JP3152250U - 重機等作業用防振マット - Google Patents

重機等作業用防振マット Download PDF

Info

Publication number
JP3152250U
JP3152250U JP2009003083U JP2009003083U JP3152250U JP 3152250 U JP3152250 U JP 3152250U JP 2009003083 U JP2009003083 U JP 2009003083U JP 2009003083 U JP2009003083 U JP 2009003083U JP 3152250 U JP3152250 U JP 3152250U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
vibration
work
heavy machinery
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009003083U
Other languages
English (en)
Inventor
弘 真中
弘 真中
博伸 吉川
博伸 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSP Corp filed Critical JSP Corp
Priority to JP2009003083U priority Critical patent/JP3152250U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3152250U publication Critical patent/JP3152250U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】繰返し使用が十分に可能である、重機等作業用防振マットを提供すること。【解決手段】密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成された板体を含む内体材2を、合成樹脂製シート、合成樹脂製網状物、合成繊維製シート、合成繊維製網状物、ゴム製シート、ゴム製網状物、或いは基布を樹脂またはゴムにて被覆した複合シートからなる外装材3で包んだ重機等作業用防振マットとした。【選択図】 図1

Description

本考案は、建設現場において重機からの振動が地面に伝達されるのを低減する、重機等作業用防振マットに関するものである。
従来より、地面に合成樹脂製マットを敷設し、その上に鉄板,合板等の硬質板体を載置し、その上で重機を作動させることによって、重機からの振動が地面に伝達されるのを低減することは知られている(例えば、特許文献1)。
特開平7−279443号公報
ところで、上記防振マットは、地面に直接接触する状態で使用されるため、汚れたり、傷ついたりし易く、繰返し使用に適していない。
また、手で掴む箇所が無いため、現場や保管場所でのハンドリングが困難である。
更には、鉄板や地面に対するずれ防止対策は、ずれ止めの付いた鉄板を使うか、アンカーで防振マットを地面に固定することによって行っているが、これらの方法は、特殊な部材或いは作業が必要となる。
本考案は、上記した背景技術が有する実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、先ず繰返し使用が十分に可能である重機等作業用防振マットを提供することにある。また、本考案の防振マットは、レンタル用品としても好適に使用できる。その他、付加的な目的として、ハンドリングが容易で、鉄板等の作業面板がずれる虞がない、重機等作業用防振マットを提供することにある。
上記した目的を達成するため、請求項1の重機等作業用防振マットは、密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成された板体を含む内体材を、外装材で包んだことを特徴とする。
また、請求項2の重機等作業用防振マットは、上記請求項1に記載の考案において、上記内体材が、単層の板材であることを特徴とする。
また、請求項3の重機等作業用防振マットは、上記請求項1に記載の考案において、上記内体材が、複層の板材によって構成されていることを特徴とする。
また、請求項4の重機等作業用防振マットは、上記請求項3に記載の考案において、上記複層の板材が、発泡体によって形成された密度の異なる2種以上の板材を含むことを特徴とする。
また、請求項5の重機等作業用防振マットは、上記請求項3に記載の考案において、上記複層の板材が、発泡体によって形成された板材と、無発泡の硬質合成樹脂によって形成された板材とを含むことを特徴とする。
また、請求項6の重機等作業用防振マットは、上記請求項3に記載の考案において、上記複層の板材が、発泡体によって形成された板材と、合板によって形成された板材とを含むことを特徴とする。
また、請求項7の重機等作業用防振マットは、上記請求項1、4、5、または6に記載の考案において、上記発泡体が、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子成形体であることを特徴とする。
また、請求項8の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜7のいずれかに記載の考案において、上記外装材が、合成樹脂製シート、合成樹脂製網状物、合成繊維製シート、合成繊維製網状物、ゴム製シート、ゴム製網状物、或いは、基布を樹脂またはゴムにて被覆してなる複合シートであることを特徴とする。
