JP2002216908A - 電磁波シールド処理構造 - Google Patents

電磁波シールド処理構造

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JP2002216908A JP2001008358A JP2001008358A JP2002216908A JP 2002216908 A JP2002216908 A JP 2002216908A JP 2001008358 A JP2001008358 A JP 2001008358A JP 2001008358 A JP2001008358 A JP 2001008358A JP 2002216908 A JP2002216908 A JP 2002216908A
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大二 堀田
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和幸 白木
Masanori Wakui
雅徳 涌井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した接触荷重が得られる電磁波シールド
処理構造を提供する。 【解決手段】 複数のシールド電線21の各編組に各々
接続される複数の端子22を挟持する第一挟持部23
は、バネ性を有する複数のアーチ状の電気接触部37
と、グランド部材25に接続固定される一対の接続固定
部36と、バネ性を有し電気接触部37同士の間に形成
される複数の第一連結部38と、バネ性を有し電気接触
部37及び接続固定部36の間に形成されるとともに、
これら電気接触部37と接続固定部36とに高低差がつ
くように形成される一対の第二連結部39とを有する。
また、第二挟持部24は、複数の端子22を各々対応す
る電気接触部37に押し付ける複数の押圧部42を有す
る。さらに、グランド部材25は、電気接触部37、第
一連結部38、及び第二連結部39を収容するとともに
第二連結部39の撓みを許容する大きさの凹部35を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のシールド電
線を導電性を有するグランド部材に各々アース接続する
電磁波シールド処理構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】電気自動車等の車両に搭載される各種電
気機器(例えばモータ)に給電用又は制御信号用の電線
を接続する場合、通常、電磁波シールド処理を施すこと
が要求されている。その電磁波シールド処理は、各種ノ
イズによって電気機器の作動が不安定になることを回避
するために施されている。
【0003 】図7及び図8を参照しながら従来の電磁
波シールド処理構造について説明すると、引用符号10
1、101で示される二本のシールド電線が用いられて
いる。そのシールド電線101、101は、シールド電
線101、101の各編組に各々接続される端子10
2、102と、端子102、102を一括して挟持する
第一挟持部103及び第二挟持部104とが用いられ
て、導電性を有するグランド部材(例えばモータのケー
ス)105にアース接続されている。そして、これによ
り電磁波シールド処理が達成されている。
【0004 】ここで上記各構成部材について説明する
と、上記シールド電線101、101は、芯線106、
106と、その芯線106、106を被覆する絶縁被覆
107、107と、絶縁被覆107、107の上に設け
られる編組(不図示)と、その編組を被覆する外部被覆
108、108とを備えて構成されている(図8参
照)。また、シールド電線101、101は、端末処理
を施したものが用いられている。その端末処理によっ
て、芯線106、106にはLA端子109、109が
接続されている。また、編組(不図示)には上記端子1
02、102が接続されている。
【0005 】上記端子102、102は、端子本体1
10、110とリング部材111、111とを備えて構
成されており、端子本体110、110には、環状部1
12、112と編組折り返し部(不図示)とが形成され
ている。その環状部112、112は、第一挟持部10
3及び第二挟持部104に挟持される部分である。ま
た、編組折り返し部(不図示)には、図示しない編組が
折り返されている。リング部材111、111は、折り
返された編組(不図示)の外側にはめ込まれており、図
示しない加締め装置によって複数箇所、加締めが施され
ている。
【0006 】上記第一挟持部103は、導電性を有し
