JP3153435U - 射出成形用ゲートノズル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブステムの進退に伴うゲートの開閉時間をリアルタイムで正確に測定でき、且つ安価な部品によって製作可能なホットランナー方式の射出成形用ゲートノズル装置を提供する。【解決手段】先端にゲートgを有するノズルハウジング2と、流路3の中心部を軸方向に沿って進退し、先端部7によりゲートgを開閉するバルブステム6と、シリンダ室22,23内を摺動するピストン20と、凹部24内に突設された金属製のスイッチバー30と、シリンダ室23内に突設され、ピストン20の摺動方向と傾斜する一対の接触面33,34に個別に接触可能な一対の接離ピン37,38と、ピストン20の摺動方向と平行な裏面(平坦面)36に常時接触する常接ピン39と、一方の接離ピン37又は他方の接離ピン38と常接ピン39との間の電気的な接続との時間差により、バルブステム6の進退に伴うゲートgの開閉時間を算出する制御手段と、を含む。【選択図】図2

Description

本考案は、内側を溶融樹脂が流れるノズルハウジング先端のゲートを開閉するバルブステムの進退に伴う上記ゲートの開閉時間を複数回のチャージごとに確実に検出できるホットランナー方式の射出成形用ゲートノズル装置に関する。
射出成形用ゲートノズル装置は、ノズルの中心部をその軸方向に沿って進退するバルブステムの表面に付着する樹脂膜などの異物によって、ノズル先端のゲートの開放・閉鎖に伴う開閉時間にバラツキが生じ易くなり、該バラツキの頻度が多くなった場合には、運転を停止し、上記ステムの洗浄などの作業が必要となる。
上記ゲートの開閉時間を測定するには、バルブステムの後端に固定したピストンから後端側のシリンダ室内に突設したドゲに対し、その付近に光ファイバまたは光電管、あるいは磁界式の近接センサを配置し、光あるいは磁界の反射時間の差を算出することによって行われている。
しかし、光ファイバなどによる場合、シリンダ内のミストや塵埃などにより光ファイバの先端面が汚されることで、近接センサによる場合、樹脂からなる絶縁部分がシリンダ内の高い温度の影響を受けるため、正確な測定が困難となる。
一方、同軸心にして内外3重にして樹脂を射出成形する3重構造のノズル装置であり、ニードル(バルブステム)、および内側の2つのノズルごとの進退を個別に検出する3組一対のリミットスイッチと、これら一対ごとのリミットスイッチに個別に当たる3個のドグと取り付けることで、ニードルおよび内側ノズルの進退位置を正確に制御する射出成形機のノズル装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記ノズル装置のように、ニードルの後端側にリミットスイッチを接触させる場合には、該リミットスイッチ内の絶縁部分を、約100℃の高い温度に耐えるセラミック材にする必要があるため、コスト高になる、という問題があった。
特開平7−156202号公報(第1〜7頁、図1〜4)
本考案は、バルブステムの進退に伴うゲートの開閉時間をリアルタイムで正確に測定でき、且つ安価な部品によって製作可能なホットランナー方式の射出成形用ゲートノズル装置を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および考案の効果
本考案は、前記課題を解決するため、バルブステムの後端に固定するピントンの後端面側に一対の接触面を有する金属製のスイッチバーを突設し、該スイッチバーに設けた一対の接触面の何れか一方に接触する一対のピンと、上記スイッチバーに常時接触する別のピンとにより、2つの並列な電気回路を交互に形成可能とする、ことに着想して成されたものである。