また、請求項9の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜8のいずれかに記載の考案において、上記外装材に、把手を付設したことを特徴とする。
また、請求項10の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜9のいずれかに記載の考案において、上記外装材に、上記内体材を出し入れする開口を形成したことを特徴とする。
また、請求項11の重機等作業用防振マットは、上記請求項10に記載の考案において、上記開口に、ファスナーを取付けたことを特徴とする。
また、請求項12の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜11のいずれかに記載の考案において、上記外装材の表面に、滑り止め材を添設したことを特徴とする。
また、請求項13の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜12のいずれかに記載の考案において、上記外装材の表面に、面ファスナーを添設したことを特徴とする。
また、請求項14の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜13のいずれかに記載の考案において、上記外装材に、水抜き孔を形成したことを特徴とする。
また、請求項15の重機等作業用防振マットは、上記請求項1〜14のいずれかに記載の考案において、上記内体材が、矩形状の板体であり、少なくとも一辺の長さが1.2m以下であり、上記防振マットの総重量が、20kg以下であることを特徴とする。
上記した請求項1〜8の重機等作業用防振マットによれば、密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成されているので、可撓性、圧縮歪み回復性及び柔軟性に優れ、しかも振動吸収率が高いため、重機等の建設機械の作業時の挙動による発生する振動を効果的に低減することができる。
また、上記ポリオレフィン系樹脂発泡体から成る内体材が外装材によって覆われているので、内体材が、汚れたり、傷つく虞がなく、繰返し使用回数を高めることができる。
また、上記した請求項9の重機等作業用防振マットによれば、把手を掴んで防振マットを運ぶことができるので、ハンドリングが容易になる。
また、上記した請求項10の重機等作業用防振マットによれば、内体材の取り出し、及び収容を容易に行なうことができ、内体材或いは外装材の交換が容易なものとなる。
また、上記した請求項11の重機等作業用防振マットによれば、ファスナーにより、開口の開閉を容易に行なうことができる。
また、上記した請求項12の重機等作業用防振マットによれば、外装材の表面に添設した滑り止め用パッチなどの滑り止め材により、作業面板をずれることなく保持することができる。
また、上記した請求項13の重機等作業用防振マットによれば、外装材の表面に添設した面ファスナーにより、防振マット同士を連結でき、防振マットがずれる虞がない。
また、上記した請求項14の重機等作業用防振マットによれば、外装材内に水が浸入した場合に、その水を容易に排出させることができる。
また、上記した請求項15の重機等作業用防振マットによれば、矩形であるために地面に隙間なく防振マットを敷き詰めることができるとともに、特に、防振マットを胴と腕との間に抱えて持ち運ぶ場合に、運搬が容易になる。また、1人で容易に運搬が行なえ、運搬及び敷設作業を効率的に行うことができる。
本考案に係る重機等作業用防振マットの一実施形態の防振マットを上面側から視た斜視図である。 図1に示した防振マットを下面側から視た斜視図である。 本考案に係る重機等作業用防振マットの構造を種々示した断面図である。 作業現場において、本考案に係る重機等作業用防振マットを敷き詰めた状態を示した斜視図である。 作業現場において、図4に示した状態の防振マットの上に鉄板を敷いた状態を示した斜視図である。 本考案に係る重機等作業用防振マットを敷き詰め、その上に鉄板を敷いた状態の作業現場で、建機による作業を行っている状態を示した側面図である。
以下、上記した本考案に係る重機等作業用防振マットの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図示した重機等作業用防振マット(以下、防振マットと称する)1は、振動を吸収する材料によって形成された内体材2と、該内体材2を包み込む外装材3とによって構成されている。なお、本考案における防振マットは、建築・土木作業現場は勿論のこと、その他の場所においても振動発生源に敷設することにより、所期の効果が達成される範囲において該防振マットを使用することができる。
上記内体材2は、少なくとも密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成されている板材を含んでいる。
上記内体材2に使用されるポリオレフィン系樹脂とは、次の(a)〜(e)のいずれかに該当するものである。
(a)エチレン、プロピレン、ブテン等のα−オレフィンの単独重合体。
(b)2種以上のα−オレフィン同士の共重合体。
(c)α−オレフィン成分と他のモノマー成分とからなる共重合体であって、且つα−オレフィン単位成分比率が30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、更に好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上の共重合体。
