JP3154005B2 - 感光性ガラスの加工方法 - Google Patents

感光性ガラスの加工方法

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JP3154005B2 JP27088291A JP27088291A JP3154005B2 JP 3154005 B2 JP3154005 B2 JP 3154005B2 JP 27088291 A JP27088291 A JP 27088291A JP 27088291 A JP27088291 A JP 27088291A JP 3154005 B2 JP3154005 B2 JP 3154005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性ガラスをエッチ
ングにより加工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性ガラス板に深さを異にする溝又は
孔を形成する加工方法としては、マスキング材を利用す
る方法と、露光,熱処理,エッチング処理をそれぞれ2
回以上行う方法などがある。
【0003】前者の方法では所定のパターンに露光、結
晶化された感光性ガラス板に、浅い溝を設けるべき部分
にマスク部を形成したマスキング材を載せ、エッチング
処理し最後にマスキング材を取り外してエッチングする
ことにより、深い溝、浅い溝と、両者の連続部分に傾斜
面とを有する溝が形成される。
【0004】後者の方法では感光性ガラス板を順次露光
処理、熱処理し、深い溝の露光部を形成し、結晶化、エ
ッチング処理する。次いで、再露光処理、再熱処理、再
エッチング処理し浅い溝を形成し、これによって深い
溝、浅い溝とを有する溝が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のマスキン
グ材を利用する方法では、マスキング材の形成、加工、
除去などの工程が多いこと、マスキング材を密着させた
状態でフッ酸水溶液等のエッチング液によりエッチング
するので、感光性ガラスとの密着性、耐フッ酸性を満足
しなければならず、これに適したものが限られること、
また微細加工性を考えると、フォトリソグラフィを使っ
たものが望ましいが、感光性ガラスの結晶部での乱反射
が悪影響を及ぼす場合があるなどの問題がある。
【0006】また露光,熱処理を2回行う方法では、熱
処理に非常に時間がかかるという問題がある。
【0007】そこで本発明の目的は、深さの異なる溝や
傾斜面を有する溝を1回のエッチング処理によって容易
に加工できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の感光性ガラスの加工方法は、フォトマスク
の露光用穴を介して感光性ガラスの一方の面を露光する
工程と、感光性ガラスを介してフォトマスクの露光用穴
の一部と対向するように、感光性ガラスの露光面と反対
側に設けられた光反射手段により、感光性ガラスを透過
した光を反射して、フォトマスクの露光用穴と光反射手
段とに対向する感光性ガラスの部分の他方の面に入射さ
せ、感光性ガラスの上記の部分を再露光する工程と、露
光部および再露光部を熱処理して結晶部を形成する工程
と、結晶部をエッチングする工程とを含むことを特徴と
している。
【0009】
【作用】本発明は感光性ガラスを露光する際に、光反射
手段により光線を反射させ、感光性ガラスの場所によっ
て露光量を変化させる。
【0010】すなわち感光性ガラスにおいて、深くエッ
チングしたい部分に光反射手段を並置する。この部分に
おいては、露光時に平行光線が感光性ガラスを透過した
後反射板により透過した平行光線を反射させて、再び感
光性ガラス内に入射させることにより露光量が多くな
る。
【0011】感光性ガラスにおいて、浅くエッチングし
たい部分には光反射手段を並置しないから、この部分の
露光量は少ない。露光部を熱処理、エッチングすると、
1回のエッチングにより深さの異なる溝が形成できる。
【0012】また傾斜面を有する溝を感光性ガラスに形
成したいときは、光反射手段として透明板上に反射板の
パターンを形成したものを用いる。感光性ガラスにおい
て、溝の深い部分から浅い部分へいくにつれて光の反射
量が徐々に減少するようにパターンの密度またはパター
ンのドットの大きさを減少させる。
【0013】これによって感光性ガラスに露光量が順次
変化した露光部が形成される。そして1回のエッチング
によって傾斜面を有する溝を形成できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0015】まず、図1に示すように、上下両面3a,
3bが研磨された板状の感光性ガラス3の上方にはフォ
トマスクを設ける。フォトマスクは透明の基板1とマス
