12を有すると共に、これらを形成するための内側切込部21と、外側切込部22とを有する。これらの切込部は、打ち抜き機を用いて打ち抜いて形成された切れ込みである。図中では、内側切込部21及び外側切込部22が太線で示されている。
内側切込部21は、図中の点O(図3参照)を中心とする3/4円弧状の切れ込みである。内側切込部21は、点Oから見て3時の位置から時計方向に12時の位置にわたって形成されている。外側切込部22は、図中の点Oを中心とする半円弧状の切れ込みである。外側切込部22は、点Oから見て6時の位置から時計方向に12時の位置にわたって形成されている。外側切込部22は、内側切込部21よりも外側に形成されている。前述の半円弧状のアーチ部12を形成するようにほぼ同心に半円弧状の外側切込部22と内側切込部21とが形成されており、水平面形成部11を形成するために内側切込部21は更に1/4円弧状の切れ込みが延長されている。
内側切込部21は、水平面用切込部21Aと、水平面側凹部21Bと、アーチ部側凹部21Cと、ガイド用切込部21Dと、アーチ部用切込部21Eとを有する。
水平面用切込部21Aは、水平面形成部11を形成するための半円弧状の切れ込みである。水平面用切込部21Aは、点Oから見て3時の位置から時計方向に9時の位置にわたって形成されている。水平面用切込部21Aのうち、点Oから見て3時の位置から時計方向に6時の位置までの切れ込みは、水平面形成部11の外形を形成するためだけ切れ込みである。
一方、水平面用切込部21Aのうち、点Oから見て6時の位置から時計方向に9時の方向までの切れ込みは、水平面形成部11の外形を形成するためだけでなく、アーチ部12の内側の形状を形成するための切れ込みでもある。この部分の切れ込みは、9時の位置から反時計回りに6時の位置までにわたって点Oとの間隔が徐々に長くなるように形成されている。これにより、点Oから9時の位置の切れ込みまでの間隔よりも、点Oから6時の位置の切れ込みまでの間隔が長くなっている。これにより、組み立て後に、水平面形成部11の外側とアーチ部12の内側との係合が外れにくくなる(後述)。
水平面側凹部21Bは、点Oから見て6時の位置に水平面用切込部21A上の水平面形成部11の側に形成された凹形状の切欠である。アーチ部側凹部21Cは、点Oから見て9時の位置に水平面用切込部21A上のアーチ部12の側に形成された凹状の切欠である。水平面側凹部21Bも、アーチ部側凹部21Cも、ハンガー用シート1の厚さ分の幅の切欠になっている。組み立て時に水平面側凹部21Bとアーチ部側凹部21Cとが互いに係合することによって、水平面形成部11の外側とアーチ部12の内側とが係合し、水平面形成部11がアーチ部12を内側から支える構造になる。
ガイド用切込部21Dは、水平面用切込部21Aとアーチ部用切込部21Eとの間に形成された水平方向の切れ込みである。点Oから見て9時の位置において、水平面用切込部21Aの端部よりも9時の位置のアーチ部用切込部21Eの端部の方が内側に位置しているため、これらの端部を連結するようにガイド用切込部21Dが形成されている。これにより、水平面形成部11のガイド用切込部21Dの周辺は、組み立て時に外側に突出する。この突出した幅分の水平面形成部11の周面(図中のハッチングの領域)は、組み立て時にガイド面11Aとして機能する(後述)。また、アーチ部12の内側のガイド用切込部21Dの周辺には、水平な辺であるガイド部12Aが形成される。このガイド部12Aは、組み立て時に、水平面形成部11のガイド面11Aに案内されることになる(後述)。
アーチ部用切込部21Eは、図中の点Oを中心とする1/4円弧状の切れ込みである。アーチ部用切込部21Eは、点Oから見て9時の位置から時計回りに12時の位置にわたって形成されている。アーチ部用切込部21Eは、アーチ部12の内側の形状を形成するための切れ込みである。つまり、アーチ部12の内側は、水平面用切込部21Aの一部(点Oから見て6時の位置から時計方向に9時の位置までの切れ込み)と、アーチ部用切込部21Eとによって、形成されている。
外側切込部22は、半円弧状の切れ込みであり、アーチ部12の外側の形状を形成するための切れ込みである。
組み立て時に組立作業を容易にするために、ハンガー用シート1には水平面用折れ線31と、アーチ部用折れ線32が予め加工されている。
