JP3153448U - 害獣撃退装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】繰り返し刺激を与えたとしても大きなダメージを与えず、且つ「慣れ」を生じさせない害獣撃退装置を提供する。【解決手段】周囲の明るさを検出する光センサ9と、害獣の接近を検出する赤外線感知センサ10と、赤外線感知方向に対して紫外線を照射する紫外線照射LED及び白色光照射LEDとを具備する光源2と、該光源2を所定の高さに設置する支柱22と、光センサ9により周囲の明るさが設定レベル以下となったことを検知した状態において、赤外線感知センサ10から害獣接近検知信号出力S7により、紫外線照射LEDと白色光照射LEDとを間欠点滅させる制御回路とで構成されたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本考案は、主として夜間に行動する猪や鹿など田畑の作物や樹皮、果実を食い荒らす害獣に大きなダメージを与えることなく撃退する害獣撃退装置に関する。
従来から、山間部の農耕地やゴルフ場には猪や鹿などが出没し、畑に植えた作物や種子、樹皮や樹木になる果実などが荒らされている。特に、ゴルフ場の場合、地中のミミズを捕獲するために猪が地面を広範囲にわたって掘り返すというようなことがある。このような場合、ラフやフェアウェーの場合はともかく、グリーンなどが掘り返されてしまった場合には、修復するまでクローズにしなければならず、営業上、非常に大きな損害を受ける。
そこで、農耕地やゴルフ場では、その周囲を柵や電線を張り巡らし、内側にこれら害獣が入り込まないように対策を施しているが、鹿の場合は高い跳躍力を持つため、2メートル程度の高い柵を用意しなければならないし、猪の場合は、柵や電線の下を掘って侵入してくるので、地上に張り巡らせた電線では役に立たず、柵では深く且つ強力なものが必要となる。
また、これら柵や電線は野外設置のため、風雨に曝されて早期に劣化するため、間断なく補修を必要とすることや、広い農耕地やゴルフ場全周を切れ目なく囲まねばならないことから、そのコストも莫大なものになる。加えて柵や電線を全周に施したとしても、人が出入りするための出入口を設ける必要があり、その開閉の隙間をぬって出入口から知らない間に侵入していることもあり、このような対策を施しても万全ではなかった。
そこで、このような方法に代わるものとして、例えば周囲の光量を検出する光センサー、威嚇音発生器及び可視光の回転照明装置とを装備した猪追い装置(実開平7−18584)や、有害動物が嫌うような特定範囲の周波数の超音波を流して撃退する装置(特開平10−191869)などが提案されているが、威嚇音や単なる可視光の回転照明、特定周波数の超音波などに対しては、繰り返しにより次第に慣れてきて効果がなくなってしまうという問題がある。何故ならば、これらの刺激を繰り返して受けているうちに前記「慣れ」と同時にこれら刺激を受けても何らの被害を受けないということを学習してしまうからである。
実開平7−18584 特開平10−191869
そこで、これら害獣の最も弱い部分で繰り返し刺激を与えたとしても大きなダメージを与えないものの、これに「慣れる」ことが出来ないようなものを選択し、これによる撃退を試みたのが本考案である。即ち、本考案の課題は、繰り返し刺激を与えたとしても大きなダメージを与えず、且つ「慣れ」を生じさせない害獣撃退装置を開発することにある。
請求項1に記載の害獣撃退装置(A)は、
(1a) 周囲の明るさを検出する光センサ(9)と、
(1b) 害獣の接近を検出する赤外線感知センサ(10)と、
(1c) 赤外線感知方向に対して紫外線を照射する紫外線照射LED及び白色光照射LEDとを具備する光源(2)と、
(1d) 該光源(2)を所定の高さに設置する支柱(22)と、
(1e) 光センサ(9)により周囲の明るさが設定レベル以下となったことを検知した状態において、赤外線感知センサ(10)から害獣接近検知信号出力S7により、紫外線照射LEDと白色光照射LEDとを間欠点滅させる制御回路(8)とで構成されたことを特徴とする。
