JP3154774B2 - 透水性人工芝の自然空冷除水装置 - Google Patents
透水性人工芝の自然空冷除水装置Info
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- JP3154774B2 JP3154774B2 JP32124591A JP32124591A JP3154774B2 JP 3154774 B2 JP3154774 B2 JP 3154774B2 JP 32124591 A JP32124591 A JP 32124591A JP 32124591 A JP32124591 A JP 32124591A JP 3154774 B2 JP3154774 B2 JP 3154774B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地面上に敷設される人
工芝、特に透水性人工芝を地中の冷気で自然冷却すると
共に、芝面上に溜った雨水等を地中内に導入して排水除
去するに好適な透水性人工芝の自然空冷除水装置に関す
る。
工芝、特に透水性人工芝を地中の冷気で自然冷却すると
共に、芝面上に溜った雨水等を地中内に導入して排水除
去するに好適な透水性人工芝の自然空冷除水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、屋外又は室内に人工芝を布設
する運動施設等が多くなってきている。人工芝を地面上
に敷設する場合の一つの大きな問題として芝面上に溜っ
た雨水等の除水や、人工芝の温度上昇が上げられる。透
水性人工芝の場合、芝目内の透水は可能であるが、芝目
を通った水を地中内に有効に導入し、排水する排水機構
が必要となる。また、人工芝は高温に熱せられると芝自
体の寿命が低下すると共に、人工芝を利用する人体にも
悪影響を与える。そのため、芝目を冷却する手段が従来
より採用されていたが余り効果的なものはなかった。図
13に示す人工芝の自然冷却除水装置は、同一出願人が
創案した従来技術の1つである。人工芝5aは無機質土
壌部材30上に敷設され、その下方の地中内には空冷集
水管31が立設すると共に、空冷集水管31にはその中
心から放射状に伸延する集水冷気集放出体32が連結さ
れる。また、空冷集水管31の下方にはキャップ部材3
3を介して集排水管34が連結される。空冷集水管31
の上方は上蓋35で閉止されると共に上蓋35には多数
個の通水通気口36が貫通形成されると共に下方に向か
って末つぼまりのテーパを形成する分離部材37が連結
される。集水冷気集放出体32の人工芝5a側には通水
通気口38が形成されると共に集水冷気集放出体32内
に入った雨水等を空冷集水管31側に導くための分離部
材39が傾斜し配置される。なお、分離部材39には通
水孔40が貫通形成されている。集排水管34は主とし
て雨水等が流れる区画室41と空気通路42等から構成
され、図13の紙面直角方向に伸延して配設される。
する運動施設等が多くなってきている。人工芝を地面上
に敷設する場合の一つの大きな問題として芝面上に溜っ
た雨水等の除水や、人工芝の温度上昇が上げられる。透
水性人工芝の場合、芝目内の透水は可能であるが、芝目
を通った水を地中内に有効に導入し、排水する排水機構
が必要となる。また、人工芝は高温に熱せられると芝自
体の寿命が低下すると共に、人工芝を利用する人体にも
悪影響を与える。そのため、芝目を冷却する手段が従来
より採用されていたが余り効果的なものはなかった。図
13に示す人工芝の自然冷却除水装置は、同一出願人が
創案した従来技術の1つである。人工芝5aは無機質土
壌部材30上に敷設され、その下方の地中内には空冷集
水管31が立設すると共に、空冷集水管31にはその中
心から放射状に伸延する集水冷気集放出体32が連結さ
れる。また、空冷集水管31の下方にはキャップ部材3
3を介して集排水管34が連結される。空冷集水管31
の上方は上蓋35で閉止されると共に上蓋35には多数
個の通水通気口36が貫通形成されると共に下方に向か
って末つぼまりのテーパを形成する分離部材37が連結
される。集水冷気集放出体32の人工芝5a側には通水
