JP2020099377A - クリーニング方法 - Google Patents

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猛 東本
Takeshi Higashimoto
猛 東本
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【課題】単に衣服の汚れを落とすだけでは無く、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる、即ち、衣服のメンテナンスを実現することができるクリーニング方法を提供すること。【解決手段】有機溶剤中で洗濯物の汚れを落とす洗い工程2と、洗濯物を乾燥させる乾燥工程3と、洗濯物をアイロンでプレスする仕上げ工程4から構成されており、洗い工程2においては、洗濯物の点数が6点以下になるように洗濯槽に投入した状態で洗い作業を行い、乾燥工程3においては、洗濯物をハンガーに掛けた状態で乾燥作業を行い、仕上げ工程4においては、仕上げ機を用いてのアイロン仕上げによる仕上げ作業を行うことを特徴とするクリーニング方法1とした。【選択図】図1

Description

本発明は、単に衣服の汚れを落とすだけでは無く、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる、即ち、衣服のメンテナンスを実現することができるクリーニング方法に関する。
クリーニング店で行っている洗濯方法は大きく、ドライクリーニング、ランドリー、ウェットクリーニング、及び特殊クリーニングに分けられる。家庭で洗濯をするときは洗濯物の汚れを取り除くために「水」を使用するが、クリーニング店では、「水」の代わりに石油系溶剤やパークロロエチレン等の揮発性有機溶剤を使用することもある。クリーニング店における「クリーニング」と家庭における「洗濯」との間において大きく差の出る技術は仕上げ工程にある。ジャケット等の仕上げは、アイロン台を用いて肩や襟等の細かい部分にアイロン等でプレスすることで立体的に仕上げている。
大手のクリーニング店が行っているクリーニング方法は、洗う時間が長い(15分〜30分程度)ので、衣服にダメージを与えてしまい、乾燥においてもタンブラー乾燥の如く、衣服を掻き回しているので衣服にダメージを与えてしまうという現状がある。さらに、仕上げ工程においても、専用のアイロン台を用いて肩や襟等の細かい部分にアイロンをかけて仕上げているが、衣服の立体形状において衣服の本来備えている形状を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができておらず、クリーニング作業において衣服本来の形状に戻すような工夫がなされていないので顧客を満足させることができないという現状がある。
特許文献1には、水洗いしても衣服に縮み、形崩れ、毛羽立ち、風合変化等の損傷を与えることのないクリーニング方法を提供することを目的として、水洗いを行う「洗浄工程」と、濯ぎ排水脱水を行う「濯ぎ脱水工程」と、所望量の加工剤を洗濯物に直接スプレーする「スプレー工程」と、洗濯物を乾燥させる「乾燥工程」からなるクリーニング方法において、「濯ぎ脱水工程」後の「スプレー工程」で加工剤を洗濯物に満遍なく付着させるクリーニング方法(特許文献1:発明の名称)が開示されている。即ち、所望量の加工剤(防縮加工剤、柔軟加工剤、光沢加工剤等)を洗濯物に直接スプレーする「スプレー工程」を通常の工程に付加することを特徴とするクリーニング方法(特許文献1:発明の名称)が開示されている。
特開平07−331579号公報
特許文献1に係るクリーニング方法(特許文献1:発明の名称)は、「洗浄工程」「濯ぎ脱水工程」後の「スプレー工程」で加工剤(防縮加工剤、柔軟加工剤、光沢加工剤等を所定の割合で配合することで得られる)を洗濯物に満遍なくスプレーにて付着させてから
「乾燥工程」を行うものである。洗濯物である衣服を構成する素材は、綿(コットン)、麻(リネン)、毛(ウール)、絹(シルク)、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル等多種あり、これらの素材全てに対応できる加工剤は無いので、洗濯物の素材によりいちいちスプレー工程で使用する加工剤の配合量を変えなければならない。このように洗濯物の素材毎に対応させるために適切な配合を施した加工剤(防縮加工剤、柔軟加工剤、光沢加工剤等を所定の割合で配合することで得られる)を準備し、さらに、保管しておくことは余分な工程であり手間が掛かるので好ましくない。
