JP3152898U - ネクタイ - Google Patents

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阿部 誠
阿部  誠
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Abstract

【課題】撥水撥油性があって防汚性に優れ、しかも、汚れをシャワー温水で容易に洗い流せて乾燥性も良く、色落ち、縮み、毛羽立ち、黄変、型崩れの生じないネクタイを提供する。【解決手段】表地と裏地によって袋状に形成されたネクタイの大剣部及び小剣部の剣先部分に水抜け穴5a,5bを設ける。また、ネクタイ生地として、耐スレ性、耐黄変性、耐洗濯性等の機能向上を成した絹糸により織製した生地を用い、さらに、有機フッ素系化合物を含む溶剤による含浸コーティング処理を施す。ネクタイの芯材3としては、有機フッ素系化合物を含む撥水撥油溶剤により含浸コーティング処理された繊維によってメッシュ織りされた生地を用いる。【選択図】 図1

Description

本考案は、表地と裏地の周縁を逢着し袋状に形成された大剣部と小剣部の内部に芯地を介装させたネクタイに関する。
通常ネクタイにおいては、絹、ウール、ポリエステル繊維からなる糸を織製した生地が用いられるのであるが、これらの素材は洗濯すると皺となったり縒れて型くずれが生じたりするため、一般家庭で洗濯することはほとんど行われていない。これらの問題を解消するため、生地に形状記憶機能を付与した繊維を織製したものを用いたもの(特許文献1)や、芯地と剣先部裏地との間に熱溶解性の接着シートを挟み込み、芯地と剣先部裏地とを接着させたもの(特許文献2)が提案され、さらには、ネクタイを洗濯するための特別な補助具(特許文献3)や洗濯板(特許文献4)等が提案されている。
しかしながら、上記のような工夫を施し、あるいは、特別な用具を用いて洗濯したところで、繰り返しの洗濯による皺や型くずれを完全に防ぐことはできず、特に、絹糸を織製した生地を用いたネクタイにあっては、これを水に濡らして摩擦(洗濯)すると、色落ち、縮み、毛羽立ち、黄ばみ(黄変)等が生じやすく風合いを損ねるという難点があって、到底一般家庭では洗濯できず、クリーニング専門店においてもその洗濯には面倒で難しい作業が強いられていた。
近年、汚れが最初から付着しづらく、また、汚れが落ち易いよう撥水性や撥油性を持たせた生地が数多く提案されていて、これをネクタイ生地として適用すれば、結果として洗濯する頻度が少なくなり、上記問題も多少解決できるのであるが、多くの場合、化学繊維による生地などにあっては適用可能なものであっても、絹織物についてはスレや当たりを生じやすく、絹特有の光沢や風合が損なわれ易い等の問題が解決されておらず必ずしも満足できるものではない。
また、生地素材を改質して撥水性や撥油性を持たせたとしても、従来の一般的なネクタイは、図2で示すように、剣先部分まで完全に袋状に縫着閉塞されているため、洗濯時にこの袋状となっている表地と裏地との間に浸入した洗濯水の抜け道がなく、吊し乾燥をした際には両剣先部分に洗濯水が暫く留まってしまうため、乾燥に時間が掛かるのみならず乾燥後に皺ができてしまう等の問題がある。特に撥水性生地を使用した場合には生地自体の水抜けが悪いのでその現象は顕著となる。
実用新案登録第3010826号 実用新案登録第3020519号 特開平09−327588号 特開平07−213776号 特開平11−323735号
本考案は、上記従来の欠点に鑑みなされたもので、撥水性及び撥油性があって防汚性に優れ、しかも、汚れをシャワー温水で容易に洗い流せて乾燥性も良く、色落ち、縮み、毛羽立ち、黄変、型崩れ等の問題が一切ないネクタイを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の考案にあっては、大剣部表地及び小剣部表地の裏面周縁に、これよりやや小寸で対応する形状からなる大剣部裏地及び小剣部裏地をそれぞれ逢着して袋体となし、その内部に略全形に相応する形状寸法からなる芯材を介装させてなるネクタイにおいて、大剣部及び小剣部の剣先部分に前記袋体に通じる水抜け穴を設けたことを特徴とする。