通気口38が形成されると共に集水冷気集放出体32内
に入った雨水等を空冷集水管31側に導くための分離部
材39が傾斜し配置される。なお、分離部材39には通
水孔40が貫通形成されている。集排水管34は主とし
て雨水等が流れる区画室41と空気通路42等から構成
され、図13の紙面直角方向に伸延して配設される。
【0003】図13において、人工芝5a上に溜った雨
水等は無機質土壌部30を通り空冷集水管31および集
水冷気集放出体32の通水通気口36,38を通り、そ
れ等の内部に侵入し、分離部材37,40に誘導されて
空冷集水管31内に入る。また、分離部材39の通水孔
40を通り土壌43内に浸透する。空冷集水管31内に
入った雨水等はキャップ部材33を通り、集排水管34
の区画室41から回路の排水口側に送られて排水され
る。一方、集排水管34の埋設される地中の温度は低温
のため集排水管34の区画室41および空気通路42内
の冷気が空冷集水管31内を上昇しその上蓋35および
集水冷気集放出体32から人工芝5a側に送られ、人工
芝5aの冷却を行う。以上により自然の空冷および除水
が行われる。
水等は無機質土壌部30を通り空冷集水管31および集
水冷気集放出体32の通水通気口36,38を通り、そ
れ等の内部に侵入し、分離部材37,40に誘導されて
空冷集水管31内に入る。また、分離部材39の通水孔
40を通り土壌43内に浸透する。空冷集水管31内に
入った雨水等はキャップ部材33を通り、集排水管34
の区画室41から回路の排水口側に送られて排水され
る。一方、集排水管34の埋設される地中の温度は低温
のため集排水管34の区画室41および空気通路42内
の冷気が空冷集水管31内を上昇しその上蓋35および
集水冷気集放出体32から人工芝5a側に送られ、人工
芝5aの冷却を行う。以上により自然の空冷および除水
が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図13に示した人工芝
の自然冷却除水装置により、前記したように人工芝の自
然空冷および除水が行われるが、次のような問題点があ
る。人工芝5aの敷設方向に沿って放射状に広がる集水
冷気集放出体32が空冷集水管31の上蓋35と同一レ
ベル位置に配設されるため、地中内の冷気の一部が空冷
集水管31から直接人工芝5a側に送気され、集水冷気
集放出体32を介して人工芝5a全体を万遍となく冷却
する度合が低減する。また、人工芝5aからの雨水の一
部が集水冷気集排出体32の分離部材39の通水孔40
から土壌内に直接侵入するが、比較的小径の通水孔40
からの排水は少なく、大部分が空冷集水管31および集
排水管34を介して排出口側に送られる。そのため、迅
速、かつ十分な排水が出来にくい。更に、放射状に広が
る集水冷気集放出体32を土壌43内の所定位置に確実
保持する保持手段が施されていないため、長期間使用中
において集水冷気集放出体32と空冷集水筒31との連
結部位にずれ等が生じ易い。
の自然冷却除水装置により、前記したように人工芝の自
然空冷および除水が行われるが、次のような問題点があ
る。人工芝5aの敷設方向に沿って放射状に広がる集水
冷気集放出体32が空冷集水管31の上蓋35と同一レ
ベル位置に配設されるため、地中内の冷気の一部が空冷
集水管31から直接人工芝5a側に送気され、集水冷気
集放出体32を介して人工芝5a全体を万遍となく冷却
する度合が低減する。また、人工芝5aからの雨水の一
部が集水冷気集排出体32の分離部材39の通水孔40
から土壌内に直接侵入するが、比較的小径の通水孔40
からの排水は少なく、大部分が空冷集水管31および集
排水管34を介して排出口側に送られる。そのため、迅
速、かつ十分な排水が出来にくい。更に、放射状に広が
る集水冷気集放出体32を土壌43内の所定位置に確実
保持する保持手段が施されていないため、長期間使用中
において集水冷気集放出体32と空冷集水筒31との連
結部位にずれ等が生じ易い。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、人工芝上の雨水等を地中内に確実に導入し迅速な除
