JP3151608B2 - オーガ駆動装置旋回機構の油圧回路 - Google Patents

オーガ駆動装置旋回機構の油圧回路

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JP3151608B2 JP06867497A JP6867497A JP3151608B2 JP 3151608 B2 JP3151608 B2 JP 3151608B2 JP 06867497 A JP06867497 A JP 06867497A JP 6867497 A JP6867497 A JP 6867497A JP 3151608 B2 JP3151608 B2 JP 3151608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭打機のオーガ駆
動装置を旋回可能に支持するオーガ駆動装置旋回機構の
油圧回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】２軸以上の多軸オーガを用いて掘削する
杭打機では、リーダに昇降可能に設けたオーガ駆動装置
と、リーダ下部に設けた下部振れ止め装置とを同調して
旋回して掘削作業を行う必要があり、オーガ駆動装置と
下部振れ止め装置とは、それぞれ油圧モータ等を駆動源
とする旋回機構により両者を同調して旋回させる構成に
なっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、油圧モータ
等を駆動源とする旋回機構では、オーガ駆動装置と下部
振れ止め装置とを同調して旋回させるには、複雑な制御
機構が必要であった。
【０００４】そこで本発明は、簡単な回路構成でオーガ
駆動装置と下部振れ止め装置とを同調して旋回させるオ
ーガ駆動装置旋回機構の油圧回路を提供することを目的
としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、杭打機のリーダに昇降可能に設けたオ
ーガ駆動装置と、リーダ下部に設けた下部振れ止め装置
とを油圧操作により一体に旋回するオーガ駆動装置旋回
機構の油圧回路において、前記オーガ駆動装置を、左右
一対のリンクと各リンクをそれぞれ回動するシリンダと
で構成されるオーガ駆動装置旋回リンク機構で支持する
ともに、前記下部振れ止め装置を左右一対のリンクと、
各リンクをそれぞれ回動するシリンダとで構成される下
部振れ止め装置旋回リンク機構で支持し、オーガ駆動装
置旋回リンク機構の一方のシリンダと下部振れ止め装置
旋回リンク機構の一方のシリンダとを、両シリンダと同
容量のダミーシリンダを有する油圧回路で接続し、オー
ガ駆動装置旋回リンク機構の他方のシリンダと下部振れ
止め装置旋回リンク機構の他方のシリンダとを、両シリ
ンダと同容量のダミーシリンダを有する油圧回路で接続
したことを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。杭打機１
は、本体２の前部にリーダ３を起伏可能に立設し、該リ
ーダ３に、リーダ３の上部から吊り下られたロープ４に
よりオーガ駆動装置５を昇降可能かつ水平方向に旋回可
能に設け、リーダ３の下部に、オーガ駆動装置５と同調
して旋回する下部振れ止め装置６を設けている。
【０００７】オーガ駆動装置５は、３軸オーガ７を駆動
するもので、リーダ３のガイドパイプ８に沿って移動可
能に設けられた上部ガイドギブ９と下部ガイドギブ１０
により水平方向に旋回可能に支持されている。
【０００８】上部ガイドギブ９は、オーガ駆動装置５の
上部を旋回可能に支承し、下部ガイドギブ１０は、左右
一対のリンク１１，１１にてオーガ駆動装置５の下部を
支持するともに、各リンク１１，１１をそれぞれ回動す
るシリンダ１２Ｌ，１２Ｒを配設しており、リンク１
１，１１とシリンダ１２Ｌ，１２Ｒとでオーガ駆動装置
旋回リンク機構１３を構成している。
【０００９】リンク１１は、下部ガイドギブ１０に基端
を枢着される第１アーム１１ａと、該第１アーム１１ａ
の先端に基端を枢着されて先端をオーガ駆動装置５に枢
着される第２アーム１１ｂとからなり、シリンダ１２
は、基端を第１アーム１１ａと同位置に枢着し、ロッド
の先端を第２アーム１１ｂに連結している。
【００１０】下部振れ止め装置６は、オーガ駆動装置旋
回リンク機構１３と同一構成の下部振れ止め装置旋回リ
ンク機構１４により水平方向に旋回可能に支持されてい
