JP3152534U - 便座 - Google Patents
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Abstract
【課題】肛門が周囲の筋肉に押されることがないため、楽に且つ自然に、大きな腹圧をかけることなく排便ができる便座を提供する。【解決手段】便座1の構造は、2個の反った板部分2の幅の狭い部分21は相対して向き合った形で設置され、水平方向に移動する。幅の狭い部分21は傾斜した面であることから、2個の反った板部分2が相対して設置された時、両者間の開口部の前が広く、後ろが狭くなる。したがって、使用者が前記反った板部分2に座った時、反った板部分2自身が幅の広い部分22と幅の狭い部分21からなるL字型の形状であることにより、2個の反った板部分2がそれぞれ使用者の大腿部に接触した時、反った板部分2が外側に向かって移動し、肛門外側の臀部の筋肉も外に向かって移動させる。したがって、肛門は周囲の筋肉から押されることなく、楽に、力むことなく、自然な状態で排便が行える。【選択図】図5
Description
本考案は便座の構造に関し、特に、使用者が前記便座に座った時、便座上部の反った板部分が幅の広い部分と幅の狭い部分からなり、L字状にカーブを描いていること、さらに、弾力性を有する設計になっていることから、使用者の大腿部が反った板部分に接触した後、反った板部分が外に移動し、肛門外側の臀部筋肉がそれに伴って外側に移動して、肛門が周囲の筋肉に押されることがないため、楽に且つ自然に、大きな腹圧をかけることなく排便ができる便座に関する。
人が一生のうちにトイレで排便をする回数は数え切れない。また、それぞれの体質、生活様式及び飲食習慣、または、環境や情緒によっても、一日の排便回数が異なってくる。排便時の姿勢は、和式か洋式かによって異なり、和式便器の場合、大腿部を外に広げて上半身の体重をかけることで、臀部の筋肉もそれにつれて外に広がり、肛門も自然に多少引っ張られる。したがって、肛門自身の筋肉もリラックスした状態で、少し腹圧をかけただけでスムーズに排便が行える。しかしながら、個人の身体状況はそれぞれ異なり、排便の際に費やす時間は人によって異なる。排便に費やす時間が長くなると足がだるくなり、排便後に立ち上がるのが苦痛になる場合がある。
このため、洋式の便器が設計され、現在では洋式の便器を使用する場合が多くなっている。例えば、便器A上に便座Bを設置して、使用者がその便器A上に座って用を足すものである(図1、図2に示したとおり)。これは、現在の生活において最もよく見られる形式であるが欠点も存在する。このタイプの便器では、確かに使用者Cは楽に大腿部によって体重を支えることが可能で、楽な姿勢で排便を行うことができる。しかしながら、便座Bの面の大きさや面のカーブの程度によって、使用者C の臀部筋肉C1は座る位置の両側に向かって押し付けられて移動する(図2に示したとおり)。肛門C2の周辺が臀部肌肉C1によって押されて囲まれ、肛門C2自身の筋肉を刺激して収縮した状態になる。排便の際の肛門C2を塞ぐまではいかないまでも、便座Bの設計が使用者Cにより腹圧をかけざるを得ないようになっている。「排便」はリラックスした、負担のない状態で行う生理現象であるべきものである。しかしながら、このような従来の便座Bは、かえって肛門C2に対する負担を増して、腹圧をかけて排便する必要が生じる。長期間に及んだ場合、体に対する負担が大きくなる。特に、高血圧症の患者の場合、余計な「力み」は、血圧をさらに上昇させる要因となる。さらに、気温が低い時には、心臟への負担がより大きくなり、「力み」によって血圧が上がることは生命の危険をも招く恐れがある。これは、日常の生活習慣が生活習慣病の悪化を招く大きな要因ともなる。この点からも、高血圧症の患者の多くが便を柔らかくする薬を服用して、できる限り不要な「力み」を排除しようとする理由が伺える。
したがって、本考案は、肛門が周囲の筋肉に押されることがないため、楽に且つ自然に、大きな腹圧をかけることなく排便ができる便座を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、便座の左右両側にそれぞれL字形の長い形状のカーブした弾力性を有する、反った板部分から構成される。このうち、二つの反った板部分の幅の狭い部分は相対して向き合う形で設置されて、水平方向に移動する。さらに、反った板部分の底部が便座に設置される際、トーションバネを介してネジでスライド移動するように設置されることで、その両端がそれぞれ反った板部分と便座に当たって接触する。また、2個の反った板部分の幅の狭い部分が傾斜した面となっていることで、2個の反った板部分が相対して設置された時、両者の間の開口部は前が広く、後ろが狭くなる。