ており、グランド部材105に接続固定される一対の接
続固定部113、113と、バネ性を有しアーチ状に形
成される二つの電気接触部114、114と、接続固定
部113と電気接触部114との間に形成される連結部
115、115と、電気接触部114、114同士の間
に形成される平板状の連結部116とを備えて構成され
ている。接続固定部113、113には、ボルト挿通孔
117、117が形成されている。連結部115、11
5は、接続固定部113と電気接触部114との折り曲
げ部分であり、連結部116は、グランド部材105に
対して平行に形成されている。
【0007 】上記第二挟持部104は、導電性を有し
ており、第一挟持部103の接続固定部113、113
に各々重なる一対の固定部118、118と、端子10
2、102を対応する電気接触部114、114に押し
付けるアーチ状の二つの押圧部119、119と、固定
部118と押圧部119との間に形成される連結部12
0、120と、押圧部119、119同士の間に形成さ
れる平板状の連結部121とを備えて構成されている。
固定部118、118には、ボルト122、122を挿
通させるためのボルト挿通孔123、123が形成され
ている。
【0008 】上記構成において、ボルト122、12
2をボルト挿通孔123、123及びボルト挿通孔11
7、117に挿通し、そのボルト122、122を各
々、グランド部材105に螺合させると、各端子10
2、102が対応する押圧部119、119と電気接触
部114、114との間に挟持され、これにより、シー
ルド電線101、101がグランド部材105にアース
接続されて電磁波シールド処理が達成されるようになっ
ている。
【0009 】尚、ボルト122、122をグランド部
材105に螺合させると、電気接触部114、114の
各端子接触部分には、図9に示されるような、端子10
2、102側からの矢線P方向の荷重(縦荷重)が掛か
り、また、電気接触部114、114の各両端部には、
矢線Q方向の横荷重が掛かるようになる。その矢線Q方
向の横荷重は、矢線P方向の縦荷重が分散されて生じる
荷重であって、電気接触部114、114の各端部間を
拡開させるように作用する。
【0010 】しかしながら、第一挟持部103の接続
固定部113、113はグランド部材105に固定さ
れ、また、連結部116はグランド部材105に対して
平行に形成されることから、これらが矢線Q方向の横荷
重によって撓むことはなかった(各電気接触部114、
114の端部間が拡開することはなかった)。その結
果、電気接触部114、114自体のバネ定数が大きく
なり、電気接触部114、114の撓みに係る使用範囲
が狭くなってしまっていた。従って、各構成部材の寸法
がばらつくと、電気接触部114、114がその撓みに
係る使用範囲の限界を超えてしまい、接触不良を引き起
こす恐れがあった。また、上記接触不良を引き起こさせ
ないようにするためには、各構成部材の寸法のばらつき
を最小限に押さえる必要があることから、製造コストに
も影響を来していた。
【0011 】そこで、本願出願人は、上記問題点を解
消するため、図10に示されるような電気接触部11
4、114間に正面視略逆U字状のバネ性を有する連結
部116′が形成された第一挟持部103′を用いるこ
とを考えた(シールド電線101、端子102、第二挟
持部104、及びグランド部材105は上述と同じもの
である)。すなわち、本願出願人は、連結部116′が
図11中の仮想線で示したように撓めば、接続固定部1
13、113が固定された状態で電気接触部114、1
14の各端子接触部分に端子102、102側からの矢
線P方向の縦荷重が掛かり、また、電気接触部114、
114の各両端部に矢線Q方向の横荷重が掛かっても、
撓みに係る使用範囲が上述よりも広くなり上記問題点を
解消することができると考えた。
【0012 】そして、実際に上記第一挟持部103′
を製造し用いてみると、図11に示されるように、先
ず、矢線Q方向の横荷重が第一挟持部103′の中央に
位置する連結部116′の両端部に集中するようにな
り、次いで、その横荷重の集中によって、連結部11
6′の上記両端部間が近接する方向に移動しつつ連結部
116′の頂部が上方に持ち上げられるような状態で撓
むという結果が得られた。これにより、電気接触部11
4、114の端子接触部分の位置がグランド部材105
に近づく方向に移動することになり、撓みに係る使用範
囲が上述よりも広くなって、上記問題点を解消すること
ができるようになった。