本発明の目的は、単に衣服の汚れを落とすだけでは無く、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる、即ち、衣服のメンテナンスを実現することができるクリーニング方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができるクリーニング方法であって、有機溶剤中で洗濯物の汚れを落とす洗い工程と、洗濯物を乾燥させる乾燥工程と、洗濯物をアイロンでプレスする仕上げ工程から構成されており、前記洗い工程においては、洗濯物の点数が6点以下になるように洗濯槽に投入した状態で洗い作業を行い、前記乾燥工程においては、洗濯物をハンガーに掛けた状態で乾燥作業を行い、前記仕上げ工程においては、人間の上半身を象った立体模型に洗濯物を装着することができる態様の仕上げ機を用いてアイロンを使用した仕上げ作業を行うことを特徴とするクリーニング方法であることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記仕上げ工程においては、さらに、アイロン温度160℃以上で「いせ込み仕上げ」を行うクリーニング方法であることを特徴とするものである。尚、「いせ込み」とは、後で述べるように一般的に用いられるスーツ等の仕立てに関わる事柄であるが、本明細書においては、「いせ込み仕上げ」と表記することで、「いせ込み」と区別しており、アイロン等を使用しての仕上げ工程の際、部分的に生地を手で寄せながらアイロンプレスを行う作業と定義している。即ち、「いせ込み仕上げ」とは、アイロン仕上げにおけるひとつの技術である。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記乾燥工程において乾燥温度は45℃〜50℃であるクリーニング方法であることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された発明において、前記洗い工程において洗濯時間は3分以内であるクリーニング方法であることを特徴とするものである。
本発明に係るクリーニング方法は、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができるクリーニング方法である。水や有機溶剤で洗濯物の汚れを落とす洗い工程と、洗濯物を乾燥させる乾燥工程と、洗濯物をアイロン等でプレスする仕上げ工程から構成されている。
請求項1に記載のクリーニング方法の洗い工程においては、洗濯物の点数が6点以下になるように洗濯槽に投入した状態(少量洗い)で洗い作業を行っているので、洗濯工程に要する時間を短縮(通常20分→本発明3分)することで衣服に与えるダメージを軽減することができるとともに、過剰な洗い作業により生ずる素材(例えば、ウール素材)の油分が抜けてしまうことも無く、衣類の「シャリ感(パリッとした感じ)」を保つことができる。さらに、洗濯物同士の摩擦や締まり(衣服同士が絡み合ってしまうこと)による衣服に与えるダメージを軽減することができる。例えば、使い始めはふわふわして気持ちいいタオルが、洗濯を繰り返すことにより、気が付くとごわごわになったりすることが少なくなった。
クリーニング方法の乾燥工程においては、洗濯物をハンガーに掛けて(洗濯物を回転させるいわゆるタンブラー乾燥では無く静止した状態で)乾燥作業を行っているので(これは理想的な乾燥といえる)自然乾燥に近いため、洗濯物の縮みや皺を防ぐことができるし、クリーニング方法の仕上げ工程においては、人間の上半身を象った立体模型に洗濯物を装着することができる態様の仕上げ機を用いて仕上げ作業を行っているので、立体的な仕上げをすることができる。
請求項2に記載のクリーニング方法は、仕上げ工程においてアイロン温度160℃以上で「いせ込み仕上げ」を行っているので、衣服の本来有する立体形状に仕上げることができる。本明細書において「いせ込み仕上げ」は、アイロン仕上げに関する事項である。尚、本来的に「いせ込み」とは、平面的な布に丸みをつけて立体的にするスーツ等の仕立て技術の一つであり、「いせ込み」を行う部分に対しギャザー寄せを行ってから、アイロン等を使用して立体的になるように形を整える作業である。要するに、長さの異なる二枚の生地において、長い生地を短い生地に収まるよう調整してから縫いつける技術のことを言うが、平面の布を立体的に形作るための技法で袖山に施すことが多い。
請求項3に記載のクリーニング方法は、乾燥工程において乾燥温度は45℃〜50℃であるクリーニング方法であるので、自然乾燥に近いため縮み・皺を防ぐことができる。
請求項4に記載のクリーニング方法は、洗い工程において洗濯時間は3分以内であるので、洗い時間が短いため、衣服へのダメージを少なくすることができる。
本発明に係るクリーニング方法を説明するための図である。 クリーニング方法1において重要な作業である「いせ込み仕上げ」を説明するための図である。 仕上り状態を説明するための図である。
