JP3154717U - 食品加工プラント用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】食品工場内または医薬品工場内で、異物の混入の検出を確実かつ容易にし、異なる生産ラインで異なる組成の鉄粉を混入することにより異物が混入したラインを特定することが可能なシステムを提供することを目的とする。【解決手段】本考案のシステムは、撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe3O4)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe2O3)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・3H2O)からなる鉄粉が混入され、撹拌容器および撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具に混入された鉄粉と、運搬手段のOリングに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、食品加工プラント用システムに関する。
従来から、食品工場では、衛生面の要請上、ゴム製手袋や樹脂製手袋が用いられている。たとえば、パン工場では、熱いパンをつかんだり、魚介類を扱う工場内では、魚を包丁でさばいたり、牡蠣の殻をむいたりするために、ゴム製、樹脂製手袋(以下、ゴム手袋という)が用いられている。また、スーパーなどで販売されている寿司を握る工場でも使い捨ての手袋が用いられており、様々な工場でゴム製手袋や樹脂製手袋は、衛生面から必須である。また、チョコレートやケーキを製造する工場においては、ゴム製、樹脂製のヘラが用いられている。
しかしながら、ゴム製、樹脂製の手袋やヘラは衛生面から安全なものであるが、手袋やヘラの繰り返しの使用により、ゴム製、樹脂製の手袋やヘラの一部が破損し、その破片が食品内、または医薬品内に混入してしまう惧れがある。
また、食品や薬品を撹拌するための撹拌容器についても、樹脂製のものがあり、撹拌容器と撹拌容器に接続された配管との間にはOリングが設けられ、配管と配管との継ぎ目にもOリングが用いられている。当該Oリングは、経年変化(劣化)に起因する局所的な崩壊に伴い、食品内に異物が混入してしまう惧れがある。
さらに、工場内には、様々な異物混入の惧れがあり、たとえば、チョコレートの成形型からチョコレートを取り出すときに、成形型に振動を加えたり、金槌で叩くなどして、成形型から製品を取り出すのであるが、このとき成形型が破損する可能性がある。また、ベルトコンベアなどを駆動するための駆動手段につながる複数本の動力配線を結束バンドでしばり、結束バンドの余分な部分をカットする場合にも、食品内に異物が混入してしまう可能性がある。その他ベルトコンベアのベルト自体が破損した場合も同様に異物混入の可能性がある。
一方、食品内への異物の混入が大きな問題となっている昨今、工場内では、仮に部品が一部なくなっただけでも、食品内への異物混入の可能性がある限りは、生産ラインをストップし、一日中、掃除や点検をしなければならない。また、掃除や点検をするために、生産ラインをストップし続けるわけにもいかず、異物混入の疑いが完全に晴れない状況で、生産ラインを再稼動せざるを得ない。異物が混入されて回収できずに出荷され、製品に異物が混入されていたことがわかった場合には、全製品を回収しなければならない。そのような事情から、食品工場の異物混入に対するリスクを減らすことができる、食品の衛生上、安全性の高い工場のシステムを提供することが、食品業界の長年の未解決の課題であった。また、同様の問題は、医薬品工場や化粧品工場内でも発生するものであり、食品工場や医薬品工場や化粧品工場における異物の混入を防ぐことができるシステムが求められている。
また、工場の生産ラインのどこで異物混入が起きたのかがわからないため、異物混入が発見されたとしても、工場内の全生産ラインで製造された製品の全てを除去する必要があり、工場の生産ラインのどこで異物混入が発生したのかを特定できるシステムが求められている。
そこで、本考案者は、鋭意検討の結果、食品工場内または医薬品工場内で用いられ、破損の可能性のある部材に鉄粉を混入し、食品や医薬品に一旦混入されても、安全であり、異物の混入の検出を確実かつ容易にし、異なる生産ラインで異なる組成の鉄粉を混入することにより異物が混入したラインを特定するという、従来にはない発想で、長年未解決であった課題を解決することが可能なシステムを提供することを目的とする。
本考案のシステムは、(A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を少なくとも含み、前記運搬手段が、前記撹拌機と連通し、Oリングを介して接合手段により前記撹拌機に接合される1または2以上の配管であり、前記撹拌容器と、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具と、前記Oリングとが、ゴムまたはPTFEからなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)撹拌容器および撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具に混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、本考案のシステムは、(A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を少なくとも含み、前記運搬手段が、撹拌後の原料が載置され、コンベア駆動手段により駆動されるベルトコンベアであり、撹拌容器、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具および前記ベルトコンベアのベルトが、ゴムまたはPTFEからなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)撹拌容器、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具に混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングまたは前記ベルトコンベアのベルトに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、前記(B)運搬手段の管理者により、コンベア駆動用の動力配線が結束バンドにより結束され、当該結束バンドが、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂からなり、連続した係合段部を有するバンド部と、該バンド部を挿通係合可能なバックル部とが一体に形成されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記鉄粉のポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることが好ましい。