即ち、本考案の射出成形用ゲートノズル装置(請求項1)は、内部に溶融樹脂の流路を有し、且つ先端にゲートを有するノズルハウジングと、該ノズルハウジングの流路の中心部を軸方向に沿って進退し、先端部によって上記ゲートを開閉するバルブステムと、該バルブステムの中間部をスライド可能に貫通させて支持するマニホールドと、上記バルブステムの後端に固定され、シリンダ室内を摺動するピストンと、該ピストンの後端側からバルブブロック側のシリンダ室内に当該ピストンの摺動方向に沿って突設された金属製のスイッチバーと、上記バルブブロック側のシリンダ室内に突設され、上記バルブステムの前進位置および後退位置に応じて、先端部が上記スイッチバーに設けられ、上記ピストンの摺動方向と交差する一対の接触面に個別に接触可能な一対の接離ピンと、上記バルブブロック側のシリンダ室内に突設され、先端部が上記スイッチバーにおける上記ピストンの摺動方向と平行な平坦面に常時接触する常接ピンと、上記一対の接離ピンの一方と常接ピンとの間の電気的な接続と、接離ピンの他方と常接ピンとの間の電気的な接続との時間差により、上記バルブステムの進退に伴う上記ゲートの開閉時間を算出する制御手段と、を含む、ことを特徴とする。
これによれば、前記バルブステムの後退による前記ノズルハウジング先端のゲートの開放時には、前記スイッチバーにおける一方の接触面に接触する一方の接離ピンと、常接ピンとが形成する一方の回路により電気的に接続されており、上記接触が解除され、上記回路を流れていた電流の停止するタイミングを検出することで、ゲートの開放終了時間が検出される。一方、バルブステムの前進によるノズルハウジング先端のゲートの閉鎖時には、スイッチバーにおける他方の接触面に他方の接離ピンが接触する結果、他方の接離ピンと常接ピンとが形成する他方の回路に電流が流れるので、該電流が流れ始めるタイミングを検出することで、ゲートの閉鎖開始時間が検出される。
上記ゲートの開放終了時間と閉鎖開始時間との時間差、あるいはゲートの閉鎖終了時間と開放開始時間との時間差を、前記制御手段によって算出することによって、バルブステムの進退に伴うゲートの所要の開閉時間をチャージごとにリアルタイムで正確に測定することができる。
しかも、前記スイッチバー、一対の接離ピン、および1本の常接ピンを後端側のシリンダ室に取り付けるだけで良いので、安価に製作することも可能である。
尚、前記シリンダ室には、エア、窒素、またはArなどのガスが給排気される。
また、前記一対の接離ピンは、前記スイッチバーにおける専用の接触面に接触できると共に、係る接触面から離れることもできる。
更に、前記スイッチバーにおいて、ピストンの摺動方向と交差する一対の接触面には、後述するテーパ面や円弧面に限らず、当該スイッチバーの表面(裏面)と直交する形態や、係る直角に近い角度で交差する形態の面も含まれる。
また、前記スイッチバーにおける一対の接触面は、該スイッチバーの同じ表面(裏面)に設けた形態のほか、表面と裏面とに分けて形成された形態も含まれる。
加えて、前記開閉時間は、ゲートの閉鎖状態から開放状態に要する(閉→開)時間、およびゲートの開放状態から閉鎖状態に要する(開→閉)時間の双方、あるいは少なくとも一方を指している。
また、本考案には、前記スイッチバーに設ける一対の接触面は、当該スイッチバーの表面に対称に設けたテーパ面、あるいは、円弧面である、射出成形用ゲートノズル装置(請求項2)も含まれる。
これによれば、前記一対の接離ピンが剛性の高いエジェクターピンなどからなる場合であっても、該ピンを折れ損させることなく、係るピンの先端側の周面にスイッチバーにおける専用の接触面に確実に接触させることが可能となる。
尚、前記接触面のうち、円弧面の形態は、スイッチバーの表面(裏面)に対し凹んでカーブする形態のほか、表面上方(裏面下方)に膨らんでカーブする形態も含む。
また、スイッチバーの前記表面とは、前記ピストンの摺動方向と平行な平坦面であって、同じ平坦面である裏面とは、相対的な呼称である。
更に、本考案には、前記一対の接離ピンは、前記バルブブロックに対し絶縁材を介して支持され、前記常接ピンは、上記バルブブロックに電気的に接触しつつ支持されるか、あるいは絶縁材を介して支持されている、射出成形用ゲートノズル装置(請求項3)も含まれる。
これによれば、上記バルブブロックに設けられ、前記ピストンおよびスイッチバーの摺動方向と直角方向に沿った2個の貫通孔に対し、先端部を除いて樹脂チューブなどにカバーされた一対の接離ピンを個別に挿通させ、その基端側を絶縁材からなる支持材を介して固定し、1本の常接ピンは、上記ブロックに設けた別の貫通孔に挿通し、その基端側をネジ結合などにより電気的にも接続した状態で固定することで、3本の前記ピンを短時間で容易にセットすることが可能となる。
