JP3153965B2 - カルボスチリル誘導体の製造法 - Google Patents
カルボスチリル誘導体の製造法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルボスチリル誘導体
の製造法に関する。
の製造法に関する。
【0002】
【発明の開示】本発明のカルボスチリル誘導体は、公知
化合物であり、強心剤として有用な化合物である(特開
平3−86864号公報)。
化合物であり、強心剤として有用な化合物である(特開
平3−86864号公報)。
【0003】本発明の目的は、工業的規模にて安全且つ
簡便な操作により、しかも緩和な反応条件下に、目的と
するカルボスチリル誘導体を好収率で純度よく製造し得
る方法を提供することにある。
簡便な操作により、しかも緩和な反応条件下に、目的と
するカルボスチリル誘導体を好収率で純度よく製造し得
る方法を提供することにある。
【0004】即ち、本発明は、一般式
【0005】
【化3】
【0006】[式中R1 は低級アルケニル基;R2 はフ
ェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を有するこ
とのあるフェニル低級アルキル基を示す。]で表わされ
るカルボスチリル誘導体を脱アルケニル化することを特
徴とする一般式
ェニル環上に置換基として低級アルコキシ基を有するこ
とのあるフェニル低級アルキル基を示す。]で表わされ
るカルボスチリル誘導体を脱アルケニル化することを特
徴とする一般式
【0007】
【化4】
【0008】[式中R2 は前記に同じ。]で表わされる
カルボスチリル誘導体及びその塩の製造法に係る。
カルボスチリル誘導体及びその塩の製造法に係る。
【0009】本明細書において、低級アルケニル基とし
ては、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテ
ニル、1−メチルアリル、2−ペンテニル、2−ヘキセ
ニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル
基を挙げることができる。
ては、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテ
ニル、1−メチルアリル、2−ペンテニル、2−ヘキセ
ニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルケニル
基を挙げることができる。
【0010】低級アルコキシ基としては、例えば、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を挙げることができる。
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ
基を挙げることができる。
【0011】フェニル環上に置換基として低級アルコキ
シ基を有することのあるフェニル低級アルキル基として
は、例えばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニ
ルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチ
ル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3
−フェニルプロピル、2−(3−メトキシフェニル)エ
チル、1−(4−メトキシフェニル)エチル、2−メト
キシベンジル、3−(2−エトキシフェニル)プロピ
ル、4−(3−エトキシフェニル)ブチル、1,1−ジ
メチル−2−(4−エトキシフェニル)エチル、5−
(4−イソプロポキシフェニル)ペンチル、6−(4−
ヘキシルオキシフェニル)ヘキシル、3,4−ジメトキ
シベンジル、3,4,5−トリメトキシベンジル、2,
5−ジメトキシベンジル、3−メトキシベンジル、4−
メトキシベンジル基等のアルキル部分の炭素数が1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であり、且つフェニル環
上に炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を1
〜3個有することのあるフェニルアルキル基を挙げるこ
とができる。
シ基を有することのあるフェニル低級アルキル基として
は、例えばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニ
ルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチ
ル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェ
ニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−メチル−3
−フェニルプロピル、2−(3−メトキシフェニル)エ
チル、1−(4−メトキシフェニル)エチル、2−メト
キシベンジル、3−(2−エトキシフェニル)プロピ
