JP3153707B2 - 矩形導体の加圧接続法 - Google Patents
矩形導体の加圧接続法Info
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Description
イル等と、そのコイルに通電のために接続する端子の接
続方法に係り、特にコイル等導体形状が矩形のものでも
端子と容易に接続できる加圧接続法に関する。
方法が考案され実用化されている。そのうち加熱を伴う
方法と加熱を伴わないで加圧し塑性変形させ機械的に結
合させる方法に大別できる。後者は加圧に必要な工具が
必要になるが、熱源など不要なため特別な作業環境の制
約をうけない。また、比較的熟練作業を必要としないた
め、容易な接続方法として広く採用されている。
一般的にはJIS−C−2804の圧縮端子やJIS−
C−2805の銅線用圧着端子に規定されており、図1
2,図13に示すように端子の穴溝の形状は円筒形であ
り、導体側は細銅線をたばねて円状外形のより線や円形
銅棒を使用するのに適した形状になっている。
端子が有利なことと、接続部位を加圧し塑性変形させた
場合、変形による残留ひずみが均一に分散しやすいなど
の理由によるものである。
昭59−49165号公報、実開平3−124565号
公報、実開平1−152456号公報等がある。
用して加圧し接続させる導体側の形状は、外観が円形ま
たは円形に準じたものにする必要がある。このように導
体の形状に制約があるため、矩形断面をもつ電気機器の
コイルなどの接続には使用できない欠点があった。 し
かしながら、電気機器の導体形状が矩形、特に幅と厚み
の比率が大きい偏平導体にも、加熱が不要で技術的熟練
度が低くても接続作業が容易にできる加圧による接続方
法を使用できることが望ましい。
導体に圧縮残留応力が生じる。この残留応力によって接
続部位に機械的負荷が作用するような使用には不適にな
ることもある。
とにより、加圧部から導体が軸方向に押し出される欠点
がある。
めになされたもので、矩形導体と端子を接続する方法と
して、加圧し塑性変形させても残留応力の極部集中をさ
け、更に熟練作業を必要としないで簡単に矩形導体の加
圧接続ができる接続方法を提供することにある。
筒形状にした端子を設け、該端子の穴溝内に前記導体を
挿入した後、前記端子の外周から加圧し塑性変形させて
端子と導体とを圧着接続する。この場合、矩形導体2本
以上の場合の圧着接続は、各々の導体の長辺をあわせて
積み重ね、その重ね合せたものを端子の円筒形の穴溝に
挿入し、端子の外周側を前記の挿入された複数の矩形導
体の長辺に対して直角方向両側から加圧し塑性変形させ
て端子と複数の矩形導体とを加圧接続することによって
達成される。
大きい扁平矩形のものは、その先端部を端子に挿入する
前に予めコの字形やUの字形あるいは半円弧形あるいは
Lの字形に成形加工して端子穴溝に挿入する。また、端
子に挿入する範囲の導体近傍をフラットワイズまたはエ
ッチワイズまたはフラットワイズとエッチワイズの両方
を組み合わせた屈曲をさせ、また、その前記矩形導体の
端子穴溝に挿入する先端部と屈曲加工した部分を加熱処
理を施し軟化状態にした加圧接続法によって達成され
る。
るので端子の穴溝内での導体すわりが良く加圧しても導
体のネジレやずれが少なく圧縮塑性変形し接続できる。
矩形導体を2枚以上重ねて長辺同志をあわせ、端子の外
周側を矩形導体の長辺に対して直角方向両側から加圧す
ることによりネジレやずれが少なく端子と複数の矩形導
体とが確実に圧縮変形して接続できる。
は先端部をコの字形やUの字形や半円弧形あるいはL字
形に曲げ加工すれば導体の見かけの幅寸法と厚さ寸法を
ほぼ同じにすることができる。これにより端子の穴溝内
での導体のすわりが良くなり加圧しても導体のネジレや
ずれが少なく圧縮接続できる。
着接続するので、変形により軸方向にわずかに導体が押
し出されるが、導体の接続部近傍をフラツトワイズある
いはエッジワイズまたは両方と組み合わせて屈曲させて
おくことにより、押し出された寸法変化分を屈曲部が吸
収するので寸法変化による残留応力の集中が少なくな
る。
とによって加圧によって圧縮されても変形しやすく、こ
れにより残留応力が極部的に高くなることを防止でき機
械的や熱的なストレスに対しても信頼性の高い接続が得
られる。
明する。図1は、電気機器のコイル1の一部分を示し、
導体2が巻回され、導体2の先端が端子3と端子加圧部
3aで加圧して接続された状態を示したものである。図
2は導体2と端子3の部位を側面から見たものであり、
図3は端子3の穴溝内に導体2を挿入した状態、図4は
図3の部位を端子加圧部3aで加圧し、端子3を塑性変
形して導体2と圧着結合し接続させた状態を示したもの
である。
大きい扁平導体の場合に端子穴溝内に挿入させるのに適
した形状を示したものである。図5のケースは端子穴溝
に挿入する導体の先端部をコの字形に導体曲げ加工2a
して導体2本を互い組み合わせたものである。図6のケ
ースは図5同様にUの字形に加工2aし、図7のケース
はLの字形に導体曲げ加工2aしたものである。いずれ
のケースでも導体曲げ加工して見かけの導体幅寸法と厚
み寸法をほぼ均等にしている。なお、実施例では導体2
本の組み合せ例を示したが、導体1本の場合はコの字
形、Uの字形の導体曲げ加工が適し、導体3本以上の場
合は図5〜図7に準じた組み合せで対応できる。導体を
端子3の穴溝内に挿入後、端子加圧方向3bから加圧し
て圧着接続する。