水が出来ると共に地中内の冷気を人工芝側に均一に、か
つ広範囲に導き確実な芝冷却が出来、かつ地中内に長期
間にわたり安定保持される透水性人工芝の自然空冷除水
装置を提供することを目的とする。
で、人工芝上の雨水等を地中内に確実に導入し迅速な除
水が出来ると共に地中内の冷気を人工芝側に均一に、か
つ広範囲に導き確実な芝冷却が出来、かつ地中内に長期
間にわたり安定保持される透水性人工芝の自然空冷除水
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、透水性人工芝の敷設される地中内に縦
横に埋設され、排水路および空気通路を形成する集排水
送空管と、該管上に立設され上下に通水通気口を形成す
る空冷集水筒と、該筒と前記透水性人工芝間のアスコン
層上に固持されその先端部を前記空冷集水筒の中心に配
置すると共に該中心から放射状に伸延して配置される複
数本の空冷集水放向体とから構成され、前記空冷集水放
向体は、その長手方向に貫通溝を形成すると共に該溝に
連通し、等ピッチおよび又は不等ピッチの孔ピッチの縦
貫通孔を多数個形成しその周縁に下り傾斜のフランジ部
を形成してなる透水性人工芝の自然空冷除水装置を構成
するものである。
達成するために、透水性人工芝の敷設される地中内に縦
横に埋設され、排水路および空気通路を形成する集排水
送空管と、該管上に立設され上下に通水通気口を形成す
る空冷集水筒と、該筒と前記透水性人工芝間のアスコン
層上に固持されその先端部を前記空冷集水筒の中心に配
置すると共に該中心から放射状に伸延して配置される複
数本の空冷集水放向体とから構成され、前記空冷集水放
向体は、その長手方向に貫通溝を形成すると共に該溝に
連通し、等ピッチおよび又は不等ピッチの孔ピッチの縦
貫通孔を多数個形成しその周縁に下り傾斜のフランジ部
を形成してなる透水性人工芝の自然空冷除水装置を構成
するものである。
【0007】
【作用】地中内には集排水送空管が縦横に埋設され、そ
の上に空冷集水筒が立設固定される。空冷集水筒の上方
にはアスコン層上に固持される空冷集水放向体が放射状
に配設されその上に人工芝が敷設する。以上の構造によ
り、空冷集水放向体は安定状態で地中内に保持される。
人工芝上に溜った雨水等は、人工芝の真下に配設されて
いる空冷集水放向体内に侵入し、その縦貫通孔および貫
通溝に沿って流れ、途中で土壌内に浸透して排水される
と共に、残りの雨水は空冷集水筒に集約されて下降す
る。下降した雨水は集排水送空管を介して排水口に送ら
れる。一方、地中内の冷気は集排水送空管から空冷集水
筒内に入り、筒内を上昇し貫通溝に沿って放射状に送ら
れ、縦貫通孔を通り、人工芝の下面を冷却する。それに
より、人工芝の全面がほぼ均一に冷却される。
の上に空冷集水筒が立設固定される。空冷集水筒の上方
にはアスコン層上に固持される空冷集水放向体が放射状
に配設されその上に人工芝が敷設する。以上の構造によ
り、空冷集水放向体は安定状態で地中内に保持される。
人工芝上に溜った雨水等は、人工芝の真下に配設されて
いる空冷集水放向体内に侵入し、その縦貫通孔および貫
通溝に沿って流れ、途中で土壌内に浸透して排水される
と共に、残りの雨水は空冷集水筒に集約されて下降す
る。下降した雨水は集排水送空管を介して排水口に送ら
れる。一方、地中内の冷気は集排水送空管から空冷集水
筒内に入り、筒内を上昇し貫通溝に沿って放射状に送ら
れ、縦貫通孔を通り、人工芝の下面を冷却する。それに
より、人工芝の全面がほぼ均一に冷却される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は地中に埋設された集排水管等の配設状態を
模擬的表示したものである。集排水送空管3は人工芝の
敷設される地面全体の地中内に図示のように縦横に配設
される。集排水送空管3の末端部にはドレン4が連結
し、図略の排水口に連通する。集排水送空管3には図1
に示すように多数個の空冷集水筒2の上方には4本の空
冷集水放向体1が空冷集水筒2を中心として放射状に配
設される。
する。図1は地中に埋設された集排水管等の配設状態を
模擬的表示したものである。集排水送空管3は人工芝の
