JP3152533U - 検出装置、検出装置を含む懸架装置および懸架装置を備える車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することが可能な検出装置を提供する。【解決手段】このストロークセンサ48(検出装置)は、本体部48bと、本体部48bの内側に配置され、穴部48oを有する栓部48kと、穴部48oに、栓部48kを貫通するように挿入される端子ピン48iと、端子ピン48iに接続されるコイル48xを有するセンサ部48dと、栓部48kの穴部48oと端子ピン48iとの間にはめ込まれるゴム製のOリング48pと、本体部48bと栓部48kとの間にはめ込まれるゴム製のOリング48mとを備える。【選択図】図10
Description
この考案は、検出装置、検出装置の組立方法、検出装置を含む懸架装置およびその懸架装置を備える車両に関する。
従来、検出装置を含む懸架装置を備えた車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、前輪と車体との間に配置され、それぞれの内部にオイルが充填された左右一対のフロントフォーク(懸架装置)と、一対のフロントフォークのそれぞれに設けられ、前輪と車体とが伸縮する力を減衰させるダンパー機構と、一方のフロントフォークの内部と外部との境界に設けられるとともに、フロントフォークの伸縮量を検出する検出装置とを備える車両が開示されている。この車両は、さらに、後輪と車体との間に配置され、内部にオイルが充填されたリヤサスペンション(懸架装置)と、リヤサスペンションに設けられたダンパー機構と、リヤサスペンションの内部と外部との境界に設けられるとともに、リヤサスペンションの伸縮量を検出する検出装置とを備える。
上記特許文献1に開示された車両では、上記のように、一方のフロントフォークの内部と外部との境界およびリヤサスペンションの内部と外部との境界に、それぞれの伸縮量を検出する検出装置が設けられている。ここで、フロントフォークの内部およびリヤサスペンションの内部には、オイルが充填されている。通常、検出装置は複数の部材からなっており、それらの部材の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することが求められる。ここで、上記特許文献1には、検出装置の内部構造が開示されておらず、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れる場合について開示も示唆もされていない。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この考案の1つの目的は、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することが可能な検出装置を提供することである。
この考案の第1の局面による検出装置は、筒状部材と、筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、第1穴部に、第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、端子に接続される導電線を有する検出部と、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを備える。
この第1の局面による検出装置では、上記のように、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを備えることによって、第1栓部材の第1穴部と端子との間、および、筒状部材と第1栓部材との間に存在する隙間を、それぞれ、弾性材料からなる第1シール部材および第2シール部材によって塞ぐことができるので、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することができる。また、第1シール部材および第2シール部材をはめ込むだけによって、部材間の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することができるので、構造および組立工程が複雑化することもない。
この考案の第2の局面による検出装置の組立方法は、検出部の導電線と端子とを接続する工程と、第1栓部材の第1穴部に第1シール部材をはめ込む工程と、第1栓部材の第1穴部に端子を挿入する工程と、筒状部材との間に第2シール部材をはめ込むとともに、第1栓部材を筒状部材の内側に配置する工程とを備える。
この第2の局面による検出装置の組立方法では、上記のように、第1栓部材の第1穴部に第1シール部材をはめ込む工程と、第1栓部材の第1穴部に端子を挿入する工程と、筒状部材との間に第2シール部材をはめ込むとともに、第1栓部材を筒状部材の内側に配置する工程とを備えることによって、第1栓部材の第1穴部と端子との間、および、筒状部材と第1栓部材との間に存在する隙間を、それぞれ弾性材料からなる第1シール部材および第2シール部材によって塞ぐことができるので、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することができる。また、第1シール部材および第2シール部材をはめ込むだけによって、部材間の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することができるので、構造および組立工程が複雑化することもない。また、筒状部材の内側に第1栓部材を配置する前に、前もって端子、第1栓部材および第1シール部材を組み立てておくことができる。これにより、第1栓部材を筒状部材の内側に配置する際に、端子、第1栓部材および第1シール部材を筒状部材に一体的に組み付けることができるので、検出装置を容易に組み立てることができる。
この考案の第3の局面による懸架装置は、筒状部材と、筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、第1穴部に、第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、端子に接続される導電線を有する検出部と、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む検出装置を備える。
この第3の局面による懸架装置では、上記のように、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む検出装置を備えることによって、第1栓部材の第1穴部と端子との間、および、筒状部材と第1栓部材との間に存在する隙間を、それぞれ弾性材料からなる第1シール部材および第2シール部材によって塞ぐことができるので、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することができる。また、第1シール部材および第2シール部材をはめ込むだけによって、検出装置の部材間の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することができるので、検出装置の構造および組立工程が複雑化することもない。
この考案の第4の局面による車両は、筒状部材と、筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、第1穴部に、第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、端子に接続される導電線を有する検出部と、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む、検出装置を含む懸架装置を備える。