3に挿入した状態を示したもので、各々の導体2の長辺
となる同志で重ね合わせ、端子加圧方向3bの側から加
圧し導体2と端子3を圧着接続するものである。
エッチワイズ曲げ加工し、導体屈曲部2bを設けた状態
を示したものである。
子3に挿入される近傍をフラットワイズ曲げ加工し、導
体屈曲部2bを設けた状態を示したものである。
は、コイル1の設置される周辺の空間余裕の状況によっ
て使いわけるのが良く、同一導体でエッチワイズ曲げと
フラットワイズ曲げの両方を組み合せを曲げ加工をして
もよい。
端子3に挿入される導体先端部及び導体屈曲部は端子3
に挿入する前に加熱処理し、導体を軟化させたものを使
用することができる。
子の接続法等に適用して有効である。
筒穴溝内に矩形導体を挿入し、容易に加圧塑性変形によ
って端子と導体を圧着接続できる。
差が大きい扁平矩形導体であっても、導体先端部を曲げ
加工することにより端子の円筒穴溝内に容易に挿入でき
加圧接続可能である。
ラットワイズまたはエッチワイズ曲げ加工することによ
り、加圧時軸方向に押し出された導体寸法変化分を曲げ
部位で吸収することができ、残留応力が均一に分散され
機械的ストレスや熱的ストレスに対して信頼性が高い接
続が得られる。
圧部近傍のフラットワイズ曲げなどの屈曲部位を加熱処
理して軟化しておくことにより、加圧によって圧縮され
ても変形しやすく、これにより残留応力が極部的に高く
なることを防止でき前記同様に機械的ストレスや熱的ス
トレスに対して信頼性の高い接続法が得られる。
ルの一部分を示す斜視図。
挿入した状態の断面図。
挿入した状態の断面図。
挿入した状態の断面図。
に挿入した状態の断面図。
子近傍の曲げ状態を示す側面図。
端子近傍の曲げ状態を示す側面図。
端子近傍の曲げ状態を示す側面図。
部、3…端子、3a…端子加圧部、3b…端子加圧方
向。
Claims (4)
- 【請求項1】 導体挿入用の穴溝を有する端子と矩形導
体の加圧接続法において、複数の矩形導体の長辺を合せ
て積み重ね、これを端子の円筒形の穴溝に挿入した後、
該端子の外周側を前記挿入された複数の矩形導体の長辺
に対して直角方向両側から加圧し塑性変形させ、前記端
子と前記複数の矩形導体を圧着接続することを特徴とす
る矩形導体の加圧接続法。 - 【請求項2】 前記矩形導体の端子の穴溝内に挿入する
部位を予めコの字形、Uの字形あるいはLの字形に曲げ
加工したことを特徴とする請求項1記載の矩形導体の加
圧接続法。 - 【請求項3】 前記矩形導体の加圧接続部位の近傍をフ
ラットワイズ、エッチワイズ、またはフラットワイズと
エッチワイズの両方に屈曲させたことを特徴とする請求
項1記載の矩形導体の加圧接続法。 - 【請求項4】 前記矩形導体の少なくとも加圧接続近傍
の屈曲部位、または端子の穴溝に挿入する部位を予め加
熱処理を施し軟化状態にしたことを特徴とする請求項1
記載の矩形導体の加圧接続法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13879194A JP3153707B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 矩形導体の加圧接続法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13879194A JP3153707B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 矩形導体の加圧接続法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH088029A JPH088029A (ja) | 1996-01-12 |
JP3153707B2 true JP3153707B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=15230306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13879194A Expired - Fee Related JP3153707B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 矩形導体の加圧接続法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3153707B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6060009B2 (ja) * | 2013-03-01 | 2017-01-11 | 矢崎総業株式会社 | 端子とバスバーの接続構造 |
JP2021180069A (ja) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | 株式会社タムラ製作所 | 平角導線の接続構造及び接続方法 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP13879194A patent/JP3153707B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH088029A (ja) | 1996-01-12 |
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