JP3153737U

JP3153737U - ヘアーアイロン

Info

Publication number: JP3153737U
Application number: JP2009004652U
Authority: JP
Inventors: 貝塚　和敏; 和敏貝塚
Original assignee: 株式会社クレイツ
Priority date: 2009-07-06
Filing date: 2009-07-06
Publication date: 2009-09-17
Anticipated expiration: 2019-07-06
Also published as: KR20110000389U; KR200470484Y1; US20110000501A1

Abstract

【課題】毛髪を発熱周面に巻き付ける際のすべりを抑制させて毛髪を発熱周面に確実に巻き付けることができ、潤い、指どおりの良さ、適度なまとまり感、光沢といった毛髪本来の質感を向上させると共に、毛髪をケアできるヘアーアイロンを提供する。【解決手段】巻付胴部１の発熱周面１０と押え板４の押え内面４０との間が毛髪挟持領域に形成されているヘアーアイロンＨであって、毛髪挟持領域の外部における巻付胴部の発熱周面に弾性条部材６が取り付けられ、この弾性条部材は前記押え板の側縁の近傍位置で、その上面が発熱周面と均一又は若干突出する状態で押え板の側縁に沿って巻付胴部の長さ方向に延長して取り付けられている。また、前記弾性条部材６に多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体が含まれている。【選択図】図１

Description

本考案は、理容店や美容院等の業務用品として、また、家庭用市販品として供され、特に毛髪にカールやウエーブを付ける際に使用するヘアーアイロンに関する。

ヘアーアイロンは、巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間に毛髪を挟持させた状態で把持部を回して毛髪を発熱周面へ巻き付けることにより毛髪にカールやウエーブを付けるものである（特許文献１参照）。

従来、対向方向に開閉する一対の加圧部材を備えたヘアーアイロンにおいて、一方の加圧部材に、弾性条部材をその上面が毛髪挟持面の上面から突出する状態に取り付けたヘアーアイロンが提案されている（特許文献２参照）。
このように弾性条部材を毛髪挟持面の上面（毛髪挟持領域内）に取り付けると、その弾性によって毛髪を隙間なく挟持させることができるため効果的に施術を施すことができるし、加圧部材による直接加熱によって毛髪を傷めたりすることも抑制できるという利点がある。
この従来のヘアーアイロンは弾性条部材を備えたものであるが、この弾性条部材は毛髪挟持面、即ち、毛髪挟持領域内に取り付けられている点で本考案の構成と異なる。

特許公開２００７−２６００５９号公報特許第４１５２９７４号公報

巻付胴部と押え板を備え、巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間に毛髪を挟持させた状態で把持部を回して毛髪を発熱周面に巻き付けることにより毛髪にカールやウエーブを付けるようにしたヘアーアイロンでは、毛髪を発熱周面に確実に巻き付けることが重要になる。
この点において、従来のように弾性条部材を毛髪挟持領域内に取り付けたものでは、毛髪の挟持に関しては利点があるが、毛髪を発熱周面に巻き付けるときの滑り抑制には寄与していない。

そこで、本考案では、毛髪を発熱周面に巻き付ける際のすべりを抑制させて毛髪を発熱周面に確実に巻き付けることができるヘアーアイロンを提供することを課題としている。

加えて、多元素鉱物粉状体によるマイナスイオン及び電磁波（微弱エネルギー）の作用を利用することにより、潤い（なめらかな感触）、指どおりの良さ、適度なまとまり感、光沢といった毛髪本来の質感を向上させると共に、毛髪をケアさせることができるヘアーアイロンを提供することを課題としている。

上記の課題を解決するために、本考案（請求項１）のヘアーアイロンは、
把持部（２）の先端に連設され、その外周面が発熱周面（１０）に形成された巻付胴部（１）と、
前記巻付胴部の基端側から先端方向に延長する状態に開閉可能に軸着（４２）され、その内面が巻付胴部の発熱周面に当接する押え内面（４０）に形成され、常時は前記押え内面が前記巻付胴部の発熱周面に当接する状態に付勢された押え板（４）と、を備え、
前記巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間が毛髪挟持領域（Ｓ）に形成されているヘアーアイロン（Ｈ）であって、
前記毛髪挟持領域の外部における巻付胴部の発熱周面に弾性条部材（６）が取り付けられ、この弾性条部材は前記押え板の側縁（４４）の近傍位置で、その上面が発熱周面と均一又は若干突出する状態で押え板の側縁に沿って巻付胴部の長さ方向に延長して取り付けられている構成とした。

また、本考案（請求項２）のヘアーアイロンは、請求項１記載のヘアーアイロンにおいて、前記弾性条部材（６）に多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体が含まれている構成とした。