この第4の局面による車両では、上記のように、第1栓部材の第1穴部と端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、筒状部材と第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む、検出装置を含む懸架装置を備えることによって、第1栓部材の第1穴部と端子との間、および、筒状部材と第1栓部材との間に存在する隙間を、それぞれ弾性材料からなる第1シール部材および第2シール部材によって塞ぐことができるので、検出装置の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することができる。また、第1シール部材および第2シール部材をはめ込むだけによって、検出装置の部材間の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することができるので、検出装置の構造および組立工程が複雑化することもない。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図13を参照して、本考案の第1実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。なお、第1実施形態では、本考案の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。
図1〜図13を参照して、本考案の第1実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。なお、第1実施形態では、本考案の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、FWDは、自動二輪車の走行方向の前方を示している。
本考案の第1実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方には、メインフレーム3が配置されている。また、メインフレーム3には、シートレール4が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3およびシートレール4によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2には、図2に示すように、ステアリングシャフト5が取り付けられている。このステアリングシャフト5の上部には、ハンドル6が取り付けられている。また、ヘッドパイプ2の前方には、ヘッドパイプ2の前方を覆うフロントカウル7が設けられている。また、フロントカウル7の下方には、前輪8と、前輪8の上方に配置されるフロントフェンダ9が配置されている。この前輪8は、走行方向に向かって前輪8の右側に配置される右側フロントフォーク10aおよび走行方向に向かって前輪8の左側に配置される左側フロントフォーク10bの下端部に回転可能に取り付けられている。なお、右側フロントフォーク10aは、本考案の「懸架装置」の一例である。右側フロントフォーク10aは、前輪8と車体とが相対的に移動するときの伸長方向の力を減衰させる機能を有する。また、左側フロントフォーク10bは、前輪8と車体とが相対的に移動するときの伸長方向および圧縮方向の力を減衰させる機能を有する。
また、右側フロントフォーク10aは、アウターチューブ11aおよびインナーチューブ12aが軸方向に摺動して伸縮可能に設けられるとともに、左側フロントフォーク10bは、アウターチューブ11bおよびインナーチューブ12bが軸方向に摺動して伸縮可能に設けられており、右側フロントフォーク10aおよび左側フロントフォーク10bは、それぞれ、テレスコピック型に構成されている。また、アウターチューブ11aおよび11bは、ステアリングシャフト5に固定されたアンダーブラケット13およびアッパーブラケット14(図1参照)に固定されている。また、インナーチューブ12aおよび12bには、それぞれ、アクスルブラケット15および16が設けられているとともに、アクスルブラケット15および16には、前輪8の車軸8aが取り付けられている。
ここで、第1実施形態では、右側フロントフォーク10aには、図3に示すように、減衰力を発生させる減衰機構17と、右側フロントフォーク10aの伸縮量を検出するためのストロークセンサ18とが設けられている。一方、左側フロントフォーク10bには、図示しない減衰機構と、減衰調整バルブ70とが設けられている。なお、ストロークセンサ18は、本考案の「検出装置」の一例である。
具体的には、右側フロントフォーク10aのアウターチューブ11aの内側面には、インナーチューブ12aの外側面と摺動するブッシュ19が取り付けられている。また、右側フロントフォーク10aのアウターチューブ11aの上端部には、ロッド固定部材20が設けられ、アウターチューブ11aの上端穴部が塞がれている。
また、ロッド固定部材20には、ロッド部21が取り付けられている。また、ロッド部21は、アルミニウムまたは真鍮などの非磁性体の素材により構成されているとともに、筒形状に形成されている。また、ロッド固定部材20の下方には、中間部材22が固定されている。また、中間部材22の下方には、上部鍔部23が取り付けられている。この上部鍔部23には、圧縮コイルバネ24の上端部が配置されている。また、ロッド部21は、シリンダ部25の内部に配置される伸び減衰用のピストン部26に固定されている。また、ロッド部21の内側面およびピストン部26の非磁性体の素材により構成されている内側面には、挿入穴21aおよび26aがそれぞれ形成されている。また、ピストン部26の挿入穴26aは、ピストン部26の挿入穴26aの中心軸がロッド部21の挿入穴21aの中心軸と略同軸になるように形成されており、挿入穴21aおよび26aは、それぞれ、後述するストロークセンサ18のセンサ部18eを挿入可能に構成されている。
また、ピストン部26には、図4に示すように、オイルを通過させるための複数のオリフィス26bおよび26cが形成されている。この複数のオリフィス26bは、ピストン部26よりも下側の中間オイル室25aのオイルを上側の上部オイル室25bに通過させる機能を有するとともに、複数のオリフィス26cは、ピストン部26よりも上側の上部オイル室25bのオイルを下側の中間オイル室25aに通過させる機能を有する。また、複数のオリフィス26bおよび26cの上側には、オリフィス26bの上面を塞ぐとともに、オリフィス26cの上面を穴部するように板状のワッシャ26dが配置されている。また、複数のオリフィス26bおよび26cの下側には、オリフィス26bの下面を穴部するとともに、オリフィス26cの下面を塞ぐように板状のワッシャ26eが配置されている。なお、減衰機構17は、ピストン部26により構成されている。
また、ピストン部26の上方および下方には、それぞれ、ストッパ27aおよび27bが取り付けられている。ストッパ27aおよび27bは、それぞれ、ロッド部21に対してピストン部26が移動するのを抑制する機能を有する。また、ストッパ27aの上方には、ゴム製のリング部材28が配置されている。このリング部材28は、ピストン部26が後述する上部蓋体30に当接する際の衝撃を緩衝する機能を有する。
また、図3および図5に示すように、アクスルブラケット15は、後述するストロークセンサ18のフランジ部18aが挿入される挿入穴部15aと、後述するストロークセンサ18の本体部18bが挿入される位置決め穴15bと、前輪8の車軸8a(図1および図2参照)を支持する貫通穴15cとを含んでいる。また、位置決め穴15bの下部の端部は、貫通穴15cの内側面と連結するように形成されている。
また、挿入穴部15aと位置決め穴15bとは、それぞれの中心軸が略重なるように構成されている。また、アクスルブラケット15の挿入穴部15aの下部には、挿入穴部15aの中心線と直交する方向に広がる底面部15dが形成されている。底面部15dは、挿入穴部15aに挿入された、後述するストロークセンサ18のフランジ部18aの表面を支持するように形成されている。また、底面部15dには、位置決め穴15bの上側の端部の回りに円環状に形成された溝部15eが設けられている。また、底面部15dの溝部15eと挿入穴部15aの内側面との間には、ピン穴15fが形成されている。
また、溝部15eには、Oリング28が配置されており、Oリング28は、後述するフランジ部18aの表面とアクスルブラケット15の底面部15dの溝部15eとに挟まれている。これにより、底面部15dよりも上方に存在するオイルを、位置決め穴15bを介して右側フロントフォーク10aの外部に流出するのを抑制することが可能となる。