【0013 】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本願出願人
は、図12に示されるような三つの電気接触部114、
114、114を有する第一挟持部103″を用いた場
合を考えてみた。上述同様、電気接触部114、11
4、114の各端子接触部分に矢線P方向の縦荷重が掛
かり、次いで、電気接触部114、114、114の各
両端部に矢線Q方向の横荷重が掛かるようになるが、こ
の時、接続固定部113、113が固定されていること
から、中央の電気接触部114の両端部に矢線Q方向の
横荷重が集中してしまうことが分かった。すなわち、矢
線Q方向の横荷重は、接続固定部113、113が固定
されていると、第一挟持部103″の中央に集中してし
まうことが分かった。さらに、中央の電気接触部114
には、その中央の電気接触部114の頂部を矢線R方向
に持ち上げる力が掛かることも分かった。そのため、中
央の電気接触部114が撓みにくくなり、中央の電気接
触部114とその両側の電気接触部114、114とで
それぞれ対応する端子102の接触荷重が異なってしま
うという問題点が生じてしまうことが分かった。言い換
えれば、図12に示されるような電気接触部を三つ以上
有する第一挟持部を用いた場合には、安定した接触荷重
が得られないと言う問題点が生じてしまうことが分かっ
た。
【0014 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、安定した接触荷重が得られる電磁波シールド
処理構造を提供することを課題とする。
【0015 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の電磁波シールド処理構
造は、複数のシールド電線を、該複数のシールド電線の
各編組に各々接続される複数の端子と該複数の端子を挟
持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、導電性を
有するグランド部材にアース接続する電磁波シールド処
理構造であって、前記第一挟持部は、バネ性を有する複
数のアーチ状の電気接触部と、前記グランド部材に接続
固定される一対の接続固定部と、バネ性を有し前記電気
接触部同士の間に形成される複数の第一連結部と、バネ
性を有し前記電気接触部及び前記接続固定部の間に形成
されるとともに、これら前記電気接触部と前記接続固定
部とに高低差がつくように形成される一対の第二連結部
とを有し、前記第二挟持部は、前記複数の端子を各々対
応する前記電気接触部に押し付ける複数の押圧部を有
し、前記グランド部材は、前記電気接触部、前記第一連
結部、及び前記第二連結部を収容するとともに該第二連
結部の撓みを許容する大きさの凹部を有することを特徴
としている。
【0016 】請求項2記載の本発明の電磁波シールド
処理構造は、請求項1に記載の電磁波シールド処理構造
において、前記第一連結部は、少なくとも該第一連結部
の頂部の位置を含んで貫通する第一開口部を有すること
を特徴としている。
【0017 】請求項3記載の本発明の電磁波シールド
処理構造は、請求項1又は請求項2に記載の電磁波シー
ルド処理構造において、前記第二連結部は、少なくとも
前記接続固定部及び前記電気接触部との連結部分の位置
を含んで貫通する第二開口部を有することを特徴として
いる。
【0018 】請求項1に記載された本発明によれば、
各シールド電線に接続された端子を第一挟持部の対応す
る電気接触部と第二挟持部の対応する押圧部とで挟持す
ると、各電気接触部の両端部間が第一連結部及び第二連
結部の撓み量に応じて拡開し、各電気接触部の端子接触
部分の位置がグランド部材側に移動する。接続固定部が
固定されても、第二連結部が撓むことから、第一挟持部
の中央、すなわち、中央の電気接触部に力が集中するこ
とはない。
【0019 】請求項2に記載された本発明によれば、
第一連結部が撓みやすくなることから、撓みに係る使用
範囲がより広くなる。
【0020 】請求項3に記載された本発明によれば、
第二連結部が撓みやすくなることから、撓みに係る使用
範囲がより一層広くなる。
【0021 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の電磁波シールド処
理構造の一実施の形態を示す正面図である。また、図2
は図1の分解斜視図である。
【0022 】図1又は図2において、本発明の電磁波
シールド処理構造は、複数のシールド電線21と、同じ
く複数の端子22と、導電性を有する第一挟持部23及
び第二挟持部24と、グランド部材25等とで構成され