使用者が便座に座った時、反った板部分自体の形態が、幅の広い部分、幅の狭い部分からなるL字型の形状をしているため、2個の反った板部分はそれぞれ使用者の大腿部に接触した時、反った板部分が外に移動し、それに伴って肛門外側の臀部の筋肉もまた外側に移動する。肛門が周囲の筋肉に押されないため、楽に且つ自然に、大きな腹圧をかけることなく排便ができることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、反った板部分が幅の広い部分、幅の狭い部分からなるL字型のカーブを描いた形状をしており、底部の連結箇所が幅の広い部分、幅の狭い部分との境目に位置し、2個の幅の狭い部分が互いに向き合って対応することで、使用者が反った板部分に接触した時、幅の広い部分、幅の狭い部分の受ける力が異なることにより、自然に反った板部分が外に向かって回転することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、前記便座の左右両方の位置にある、反った板部分は、水平方向に移動して異なる使用者の体型に対応することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、反った板部分がカーブを描いていることで、人体工学の原理に即した、使いやすい設計となっていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、前記便座の左、右両側に位置する、反った板部分の幅の狭い部分は、傾斜した面を有し、使用者が座った時に大腿部がやや開くという習慣に合わせて、2個の反った板部分の間の開口部分は前が広く後ろが狭くなっていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、前記便座の左、右両側に位置する、反った板部分は、弾力性を有し、大腿部が反った板部分に接触した時に痛みや不快感を感じることがないことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本考案の便座は、前記反った板部分の底部と便器が連結される際、トーションバネの両側が反った板部分と便器に当たって接触することにより、使用者が便座から立ち上がった際に、トーションバネの弾力によって反った板部分が自動的に元に戻ることを特徴とする。
このように、本考案の便座は、使用者が反った板部分に座った時、反った板部分自身が幅の広い部分と幅の狭い部分からなるL字型の形状であることにより、2個の反った板部分がそれぞれ使用者の大腿部を接触した時、反った板部分2が外側に向かって移動し、肛門外側の臀部の筋肉も外に向かって移動する。したがって、肛門は周囲の筋肉から押されることなく、楽に「力む」ことなく、自然な状態で排便が行える。
本考案の便座は、使用者が反った板部分に座った時、反った板部分自身が幅の広い部分と幅の狭い部分からなるL字型の形状であることにより、2個の反った板部分がそれぞれ使用者の大腿部を接触した時、反った板部分2が外側に向かって移動し、肛門外側の臀部の筋肉も外に向かって移動する。したがって、肛門は周囲の筋肉から押されることなく、楽に「力む」ことなく、自然な状態で排便が行える。
まず、図3、図4、図5を参照しながら説明する。本考案の便座の構造は、便座1の左、右両側位置するそれぞれL字型の長いカーブした形状の弾力性を有する、反った板部分2から構成される。前記反った板部分2は、幅の狭い部分21、反った板部分22が連なり、底部の連結部分が、幅の広い部分、幅の狭い部分の境目に位置する。このうち、反った板部分2はカーブを描いていると掃除に、適度な弾力性を有するため、人体工学の原理に即しており、座り心地がよいので、大腿部が反った板部分2に座った時に痛みや不快感を感じることがない。さらに、反った板部分2底部と便座1が連結する際に、トーションバネ3がネジ2Aによって貫通されることで、その両側がそれぞれネジ2と便座1に当たって接触する。さらに、2個の反った板部分2の幅の狭い部分21は、傾斜した面を有しており、使用者Cが便座に座った際に、大腿部がやや外に開く習慣に合わせて、2個の反った板部分2の間の開口部の前が広く後ろが狭くなっている。