また、挿入穴部15aには、シリンダ部25が固定されている。また、シリンダ部25の側面の下部には、複数の穴部25cが形成されている。この穴部25cは、ロッド部21が下方に移動した際に、中間オイル室25aのオイルをシリンダ部25の外側面とインナーチューブ12aの内側面との間に逃がす機能を有する。
また、アクスルブラケット15の挿入穴部15aの底面部15dとシリンダ部25の下端部25dとの間には、後述するストロークセンサ18のフランジ部18aが配置されており、ストロークセンサ18のフランジ部18aは、シリンダ部25の下端部25dによりフランジ部18aの表面が挿入穴部15aの底面部15dに押圧された状態で挟まれている。これにより、ストロークセンサ18を、アクスルブラケット15に対して安定した状態で取り付けることが可能となる。
また、図3に示すように、シリンダ部25の上部には、上部蓋体30が固定されている。また、上部蓋体30の上方には、中間部材31を介して下部鍔部32が設けられている。この下部鍔部32の上面と上部鍔部23の下面との間には、圧縮コイルバネ24が配置されている。この圧縮コイルバネ24は、右側フロントフォーク10aのアウターチューブ11aとインナーチューブ12aとが圧縮される際の衝撃を緩和する機能を有する。
また、左側フロントフォーク10bには、減衰機構を構成するロッド部(図示せず)、シリンダ部(図示せず)および伸び減衰用のピストン部(図示せず)が右側フロントフォーク10aと同様に設けられている。その一方、左側フロントフォーク10bには、ストロークセンサは取り付けられていない。このため、左側フロントフォーク10bのロッド部(図示せず)、伸び減衰用のピストン部(図示せず)およびアクスルブラケット15には、右側フロントフォーク10aと異なり、センサ部を挿入するための挿入穴は設けられていない。また、左側フロントフォーク10bには、減衰調整バルブ70(図3参照)が設けられている。左側フロントフォーク10bの減衰調整バルブ70は、減衰力コントロールユニット71(図3参照)に接続されている。
また、減衰力コントロールユニット71は、ストロークセンサ18および後述するストロークセンサ48から後述する配線部18dおよび後述する配線部48cを介して伝えられる信号により、必要な減衰量を判断するように構成されている。そして、右側フロントフォーク10a、左側フロントフォーク10bおよび後述するリヤサスペンション39に信号を伝達することによって、右側フロントフォーク10a、左側フロントフォーク10bおよびリヤサスペンション39のオイルなどの圧力を調整して、減衰特性を制御する機能を有する。
具体的には、図3に示すように、右側フロントフォーク10aに圧縮する方向の力が作用すると、圧縮コイルバネ24の付勢力に抗して右側フロントフォーク10aが短くなる。この際、図4に示すように、シリンダ部25に対してピストン部26およびロッド部21が下降されると、上部オイル室25bの体積が拡大するため、中間オイル室25a内のオイルが、ピストン部26のオリフィス26bを介してC方向に流れて、上部オイル室25bに流入するように構成されている。この際、中間オイル室25aのオイルは、穴部25cを介してシリンダ部25の外側面とインナーチューブ12aの内側面との間に逃がされるように構成されている。
また、図3に示すように、右側フロントフォーク10aに伸長する方向の力が作用すると、シリンダ部25に対してピストン部26およびロッド部21が上昇することにより、上部オイル室25bの圧力が上昇し、図4に示すように、ピストン部26のワッシャ26eが開かれる。そして、上部オイル室25b内のオイルが、ピストン部26のオリフィス26cを介してD方向に流れて、中間オイル室25a内に流入するように構成されている。この際、中間オイル室25a内の体積が拡大するため、シリンダ部25の外側面とインナーチューブ12aの内側面との間に存在するオイルが穴部25cを介して中間オイル室25aに戻される。また、この場合、オイルが伸び減衰用のピストン部26のオリフィス26cなどを流れる抵抗により、減衰力が発生することとなるように構成されている。
また、図1に示すように、メインフレーム3の上部には、燃料タンク33が配置されている。また、燃料タンク33の後方には、シート34が配置されている。また、メインフレーム3の下方には、エンジン35が取り付けられている。また、エンジン35の前方には、エンジン35を冷却するためのラジエータ36が設けられている。また、メインフレーム3の後部には、図示しないピボット軸が設けられている。このピボット軸により、リヤアーム37の前端部が上下に揺動可能に支持されている。このリヤアーム37の後端部には、後輪38が回転可能に取り付けられている。
また、メインフレーム3の後部の上側には、支持部3aが設けられている。この支持部3aには、1つのリヤサスペンション39の上部取付部40が軸部材41により取り付けられている。なお、リヤサスペンション39は、本考案の「懸架装置」の一例である。また、リヤサスペンション39の下部取付部42は、メインフレーム3の後部の下側に設けられた支持部3bを中心として揺動可能に設けられた揺動部材43に取り付けられている。この揺動部材43の下部は、リヤアーム37の支持部37aに連結部材44によって連結されている。これにより、リヤアーム37が上下に揺動するに伴って、揺動部材43がメインフレーム3の支持部3bを中心として揺動するとともに、リヤサスペンション39を伸縮させることが可能となる。
また、リヤサスペンション39は、図6に示すように、上記したメインフレーム3の支持部3a(図1参照)に取り付けられている上部取付部40と、メインフレーム3の支持部3b(図1参照)に取り付けられている下部取付部42と、上記した上部取付部40と下部取付部42との間に設けられている外側シリンダ部45と、外側シリンダ部45の内側に配置されている内側シリンダ部46と、下部取付部42に固定されているロッド部47と、後述する減衰機構と、リヤサスペンション39の伸縮量を検出するためのストロークセンサ48と、上部取付部40に取り付けられているリザーバタンク49とを含んでいる。なお、ストロークセンサ48は、本考案の「検出装置」の一例である。
上部取付部40には、図6および図7に示すように、軸部材41(図1参照)に取り付けるための取付穴40aが設けられている。この取付穴40aは、軸部材41に対して回転可能に取り付けられている。また、上部取付部40の下端部と外側シリンダ部45との間には、係合溝部40bが形成されており、係合溝部40bには、Oリング50が配置されている。これにより、上部取付部40と外側シリンダ部45との間を十分にシールすることが可能となる。
また、上部取付部40には、後述するストロークセンサ48の本体部48bがリヤサスペンション39の内部側からはめ込まれる位置決め穴40cが設けられている。この位置決め穴40cは、位置決め穴40cの中心軸がロッド部47(図6参照)の中心軸と同軸になるように構成されている。また、位置決め穴40cの上面部には、取付穴40aの内側面と接続されている貫通穴40dが形成されている。
また、上部取付部40には、後述するストロークセンサ48のフランジ部48aと位置決め穴40cとの間の内側面とリヤサスペンション39の外部とを接続するオイル注入口40eが形成されている。オイル注入口40eは、リヤサスペンション39を組み立てる際に、リヤサスペンション39の内部にオイルを注入するために設けられている。
また、図6に示すように、後述するストロークセンサ48のフランジ部48aと位置決め穴40cとの間の内側面と減衰機構の圧縮側減衰機構51および伸長側減衰機構52とを接続する2つのオイル通路部40fおよび40gが形成されている。ここで、オイル通路部40fは、後輪38(図1参照)と車体とが相対的に圧縮方向に移動された場合に、内側シリンダ部46の上側オイル室46aに存在するオイルを圧縮側減衰機構51に流入させるために設けられている。また、圧縮側減衰機構51は、内側シリンダ部46から流入したオイルが流通する際に、流通するオイルに抵抗を付与することにより、圧縮側減衰機構51に減衰力を発生させる機能を有する。また、伸長側減衰機構52は、後輪38(図1参照)と車体とが相対的に伸長方向に移動された場合に、リザーバタンク49側から流入したオイルが流通する際に、流通するオイルに抵抗を付与することにより、伸長側減衰機構52に減衰力を発生させる機能を有する。また、オイル通路部40gは、伸長側減衰機構52から流出されたオイルを内側シリンダ部46の上側オイル室46aに戻すために設けられている。