(d)上記(a)、(b)及び(c)の群から選ばれた2種以上の混合物。
(e)上記(a)、(b)、(c)及び(d)の群から選ばれた1種又は2種以上と、上記(a)、(b)、(c)又は(d)とは異なる他の合成樹脂成分又は/及び他のエラストマー成分との混合樹脂組成物であって、該組成物中のα−オレフィン成分単位比率が30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、更に好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上の混合樹脂組成物。
また、内体材2としては、上記ポリオレフィン系樹脂の中でも、防振性能とクリープや引裂き強度において特に優れることからポリエチレン系樹脂、更に架橋ポリエチレン系樹脂により形成されていることが好ましい。
なお、ポリエチレン系樹脂とは、次の(f)〜(i)のいずれかに該当するものである。
(f)エチレンの単独重合体。
(g)エチレン成分と他のモノマー成分とからなる共重合体であって、且つエチレン単位成分比率が30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、更に好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上の共重合体。
(h)上記(f)及び(g)の群から選ばれた2種以上の混合物。
(i)上記(f)、(g)及び(h)の群から選ばれた1種又は2種以上と、上記(f)、(g)又は(h)とは異なる他の合成樹脂成分又は/及び他のエラストマー成分との混合樹脂組成物であって、該組成物中のエチレン成分単位比率が30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上、更に好ましくは80重量%以上、最も好ましくは90重量%以上の混合樹脂組成物。
また、架橋ポリエチレン系樹脂は、例えば、有機過酸化物等によりポリエチレン系樹脂に架橋構造を導入した周知のものであり、該架橋構造の有無は、沸騰キシレン不溶分の有無にて確認することができる。なお、架橋ポリエチレン系樹脂は、ゲル分率が5重量%以上、さらに10〜90重量%、特に40〜80重量%であることが好ましい。
上記内体材2を形成するポリオレフィン系樹脂には、気泡調節剤、難燃剤、難燃助剤、無機充填剤等の各種添加剤を必要に応じて必要量を添加することができる。
また、上記内体材2は、上記ポリオレフィン系樹脂を用い、好適には、ポリオレフィン系樹脂を球形状、円柱形状、筒形状等のビーズ状に発泡させてなる発泡粒子を成形金型内に充填し、所定の温度に加熱し、次いで冷却する成形方法、いわゆる型内成形方法により製造されたビーズ発泡成形体により形成されていることが好ましい。これは、ビーズ発泡成形体は、その表面に切断或いは切削加工面が無く、表面全体に緻密且つ滑らかなスキン層を有するため、カスの発生が少なく、且つ強度の向上が図れて欠けや割れが生じ難いために好ましい。
上記内体材2の形状は、正面視で矩形状のものに限定されず、五角形や六角形等の多角形状、更には楕円形状、円形状であっても良いが、取り扱い易さや搬送時の安定性、更には敷設の容易性等の観点から、正面視で矩形状(正方形も含む)の板体であることが好ましい。
矩形状の板体とした場合の寸法は、縦・横0.5m〜3.0m程度が適当であり、特に搬送の容易性から、少なくとも一辺の長さが1.2m以下であることが好ましい。また、板厚は、緩衝特性と強度の観点から、25〜300mm、好ましくは100〜200mmの板厚とされる。
また、上記内体材2には、防振特性、緩衝特性、軽量性及び取扱性の観点から、少なくとも密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成されている板材を含んでおり、該発泡体の密度は、好ましくは15〜100g/L、特に好ましくは20〜60g/Lとされる。また、該発泡体の曲げ弾性率は、好適には、必要最低限の自立性を確保するために、1,000KPa以上とされ、好ましくは1,200〜25,000KPaとされている。上記内体材2は、全てが上記発泡体にて構成されていることが防振特性、軽量性の観点から好ましい。
なお、上記内体材2の密度は、JIS K 7222(1999年)に準拠し、見掛けコア密度により得られた値である。また、曲げ弾性率は、JIS K 7221−1(1999年)に準拠して測定した値である。但し、試験片は、スキン無しの厚み5mmのものを使用し、試験片の数は5とした。
また、上記内体材2は、好適には、75%圧縮後の残留歪みが25%以下である。
これは、75%圧縮後の残留歪みが25%を越えると、繰り返し使用した場合における、緩衝特性の維持が期待できないためである。
なお、本考案で言う75%圧縮後の残留歪みは、次のようにして測定された値である。
先ず、長さ50mm、幅50mm、厚み25mmの内体材2の試験片を切り出す。
次に、この試験片を、JIS Z 0234(1976年)のA法に従って、静的圧縮試験を行う。この際の試験条件については次の通りとする。
試験片の厚み方向に10±1mm/分の速度で、当初の試験片の厚み(T0 :mm)の25%になるまで圧縮(75%圧縮)し、その後直ちに圧縮した向きとは反対向きに10±1mm/分の速度で圧縮を開放する。解放後直ちに試験片の厚みを測定し、これをT1 (mm)とする。この試験における試験片の数は5とした。