ル、4−(3−エトキシフェニル)ブチル、1,1−ジ
メチル−2−(4−エトキシフェニル)エチル、5−
(4−イソプロポキシフェニル)ペンチル、6−(4−
ヘキシルオキシフェニル)ヘキシル、3,4−ジメトキ
シベンジル、3,4,5−トリメトキシベンジル、2,
5−ジメトキシベンジル、3−メトキシベンジル、4−
メトキシベンジル基等のアルキル部分の炭素数が1〜6
の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であり、且つフェニル環
上に炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を1
〜3個有することのあるフェニルアルキル基を挙げるこ
とができる。
【0012】本発明において出発原料として用いられる
一般式(2)のカルボスチリル誘導体は、例えば以下の
方法により製造される。
一般式(2)のカルボスチリル誘導体は、例えば以下の
方法により製造される。
【0013】
【化5】
【0014】[式中R1 、X及びRは前記に同じ。Yは
基
基
【0015】
【化6】
【0016】又は
【0017】
【化7】
【0018】を示す。]一般式(3)の化合物と一般式
(4)のエピハロゲノヒドリンとの反応は、塩基性化合
物の存在下、適当な溶媒中又は無溶媒下に行なわれる。
ここで使用される塩基性化合物としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウ
ム、金属ナトリウム、金属カリウム、ナトリウムアミド
等の無機塩基、ピペリジン、ピリジン、トリエチルアミ
ン等の有機塩基、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロ
マイド、フェニルトリエチルアンモニウムクロライド等
のアンモニウム塩等を例示できる。また使用される溶媒
としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエー
テル類等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、水等又はこれらの混合溶媒等を
例示できる。一般式(4)の化合物は、一般式(3)の
化合物に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは5
〜10倍モル量使用するのがよい。該反応は、通常0〜
150℃、好ましくは0〜70℃付近にて進行し、一般
に1〜10時間程度で反応は終了する。
(4)のエピハロゲノヒドリンとの反応は、塩基性化合
物の存在下、適当な溶媒中又は無溶媒下に行なわれる。
ここで使用される塩基性化合物としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、水素化ナトリウ
ム、金属ナトリウム、金属カリウム、ナトリウムアミド
等の無機塩基、ピペリジン、ピリジン、トリエチルアミ
ン等の有機塩基、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロ
マイド、フェニルトリエチルアンモニウムクロライド等
のアンモニウム塩等を例示できる。また使用される溶媒
としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等の低級アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエー
テル類等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、水等又はこれらの混合溶媒等を
例示できる。一般式(4)の化合物は、一般式(3)の
化合物に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは5
〜10倍モル量使用するのがよい。該反応は、通常0〜
150℃、好ましくは0〜70℃付近にて進行し、一般
に1〜10時間程度で反応は終了する。
【0019】上記の反応により、一般式(3)の化合物
の水酸基が一般式(4)のエピハロゲノヒドリンと反応
して(2,3−エポキシ)プロポキシ基及び3−ハロゲ
ノ−2−ヒドロキシプロポキシ基に変換された化合物が
混合物として得られ、この混合物(7)に、前記化合物
(3)及び化合物(4)の反応で例示された溶媒及び塩
基性化合物の存在下、通常0〜70℃、好ましくは0〜
50℃付近にて、0.5〜3時間反応させることにより
化合物(6)を得ることができる。
の水酸基が一般式(4)のエピハロゲノヒドリンと反応
して(2,3−エポキシ)プロポキシ基及び3−ハロゲ
ノ−2−ヒドロキシプロポキシ基に変換された化合物が
混合物として得られ、この混合物(7)に、前記化合物
(3)及び化合物(4)の反応で例示された溶媒及び塩
基性化合物の存在下、通常0〜70℃、好ましくは0〜
50℃付近にて、0.5〜3時間反応させることにより
化合物(6)を得ることができる。
【0020】化合物(6)と化合物(7)の反応は、塩
基性化合物の存在下又は非存在下、好ましくは非存在