尚、常接ピンも絶縁材を介して上記ブロックに支持し、前記スイッチバーの基端部も絶縁材を介してピストンに固定することで、不用意な漏電による電流により、微弱直流電圧および同電流で駆動する制御手段の入力部の破損を予防できる。
加えて、本考案には、前記制御手段は、1チャージごとの前記ゲートの開閉時間を記録するタイマーまたは記録部と、当該記録部に記録された複数回のチャージごとにおける上記ゲートの開閉時間と許容基準時間との差を算出する演算部と、該演算部の算出結果によって、長過ぎる開閉時間あるいはその発生割合に応じて、メンテナンスの必要性、あるいは運転の停止を出力する表示部と、を備えている、射出成形用ゲートノズル装置(請求項4)も含まれる。
これによれば、複数回の射出成形に伴うチャージごとにおける前記ゲートの開閉時間と許容基準開閉時間との差を算出し、その結果や異常な時間の発生割合(頻度)に応じて、前記バルブステムの洗浄などメンテナンスの必要性を出力(表示)したり、あるいは運転の停止を出力することができる。従って、ゲートノズル装置を構成するバルブステムやノズルハウジングの流路などの異常を検出し、生産性の低下を最小限にして、メンテナンスや取り替えなどを効率良く行うことが可能となる。
尚、前記制御手段は、プログラム・コントローラ(PLC)、シーケンサ、あるいはパーソナルコンピュータなどが含まれる。
本考案の射出成形用ノズルゲート装置を示す断面図。 上記ノズルゲート装置でゲートの閉鎖状態を示す異なる角度の断面図。 上記ノズルゲート装置でゲートの開放状態を示す図2と同様な断面図。 上記ノズルゲート装置に用いる変形形態のスイッチバーを示す概略図。 異なる形態のスイッチバーなどを示す概略図。 更に異なる形態のスイッチバーなどを示す概略図。
以下において、本考案を実施するための形態について説明する。
図1は、本考案によるホットランナー方式の射出成形用ノズルゲート装置(以下、単にノズルゲート装置と称する)1を示す断面図、図2は、係るノズルゲート装置1でゲートgの閉鎖状態を示し、且つ図1とは90度異なる角度の断面図である。尚、図1,図2において、便宜上、左側を先端側、右側を後端側と称する。
本考案のノズルゲート装置1は、図1,図2に示すように、ノズルハウジング2、バルブステム6、マニホールド12、ピストン20、シリンダ室22,23スイッチバー30、一対の接離ピン37,38、常接ピン39、およびプログラム・コントローラ(制御手段:以下単にコントローラと称する)40を備えている。
ノズルハウジング2は、ほぼ円筒形の中空体の内側に溶融樹脂pの流路3を有し、円錐形を呈する先端の中心部にゲートgが開口すると共に、円筒形の外周面には、ヒータhが螺旋状に巻き付けられている。該ノズルハウジング2の基端部4は、マニホールド12の先端側に固定され、上記流路3の基端側は、該マニホールド12の内部をほぼL字形に貫通する樹脂供給路13と連通している。
図1に示すように、ノズルハウジング2の基端部4およびマニホールド12は、マニホールドプレート9の内側に形成された空間10内に位置し、該空間10の先端側に位置するフランジ11と、ノズルハウジング2の基端部4との間には、全体がほぼ円錐形のノズルバックアップリング5が介在している。
図1,図2に示すように、ノズルハウジング2の流路3の中心部には、断面円形で細長い棒状のバルブステム6が上記流路3の軸方向に沿って進退可能に配置され、該バルブステム6における細径の先端部7が前記ゲートgに対して進入・退出することで、該ゲートgを開閉可能としている。該バルブステム6は、その中間部が前記マニホールド12と、その後端面側に設けたスリーブ14の中心部を貫通し、且つこれらにスライド可能に支持されている。該スリーブ14には、シリンダ15の円盤部16が固定されている。該シリンダ15は、円盤部16の外周部から後端側に延びた円筒部17、および該円筒部17を軸方向に沿って貫通する複数のエア流路18を有すると共に、円盤部16と円筒部17との内側には、これらとピストン20とに囲まれた先端側のシリンダ室22が位置している。