また、本考案（請求項３）のヘアーアイロンは、請求項２記載のヘアーアイロンにおいて、前記多元素鉱物粉状体に、遠赤外線放射材料を粉砕して形成した遠赤外線放射粉状体が混合されている構成とした。

本考案（請求項１）のヘアーアイロンは、巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間が毛髪挟持領域に形成され、この毛髪挟持領域の外部における巻付胴部の発熱周面に弾性条部材が取り付けられている構成に特徴がある。
このヘアーアイロンは、巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間に毛髪を挟持させた状態で把持部を回して毛髪を発熱周面に巻き付けることにより毛髪にカールやウエーブを付けるように施術する。
このとき、毛髪挟持領域の外部における巻付胴部の発熱周面に弾性条部材が取り付けられているため、この弾性条部材によって毛髪を発熱周面に巻き付ける際の毛髪のすべりを抑制させることができる。これにより毛髪を発熱周面に確実に巻き付けることができ、施術者の思い通りのカールやウエーブを付けることができる。

また、本考案（請求項２）のヘアーアイロンは、弾性条部材に多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体が含まれている。

多元素鉱物（多元素鉱物粉状体）はマイナスイオン及び電磁波（微弱エネルギー）を発生させるもので、このマイナスイオンが毛髪のキューティクル（ガラス状の繊維）に作用し、常にツヤのよい状態に保つことができる。

また、多元素鉱物（多元素鉱物粉状体）から放射される４〜１４μｍの波長の電磁波（微弱エネルギ−）には、原子の核の周囲を電気的に変化させて原子、さらにその物質を励起状態（振動）にし、その結果、水のクラスター（ｃｌｕｓｔｅｒ）の重合を切断・短縮させ、水の容積の縮小、比重の増加、動植物の細胞外膜への水（自由水）の十分な付着をもたらし、細胞内にＣａ^２＋と共に水の浸透が亢進し、細胞の諸機能を賦活化させる作用がある。
これにより特に、毛髪の保湿量を向上させてみずみずしさ（潤い）を与えることができるし、毛髪をケアさせることができる。

このように、弾性条部材に多元素鉱物粉状体を含ませることで、マイナスイオン及び電磁波（微弱エネルギ−）の作用により、潤い（なめらかな感触）、指どおりの良さ、適度なまとまり感、光沢といった毛髪本来の質感を向上させると共に毛髪をケアさせることができる。

又、多元素鉱物粉状体に、遠赤外線放射材料を粉砕して形成した遠赤外線放射粉状体を混合させておくと（請求項３）、この遠赤外線放射粉状体から遠赤外線が放射され、毛髪を内部から温めることができ、これにより、毛髪に対する薬液の浸透を促進させることができる。

本考案の実施例に係るヘアーアイロンを示す側面図である。図１のＮ−Ｎ断面図である。

本実施例のヘアーアイロンＨは、外周面が発熱周面１０に形成された円筒体による巻付胴部１を備え、この巻付胴部１の基端が棒状の把持部２の先端にその把持部２の長さ方向に延長するように連結されている。
なお、巻付胴部１の先端には先端キャップ１１が嵌め込まれている。

前記巻付胴部１の内部には発熱部材１２が嵌め込まれ、この発熱部材１２が把持部２の上面に取り付けた電源スイッチ３０、温度切り替えスイッチ３１、パイロットランプ３２等の電気部品を介して図示省略した電気配線により電源コード３３に接続されている。

前記巻付胴部１の基端部分には押え板４が開閉可能に軸着（軸着部４２）されている。
この押え板４は、その内面が前記巻付胴部１の発熱周面１０に当接する押え内面４０に形成され、常時は前記押え内面４０が前記巻付胴部１の発熱周面１０に当接する閉鎖状態（図１の実線で示す）にスプリング５によって付勢されている。
この場合、押え内面４０の長さ方向直角断面形状は、前記巻付胴部１の発熱周面１０（外周面）の軸方向直角断面形状に一致するような略半円弧形状に形成されている。

そして、前記巻付胴部１の発熱周面１０と押え板４の押え内面４０との間が毛髪挟持領域Ｓに形成されている。
この場合、押え板４の内面幅が前記巻付胴部１の直径よりも若干短く形成され、これにより押え板４の押え内面４０が前記巻付胴部１の発熱周面１０の上側面半分よりも若干狭い領域で当接するように形成されている。

前記押え板４はその押え内面４０及び外周面４１が円弧状になるように薄肉板によってヘラ状に形成されており、押え内面４０を巻付胴部１の発熱周面１０に当接させた閉鎖状態において、前記巻付胴部１の発熱周面１０に連続して押え板４の外周面４１上にも毛髪を巻き付けることができるようになっている。