請求項2は請求項1に対して更に「紫外線照射LEDまたは白色光照射LEDから出射される少なくともいずれか一方が間欠点滅に合わせて、その強度がその都度変化するように設定されている」ことを特徴とする。
請求項3は請求項1又は2において「威嚇音発生器(13)」が更に設置されている場合で「紫外線照射LED及び白色光照射LEDの発光に合わせて、警報発生設定期間だけ警告音を発生させる威嚇音発生器(13)が設けられている」ことを特徴とする。
請求項4は請求項1〜3において「紫外線照射LEDと白色光照射LEDとが、水平方向に光を反射する凹面反射鏡(20)に設置されている」ことを特徴とする。
請求項5は請求項1〜3において「外方に向けて光を出射する紫外線照射LEDと白色光照射LEDとが水平面内を回転し、且つ、紫外線照射LEDと白色光照射LEDから出射された光を水平方向に反射させる板状の反射板(25)(26)が紫外線照射LEDと白色光照射LEDの上下に配置されている」ことを特徴とする。
請求項1に記載の害獣撃退装置(A)は、害獣撃退手段の一つとして波長が短く高エネルギーの「紫外線」を使用しているところに特徴がある。紫外線は太陽光に多量に含まれており、最も弱く敏感でそして夜行性であるが故に鍛えることが出来ない夜行性動物の「網膜」に強い刺激を与える。しかも、その点滅は間欠的であって、害獣の目を射た後、消灯して「網膜」に対する「慣れ」の発生をなくし、紫外線による最初の刺激で瞳孔が狭まった後、数秒して再度瞳孔が開いた状態の害獣の目を射るようにし、毎回瞳孔が開いた状態を狙って射るようにしている。それ故、他の方法では繰り返しによって「慣れ」が発生してその効果が徐々に減少していくが、この場合にはそのようなことがない。特に「紫外線」はその効果が高い。この場合、点滅の度毎に光の強さを変え、且つこれに昼光と同じ「白色光(夜行性動物には威嚇効果が高い)」や「威嚇音」を付け加えることで、より大きな威嚇効果を継続して得ることができる。
また、併設された凹面反射鏡により、紫外線照射LED及び白色光照射LEDからの前記光を赤外線感知方向に向けて出射させたり、紫外線照射LED及び白色光照射LEDを水平面内で回転させ、上下に設けられた平板状反射鏡にて水平方向の全周にわたって前記光を出射させることにより、広範囲にわたって害獣に対して効果的な威嚇を与えることができる。特に、光の出射方向の地上からの高さを害獣(特に、成獣)の目の高さに合わせておくことで、より高い効果を得ることができる。
本考案の第1実施例の設置状態図 図1の拡大斜視図 本考案の第2実施例の拡大斜視図 本考案のブロック回路図
以下、本考案を図面に従って説明する。図2は第1実施例の斜視図で、図1はその設置状態図である。本考案の害獣撃退装置(A)の支柱(22)の頂部に太陽光の照射を受けてこれを直流電流に変換するソーラー(太陽光)パネル(V2)が設置されており、その下に凹面反射鏡(20)、制御ボックス(11)が取り付けられている。別置きで充電式バッテリー(5)がその近傍に設置されている。凹面反射鏡(20)は例えばステンレス製の皿状(勿論、これに限られず、前面が開口したボックス状のものでも良く、水平方向に反射光が出射されるようなものであれば良い。)のもので、その内面は鏡面仕上げとなっており、反射光が水平方向に反射されるようになっており、その中央に紫外線照射LED(2b)や白色光照射LED(2a)が収納された光源(2)が設置されている。
白色光照射LED(2a)は、一つのLEDで白色光を発生させるものでも良いし、光の三原色である「緑=G」「青=B」「赤=R」をそれぞれ発光させるものを同時に発光させ、これらを混ぜて白色光とするようなものであってもよい。図では一つのLEDで白色光を発生させる場合が示されている。紫外線、特に強度の強いUVBは目に対して高い刺激性を持ち、長時間暴露されると紫外眼炎(電気性眼炎)や、白内障、翼状片と瞼裂斑形成になる可能性があるとされ、適度な強度の紫外線は害獣撃退に効果的である。
