JP3151067B2 - 金属上めっき処理法 - Google Patents
金属上めっき処理法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属上めっき処理法に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属上めっき法としては、例えば
図2に示すように、アルミニウムのような金属の被塗物
1を、酸化亜鉛の溶液中に浸漬して被塗物1上に亜鉛置
換被膜8を形成する。この被膜8は被塗物1を次工程の
めっき浴に浸漬した際被塗物1が溶解するのを防止する
とともに、めっきの密着性を向上させるためのものであ
り、通常約1〜3μm の厚さに設ける。次いでその上に
銅めっきにより膜厚約1〜10μm に銅層9を設ける。銅
めっきはめっきの平滑性を向上させ、つき回りを向上さ
せるために行われ、電気めっきあるいは化学めっきによ
り行われる。その上にニッケル電気めっきにより半光沢
ニッケルめっき層4を膜厚約5〜20μm に設け、さらに
光沢ニッケル電気めっき層5を膜厚約5〜20μm に設け
る。光沢ニッケルめっき層5は硫黄を含む組成となって
おり、半光沢ニッケルめっきより自然電位が低く、腐食
孔が半光沢ニッケルめっき層4に達した際半光沢ニッケ
ルめっき層4は、光沢ニッケルめっき層5によりアノー
ド防食を受け素地方向への腐食を緩和することができ
る。その上にジュールニッケル電気めっきによりニッケ
ルめっき層6を膜厚1〜3μm に設け、さらに電気クロ
ムめっきにより装飾用クロムめっき層7を膜厚約0.1 〜
0.5 μm に設ける。装飾用クロムめっき層7は耐食性を
向上させるためマイクロポーラスをジュールニッケルに
より形成される。
図2に示すように、アルミニウムのような金属の被塗物
1を、酸化亜鉛の溶液中に浸漬して被塗物1上に亜鉛置
換被膜8を形成する。この被膜8は被塗物1を次工程の
めっき浴に浸漬した際被塗物1が溶解するのを防止する
とともに、めっきの密着性を向上させるためのものであ
り、通常約1〜3μm の厚さに設ける。次いでその上に
銅めっきにより膜厚約1〜10μm に銅層9を設ける。銅
めっきはめっきの平滑性を向上させ、つき回りを向上さ
せるために行われ、電気めっきあるいは化学めっきによ
り行われる。その上にニッケル電気めっきにより半光沢
ニッケルめっき層4を膜厚約5〜20μm に設け、さらに
光沢ニッケル電気めっき層5を膜厚約5〜20μm に設け
る。光沢ニッケルめっき層5は硫黄を含む組成となって
おり、半光沢ニッケルめっきより自然電位が低く、腐食
孔が半光沢ニッケルめっき層4に達した際半光沢ニッケ
ルめっき層4は、光沢ニッケルめっき層5によりアノー
ド防食を受け素地方向への腐食を緩和することができ
る。その上にジュールニッケル電気めっきによりニッケ
ルめっき層6を膜厚1〜3μm に設け、さらに電気クロ
ムめっきにより装飾用クロムめっき層7を膜厚約0.1 〜
0.5 μm に設ける。装飾用クロムめっき層7は耐食性を
向上させるためマイクロポーラスをジュールニッケルに
より形成される。
【0003】ここで、ジュールニッケルめっきは、クロ
ムめっきの耐食性を向上させるためにクロムめっきにマ
イクロポーラスを形成させるために行うめっきであり、
液中に粒径0.02μm 前後の微粒子を浮遊させ、この微粒
子をニッケルめっき中に共析させる。共析した微粒子上
にはクロムめっきが付着しないためクロムめっきは、多
孔性を有したマイクロポーラスクロムめっきとなる。
ムめっきの耐食性を向上させるためにクロムめっきにマ
イクロポーラスを形成させるために行うめっきであり、
液中に粒径0.02μm 前後の微粒子を浮遊させ、この微粒
子をニッケルめっき中に共析させる。共析した微粒子上
にはクロムめっきが付着しないためクロムめっきは、多
孔性を有したマイクロポーラスクロムめっきとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の金属上めっき法にあっては、腐食環境が厳し
い地域では、腐食孔の腐食が進行し被塗物素材に達した
場合あるいは外力が加わって、めっきが破壊された場
合、被塗物素材より自然電位の高い金属めっきが施され
ているため、雨水または融雪塩等を含むスプラッシュ等
が本体に触れた場合に、被塗物素材と金属めっき界面に
てガルバニック腐食が発生し、電位的に低い被塗物素材
が優先的に腐食されるという問題点があった。
うな従来の金属上めっき法にあっては、腐食環境が厳し
い地域では、腐食孔の腐食が進行し被塗物素材に達した
