JP3154563U - 寝具用枕 - Google Patents

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田中 宏明
宏明 田中
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株式会社タナカふとんサービス
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Abstract

【課題】感触を使用者の好みに合わせることができるようにするとともに、各区画室への詰め物の詰め込み、詰め替えが容易に行える寝具用枕を提供する。【解決手段】表裏の布地により、身長方向中心部で折り重ね可能な上層枕2と下層枕3とを形成するとともに、該上層枕2と下層枕3との周縁部に互いに係脱可能な周縁ファスナー12を設け、前記上層枕2と下層枕3とに、重ね方向で互いに対面する複数の区画室を形成し、上層枕2及び下層枕3の相対する側の布地の一部に各区画室を開くスリット13を設けるとともに、該スリット13の周縁に筒状の口布を出没可能に設け、前記スリット13を開閉するスリットファスナー15を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、内部を複数に区画するとともに、各区画室に材質の異なる詰め物が収容できるようにした寝具用枕に関するものである。
一般に、内部を複数に区画し、各区画室に硬さ、摩擦係数、熱伝導率等の異なる詰め物が収容できるようにすると、寝具用枕の感触、即ち、冷感、暖感、硬軟等の感触を使用者の好みに対応させることができる。ところで、従来の技術として特許文献1があった。即ち、上下の布地により内部が複数に区画された小室(区画室)を形成するとともに、各小室を形成する際に上下の布地間にセパレートシートを介在させ、該セパレートシートで各小室を上下に2分する。
前記各小室の上布地の一部にファスナーを設け、該ファスナーにより各小室を開閉可能とし、また、各小室内のセパレートシートは、前記ファスナー側端部にオーバーサイズ部分を設け、該オーバーサイズ部分を折り返すことによって各小室の上下に収容した異別の詰め物が互いに混合しないようにする。
前記特許文献1は、上下の布地間にセパレートシートを介在させ、該セパレートシートで各小室を上下に2分するようにしていたので、各小室への詰め物の詰め込みに手数を要するものであった。また、各小室の上布地に開閉用のファスナーを設けるようにしていたので、使用中にファスナーが不用意に開いたり、ファスナー部が頭部に接触して違和感を感じたりすることがあった。
特許第3873228号公報
本考案は、寝具用枕の感触を使用者の好みに合わせることができるようにするとともに、各区画室への詰め物の詰め込み、詰め替えが容易に行える寝具用枕を得ることを目的とする。
請求項1に係る考案は、表裏の布地により、身長方向中心部で折り重ね可能な上層枕と下層枕とを形成するとともに、該上層枕と下層枕との周縁部に互いに係脱可能な周縁ファスナーを設け、前記上層枕と下層枕とに、重ね方向で互いに対面する複数の区画室を形成し、上層枕及び下層枕の相対する側の布地の一部に各区画室を開くスリットを設けるとともに、該スリットの周縁に筒状の口布を出没可能に設け、前記スリットを開閉するスリットファスナーを設け、前記口布を介して各区画室に詰め物を収容する構成にしたものである。
請求項2に係る考案は、上層枕又は下層枕の周縁部に帯状の外周襠布を設けるとともに、該外周襠布の外端縁に周縁ファスナーを設けるようにしたものである。
請求項3に係る考案は、下層枕の身長方向外端部に吊り紐を設けるようにしたものである。
請求項1に係る考案は、周縁ファスナーを開いて上層枕と下層枕とを面状に広げ、各スリットファスナーを開くと、各区画室から筒状の口布が露出することになる、これにより、該筒状の口布を介して各区画室に詰め物を容易に収容することができる。また、各区画室に詰め物を収容した後、前記口布を絞って各区画室に押し込むみ、スリットファスナーを閉操作すると、各区画室に収容した詰め物の漏洩が口布によって確実に阻止されることになる。また、上層枕と下層枕とを折り畳んで周縁ファスナーを閉操作すると、前記スリット及び該スリットを開閉するスリットファスナーが上層枕と下層枕との重なり面側に位置し、これらが使用者の頭部に接触しなくなる。さらに、前記上層枕の各区画室に硬さ、摩擦係数、熱伝導率等の異なる詰め物を適宜選択して収容することにより、寝具用枕の感触を使用者の好みに対応させることができる。
請求項2に係る考案は、上層枕と下層枕との周縁部が帯状の外周襠布を介して連結されるので、各区画室への詰め物の充填量に左右されることなく、上下に重なった上層枕と下層枕との形態を面状に保持することができる。
請求項3に係る考案は、周縁ファスナーを開いて上層枕と下層枕とを面状に広げると、下層枕の身長方向外端部に設けた吊り紐が露出し、該吊り紐を介して面状に広げた寝具用枕を安定して物干し竿等に吊るすことができる。
寝具用枕の上層枕と下層枕とを広げた状態の平面図である。 寝具用枕の上層枕と下層枕とを重ねた状態の平面図である。 図1のIII-III 断面図である。 図2のIV-IV断面図 図3の部分拡大断面図である。
図1、図2において、1は寝具用枕であり、上層枕2と下層枕3とを身長方向中心部で折り重ね可能となっている。該上層枕2と下層枕3は、図3に示すように、表布地4と裏布地5との周縁部、及び両者の身長方向中心部を縫着して上層袋2aと下層袋3aとを形成し、表布地4と裏布地5との内部を複数に区画する。即ち、図1において、前記表布地4と裏布地5との周縁部、両者の身長方向中心部、両者の左右中間部の2箇所は、直接表布地4と裏布地5とを接触させて縫着(ア)し、表布地4と裏布地5との身長方向中間部は、図3に示すように、帯状の内部襠布6を介して縫着(イ)する。
これにより、図1に示すように、上層袋2aに7個の区画室10a〜10g、即ち、左右側部にそれぞれ上下2個の区画室10a〜10dを、左右中間部に上下3個の区画室10e〜10gを有する上層枕2を形成し、下層袋3aに7個の区画室11a〜11g、即ち、左右側部にそれぞれ上下2個の区画室11a〜11dを、左右中間部に上下3個の区画室11e〜11gを有する下層枕3を形成する。
前記上層枕2と下層枕3との周縁部に互いに係脱可能な周縁ファスナー12(上周縁ファスナー12a、下周縁ファスナー12b)を縫着する。この場合、上層枕2に縫着する上周縁ファスナー12aは、該上層枕2の周縁に縫着した帯状の外周襠布7の外縁に縫着し、該上周縁ファスナー12aを下層枕3の周縁部に縫着した下周縁ファスナー12bに係脱させる。なお、前記外周襠布7は下層枕3の周縁部に縫着するようにしてもよい。
前記上層枕2に形成した各区画室10a〜10gと下層枕3に形成した各区画室11a〜11gは、重ね方向で互いに対面させるとともに、各区画室10a〜10g、11a〜11gの相対する側の裏布地5の一部に、図5に示すように、各区画室を開くスリット13を形成するとともに、該スリット13の周縁に筒状の口布14を出没可能に縫着する。また、前記各スリット13に、該スリット13を開閉するスリットファスナー15を取り付ける。
前記上層袋2aの左右中間部の区画室10e〜10gのうち、頭部を受ける上下中間部の区画室10fは、図1、図5に示すように、区画室10fの上下2箇所の一部の表布地4と裏布地5とを縫着(ウ)し、区画室10fに収容した詰め物による張り出し力を高くし、頭部の負荷による変形が少なくなるようにする。また、図1に示すように、前記下層枕3の身長方向外端部の左右3箇所に環状の吊り紐16を縫着する。該吊り紐16は、寝具用枕1を開いた状態で物干し竿等に掛け易くするためのものである。
図2において、1aは寝具用枕1の肩部側左右中心部に形成した逃げ凹部であり、これにより、寝具用枕1が使用者の頭部を受けた際に、前記逃げ凹部1aが使用者の首部に嵌入し、寝具用枕1の左右両側が、使用者の肩部に発生した布団の隙間を閉塞するようになっている。
そして、周縁ファスナー12を開いて上層枕2と下層枕3とを面状に広げ、各スリットファスナー15を開き、各区画室10a〜10g、11a〜11gから筒状の口布14を外部に露出させ(図5)、該口布14を介して各区画室10a〜10g、11a〜11gに詰め物17、例えば、上層枕2の各区画室10a〜10gに柔らかい感触を呈する綿状の詰め物17aを、下層枕3の各区画室11a〜11gに硬い感触を呈するプラスチック製の球筒状の詰め物17bを収容する。
前記詰め物17を収容した後、前記口布14を絞って各区画室10a〜10g、11a〜11gに押し込み、スリットファスナー15を閉操作して各スリット13を閉じ、次いで、前記上層枕2と下層枕3とを、スリット13及びスリットファスナー15が対面する側に折り畳んで周縁ファスナー12を閉操作し、寝具用枕1を形成する。
これにより、上層枕2と下層枕3との感触が互いに異なり、使用者は上層枕2と下層枕3とを上下に向きを換えることにより、好みの感触を得ることができる。この場合、スリット13及びスリットファスナー15が上層枕2と下層枕3との重なり面側に位置し、これらが使用者の頭部に接触することがなく、詰め物本来の感触を発揮させることができる。また、各区画室10a〜10g、11a〜11gに硬さ、摩擦係数、熱伝導率等の異なる詰め物を適宜選択して収容することにより、寝具用枕の感触を使用者の好みに対応させることができる。
1 寝具用枕
1a 逃げ凹部
2 上層枕
2a 上層袋
3 下層枕
3a 下層袋
4 表布地
5 裏布地
6 内部襠布
7 外周襠布
10a〜10g、11a〜11g 区画室
12 周縁フアスナー
12a 上周縁ファスナー
12b 下周縁ファスナー
13 スリット
14 口布
15 スリットフアスナー
16 吊り紐
17 詰め物
17a 綿状詰め物
17b 球筒状詰め物