制御ボックス(11)には、感知範囲内に侵入してきた赤外線発生物体(人や動物)からの赤外線を感知する赤外線感知センサ(10)や、周囲の明るさを感知して周囲の明るさのレベルが設定値の上か下かを判定する光センサ(9)、光源(2)と連動して威嚇音を発生させる威嚇音発生器(13)などが設置されている。また、制御ボックス(11)内には図4に示すような回路が収納されている。
次に、図4により本考案に使用される回路について説明する。回路基板には整流回路(1)、降圧型DC/DCコンバータ(3)、充電回路(4)、第1切替スイッチ(SW1)、第2切替スイッチ(SW2)、第1開閉スイッチ(SW3)、第2開閉スイッチ(SW4)、LED駆動回路(6)、制御回路(8)および威嚇音発生器駆動回路(12)などが内蔵されており、更に前記制御回路(8)に付属する光センサ(9)、赤外線感知センサ(例えば、人感センサ)(10)などが設置されている。なお、商用電源(V1)を使用しない場合には、整流回路(2)は不要となるし、商用電源(V1)を使用してソーラーパネル(V2)を用いない場合もある。本実施例では両者を用いた場合である。
整流回路(1)は商用電源(V1)に接続され、4つのダイオードをブリッジ構成したダイオードブリッジ回路(D1)及びその出力側に接続され、出力された全波直流を平滑化する平滑コンデンサ(C1)とで構成され、給電された商用交流電圧を平滑直流電圧に変換して出力する。
ソーラーパネル(V1)は多数枚の基板を敷き詰め、これに照射した太陽光を直流電流に変換して出力するもので、第1切替スイッチ(SW1)を介して整流回路(1)と並列接続して設けられている。この第1切替スイッチ(SW1)はa1−b1/a1−c1切り替え式で、商用電源動作の場合、a1−b1間接続、バッテリー動作の場合a1−c1間接続となる。切り替えは後述する制御回路(8)からの出力S1によって行われる。
第1切替スイッチ(SW1)の出力側に第1開閉スイッチ(SW3)が接続されており、充電式バッテリー(5)で駆動する場合にオフにされる。オン・オフ動作は制御回路(8)の指令出力S2で行われる。
降圧型DC/DCコンバータ(3)は、第1開閉スイッチ(SW3)の出力側に設けられ、整流回路(1)からの直流電圧を給電される充電式バッテリー(5)の電圧に降下させて出力する働きをなす。通常は装備されるが、充電式バッテリー(5)の電圧が整流回路(2)からの出力電圧に一致する場合には省略することも出来る。
充電回路(4)は、降圧型DC/DCコンバータ(3)の高圧側ラインから分岐し、充電式バッテリー(5)のプラス極側に接続され、降圧型DC/DCコンバータ(3)の出力電圧にて充電式バッテリー(5)を充電する。ソーラーパネル(V2)を使用しない場合は、商用電源駆動だけとなり、充電回路(4)及び充電式バッテリー(5)及びこれに関連する回路は不要となる。
第2切替スイッチ(SW2)はa2−b2/a2−c2切り替え式で、商用電源動作の場合、a2−b2間接続、バッテリー動作の場合a2−c2間接続となる。充電回路(4)と並列するように設けられ、前記分岐部分にそのb2接点が接続され、c2接点に充電式バッテリー(5)のプラス極側が接続されている。a2接点は第2切替スイッチ(SW2)に続く第2開閉スイッチ(SW4)に接続されており、第2切替スイッチ(SW2)は、後述する制御回路(8)の出力S3によって接点切り替えがなされる。
第2開閉スイッチ(SW4)は光源(2)のオン・オフ用で、後述する制御回路(8)の出力S4によって接点切り替えがなされる。
充電式バッテリー(5)は商用電源(V1)を持たない場合、或いは商用電源(V1)を使用しないまたは停電などで使用出来ない場合の光源(2)の電源となるもので、第2切替スイッチ(SW2)のc2接点即ち充電回路(4)の出力側にそのプラス極が接続され、降圧型DC/DCコンバータ(3)の低圧側ライン(ゼロボルトライン)にマイナス極が接続されている。充電式バッテリー(5)としては例えばニッケル水素蓄電池やリチウムイオン蓄電池が使用される。図1の場合は、外置き型であるが、制御ボックス(11)内に内蔵することも出来る。