場合あるいは外力が加わって、めっきが破壊された場
合、被塗物素材より自然電位の高い金属めっきが施され
ているため、雨水または融雪塩等を含むスプラッシュ等
が本体に触れた場合に、被塗物素材と金属めっき界面に
てガルバニック腐食が発生し、電位的に低い被塗物素材
が優先的に腐食されるという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、このよ
うな従来の問題点に着目してなされたもので、被塗物の
金属素材に、2重結合を組成中に有するポリブタジエン
系樹脂と、この樹脂100 重量部に対しアマイド変成アク
リル樹脂1〜70重量部を含む樹脂組成物を塗布し、その
後化学めっきを行うことを特徴とする金属上めっき処理
法に関するものである。
うな従来の問題点に着目してなされたもので、被塗物の
金属素材に、2重結合を組成中に有するポリブタジエン
系樹脂と、この樹脂100 重量部に対しアマイド変成アク
リル樹脂1〜70重量部を含む樹脂組成物を塗布し、その
後化学めっきを行うことを特徴とする金属上めっき処理
法に関するものである。
【0006】以下本発明を図面に基いて説明する。図1
は、本発明の一実施例の方法により被塗物の金属素材上
に設けためっき層を示す図である。この例において、被
塗物1上にポリブタジエン系樹脂およびアマイド変成ア
クリル樹脂を成分とする樹脂組成物から成る被膜2を膜
厚約5〜10μm に設ける。上記樹脂組成物は、ポリブタ
ジエン系樹脂と、この樹脂100 重量部に対しアマイド変
成アクリル樹脂1〜70重量部を樹脂成分として含む。ポ
リブタジエン系樹脂100 重量部に対してアマイド変成ア
クリル樹脂が1重量部未満では、素地に対する密着力が
低下し、一方70重量部を超えると次工程の銅めっきと付
着力が低下する。
は、本発明の一実施例の方法により被塗物の金属素材上
に設けためっき層を示す図である。この例において、被
塗物1上にポリブタジエン系樹脂およびアマイド変成ア
クリル樹脂を成分とする樹脂組成物から成る被膜2を膜
厚約5〜10μm に設ける。上記樹脂組成物は、ポリブタ
ジエン系樹脂と、この樹脂100 重量部に対しアマイド変
成アクリル樹脂1〜70重量部を樹脂成分として含む。ポ
リブタジエン系樹脂100 重量部に対してアマイド変成ア
クリル樹脂が1重量部未満では、素地に対する密着力が
低下し、一方70重量部を超えると次工程の銅めっきと付
着力が低下する。
【0007】樹脂被膜2を塗布した後、クロム酸溶液に
よりエッチングを行い表面をポーラスにする。その後化
学銅めっきの反応性を向上させるため活性化処理を行
い、化学銅めっき層3を膜厚約1〜3μm に設ける。以
降のめっきは、半光沢ニッケルめっき、光沢ニッケルめ
っき、ジュールニッケルめっき、クロムめっきの順に行
い、半光沢ニッケルめっき層4、光沢ニッケルめっき層
5、ジュールニッケルめっき層6およびクロムめっき層
7を設ける。なお、化学銅めっき層3は化学ニッケルめ
っき層でもよい。
よりエッチングを行い表面をポーラスにする。その後化
学銅めっきの反応性を向上させるため活性化処理を行
い、化学銅めっき層3を膜厚約1〜3μm に設ける。以
降のめっきは、半光沢ニッケルめっき、光沢ニッケルめ
っき、ジュールニッケルめっき、クロムめっきの順に行
い、半光沢ニッケルめっき層4、光沢ニッケルめっき層
5、ジュールニッケルめっき層6およびクロムめっき層
7を設ける。なお、化学銅めっき層3は化学ニッケルめ
っき層でもよい。
【0008】
【作用】次に作用を説明する。金属素材とめっき層との
間に樹脂被膜を形成させることにより、腐食が進行した
場合あるいは外力によりめっきが破壊された場合、腐食
反応を樹脂被膜の絶縁作用により防止することができ
る。
間に樹脂被膜を形成させることにより、腐食が進行した
場合あるいは外力によりめっきが破壊された場合、腐食
反応を樹脂被膜の絶縁作用により防止することができ
る。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例につき説明
する。 実施例1 被塗物素材(JIS H 5202に規定されるAC4C材)を脱脂、
洗浄した後に、ポリブタジエン系樹脂(NISSO-PB-B200
0、日本曹達(株)製、商品名)100 重量部とアマイド
変成アクリル樹脂(アマイド20%含有)30重量部から得
られた樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40
%より成る芳香族系溶剤にてスプレー粘度、フォードカ
ップ15秒/FC #4 に調整し、君田塗装機工業製W85 、霧