前記押え板４の基端には軸着部４２から把持部２方向に延長してレバー４３が形成され、このレバー４３を前記スプリング５に抗して押し下げることで、押え板４を巻付胴部１の発熱周面１０から離反させた開放状態（図１の仮想線で示す）に開くことができる。

前記巻付胴部１及び押え板４の材質としては、アルミ材、スチール材、ステンレス材、セラミック材等を用いることができるもので、実施例ではスチール材による板部材を用いている。
また、実施例のヘアーアイロンＨは、巻付胴部１の発熱周面１０（外周面）の軸方向直角断面形状が円形であるが、これに限らず、楕円形、角部にアール面取りを施した方形等に形成することができ、この場合、押え板４の形状はこの巻付胴部１の発熱周面１０の形状に対応させる。

巻付胴部１の発熱周面１０には、前記毛髪挟持領域Ｓの外部において弾性条部材６が取り付けられ、この弾性条部材６は前記押え板４の側縁４４の近傍位置で、その上面が発熱周面１０と均一又は若干突出（突出量は１．０ｍｍ以下、好ましくは０．１〜０．２ｍｍ程度）する状態で押え板４の側縁４４に沿って巻付胴部１の長さ方向に延長して取り付けられている。
実施例では、押え板４の両側縁４４，４４に沿って弾性条部材６，６が設けられ、この場合、図２で示すように、巻付胴部１の軸方向直角断面において、水平直径線Ｃと交わる部分又はその付近に細幅の溝部６０が巻付胴部１の長さ方向にほぼ全長に亘って形成され、この溝部６０内にシリコンチューブによる弾性条部材６が巻付胴部１の全長に亘って延長するように嵌め込まれている。

前記弾性条部材６としては、シリコン、ラバー、ポリウレタン等の耐熱性弾性素材を中空のチューブ状に形成したもの、チューブの中空内に細棒を挿入させたもの、中空を有しない中実の棒状に形成したもの等を使用できる。

また、実施例では、押え板の両側縁に沿うように2個の弾性条部材６，６を取り付けているが、押え板の何れか一方の側縁に沿って1個の弾性条部材６のみを取り付けてもよい。

なお、図１において、７はアイロンスタンドで、ヘアーアイロンＨを作業台等の上に置く際には足を立て（図１の実線で示す）、ヘアーアイロンＨの使用時には足を折り畳む（図１の仮想線で示す）ことができる。

そして、前記弾性条部材６に、多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体と、遠赤外線放射材料を粉砕して形成した遠赤外線放射粉状体を含有させるものである。

多元素鉱物とは、例えば、真珠岩や松脂岩、それにトルマリン（電気石）のように珪素を主成分とし、多数の元素がバランスよく含まれている鉱物をいい、この多元素鉱物はマイナスイオンを出すことが知られている。

そして、弾性条部材６の原料中に多元素鉱物粉状体を混合させるには、例えば、多元素鉱物をボールミルやジェットミル等で約１〜３ミクロンに粉砕して粉状体に形成し、これを０．５〜１０％の比率で弾性条部材６の原料中（例えば、シリコンラバー）に混合し、成形するようにしている。

この場合、多元素鉱物粉状体は２種類以上を適宜に配合して使用することが好ましいが、１種類であってもよい。
又、多元素鉱物粉状体を水と混合し、加熱又は加圧したのち得た上澄み液を混合させてもよいし、真空凍結乾燥や噴霧乾燥により粉末にしたものを混合させてもよい。

多元素鉱物の例である真珠岩の成分を以下の表１に示す。

尚、この表１において、ｉｇ・ｌｏｓｓは、カオリンの化粧品基準、強熱減量（５００℃、恒温）に準じる。

遠赤外線放射材料としては、アルミナ（Ａｌ_２Ｏ_３）、チタニア（ＴｉＯ_２）、フェライト（Ｆｅ_２Ｏ_３)、酸化クロム（Ｃｒ_２Ｏ_３)、シリカ（ＳｉＯ_２）、イットリア（Ｙ_２Ｏ_３）、マグネシア（ＭｇＯ）等があり、これらを粉砕して粉状体にしたものを、単独或いは組み合わせて使用することができる。