敷設される地面全体の地中内に図示のように縦横に配設
される。集排水送空管3の末端部にはドレン4が連結
し、図略の排水口に連通する。集排水送空管3には図1
に示すように多数個の空冷集水筒2の上方には4本の空
冷集水放向体1が空冷集水筒2を中心として放射状に配
設される。
【0009】図2は1つの空冷集水筒2まわりの人工芝
の自然空冷除水装置の詳細構造を示す軸断面図である。
透水性人工芝5の下方には人工芝用アンダパット6が敷
設される。人工芝用アンダパット6の下方には図3に示
すように4本の空冷集水放向体1が隣接間で直交し放射
状に伸延して配設される。4本の空冷集水放向体1の先
端部は一箇所に集約し、集約中心位置の下方には空冷集
水筒2が立設して埋設される。なお、空冷集水放向体1
は透水性アスコン層7上に支持され、周縁のフランジ部
18(図8)はアスファルト系コーキング44により固
められ、空冷集水放向体1を透水性アスコン層7上に安
定支持する。透水性アスコン層7の下方には砕石層8が
形成されその下方は土壌12となる。空冷集水筒2は透
水性アスコン層7,砕石層8,土壌12にまたがって配
置される。空冷集水筒2の下端には底部ジョイント9が
嵌着される。底部ジョイント9は補助支柱11等を介し
て土壌12内に固持された安定板10上に載置される。
底部ジョイント9の下方には集排水送空管3が配設され
る。
の自然空冷除水装置の詳細構造を示す軸断面図である。
透水性人工芝5の下方には人工芝用アンダパット6が敷
設される。人工芝用アンダパット6の下方には図3に示
すように4本の空冷集水放向体1が隣接間で直交し放射
状に伸延して配設される。4本の空冷集水放向体1の先
端部は一箇所に集約し、集約中心位置の下方には空冷集
水筒2が立設して埋設される。なお、空冷集水放向体1
は透水性アスコン層7上に支持され、周縁のフランジ部
18(図8)はアスファルト系コーキング44により固
められ、空冷集水放向体1を透水性アスコン層7上に安
定支持する。透水性アスコン層7の下方には砕石層8が
形成されその下方は土壌12となる。空冷集水筒2は透
水性アスコン層7,砕石層8,土壌12にまたがって配
置される。空冷集水筒2の下端には底部ジョイント9が
嵌着される。底部ジョイント9は補助支柱11等を介し
て土壌12内に固持された安定板10上に載置される。
底部ジョイント9の下方には集排水送空管3が配設され
る。
【0010】図4および図5に空冷集水放向体1と空冷
集水筒2との連結部品の詳細構造を示す。それぞれの空
冷集水放向体1の先端部は直角に形成され、隣接する空
冷集水放向体1とほぼ密接して配置される。空冷集水放
向体1の集約される先端部に配置される空冷集水筒2の
上蓋13には多数個の通水通気口14が貫通形成され
る。また、上蓋14の下方には末すぼまりのテーパ状の
分離部材15が下方を開口して固定される。
集水筒2との連結部品の詳細構造を示す。それぞれの空
冷集水放向体1の先端部は直角に形成され、隣接する空
冷集水放向体1とほぼ密接して配置される。空冷集水放
向体1の集約される先端部に配置される空冷集水筒2の
上蓋13には多数個の通水通気口14が貫通形成され
る。また、上蓋14の下方には末すぼまりのテーパ状の
分離部材15が下方を開口して固定される。
【0011】図6乃至図8は空冷集水放向体1の詳細構
造を示すものである。空冷集水放向体1は細長なブロッ
ク状部材からなり、前記したようにその先端部は直角に
形成される。2本の貫通溝16,16が長手方向に沿い
両端側を開口して貫通形成される。縦貫通孔17は長手
方向に沿って多数個配列され空冷集水放向体1の厚み方
向に沿って貫通形成され、貫通溝16,16に連通す
る。なお、縦貫通孔17は末広がりのテーパ孔から形成
される。隣接する縦貫通孔17,17間の孔ピッチは図
3乃至図6に示すように、前の方ではピッチP1の等ピ
ッチに形成され、伸延端側はピッチP1よりも小さいピ
ッチP2で配列され通水通気の均一化を図る。また、図
8に示すように空冷集水放向体1の周縁には下り傾斜す
るフランジ部18が形成される。
造を示すものである。空冷集水放向体1は細長なブロッ