化圧4 kgf/cm2 でスプレー塗装し膜厚5〜10μm に塗
布した。塗布後、電気温風焼付炉にて120 ℃で20分間乾
燥させた。次に無水クロム酸350 〜400 g/L、硫酸35
0 〜400 g/Lの65℃水溶液に5〜10分間浸漬し樹脂塗
布物の表面をエッチングし微細孔をもうけた。
する。 実施例1 被塗物素材(JIS H 5202に規定されるAC4C材)を脱脂、
洗浄した後に、ポリブタジエン系樹脂(NISSO-PB-B200
0、日本曹達(株)製、商品名)100 重量部とアマイド
変成アクリル樹脂(アマイド20%含有)30重量部から得
られた樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40
%より成る芳香族系溶剤にてスプレー粘度、フォードカ
ップ15秒/FC #4 に調整し、君田塗装機工業製W85 、霧
化圧4 kgf/cm2 でスプレー塗装し膜厚5〜10μm に塗
布した。塗布後、電気温風焼付炉にて120 ℃で20分間乾
燥させた。次に無水クロム酸350 〜400 g/L、硫酸35
0 〜400 g/Lの65℃水溶液に5〜10分間浸漬し樹脂塗
布物の表面をエッチングし微細孔をもうけた。
【0010】次に樹脂塗布物を活性化するため、塩化パ
ラジウム0.1 〜0.2 g/L、塩化第1スズ10〜20g/
L、塩酸200 〜250 mL/Lに調整した溶液に30〜40℃で
1〜3分間浸漬し、その後塩酸100 〜150 mL/Lに調整
した溶液に30〜40℃で1〜3分間浸漬し活性化処理を行
った。次に硫酸銅7g/L、ホルマリン20mL/L、カセ
イソーダ10g/Lに調整した溶液にて、1分間浸漬し化
学銅めっき被膜1μm を形成させた。
ラジウム0.1 〜0.2 g/L、塩化第1スズ10〜20g/
L、塩酸200 〜250 mL/Lに調整した溶液に30〜40℃で
1〜3分間浸漬し、その後塩酸100 〜150 mL/Lに調整
した溶液に30〜40℃で1〜3分間浸漬し活性化処理を行
った。次に硫酸銅7g/L、ホルマリン20mL/L、カセ
イソーダ10g/Lに調整した溶液にて、1分間浸漬し化
学銅めっき被膜1μm を形成させた。
【0011】次にNiSO4 300 〜350 g/L、NiCl2 38〜
47g/L、H3BO3 45〜48g/L、光沢剤(アクナLF、奥
野製薬工業(株)製、商品名)0.6 〜1.2 mL/Lに調整
した溶液において半光沢ニッケル電気めっきを行った。
処理は15分間行い膜厚10μmの被膜を得た。次いでNiSO
4 270 〜300 g/L、NiCl2 45〜90g/L、H3BO3 40〜
50g/L、1次光沢剤(アクナB-40 B-10 、奥野製薬工
業(株)製、商品名)10〜50mL/L、2次光沢剤(アク
ナB-40 B-40 、奥野製薬工業(株)製、商品名)5〜7
mL/Lに調整した溶液において光沢ニッケルめっきを行
った。処理は15分間行い膜厚10μm の被膜を得た。その
後、NiSO4 250 〜350 g/L、NiCl2 40〜60g/L、H3
BO3 35〜45g/L、添加剤(シールニッケルパウダー93
SF、奥野製薬工業(株)製、商品名)10〜20mL/Lに調
整した溶液においてジュールニッケルめっきを行った。
3分間処理し膜厚1μm の被膜を得た。
47g/L、H3BO3 45〜48g/L、光沢剤(アクナLF、奥
野製薬工業(株)製、商品名)0.6 〜1.2 mL/Lに調整
した溶液において半光沢ニッケル電気めっきを行った。
処理は15分間行い膜厚10μmの被膜を得た。次いでNiSO
4 270 〜300 g/L、NiCl2 45〜90g/L、H3BO3 40〜
50g/L、1次光沢剤(アクナB-40 B-10 、奥野製薬工
業(株)製、商品名)10〜50mL/L、2次光沢剤(アク
ナB-40 B-40 、奥野製薬工業(株)製、商品名)5〜7
mL/Lに調整した溶液において光沢ニッケルめっきを行
った。処理は15分間行い膜厚10μm の被膜を得た。その
後、NiSO4 250 〜350 g/L、NiCl2 40〜60g/L、H3
BO3 35〜45g/L、添加剤(シールニッケルパウダー93
SF、奥野製薬工業(株)製、商品名)10〜20mL/Lに調
整した溶液においてジュールニッケルめっきを行った。
3分間処理し膜厚1μm の被膜を得た。
【0012】最後に、CrO3 200〜300 g/L、H2SO4 1
〜3g/Lに調整した溶液においてクロムめっきを行っ
た。5分間処理し膜厚0.3 μm のマイクロポーラスクロ
ムめっき被膜を得た。