クパタ−ン2とによりなり、マスクパタ−ン2は感光性
ガラス3のエッチングを行ないたい部分3c,3dに露
光用穴2aが対向するように形成されている。
【0016】フォトマスクの上方には図示しない光源が
設けられている。
【0017】感光性ガラス3の深くエッチングしたい部
分3cの下方に反射板4を並置する。浅くエッチングし
たい部分3dの下方には反射板4を並置しない。
【0018】これにより、感光性ガラス3の深くエッチ
ングしたい部分3cは露光用穴2aと反射板4とに対向
する。
【0019】反射板4は感光性ガラス板3の露光量を場
所によって変化させるためのものである。
【0020】作用について説明すると、光源からフォト
マスクの露光用穴2aを介して、平行光線(XeClエ
キシマレーザー)を感光性ガラス3に照射する。平行光
線は感光性ガラス3の上面3aに入射し感光性ガラス3
内を透過する。その後感光性ガラス3の浅くエッチング
したい部分3dを透過した平行光線はそのまま下方へ進
行するが、これに対し感光性ガラス3の深くエッチング
したい部分3cの部分を透過した平行光線は反射板4に
反射され、下面3bより感光性ガラス3内に再び入射す
る。そして、この平行光線は感光性ガラス3の下面3b
から上面3aに向けて透過し、上方へ進行する。このよ
うに往復するレーザー光によって、感光性ガラス3の深
くエッチングしたい部分3cは再露光され総露光量は感
光性ガラめス3の部分3dよりも多くなる。
【0021】ここで、感光性ガラス3の浅くエッチング
したい部分3dと深くエッチングしたい部分3cの露光
量について説明する。
【0022】図8に一例として感光性ガラスを1パルス
当りのエネルギー強度が1mj/cm2のXeClエキシマ
レーザーで露光した場合の総露光量と感光性ガラスのエ
ッチング速度との関係を示す。
【0023】図8からわかるように、XeClエキシマ
レーザーを感光性ガラスに200パルス以上照射し、す
なわち総露光量が200(mJ/cm2 )以上になると総露
光量が増加しても感光性ガラスのエッチング速度にはほ
とんど変化が見られない。総露光量が85〜200(mJ
/cm2 )の範囲Aでは総露光量が小さくなるにつれ、エ
ッチング速度も減少する。
【0024】感光性ガラス3の浅くエッチングしたい部
分3dと深くエッチングしたい部分3cとで、エッチン
グ速度が異なるようにするために、感光性ガラス3の浅
くエッチングしたい部分3dの総露光量は図8の範囲A
内であり、深くエッチングしたい部分3cの総露光量は
範囲A内または範囲Aよりも大であるように、露光量を
調節する。
【0025】露光が完了すると、感光性ガラス3を50
0〜700℃程度の高温に加熱し、露光部3c、3dを
結晶化する熱現像工程を行なう。
【0026】次に、この感光性ガラス1に、フッ化水素
酸(HF)5〜10%溶液からなるエッチング液をシャ
ワー状に浴びせて、エッチングを行なう。
【0027】感光性ガラス3の部分3cのほうが、部分
3dよりも総露光量が多いので結晶のエッチング速度が
速くなっている。よって同じエッチング時間で感光性ガ
ラス3の部分3cのほうが、部分3dよりも深くエッチ
ングできる。
【0028】これにより、図2のように1回のエッチン
グ処理によって深さの異なる溝3e、3fを形成でき
る。
【0029】以下、図3〜5を参照して本発明の第2の
実施例について説明する。
【0030】図3、4に示されるように感光性ガラス1
3の下方に光反射手段14を設け、光反射手段14は光
反射手段14aと、光反射手段14aの端部の反射板の
ドット状パターン14bによりなり、パターン14bの
ドットの大きさの変化により光の反射量に変化を持たせ
るようにしてある。
【0031】すなわち反射板のパターン14bは、感光
性ガラス13の深さの異なる溝13e、13fを傾斜面
でなだらかにつなげるように図3、4の右方へ進むにし
たがって光の反射量が徐々に減少するように反射板のド
ットの大きさが小さくなっている。
【0032】光反射手段14は透明板5表面に蒸着によ
りAl、Cr、Ag等の膜を形成しその上にレジストを
塗布しフォトリソグラフの手法により形成する。
【0033】感光性ガラス13に露光するときには、反
射板のパターン14bと対向する感光性ガラス板13の
部分の内部に露光量が順次変化した露光部が形成され
る。
【0034】これにより、図5に示されるように深さの
異なる溝13e、13fと、これらをつなげるなだらか
な傾斜面13gを1回のエッチング処理によって加工で
きる。
【0035】以下、図6,7を参照して本発明の第3の
実施例について説明する。
【0036】図6に示されるように感光性ガラス23の
下方には、感光性ガラス23に傾斜した溝を形成するた
めの反射板のパターン24が設けてある。
【0037】すなわち透明板7に上記の本発明の第2の