る。この下部振れ止め装置旋回リンク機構１４は、ガイ
ドパイプ８に設けられたガイドギブ１５にそれぞれ基端
を枢着する左右一対のリンク１６，１６と、各リンク１
６，１６をそれぞれ回動するシリンダ１７Ｌ，１７Ｒと
で構成されている。
【００１１】オーガ駆動装置旋回リンク機構１３のシリ
ンダ１２Ｌ，１２Ｒと下部振れ止め装置旋回リンク機構
１４のシリンダ１７Ｌ，１７Ｒとは同容量で、これらの
シリンダ１２Ｌ，１２Ｒ，１７Ｌ，１７Ｒの油圧回路１
８は、図１に示されるように、オーガ駆動装置旋回リン
ク機構１３の右側のシリンダ１２Ｒと下部振れ止め装置
旋回リンク機構１４の右側のシリンダ１７Ｒを接続する
右側回路１９と、オーガ駆動装置旋回リンク機構１３の
左側のシリンダ１２Ｌと下部振れ止め装置旋回リンク機
構１４の左側のシリンダ１７Ｌを接続する左側回路２０
とで構成されている。
【００１２】右側回路１９は、シリンダ１２Ｒ，１７Ｒ
と同容量のダミーシリンダ２１を有し、油圧ポンプ又は
タンク（図示せず）に連通する一方の回路２２から分岐
し、下部振れ止め装置旋回リンク機構１４の右側シリン
ダ１７Ｒのキャップ側室１７ａへ接続する回路１９ａ
と、該右側シリンダ１７Ｒのロッド側室１７ｂからダミ
ーシリンダ２１のロッド側室２１ａへ接続する回路１９
ｂと、該ダミーシリンダ２１のキャップ側室２１ｂから
オーガ駆動装置旋回リンク機構１３の右側シリンダ１２
Ｒのキャップ側室１２ａへ接続する回路１９ｃと、オー
ガ駆動装置旋回リンク機構１３の右側シリンダ１２Ｒの
ロッド側室１２ｂから油圧ポンプ又はタンク（図示せ
ず）に連通する他方の回路２３へ接続する回路１９ｄと
で構成されている。
【００１３】左側回路２０は、シリンダ１２Ｌ，１７Ｌ
と同容量のダミーシリンダ２３を有し、油圧ポンプ又は
タンク（図示せず）に連通する一方の回路２４から分岐
し、下部振れ止め装置旋回リンク機構１４の左側シリン
ダ１７Ｌのロッド側室１７ａへ接続する回路２０ａと、
該左側シリンダ１７Ｌのキャップ側室１７ｂからダミー
シリンダ２３のキャップ側室２３ａへ接続する回路２０
ｂと、該ダミーシリンダ２３のロッド側室２３ｂからオ
ーガ駆動装置旋回リンク機構１３の左側シリンダ１２Ｌ
のロッド側室１２ａへ接続する回路２０ｃと、オーガ駆
動装置旋回リンク機構１３の左側シリンダ１２Ｌのキャ
ップ側室１２ｂから油圧ポンプ又はタンク（図示せず）
に連通する他方の回路２３へ接続する回路２０ｄとで構
成されている。
【００１４】このように構成することにより、油圧ポン
プから一方の回路２２を介して作動油が供給されると、
右側回路１９では、下部振れ止め装置旋回リンク機構１
４の右側シリンダ１７Ｒのキャップ側室１７ａへ作動油
が流入し、該右側シリンダ１７Ｒのロッドが伸長すると
ともに、右側シリンダ１７Ｒのロッド側室１７ｂの作動
油がダミーシリンダ２１のロッド側室２１ａへ送られ、
ダミーシリンダ２１のキャップ側室２１ｂの作動油がオ
ーガ駆動装置旋回リンク機構１３の右側シリンダ１２Ｒ
のキャップ側室１２ａへ流入し、該右側シリンダ１２Ｒ
のロッドが伸長する。この際に、右側シリンダ１７Ｒ、
ダミーシリンダ２１、右側シリンダ１２Ｒは同容量であ
るから、右側シリンダ１７Ｒのロッドと右側シリンダ１
２Ｒのロッドは同調して同じストローク分伸長する。
【００１５】これと同時に、左側回路２０では、下部振
れ止め装置旋回リンク機構１４の左側シリンダ１７Ｌの
ロッド側室１７ａへ作動油が流入し、該左側シリンダ１
７Ｌのロッドが縮小するとともに、左側シリンダ１７Ｌ
のキャップ側室１７ｂの作動油がダミーシリンダ２３の
キャップ側室２３ａへ送られ、ダミーシリンダ２３のロ
ッド側室２３ｂの作動油がオーガ駆動装置旋回リンク機
構１３の左側シリンダ１２Ｌのロッド側室１２ａへ流入
し、該左側シリンダ１２Ｌのロッドが縮小する。この際
に、左側シリンダ１７Ｌ、ダミーシリンダ２３、左側シ
リンダ１２Ｌは同容量であるから、左側シリンダ１７Ｌ
のロッドと左側シリンダ１２Ｌのロッドは同調して同じ
ストローク分縮小する。
【００１６】これにより、下部振れ止め装置旋回リンク
機構１４では、右側のリンク１６が伸びて左側のリンク
１６が縮まり、オーガ駆動装置旋回リンク機構１３で
も、右側のリンク１１が伸びて左側のリンク１１が縮ま
るから、オーガ駆動装置５及び下部振れ止め装置６は左
側へ同調して旋回する。
【００１７】油圧ポンプから他方の回路２４を介して作
動油が供給されると、上記とは逆に、右側シリンダ１７