ている。そして、各シールド電線21の編組に各々接続
した端子22を、第一挟持部23及び第二挟持部24に
挟持させつつ、グランド部材25にアース接続させるこ
とによって電磁波シールド処理を達成するようになって
いる。
【0023 】上記シールド電線21は、芯線26と、
その芯線26を被覆する絶縁被覆27と、絶縁被覆27
の上に設けられる編組(不図示。シールド部等と呼ばれ
ることもある)と、その編組を被覆する外部被覆28と
を備えて構成されている(従来例で説明したシールド電
線101(図8参照)と同じものである)。シールド電
線21は、端末処理がなされており、露出した芯線26
には例えばLA端子29が接続されている。また、上記
図示しない編組には、アース接続用の端子22が接続さ
れている。
【0024 】上記端子22は、従来例で説明した端子
102(図8参照)と同一であって、端子本体30とリ
ング部材31とを備えて構成されている。その端子本体
30は、環状部32と編組折り返し部(不図示)とを有
しており、環状部32が第一挟持部23及び第二挟持部
24に挟持されるように形成されている。また、編組折
り返し部(不図示)は、その外周に図示しない編組の折
り返し部分が位置するように形成されている。一方、リ
ング部材31は、編組(不図示)の上記折り返し部分の
外側にはめ込まれるように形成されている。
【0025 】このような構成の端子22は、編組(不
図示)、絶縁被覆27、及び芯線26を露出させたシー
ルド電線21の端末に端子本体30を挿し込んで、編組
折り返し部(不図示)に図示しない編組を折り返した
後、その外側にリング部材31をはめ込んで、図示しな
い加締め装置によりリング部材31を複数箇所、加締め
ることにより形成されている。
【0026 】上記グランド部材25は、例えば電気自
動車等の車両に搭載される各種電気機器(例えばモー
タ)の導電性を有する金属ケースであって、グランド部
材25の例えば平坦な一表面には、ボルト33、33を
螺合させるためのねじ孔34、34が形成されている。
また、グランド部材25の上記平坦な一表面には、第一
挟持部23の後述する電気接触部37、37、37、第
一連結部38、38、及び第二連結部39、39を収容
するための凹部35が形成されている。その凹部35
は、ねじ孔34、34の間に形成されている。また、凹
部35の間隔は、後述する第二連結部39、39の撓み
を許容することができるだけの間隔を有するように形成
されている。さらに、凹部35の深さは、後述する第二
連結部39、39の撓み量に応じて形成されている。
尚、上記平坦な一表面に一対の柱部材を設けて凹部35
と同じように機能させてもよいものとする。
【0027 】上記第一挟持部23は、導線性を有する
金属薄板を略短冊状に打ち抜いて所定位置を折り曲げる
ことにより形成されており、グランド部材25に接続固
定される一対の接続固定部36、36と、バネ性を有す
る複数のアーチ状の電気接触部37、37、37と、バ
ネ性を有するとともに電気接触部同士の間に形成される
複数の第一連結部38、38と、バネ性を有するととも
に電気接触部37及び接続固定部36の間に形成される
一対の第二連結部39、39とを備えて構成されてい
る。尚、電気接触部37は本形態において三つ形成され
るものとする(この数に限定されるものではない。シー
ルド電線21又は端子22の数に応じて形成されるもの
とする)。
【0028 】接続固定部36、36は、第一挟持部2
3の両端部に位置するように配置されるとともに、グラ
ンド部材25の上記平坦な一表面に面接触する部分であ
って、ボルト33、33を挿通させるボルト挿通孔4
0、40が略中央に貫通形成されている。
【0029 】電気接触部37、37、37は、上述の
如くアーチ状(言い換えれば、グランド部材25の凹部
35の底から離れるにつれ間隔が狭くなる正面視略逆U
字状)に形成されている。また、電気接触部37、3
7、37は、等ピッチで配置形成されている。
【0030 】第一連結部38、38は、電気接触部3
7、37、37の湾曲方向に対して同方向に凸となる正
面視略逆U字状に形成されている(凸となる方向の高さ
及び端部の間隔は電気接触部37の形状と比較すると十
分に小さく形成されている。また、正面視略逆V字状に
形成されてもよいものとする)。また、第一連結部3
8、38は、それぞれの端部間が近接可能となるバネ性
を有している。尚、第一連結部38、38と電気接触部
37、37、37との連結部分は、凹部35の上記底に
接触するように配置形成されている(連結部分は、上記
底を摺接することが可能であって、摺接時の抵抗が少な