水平面用折れ線31は、組み立て時に水平面形成部11を折り曲げやすくするための折れ線である。この水平面用折れ線31は、水平面用切込部21Aの端部同士を結ぶように水平方向に形成された折れ線である。言い換えると、水平面用折れ線31は、内側切込部21の3時の位置と9時の位置とを結ぶように水平方向に形成された折れ線である。組み立て時には、この折れ線は谷線になる。なお、水平面形成部11は、水平面用切込部21Aと水平面用折れ線31によって囲まれた領域になる。
アーチ部用折れ線32は、組み立て時にアーチ部12を折り曲げやすくするための折れ線である。このアーチ部用折れ線32は、一直線上に配置された上側折れ線32Aと下側折れ線32Bの二つの折れ線から構成されている。上側折れ線32Aは、点Oから見て12時の方向において、内側切込部21(アーチ部用切込部21E)の端部と、外側切込部22の端部とを結ぶように上下方向に形成された折れ線である。また、下側折れ線32Bは、点Oから見て6時の方向において、水平面用切込部21Aの最下点(水平面側凹部21Bが形成された位置)と、外側切込部22の端部とを結ぶように上下方向に形成された折れ線である。このため、アーチ部用折れ線32は、水平面用折れ線31に対して直交する方向の折れ線になっている。組み立て時には、アーチ部用折れ線32(上側折れ線32A及び下側折れ線32B)は谷線になる。なお、アーチ部12は、内側切込部21と上側折れ線32Aと外側切込部22と下側折れ線32Bとによって囲まれた領域になる。
なお、これまで説明した点Oは、上側折れ線32Aと下側折れ線32Bとを結ぶ仮想線と、水平面用折れ線31との交点に相当する位置である。
===ハンガー1の組み立て方法===
次に、ハンガー1の組み立て時の様子を説明する。
図4は、水平面形成部を折り曲げたときのハンガーの説明図である。このように、組立作業者は、水平面用切込部21Aで水平面形成部11がハンガー本体3から分離されるように、水平面形成部11を折り曲げる。つまり、組立作業者は、水平面形成部11を下から上に向かって折り曲げる。そして、作業者は、水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直になるまで、水平面形成部11を折り曲げる。つまり、組立作業者は、水平面用折れ線31が直角に谷折りされるように、水平面形成部11をハンガー本体3に対して直角に折り曲げる。
図5は、水平面形成部をハンガー本体3に対してほぼ直角に折り曲げたときの立体形成部の様子の説明図である。
水平面形成部11をハンガー本体3に対して直角に折り曲げると、水平面形成部11のガイド用切込部21Dの周辺が、外側に突出した状態になる。そして、この突出した部分のすぐ上には、アーチ部12のガイド部12Aが位置している。このため、作業者は、図5に示すような状態からアーチ部12を折り曲げるときに、ガイド部12Aを水平面形成部11のガイド面11A(図3のハッチングの領域)によって案内させてスライドさせることができる。
このように、作業者が、ガイド部12Aをガイド面11Aにスライドさせながらアーチ部を折り曲げることによって、水平面形成部11をハンガー本体3に対して確実に垂直にすることができる。すなわち、仮に水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直以上に折り曲げられた状態であっても、作業者がアーチ部を折り曲げれば、ガイド部12Aがガイド面11Aを押し下げるので、水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直になるように修正される。また、仮に水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直に至らないような曲げ方であっても、作業者がガイド部12Aをガイド面11Aにスライドさせながらアーチ部を折り曲げれば、水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直になるように修正される。
また、水平面形成部11の外側には、水平面形成部11の厚さ分の幅の切欠であるアーチ部側凹部21Cが形成されている。このため、水平面形成部11がハンガー本体3に対して垂直になるように修正されて、水平面形成部11のガイド面11Aがアーチ部側凹部21Cに一旦入り込めば、アーチ部側凹部21Cによって水平面形成部11のガイド面11Aの上下の動きが規制される。つまり、水平面形成部11とハンガー本体3との角度が直角のまま維持される。