<クリーニング方法>
以下、本発明に係るクリーニング方法1の一実施形態について、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るクリーニング方法1(における工程の流れも含めて)を説明するための図である。クリーニング方法1は「衣服の汚れを取る」ことのみでは無く、さらに、「衣服の形(立体形状)を壊さない(本来の形に回復させる)」ことに特徴がある。「衣服の汚れを取る」作業と「衣服の形を壊さない」ようにする作業は相反することであり(ある意味で非常識であるとも言える)、このバランスが非常に難しいのであり、この二律相反を克服できたことに本発明に係るクリーニング方法1の意義がある。
本発明に係るクリーニング方法1は、有機溶剤中で洗濯物6の汚れを落とす洗い工程2と、洗濯物6を乾燥させる乾燥工程3と、洗濯物6をアイロン等でプレス等する仕上げ工程4から構成されている。洗い工程2においては、クリーニング店やコインランドリー等で使用される洗濯機に採用されているドラム式洗濯機(円筒状の洗濯槽を回転させ、洗濯物6が上昇と落下を繰り返すことにより叩き洗いをすることで汚れを落とす方式)を採用し、洗濯物6の点数が「6点以下(1ロットがお客さん毎のロットになるように配慮している)」になるように洗濯槽に投入した状態で洗い作業を行うことに特徴がある。
乾燥工程3においては、洗濯物6をハンガーに掛けた状態(図1参照)で乾燥作業(乾燥温度は45℃〜50℃)を行っているので、タンブラー乾燥機による乾燥との比較において、洗濯物にダメージを与えない。乾燥工程3は、一度に大量の洗濯物を処理(タンブラー乾燥機による乾燥であれば、一度に大量に洗濯物を処理できる)できたとしても、仕上げ工程4における洗濯物の処理量(仕上げ工程4に使用する装置は、1台の単価が高価であるため、装置を沢山保有することができないという事情がある)が制限されているため、結局、乾燥工程3を終えた洗濯物6が仕上げ工程4を前にして滞留してしまうことになる。本発明に係るクリーニング方法では、乾燥工程3にて、仕上げ工程4の(現実的な)処理能力に合わせた小ロット毎の処理になっており、洗濯物6にダメージを与えないのみならず、仕上げ工程4の前における洗濯物の滞留(結局、滞留した大量の洗濯物は工場の隅に積み重ねられることになるので、重量による負荷が洗濯物6に掛かり良くない)が無いように工夫されている。
仕上げ工程4においては、人間の上半身を象った立体模型に洗濯物6を着せるように装着することができる態様の仕上げ機7(図1参照)を用いてのアイロン仕上げ(アイロン温度160℃以上)等による仕上げ作業を行っている。クリーニング方法1は、洗い工程2はデリケートに、乾燥工程3はダメージを最小限に、仕上げ工程4は衣服の本来有する立体形状を回復(或いは維持)すべく丁寧に行っていることに特徴がある。
図2は、本発明に係るクリーニング方法1において重要な作業である「いせ込み仕上げ」を説明するための図である。(「いせ込み仕上げ」を説明するために、先ず「いせ込み」について説明する。本明細書においては、衣服仕立てに関する「いせ込み」とクリーニングの仕上げに関する「いせ込み仕上げ」を混同しないようにすべく配慮していることに留意されたし。)図2(a)は、見頃8と袖10を縫い合わせた状態(斜視図)であり、図2(b)は、見頃8と袖10を縫い合わせる前の状態(見頃8の単品図、袖10の単品図(展開図)、及び見頃8と袖10を縫い合わせた後の状態(平面図))である。
スーツやジャケット等を仕立てる際は、着る人の動きやすさを考慮して、人の身体の丸みに沿うように仕立てることが必要になる。即ち、膨らみをもたせたい部分(ほんのりふっくらさせたい部分)に「いせ込み(仕立て時における「いせ込み」:請求項に記載した「いせ込み仕上げ」とは概念が異なる)」を行うことになる。具体的には、人の身体は肩先から、ふっくらした二の腕が出ているので、肩先から二の腕の丸み分(見頃8側の袖付けを行う部分である袖ぐり(アームホール)9と袖10側の見頃付けを行う部分である袖山11を縫い合わせるのであるが、縫い合わせ部分よりも袖山10側(図2(a)において点線で囲んだ部分)をふっくらとさせることになる。
詳細には、袖10側の見頃付けを行う部分である袖山11側をふっくらとさせるための「いせ込み(仕立て時におけるいせ込み:請求項に記載したいせ込みとは概念が異なる)」を行うことになる。見頃8側の袖ぐり9に比べ、ふっくらとゆとりを持たせたい袖10側の袖山11の生地を大きく(長く)することになる。長さの異なる生地同志を縫い合わせて接合しようとすれば余りが出る(この余りを「いせ(縮縫と書くこともある)」という)。
