JP3154545B2 - 乾式トナー - Google Patents
乾式トナーInfo
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Description
ーのコピーマシンとのマッチング性向上、特に省エネル
ギー仕様として設計された低温定着コピーマシンに対応
可能な低軟化点トナーの品質改善に関する。
ズに対応して高画質化等を考慮した設計となっているも
のが主流である。従って、これらのコピーマシンにおい
ては通常11μm以下程度の体積平均粒径を有する小粒
径乾式トナーが求められる。
そのことによって生じる流動性の低下が問題となり、流
動性低下に対する改善策として、従来から添加剤の使用
を中心とするものが提案されている。
剤を混合することによってトナーの「粉体圧縮率」を2
5〜40%にする事により高画質の磁性トナーが得られ
る事が開示されている。
剤としての特定のカーボンブラック及び流動性向上剤を
使用することによって「流動性指数」を5〜25%にす
る事で高画質のトナーが得られる旨開示されている。
66号には特定のシリカ微粒子と制電性粒子とを特殊な
条件下で着色粒子に固定化することによって高画質のト
ナーが得られる事、さらには特開平2−157027号
には特定条件下において特定の装置により添加剤を混合
する製造方法により高画質のトナーが得られる事、特開
平2−300763号には添加剤としてのシリカ微粉末
の付着を「穂立ちのない状態」とする事によって高画質
の一成分現像方法を提供できる事が開示されている。
の原料を粉砕することにより11μ以下程度の小粒径ト
ナーを工業的に量産する場合、その粒度分布特性によっ
て生じる5μm以下程度の微粒子が含有されないように
コントロールする事は、技術的あるいはコスト的に困難
となる。従って通常、工業的には総合的な生産性を考慮
して5μm以下の微粒子の個数含有率が10%程度以上
の水準で量産することで初めて品質の安定した安価な小
粒径トナーを得ることができる。
形の5μm以下程度の微粒子の存在はトナーの流動性を
著しく低下させる主要因となるので、添加剤の混合併用
によって流動性を改善する必要が生じる。
の粒度分布を有する小粒径トナーとして圧縮度を30%
以下に調整することによって流動性に優れ、コピーマシ
ン内でのマッチング性が良好で高画質な画像を形成でき
る乾式トナーを提供することである。
結果、体積平均粒径が11μm以下であっても、5μm
以下程度の微粒子が含有されない場合にはコピーマシン
内でのマッチング性が問題となる事はほとんどない。逆
に、5μm以下程度の微粒子が含有され、その流動性が
マッチング性の面から問題となる場合においては例えば
前記の特開平2−236566、2−157027、2
−300763のようにただ単に添加剤を混合する条件
や添加剤の形状、状態を限定するだけでは流動性を改善
するには不十分であり圧縮度を30%以下にコントロー
ルすることによって初めて効果が得られることを知見
し、本発明に至った。
と着色剤とを主成分として含有する粉砕着色粒子を含む
乾式トナーにおいて、該トナー粒子の体積平均粒径が
6.0〜11.0μmでかつ、5μm以下の微粉を22
%以上90%以下含有するとともに圧縮度が30%以下
である乾式トナーをその要旨とするものである。
められる。
下して円筒状容器に充填された状態でゆるみ見掛比重A
を求める。
ッピングしながら(1)と同様の方法で試料を落下させ
て充填率を高め、固め見掛比重Pを求める。
求められるCを圧縮度とする。
m以下であり、かつ5μm以下の微粒子を含有するよう
な粒度分布を有する小粒径乾式トナーの圧縮度を30%
以下に特定することによって流動性を改善しコピーマシ
ン内でのマッチング性を得るものであるが、5μm以下
の微粒子が90%を越える場合には圧縮度を30%以下
にコントロールすることが工業的には困難であるため、
5μm以下の微粒子は90%以下にすることが望まし
い。より好ましくは60%以下である。
は、粉砕法による量産としてはコスト的に非常に困難を
伴ない、さらに5μm以下の微粒子を90%以下にコン
トロールすることも難しいため、本発明においては体積
平均粒径は6μm以上とすることが望ましい。
う場合においては通常はほぼ均一な粒子経の球状トナー
が得られるために本発明の対象とはならない。
式トナーにおいて、体積平均粒径が6.0〜11.0μ
mであり、かつ5μm以下の微粉を含むような粒度分布
を有するトナーに関するものであり、その技術内容は前
記の特開昭63−74070号に開示されているような
基本的に5μm以下の微粒子を含まない粒度分布5〜3
5μmの磁性トナーにおいて、本発明でいう圧縮度に相
当する「粉体圧縮率」を25〜40%に調整するものと
は本質的に異なる。同様に特開平2−293858号に
開示されているように特定の物性を有するカーボンブラ
ックを使用することによって結果的に添加剤の付着性と