また、上部取付部40には、リザーバタンク49を取り付けるためのネジ部40hが設けられている。このネジ部40hは、リザーバタンク49の上端部の外側面に設けられている取付部49aと螺合可能に形成されている。また、ネジ部40hの上部は、圧縮側減衰機構51および伸長側減衰機構52に接続されているとともに、オイル通路部40iおよび40jに接続されている。オイル通路部40iおよび40jは、後述するストロークセンサ48のフランジ部48aの上側部分とネジ部40hとの間を接続するように設けられている。つまり、圧縮側減衰機構51および伸長側減衰機構52は、それぞれ、内側シリンダ部46の外側面と外側シリンダ部45との間のオイル室45aに接続するように構成されている。また、圧縮側減衰機構51および伸長側減衰機構52は、減衰力コントロールユニット71(図3参照)に接続されている。
また、リザーバタンク49の内側面には、フリーピストン部53が配置されている。このフリーピストン部53の外側面には、Oリング54が配置されており、リザーバタンク49のフリーピストン部53よりも上側(ネジ部40h側)には、オイルが充満されているとともに、リザーバタンク49のフリーピストン部53よりも下側(ネジ部40hとは反対側)には、高圧(約6.0気圧〜約12.0気圧)の窒素ガスが充満されている。また、リザーバタンク49の下端部には、蓋体55がはめ込まれているとともに、リザーバタンク49と蓋体55との間には、Oリング56が配置されている。また、蓋体55には、リザーバタンク49の内部に窒素ガスを充填するためのガス充填口55aが設けられている。
また、下部取付部42には、揺動部材43(図1参照)に取り付けるための取付穴42aが設けられている。また、下部取付部42の上端部には、ロッド取付穴42bが形成されているとともに、ロッド取付穴42bには、ロッド部47の下部が取り付けられている。また、下部取付部42の上部には、下部鍔部57aが配置されており、下部鍔部57aには、圧縮コイルバネ58の下端部が配置されている。また、下部鍔部57aの圧縮コイルバネ58の内側部分には、ウレタンフォーム製のクッション部材59が配置されている。
また、外側シリンダ部45の外側面には、上部鍔部57bが固定されている。この上部鍔部57bには、圧縮コイルバネ58の上端部が配置されており、圧縮コイルバネ58は、上部鍔部57bを上側に付勢するとともに、下部鍔部57aを下側に付勢する機能を有する。これにより、後輪38(図1参照)および車体が圧縮方向に受ける衝撃を緩和することが可能となる。
また、外側シリンダ部45の下端部には、蓋ユニット60がはめ込まれている。この蓋ユニット60には、ロッド挿入部60aが形成されており、ロッド部47の一方端部は、ロッド挿入部60aから挿入されているとともに、内側シリンダ部46の内部に配置されている。また、ロッド挿入部60aと内側シリンダ部46の下端部との間には、内側シリンダ部46の外側面と外側シリンダ部45との間のオイル室45aのオイルと、内側シリンダ部46の下側オイル室46bのオイルとが互いに流通可能な隙間が形成されている。
また、ロッド部47の一方端部近傍には、ピストン部61が取り付けられている。ピストン部61は、右側フロントフォーク10aのピストン部26(図4参照)とは異なり、上側オイル室46aと下側オイル室46bとを接続するオイル通路部(オリフィス)が設けられていない。すなわち、ピストン部61は、上側オイル室46aに存在するオイルと下側オイル室46bに存在するオイルとが互いに流通しないように構成されている。また、ピストン部61の外側面には、スライドメタル62がはめ込まれている。
また、ロッド部47のピストン部61の下方には、リターンスプリングユニット63が配置されている。このリターンスプリングユニット63は、ピストン部61が蓋ユニット60に当接する際の衝撃を緩和する機能を有する。また、ロッド部47のピストン部61の上方には、ストッパ64が取り付けられている。
また、ロッド部47の軸中心には、一方端部側から下部取付部42の方向に向かって形成された挿入穴47aが設けられている。この挿入穴47aには、アルミニウムまたは真鍮などの非磁性体の素材により構成されているパイプ65が挿入されている。
また、内側シリンダ部46の後述するフランジ部48aの下方には、金属製のリング部材66が取り付けられている。また、後述するストロークセンサ48の溝部48fには、Oリング67が配置されている。これにより、後述するストロークセンサ48の本体部48bの外側面と位置決め穴40cの内側面との間をシールすることが可能となるので、Oリング67よりも上側(貫通穴40d側)の空気がリヤサスペンション39の内部に浸入するのを抑制することが可能になるとともに、Oリング67よりも下側(内側シリンダ部46側)のオイルがリヤサスペンション39の外部に流出するのを抑制することが可能となる。
また、リヤサスペンション39は、Oリング67よりもリヤサスペンション39の内部側のオイル圧力(約6.0気圧〜約12.0気圧)がOリング67よりもリヤサスペンション39の外部側の大気圧(約1.0気圧)よりも常に大きくなるように構成されている。そして、上側オイル室46aの内部に存在するオイル圧力により、Oリング67が上側(貫通穴40d側)に押圧されることによって、ストロークセンサ48は、後述する本体部48bが上部取付部40の位置決め穴40cの上面部を押圧することにより、上部取付部40に固定されるように構成されている。このように、オイル圧力によりストロークセンサ48を上部取付部40に固定することによって、ストロークセンサ48を上部取付部40に固定するためにネジなどを使用することがないので、組立工程を向上させることが可能となる。また、センサ部48dと挿入穴65aとの間で生ずる摩擦力により、後述するストロークセンサ48のセンサ部48dと挿入穴65aが拗れるのを抑制することが可能となる。
また、図6に示すように、リヤサスペンション39に圧縮する方向の力が作用すると、圧縮コイルバネ58の付勢力に抗してリヤサスペンション39が短縮される。この際、内側シリンダ部46に対してピストン部61およびロッド部47が上昇されると、ピストン部61により上側オイル室46aのオイルが押圧されるとともに、上側オイル室46aの圧力が上昇する。そして、上側オイル室46a内のオイルが、後述するストロークセンサ48の切欠部48eおよびオイル通路部40fを介して、圧縮側減衰機構51に流入するように構成されている。そして、圧縮側減衰機構51に流入したオイルは、圧縮側減衰機構51を流れる抵抗により、リヤサスペンション39に減衰力を発生させる。その後、圧縮側減衰機構51を通過したオイルは、リザーバタンク49、オイル通路部40iおよびオイル室45aを介して下側オイル室46bに流入するように構成されている。
また、リヤサスペンション39に伸長する方向の力が作用すると、内側シリンダ部46に対してピストン部61およびロッド部47が下降されることにより、ピストン部61により下側オイル室46bのオイルが押圧されるとともに、下側オイル室46bの圧力が上昇する。そして、下側オイル室46b内のオイルが、オイル室45aおよびオイル通路部40jおよびリザーバタンク49を介して、伸長側減衰機構52に流入するように構成されている。そして、伸長側減衰機構52に流入したオイルは、伸長側減衰機構52を流れる抵抗により、リヤサスペンション39に減衰力を発生させる。その後、伸長側減衰機構52を通過したオイルは、オイル通路部40gおよび後述するストロークセンサ48の切欠部48eを介して上側オイル室46aに流入するように構成されている。