即ち、図2(b)に記載したように、見頃8側の「袖ぐり9」と袖10側の「袖山11」の長さは違っており(図2(b)の袖10の単品図に袖ぐり9の袖山11に対する長さを比較できるように袖ぐり9(袖山11と同じ縮尺)を書き込んでおいた)、「袖山11(袖10の一部分で身頃8と繋がるカーブした部分)」の方が「袖ぐり9(見頃8の一部分であって袖10と繋がるカーブした部分)」よりも長くなっている。この長さの異なる部分を縫い合わせる際、長い方の生地を、予め、粗ミシン等で生地を縮ませてから縫い合わせることで両端を合わせることになる。具体的には、長い方の生地(袖山11)のみに対して、粗目に「ミシン縫い」をしてから短い方の生地(袖ぐり9)の長さに合わせて生地を寄せて(ギャザー寄せ)、寄せ集められた部分(ギャザー寄せされた部分:要するに接合部)が全体的にふっくらとなるように調整しつつ生地(袖山8側)を縮めてから、アイロン等で立体的に仕上げ、最後に「袖ぐり9」と「袖山11」を縫い合わせることで仕立てる。
本発明に係るクリーニング方法1において、「いせ込み仕上げ」は、袖10と身頃8の接合部で行われることが多い。具体的には、(仕立て時に)「いせ込み」された部分であって、長年スーツ等を着こんでいるうちに、伸びる等して形が崩れてしまった部分(例えば、袖10と身頃8の接合部の袖10側)を、アイロンを使用しての仕上げ工程の際、袖10と身頃8の接合部の袖10側に沿って部分的に生地を手で寄せ集めながらアイロンプレス仕上げを行う。仕上げ工程4においてアイロン等で「いせ込み仕上げ」を行うと、衣服の接合部は、仕立て時と同じ状態に仕上げることができる。特に、袖山11(袖10の一部分で身頃8と縫い合わせることにより繋がるカーブした部分)における「いせ込み」作業の効果は顕著である(図3参照)。
<クリーニング方法の効果>
本発明に係るクリーニング方法1は、洗濯物6同士の摩擦や締まり(洗濯物6同士が絡み合ってしまうこと)による洗濯物6に対するダメージを最小限にすることができるし、乾燥工程3において乾燥温度は45℃〜50℃であるクリーニング方法であるので、自然乾燥に近いことより縮みや皺を防ぐことができるようになった。さらに、洗い工程2において洗濯時間は3分以内であるので、洗い時間が短いため、洗濯物6へのダメージを少なくすることができるようになった。即ち、衣服の風合いとハリを残すことができるようになったので、顧客からのクレームが全く無い(程度の品質を備えた)クリーニング方法1を実現することができるようになった。
クリーニング方法1は、仕上げ工程4においてアイロン等で「いせ込み仕上げ」を行うことで、長年スーツ等を着こんでいるうちに、形が崩れてしまった(仕立て時に)「いせ込み」された部分を、アイロンを使用しての仕上げ工程の際、部分的に生地を寄せながらアイロン仕上げ(「いせ込み仕上げ」)を行うので、特に、接合部は、衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる。図3に記載したように、袖山(袖10の一部分で身頃8と繋がる部分カーブした部分)において「いせ込み」作業の(衣服の立体構造において衣服の形を壊すこと無く)新品同様の状態に仕上げるという効果は顕著である。
クリーニング方法1の仕上げ作業4の際、使用する仕上げ台(アイロン台)の特徴として、通常の仕上げ台(アイロン台)は仕上げ台(アイロン台)に洗濯物を固定するためだけに吸引機能を備えている。一方、(本発明に係る)仕上げ作業4に使用する仕上げ台(アイロン台)は、吸引機能に加え、洗濯物に含まれる湿気を除去する機能も備えている。本明細書においては吸引機能+湿気除去機能のことをサクション機能と言う。
サクション機能は、アイロンで洗濯物に与えた熱と(水蒸気による)湿気を急速に奪い去ることができるので、洗濯物に含まれる残留水分を無くすことができるようになっている(アイロン台表面を常に乾燥した状態にすることもできる)。洗濯物の素材によっては湿気に敏感なものもあり、少しの水分が洗濯物内部に残留することによるカビの発生、皺戻り(水分を含んだ状態では一時的に皺が消えるが、乾燥すると皺が再び発生してしまうこと)等の懸念があるのであるが、サクション機能により洗濯物に含まれる水分管理を行うことができる。尚、サクション機能において、湿気除去機能の強弱は、サクション作業状況に合わせその都度調整することができるようになっており洗濯物に含まれる水分管理を厳格に行うことができる。
クリーニング方法1の仕上げ作業4の際、使用するアイロンの特徴として、アイロン掛けの際、アイロンから熱と水蒸気を発生させるのであるが、(本発明に係る)クリーニング方法1の仕上げ作業4に使用するアイロンはブロー機能を備えている。ブロー機能は、アイロンから発生する熱量(風量)、及び水蒸気(の水分)量を調節することができるようになっており、皺の無い仕上がりを得ることができる。