また、既に説明したように、内側切込部21がO点の9時の位置から反時計回りに6時の位置までにわたって点Oとの間隔が徐々に長くなるように形成されている(図3参照)。このため、アーチ部を折り曲げるほど、水平面形成部11の外周(図3のハッチングの領域であるガイド面11A)がアーチ部側凹部21Cに徐々に入り込んでくる。更に作業者がアーチ部を曲げると、ガイド面11Aがアーチ部側凹部21Cに入りきり、アーチ部側凹部21Cが水平面形成部11から水平方向の作用力を受けるようになり、アーチ部12がハンガー本体3に対して前側に押され、アーチ部用折れ線32が水平面用折れ線31よりも若干前に位置するようにハンガー本体3が若干撓んでくる。そして、作業者がアーチ部側凹部21Cを水平面側凹部21Bの位置までアーチ部12を折り曲げたときには、ハンガー本体3の撓みによる弾性力によって、アーチ部側凹部21Cが水平面側凹部21Bに向かう方向に力が働き、アーチ部側凹部21Cが水平面側凹部21Bに自然に嵌り込む。つまり、内側切込部21がO点の9時の位置から反時計回りに6時の位置までにわたって点Oとの間隔が徐々に長くなるように形成されているため(図3参照)、アーチ部側凹部21Cと水平面側凹部21Bとの係合が外れにくくなり、組み立て後の水平面形成部11の外側とアーチ部12の内側との係合が外れにくくなる。
図6は、一方の立体形成部の水平面形成部11の外側とアーチ部の内側とを係合させたときのハンガーの説明図である。
水平面形成部11とハンガー本体3との角度が直角に維持されたまま、アーチ部側凹部21Cと水平面側凹部21Bとが係合することによって、アーチ部12も、ハンガー本体3に対して垂直な状態になる。しかも、水平面用折れ線31とアーチ部用折れ線32とが互いに直交する方向の折れ線になっているため、水平面形成部11とアーチ部12は、互いの面を交差させながら、ともにハンガー本体3に対して垂直な面を有するようになる。また、アーチ部側凹部21Cと水平面側凹部21Bとが係合することによって、水平面形成部11がアーチ部12を内側から支える構造になる。これにより、本実施形態のハンガー1の立体形成部10は、ハンガー本体3に垂直な方向の外力に対して強固な構造になる。
なお、図6では右側の立体形成部10(右胸部に相当する立体形成部10であり、図面上では左側の立体形成部10)だけが組み立てられているが、左側の立体形成部10(左胸部に相当する部分)も同様に組み立てられれば、図1のような立体的なハンガー1が完成する。
本実施形態のハンガー用シート1は、組み立て前にはシート状であるため、嵩張らないため、搬送が容易である。また、本実施形態のハンガー用シート1は、簡単な作業で立体的なハンガー1を組み立てることができるので、現場での組立作業が容易になる。特に、人の目に付きやすいエンドゾーンの衣服だけを立体的なハンガー1に掛けて展示する場合には、購買者がエンドゾーンの衣服を購入するたびに販売者がハンガー1を組み立てる必要があり、販売現場での頻繁なハンガー1の組み立てが想定されるので、簡単な作業で組み立てられるハンガー1の利便性は高い。
また、本実施形態のハンガー用シート1では、水平面用切込部21Aが下側の半円弧状の切れ込みになっているため、水平面形成部11が下から上に向けて持ち上げて折り曲げられるように組み立てられる(図3参照)。これにより、広い広告領域3B(図1参照)を確保することができる。なお、広告領域3Bは、ハンガー1を女性の上半身に見立てると女性の胸元の領域に相当するが、本実施形態のハンガー用シート1では、水平面用切込部21Aが下側の半円弧状の切れ込みになっているため、胸元に相当する領域に切れ込みが入らずに済み、胸元を美しくできる。
また、本実施形態のハンガー用シート1では、アーチ部12を形成するための半円弧状の外側切込部22と内側切込部21の一部とが外側に設けられているため、アーチ部12が外側から内側に向けて折り曲げられて組み立てられる。これにより、広い広告領域3Bを確保することができる。また、本実施形態のハンガー用シート1では、アーチ部12が外側から内側に向けて折り曲げられて組み立てられるため、胸元に相当する領域に切れ込みが入らずに済み、胸元を美しくできる。
===変形例===
<第1変形例>
図7は、第1変形例のハンガー用シートの説明図である。
前述の実施形態では水平面用切込部21Aが「下側」の半円弧状の切れ込みになっていたのに対し、第1変形例では、水平面用切込部21Aが「上側」の半円弧状の切れ込みになっている。したがって、組み立て時には、水平面形成部11が上から下に向かって折り曲げられて組み立てられることになる。このため、組み立て後のハンガー1には、組み立て前の水平面形成部11の領域に空洞ができ、広告領域3Bが狭くなる。また、胸元に相当する領域に空洞ができてしまう。