くなる曲面で連結されることが好ましい)。
【0031 】第二連結部39、39は、接続固定部3
6と電気接触部37とに高低差がつくように配置形成さ
れている。すなわち、一端が凹部35の上記底側に位置
し、他端が凹部35の入口側に位置するように形成され
ている。尚、第二連結部39、39の上記一端と電気接
触部37、37との連結部分は、凹部35の上記底に接
触するように配置形成されている(連結部分は、上記底
を摺接することが可能であって、摺接時の抵抗が少なく
なる曲面で連結されることが好ましい)。また、第二連
結部39、39は、凹部35の側面から十分に離れた位
置に配置形成されるものとする。
【0032 】上記第二挟持部24は、第一挟持部23
と同様に、導線性を有する金属薄板を略短冊状に打ち抜
いて所定位置を折り曲げることにより形成されており、
第一挟持部23の接続固定部36、36に各々重なる一
対の固定部41、41と、端子22を対応する電気接触
部37に押し付けるアーチ状の押圧部42、42、42
と、固定部41、41と端部側の押圧部42、42との
間に形成される一対の連結部43、43と、押圧部4
2、42同士の間に形成される平板状の連結部44、4
4とを備えて構成されている。
【0033 】固定部41、41は、第二挟持部24の
両端部に位置するように配置されており、固定部41、
41の略中央には、ボルト33、33を挿通させるボル
ト挿通孔45、45が貫通形成されている。
【0034 】押圧部42、42、42は、電気接触部
37、37、37の湾曲方向に対して同方向に凸となる
正面視略逆U字状に形成されている。また、押圧部4
2、42、42は、端子22の環状部32の曲率よりも
大きな曲率で形成されている(電気接触部37の曲率と
同等、若しくは大きく形成されている)。尚、押圧部4
2、42、42の形状は、本形態に限られないものとす
る。端子22の環状部32を保持し、端子22を電気接
触部37に向けて押圧することができる形状であればよ
いものとする。
【0035 】連結部43、43は、本形態において斜
め上方にのびるように配置形成されている。また、連結
部44、44は、本形態においてグランド部材25の凹
部35の上記底に対し平行に形成されている。
【0036 】尚、第二挟持部24は、端子22を保持
するとともに、端子22の環状部32を電気接触部37
に向けて押圧するための部材であることから、第一挟持
部23のようなバネ性を持たせる必要はないものとす
る。
【0037 】上記構成において、複数のシールド電線
21は、以下で説明するような手順(一例である)でグ
ランド部材25にアース接続され、電磁波シールド処理
が達成されるようになる。
【0038 】先ず、第一挟持部23をグランド部材2
5に載せ(電気接触部37、37、37、第一連結部3
8、38、及び第二連結部39、39が凹部35に収容
される)、次に、一方の手で三本のシールド電線21を
持ち、各端子22を対応する電気接触部37、37、3
7の上に載せる。続いて、第二挟持部24を他方の手で
持ち、その第二挟持部24を第一挟持部23に重ねる。
この時、各端子22は対応する電気接触部37と押圧部
42との間に挟み込まれる。そして最後に、ボルト3
3、33をボルト挿通孔45、45及びボルト挿通孔4
0、40に挿通させ、ボルト33、33をグランド部材
25のねじ孔34、34に螺合させる(図3参照)。以
上により、端子22は第一挟持部23及び第二挟持部2
4に挟持され、各シールド電線21はグランド部材25
にアース接続される。
【0039 】尚、ボルト33、33をねじ孔34、3
4に螺合させている最中、第二挟持部24が第一挟持部
23に対し次第に近接するようになることから、各部に
バネ性を持たせた第一挟持部23は以下のように作用す
る。
【0040 】すなわち、図4において、ボルト33、
33の螺合を開始すると、各電気接触部37、37、3
7の端子接触部分には、端子22、22、22側からの
矢線P方向の荷重(縦荷重)が掛かる。また、電気接触
部37、37、37の両端部には、矢線Q方向の横荷重
が掛かる。そして、ボルト33、33の螺合が進むと、
矢線Q方向の横荷重によって、第一連結部38、38、
及び第二連結部39、39が図中の仮想線で示されるよ
うに撓み(第一連結部38、38の両端部間は近接する
ように撓む。また、第二連結部39、39の上記一端間
は拡開するように撓む)、電気接触部37、37、37
の両端部間が第一連結部38、38、及び第二連結部3
9、39の撓み量に応じて拡開する。これにより、各電
気接触部37、37、37の端子接触部分の位置がグラ