請求項2の考案にあっては、前記請求項1に記載の考案に係るネクタイの生地として、ポリエチレングリコール水溶液及びエキシポ系樹脂水溶液による含浸処理によって、耐スレ性、耐黄変性、耐洗濯性等の機能向上を成した絹糸により織製した生地を用いたことを特徴とする。
請求項3の考案にあっては、前記請求項1及び請求項2に記載の考案に係るネクタイの生地に、有機フッ素系化合物を含む溶剤による含浸コーティング処理を施したことを特徴とする。
請求項4の考案にあっては、前記請求項1乃至請求項3に記載の考案に係るネクタイの芯地として、有機フッ素系化合物を含む撥水撥油溶剤により含浸コーティング処理されたメッシュ織り生地を用いたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、大剣部及び小剣部の剣先部分に袋体に通じる水抜け穴を設けたことにより、従来品のように剣先部分が完全に縫着閉塞されていないため、洗濯時に浸入した水の抜けが良く、その結果、乾燥時間が短縮でき、また、乾燥後に皺ができてしまう等の問題が生じない。
請求項2の考案によれば、ポリエチレングリコール水溶液及びエキシポ系樹脂水溶液による含浸処理が施された生地を用いているため、耐スレ性、耐黄変性、耐洗濯性等の機能が大幅に向上し、特に、絹糸により織られた生地を用いた場合、絹の難点であった洗濯による色落ち、縮み、毛羽立ち、黄ばみ等の問題が解消され、一般家庭でも容易に洗濯ができる絹製のネクタイを得ることができる。
請求項3の考案によれば、生地に、有機フッ素系化合物を含む溶剤により含浸コーティング処理を施したため、撥水撥油性機能がより強化され、防汚性や洗濯耐久性に優れたネクタイを得ることができる。
請求項4の考案によれば、芯材として、有機フッ素系化合物を含む溶剤により含浸コーティング処理を施した繊維によってメッシュ織りした生地を用いたため、撥水性、通気性、乾燥性等に優れた芯材とすることができ、結果、通気性及び乾燥性等に優れたネクタイとすることができる。
以下、本考案の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係るネクタイの裏面一部説明図、図2は従来品ネクタイの裏面一部説明図、図3は本実施形態に係るネクタイの裏面略展開図である。なお、従来品ネクタイを示す図2中の符号は、同一の箇所について、本実施形態のネクタイを示す図中の符号と同一のものを使用する。
本実施形態によるネクタイの構成は、従来品ネクタイと基本的には同様で、大剣部表地1a、小剣部表地1b及び中はぎ部1cからなる表地の周縁を適宜巾二重に折り返して縫い代を設定し、大剣部表地1a及び小剣部表1bの裏面に、これよりやや小寸で対応する形状からなる大剣部裏地2a及び小剣部裏地2bをそれぞれ袋状に逢着する。そして、その袋内部にネクタイの略全形に相応する形状寸法からなる芯材3の中心を合わせて介装させた後、この芯材3をくるむようにして表地の両側縁を折り返して裏面中央で重合し、その重合部分を上下両端部分をやや残して縫合するとともに、縫合されなかった上下の重合部分の適宜箇所にかんぬき止め4a、4bを縫い付けた構成となっている。
しかし、本実施形態によるネクタイにあっては、図1及び図3に示すように、従来品ネクタイ(図2参照)と異なり、大剣部及び小剣部の剣先に、大剣部表地1aと大剣部裏地2a、小剣部表地1bと小剣部裏地2bとによって形成された袋体に通じる水抜け穴5a、5bがそれぞれ設けられている。この水抜け穴5a、5bは、表地裏面の両剣先縫い代部分の接合部を逢着閉塞しないことによって形成されている。この水抜け穴5a、5bを設けたことにより、洗濯時に両袋体に浸入した洗濯水は、吊し干しをすることによってスムーズに抜け、その結果、乾燥時間が従来品ネクタイと比べ半分程度に短縮され、また、部位による乾燥時間の相違から生じていた皺の発生も見られなくなった。
さらに、本実施形態によるネクタイにあっては、表地の両側を裏面中央で重合して縫合した際に、縫合されなかった上下重合部分に縫い付けたかんぬき止め4a、4bは、重合両端部(裾部)にも縫い付けられている。これによって、開放された裾部が縒れたり捲れたりすることを防止することができる。
