JP3151179U - プレスアッセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】プレスアッセンブリに設けられた支持部材の結合が、高い耐荷量を保証して簡単となるプレスアッセンブリを提供する。【解決手段】プレスレベル13に対して平行な結合エレメント5の延在長さが、ロール軸3,4の間の内法の間隔よりも小さく寸法設定されているようにした。結合エレメント5をより短く軽量に形成することができ、多種多様に支持部材の間に配置することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、ペーパウェブ、カートンウェブ、ティッシュウェブまたは別の繊維材料ウェブを製作しかつ/または加工するための機械内で前記ウェブを脱水するかまたは艶出しするためのプレスアッセンブリであって、プレスロールとカウンタロールとによって形成された少なくとも1つのプレスギャップが設けられており、プレスロールとカウンタロールとのロール軸が、少なくともロール端部で、別個の支持部材に支承されており、プレスロールが、回転するロールジャケットを有しており、該ロールジャケットが、圧着エレメントを介してカウンタロールに対して押圧されるようになっており、少なくとも1つのロール端部の、向かい合って位置する支持部材が、複数の結合エレメントを介して互いに解離可能に結合されている形式のものに関する。
このような形式の支持結合部は、たとえば欧州特許出願公開第531491号明細書に記載される。この場合、大きな引張力を吸収するほかに、結合エレメントによって、ロールの熱的な長さ変化による支持部材の間の相対移動も、ロール軸の撓みに基づく支持部材の相対傾動も可能となる。
このために現在使用されるタイバーは相応に大きくて重い。したがって、タイバーの組付けを容易にするためには、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第102005038838号明細書に記載された補助装置が必要となる。これによって、手間が付加的に高められる。
結合エレメントの重量を、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第10156147号明細書に記載されているように、プラスチックの使用によって減少させる試みは、しばしば、このような形式のプレスアッセンブリにおける高い負荷で頓挫する。
したがって、本考案の課題は、プレスアッセンブリに設けられた支持部材の結合が、高い耐荷量を保証して簡単となるようにすることである。
この課題を解決するために本考案の構成では、プレスレベルに対して平行な結合エレメントの延在長さが、ロール軸の間の内法の間隔よりも小さく寸法設定されているようにした。
本考案の有利な構成によれば、少なくとも1つ、有利には複数の結合エレメントが、ロール軸の間に配置されている。
本考案の有利な構成によれば、2つの支持部材を結合するために、少なくとも4つ、有利には少なくとも8つの結合エレメントが使用されるようになっている。
本考案の有利な構成によれば、2つの支持部材を結合するために、多くとも24個、有利には多くとも16個の結合エレメントが使用されるようになっている。
本考案の有利な構成によれば、結合エレメントが、タイバーとして形成されている。
本考案の有利な構成によれば、タイバーが、その端部に、有利にはハンマヘッド状の肉厚部を有しており、該肉厚部が、支持部材の切欠き内に支承されている。
本考案の有利な構成によれば、タイバーが、プレスレベルに対して平行に支持部材の切欠き内に押込み可能である。
本考案の有利な構成によれば、プレスレベルの両側に、軸平行に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠きが設けられている。
本考案の有利な構成によれば、プレスレベルの両側に、軸平行に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するためのそれぞれ複数の切欠きが設けられている。
本考案の有利な構成によれば、タイバーが、プレスレベルに対して垂直に支持部材の切欠き内に押込み可能である。
本考案の有利な構成によれば、プレスレベルの両側に、該プレスレベルに対して垂直に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するための複数の切欠きが設けられている。
本考案の有利な構成によれば、プレスレベルの両側に、該プレスレベルに対して垂直に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠きが設けられている。
本考案の有利な構成によれば、切欠きが、それぞれ支持部材の長さの25〜50%にわたってプレスレベルに対して横方向に延びている。
本考案の有利な構成によれば、プレスレベルを基準として反対の側に位置する少なくとも2つの切欠きが、プレスレベルにまで達していて、互いに移行している。