ここで、第1実施形態では、図8〜図10に示すように、リヤサスペンション39のストロークセンサ48の本体部48bは、金属からなり、円筒形状を有している。なお、本体部48bは、本考案の「筒状部材」の一例である。また、本体部48bの外側面の外径は、位置決め穴40c(図6および図7参照)の穴径と略同じ大きさを有するように構成されている。フランジ部48aは、本体部48bと一体的に設けられているとともに、ストロークセンサ48をリヤサスペンション39の内部に取り付けるために設けられている。
また、図6および図7に示すように、ストロークセンサ48の貫通穴40d側には、配線部48cが設けられており、貫通穴40dを介して、配線部48cをリヤサスペンション39の外部に取り出し可能であるように構成されている。また、パイプ65の挿入穴65aには、ストロークセンサ48のフランジ部48aから他方側(下側)に向かって延びるように設けられているセンサ部48dが、挿入穴65aに対して摺動可能に挿入されている。なお、センサ部48dは、本考案の「検出部」の一例である。
また、図9に示すように、フランジ部48aには、複数の切欠部48eが形成されている。この切欠部48eは、フランジ部48aの外側面からフランジ部48aの中心に向かってフランジ部48aを切り欠くように形成されている。つまり、フランジ部48aは、図6および図7に示すように、フランジ部48aよりも下側(ロッド部47側)のオイルとフランジ部48aよりも上側(上部取付部40側)のオイルとを互いに流通させることが可能となるように構成されている。また、ストロークセンサ48の本体部48bの外側面には、Oリング67が配置される円環状の溝部48fが設けられている。
また、リヤサスペンション39のストロークセンサ48の内部構造として、図9および図10に示すように、金属製の本体部48bの内側面に沿って本体部48bの中心軸側に突出するように鍔部48gが形成されている。この鍔部48gは、本体部48bと一体的に形成されている。また、図10に示すように、金属製の本体部48bの外周部のセンサ部48d側の端部に、カシメ部48hが形成されている。このカシメ部48hは、センサ部48dおよび端子ピン48iを覆う後述する樹脂部材48jを固定するために設けられている。なお、端子ピン48iは、本考案の「端子」の一例である。
また、第1実施形態では、本体部48bの鍔部48gのセンサ部48d側の面には、絶縁性を有する樹脂からなる円板状の栓部48kが配置されている。栓部48kは、栓部48kの中心軸と本体部48bの中心軸とが略同軸になるように配置されるとともに、配線部48c側の面の外周部近傍の部分において、本体部48bの鍔部48gと当接するように配置される。すなわち、栓部48kの配線部48c側の面は、鍔部48gによって支持されている。また、栓部48kには、外周部48lの全周にわたって、ゴム製のOリング48mがはめ込まれる溝部48nが形成されている。なお、栓部48kおよびOリング48mは、それぞれ、本考案の「第1栓部材」および「第2シール部材」の一例である。
また、第1実施形態では、栓部48kには、円形状の一対の端子ピン48iが挿入される、円形状の一対の穴部48oがそれぞれ設けられている。また、栓部48kの一対の穴部48oのセンサ部48d側の端部には、ゴム製のOリング48pがそれぞれはめ込まれる、円環状に形成された凹部48qがそれぞれ設けられている。なお、穴部48oおよびOリング48pは、それぞれ、本考案の「第1穴部」および「第1シール部材」の一例である。
また、Oリング48mは、オイルが本体部48bの内周部と栓部48kの外周部との間から、リヤサスペンション39の外部に流出するのを抑制するために設けられている。また、Oリング48pは、オイルが端子ピン48iと栓部48kとの間から、リヤサスペンション39の外部に流出するのを抑制するために設けられている。
また、端子ピン48iは、後述するコイル48xと接続される頭部48rと、栓部48kの穴部48oに挿入される部分である胴部48sと、配線部48cを介してアンプ48tと接続される脚部48uとからなる。また、胴部48sの外周の長さは、後述するフランジ部48vを除く頭部48rと脚部48uとの外周の長さよりも大きくなるように構成されている。また、頭部48rと胴部48sとの間には、胴部48sの外周の長さよりも大きい外周の長さを有するフランジ部48vが、Oリング48pに当接するように設けられている。このフランジ部48vによって、樹脂部材48jの形成時に、樹脂が端子ピン48iの胴部48sと栓部48kの穴部48oとの間に入り込むのを抑制することが可能である。
また、センサ部48dには、円形状のロッド48wに銅線が巻かれることによりコイル48xが形成されている。なお、コイル48xは、本考案の「導電線」の一例である。また、コイル48xから延びた銅線と端子ピン48iの頭部48rとは、半田付けによって電気的に接続されている。センサ部48dは、コイル48xのインダクタンス変化を利用した変位センサ部であり、非磁性体からなるロッド部47の挿入穴47a(図6参照)に挿入された長さを検出する機能を有する。具体的には、リヤサスペンション39の伸縮時には、センサ部48dがロッド部47内を相対的に移動することにより、インダクタンスが変化する。このインダクタンスの変化により、非磁性体からなるロッド部47の挿入穴47aに挿入されたセンサ部48dの長さが検出されるように構成されている。これにより、リヤサスペンション39のストロークが検出されるように構成されている。
また、オイルに満たされるセンサ部48d、端子ピン48iの頭部48rおよびフランジ部48vのセンサ部48d側の一部は、樹脂部材48jによって覆われている。これにより、端子ピン48iとセンサ部48dとを、互いの相対的な位置が変化しないように固定することが可能であるとともに、端子ピン48iの頭部48rとコイル48xとを接続する銅線を、動かないように固定することが可能である。また、栓部材48kの配線部48c側の面と本体部48bの内側の面とに囲まれる本体部48bの内部には、樹脂48yが充墳されている。これにより、本体部48bの内部に外部から異物が侵入することによって、一対の端子ピン48iの脚部48r同士が短絡(ショート)することを防止することが可能である。
また、ストロークセンサ48は、センサ部48dにより検出された電気信号を、配線部48cを介してアンプ48tに伝達する。そして、アンプ48tによって、配線部48cからの信号が増幅されて、減衰力コントロールユニット71(図3参照)などに伝達されるように構成されている。
また、図11〜図13に示すように、右側フロントフォーク10aのストロークセンサ18の本体部18bは、金属からなり、円筒形状を有している。なお、本体部18bは、本考案の「筒状部材」の一例である。また、本体部18bの外側面の外径は、位置決め穴15b(図3および図5参照)の穴径と略同じ大きさを有するように構成されている。フランジ部18aは、本体部18bと一体的に設けられているとともに、ストロークセンサ18を右側フロントフォーク10aの内部に取り付けるために設けられている。
また、図12および図13に示すように、ストロークセンサ18のフランジ部18aには、ピン穴18cが形成されている。ピン穴18cは、ピン29がはめ込まれるように構成されている。ここで、図3および図5に示すように、ピン穴15fにもピン29がはめ込まれていることにより、ストロークセンサ18が右側フロントフォーク10aに対して回転するのを抑制することが可能である。
また、ストロークセンサ18の本体部18bの位置決め穴15b側には、配線部18dが設けられており、位置決め穴15bを介して、配線部18dを右側フロントフォーク10aの外部に取り出し可能であるように構成されている。また、ロッド部21の挿入穴21aおよびピストン部26の挿入穴26aには、センサ部18eが挿入穴21aおよび挿入穴26aに対して摺動可能に挿入されている。なお、センサ部18eは、本考案の「検出部」の一例である。