但し、第1変形例のハンガー用シート1であっても、前述の実施形態と同様に、外力に対して強固な構造のハンガーを提供することができる。
<第2変形例>
図8は、第2変形例のハンガー用シートの説明図である。
前述の実施形態ではアーチ部12を形成するための半円弧状の外側切込部22と内側切込部21の一部とが「外側」に設けられていたのに対し、第2変形例では、アーチ部12を形成するための半円弧状の外側切込部22と内側切込部21の一部とが「内側」に設けられている。したがって、組み立て時には、アーチ部12が内側から外側に向かって折り曲げられて組み立てられることになる。このため、組み立て後のハンガー1には、組み立て前のアーチ部12の領域に空洞ができ、広告領域3Bが狭くなる。また、胸元に相当する領域に空洞ができてしまう。
但し、第2変形例のハンガー用シート1であっても、前述の実施形態と同様に、外力に対して強固な構造のハンガーを提供することができる。
1 ハンガー又はハンガー用シート、2 フック、
3 ハンガー本体、3A ショルダー部、3B 広告領域、
10 立体形成部、
11 水平面形成部、11A ガイド面、
12 アーチ部、12A ガイド部、
21 内側切込部、21A 水平面用切込部、21B 水平面側凹部、
21C アーチ部側凹部、21D ガイド用切込部、21E アーチ部用切込部、
22 外側切込部、
31 水平面用折れ線、
32 アーチ部用折れ線、32A 上側折れ線、32B 下側折れ線

Claims (6)

  1. ハンガーを組み立てるためのハンガー用シートであって、
    フックと、本体とを有し、
    前記本体は、立体形状となる二つの対称的な立体形成部を有し、
    それぞれの前記立体形成部は、半円状の内側平面形成部と、アーチ状のアーチ部と、外側切込部と、内側切込部とを有しており、
    前記外側切込部は、半円弧状の切れ込みを有し、前記アーチ部の外側の形状を形成しており、
    前記内側切込部は、前記アーチ部の内側の形状を形成するように前記外側切込部の内側に位置する半円弧状の切れ込みから更に1/4円弧状の切れ込みが延長された3/4円弧状の切れ込みを有し、前記アーチ部の内側の形状を形成する前記半円弧状の切れ込みの一部と前記1/4円弧状の切れ込みによって前記内側平面形成部の形状を形成している
    ことを特徴とするハンガー用シート。
  2. 請求項1に記載のハンガー用シートであって、
    前記ハンガーを掛けたときの上下関係を基準にしたときに、前記内側切込部の前記内側平面形成部を形成する切れ込みが下側の半円弧状の切れ込みになっていることを特徴とするハンガー用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハンガー用シートであって、
    前記アーチ部が外側から内側に向かって折り曲げられるように、前記外側切込部及び前記内側切込部が形成されていることを特徴とするハンガー用シート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のハンガー用シートであって、
    前記内側切込部の一部分によって、前記アーチ部の内側に、前記ハンガーの組み立て時に前記内側平面形成部の周面をガイド面にしてスライドさせながら前記アーチ部を折り曲げられるためのガイド部が形成されていることを特徴とするハンガー用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のハンガー用シートであって、
    前記内側平面形成部の外側に第1凹部が形成されており、
    前記アーチ部の内側に第2凹部が形成されており、
    前記ハンガーを組み立て時に前記第1凹部と前記第2凹部とが係合したときに、前記内側平面形成部及び前記アーチ部が前記本体に対して垂直になるような位置に、前記第1凹部及び前記第2凹部が形成されている
    ことを特徴とするハンガー用シート。
  6. 請求項5に記載のハンガー用シートであって、
    前記ハンガーの組み立て時に前記アーチ部を折り曲げるほど前記内側平面形成部の外周が前記第2凹部に入り込むように、前記内側平面形成部の外形が前記内側切込部によって形成されていることを特徴とするハンガー用シート。
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