また、前記撹拌用具が、ヘラまたは手袋であることが好ましい。
また、本考案のシステムは、(A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を少なくとも含み、前記運搬手段が、前記撹拌機と連通し、Oリングを介して接合手段により前記撹拌機に接合される1または2以上の配管であり、前記撹拌機が、撹拌羽根を備え、ミキサー駆動手段により駆動されるミキサーであり、前記撹拌容器と当該ミキサーの撹拌羽根取付部との間にパッキンが介装され、前記撹拌容器、前記パッキンおよび前記Oリングとが、ゴムまたはPTFEからなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)の撹拌容器およびパッキンに混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、本考案のシステムは、(A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を少なくとも含み、前記運搬手段が、撹拌後の原料が載置され、コンベア駆動手段により駆動されるベルトコンベアであり、前記撹拌機が、撹拌羽根を備え、ミキサー駆動手段により駆動されるミキサーであり、前記撹拌容器と当該ミキサーの撹拌羽根取付部との間にパッキンが介装され、前記撹拌容器、前記パッキンおよび前記ベルトコンベアのベルトが、ゴムまたはPTFEからなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)の撹拌機のパッキンに混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングまたは前記ベルトコンベアのベルトに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする。
また、前記(B)運搬手段の管理者により、コンベア駆動用の動力配線が結束バンドにより結束され、当該結束バンドが、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂からなり、連続した係合段部を有するバンド部と、該バンド部を挿通係合可能なバックル部とが一体に形成されてなり、前記撹拌容器および撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入されてなり、前記撹拌容器および撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記鉄粉のポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることが好ましい。
本考案によれば、ゴム製または樹脂製の部材に、鉄粉が混入され、生産ラインによって異なる組成の酸化鉄がゴム製または樹脂製の部材に混入されているので、食品内に万が一部材の破片が混入してしまった場合であっても、磁力または金属検出器により確実かつ容易に異物の破片の回収または検知が可能である。また、生産ラインごとに異なる組成の酸化鉄が混入されているので、どの生産ラインで異物が混入したかが確実にわかるので、異物が混入したラインのみを確認し、対象となるラインの部材の交換と、対象となるラインの製品の廃棄だけで済み、人的労力を減らすことができ、工場内で全ラインをストップする必要がなくなり、全ラインをストップするリスクを大幅に減らすことができ、工場経営者、食品会社の経済的および精神的な負担をも大幅に減らすことができる。
本考案のシステムの全体構成の一例を示す図である。 本考案のシステムに用いられる撹拌容器に収容される粉体を示す図である。 本考案のシステムに用いられる配管およびOリングを示す図である。 本考案のシステムに用いられる配管およびOリングを示す図である。 本考案のシステムに用いられる食品用ヘラを示す図である。 本考案のシステムに用いられる食品用ヘラの断面図である。 本考案のシステムに用いられる成形型を示す図である。 本考案のシステムに用いられる成形型を示す図である。 本考案のシステムに用いられる手袋を示す図である。 本考案のシステムに用いられる手袋の断面図である。 本考案のシステムに用いられるベルトコンベアを示す図である。 本考案のシステムに用いられる結束バンドを示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本考案のシステムについて、詳細に説明する。
本考案のシステムには、図1に示されるように、原料材料撹拌容器1および撹拌機2と、撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を少なくとも含み、前記運搬手段が、前記撹拌容器1と連通し、Oリング3を介して接合手段5により前記撹拌容器1に接合される1または2以上の配管4が設けられている。接合手段5としては、たとえば雌ねじが切られたナットとすることができ、配管4に雄ねじを設け、当該ナットを締め付けることにより、Oリング3を介して撹拌容器1と配管4を液密に固定することができる。なお、接合手段5は、ナットに限られることはなく、従来から公知の締め付け具、固定具を用いることができる。
撹拌機2としては、図1では、原材料が投入された撹拌容器1内を撹拌するゴムまたは樹脂製のヘラ21や、ゴムまたは樹脂製手袋22であるが、撹拌羽根を備え、撹拌容器1に設けられたミキサーであってもよく、撹拌機2の種類は限定されるものではない。図1ではチョコレートの製造ラインを例にあげており、撹拌容器1内では、液状のチョコレート材料6を示しているが、図2に示すように砂糖や塩、小麦粉等が撹拌された粉末状の材料7であっても、パン生地のような低流動性の原料であってもよい。
また、運搬手段は、配管4に限られるものではなく、ベルトコンベア等、工場で通常用いられる材料を運搬できるものであれば特に限定されるものではない。