下、溶媒中通常室温〜200℃、好ましくは60〜12
0℃付近にて行なわれ、一般に1〜10時間程度にて反
応は終了する。使用される溶媒及び塩基性化合物として
は、前記一般式(3)の化合物及び一般式(4)との化
合物の反応で用いた溶媒及び塩基性化合物をいずれも使
用できる。一般式(7)の化合物は、一般式(6)の化
合物に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等
モル〜1.5倍モル量使用するのがよい。
基性化合物の存在下又は非存在下、好ましくは非存在
下、溶媒中通常室温〜200℃、好ましくは60〜12
0℃付近にて行なわれ、一般に1〜10時間程度にて反
応は終了する。使用される溶媒及び塩基性化合物として
は、前記一般式(3)の化合物及び一般式(4)との化
合物の反応で用いた溶媒及び塩基性化合物をいずれも使
用できる。一般式(7)の化合物は、一般式(6)の化
合物に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等
モル〜1.5倍モル量使用するのがよい。
【0021】本発明によれば、化合物(2)の脱アルケ
ニル化反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に行なわれ
ることができる。ここで使用される溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水等又はこれらの混合溶媒等を例示で
きる。使用される触媒としては、例えばパラジウム−炭
素、塩化パラジウム、酢酸パラジウム等のパラジウム化
合物、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト類、ウィルキンソン触媒[トリス(トリフェニルホス
フィン)ロジウム(I)クロリド]、塩化ロジウム等の
ロジウム化合物等を例示できる。触媒の使用量として
は、アルカリ金属アルコラート類を触媒として用いる場
合は、化合物(2)に対して、通常等モル〜15倍モル
量、好ましくは等モル〜10倍モル量使用するのがよ
い。その他の触媒を使用する場合には、化合物(2)に
対して、通常5〜20重量%使用するのがよい。上記反
応は、通常室温〜150℃、好ましくは50〜120℃
付近にて行なわれ、0.5〜10時間程度にて反応は終
了する。
ニル化反応は、適当な溶媒中、触媒の存在下に行なわれ
ることができる。ここで使用される溶媒としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の低
級アルコール類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、水等又はこれらの混合溶媒等を例示で
きる。使用される触媒としては、例えばパラジウム−炭
素、塩化パラジウム、酢酸パラジウム等のパラジウム化
合物、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート等のアルカリ金属アルコラー
ト類、ウィルキンソン触媒[トリス(トリフェニルホス
フィン)ロジウム(I)クロリド]、塩化ロジウム等の
ロジウム化合物等を例示できる。触媒の使用量として
は、アルカリ金属アルコラート類を触媒として用いる場
合は、化合物(2)に対して、通常等モル〜15倍モル
量、好ましくは等モル〜10倍モル量使用するのがよ
い。その他の触媒を使用する場合には、化合物(2)に
対して、通常5〜20重量%使用するのがよい。上記反
応は、通常室温〜150℃、好ましくは50〜120℃
付近にて行なわれ、0.5〜10時間程度にて反応は終
了する。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、工業的規模に
て、安全且つ簡便な操作で、しかも緩和な条件下に、目
的とする化合物(1)を好収率で純度よく製造し得る。
て、安全且つ簡便な操作で、しかも緩和な条件下に、目
的とする化合物(1)を好収率で純度よく製造し得る。
【0023】
【実施例】以下に参考例及び実施例を挙げる。
【0024】参考例1 6−(2,3−エポキシプロポキシ)カルボスチリルの
合成 6−ヒドロキシカルボスチリル1000g、エピクロル
ヒドリン4.9l及び炭酸水素ナトリウム310gをメ
タノール10l中に加え35〜40℃にて8時間撹拌後
冷却し一晩静置する。反応液を35〜40℃にて減圧濃
縮しメタノールを留去する。さらにイソプロパノール5
lを加え、減圧濃縮し、残存するエピクロルヒドリンを
留去する。残渣にイソプロパノール5lを加え、さらに
20℃以下にて水酸化カリウム1044g/イソプロパ
ノール(10l)溶液を加えて30℃以下で1時間撹拌
する。反応液を10℃以下まで冷却した後酢酸1065
mlを滴下し20〜30℃で1時間撹拌する(pH=3
〜4)。その後炭酸カリウム860gを加え1時間撹拌
後、結晶をろ取する。得られた結晶を1%炭酸水素ナト
リウム水10lで洗浄後、ろ取し、ついで結晶をメタノ
ール10lにて加熱・還流(30分)し、冷却(10℃
以下)後ろ取する。60℃一晩乾燥して上記目的化合物