本考案の有利な構成によれば、結合エレメントが、プレスレベルに対して平行に延びている。
本考案の有利な構成によれば、結合エレメントが、プレスレベルに対して平行に250〜700mmの間の長さを有している。
本考案の有利な構成によれば、押込み方向で見た結合エレメントの幅が、50〜250mmの間に寸法設定されている。
本考案の有利な構成によれば、押込み方向に対して横方向で見た結合エレメントの幅が、該結合エレメントの長さの1〜10%の間に寸法設定されている。
本考案の有利な構成によれば、結合エレメントが、鋼またはチタン合金から成っている。
本考案によって、結合エレメントをより短くひいては軽量に形成することができるだけでなく、多種多様に支持部材の間に配置することもできる。
これによって、特にロール軸の間のこれまで使用されていない領域が使用される。したがって、少なくとも1つ、有利には複数の結合エレメントが、ロール軸の間に配置されていることが望ましい。
結合エレメントのより僅かな重量のため、結合部材の組付けおよび取外しの場合の取扱いが著しく簡単となる。さらに、結合エレメントの僅かな延在長さのため、たいてい組付け補助手段を省略することもできる。
これらの利点は、結合エレメントの構成および配置を無視して使用することができる。しかし、たいていの事例では、結合エレメントが、プレスレベルに対して平行にまたはプレスレベルに対して僅かに傾けられて延びていて、タイバーとして形成されていると有利である。
負荷を可能な限り多くの小さな結合エレメントに分配することができるようにするためには、2つの支持部材を結合するために、少なくとも4つ、有利には少なくとも8つの結合エレメントが使用されることが望ましい。しかし、組付け手間を制限するためには、2つの支持部材を結合するために、多くとも24個、有利には多くとも16個の結合エレメントが使用されると有利である。
支持部材の間の簡単な形状接続的な結合を実現するためには、タイバーが、その端部に、有利にはハンマヘッド状の肉厚部を有しており、この肉厚部が、支持部材の相応の切欠き内に支承されていることが望ましい。
この場合、前方からプレスアッセンブリにより良好に近づくことができるようにするため、タイバーが、プレスレベルに対して平行に支持部材の切欠き内に押込み可能であると有利であり得る。この場合、タイバーはプレスレベルに対して平行にまたはプレスレベルに対して傾けられて延びていてよい。
この場合、支持部材の特別な要求ならびに構造に相応して、プレスレベルの両側に、軸平行に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠きまたはプレスレベルの両側に、軸平行に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するためのそれぞれ複数の切欠きが設けられていてよい。
しかし、たいてい熱に起因した、支持部材の間の軸平行な相対移動を可能にすることに関する利点は、タイバーが、プレスレベルに対して垂直にまたは少なくともほぼ垂直に支持部材の切欠き内に押込み可能である場合に得られる。支持部材の熱的な軸方向移動またはロール軸の撓みに基づく支持部材の傾動の場合には、結合エレメントが相応に垂線から旋回させられるかまたは曲げられる。
ここでも、要求もしくは構造に起因して、プレスレベルの両側に、このプレスレベルに対して垂直に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するために複数の切欠きまたはプレスレベルの両側に、このプレスレベルに対して垂直に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠きが設けられていると有利であり得る。
この場合、支持部材の使用可能な面を可能な限り十分に使用することができるようにするためには、切欠きが、それぞれ支持部材の長さの25〜50%にわたってプレスレベルに対して横方向に延びていることが望ましい。
この場合、特にロール軸の間の領域の最大限の使用は、プレスレベルを基準として反対の側に位置する少なくとも2つの切欠きが、プレスレベルにまで達していて、互いに移行している場合に得られる。この一貫して延びる切欠きによって、タイバーがプレスアッセンブリの一方の側から押し込まれさえすればよいことが可能となる。
十分な安定性でありながら、最小限の重量も保証するためには、結合エレメントが、プレスレベルに対して平行に250〜700mmの間の長さを有しており、押込み方向で見た結合エレメントの幅が、50〜250mmの間に寸法設定されていることが望ましい。
結合エレメントが、特にプレスレベルに対して横方向での押込み時に軸平行な方向で十分にフレキシブルであるようにするためには、押込み方向に対して横方向で見た結合エレメントの幅が、結合エレメントの長さの1〜10%の間に寸法設定されていることが望ましい。