ンド部材25の凹部35の上記底側に移動する(矢線P
方向に移動する)。尚、第一連結部38、38、及び第
二連結部39、39が十分に撓んで更にボルト33、3
3の螺合が進むような場合には、電気接触部37、3
7、37自体のバネ性によって電気接触部37、37、
37が弾性変形する。
【0041 】以上、接続固定部36、36が固定され
ても、第二連結部39、39が図4中の仮想線で示され
るように撓むことから、矢線Q方向の横荷重が第一挟持
部23の中央、すなわち、中央の電気接触部37に集中
することはない。従って、端子22と電気接触部37と
の接触荷重が従来よりも安定した状態になることから、
安定した接触荷重が得られる電磁波シールド処理構造を
提供することができる。
【0042 】一方、第一連結部38、38及び第二連
結部39、39は、矢線Q方向の横荷重を受けて撓むこ
とから、その撓み量に応じた分だけ電気接触部37、3
7、37が撓むようになる。従って、電気接触部37自
体のバネ定数が従来のものと同じであっても撓みに係る
使用範囲が従来よりも広くなり、接触不良が生じてしま
うようなことはない。また、撓みに係る使用範囲が従来
よりも広くなることから、各構成部材の寸法の管理が容
易になり、製造コストの低減が実現される。
【0043 】図5は、上記第一挟持部23に対して他
の例となる第一挟持部23′の斜視図である。その第一
挟持部23′は、例えば上記第一挟持部23の第一連結
部38、38、及び第二連結部39、39の形状が異な
っているものである。すなわち、導線性を有する金属薄
板を略短冊状に打ち抜いて所定位置を折り曲げることに
より形成されており、グランド部材25に接続固定され
る一対の接続固定部36、36と、バネ性を有するアー
チ状の複数の電気接触部37、37、37と、バネ性を
有するとともに電気接触部同士の間に形成される複数の
第一連結部38′、38′と、バネ性を有するとともに
電気接触部37及び接続固定部36の間に形成される一
対の第二連結部39′、39′とを備えて構成されてい
る。
【0044 】第一連結部38′、38′は、上記第一
挟持部23の第一連結部38、38に対し第一開口部4
6、46を設けたものと同じに形成されている。また、
第一連結部38′、38′は、上記第一挟持部23の第
一連結部38、38よりも撓みやすくなっている。
【0045 】すなわち、第一連結部38′は、第一開
口部46と一対の連結部分47、47とを有している。
第一開口部46は、上記第一挟持部23の第一連結部3
8の頂部の位置を含んで貫通形成されており、その両側
に連結部分47、47が配置形成されている。連結部分
47、47は、上記第一挟持部23の第一連結部38と
同じ正面視略逆U字状に形成されている。
【0046 】第二連結部39′、39′は、上記第一
挟持部23の第二連結部39、39に対し第二開口部4
8、48を設けたものと同じに形成されている。また、
第二連結部39′、39′は、上記第一挟持部23の第
二連結部39、39よりも撓みやすくなっている。
【0047 】すなわち、第二連結部39′は、第二開
口部48と一対の連結部分49、49とを有している。
第二開口部48は、上記接続固定部36及び電気接触部
37との連結部分の位置を含んで貫通形成されており、
その両側に連結部分49、49が配置形成されている。
【0048 】以上のような構成の第一挟持部23′を
用いた場合でも、上述同様の電磁波シールド処理構造を
提供することができるのは言うまでもない(第一挟持部
23′の作用は上記第一挟持部23と同じであるので説
明を省略する)。
【0049 】尚、図6のグラフに示される如く(範囲
Aは従来例の第一挟持部103(図7〜図9参照)の撓
みに係る使用範囲。範囲Bは上記第一挟持部23の撓み
に係る使用範囲。範囲Cは第一挟持部23′の撓みに係
る使用範囲)、第一挟持部23′を用いた場合の方が撓
みに係る使用範囲が広くなることから、上記第一挟持部
23よりも効果的である。
【0050 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわ
ち、本形態では電気接触部37を三つ形成するようにし
たが、二つや四つ以上であっても対応することができる
のは言うまでもない。
【0051 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、接続固定部が固定されても、第二
連結部が撓むことから、第一挟持部の中央、すなわち、
中央の電気接触部に力(矢線Q方向の横荷重)が集中す
ることはない。従って、端子と電気接触部との接触荷重