以上の測定に基づき、各試験片に対する75%圧縮後の残留歪み(S:%)は、次式により得られる。
S=(T0 −T1 )×100÷T0
本考案で言う75%圧縮後の残留歪みは、各試験片に対する75%圧縮後の残留歪みの計5つの結果を相加平均した値を言う。
上記した各物性を備えた内体材2は、繰り返し使用に十分に耐え、且つ軽量性、取扱性及び緩衝特性にも優れる。
なお、上記した範囲の曲げ弾性率と上記した範囲の残留歪を備えたポリオレフィン系樹脂発泡体としては、株式会社ジェイエスピーのポリプロピレン系樹脂発泡粒子成形体である商品名「ピーブロック」の内、密度が20〜60g/Lのものや、同社のポリエチレン系樹脂発泡粒子成形体である商品名「ミラブロック」の内、密度が20〜70g/Lのものが好ましく例示される。
上記した内体材2は、図3(a)〜(f)に示すように、上記ポリオレフィン系樹脂発泡体の板材2aを単層、または複層にさせたり〔(a)〜(c)参照〕、密度の異なる異倍率の上記ポリオレフィン系樹脂発泡体の板材2a,2bを積層させたり〔(d)参照〕、上記ポリオレフィン系樹脂発泡体の板材2aと無発泡の硬質合成樹脂の板体2cとを積層させたり〔(e)参照〕、上記ポリオレフィン樹脂発泡体の板体2aと鉄板または合板等の剛板2dとを積層させたり〔(f)参照〕することができる。なお、密度の異なる異倍率の上記ポリオレフィン系樹脂発泡体の板材を積層する場合、前記内体材に含まれる発泡体によって形成された板体の密度は、積層発泡体全体の重量をその体積にて除することにより求められる積層発泡体全体の密度を指す。また、密度の異なる異倍率の上記ポリオレフィン系樹脂発泡体の各発泡体の密度は、密度10〜200g/Lの範囲内で適宜選定される。
内体材2が複数の板体を積層して形成される場合、各板体の密度は10〜200g/Lの範囲内、更に、20〜70g/Lの範囲内であることが好ましく、各板材の厚みは25〜100mmの範囲内、更に25〜75mmの範囲内であることが好ましい。また、3層以上の板体により内体材2が形成されている場合、外側に密度の低い板体が位置し、該密度の低い板体に密度の高い板体が挟まれている構造のものが、強度、防振特性、緩衝特性の観点から特に好ましい。
一方、外装材3は、上記内体材2に倣った形状を成し、内体材2よりも僅かに大きな袋状に形成されている。
上記内体材2を被覆する上記外装材3の材料としては、例えば、内体材2の形成に好適なポリオレフィン系樹脂の他、ポリ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)やポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート等のポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、アクリル系及びメタクリル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6.6等のポリアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体エラストマー、スチレン−イソプレン共重合体エラストマー及びそれらの水添物のスチレン−ブタジエン−ブチレン−スチレンブロック共重合体エラストマー(SBBSともいう)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体エラストマー(SEBSともいう)等のスチレン系重合体エラストマー、イソブチレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン重合体ゴム、アクリルゴム、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の合成ゴム等の単体又は2以上の混合物、更にはポリウレタン樹脂等が挙げられる。
上記ポリウレタン樹脂としては、ポリカーボネート系ポリオール、ポリエステルジオール、またはポリオキシアルキレンエーテルジオールと、鎖延長剤と、ポリイソシアネートとの重合物であり、溶剤に溶解させたもの、または無溶剤タイプのものを採用できる。
上記ポリイソシアネート化合物としては、単、複芳香族環、脂肪族、脂環族系のジ、トリ、テトラ系のポリイソシアネート化合物を用いることができる。ポリカーボネート系ポリオールとしては、ポリアルキレンポリカーボネート系ポリオール、一部をポリオキシアルキレン変性したポリカーボネートで置換した混合物等を採用できる。ポリエステルジオールには、例えばジオールを有するアジペート、カプロラクトン誘導体、カーボネート等を採用できる。ポリオキシアルキレンエーテルジオールとしては、例えば、ポリテトラメチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレン−プロピレングリコール、ポリプロピレン−エチレングリコール等を採用できる。
上記した合成樹脂の中でも、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂で上記外装材3を形成することが、重機等作業用防振マットに緩衝性を付与する上で好ましい。また、摩擦によりカスが発生し難い観点からは、上記した合成樹脂の中でも、ポリエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂を使用することが好ましい。