図1,図2に示すように、前記バルブステム6の後端には、その太径部8がピストン20の内部に進入し、係る太径部8をナット19により固定することで、該ピストン20が固定されている。該ピストン20の外周面には、リング形のバルブブッシングbが装着され、該ブッシングbが前記シリンダ15の円筒部17の内周面に摺動可能に接触することで、先端側のシリンダ室22と後端側のシリンダ室23との間を仕切っている。係るピストン20における後端側の表面の中心部には、金属製のスイッチバー30が当該ピストン20の摺動方向に沿って、バルブブロック25側(後端側)のシリンダ室23内に突設されている。
また、上記シリンダ15は、バルブブロック25の内部に延びた前記空間10内に納められ、スイッチバー30は、係る空間10の後端側の中心部に連通する比較的細径の凹部24内にも納められている。
図2に示すように、シリンダ15の前記エア流路18の何れかは、バルブブロック25内を貫通するエア給排気路28と常時連通している。尚、上記凹部24には、バルブブロック25内を貫通する別のエア給排気路29が開口している。
図1,図2に示すように、スイッチバー30は、その基端部31がピストン20の後端側における表面の中心部に固定され、該ピストン20の摺動方向に沿って互いに平行な表面32および裏面36を有する。係る表面32には、側面視が台形の凸部35が上向きに突設され、該凸部35の両側には、対称に傾斜する一対のテーパ面(接触面)33,34が設けられている。一方、裏面36は、平坦面である。尚、スイッチバー30は、その基端部31とピストン20との間に絶縁材を挟んだ構造として、該ピストン20の後端側にに固定しても良い。
上記一方のテーパ面33には、一方の接離ピン37の先端部が接触および離間可能に配置され、他方のテーパ面34には、他方の接離ピン38の先端部が接触および離間可能に配置されている。一方、裏面(平坦面)36には、1本の常接ピン39の先端部が常時接触している。尚、上記ピン37〜39は、直径が約1〜4ミリの金属棒で、例えば、エジェクターピンなどを流用したものでも良い。
図1に示すように、バルブブロック25をその径方向に直線状に貫通する前後一対の貫通孔26には、先端部と基端部を除いた中間部の外側を樹脂チューブなどで絶縁され、基端部を囲む絶縁ブッシュzを介して、前記接離ピン37,38が個別に挿入され、上記ブッシュzを介して取り付けられている。
一方、バルブブロック25を上記同様に貫通する1つの貫通孔27には、基端側に雄ネジ部を有する常接ピン39が挿入され、係る雄ネジ部を介して取り付けられている。尚、係る常接ピン39も、先端部と基端部を除いた中間部の外側を樹脂チューブなどで絶縁し、且つ上記絶縁ブッシュzを介して、上記貫通孔27に取り付けても良い。
一方の接離ピン37の後端は、リード線と電池42とを介して、常接ピン39の基端に接続され、当該接離ピン37の先端部と前記スイッチバー30のテーパ面33との接触および離間によるスイッチを含めて、ピン37−ピン39閉ループ回路s1を形成している。
更に、他方の接離ピン38の後端は、リード線と電池43とを介して、常接ピン39の基端に接続され、当該接離ピン38の先端部と前記スイッチバー30のテーパ面34との接触および離間によるスイッチを含めて、ピン38−ピン39閉ループ回路s2を形成している。
図1に示すように、前記閉ループ回路s1,s2中には、検流計あるいは電流計44,45が接続され、これらは、上記回路s1,s2中を流れる電流の停止および通電の開始を配線s3を介して、タイマー46に送信可能としている。尚、回路s1,s2や配線s3は、コントローラ40の入力部41を構成している。