画質を両立させようとするものとも技術課題、発明の目
的が異なるものである。
写機に求められる設計品質としては省エネルギーという
項目があり、これに対応するために乾式トナーについて
は低軟化点化する必要が生じる。
fを110℃以下とする事で最も確実に目的を達成する
ことができる。
定着ロールに対する融着現象いわゆるホットオフセット
を回避する、あるいは定着画像の塩ビマット等への複写
を抑制する等の目的で従来の一般のトナーと同様に潤滑
性低温軟化物質を含有させる事もできる。これらのトナ
ーは、マッチング性に関しては若干の問題点が発生しや
すいが、本発明によれば、上記のごとき、低軟化点のト
ナー、特に潤滑性の低温軟化物質を含有した場合の低軟
化点トナーにおけるマッチング性改善に顕著な効果が得
られるものである。
構としては現像剤の帯電特性を均一に保つ等の目的で撹
拌部を有しているのが普通であり、また現像部に補給ト
ナーを送り込むためにスクリュー等の移送手段を備えて
いるものが多い。これらの撹拌部等においては、特にト
ナーが低軟化点で、かつ流動性が低い場合には粒子同士
が凝集、融着を起しやすいため、最終的には補給不良、
現像不良、画質不良等を生じる懸念がある。特に本発明
で言う圧縮度が30%を越えるような特性のトナーで
は、移送あるいは撹拌のために加えられる外力により圧
縮されたのと同じ効果を受けるために上記のごとき不具
合が発生しやすい。ところが、同様の組成のトナーであ
っても、本発明によって圧縮度を30%以下とした場合
には上記の不具合は効果的に回避することができ、安定
して高画質な画像を得られる。
ー(島津製作所製CFT−500)によって荷重10k
g、ダイス径φ0.5mm、昇温速度3℃/min、サ
ンプル量1gの条件によって求められる値である。
子の個数含有率についてはコールターカウンターマルチ
サイザー(コールター社製)を用い、界面活性剤と共に
サンプルを懸濁した電解液をアパチャー径100μmに
て測定される値である。
来公知の単独の樹脂あるいは複数の成分の共重合体、あ
るいはポリマーアロイ化された物等種々の物質を使用で
きる。
ン、アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系共重合
体、フェノール系樹脂、シリコン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、キシレン
系樹脂、ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、テルペン系樹
脂等の物質を挙げることができる。また、潤滑性低軟化
物質としては、カルナバワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、パラフィンワックス等のワックス類、ラウ
リン酸、ステアリン酸亜鉛、等の高級脂肪酸類、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン/アクリル酸共重合
体、エチレン・塩化ビニル共重合体、エチレンオキサイ
ド等のポリオレフィン、オレフィン共重合体等の中から
軟化点Tfが105℃以下の物質が好ましく使用される
が、その添加量としては、本発明の乾式トナー全重量に
体して好ましくは1〜20重量%、より好ましくは1〜
10重量%添加するのが良い。
の他添加剤としては一般に公知の物質の中から適宜選択
して使用することができる。
料、ジアゾ染料、フタロシアニン系顔料、モノアゾ染料
等のマゼンタ、シアン、イエロー、その他各色の顔料の
他黒色材料としてはカーボンブラック等の顔料が使用可
能であり、結着樹脂に対して通常、1〜25重量%の割
合で添加される。
ケル等の強磁性体の他マグネタイト、フェライト等の合
金や化合物が使用可能であり、結着樹脂類に対して通
常、20〜200重量%の割合で混合使用される。
微粉末等のフッ素系樹脂やステアリン酸亜鉛等の脂肪酸
金属塩、酸化亜鉛等の金属酸化物等を例示することがで
きるが、特に酸化ケイ素類、酸化アルミニウム類、酸化
チタン類は、圧縮度を30%以下にするためには好まし
い。
として使用する場合に混合して使用するキャリアとして
は、ガラス、鉄、フェライト、ニッケル、ジルコン、シ
リカ等の粒径30〜1000μm程度の粉末、または、
該粉末を芯材としてスチレン−アクリル酸系樹脂、シリ
コン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂
等をコーティングしたものが使用される。
を混合処理する場合には従来公知のVブレンダー、ボー
ルミル等の容器回転型、リボンミキサー、パドルミキサ
ー等の容器固定型及びそれらの複合型の中から適宜選択
して使用可能であるが、特にヘンシェルミキサー(三井
三池社製)、ハイブリタイザー(奈良機械製)ターボミ
ル(ターボ工業社製)クリプトロン(川崎重工業社製)