ク状部材からなり、前記したようにその先端部は直角に
形成される。2本の貫通溝16,16が長手方向に沿い
両端側を開口して貫通形成される。縦貫通孔17は長手
方向に沿って多数個配列され空冷集水放向体1の厚み方
向に沿って貫通形成され、貫通溝16,16に連通す
る。なお、縦貫通孔17は末広がりのテーパ孔から形成
される。隣接する縦貫通孔17,17間の孔ピッチは図
3乃至図6に示すように、前の方ではピッチP1の等ピ
ッチに形成され、伸延端側はピッチP1よりも小さいピ
ッチP2で配列され通水通気の均一化を図る。また、図
8に示すように空冷集水放向体1の周縁には下り傾斜す
るフランジ部18が形成される。
【0012】図9,図10は集排水送空管3の詳細構造
を示すものである。図10によく示すように、集排水送
空管3の横断面形状はへの字状部材19と縦部材20と
半弧状部材21とにより区画される排水路22,23
と、上方部材24と縦弧状部材25,25と半弧状部材
21,21で囲まれる空気通路26と、半弧状部材2
1,21と縦部材20,20と底部材27で囲まれる空
気通路28とから形成される。図10に示した横断面形
状を有する集排水送空管3は図9に示すように長手方向
に細長に伸延する。なお、図示していないが集排水送空
管3は中間継手を介して隣接する集排水送空管3と連結
する。
を示すものである。図10によく示すように、集排水送
空管3の横断面形状はへの字状部材19と縦部材20と
半弧状部材21とにより区画される排水路22,23
と、上方部材24と縦弧状部材25,25と半弧状部材
21,21で囲まれる空気通路26と、半弧状部材2
1,21と縦部材20,20と底部材27で囲まれる空
気通路28とから形成される。図10に示した横断面形
状を有する集排水送空管3は図9に示すように長手方向
に細長に伸延する。なお、図示していないが集排水送空
管3は中間継手を介して隣接する集排水送空管3と連結
する。
【0013】図11および図12は空冷集水筒2の下端
に嵌着される底部ジョイント9と集排水送空管3との連
結構造を示すものである。底部ジョイント9は縮径円筒
部29を下方に向け突出形成する。縮径円筒部29は集
排水送空管3の上方部を貫通し、空気通路28内に臨
む。
に嵌着される底部ジョイント9と集排水送空管3との連
結構造を示すものである。底部ジョイント9は縮径円筒
部29を下方に向け突出形成する。縮径円筒部29は集
排水送空管3の上方部を貫通し、空気通路28内に臨
む。
【0014】次に、本実施例の作用を主に図2により説
明する。透水性人工芝5に溜った雨水等は芝目内と人工
芝用アンダパット6の隙間を通り透水性アスコン層7に
固持されている空冷集水放向体1の縦貫通孔17内に侵
入する。空冷集水放向体1は図1に示すように、多数個
の空冷集水筒2にそれぞれ4個づつ放射状に配置されて
いるため、広範囲の透水性人工芝5上の雨水等のほとん
どすべてが縦貫通孔17内に導入される。縦貫通孔17
は末広がりのテーパ孔から形成されるため縦貫通孔17
内に導入された雨水は貫通溝16内に拡散しながら侵入
し、貫通溝16内を流れる。貫通溝16内を流れる途中
において、貫通溝16と接する透水性アスコン層7内に
雨水は浸透し、砕石層8を介して土壌12内に侵入し排
水される。透水性アスコン層7側に侵入しない残りの雨
水は貫通溝16に連通する空冷集水筒2の上蓋13の通
水通気口14を通り、分離部材15に案内されて空冷集
水筒2内に入る。次に、雨水は底部ジョイント9の縮径
円筒部29の貫通孔を通り、集排水送空管3の空気通路
28内に入り、その長手方向に沿って流れ、排出口から
排出される。なお、土壌12内の雨水等も集排水送空管
3の排水路22,23内に入り、空気通路26,28内
を流通する空気と共に前記排水口側に送られて排水され
る。以上により透水性人工芝5上に溜った雨水等は完全
に排出される。一方、雨水等の比較的少ない状態におい
ては集排水送空管3内は空になり、地中内の冷気が溜
る。この冷気は比較的広い面積の空気通路28から底部
ジョイント9内に流入し空冷集水筒2内を上昇し、上蓋
13の通水通気路14から貫通孔17内に導入される。
冷気は貫通孔17に沿って流れながら縦貫通溝16から