上記タイマー46は、前記接離ピン37,38の何れか一方と、スイッチバー30のテーパ面33,34の何れか一方との接触および離間に伴うスイッチの開閉による前記ノズル2のケートgの開放→閉鎖に要する所要時間t1、あるいは閉鎖→開放に要する所要時間t2を検出する。係る所要時間t1,t2は、コントローラ40の記録部47に送信され、更にこれらと許容基準時間とを比較する演算部48に送られる。該演算部48において、上記所要時間t1,t2が許容基準開閉時間に比べて異常に長い場合、その発生割合(頻度)に応じて、洗浄などメンテナンスの必要性を出力したり、あるいは運転の停止を表示部49が出力する。
尚、上記許容基準開閉時間は、前記シリンダ室22,23に対してエアa1,a2を給・排気するエアシリンダ側の制御部において予め設定されている。
以下において、前記のようなケートノズル装置1の作用を説明する。
予め、図1,図2に示すように、エア給排気路29から高圧のエアa1を凹部24およびシリンダ室23に送り込むと共に、シリンダ室22内のエアa2をエア流路18およびエア給排気路28を経て外部に排出する。その結果、ピストン20は、図2中の矢印で示すように、上記エアa1に押されて先端側に移動し、これに伴ってバルブステム6も先端側に移動するため、該ステム6の先端部7によってゲートgが閉鎖される。同時に、図2に示すように、一方の接離ピン37がスイッチバー30における一方のテーパ面33に接触する。その結果、前記ピン37−ピン39閉ループ回路s1が閉じられ、これに電流が流れるので、該回路s1内の検流計44からタイマー46に通電状態であることが送信される。
係る状態で、図1中の左向きの矢印で示すように、図示しない供給源から溶融樹脂pがマニホールド12の樹脂供給路13からノズルハウジング2の流路3内に圧送される。その結果、図2に示すように、該流路3内に溶融樹脂pが充填されると共に、ヒータhによって所定の温度帯に保温される。この間において、ノズルハウジング2の左側には、内部にキャビティを有する図示しない金型が、ゲートgに隣接して相対的に配設されている。
次いで、上記金型のキャビティ内に溶融樹脂pを射出すべくゲートgを開放するため、図3に示すように、エア給排気路28およびエア流路18から高圧のエアa1をシリンダ室22に送り込むと共に、シリンダ室23内のエアa2を凹部24およびエア給排気路29から外部に排出する。
その結果、ピストン20は、図3中の破線の矢印で示すように、上記エアa1に押されて後端側に移動(摺動)し、これに伴ってバルブステム6も後端側に移動し、該バルブステム6の先端部7がゲートg内から流路3側に後退するため、当該ゲートgが開放される。これにより、図3中の実線の矢印で示すように、溶融樹脂pがゲートgから金型のキャビティ内に射出され始める。
同時に、図3に示すように、一方の接離ピン37がスイッチバー30における一方のテーパ面33から離れる。その結果、前記ピン37−ピン39閉ループ回路s1が開かれて通電が停止するため、前記通電状態が終了した時間t11を検流計44で検出し、これをタイマー46に送信される。
引き続いて、他方の接離ピン38が他方のテーパ面34に接触する。その結果、他方の前記ピン38−ピン39閉ループ回路s2が閉じられ、これに電流が流れる始めるので、当該回路s2内の検流計45で通電が開始された時間t12が検出され、これがタイマー46に送信される。
上記時間t11とt12との差である閉→開の所要時間t1は、タイマー46からコントローラ40の記録部47に送信され且つ記録されると共に、更に演算部48に送られ、ここでは、上記所要時間t1と許容基準開閉時間とが比較される。
前記溶融樹脂pの一定時間にわたる射出が終了すると、図3の状態から図2の状態に戻るように、エアa1,a2が前記と逆向きに給排気され、ピストン20およびバルブステム6は、先端側に向かって前進し始める。その際、他方の接離ピン38がスイッチバー30の他方のテーパ面34から離れ、前記ピン38−ピン39閉ループ回路s2が開かれるため、前記通電状態が解除される。その結果、記通電状態が終了した時間t21が検流計45からタイマー46に送信される。
引き続いて、一方の接離ピン37がスイッチバー30の一方のテーパ面33に接触する。その結果、一方の前記ピン37−ピン39閉ループ回路s1が閉じられ、これに電流が流れ始めるので、当該回路s1内の検流計44からタイマー46に通電が開始された時間t22が送信される。