上記した外装材3を形成する合成樹脂には、必要に応じて添加剤を必要量添加することができる。添加剤としは、結晶核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、気泡調整剤、収縮防止剤、導電性付与剤等が挙げられる。
上記外装材3の形態としては、内体材を保護できる十分な強度を有するものであれば良く、合成樹脂、ゴム、繊維等からなる網状物、シート等が挙げられ、合成樹脂製シート、合成樹脂製網状物、合成繊維製シート(織布、不織布を含む)、合成繊維製網状物、ゴム製シート、ゴム製網状物、基布を樹脂またはゴムにて被覆してなる複合シート(例えば、ターポリンやゴム引き布)が好ましい。なお、埃、塵が付き難く、また引っ掛かりが少ない等の観点から、シート状であることが好ましい。
なお、本明細書においてシートとは、開口面積が10,000mm2 あたり1,000mm2 未満のものをいい、その下限は通常0mm2 である。
また、外装材3を網状物とした場合、そのネット状の交点は、10,000mm2 あたり4箇所以上が好ましく、開口面積は、10,000mm2 あたり7,000mm2 以下であることが接触によって外装材3が引っ掛かったり、破けたりし難い観点から好ましく、上記観点から6,000mm2 以下がより好ましく、5,000mm2 以下が更に好ましい。一方、その下限は1,000mm2 である。
上記外装材3の形態がシート状である場合、該シートは延伸されてなることがシワが少なく、また重機等作業用防振マットの曲げ強度を向上させる観点から好ましい。
上記外装材3がシートにて形成されている場合、その厚みは、シートを構成する素材にもよるが、0.3mm以上であることが内体材2を保護できる観点から好ましい。かかる観点から0.4mm以上がより好ましく、0.6mm以上が特に好ましい。一方、その上限は、柔軟性の観点から、1mm以下が好ましく、0.8mm以下がより好ましく、0.7mm以下が更に好ましい。
上記した外装材3の表面には、把手4が接着,縫着等によって取付けられている。この把手4の取り付け位置は、長辺の一辺からの距離Lが、防振マット1を胴と腕との間に挟んで抱え込んだ際に、手が把手4に届く範囲内、例えば40〜50cmであることが好ましい。
また、上記外装材3の一端部には、一辺から該辺に隣り合う両辺に亘る範囲に上記内体材2を出し入れする開口5が形成されている。そして、この開口5には、ファスナー6が取付けられている。このファスナー6の材質は何であってもよいが、錆びが生じないこと、外装材を廃棄処理する場合に、ファスナーを取外すことなく処理することができることから、該ファスナー6の材質は合成樹脂製が好ましい。
また、上記外装材3の表面には、滑り止め材である滑り止め用パッチ7等が接着,縫着等によって添設されている。この滑り止め用パッチ7は、防振マット1を地面上に並べて敷設した場合に、該防振マット1が地面に対して滑らないように、また、防振マット1の上に後述する鉄板,合板等の作業面板10を載置させた際に、その作業面板が滑らないようにするもので、例えば、図1及び図2に示すように、防振マット1の表裏板面の4隅に配置される。
また、上記外装材3の表面には、面ファスナー8が接着,縫着等によって添設されている。この面ファスナー8は、作業時に防振マット1がずれないように、防振マット1,1同士を連結するもので、図1或いは図2に示すように、防振マット1の側壁となる面に配置される。
また、上記外装材3の端面、例えば、開口5が形成されている反対側の面には、水抜き孔9が形成されている。そして、この水抜き孔9には、メッシュ9aが張られている。このメッシュ9aの材質は何であってもよいが、錆が生じないように、合成樹脂であることが好ましい。なお、この水抜き孔9は、ハトメ穴により形成されていても良い。
そして、上記した外装材3の開口5から、内体材2を挿入し、ファスナー6によって開口5を閉塞することによって、防振マット1を得る。このように構成される防振マット1は、形状が矩形状の板体であって、少なくとも一辺の長さが1.2m以下であること、また、総重量が20kg以下であることが好適である。
この防振マット1を、図4に示すように地面A上に並べて敷設し、その上に、図5に示したように、鉄板等の作業面板10を載置して、作業面を構成する。そして、図6に示すように、作業面板10上で、建機Bを作動させる。
これにより、防振マット1、特に内体材2の防振効果で、建機Bの作業時の挙動により発生する地面に対する振動を低減する効果(地盤を伝搬する振動の振動レベルを3〜30dB低減できる。)を発揮するとともに、外装材3が破損や破れを防ぎ、再利用が可能なものとなる。
以上、本考案に係る重機等作業用防振マットの一実施の形態を説明したが、本考案は、何ら既述の実施の形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは勿論である。
1 防振マット
2 内体材
3 外装材
4 把手
5 開口
6 ファスナー
7 滑り止め用パッチ
8 面ファスナー
9 孔
9a メッシュ
10 作業面板(剛板)
A 地面
B 建機

Claims (15)

  1. 密度が10〜200g/Lのポリオレフィン系樹脂発泡体によって形成された板体を含む内体材を、外装材で包んだことを特徴とする、重機等作業用防振マット。
  2. 上記内体材が、単層の板材であることを特徴とする、請求項1に記載の重機等作業用防振マット。