上方に昇る。なお、縦貫通溝16は空冷集水放向体10
の伸延方向側で先端側の孔ピッチP1よりも短い孔ピッ
チP2に形成されているため、伸延端側で冷気は積極的
に上昇する。それにより、空冷集水放向体1の全長にわ
たり、冷気がほぼ均一に上方に向かって進む。空冷集水
放向体1の多数個の縦貫通孔17から上昇する冷気によ
り透水性人工芝5は下面から均一に自然冷却される。一
方、前記したように、空冷集水放向体1の傾斜面を形成
するフランジ部18がアスファルト系コーキング44に
より透水性アスコン層7に固持されるため、空冷集水放
向体1は長期間の使用によっても位置ずれすることな
く、空冷,除水機能を発揮することが出来る。
明する。透水性人工芝5に溜った雨水等は芝目内と人工
芝用アンダパット6の隙間を通り透水性アスコン層7に
固持されている空冷集水放向体1の縦貫通孔17内に侵
入する。空冷集水放向体1は図1に示すように、多数個
の空冷集水筒2にそれぞれ4個づつ放射状に配置されて
いるため、広範囲の透水性人工芝5上の雨水等のほとん
どすべてが縦貫通孔17内に導入される。縦貫通孔17
は末広がりのテーパ孔から形成されるため縦貫通孔17
内に導入された雨水は貫通溝16内に拡散しながら侵入
し、貫通溝16内を流れる。貫通溝16内を流れる途中
において、貫通溝16と接する透水性アスコン層7内に
雨水は浸透し、砕石層8を介して土壌12内に侵入し排
水される。透水性アスコン層7側に侵入しない残りの雨
水は貫通溝16に連通する空冷集水筒2の上蓋13の通
水通気口14を通り、分離部材15に案内されて空冷集
水筒2内に入る。次に、雨水は底部ジョイント9の縮径
円筒部29の貫通孔を通り、集排水送空管3の空気通路
28内に入り、その長手方向に沿って流れ、排出口から
排出される。なお、土壌12内の雨水等も集排水送空管
3の排水路22,23内に入り、空気通路26,28内
を流通する空気と共に前記排水口側に送られて排水され
る。以上により透水性人工芝5上に溜った雨水等は完全
に排出される。一方、雨水等の比較的少ない状態におい
ては集排水送空管3内は空になり、地中内の冷気が溜
る。この冷気は比較的広い面積の空気通路28から底部
ジョイント9内に流入し空冷集水筒2内を上昇し、上蓋
13の通水通気路14から貫通孔17内に導入される。
冷気は貫通孔17に沿って流れながら縦貫通溝16から
上方に昇る。なお、縦貫通溝16は空冷集水放向体10
の伸延方向側で先端側の孔ピッチP1よりも短い孔ピッ
チP2に形成されているため、伸延端側で冷気は積極的
に上昇する。それにより、空冷集水放向体1の全長にわ
たり、冷気がほぼ均一に上方に向かって進む。空冷集水
放向体1の多数個の縦貫通孔17から上昇する冷気によ
り透水性人工芝5は下面から均一に自然冷却される。一
方、前記したように、空冷集水放向体1の傾斜面を形成
するフランジ部18がアスファルト系コーキング44に
より透水性アスコン層7に固持されるため、空冷集水放
向体1は長期間の使用によっても位置ずれすることな
く、空冷,除水機能を発揮することが出来る。
【0015】本実施例では、縦貫通孔17およびそれに
連通する貫通溝16を形成した空冷集水放向体1を空冷
集水筒2の上方に放射状に配設する点に創案性を有する
ものであり、各構成要素の細部構造は前記実施例の内容
に限定するものでない。
連通する貫通溝16を形成した空冷集水放向体1を空冷
集水筒2の上方に放射状に配設する点に創案性を有する
ものであり、各構成要素の細部構造は前記実施例の内容
に限定するものでない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が上げ
られる。 (1)人工芝上に溜った雨水は、貫通溝を土壌内に向け
て放射状に配設される空冷集水放向体により土壌内に迅
速に、かつ確実に排出されると共に、空冷集水放向体に
連通する空冷集水筒および集排水送空管を介して排出口
側に送られる。それにより、雨水等の自然除水が確実に
行われる。 (2)地中内の冷気が集排水送空管および空冷集水筒を
介して空冷集水放向体側に送られ、その貫通溝を通って