実施例の反射板のドット状パターンと同様の反射板のド
ット状パターン24が形成されている。このパターン2
4は感光性ガラス23の下に置いたとき感光性ガラス2
3を介して露光用穴2aに対向するような面積で形成さ
れている。
【0038】よって反射板のパターン24は、感光性ガ
ラス板23の溝の深い部分23eに対応すべき位置には
光の反射率の最大の、ドットの最大のパターンが対向
し、溝の浅い部分23fに対応すべき位置には光の反射
率の最小の、ドットの最小のパターンが対向している。
【0039】反射板のパターン24は、感光性ガラス2
3の部分23e、23fを傾斜面でなだらかにつなげる
ように図6の右方へ進むにしたがって光の反射量が徐々
に減少するように反射板のドットの大きさが小さくなっ
ている。
【0040】これによって感光性ガラス23に露光する
ことにより、反射板のパターン24に対応して感光性ガ
ラス板23の部分の内部に露光量が順次変化した露光部
が形成される。
【0041】これにより、図7に示されるように感光性
ガラス23になだらかな傾斜面を有する溝を1回のエッ
チング処理によって加工できる。
【0042】また、光の反射率に変化を持たせる光反射
手段としては、透明板に反射板のドットの密度を変化さ
せたパターンを形成してもよく、透明板に線状のパター
ンをその配列の密度を変化させて形成してもよい。
【0043】また、感光性ガラスを露光する光源はXe
Clエキシマレーザーに限られず、厳密な平行光線でな
くてもよく、例えば超高圧水銀ランプによる紫外線でも
よい。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の感光性
ガラスの加工方法では、感光性ガラスに並置された光反
射手段により、感光性ガラスに露光量の異なる露光部を
形成でき、1回のエッチング処理によって、深さの異な
る溝やなだらかな傾斜面を有する溝の加工が可能であ
り、加工が簡単になり、加工時間が短縮でき、コストの
低減が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工方法の加工工程を示す断面図
である。
【図2】同上の加工方法が適用された感光性ガラスの断
面図である。
【図3】第2の実施例の加工方法を示す断面図である。
【図4】第2の実施例による光反射手段を示す平面図で
ある。
【図5】第2の実施例の加工方法が適用された感光性ガ
ラスの断面図である。
【図6】第3の実施例の加工方法を示す断面図である。
【図7】第3の実施例の加工方法が適用された感光性ガ
ラスの断面図である。
【図8】感光性ガラスの総露光量とエッチング速度の関
係図である。
【符号の説明】 2 フォトマスク 2a 露光用穴 3,13,23 感光性ガラス 3c 再露光部 3d 露光部 4,14,24 光反射手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 15/00 - 23/00 C03B 33/00 B41J 2/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトマスクの露光用穴を介して感光性
    ガラスの一方の面を露光する工程と、 上記感光性ガラスを介して上記フォトマスクの露光用穴
    の一部と対向するように、上記感光性ガラスの露光面と
    反対側に設けられた光反射手段により、上記感光性ガラ
    スを透過した上記光を反射して、上記フォトマスクの露
    光用穴と上記光反射手段とに対向する上記感光性ガラス
    の部分の他方の面に入射させ、上記感光性ガラスの上記
    の部分を再露光する工程と、 上記露光部および再露光部を熱処理して結晶部を形成す
    る工程と、 上記結晶部をエッチングする工程とを含むことを特徴と
    する感光性ガラスの加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101830624B1 (ko) * 2017-03-02 2018-02-26 장수산업 주식회사 정자 지붕 및 그 제작방법
KR101830621B1 (ko) * 2017-03-02 2018-02-26 장수산업 주식회사 뒤초리 고정 수단을 가진 정자 및 그 제작방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101830624B1 (ko) * 2017-03-02 2018-02-26 장수산업 주식회사 정자 지붕 및 그 제작방법
KR101830621B1 (ko) * 2017-03-02 2018-02-26 장수산업 주식회사 뒤초리 고정 수단을 가진 정자 및 그 제작방법

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