Ｒのロッドと右側シリンダ１２Ｒのロッドは同調して同
じストローク分縮小し、左側シリンダ１７Ｌのロッドと
左側シリンダ１２Ｌのロッドは同調して同じストローク
分伸長するから、オーガ駆動装置５及び下部振れ止め装
置６は右側へ同調して旋回する。
【００１８】したがって、複雑な制御機構を必要とせず
に、簡単な構成の油圧回路１８でオーガ駆動装置５と下
部振れ止め装置６とを同調して旋回させることができ
る。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオーガ駆
動装置旋回機構の油圧回路は、杭打機のリーダに昇降可
能に設けたオーガ駆動装置を、左右一対のリンクと各リ
ンクをそれぞれ回動するシリンダとで構成されるオーガ
駆動装置旋回リンク機構で支持するともに、リーダ下部
に設けた下部振れ止め装置を左右一対のリンクと、各リ
ンクをそれぞれ回動するシリンダとで構成される下部振
れ止め装置旋回リンク機構で支持し、オーガ駆動装置旋
回リンク機構の一方のシリンダと下部振れ止め装置旋回
リンク機構の一方のシリンダとを、両シリンダと同容量
のダミーシリンダを有する油圧回路で接続し、オーガ駆
動装置旋回リンク機構の他方のシリンダと下部振れ止め
装置旋回リンク機構の他方のシリンダとを、両シリンダ
と同容量のダミーシリンダを有する油圧回路で接続した
ので、オーガ駆動装置旋回リンク機構のシリンダと下部
振れ止め装置旋回リンク機構のシリンダとが同調して同
じストローク分伸縮するから、簡単な構成の油圧回路で
オーガ駆動装置と下部振れ止め装置とを同調して旋回さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施形態例を示す油圧回路図であ
る。
【図２】 図３のＩＩ−ＩＩ断面図である。
【図３】 同じく杭打機の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
１…杭打機、３…リーダ、５…オーガ駆動装置、６…下
部振れ止め装置、７…３軸オーガ、１１…オーガ駆動装
置旋回リンク機構１３のリンク、１２Ｌ，１２Ｒ…オー
ガ駆動装置旋回リンク機構１３のシリンダ、１３…オー
ガ駆動装置旋回リンク機構、１４…下部振れ止め装置旋
回リンク機構、１６…下部振れ止め装置旋回リンク機構
１４のリンク、１７Ｌ，１７Ｒ…下部振れ止め装置旋回
リンク機構１４のシリンダ、１８…油圧回路、１９…右
側回路、２０…左側回路、２１…右側回路１９のダミー
シリンダ、２３…左側回路２０のダミーシリンダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−156629（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 5/02 E21B 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 杭打機のリーダに昇降可能に設けたオー
    ガ駆動装置と、リーダ下部に設けた下部振れ止め装置と
    を油圧操作により一体に旋回するオーガ駆動装置旋回機
    構の油圧回路において、前記オーガ駆動装置を、左右一
    対のリンクと各リンクをそれぞれ回動するシリンダとで
    構成されるオーガ駆動装置旋回リンク機構で支持すると
    もに、前記下部振れ止め装置を左右一対のリンクと、各
    リンクをそれぞれ回動するシリンダとで構成される下部
    振れ止め装置旋回リンク機構で支持し、オーガ駆動装置
    旋回リンク機構の一方のシリンダと下部振れ止め装置旋
    回リンク機構の一方のシリンダとを、両シリンダと同容
    量のダミーシリンダを有する油圧回路で接続し、オーガ
    駆動装置旋回リンク機構の他方のシリンダと下部振れ止
    め装置旋回リンク機構の他方のシリンダとを、両シリン
    ダと同容量のダミーシリンダを有する油圧回路で接続し
    たことを特徴とするオーガ駆動装置旋回機構の油圧回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101770714B1 (ko) * 2016-10-14 2017-08-23 모두나와 주식회사 광고기능이 구비된 전기 오토바이

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