放射状に広がり、縦貫通孔を通って透水性人工芝を下面
から冷却する。それにより均一の自然冷却が行われる。
また、特別の冷却設備を必要としない。 (3)透水性人工芝が地中内の低温の冷気により十分に
冷却されるため、寿命が向上する。 (4)空冷集水放向体はそのフランジ部を土壌側に固定
して埋設されるため、長期間使用によりガタつくことが
なく、その機能をいつまでも発揮することが出来ない。
られる。 (1)人工芝上に溜った雨水は、貫通溝を土壌内に向け
て放射状に配設される空冷集水放向体により土壌内に迅
速に、かつ確実に排出されると共に、空冷集水放向体に
連通する空冷集水筒および集排水送空管を介して排出口
側に送られる。それにより、雨水等の自然除水が確実に
行われる。 (2)地中内の冷気が集排水送空管および空冷集水筒を
介して空冷集水放向体側に送られ、その貫通溝を通って
放射状に広がり、縦貫通孔を通って透水性人工芝を下面
から冷却する。それにより均一の自然冷却が行われる。
また、特別の冷却設備を必要としない。 (3)透水性人工芝が地中内の低温の冷気により十分に
冷却されるため、寿命が向上する。 (4)空冷集水放向体はそのフランジ部を土壌側に固定
して埋設されるため、長期間使用によりガタつくことが
なく、その機能をいつまでも発揮することが出来ない。
【図1】本発明の一実施例の各管類等の配設状態を示す
模擬的な平面図である。
模擬的な平面図である。
【図2】同実施例の空冷集水筒まわりの詳細構造を説明
する軸断面図である。
する軸断面図である。
【図3】同実施例の空冷集水放向体を配設状態を示す平
面図である。
面図である。
【図4】同実施例の空冷集水放向体と空冷集水筒の連結
構造を説明する平面図である。
構造を説明する平面図である。
【図5】図4の軸断面図である。
【図6】同実施例の空冷集水放向体の平面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図6のC−C線拡大断面図である。
【図9】同実施例の集排水送空管の軸断面図である。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】同実施例の空冷集水筒と集排水送空管の連結
構造を示す軸断面図である。
構造を示す軸断面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】従来の人工芝の自然冷却除水装置の一例を示
す軸断面図である。
す軸断面図である。
1 空冷集水放向体 2 空冷集水筒 3 集排水送空管 4 ドレン 5 透水性人工芝 6 人工芝用アンダパット 7 透水性アスコン層 8 砕石層 9 底部ジョイント 10 安定板 11 補助支柱 12 土壌 13 上蓋 14 通水通気口 15 分離部材 16 貫通溝 17 縦貫通孔 18 フランジ部 19 への字状部材 20 縦部材 21 半弧状部材 22 排水路 23 排水路 24 上方部材 25 縦弧状部材 26 空気通路 27 底部材 28 空気通路 29 縮径円筒部
Claims (6)
- 【請求項1】 透水性人工芝の敷設される地中内に縦横
に埋設され、排水路および空気通路を形成する集排水送
空管と、該管上に立設され上下に通水通気口を形成する
空冷集水筒と、該筒と前記透水性人工芝間のアスコン層
上に固持されその先端部を前記空冷集水筒の中心に配置
すると共に該中心から放射状に伸延して配置される複数
本の空冷集水放向体とから構成され、前記空冷集水放向
体は、その長手方向に貫通溝を形成すると共に該溝に連
通する縦貫通孔を多数個形成しその周縁に下り傾斜のフ
ランジ部を形成するものからなることを特徴とする透水
性人工芝の自然空冷除水装置。 - 【請求項2】 前記縦貫通孔が下方に向かって末広がり
のテーパ孔からなり、その孔ピッチが等ピッチおよび又
は不等ピッチに形成されてなる請求項1に記載の透水性
人工芝の自然空冷除水装置。 - 【請求項3】 前記集排水送空管と前記空冷集水筒が、
底部ジョイントにより連通可能に連結されてなる請求項
1に記載の透水性人工芝の自然空冷除水装置。 - 【請求項4】 前記空冷集水放向体はその周縁のフラン