LED駆動回路(6)は、前述の充電回路(4)から第2開閉スイッチ(SW4)までの回路部分を介して降圧型DC/DCコンバータ(3)に接続されており、このLED駆動回路(6)に紫外線照射LEDと白色光照射LEDとが内蔵されている光源(2)が接続されている。そして、これらLEDの駆動電圧に対して充電式バッテリー(5)の電圧が異なる場合に、紫外線照射LEDと白色光照射LEDの駆動電圧に給電電圧を適応させるため、定電流駆動が可能な昇圧型DC/DCコンバータや降圧型DC/DCコンバータ(リニアレギュレータ)がLED駆動回路(6)として使用される。また、本考案では紫外線照射LEDと白色光照射LEDの光量を調節するための可変抵抗からなる調光用ボリューム(6a)が併設されている。
光源(2)としての紫外線照射LEDと白色光照射LEDは、害獣撃退用であるため光量の大きなパワーLEDの使用が好ましい。使用個数は必要に応じて選定される。点灯時間や消灯時間は一定長さ或いはランダム長さで、タイマT1によって制御される。消灯長さは害獣の瞳孔の開閉を考慮して決めるのが好ましい。即ち、最初に紫外線或いは白色光が目を射ると、その刺激で瞬時に瞳孔が狭まる。そして数秒、例えば2〜3秒して再度瞳孔が開くが、瞳孔が開いてから第2の紫外線或いは白色光で目を射るようにすることが好ましい。発光強度も一定或いはランダムにするが、最大でも網膜を痛める程度の発光強度にはしない。制御は制御回路(8)にて行う。
光センサ(9)は光を検出する部品でフォト・ダイオード、フォトトランジスタ、CdSセルなどが用いられる。この場合は昼間と夜間、より正確に言えば周囲の明るさが設定レベル以上か以下かの明暗判定だけで良いので、CdSセルと増幅器により回路構成ができる。CdSセルは硫化カドミウムの焼結体を用いた光導電素子で可視光線に対して高感度であり、受光する光量によって抵抗値が変化する。光センサ(9)の出力S12は設定レベル以上(例えば、昼間)はHigh、設定レベル以下(例えば、夜間)はLowのレベルが制御回路(8)に入力される。
赤外線感知センサ(10)は、例えば焦電物質の焦電特性を利用し、あらゆる物体から放出される赤外線エネルギーを検出する焦電型赤外線センサなどが用いられる。検出した微少な電圧信号は赤外線感知センサ(10)に接続された増幅器により数千倍に増幅される。前記増幅器は例えば約0.3Hzから8Hzの間の周波数の信号を通過させるバンドパスフィルタ特性を有しており、ゆっくりとした変化または急激な変化は検出しないようになっている。増幅器に接続されたコンパレータ回路は増幅器の出力電圧の変動が規定の変動幅以上になったかどうかを検出する回路で、変動幅が規定を超えたときに人或いは動物など(赤外線を放出する物体)が検出可能領域に入った事を検知し、変動幅が規定範囲以下である場合には、作動しないように赤外線感知センサ(10)で検出した電圧変動に不感幅を持たせて誤検出を少なくしている。コンパレータ回路の出力(S8)は制御回路(8)に入力される。
威嚇音発生器駆動回路(12)は制御回路(8)に接続され、制御回路(8)からの出力信号(S9)によって威嚇音発生器(13)を作動させて威嚇音を発生させる。威嚇音は害獣の可聴範囲で高周波領域が望ましい。威嚇音は単純な音でもよいが、射撃音、笛の音などでもよい。また、光源(2)の点滅に合わせてランダムに威嚇音を切り替えても良い。威嚇音の発生時間は一定長さでも良いし、ランダム長さでも良くタイマT2により制御される。
制御回路(8)は論理回路であり、上記作用の全体の制御を司る。
次に、第1実施例の設置例とその使用方法について説明する。第1実施例は図1に示すように、照射方向を田畑の中央に向け、支柱(22)を田畑の端に設置する。商用電源(V1)が使用できる場合は、商用電源(V1)を整流回路(1)の入力側に接続する。ソーラーパネル(V2)が設置されてない場合は、商用電源(V1)だけの駆動によることになるし、ソーラーパネル(V2)だけの場合は、バッテリー駆動となる。両者が設けられている場合には、ソーラーパネル(V2)を優先的に使用し、充電不足の場合に商用電源(V1)を補助的に使用することになる。以下の実施例では両者を装備している場合を代表例として説明する。なお、光源(2)の地上からの高さ(H)は、立っている成獣の目の高さ近辺にすることが好ましい。