ここで、図10および図13に示すように、右側フロントフォーク10aのストロークセンサ18の内部構造は、リヤサスペンション39のストロークセンサ48の内部構造と同一の構造を有している。すなわち、図13に示した、鍔部18f、カシメ部18g、端子ピン18hおよび樹脂部材18iは、それぞれ、図10に示した、鍔部48g、カシメ部48h、端子ピン48iおよび樹脂部材48jと同様の構造を有する。なお、端子ピン18hは、本考案の「端子」の一例である。また、図13に示した、栓部18j、外周部18k、Oリング18l、溝部18m、穴部18n、Oリング18oおよび凹部18pは、それぞれ、図10に示した、栓部48k、外周部48l、Oリング48m、溝部48n、穴部48o、Oリング48pおよび凹部48qと同様の構造を有する。なお、栓部18jおよびOリング18lは、それぞれ、本考案の「第1栓部材」および「第2シール部材」の一例である。また、穴部18nおよびOリング18oは、それぞれ、本考案の「第1穴部」および「第1シール部材」の一例である。また、図13に示した、頭部18q、胴部18r、アンプ18s、脚部18tおよびフランジ部18uは、それぞれ、図10に示した、頭部48r、胴部48s、アンプ48t、脚部48uおよびフランジ部48vと同様の構造を有する。また、ロッド18v、コイル18wおよび樹脂18xは、それぞれ、図10に示した、ロッド48w、コイル48xおよび樹脂48yと同様の構造を有する。なお、コイル18wは、本考案の「導電線」の一例である。
次に、図10および図14〜図18を参照して、第1実施形態による自動二輪車1のリヤサスペンション39のストロークセンサ48の組立工程について説明する。
まず、一対の端子ピン48iと、センサ部48dのロッド48wとを治具72に固定する。ここで、一対の端子ピン48iの一方の頭部48rに銅線の一方端を半田付けする。そして、ロッド48wの本体部48b側の一方端部近傍から、他方端部近傍に銅線を巻き付けた後、さらに、他方端部近傍から、ロッド48wの本体部48b側の端部近傍まで銅線を巻き付ける。これによって、図14に示すように、ロッド48wにコイル48xが形成されることによって、センサ部48dとしての機能を得る。その後、一対の端子ピン48iの他方の頭部48rに銅線の他方端を半田付けする。この結果、センサ部48dのコイル48xと、一対の端子ピン48iとが接続される。
次に、図15に示すように、センサ部48dと一対の端子ピン48iとを、治具72によって固定された状態で、型73に挿入する。そして、型73の中に樹脂を流し込むことによって、センサ部48dと一対の端子ピン48iとを固定する。これにより、センサ部48dと一対の端子ピン48iとは、樹脂部材48jによって一体的に覆われる。
次に、一体になるように覆われたセンサ部48dと一対の端子ピン48iとを、治具72および型73から取り外す。そして、栓部48kの凹部48qにOリング48pをはめ込む。その後、図16に示すように、センサ部48dと一対の端子ピン48iとを、Oリング48pが凹部48qにはめ込まれている栓部48kの一対の穴部48nに、一対の端子ピン48iがそれぞれ挿入されるように配置する。この際、挿入された端子ピン48iの胴部48sは、穴部48o内に配置されるとともに、端子ピン48iのフランジ部48vはOリング48pに当接される。
次に、センサ部48dと一対の端子ピン48iとが配置された栓部48kの溝部48nに、Oリング48mをはめ込む。その後、図17に示すように、栓部48kを、栓部48kの配線部48c側の面の外周部48l側の一部が、本体部48bの鍔部48gと当接するように配置する。
次に、図18に示すように、カシメ部48hを、本体部48bの中心軸方向に、センサ部48dおよび端子ピン48iを覆う樹脂部材48jに接するようにカシメる。
最後に、図10に示すように、配線部48cと端子ピン48iの脚部48uとを接続し、栓部48kの配線部48c側の面と本体部48bの内側面とに囲まれる本体部48bの内部に樹脂48yを充墳する。このようにしてストロークセンサ48の組立を完了する。
第1実施形態では、上記のように、本体部48bと、本体部48bの内側に配置され、穴部48oを有する栓部48kと、穴部48oに、栓部48kを貫通するように挿入される端子ピン48iと、端子ピン48iに接続されるコイル48xを有するセンサ部48dと、栓部48kの穴部48oと端子ピン48iとの間にはめ込まれるゴム製のOリング48pと、本体部48bと栓部48kとの間にはめ込まれるゴム製のOリング48mとを備えることによって、栓部48kの穴部48oと端子ピン48iとの間、および、本体部48bと栓部48kとの間に存在する隙間を、それぞれ、ゴム製のOリング48pおよびOリング48mによって塞ぐことができるので、ストロークセンサ48の内部を介してオイルが外部に漏れるのを抑制することができる。また、Oリング48pおよびOリング48mをはめ込むだけによって、部材間の隙間からオイルが外部に漏れるのを抑制することができるので、構造および組立工程が複雑化することもない。
また、第1実施形態では、上記のように、栓部48kを、絶縁体(樹脂)により構成することによって、端子ピン48i同士が、栓部48kを介して電気的に短絡(ショート)することを防止することができる。さらに、端子ピン48iと金属製の本体部48bとが、栓部48kを介して電気的に短絡することを防止することができる。この結果、ストロークセンサ48が、インダクタンスの変化を正確に検出することができる。また、端子ピン48i同士、および、端子ピン48iと金属製の本体部48bとを絶縁するために、別途絶縁部材を必要としないので、部品点数の増加を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、本体部48bを、本体部48bの内側に突出するように設けられ、栓部48kの一部が当接する鍔部48gを含むように構成することによって、リヤサスペンション39の内部に充墳された高圧のオイルにより、栓部48kが配線部48c側であるリヤサスペンション39の外部に押し出されることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、端子ピン48iの胴部48sの外周の長さを、端子ピン48iのセンサ部48dの脚部48uにおける外周の長さよりも大きくすることによって、Oリング48pによってシールされる箇所の面積を大きくすることができるので、ストロークセンサ48の内部を介してオイルが外部に漏れるのをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、栓部48kを、本体部48bの内側に栓部48kの外周部48lに配置し、かつ、栓部48kは、外周部48lにOリング48mがはめ込まれる溝部48nを有するように構成することによって、溝部48nにより、Oリング48mが移動するのを抑制することができる。この結果、Oリング48mが移動することによるシール性の低下を抑制することができるので、ストロークセンサ48からの漏れを確実に抑制することができる。また、Oリング48mを、栓部48kの溝部48nに前もってはめ込むことができるので、ストロークセンサ48を、より容易に、組み立てることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、栓部48kの穴部48oを、Oリング48pがはめ込まれる凹部48qを有するように構成することによって、凹部48qにより、Oリング48pが移動するのを抑制することができる。この結果、Oリング48pが移動することによるシール性の低下を抑制することができるので、ストロークセンサ48からのオイルの漏れを確実に抑制することができる。また、Oリング48pを、栓部48kの凹部48qに前もってはめ込むことができるので、ストロークセンサ48を、より容易に、組み立てることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、センサ部48dのコイル48xと一対の端子ピン48iとを接続する工程と、栓部48kの穴部48oにOリング48pをはめ込む工程と、栓部48kの穴部48oに端子ピン48iを挿入する工程と、本体部48bとの間にOリング48mをはめ込むとともに、栓部48kを本体部48bの内側に配置する工程とを備えることによって、本体部48bの内側に栓部48kを配置する前に、前もって端子ピン48i、栓部48kおよびOリング48pを組み立てておくことができる。これによって、栓部48kを本体部48bの内側に配置する際に、端子ピン48i、栓部48kおよびOリング48pを本体部48bに一体的に組み付けることができるので、ストロークセンサ48を容易に組み立てることができる。