配管4と配管4との接続部分には、図3に示されるように、Oリング3が介装されており、公知の継手8(図1参照)により配管4同士が液密に固定されている。配管4を経由し、チョコレート材料6は、注入用の容器9に移され、注入用の容器9からチョコレートの成形型10に液状のチョコレートが注入される。成形型10は、たとえば図7に示すような、下型10aと上型10bとからなり、当該下型10aと上型10bとの間に画定されるキャビティーCに、溶融した加圧されたチョコレートを圧縮機10dによって管Pを介して充填し、当該成形型10を急冷して、固形化するものや、図8に示されるように、パレット状の金型10に設けられたキャビティーCに、溶融したチョコレートをノズルNを介して充填するもののほか、押し型を含むものなど、当業者に自明な金型はすべて含まれる。チョコレートが注入された成形型10は、駆動手段により駆動されるベルトコンベア11のベルト12上を移動し、金属検出器13により、金属が混入されているかが検出される。ベルトコンベア11の駆動用の動力配線14や、金属検出器13の配線14は、壁Wに設けられた電源に接続されており、それら複数の配線14は、結束バンド15によって結束されている。
なお、金属検出器13の位置は、図1の位置に限られるものではなく、生産ラインの最後に設けてもよいし、生産ラインの複数の箇所に設けてもよく、特に限定されるものではない。また、金属検出器13の代わりに、X線センサを用いることができ、後述する鉄粉が黒色酸化鉄粉の場合は、金属検出器13の代わりに、磁石が設けられたトラップ(trap)を設けることができる。
なお、図1に示すシステムはあくまでも一例であり、図示する内容に限られることはなく、撹拌工程や運搬手段は、従来より公知の工程、手段を用いることができ、またチョコレートの製造に限られず、パンやその他の食品の製造システムであってもよく、撹拌工程における容器の形状、撹拌機の態様は、適宜変更することが可能であり、運搬手段についても、配管、ベルトコンベアに限られることはなく、適宜変更することが可能である。また、撹拌工程、運搬手段以外の、食品を冷やしたり、焼いたり、蒸したりする工程や、包装工程を含んでもよく、特に製造工程は限定されることはない。
撹拌容器1、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具2およびOリング3は、ゴムまたはPTFEからなり、酸化鉄粉Fが均一に混入されている。撹拌機2によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入されている。
黒色酸化鉄粉は、着磁性にすぐれ、磁力を受けやすいという利点がある。黒色酸化鉄粉をゴムまたはPTFEに混入することにより、食品工場内でゴムまたはPTFEの一部の遺失や破損、磨耗等により生産ライン内に異物が混入した場合であっても、生産ライン内に磁石が設けられたトラップ(trap)を配設しておくと、Oリング3には黒色酸化鉄粉2が含まれているため、当該異物はトラップによって確実に捕捉される。
また、酸化鉄(III)(Fe23)がゴムまたはPTFEに混入された部材は、赤褐色となり、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)がゴムまたはPTFEに混入された部材は青緑の部材となり、ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)がゴムまたはPTFEに混入された部材は、黄色の部材となるので、生産ラインごとに異なる色の部材を用いることができ、どの生産ラインから異物が発生したかを、容易に把握することができ、異物が混入してしまった場合に、廃棄する製品を大幅に減らすことができる。
工場内で使用される部材に混入される酸化鉄粉Fは、生産ラインごとに異なる種類の酸化鉄粉Fが用いられ、磁石が設けられたトラップにより異物を除去したり、金属検出器13またはX線センサにより異物の混入を検出することができ、混入される酸化鉄粉Fにより、部材の色が異なるので、生産ラインのどこで部材が破損したかが把握できる。
図3〜12に示されるように、本考案に用いられるヘラ、手袋、Oリング、パッキン、成形型、結束バンド、コンベアベルトは、ゴムまたはPTFEからなり、当該ゴムまたはPTFEには、均一に酸化鉄粉Fが混入されている。
また、鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率は、10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径は0.1〜1μmであることが好ましい。0.1〜1μmの粒径の酸化鉄を用いることにより、ゴムに混ぜやすいという利点と、酸化しているため耐酸性があり、さびにくいという利点がある。
本考案のシステムは、撹拌側と運搬側とで、混入される酸化鉄粉Fの組成が異なり、異なる色の部材を用いることができ、生産ラインのどこで異物が混入したかがはっきりし、廃棄する製品の数を大幅に減らすことができる。たとえば、撹拌側である撹拌容器1、ヘラ21や手袋22に黒色酸化鉄粉を混入し、運搬側のベルトコンベア11のベルト12や、配管4に設けられたOリング3に酸化鉄(III)(Fe23)を混入した場合、検知された異物が黒である場合は、撹拌側で異物が混入されたことがわかり、検知された異物が赤褐色である場合は、運搬側で異物が混入したことがわかる。
撹拌側の部材としては、たとえば、ヘラ21、手袋22等の撹拌用具2や、撹拌がミキサーにより行われる場合、ミキサーの撹拌羽根の撹拌容器1への取付部と撹拌容器1との間に介装されるパッキン等があり、運搬側の部材としては、配管4と配管4との間に設けられるOリング3、ベルトコンベア11のベルト12、チョコレート等の成形型10、配線14を結束する結束バンド15等があげられるが、撹拌側、運搬側でそれぞれ用いられる部材であれば、上記に限定されるものではない。
1 撹拌容器
2 撹拌機
21 ヘラ
22 手袋
3 Oリング
4 配管
5 接合手段
6 チョコレート材料
7 粉末状の材料
8 継手
9 注入用の容器
10 成形型
11 ベルトコンベア
12 ベルト
13 金属検出器
14 配線
15 結束バンド
F 酸化鉄粉
W 壁

Claims (7)

  1. (A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を含み、前記運搬手段が、前記撹拌機と連通し、Oリングを介して接合手段により前記撹拌機に接合される1または2以上の配管であり、前記撹拌容器と、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具と、前記Oリングとが、ゴムまたはPTFEから構成され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、