  3. 上記内体材が、複層の板材によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の重機等作業用防振マット。
  4. 上記複層の板材が、発泡体によって形成された密度の異なる2種以上の板材を含むことを特徴とする、請求項3に記載の重機等作業用防振マット。
  5. 上記複層の板材が、発泡体によって形成された板材と、無発泡の硬質合成樹脂によって形成された板材とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の重機等作業用防振マット。
  6. 上記複層の板材が、発泡体によって形成された板材と、合板によって形成された板材とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の重機等作業用防振マット。
  7. 上記発泡体が、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子成形体であることを特徴とする、請求項1、4、5、または6に記載の重機等作業用防振マット。
  8. 上記外装材が、合成樹脂製シート、合成樹脂製網状物、合成繊維製シート、合成繊維製網状物、ゴム製シート、ゴム製網状物、或いは基布を樹脂またはゴムにて被覆してなる複合シートであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  9. 上記外装材に、把手を付設したことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  10. 上記外装材に、上記内体材を出し入れする開口を形成したことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  11. 上記開口に、ファスナーを取付けたことを特徴とする、請求項10に記載の重機等作業用防振マット。
  12. 上記外装材の表面に、滑り止め材を添設したことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  13. 上記外装材の表面に、面ファスナーを添設したことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  14. 上記外装材に、水抜き孔を形成したことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
  15. 上記内体材が、矩形状の板体であり、少なくとも一辺の長さが1.2m以下であり、上記防振マットの総重量が、20kg以下であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の重機等作業用防振マット。
JP2009003083U 2009-05-13 2009-05-13 重機等作業用防振マット Expired - Fee Related JP3152250U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009003083U JP3152250U (ja) 2009-05-13 2009-05-13 重機等作業用防振マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009003083U JP3152250U (ja) 2009-05-13 2009-05-13 重機等作業用防振マット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3152250U true JP3152250U (ja) 2009-07-23

Family

ID=54856578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009003083U Expired - Fee Related JP3152250U (ja) 2009-05-13 2009-05-13 重機等作業用防振マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3152250U (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538959A (ja) * 2011-05-31 2013-10-17 コーロン グロテック インコーポレイテッド 人工芝構造体及びその製造方法、並びに製造装置
RU187496U1 (ru) * 2018-11-08 2019-03-11 Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего образования "ВОЕННАЯ АКАДЕМИЯ МАТЕРИАЛЬНО-ТЕХНИЧЕСКОГО ОБЕСПЕЧЕНИЯ имени генерала армии А.В. Хрулева" Легкий дорожный мат
KR102102080B1 (ko) * 2019-07-22 2020-04-20 김흥규 철판코일 보호용 완충패드 및 그 제조방법
JP2020118012A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 佐藤工業株式会社 重機等作業用の防振マット
JP2020190096A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 鹿島建設株式会社 振動低減構造体、振動低減方法、封入体