(第2実施形態)
次に、図19〜図25を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態による自動二輪車100では、上記第1実施形態の構造において、自動二輪車100のリヤサスペンション139のストロークセンサ148の本体部148bに下部栓部168をさらに配置する例について説明する。
次に、図19〜図25を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態による自動二輪車100では、上記第1実施形態の構造において、自動二輪車100のリヤサスペンション139のストロークセンサ148の本体部148bに下部栓部168をさらに配置する例について説明する。
まず、図19を参照して、本考案の第2実施形態による自動二輪車100の構造について詳細に説明する。
この第2実施形態による自動二輪車100のリヤサスペンション139のストロークセンサ148の本体部148bは、図19に示すように、円筒状を有している。また、本体部148bの内側には、配線部48c側とセンサ部48d側とに分かれるように、段差部148zが設けられている。ここで、本体部148bの配線部48c側の内径は、本体部148bのセンサ部48d側の内径よりも小さくなるように構成されている。また、段差部148zのセンサ部48d側の面に、樹脂からなるリング状のスペーサ169が配置されている。このスペーサ169は、第1実施形態の鍔部48gとは異なり、本体部148bと別途設けられている。
また、ストロークセンサ148の栓部148kの外周部148lは、本体部148bの内側面と当接しておらず、Oリング48mの内周部と接するように構成されている。また、Oリング48mは、本体部148bの内側面、栓部148kの外周部148l、下部栓部168およびスペーサ169によって囲まれた円環状の空間に配置されている。
ここで、第2実施形態では、栓部148kのセンサ部48d側の面に接するように下部栓部168が配置されている。下部栓部168の中央部には、センサ部48dのロッド48wを挿入するための穴部168aが設けられている。また、下部栓部168のセンサ部48d側の面には、円環状の溝部168bが設けられている。また、溝部168bの内部には、一対の端子ピン148iを挿入するための一対のピン挿入穴168cが設けられている。ここで、ピン挿入穴168cの穴径は、栓部148kの穴部48oの穴径と略同じ大きさを有するように構成されている。また、下部栓部168のピン挿入穴168cは、栓部148kの穴部48oと連結するように形成されている。これにより、栓部148kと下部栓部168とは、端子ピン148iによって貫通されることが可能であるように構成されている。なお、下部栓部168およびピン挿入穴168cは、それぞれ、本考案の「第2栓部材」および「第2穴部」の一例である。
また、端子ピン148iの胴部148sは、穴部48oとピン挿入穴168cとの両方に挿入される。また、頭部148rと胴部148sとの間には、胴部148sの直径よりも大きい直径を有するフランジ部148vが、下部栓部168のセンサ部48d側の面に当接するように設けられている。このフランジ部148vによって、樹脂部材148jの形成時に、樹脂が端子ピン148iの胴部148sと下部栓部168のピン挿入穴168cとの間に入り込むのを抑制することが可能である。
ここで、第2実施形態では、下部栓部168は、センサ部48dのコイル48xから延びた銅線と端子ピン148iの頭部148rとを接続する際に、下部栓部168のピン挿入穴168cに端子ピン148iを挿入した状態で接続可能であるように構成されている。さらに、下部栓部168は、センサ部48dのロッド48wに銅線を巻く際に、下部栓部168のピン挿入穴168cに端子ピン148iを挿入した状態で、巻くことが可能であるように構成されている。
また、オイルに満たされるセンサ部48d、端子ピン148iの頭部148rおよびフランジ部148vのセンサ部48d側および下部栓部168のセンサ部48d側は、樹脂部材148jによって覆われている。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図19〜図25を参照して、第2実施形態による自動二輪車100のリヤサスペンション139のストロークセンサ148の組立工程について説明する。
まず、図20に示すように、一対の端子ピン148iと、センサ部48dのロッド48wとを下部栓部168に固定する。ここで、端子ピン148iのフランジ部148vは下部栓部168に当接される。その後、一対の端子ピン148iの一方の頭部148rに銅線の一方端を半田付けする。そして、ロッド48wの本体部148b側の一方端部近傍から、他方端部近傍に銅線を巻き付けた後、さらに、他方端部近傍から、ロッド48wの本体部148b側の端部近傍まで銅線を巻き付ける。これによって、ロッド48wにコイル48xが形成されることによって、センサ部48dとしての機能を得る。その後、図21に示すように、一対の端子ピン148iの他方の頭部148rに銅線の他方端を半田付けする。この結果、センサ部48dのコイル48xと、一対の端子ピン148iとが接続される。
次に、図22に示すように、センサ部48dと一対の端子ピン148iとを、下部栓部168によって固定された状態で、型173に挿入する。そして、型173の中に樹脂を流し込むことによって、センサ部48dと一対の端子ピン148iとを下部栓部168とともに固定する。これにより、センサ部48d、一対の端子ピン148iおよび下部栓部168は、樹脂部材148jによって一体的に覆われる。
次に、一体になるように覆われたセンサ部48d、一対の端子ピン148iおよび下部栓部168を、型173から取り外す。そして、栓部148kの凹部48qにOリング48pをはめ込む。その後、図23に示すように、センサ部48d、一対の端子ピン148iおよび下部栓部168を、前もってOリング48pが凹部48qにはめ込まれている栓部148kの一対の穴部48oに一対の端子ピン148iがそれぞれ挿入されるように配置する。この際、挿入された端子ピン148iの胴部148sは、穴部48o内に配置される。
次に、本体部148bの段差部148zのセンサ部48d側の面にスペーサ169を配置する。そして、図24に示すように、Oリング48mを、本体部148bの内側面、栓部148kの外周部148l、下部栓部168およびスペーサ169によって囲まれた空間に配置する。その際、栓部148kを、栓部148kの配線部48c側の面の外周部148l側の一部が、スペーサ169と当接するように配置する。
次に、図25に示すように、カシメ部48hを、本体部148bの中心軸方向に、センサ部48dおよび端子ピン148iを覆う樹脂部材148jに接するようにカシメる。
最後に、図19に示すように、配線部48cと端子ピン148iの脚部148uとを接続し、栓部148kの配線部48c側の面と本体部148bの内側面とに囲まれる本体部148bの内部に樹脂48yを充墳する。このようにしてストロークセンサ148の組立を完了する。
第2実施形態では、上記のように、栓部148kのセンサ部48d側に、端子ピン148iが挿入されるピン挿入穴168cを有する下部栓部168を設けることによって、コイル48xを形成する際に、下部栓部168を用いて銅線をセンサ部48dのロッド48wに巻くことができるので、第1実施形態と異なり、別途治具を用いる必要がない。この結果、治具からセンサ部48dおよび端子ピン148iを取り外す必要がないので、第1実施形態と比べて、ストロークセンサ148の組立工程を簡略化することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、検出装置を含む懸架装置を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本考案はこれに限らず、検出装置を含む懸架装置を備えた車両であれば、自転車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、検出装置がストロークセンサである例を示したが、本考案はこれに限らず、検出装置は、圧力センサまたは歪みゲージなど他の検出装置であってもよい。たとえば、圧力センサでは、4つの端子と4つの第1穴部とを備える必要がある。