組立過程において、便座1の左、右両側に位置する、反った板部分2の幅の狭い部分21は、相対して向き合うように設置される(図6に示したとおり)。さらに、水平方向に移動することで、使用者Cの体型に合わせて使用できる(図7、図8に示したとおり)。したがって、使用者が便座1に座った時、前記反った板部分2は幅の広い部分22、幅の狭い部分21がL字型でカーブした形態であること、底部の連結箇所の位置が幅の広い部分22、幅の狭い部分21の境目であること、幅の狭い部分21が相対して向き合うことにより、2個の反った板部分2がそれぞれ使用者Cの大腿部と接触した時、幅の広い部分22、幅の狭い部分21の受ける力が異なることで、反った板部分2 が自然に外に向かって移動し、肛門C2外側の臀部の筋肉C1も外に向かって移動するため、肛門C2が周囲の筋肉に押されることがなく、楽に「力む」ことなく、自然な形で排便が行える。したがって、従来の和式便器や洋式便器の欠点を解決した。
そして、さらに、反った板部分2底部と便座1が連結される時、さらに、トーションバネ3の両側にそれぞれ反った板部分によって、反った板部分2と便座1に当たって接触することにより、使用者Cが便座1から立ち上がった時、トーションバネ3の弾力によって、反った板部分2が自動的に元に戻る(図9、図10に示したとおり)。
1 便座
2 反った板部分
21 幅の狭い部分
22 幅の広い部分
2A ネジ
A 便器
B. 便座
C 使用者
C1. 臀部筋肉
C2. 肛門
2 反った板部分
21 幅の狭い部分
22 幅の広い部分
2A ネジ
A 便器
B. 便座
C 使用者
C1. 臀部筋肉
C2. 肛門
Claims (4)
- 便座の左、右両側に位置するそれぞれL字型で長くてカーブした形状の弾力性を有する、反った板部分2から構成され、2個の反った板部分の幅の狭い部分は相対して向き合った形で設置され、水平方向に移動し、反った板部分底部と便座が連結する際、トーションバネがネジによって貫通されることで、その両側がそれぞれ反った板部分と便座に当たって接触し、2個の反った板部分の幅の狭い部分は傾斜した面であることから、2個の反った板部分2が相対して設置された時、両者間の開口部の前が広く、後ろが狭くなることにより、使用者が前記反った板部分に座った時、反った板部分自身が幅の広い部分と幅の狭い部分からなるL字型の形状であることにより、2個の反った板部分がそれぞれ使用者の大腿部を接触した時、反った板部分2が外側に向かって移動し、肛門外側の臀部の筋肉も外に向かって移動する。したがって、肛門は周囲の筋肉から押されることなく、楽に「力む」ことなく、自然な状態で排便が行えることを特徴とする便座。
- 前記反った板部分は、幅の広い部分、幅の狭い部分からなるL字型のカーブを描いた形状であり、底部の連結箇所が幅の広い部分、幅の狭い部分の境目であること、2個の幅の狭い部分が相対して向き合う形で設置されることで、使用者が反った板部分に接触した時、幅の広い部分、幅の狭い部分の受ける力が異なることにより、自然に反った板部分が外に移動することを特徴とする請求項1に記載の便座。
- 前記便座左、右両側に位置する、反った板部分は、水平方向に移動することにより、異なる使用者の体型に合わせて使用できることを特徴とする請求項1に記載の便座。
- 前記反った板部分底部と便座が連結する時、さらに、トーションバネの両側がそれぞれ反った板部分と便座に当たって接触することにより、使用者が便座から立ち上がった時、トーションバネの弾力によって反った板部分が自動的に元に戻ることを特徴とする請求項1に記載の便座。
Priority Applications (1)
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JP2009002658U JP3152534U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 便座 |
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JP2009002658U JP3152534U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 便座 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106499027A (zh) * | 2016-10-17 | 2017-03-15 | 深圳市佳顺高科技发展有限公司 | 一种具有转动功能的自动切换冲水智能马桶 |
CN109998413A (zh) * | 2019-03-14 | 2019-07-12 | 吴铁柱 | 一种洁垫马桶盖 |
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2009
- 2009-04-23 JP JP2009002658U patent/JP3152534U/ja not_active Expired - Fee Related
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