光センサ(9)により周囲の明るさをセンシングする。設定レベルよりも明るい場合は昼間と判断し、制御回路(8)にこれを出力する(S7)。制御回路(8)はこれを受けて、赤外線感知センサ(10)からの入力や第2開閉スイッチ(SW4)をオフにしてLED駆動回路(6)の作動を遮断する。一方、ソーラーパネル(V2)には太陽光が降り注いで直流電流が発電されており、この直流電流を充電式バッテリー(5)に給電するために、制御回路(8)が第1切替スイッチ(SW1)をb1−a1接続に切り替え、且つ第1開閉スイッチ(SW3)をオンにしている(S1,2)。ソーラーパネル(V2)から出力した直流電圧は、降圧型DC/DCコンバータ(3)により、充電式バッテリー(5)の充電電圧に降圧され、充電回路(4)を通して充電されている。
日が落ちて周囲の明るさが次第に減じると、これを光センサ(9)がセンシングして(S7)第1開閉スイッチ(SW3)をオフにし、商用電源(V1)、ソーラーパネル(V2)を遮断する。同時に、第2切替スイッチ(SW2)をc2−a2接続とし、且つ第2開閉スイッチ(SW4)をオンにして充電式バッテリー(5)を電源とする本考案に係る害獣撃退装置(A)を作動させる。
田畑に猪や鹿(勿論、猪や鹿に限られず、感知できる程度の赤外線を発生するものであればすべて含まれる。)が入り込み、赤外線感知センサ(10)の感知領域内に侵入すると、猪や鹿から出る赤外線を赤外線感知センサ(10)が感知して、これを出力S8として制御回路(8)に出力する。これを受けて制御回路(8)はLED駆動回路(6)と威嚇音発生器駆動回路(12)に威嚇信号出力S5、S9をそれぞれ出力する。LED駆動回路(6)は威嚇信号出力S5を受けて、光源(2)内の紫外線照射LEDと白色光照射LEDを点滅させる。点滅時間は制御回路(8)内に設けられた点滅時間設定タイマ(T1)により適宜の時間が設定される。また、LEDの発光強度も制御回路(8)からの指令出力S6により、可変調光ボリューム(6a)を制御して点滅に変化を持たせることもできる。点滅時間や点滅強度は一定強度としてもよいが「害獣」の慣れを防止するためにランダムに設定することが好ましい。
また、図1に示すように、田畑の中央或いは反対側に可動反射板(B)(例えばリング状の反射板で上から紐でつるしたもの)を1乃至多数配置してもよい。このようにすることで、害獣撃退装置(A)の光源(2)から出射された紫外線や白色光がこれら可動反射板(B2)にランダムに反射して田畑に侵入してきた害獣の目を効果的に射ることになる。可動反射板(B)の地上からの高さも光源(2)に合わせることが好ましい。
また、光源(2)の点滅に合わせて、威嚇音発生器駆動回路(12)を威嚇指令出力S9により、威嚇音発生器(13)から田畑の中央方向に向けて威嚇音を間欠的に発生させる。発生時間は制御回路(8)内に内蔵された威嚇音発生時間設定タイマ(T2)により設定される。威嚇音の発生時間は一定でもよいが、前述のように「慣れ」を防止するため、長さをランダムに変えることもできるし、威嚇音そのものを例えば射撃音や笛の音など種々の音に、光の点滅に合わせて間欠的に切り替えることも可能である。
猪や鹿などの夜行性動物は光が殆どない夜間に行動するため、その目は紫外線や白色光に慣れていない。それ故、前述のように田畑に侵入してきた夜行性動物の目に対して紫外線や白色光を照射することは、これらの目にあまり経験のない刺激を与えることになる。紫外線や白色光が目に飛び込むと一瞬、瞳孔が狭まりそして、2、3秒経過するとまた、瞳孔が開いてくる。光源(2)の点滅の間隔をこれにある程度合わせてやると、常に強い紫外線や白色光が網膜に飛び込むことになり、これら夜行性動物の目に大きな刺激、即ち「恐怖感」を与えることになる。そして、これら夜行性動物はこれらによって危険を察知し、素早く退散することになる。威嚇音についても同様で、威嚇音と紫外線や白色光とを協働させることにより、相乗効果を上げることができる。