また、上記実施形態では、センサ部がコイルからなる例を示したが、本考案はこれに限らず、検出部を、鉄心などからなる可動の金属棒が、コイルが設けられている挿入穴の内部を移動するように構成されるソレノイドからなるように構成してもよい。この場合、挿入穴に設けられたコイルと端子とを接続することになる。
また、上記実施形態では、減衰機構を有する懸架装置の一例としてのフロントフォークおよびリヤサスペンションに本考案を適用した例について示したが、本考案はこれに限らず、フロントフォークおよびリヤサスペンション以外の減衰機構を有する懸架装置にも本考案を適用することが可能である。
また、上記実施形態では、栓部材の配線部側の面と本体部の内側の面とに囲まれる本体部内部に、樹脂48yを充墳する例を示したが、本考案はこれに限らず、第1栓部材の配線部側の面と本体部の内側の面とに囲まれる本体部内部に、樹脂48yを充墳しなくてもよい。
1 自動二輪車(車両)
10a 右側フロントフォーク(懸架装置)
18、48、148 ストロークセンサ(検出装置)
18b、48b、148b 本体部(筒状部材)
18e、48d センサ部(検出部)
39、139 リヤサスペンション(懸架装置)
18f、48g 鍔部
18h、48i、148i 端子ピン(端子)
18j、48k、148k 栓部(第1栓部材)
18k、48l 外周部
18l、48m Oリング(第2シール部材)
18m、48n 溝部
18n、48o 穴部(第1穴部)
18o、48p Oリング(第1シール部材)
18p、48q 凹部
18w、48x コイル(導電線)
168 下部栓部(第2栓部材)
168c ピン挿入穴(第2穴部)
10a 右側フロントフォーク(懸架装置)
18、48、148 ストロークセンサ(検出装置)
18b、48b、148b 本体部(筒状部材)
18e、48d センサ部(検出部)
39、139 リヤサスペンション(懸架装置)
18f、48g 鍔部
18h、48i、148i 端子ピン(端子)
18j、48k、148k 栓部(第1栓部材)
18k、48l 外周部
18l、48m Oリング(第2シール部材)
18m、48n 溝部
18n、48o 穴部(第1穴部)
18o、48p Oリング(第1シール部材)
18p、48q 凹部
18w、48x コイル(導電線)
168 下部栓部(第2栓部材)
168c ピン挿入穴(第2穴部)
Claims (11)
- 筒状部材と、
前記筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、
前記第1穴部に、前記第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、
前記端子に接続される導電線を有する検出部と、
前記第1栓部材の第1穴部と前記端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、
前記筒状部材と前記第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを備える、検出装置。 - 前記第1栓部材は、絶縁体からなる、請求項1に記載の検出装置。
- 前記筒状部材は、前記筒状部材の内側に突出するように設けられ、前記第1栓部材の一部が当接する鍔部を有する、請求項1に記載の検出装置。
- 前記端子は、前記第1栓部材を境界にして、前記検出部との接続側の部分と前記検出部との接続側の反対側の部分とに分けられており、
前記端子の前記第1穴部に対応する部分における外周の長さは、前記端子の前記検出部との接続側の反対側の部分における外周の長さよりも大きい、請求項1に記載の検出装置。 - 前記第1栓部材は、前記筒状部材の内側に前記第1栓部材の外周部が当接するように配置されており、
前記第1栓部材は、前記外周部に前記第2シール部材がはめ込まれる溝部を有する、請求項1に記載の検出装置。 - 前記第1栓部材の第1穴部は、前記第1シール部材がはめ込まれる凹部を有する、請求項1に記載の検出装置。
- 前記第1栓部材の前記検出部側に配置され、前記端子が挿入される第2穴部を有する第2栓部材をさらに備える、請求項1に記載の検出装置。
- 検出部の導電線と端子とを接続する工程と、
第1栓部材の第1穴部に第1シール部材をはめ込む工程と、
前記第1栓部材の第1穴部に前記端子を挿入する工程と、
筒状部材との間に第2シール部材をはめ込むとともに、前記第1栓部材を前記筒状部材の内側に配置する工程とを備える、検出装置の組立方法。 - 前記検出部の導電線と前記端子とを接続する工程は、第2栓部材の第2穴部に前記端子を挿入した状態で、前記検出部の導電線と前記端子とを接続する工程を含む、請求項8に記載の検出装置。
- 筒状部材と、前記筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、前記第1穴部に、前記第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、前記端子に接続される導電線を有する検出部と、前記第1栓部材の第1穴部と前記端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、前記筒状部材と前記第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む検出装置を備える、懸架装置。
- 筒状部材と、前記筒状部材の内側に配置され、第1穴部を有する第1栓部材と、前記第1穴部に、前記第1栓部材を貫通するように挿入される端子と、前記端子に接続される導電線を有する検出部と、前記第1栓部材の第1穴部と前記端子との間にはめ込まれる弾性材料からなる第1シール部材と、前記筒状部材と前記第1栓部材との間にはめ込まれる弾性材料からなる第2シール部材とを含む、検出装置を含む懸架装置を備える、車両。
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JP2009002635U JP3152533U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 検出装置、検出装置を含む懸架装置および懸架装置を備える車両 |
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JP2009002635U JP3152533U (ja) | 2009-04-23 | 2009-04-23 | 検出装置、検出装置を含む懸架装置および懸架装置を備える車両 |
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CN102080725A (zh) * | 2011-02-01 | 2011-06-01 | 宁波天生密封件有限公司 | 一种智能包覆c形密封环 |
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-
2009
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US12091121B2 (en) | 2019-08-01 | 2024-09-17 | Hitachi Astemo, Ltd. | Suspension device and front fork |
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JP7233394B2 (ja) | 2020-03-24 | 2023-03-06 | 日立Astemo株式会社 | 油圧緩衝器 |
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