    前記(A)撹拌容器および撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具に混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする食品加工プラント用システム。
  2. (A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を含み、前記運搬手段が、撹拌後の原料が載置され、コンベア駆動手段により駆動されるベルトコンベアであり、撹拌容器、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具および前記ベルトコンベアのベルトが、ゴムまたはPTFEから構成され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、
    前記(A)撹拌容器、撹拌機の操作者に備えられた撹拌用具に混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングまたは前記ベルトコンベアのベルトに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする食品加工プラント用システム。
  3. 前記(B)運搬手段の管理者により、コンベア駆動用の動力配線が結束バンドにより結束され、当該結束バンドが、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂からなり、連続した係合段部を有するバンド部と、該バンド部を挿通係合可能なバックル部とが一体に形成され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記鉄粉のポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする請求項1または2記載のシステム。
  4. 前記撹拌用具が、ヘラまたは手袋であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシステム。
  5. (A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を含み、前記運搬手段が、前記撹拌機と連通し、Oリングを介して接合手段により前記撹拌機に接合される1または2以上の配管であり、前記撹拌機が、撹拌羽根を備え、ミキサー駆動手段により駆動されるミキサーであり、前記撹拌容器と当該ミキサーの撹拌羽根取付部との間にパッキンが介装され、前記撹拌容器、前記パッキンおよび前記Oリングとが、ゴムまたはPTFEから構成され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)の撹拌容器およびパッキンに混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、
    前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする食品加工プラント用システム。
  6. (A)原料材料撹拌容器および撹拌機と、(B)撹拌後の原料を次工程へ運搬するための運搬手段を含み、前記運搬手段が、撹拌後の原料が載置され、コンベア駆動手段により駆動されるベルトコンベアであり、前記撹拌機が、撹拌羽根を備え、ミキサー駆動手段により駆動されるミキサーであり、前記撹拌容器と当該ミキサーの撹拌羽根取付部との間にパッキンが介装され、前記撹拌容器、前記パッキンおよび前記ベルトコンベアのベルトが、ゴムまたはPTFEから構成され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ゴムまたはPTFEに黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、
    前記撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ゴムまたはPTFEに、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、前記(A)の撹拌機のパッキンに混入された鉄粉と、前記(B)運搬手段の前記Oリングまたは前記ベルトコンベアのベルトに混入された鉄粉とが、互いに異なる組成の酸化鉄であり、
    前記鉄粉のゴムまたはPTFEに対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする食品加工プラント用システム。
  7. 前記(B)運搬手段の管理者により、コンベア駆動用の動力配線が結束バンドにより結束され、当該結束バンドが、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂からなり、連続した係合段部を有するバンド部と、該バンド部を挿通係合可能なバックル部とが一体に形成され、
    前記撹拌容器および撹拌機によって撹拌されるべき原料が粉体である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に黒色酸化鉄粉(Fe34)が混入され、前記撹拌容器および撹拌機によって撹拌されるべき原料が低流動性の原料である場合は、前記ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に、酸化鉄(III)(Fe23)、硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)またはヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物(K4[Fe(CN)6]・32O)からなる鉄粉が混入され、
    前記鉄粉のポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂に対する配合率が10〜30重量%であり、前記鉄粉の粒径が0.1〜1μmであることを特徴とする請求項5または6記載のシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014051386A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Tsubakimoto Chain Co 搬送用無給油コンベヤチェーン
JP2016138192A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 東洋紡株式会社 ガスバリア性成形体

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