なお、充電式バッテリー(5)の電圧が一晩の使用に耐えない場合には、充電式バッテリー(5)の電圧を検知して所定電圧以下となったとき、制御回路(8)により第1切替スイッチ(SW1)をc1−a1接続に、第1開閉スイッチ(SW3)をオンに、第2切替スイッチ(SW1)をb2−a2接続に切り替えて商用電源(V1)駆動に切り替える。
図3は本考案の第2実施例で、設置場所がゴルフ場のグリーンであること、反射板の形状が相違すること、光源(2)が回転することが相違するのみで、基本的な構造は第1実施例と全く同じである。勿論、第2実施例を田畑用に使用することもできる。以下、相違点のみを説明する。支柱(22)にはグリーンのホールに立てられるように、グリーンの旗竿と同じ太さのものが使用される。コースの使用が終了すると旗竿に代えてホール(27)に第2実施例の支柱(22)を差してグリーンに立てて使用する。
第2実施例の害獣撃退装置(A)において、光源(2)は支柱(22)が貫通するように設けられ、その周囲を回転するように設けられている。光源(2)の回転機構は周知の構造であるので、その説明を省略する。
光源(2)内には紫外線照射LEDと白色光照射LEDを1組としたものが1ないし複数組設置されており、回転とともに紫外線と白色光をその周囲に照射するようになっている。そして、光源(2)の上部には威嚇音発生器(13)が一体的に取り付けられ、全周にわたって威嚇音を発生させるようになっている。更に光源(2)の上下には平板状の反射板(25)(26)が設置されており、その間を回転している光源(2)からの紫外線や白色光が上下の反射板(25)(26)の間から水平方向に照射されるようになっている。光源(2)の高さはグリーンから70〜80センチ程度で、立っている成獣の目の高さを目安として設定される。
充電式バッテリー(5)は支柱(22)内に内蔵しておくことが好ましい。可動反射板(B)は必要に応じて設けられる。第2実施例の作用は第1実施例の作用と同じである。以上により、特に、紫外線を利用することで害獣を効果的に撃退することが出来た。
(A) 害獣撃退装置
(2) 光源
(8) 制御回路
(9) 光センサ
(10) 赤外線感知センサ
(13) 威嚇音発生器
(20) 凹面反射鏡
(22) 支柱

Claims (5)

  1. (1a) 周囲の明るさを検出する光センサと、
    (1b) 害獣の接近を検出する赤外線感知センサと、
    (1c) 赤外線感知方向に対して紫外線を照射する紫外線照射LED及び白色光照射LEDとを具備する光源と、
    (1d) 該光源を所定の高さに設置する支柱と、
    (1e) 光センサにより周囲の明るさが設定レベル以下となったことを検知した状態において、赤外線感知センサから害獣接近検知信号出力により、紫外線照射LEDと白色光照射LEDとを間欠点滅させる制御回路とで構成されたことを特徴とする害獣撃退装置。
  2. 紫外線照射LEDまたは白色光照射LEDから出射される少なくともいずれか一方が間欠点滅に合わせて、その強度がその都度変化するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の害獣撃退装置。
  3. 紫外線照射LED及び白色光照射LEDの発光に合わせて、警報発生設定期間だけ警告音を発生させる威嚇音発生器が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の害獣撃退装置。
  4. 紫外線照射LEDと白色光照射LEDとが、水平方向に光を反射する凹面反射鏡に設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の害獣撃退装置。
  5. 外方に向けて光を出射する紫外線照射LEDと白色光照射LEDとが水平面内を回転し、且つ、紫外線照射LEDと白色光照射LEDから出射された光を水平方向に反射させる板状の反射板が紫外線照射LEDと白色光照射LEDの上下に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の害獣撃退装置。
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