上記時間t21とt22との差である開→閉の所要時間t2は、タイマー46からコントローラ40の記録部47に送信されて記録されると共に、演算部48に送られ、該演算部48では、上記所要時間t2と許容基準開閉時間とが比較される。
そして、前記所要時間t1,t2が許容基準時間(例えば、0.2秒)に比べて異常に長い(例えば、20%以上)場合、あるいは複数回のチャージにおいて、異常値の発生割合(頻度)が一定以上である際には、流路3の洗浄などメンテナンスの必要性や、あるいは本ゲートノズル装置1を含む射出成形金型装置の運転の停止などが、演算部48から表示部49に対し、出力すべき信号が送信される。
以上のようなゲートノズル装置1によれば、バルブステム6の進退に伴うゲートgの実際の開閉時間t1,t2をリアルタイムで正確に測定できると共に、後端側のシリンダ室23にスイッチバー30、接離ピン37,38、および常接ピン39を取り付けるだけ良いため、比較的安価に製作することも可能である。
図4は、前記スイッチバー30の変形形態であるスイッチバー30aの概略を示す側面図である。
スイッチバー30aは、図4に示すように、前記同様の表・裏面32,36を有すると共に、表面32の凸部35の両側に下向き(裏面36側)にカーブする一対の円弧面(接触面)33a,34aを対称に設けている。図4中で白抜き矢印の上側は、前記ピストン20およびバルブステム6の前進状態を、図4中で白抜き矢印の下側は、バルブステム6などの後退状態を示している(以下の図5,図6においても同じ)。
また、図5は、異なる形態のスイッチバー30bの概略を示す側面図である。
係るスイッチバー30bは、図5に示すように、平坦な表面32の中間に前後端にテーパ面(接触面)33b,34bを対称に有する浅い凹部35bを設けている。図5の上側および下側に示すように、凹部35bのテーパ面33b,34bに対し、前記接離ピン37,38が個別に、且つバルブステム6などの前進あるいは後退時に、接触・離間し、常接ピン39は、裏面36に常時接触している。
尚、上記テーパ面33b,34bは、前記同様の円弧面に置き換えても良い。
図6は、更に異なる形態のスイッチバー30cの概略を示す側面図である。
係るスイッチバー30cは、図6に示すように、表面32の基端31側にテーパ面(接触面)33cを介して凸部35cxを有し、裏面36の先端側にテーパ面(接触面)34cを介して凸部35cyを有する。
図6の上側に示す前記バルブステム6などの前進時には、裏面36側のテーパ面34cに他方の接離ピン38が接触するのに対し、図6の下側に示す前記バルブステム6などの後退時には、表面32側のテーパ面33cに一方の接離ピン37が接触する。何れの場合でも、常接ピン39は、常に裏面36に接触している。尚、係る常接ピン39を、表面32に接触させても良い。また、上記テーパ面33c,34cを、前記同様の円弧面に置き換えても良い。
本考案は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、前記スイッチバー30,30a〜30cは、前記ピストン20の後端側における表面の周辺部に、その基端部31を固定しても良い。
また、前記スイッチバー30aの円弧面(接触面)33a,34aは、その表面32から上向きカーブして膨らむ形態としても良い。
更に、前記接離ピン37,38、および常接ピン39の少なくとも1つの先端部には、スイッチバー30の裏面などに転動する金属製のローラを回転自在に嵌装しても良い。
加えて、前記タイマー46は、個別のタイミング時間のみを検出する形態とし、これらを記録部47に記録して、前記閉→開の所要時間t1、および開→閉の所要時間t2を、演算部48において予め算出した後、前記比較を行うようにしても良い。
本考案は、内側を溶融樹脂が流れるノズルハウジング先端のゲートを開閉するバルブステムの進退に伴って該ゲートの開閉時間を複数回のチャージごとに確実に検出できるホットランナー方式の射出成形用ゲートノズル装置に利用される。
1………………………………………………………ゲートノズル装置
2………………………………………………………ノズルハウジング
3………………………………………………………流路
6………………………………………………………バルブステム
7………………………………………………………先端部
12……………………………………………………マニホールド
20……………………………………………………ピストン
22,23……………………………………………シリンダ室
25……………………………………………………バルブブロック
30,30a〜30c………………………………スイッチバー
33,34,33b,34b,33c,34c…テーパ面(接触面)
33a,34a………………………………………円弧面(接触面)
36……………………………………………………裏面(平坦面)
37,38……………………………………………接離ピン
39……………………………………………………常接ピン
40……………………………………………………コントローラ(制御手段)
47……………………………………………………記録部
48……………………………………………………演算部
49……………………………………………………表示部
g………………………………………………………ゲート
p………………………………………………………溶融樹脂

Claims (4)

  1. 内部に溶融樹脂の流路を有し、且つ先端にゲートを有するノズルハウジングと、
    上記ノズルハウジングの流路の中心部を軸方向に沿って進退し、先端部によって上記ゲートを開閉するバルブステムと、
    上記バルブステムの中間部をスライド可能に貫通させて支持するマニホールドと、
    上記バルブステムの後端に固定され、シリンダ室内を摺動するピストンと、
    上記ピストンの後端側からバルブブロック側のシリンダ室内に当該ピストンの摺動方向に沿って突設された金属製のスイッチバーと、
    上記バルブブロック側のシリンダ室内に突設され、上記バルブステムの前進位置および後退位置に応じて、先端部が上記スイッチバーに設けられ、上記ピストンの摺動方向と交差する一対の接触面に個別に接触可能な一対の接離ピンと、
    上記バルブブロック側のシリンダ室内に突設され、先端部が上記スイッチバーにおける上記ピストンの摺動方向と平行な平坦面に常時接触する常接ピンと、
    上記一対の接離ピンの一方と常接ピンとの間の電気的な接続と、接離ピンの他方と常接ピンとの間の電気的な接続との時間差により、上記バルブステムの進退に伴う上記ゲートの開閉時間を算出する制御手段と、を含む、
    ことを特徴とする射出成形用ゲートノズル。
  2. 前記スイッチバーに設ける一対の接触面は、当該スイッチバーの表面に対称に設けたテーパ面、あるいは、円弧面である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用ゲートノズル。
  3. 前記一対の接離ピンは、前記バルブブロックに対し絶縁材を介して支持され、前記常接ピンは、上記バルブブロックに電気的に接触しつつ支持されるか、あるいは絶縁材を介して支持されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形用ゲートノズル。
  4. 前記制御手段は、1チャージごとの前記ゲートの開閉時間を記録するタイマーまたは記録部と、当該記録部に記録された複数回のチャージごとにおける上記ゲートの開閉時間と許容基準時間との差を算出する演算部と、該演算部の算出結果によって、長過ぎる開閉時間あるいはその発生割合に応じて、メンテナンスの必要性、あるいは運転の停止を出力する表示部と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の射出成形用ゲートノズル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102332085B1 (ko) * 2020-09-03 2021-12-01 김동헌 핫런너 시스템 및 이의 실린더장치

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