Claims (3)

  1. 表裏の布地(4,5)により、身長方向中心部で折り重ね可能な上層枕(2)と下層枕(3)とを形成するとともに、該上層枕(2)と下層枕(3)との周縁部に互いに係脱可能な周縁ファスナー(12)を設け、前記上層枕(2)と下層枕(3)とに、重ね方向で互いに対面する複数の区画室(10a〜10g,11a〜11g)を形成し、上層枕(2)及び下層枕(3)の相対する側の布地(5)の一部に各区画室(10a〜10g,11a〜11g)を開くスリット(13)を設けるとともに、該スリット(13)の周縁に筒状の口布(14)を出没可能に設け、前記スリット(13)を開閉するスリットファスナー(15)を設け、前記口布(14)を介して各区画室(10a〜10g,11a〜11g)に詰め物を収容したことを特徴とする寝具用枕。
  2. 上層枕(2)又は下層枕(3)の周縁部に帯状の外周襠布(7)を設けるとともに、該外周襠布(7)の外端縁に周縁ファスナー(12a)を設けたことを特徴とする請求項1記載の寝具用枕。
  3. 下層枕(3)の身長方向外端部に吊り紐(16)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の寝具用枕。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102246341B1 (ko) * 2020-09-10 2021-04-28 유승표 기능성 베개

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