を収量0.99kg(73.4%)で得る。
合成 6−ヒドロキシカルボスチリル1000g、エピクロル
ヒドリン4.9l及び炭酸水素ナトリウム310gをメ
タノール10l中に加え35〜40℃にて8時間撹拌後
冷却し一晩静置する。反応液を35〜40℃にて減圧濃
縮しメタノールを留去する。さらにイソプロパノール5
lを加え、減圧濃縮し、残存するエピクロルヒドリンを
留去する。残渣にイソプロパノール5lを加え、さらに
20℃以下にて水酸化カリウム1044g/イソプロパ
ノール(10l)溶液を加えて30℃以下で1時間撹拌
する。反応液を10℃以下まで冷却した後酢酸1065
mlを滴下し20〜30℃で1時間撹拌する(pH=3
〜4)。その後炭酸カリウム860gを加え1時間撹拌
後、結晶をろ取する。得られた結晶を1%炭酸水素ナト
リウム水10lで洗浄後、ろ取し、ついで結晶をメタノ
ール10lにて加熱・還流(30分)し、冷却(10℃
以下)後ろ取する。60℃一晩乾燥して上記目的化合物
を収量0.99kg(73.4%)で得る。
【0025】参考例2 6−{3−[N−アリル−N−(3,4−ジメトキシベ
ンジル)アミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ}カルボ
スチリルの合成 6−(2,3−エポキシプロポキシ)カルボスチリル5
00gにエタノール4.75l、水0.25l及びアリ
ルベンジルアミン525gを加え還流する。4〜5時間
で反応を終了させた後溶媒を留去して得られた残渣を9
0%エタノールで再結晶して、上記目的化合物を収量8
29g(85%)で得る。
ンジル)アミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ}カルボ
スチリルの合成 6−(2,3−エポキシプロポキシ)カルボスチリル5
00gにエタノール4.75l、水0.25l及びアリ
ルベンジルアミン525gを加え還流する。4〜5時間
で反応を終了させた後溶媒を留去して得られた残渣を9
0%エタノールで再結晶して、上記目的化合物を収量8
29g(85%)で得る。
【0026】mp147.2℃、白色粉末状。
【0027】参考例2と同様にして適当な出発原料を用
いて以下の化合物を得る。
いて以下の化合物を得る。
【0028】6−[3−(N−アリル−N−ベンジルア
ミノ)−2−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリル mp124−125℃、無色針状(エタノール−水より
再結晶)。
ミノ)−2−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリル mp124−125℃、無色針状(エタノール−水より
再結晶)。
【0029】実施例1 6−[3−(3,4−ジメトキシベンジル)アミノ−2
−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリルの合成 6−(2,3−エポキシプロポキシ)カルボスチリル5
00gにエタノール4.75l、水0.25l及びアリ
ルベンジルアミン525gを加えて4〜5時間加熱還流
後、該6−{3−[N−アリル−N−(3,4−ジメト
キシベンジル)アミノ]−2−ヒドロプロポキシ}カル
ボスチリルを含む反応液に、ついで5%Pd−C(we
t,水55.0%)217gを加え還流する。4〜6時
間で反応が終了する。反応液を冷却(10℃)し濾過す
る。氷冷下で濾液に濃塩酸250mlを加えpH約2と
する。氷冷下1時間撹拌後751gの6−[3−(3,
4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒドロキシプロ
ポキシ]カルボスチリル塩酸塩を得た。
−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリルの合成 6−(2,3−エポキシプロポキシ)カルボスチリル5
00gにエタノール4.75l、水0.25l及びアリ
ルベンジルアミン525gを加えて4〜5時間加熱還流
後、該6−{3−[N−アリル−N−(3,4−ジメト
キシベンジル)アミノ]−2−ヒドロプロポキシ}カル
ボスチリルを含む反応液に、ついで5%Pd−C(we
t,水55.0%)217gを加え還流する。4〜6時
間で反応が終了する。反応液を冷却(10℃)し濾過す
る。氷冷下で濾液に濃塩酸250mlを加えpH約2と
する。氷冷下1時間撹拌後751gの6−[3−(3,
4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒドロキシプロ
ポキシ]カルボスチリル塩酸塩を得た。
【0030】水酸化ナトリウム72.5g、エタノール
2.18l及び水5.08lを仕込み、40℃以上に加
温し水酸化ナトリウムを溶解させた後、得られた6−
[3−(3,4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ]カルボスチリル塩酸塩725gを
加え、75〜80℃で加熱、溶解させる。pH約10を