なお、本考案のヘアーアイロンを使用して毛髪を施術したときの試験結果を以下に示す。

＜試験施設＞
幸栄化学産業株式会社試験技術センター
＜試験内容＞
イ）指どおりの良さと毛束単位での適度なまとまり感（触感）や潤いを検証するための毛髪水分率の測定。
＜試験対象品＞
Ａ：施術をしていない通常の毛髪
Ｂ：多元素鉱物粉状体及び遠赤外線放射粉状体を熱板のメッキ層に２．０％〜２．５％混合させたプレートに、多元素鉱物粉状体及び遠赤外線放射粉状体を混合させていない弾性条部材を備えたヘアーアイロンで施術をした毛髪
Ｃ：多元素鉱物粉状体及び遠赤外線放射粉状体を熱板のメッキ層に２．０％〜２．５％混合させたプレートに、多元素鉱物粉状体及び遠赤外線放射粉状体を２．０％〜２．５％混合させた弾性条部材を備えたヘアーアイロンで施術をした毛髪
＊メッキ層及び弾性条部材の多元素鉱物粉状体及び遠赤外線放射粉状体は、上記混合比であることが望ましいが、多くても少なくても構わない。
＜使用した毛髪＞
２７歳、日本人女性
＜毛髪の処理＞
イ）４０℃のお湯で一時間つけ洗いの後、自然乾燥する（お湯は１５分毎に交換）。
ロ）乾燥後、以下の使用条件でヘアーアイロンを使用する。
＜ヘアーアイロンの使用条件＞
１）温度：１８０℃。
２）スライド速度：２０ｃｍの毛髪に対して４秒かけて、根元側から毛先側に向けてスライドさせる。
３）アイロン使用時の毛髪にかかる圧力：７０．０±２ＨＰＡ
＜水分率の算出＞
イ）２０℃±１℃、３０±２％ＲＨの環境下で２４時間放置する。
ロ）２０℃±１℃、６５±２％ＲＨの環境下に移し、２４時間放置する。
ハ）その後、１０５℃で絶乾後の重量を測定し、水分率を算出する。

上記のようにして測定した毛髪水分率の測定結果を以下の表２に示す。

上記表２の試験結果で判るように、試験対象品Ｃの水分率は、試験対象品Ａ、Ｂに比べて０．２〜０．３％高いことが判る。
毛髪の水分率について、０．２〜０．３％高いということは、毛髪があたかも濡れたような様を呈し、その保湿量が著しく向上したものと言えるものである。

従って、ヘアーアイロンの使用に際しては、巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間に毛髪を挟持させた状態で把持部を回して毛髪を発熱周面に巻き付けることにより毛髪にカールやウエーブを付けるように施術する。
このとき、弾性条部材によって毛髪を発熱周面に巻き付ける際の毛髪のすべりを抑制させることができる。これにより毛髪を発熱周面に確実に巻き付けることができ、施術者の思い通りのカールやウエーブを付けることができる。

また、弾性条部材に含ませた多元素鉱物から発生するマイナスイオン及び電磁波（微弱エネルギ−）による効果と、遠赤外線放射粉状体から放射される遠赤外線による効果によって、潤い（なめらかな感触）、指どおりの良さ、適度なまとまり感、光沢といった毛髪本来の質感を向上させると共に毛髪をケアさせることができる。

１巻付胴部
１０発熱周面
１１先端キャップ
１２発熱部材
２把持部
３０電源スイッチ
３１温度切り替えスイッチ
３２パイロットランプ
３３電源コード
４押え板
４０押え内面
４１外周面
４２軸着部
４３レバー
４４側縁
５スプリング
６弾性条部材
６０溝部
Ｈヘアーアイロン
Ｓ毛髪挟持領域

Claims

把持部（２）の先端に連設され、その外周面が発熱周面（１０）に形成された巻付胴部（１）と、
前記巻付胴部の基端側から先端方向に延長する状態に開閉可能に軸着（４２）され、その内面が巻付胴部の発熱周面に当接する押え内面（４０）に形成され、常時は前記押え内面が前記巻付胴部の発熱周面に当接する状態に付勢された押え板（４）と、を備え、
前記巻付胴部の発熱周面と押え板の押え内面との間が毛髪挟持領域（Ｓ）に形成されているヘアーアイロン（Ｈ）であって、
前記毛髪挟持領域の外部における巻付胴部の発熱周面に弾性条部材（６）が取り付けられ、この弾性条部材は前記押え板の側縁（４４）の近傍位置で、その上面が発熱周面と均一又は若干突出する状態で押え板の側縁に沿って巻付胴部の長さ方向に延長して取り付けられていることを特徴とするヘアーアイロン。
前記弾性条部材（６）に多元素鉱物を粉砕して形成した多元素鉱物粉状体が含まれている請求項１記載のヘアーアイロン。
前記多元素鉱物粉状体に、遠赤外線放射材料を粉砕して形成した遠赤外線放射粉状体が混合されている請求項２記載のヘアーアイロン。