高い耐荷量および許容可能な製作コストのため、結合エレメントが、鋼またはチタン合金から成っていることが望ましい。
以下に、本考案を実施するための形態を図面につき詳しく説明する。
全ての構成において、プレスギャップは、回転可能なプレスロールと、回転可能なカウンタロールとによって形成される。延長されたプレスギャップを形成するためには、プレスロールが、フレキシブルなロールジャケット6を有している。このロールジャケット6は、凹状のプレス面を備えた圧着エレメント10でカウンタロールの凸状のロールジャケット7に対して押圧される。
たとえば、プレスロールは図1でカウンタロールの上方に配置されている。
さらに、繊維材料ウェブ12が、脱水のために、プレスフェルトの形のそれぞれ1つの吸水性の脱水帯材11を両側に備えて一緒にプレスギャップを通走する。しかし、択一的には、繊維材料ウェブ12が、ただ1つの脱水帯材11を備えてプレスギャップを通走してもよいし、平滑な移送帯材に相俟ってプレスギャップを通走してもよい。
ただし、繊維材料ウェブ12を艶出ししたい場合には、この繊維材料ウェブ12が単独でまたは平滑な帯材と共にウェブ走行方向14でプレスギャップを通走する。
この場合、両ロールのロール軸3,4の端部は、別個の支持部材1,2に支承されている。向かい合って位置する支持部材1,2の解離可能な結合は、それぞれタイバーの形の複数の結合エレメント5を介して行われる。
圧着エレメント10の負荷時には、支持部材1,2が互いに押し離され、緊張させられる。
別個の支持部材1,2によって、個々のロールの交換と、一方のロールジャケット6の交換とが著しく容易となる。
均一な負荷分配を達成するためには、ロール軸3,4を通って延びるプレスレベル13の両側に複数のタイバーが位置している。これらのタイバーはその両端部にハンマ状の肉厚部9を有している。この肉厚部9は支持部材1,2の相応の切欠き8内に押込み可能である。このことは、両支持部材1,2の間の解離可能な形状接続的な結合に対する根底を成している。
タイバーによって、特に結合部の緊張および解離の間のプレスレベル13に対して平行な支持部材1,2の運動が、たとえ僅かな運動であっても可能となるので、プレスレベル13に対して垂直な運動を防止する相応のガイドが設けられていると有利であり得る。
この場合、ここでプレスレベル13に対して平行に延びるタイバーは、両ロール軸3,4の間の内法の幅よりも著しく短く寸法設定されている。したがって、タイバーは支持部材1,2の全幅にわたって配置されてもよい。
タイバーは、ここでは、鋼から成っていて、ロール軸3,4の方向に約20mmの幅を有していて、プレスレベル13に対して垂直に約100mmの幅を有している。軸方向における著しく僅かな幅によって、軸方向への支持部材1,2の相対運動が可能となる。
図1に示した構成では、各支持部材1,2が、プレスレベル13の両側に、このプレスレベル13に対して横方向に延びるそれぞれ1つの切欠き8を有している。この切欠き8内にタイバーを押し込むことができる。
負荷を多数のタイバーに分配するためには、各切欠き8内に、プレスレベル13に対して垂直に相並んで位置するそれぞれ4つのタイバーが押し込まれる。両切欠き8のタイバーの間には、たとえば両支持部材1,2の間にプリロードを発生させるためのストロークエレメントのために使用することができる自由室が残されている。
これと異なり、図2による構成では、支持部材1,2の、反対の側に位置する両切欠き8がプレスレベル13にまで達している。すなわち、切欠き8が完全に支持部材1,2を貫いて延びている。このことは、支持部材1,2の全幅を使用することができ、タイバーが両側から押込み可能となるという利点を有している。
図2aには、10個の結合エレメント5を介した両支持部材1,2の間の閉鎖された結合部が示してあるのに対して、図2bには、結合エレメント5が取り出された状態で示してある。プレスアッセンブリの負荷されていない状態では、結合エレメント5がほぼ応力なしであり、これによって、結合エレメント5が容易に移動可能となる。
プレスロールのプレス力の伝達は、外側の結合エレメント5を介して、内部に位置する結合エレメント5よりも強い規模で行われる。このことを補償するためには、タイバーのために使用される材料の弾性率が可能な限り僅かであることが望ましい。
これによって、重量を慣用のタイバーに比べて約75%だけ減少させることができるので、組付け/取外しだけでなく、構造も簡単となる。なぜならば、付加的な補助手段を省略することもできるからである。
1 支持部材、 2 支持部材、 3 ロール軸、 4 ロール軸、 5 結合エレメント、 6 ロールジャケット、 7 ロールジャケット、 8 切欠き、 9 肉厚部、 10 圧着エレメント、 11 脱水帯材、 12 繊維材料ウェブ、 13 プレスレベル、 14 ウェブ走行方向
Claims (19)