等の少なくとも外壁を構成する固定容器と該固定容器と
中心軸を同一にして構成される回転片とを具備して成る
混合装置を好ましく使用することができる。
説明する。
3の組成、粒度分布、軟化点、混合方法、圧縮度等を表
1に示す。
製方法を以下に示す。
及び着色剤を二軸エクストルーダーにて溶融・混練した
後、冷却・圧延し、ハンマーミルで粗粉砕し、次いでジ
ェットミルにて微粉砕を行なった。得られた微粉末を気
流式分級機にて超微粒子を分離して本発明及び比較例の
粉砕着色粒子Aを得た。
下のような混合方法にて混合処理を行ない乾式トナーを
得た。
速45m/secにて15秒間運転/45秒間停止のサ
イクルで10回繰り返して実施した。
運転にて5kgの処理物を投入し処理する。この作業を
3回繰り返した。
混合処理を行なった。表1の実施例1〜5及び比較例1
〜3について、(株)リコー製の乾式電子複写機FT−
4530改造機を使用し、定着温度を表2に示した値に
設定して画像品質及び5000枚連続コピー時のマッチ
ング性の評価を実施した結果を示す。
6.0〜11.0μmと小粒径であるために、高画質ト
ナーとして使用できる。そして、この小粒径トナーを工
業的に粉砕法により量産した場合には必然的に5μm以
下の微粒子を含有するためにマッチング性を考慮した場
合には粉体流動性を改善する必要が生じるのだが、本発
明においては圧縮度を30%以下に調整しているため
に、コピーマシンとのマッチング性が良好で、しかも高
画質の乾式トナーを得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と着色剤とを主成分
として含有する粉砕着色粒子を含む乾式トナーにおい
て、該トナー粒子の体積平均粒径が6.0〜11.0μ
mでかつ、5μm以下の微粉を22%以上90%以下含
有するとともに圧縮度が30%以下であることを特徴と
する乾式トナー。 - 【請求項2】 軟化点Tfが110℃以下である請求項
1記載の乾式トナー。 - 【請求項3】 結着樹脂としてワックス類、高級脂肪酸
類、ポリオレフィン、オレフィン共重合体から選ばれる
軟化点Tfが105℃以下の潤滑性低温軟化物質の少な
くとも1種を含有する請求項1又は2記載の乾式トナ
ー。 - 【請求項4】 添加剤として酸化ケイ素類、酸化アルミ
ニウム類、酸化チタン類から選ばれる少なくとも一種を
含有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の乾式トナ
ー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08552792A JP3154545B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 乾式トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08552792A JP3154545B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 乾式トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05289398A JPH05289398A (ja) | 1993-11-05 |
JP3154545B2 true JP3154545B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=13861367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08552792A Expired - Lifetime JP3154545B2 (ja) | 1992-04-07 | 1992-04-07 | 乾式トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3154545B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002287402A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Kyocera Mita Corp | 静電写真用トナー |
JP2006010899A (ja) | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Kyocera Mita Corp | 磁性1成分トナー |
-
1992
- 1992-04-07 JP JP08552792A patent/JP3154545B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05289398A (ja) | 1993-11-05 |
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