確認後、水14.5lに溶液を投入する。20℃以下に
冷却後結晶をろ取する。得られた結晶及び水7.25l
を仕込み75〜85℃にて1時間撹拌する。20℃以下
に冷却後結晶をろ取する。60℃一晩乾燥し、その後エ
タノールにより再結晶して、6−[3−(3,4−ジメ
トキシベンジル)アミノ−2−ヒドロキシプロポキシ]
カルボスチリル530g(HCl塩から80.0%)を
得た。
2.18l及び水5.08lを仕込み、40℃以上に加
温し水酸化ナトリウムを溶解させた後、得られた6−
[3−(3,4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ]カルボスチリル塩酸塩725gを
加え、75〜80℃で加熱、溶解させる。pH約10を
確認後、水14.5lに溶液を投入する。20℃以下に
冷却後結晶をろ取する。得られた結晶及び水7.25l
を仕込み75〜85℃にて1時間撹拌する。20℃以下
に冷却後結晶をろ取する。60℃一晩乾燥し、その後エ
タノールにより再結晶して、6−[3−(3,4−ジメ
トキシベンジル)アミノ−2−ヒドロキシプロポキシ]
カルボスチリル530g(HCl塩から80.0%)を
得た。
【0031】mp155−159℃、白色粉末状。
【0032】適当な出発原料を用い、実施例1と同様に
して以下の化合物を得る。
して以下の化合物を得る。
【0033】6−(3−ベンジルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)カルボスチリル・5/4水和物 mp155−157℃(エタノールより再結晶)、無色
針状晶 6−[3−(3−メトキシベンジル)アミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ]カルボスチリル mp138−140℃(エタノールより再結晶)、白色
粉末状 6−[3−(3,4,5−トリメトキシベンジル)アミ
ノ−2−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリル・塩酸
塩 mp145−148℃(分解)(エタノール−水より再
結晶)、白色粉末状
シプロポキシ)カルボスチリル・5/4水和物 mp155−157℃(エタノールより再結晶)、無色
針状晶 6−[3−(3−メトキシベンジル)アミノ−2−ヒド
ロキシプロポキシ]カルボスチリル mp138−140℃(エタノールより再結晶)、白色
粉末状 6−[3−(3,4,5−トリメトキシベンジル)アミ
ノ−2−ヒドロキシプロポキシ]カルボスチリル・塩酸
塩 mp145−148℃(分解)(エタノール−水より再
結晶)、白色粉末状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−86864(JP,A) 特開 昭56−8319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 215/00 - 215/60 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中R1 は低級アルケニル基;R2 はフェニル環上に
置換基として低級アルコキシ基を有することのあるフェ
ニル低級アルキル基を示す。]で表わされるカルボスチ
リル誘導体を脱アルケニル化することを特徴とする一般
式 【化2】 [式中R2 は前記に同じ。]で表わされるカルボスチリ
ル誘導体及びその塩の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31061691A JP3153965B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | カルボスチリル誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31061691A JP3153965B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | カルボスチリル誘導体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140111A JPH05140111A (ja) | 1993-06-08 |
JP3153965B2 true JP3153965B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=18007408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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1991
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Publication number | Publication date |
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