このように、本発明に係るクリーニング方法1により、単に衣服の汚れを落とすだけでは無く、衣服の立体構造において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる、即ち、衣服のメンテナンスを実現することができるクリーニング方法1を提供することができるようになった。
仕上げ作業4におけるもう一つのポイントとして、仕上げ工程4において、パッカリング(縫い合わせ部分の皺)を抑えることができることが挙げられる。縫製時には、本来異素材である生地(羊毛)と糸(絹)がお互いを結びつけ合うことで縫い合わされるが、アイロン等の熱や蒸気によって縮ませたり伸ばしたりするため、生地(羊毛)と糸(絹)の膨張率の差で縫った表面がぶくぶくしてしまう。かかる場合であっても、仕上げ作業4において乾式アイロンで膨張したところを縮めれば目立たなくすることができる。
<クリーニング方法の変更例>
本発明に係るクリーニング方法は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、洗い工程、乾燥工程、仕上げ工程、仕切り部等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
例えば、アイロン作業を行う際に使用するアイロン台の形状についても、長方形の先端が丸くなっているタイプであれば、あらゆる衣類であってもアイロンプレスし易い。アイロン台は面積が広ければ広い程、スカート等の大きな衣類にアイロンプレスし易いと言える。そして、ミトン型のような片手に嵌めて、簡易的なアイロン台のようにして使うものであれば、衣類をハンガーにかけたままアイロンをかけることができる。かかるタイプであれば小回りがきくので、ボタンホールの間など細かい部分にアイロンをかけることができる。さらに、仕上げ馬タイプのアイロン台であれば、シャツやブラウスの肩・袖などを、折り目をつけずにふわっと仕上げたい場合に使用することができる。
さらに、アイロン作業時のプレス圧力を多様に設定することができるので、洗濯物にアタリ(アタリは、生地が重なっている縫い目、折り目部分に主に発生する:生地を作っている繊維がアイロン等の圧力で潰されてしまうため、表面部分が光(太陽光や蛍光灯等)に反射してしまう現象)を出すこと無く仕上げ作業を行うことができる。従来であれば、アタリを発生させないためには熟練作業者による「浮かしアイロン」という特殊技術が必要であったところ、作業の平易化を実現することができる。
本発明に係るクリーニング方法は、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、単に衣服の汚れを落とすだけでは無く、衣服の立体構造において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができる、即ち、衣服のメンテナンスを実現することができるクリーニング方法として好適に用いることができる。
1・・クリーニング方法
2・・洗い工程
3・・乾燥工程
4・・仕上げ工程
6・・洗濯物
7・・仕上げ機
8・・見頃
9・・袖ぐり(アームホール)
10・・袖
11・・袖山

Claims (4)

  1. 衣服の立体形状において衣服の形を壊すこと無く新品同様の状態に仕上げることができるドライクリーニング方法であって、
    有機溶剤中で洗濯物の汚れを落とす洗い工程と、洗濯物を乾燥させる乾燥工程と、洗濯物をアイロンでプレスする仕上げ工程から構成されており、
    前記洗い工程においては、洗濯物の点数が6点以下になるように洗濯槽に投入した状態で洗い作業を行い、
    前記乾燥工程においては、洗濯物をハンガーに掛けた状態で乾燥作業を行い、
    前記仕上げ工程においては、人間の上半身を象った立体模型に洗濯物を装着することができる態様の仕上げ機を用いてアイロンを使用した仕上げ作業を行うことを特徴とするクリーニング方法。
  2. 前記仕上げ工程においては、さらに、アイロン温度160℃以上で「いせ込み仕上げ」を行うことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング方法。
  3. 前記乾燥工程において乾燥温度は45℃〜50℃であることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のクリーニング方法。
  4. 前記洗い工程において洗濯時間は2分以内であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のクリーニング方法。
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