- ペーパウェブ、カートンウェブ、ティッシュウェブまたは別の繊維材料ウェブ(12)を製作しかつ/または加工するための機械内で前記ウェブを脱水するかまたは艶出しするためのプレスアッセンブリであって、プレスロールとカウンタロールとによって形成された少なくとも1つのプレスギャップが設けられており、プレスロールとカウンタロールとのロール軸(3,4)が、少なくともロール端部で、別個の支持部材(1,2)に支承されており、プレスロールが、回転するロールジャケット(6)を有しており、該ロールジャケット(6)が、圧着エレメント(10)を介してカウンタロールに対して押圧されるようになっており、少なくとも1つのロール端部の、向かい合って位置する支持部材(1,2)が、複数の結合エレメント(5)を介して互いに解離可能に結合されている形式のものにおいて、
プレスレベル(13)に対して平行な結合エレメント(5)の延在長さが、ロール軸(3,4)の間の内法の間隔よりも小さく寸法設定されていることを特徴とする、プレスアッセンブリ。 - 少なくとも1つ、有利には複数の結合エレメント(5)が、ロール軸(3,4)の間に配置されている、請求項1記載のプレスアッセンブリ。
- 2つの支持部材(1,2)を結合するために、少なくとも4つ、有利には少なくとも8つの結合エレメント(5)が使用されるようになっている、請求項1または2記載のプレスアッセンブリ。
- 2つの支持部材(1,2)を結合するために、多くとも24個、有利には多くとも16個の結合エレメント(5)が使用されるようになっている、請求項1から3までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- 結合エレメント(5)が、タイバーとして形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- タイバーが、その端部に、有利にはハンマヘッド状の肉厚部(9)を有しており、該肉厚部(9)が、支持部材(1,2)の切欠き(8)内に支承されている、請求項5記載のプレスアッセンブリ。
- タイバーが、プレスレベル(13)に対して平行に支持部材(1,2)の切欠き(8)内に押込み可能である、請求項5または6記載のプレスアッセンブリ。
- プレスレベル(13)の両側に、軸平行に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠き(8)が設けられている、請求項7記載のプレスアッセンブリ。
- プレスレベル(13)の両側に、軸平行に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するためのそれぞれ複数の切欠き(8)が設けられている、請求項7記載のプレスアッセンブリ。
- タイバーが、プレスレベル(13)に対して垂直に支持部材(1,2)の切欠き(8)内に押込み可能である、請求項5または6記載のプレスアッセンブリ。
- プレスレベル(13)の両側に、該プレスレベル(13)に対して垂直に相並んで配置される1つまたはそれ以上のタイバーを収容するための複数の切欠き(8)が設けられている、請求項10記載のプレスアッセンブリ。
- プレスレベル(13)の両側に、該プレスレベル(13)に対して垂直に相並んで配置される複数のタイバーを収容するためのそれぞれ1つの切欠き(8)が設けられている、請求項10記載のプレスアッセンブリ。
- 切欠き(8)が、それぞれ支持部材(1,2)の長さの25〜50%にわたってプレスレベル(13)に対して横方向に延びている、請求項11または12記載のプレスアッセンブリ。
- プレスレベル(13)を基準として反対の側に位置する少なくとも2つの切欠き(8)が、プレスレベル(13)にまで達していて、互いに移行している、請求項11から13までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- 結合エレメント(5)が、プレスレベル(13)に対して平行に延びている、請求項1から14までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- 結合エレメント(5)が、プレスレベル(13)に対して平行に250〜700mmの間の長さを有している、請求項15記載のプレスアッセンブリ。
- 押込み方向で見た結合エレメント(5)の幅が、50〜250mmの間に寸法設定されている、請求項7から16までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- 押込み方向に対して横方向で見た結合エレメント(5)の幅が、該結合エレメント(5)の長さの1〜10%の間に寸法設定されている、請求項7から17までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
- 結合エレメント(5)が、鋼またはチタン合金から成っている、請求項1から18までのいずれか1項記載のプレスアッセンブリ。
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