ジ部をコーキング材により固定してなる請求項1に記載
の透水性人工芝の自然空冷除水装置。 - 【請求項5】 前記集排水送空管は、その横断面形状が
への字状部材と縦部材と半弧状部材とにより区画される
排水路と、上方部材と縦弧状部材と半弧状部材で囲まれ
る空気通路と、半弧状部材と縦部材と底部材で囲まれる
空気通路とから形成されてなる請求項1に記載の透水性
人工芝の自然空冷除水装置。 - 【請求項6】 前記集排水送空管と前記空冷集水筒が底
部ジョイントにより連通可能に連結され、前記底部ジョ
イントは縮径円筒部を下方に向け突出形成され、かつ前
記縮径円筒部は集排水送空管の上方部を貫通し、空気通
路内に臨むように形成されてなる請求項1または請求項
5に記載の透水性人工芝の自然空冷除水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32124591A JP3154774B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 透水性人工芝の自然空冷除水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32124591A JP3154774B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 透水性人工芝の自然空冷除水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132909A JPH05132909A (ja) | 1993-05-28 |
JP3154774B2 true JP3154774B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=18130432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32124591A Expired - Fee Related JP3154774B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | 透水性人工芝の自然空冷除水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154774B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5647692A (en) * | 1995-12-06 | 1997-07-15 | Abt, Inc. | Edge adapter for athletic playing surface and associated method |
US5653553A (en) * | 1995-12-06 | 1997-08-05 | Abt, Inc. | Drainage channel and associated method |
US5647689A (en) * | 1995-12-06 | 1997-07-15 | Abt, Inc. | Drainage channel grates for athletic playing surfaces and associated methods |
US7993729B2 (en) * | 2008-10-27 | 2011-08-09 | Ronald Wise | Substrate for artificial turf |
NL2015543B1 (en) | 2015-10-02 | 2017-04-21 | Ten Cate Thiolon Bv | Artificial turf system with forced airflow. |
-
1991
- 1991-11-08 JP JP32124591A patent/JP3154774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05132909A (ja) | 1993-05-28 |
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