本実施形態によるネクタイ生地には、特開平11−323735号(特許文献5)の発明による絹糸によって織製された生地を用いた。この発明は、絹糸の耐スレ性、耐黄褐変性、耐洗濯性等の機能を向上させることを目的としてなされたもので、その要旨は、絹糸を穴空きボビンに糸層に空隙を多く持たせて巻き上げた状態で、チーズ染色装置内で処理液を循環させながら、精練処理、ポリエチレングリコールの0.1〜5規定水溶液による処理及びエポキシ系樹脂加工を実施し、また、前記ポリエチレングリコール水溶液処理後、脱水、乾燥してからエポキシ系樹脂加工処理を実施したところにある。
上記発明は、着物地を織製する絹糸の改質加工方法に関するものであるが、そもそも、着物の洗濯機会はそれほど多くはなく、商品価値からしてそのほとんどが専門業者に任せざるを得ないのが実際である。これに比べ、ネクタイは日常的に使用されることから洗濯回数も多く家庭で容易に洗濯できることが望まれている。そこで本考案者は、上記発明による絹糸の特性に着目し、この絹糸によって織製した生地をネクタイ生地として用いることの有用性を知見し本考案に適用した。
また、本実施形態によるネクタイの生地には、有機フッ素系化合物を含む溶剤により含浸コーティング処理(フッ素ガード加工)が施されていて、撥水製、撥油性、防汚性、洗濯耐久性のさらなる機能向上が図られている。このフッ素ガード加工をするための溶剤や処理方法については多くの提案がなされているので、素材の持つ風合いや通気性を損なわずにフッ素ガード加工ができるものを適宜選択すればよい。
また、ネクタイの芯材には、有機フッ素系化合物を含む溶剤によって含浸コーティングされた繊維からなるメッシュ織り生地を用いた。これにより撥水性、通気性、乾燥性に優れた芯材とすることができた。
以上のとおり、本考案によるネクタイは、水抜けの良い構造になっていることに加え、生地を織製する糸から芯材に至るまでの全ての構成要素において優れた撥水性、撥油性、防汚性、耐スレ性、耐黄変性及び耐洗濯耐久性等の機能が発揮されるため、これらの総合効果として、汚れをシャワー温水で容易に洗い流せて乾燥性も良く、一般家庭での繰り返しの洗濯によっても、色落ち、縮み、毛羽立ち、黄変、型くずれ等の問題が一切ないネクタイとすることができる。特に、風合いや光沢を持ち味とする絹製のネクタイにあっては極めて有用である。
本実施形態に係るネクタイの裏面一部説明図 従来品ネクタイの裏面一部説明図 本実施形態に係るネクタイの裏面略展開図である。
1a 大剣部表地
1b 小剣部表地
1c 中はぎ部
2a 大剣部裏地
2b 小剣部裏地
3 芯材
4a、4b かんぬき止め
5a、5b 水抜け穴

Claims (4)

  1. 大剣部表地及び小剣部表地の裏面周縁に、これよりやや小寸で対応する形状からなる大剣部裏地及び小剣部裏地をそれぞれ逢着して袋体となし、その内部に略全形に相応する形状寸法からなる芯材を介装させてなるネクタイにおいて、大剣部及び小剣部の剣先部分に前記袋体に通じる水抜け穴を設けたことを特徴とするネクタイ。
  2. ポリエチレングリコール水溶液及びエキシポ系樹脂水溶液による含浸処理によって、耐スレ性、耐黄変性、耐洗濯性等の機能向上を成した絹糸により織製した生地を用いたことを特徴とする請求項1に記載のネクタイ。
  3. 生地に、有機フッ素系化合物を含む溶剤により含浸コーティング処理を施したことを特徴とする請求項1及び請求項2に記載のネクタイ。
  4. 芯材として、有機フッ素系化合物を含む溶剤により含浸コーティング処理を施した繊維によってメッシュ織りした生地を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のネクタイ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172258A (ja) * 2014-03-11 2015-10-01 株式会社たまき ウォッシャブルネクタイ

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