が従来よりも安定した状態になることから、安定した接
触荷重が得られる電磁波シールド処理構造を提供するこ
とができる。
【0052 】請求項2に記載された本発明によれば、
撓みに係る使用範囲をより広くすることができるという
効果を奏する。
【0053 】請求項3に記載された本発明によれば、
撓みに係る使用範囲をより一層広くすることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールド処理構造の一実施
の形態を示す正面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】ボルトをグランド部材に螺合させる前の状態を
示す正面図である。
【図4】図1の第一挟持部の作用を説明するための図で
ある。
【図5】他の例となる第一挟持部の斜視図である。
【図6】撓みと荷重の関係を説明するためのグラフであ
る。
【図7】従来例の電磁波シールド処理構造の正面図であ
る。
【図8】図7の分解斜視図である。
【図9】図7の第一挟持部の作用を説明するための図で
ある。
【図10】他の例となる第一挟持部を用いた電磁波シー
ルド処理構造の正面図である。
【図11】図10の第一挟持部の作用を説明するための
図である。
【図12】更に他の例となる第一挟持部の作用を説明す
るための図である。
【符号の説明】
21 シールド電線 22 端子 23、23′、23″ 第一挟持部 24 第二挟持部 25 グランド部材 30 端子本体 31 リング部材 32 環状部 35 凹部 36 接続固定部 37 電気接触部 38、38′ 第一連結部 39、39′ 第二連結部 41 固定部 42 押圧部 46 第一開口部 47 連結部分 48 第二開口部 49 連結部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 智洋 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 堀田 大二 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 白木 和幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 涌井 雅徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5E021 FA08 FB20 FC21 LA06 LA09 LA15 5E321 AA14 AA41 CC21 GG05 GG09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシールド電線を、該複数のシール
    ド電線の各編組に各々接続される複数の端子と該複数の
    端子を挟持する第一挟持部及び第二挟持部とを用いて、
    導電性を有するグランド部材にアース接続する電磁波シ
    ールド処理構造であって、 前記第一挟持部は、バネ性を有する複数のアーチ状の電
    気接触部と、前記グランド部材に接続固定される一対の
    接続固定部と、バネ性を有し前記電気接触部同士の間に
    形成される複数の第一連結部と、バネ性を有し前記電気
    接触部及び前記接続固定部の間に形成されるとともに、
    これら前記電気接触部と前記接続固定部とに高低差がつ
    くように形成される一対の第二連結部とを有し、 前記第二挟持部は、前記複数の端子を各々対応する前記
    電気接触部に押し付ける複数の押圧部を有し、 前記グランド部材は、前記電気接触部、前記第一連結
    部、及び前記第二連結部を収容するとともに該第二連結
    部の撓みを許容する大きさの凹部を有することを特徴と
    する電磁波シールド処理構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁波シールド処理構
    造において、 前記第一連結部は、少なくとも該第一連結部の頂部の位
    置を含んで貫通する第一開口部を有することを特徴とす
    る電磁波シールド処理構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電磁波シ
    ールド処理構造において、 前記第二連結部は、少なくとも前記接続固定部及び前記
    電気接触部との連結部分の位置を含んで貫通する第二開
    口部を有することを特徴とする電磁波シールド処理構
    造。
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