JP2021055264A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 サコス株式会社 敷板
WO2022075009A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14 三井化学産資株式会社 振動低減材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013538959A (ja) * 2011-05-31 2013-10-17 コーロン グロテック インコーポレイテッド 人工芝構造体及びその製造方法、並びに製造装置
RU187496U1 (ru) * 2018-11-08 2019-03-11 Федеральное государственное казенное военное образовательное учреждение высшего образования "ВОЕННАЯ АКАДЕМИЯ МАТЕРИАЛЬНО-ТЕХНИЧЕСКОГО ОБЕСПЕЧЕНИЯ имени генерала армии А.В. Хрулева" Легкий дорожный мат
JP2020118012A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 佐藤工業株式会社 重機等作業用の防振マット
JP7337523B2 (ja) 2019-01-25 2023-09-04 佐藤工業株式会社 重機等作業用の防振マット
JP2020190096A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 鹿島建設株式会社 振動低減構造体、振動低減方法、封入体
JP7200045B2 (ja) 2019-05-21 2023-01-06 鹿島建設株式会社 振動低減構造体、振動低減方法、封入体
KR102102080B1 (ko) * 2019-07-22 2020-04-20 김흥규 철판코일 보호용 완충패드 및 그 제조방법
JP2021055264A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 サコス株式会社 敷板
JP7274250B2 (ja) 2019-09-27 2023-05-16 サコス株式会社 敷板
WO2022075009A1 (ja) * 2020-10-07 2022-04-14 三井化学産資株式会社 振動低減材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3152250U (ja) 重機等作業用防振マット
ES2966950T3 (es) Artículos de material compuesto que incluyen capas de superficie que proporcionan una formabilidad potenciada
JP2024023214A (ja) 強化熱可塑性表面層およびコア層を含む多層アセンブリ
JP2018520022A (ja) 耐衝撃性アンダーボディシールド材及び物品、ならびにそれらの使用方法
KR101195787B1 (ko) 부직포를 포함하는 건축용 층간 차음/완충재
TW201927540A (zh) 積層發泡片,以及其成形物
JP2020513343A (ja) 吸音性防音部材の製造方法、及び吸音性防音自動車内装部材
JP7385350B2 (ja) 吸音材及びその製造方法、並びに吸音方法
JP7337523B2 (ja) 重機等作業用の防振マット
JP2012122214A (ja) 床養生材
JP4359177B2 (ja) 防音性を付与した車両用下肢部衝撃吸収パッド
JP4723765B2 (ja) 複層合成樹脂シート
US20220055263A1 (en) Polymeric Membrane Useful As A Commercial Roofing Membrane
JP2002317548A (ja) 衝撃吸収床材
KR101626470B1 (ko) 비발포체형 소음 저감재 및 이를 포함하는 바닥구조
JPH1057806A (ja) 表面から液体汚染物を除去する方法およびそのための再使用可能なマット
JP2013028335A (ja) 床材及び自動車用内外装材
JP2012157496A (ja) 敷物の裏張り材、敷物及び自動車用マット
JP2021142690A (ja) 表皮材
JP5772126B2 (ja) 車両用天井材
JP2004314989A (ja) 運搬用スペーサー
JPH08150682A (ja) 制振・遮音シート
JPH0474472B2 (ja)
RU184750U1 (ru) Изделие для демпфирования вибраций
JP2009150138A (ja) 床緩衝材

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 3

A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20091207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130701

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees