JP3153010B2 - インクジェットプリント用インク組成物 - Google Patents

インクジェットプリント用インク組成物

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JP3153010B2
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基禎 久保
康夫 白崎
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Nippon Kayaku Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0071Process features in the making of dyestuff preparations; Dehydrating agents; Dispersing agents; Dustfree compositions
    • C09B67/0072Preparations with anionic dyes or reactive dyes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/02Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group directly attached to a heterocyclic ring
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    • C09B62/08Azo dyes
    • C09B62/085Monoazo dyes

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性染料のインクジ
ェットプリント用インク組成物に関するものである。特
に、木綿、麻、ビスコ−ス、羊毛、絹、ナイロン等の如
く、反応性染料で染色可能な繊維からなる織布または不
織布あるいはこれらの繊維と他の繊維からなる混紡織布
あるいは混紡不織布の捺染に適したインクジェットプリ
ント用インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インク液滴を微小の吐出オリ
フィスから飛翔させてプリントを行う所謂、インクジェ
ットプリント方法が知られている。この様なプリント法
には、種々の方式が提案されている。例えば、ピエゾ振
動子を有するプリンタ−ヘッドに信号を与え、該信号に
応じてインクの液滴を発生させてプリントするものや、
インクを静電吸引し、発生した液滴を信号に応じて電界
制御し、プリントを行うもの、連続振動発生法によって
帯電量が制御された液滴を発生させ、該液滴を一様の電
界が印加された偏向電極間を飛翔させてプリントを行う
ものなど多くの方式が知られている。
【0003】この様なインクジェットプリント法は、イ
ンクの液滴(droplet)を飛翔させ、これを被染
物に付着させてプリントを行うものである。かかるイン
クは、色剤及びこれを溶解する液媒体(水又は各種有機
溶剤あるいはこれらの混合物が用いられる)を基本成分
とし、また必要に応じて各種添加剤が添加されている。
【0004】この種のインクの好ましい条件としては、
吐出オリフィスを目詰まりさせないこと、吐出に適した
液物性(粘度、表面張力、電導度等)を有しているこ
と、保存中に物性変化或いは固形分が発生しないこと、
高い濃度の被染物を与えること、被染物に対して定着が
速く、インクのにじみが小さいこと、又耐水性、耐光性
が優れていること、臭気、毒性が少なく、引火性等の安
全性に優れていること等が挙げられる。
【0005】かかる目的のプリントに適用するインク
は、前記のように基本的には染料とその溶媒とから組成
されるものであるから、上記インクの特性は染料及び液
媒体として用いられる成分の有する固有の性質に左右さ
れるところが大きい。従って、インクが上記諸特性を具
備するよう染料及び液媒体を選択することはかかる技術
分野に於いて極めて重要な技術である。
【0006】更に、最近の環境面からの社会的要求でも
ある、染色後の排水のBOD、COD負荷量の低減化で
ある。インクジェットプリント方式により捺染糊の大幅
削減が可能となったが、インク側自体も排水負荷量の小
さいものであることが望ましい。即ち、各種添加剤の添
加量が少なくて、染料は高濃度で長期にわたって貯蔵安
定性が良いことが望まれ、このような面からも染料、溶
解助剤及び液媒体を選択することは益々重要な技術であ
る。
【0007】又、インクジェットプリントでは、通常、
三原色(黄、赤、青)及び黒を使用するが、広範囲の色
相を配合して出すために、特に三原色(黄、赤、青)は
鮮明な色相であることが要求される。更に繊維上にプリ
ントを行うために使用する染料の染色特性、例えば染色
再現性、各種堅牢度、白場汚染性などにも優れているこ
とが要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】各種添加剤の添加量が
少なくて、染料濃度が充分濃厚でかつ長期間放置しても
粘度上昇、結晶析出等を起こさない安定で、かつ鮮明で
染色特性の優れたインクジェットプリント用インク組成
物の開発が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記したよ
うな問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明
に至ったものである。即ち本発明は、式(1)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Mはナトリウム原子または/およ
びカリウム原子を表す。)で示される反応性染料の少な
くとも一種、水及び親水性有機溶剤を含有し、且つ該イ
ンク組成物の無機塩濃度が1重量%以下である繊維用の
インクジェットプリント用インク組成物(以下単にイン
ク組成物という)に関する。以下本発明を詳細に説明す
る。本発明のインク組成物の液媒体としては、少なくと
も水または好ましくはイオン交換水と、親水性有機溶剤
とを含有した液媒体が用いられる。ここで親水性有機溶
剤は不乾性剤としての効果を有しており乾燥により固型
物の発生を防止する役目を持つものであり、かつインク
組成物の粘度調整の役目も持ち、かつ一般式(1)で示
す反応染料の溶解度を妨げないものを選択しなければな
らない。
【0012】親水性有機溶剤としては、例えばポリエチ
レングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル等のポリア
ルキレングリコ−ル類;エチレングリコ−ル、プロピレ
ングリコ−ル、ブチレングリコ−ル等のアルキレングリ
コ−ル類;グリセリン;N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒素複
素環式ケトン類等の一種以上を液媒体成分として使用す
ることができる。
【0013】インク組成物中の上記親水性有機溶剤の含
有量は、一般にはインク液全重量に対して重量%で1〜
50%、好ましくは3〜40%、より好ましくは5〜2
5%の範囲とされる。
【0014】本発明のインク組成物においては、組成物
中において染料が析出しないように溶解助剤を添加する
ことができる。その場合溶解助剤として組成物中に尿素
及び/またはε−カプロラクタムを重量%で1〜30%
含有、好ましくは1〜20%含有させるのがよい。
【0015】本発明に使用する染料(色剤)は前記式
(1)の構造のものであるが、一般に塩化ナトリウム、
芒硝等の無機塩が染料合成時に混入してくる。更には一
般の水中に含有されるカルシウムイオン、マグネシウム
イオン等も微量ながら混入してくる。これらの無機成分
は染料の溶解度及び貯蔵安定性を著しく悪くするばかり
でなく、プリンタ−ヘッドの腐食・磨耗の原因ともな
る。
【0016】これらの無機塩を除去するために限外濾過
法、逆浸透法、イオン交換法等の方法が利用され、無機
塩類を出来るだけ除去することが望ましいが、実際上は
規格を設定して管理しなければならない。少なくとも1
重量%以下にする必要があるが、好ましくは0.5重量
%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
【0017】無機塩類を除去した後、希釈または濃縮に
より所望の染料濃度とするが、本発明のインク組成物は
1〜35重量%の染料分を含有することができ、実際上
は5〜30重量%が好ましい。
【0018】このような成分から調製された後、ゴミ・
異物・その他不溶物を除去するためにセルロ−ス系の濾
過助剤を使って液濾過をし、次にメンブランフィルタ−
(孔径1ミクロン)で精密濾過をし更に孔径0.45ミ
クロンのメンブランフィルタ−で精密濾過をする。
【0019】このようにして調製された本発明のインク
組成物は、種々の特性の中でも特に安定性、長期保存性
に優れ、吐出オリフィスを目詰まりさせない等の点で特
徴がある。尚、色剤の安定剤(ポリアクリル酸ソ−ダ例
えば日本化薬(株)製のカヤキレ−タ−C−1000
等)や防菌・防黴剤(例えば武田薬品(株)製のデルト
ップ等)を添加する場合は、精密濾過をする前の段階で
添加するとよい。
【0020】
【実施例】実施例により本発明を具体的に説明するが、
本発明がこれらの実施例のみに限定するものではない。
なお文中、部及び%とあるのは重量基準である。
【0021】実施例1 ジアゾ化・カップリング等の一般的方法により合成して
得た下記式(2)
【0022】
【化3】
【0023】で示される反応性染料を25部含む反応液
のpHを6〜8に調整した後液濾過し不溶物を除去す
る。次に逆浸透法により脱塩し無機塩類を0.5%以下
とし、この液に下記の物を添加する。
【0024】 ε−カプロラクタム 10部 プロピレングリコ−ル 5部 デルトップ 0.3部 この液を再度液濾過した後、孔径1ミクロンのメンブラ
ンフィルタ−で更に0.45ミクロンのメンブランフィ
ルタ−で精密濾過をし、イオン交換水(0.45ミクロ
ンのメンブランフィルタ−で濾過したもの:以下同様)
で総量が100部となるように調整し、本発明のインク
ジェットプリント用インク組成物を得た。
【0025】本実施例により得たインクジェットプリン
ト用インク組成物は、常温または低温(摂氏0度)にお
いても一ヵ月以上良好な安定性を示した。
【0026】実施例2 実施例1に準じ実施例1の反応性染料を20部含むよう
に合成、脱塩し下記の物を添加する。 プロピレングリコ−ル 10部 デルトップ 0.3部
【0027】この液を実施例1と同様に精密濾過し、イ
オン交換水で総量が100部となるように調整し、本発
明のインクジェットプリント用インク組成物を得た。本
実施例により得たインクジェットプリント用インク組成
物は、常温または低温(摂氏0度)においても一ヵ月以
上良好な安定性を示した。
【0028】上記実施例により得たインクを使用して、
オンデマンド型インクジェットプリンタ−にて前処理し
た綿100%のブロ−ド織物(シルケット加工品)に印
捺し、風乾後100度Cで10分スチ−ミングし、水
洗、ソ−ピングした結果、鮮明な黄色の染色物が得られ
た。又、本発明のインクを用いた場合、染色再現性に優
れ、堅牢性(耐光など)や白場汚染性にも優れていた。
【0029】
【発明の効果】本発明により、染料濃度高くかつ長期間
保存しても、粘度上昇結晶析出が起こらず安定な繊維用
インクジェットプリント用インク組成物が得られる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 11/00 C11D 11/02 C09B 62/085 C09B 67/26 C09B 67/44 B41M 5/00 D06P 5/00 111 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で示される反応性染料の少な
    くとも一種、水及び親水性有機溶剤を含有する繊維用の
    インクジェットプリント用インク組成物であって、該イ
    ンク組成物の無機塩濃度が1重量%以下である繊維用の
    インクジェットプリント用インク組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】溶解助剤として尿素及び/またはε−カプ
    ロラクタムを1〜30重量%含有する請求項1記載のイ
    ンクジェットプリント用インク組成物。
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