〜3g/Lに調整した溶液においてクロムめっきを行っ
た。5分間処理し膜厚0.3 μm のマイクロポーラスクロ
ムめっき被膜を得た。
【0013】実施例2 実施例1と同様の前記被塗物素材を脱脂、洗浄した後、
前記ポリブタジエン系樹脂100 重量部とアマイド変成ア
クリル樹脂(アマイド10%含有)70重量部から得られた
樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40%とよ
り成る芳香族溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC #4 )に
調整し、スプレー塗布にて膜厚5〜10μm に塗布し120
℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は実施例1と同
様に行った。
前記ポリブタジエン系樹脂100 重量部とアマイド変成ア
クリル樹脂(アマイド10%含有)70重量部から得られた
樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40%とよ
り成る芳香族溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC #4 )に
調整し、スプレー塗布にて膜厚5〜10μm に塗布し120
℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は実施例1と同
様に行った。
【0014】実施例3 実施例1と同様の前記被塗布物素材を脱脂、洗浄した後
に前記ポリブタジエン系樹脂100 重量部とアマイド変成
アクリル樹脂(アマイド30%含有)5重量部から得られ
た樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40%と
より成る芳香族溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC #4 )
に調整し、スプレー塗装にて膜厚5〜10μm に塗布し12
0 ℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は実施例1と
同様に行った。
に前記ポリブタジエン系樹脂100 重量部とアマイド変成
アクリル樹脂(アマイド30%含有)5重量部から得られ
た樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40%と
より成る芳香族溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC #4 )
に調整し、スプレー塗装にて膜厚5〜10μm に塗布し12
0 ℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は実施例1と
同様に行った。
【0015】比較例1 めっき処理のみを実施例1と同様に行い樹脂組成物の塗
布は行わなかった。
布は行わなかった。
【0016】比較例2 実施例1と同様の被塗物素材を脱脂、洗浄した後にポリ
ブタジエン系樹脂100重量部とアクリル樹脂10部から得
られた樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40
%とより成る芳香族系溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC
#4 )に調整し、スプレー塗装にて膜厚5〜10μm に塗
布し120 ℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は行わ
なかった。
ブタジエン系樹脂100重量部とアクリル樹脂10部から得
られた樹脂組成物をトルエン60%とソルベントナフサ40
%とより成る芳香族系溶剤にてスプレー粘度(15秒/FC
#4 )に調整し、スプレー塗装にて膜厚5〜10μm に塗
布し120 ℃で20分間乾燥させた。次のめっき処理は行わ
なかった。
【0017】以上の各実施例および比較例において得ら
れた被膜の性能を試験した。 (1) 耐塩水噴霧性 JIS Z-2371に準拠した塩水噴霧試験を20日間行った。
尚、試験片はあらかじめ素地に達するような傷をポンチ
にて入れた。 評価は、被塗布物腐食程度で ○は、錆進行なし △は、錆進行あり ×は、錆進行大にて評価した。
れた被膜の性能を試験した。 (1) 耐塩水噴霧性 JIS Z-2371に準拠した塩水噴霧試験を20日間行った。
尚、試験片はあらかじめ素地に達するような傷をポンチ
にて入れた。 評価は、被塗布物腐食程度で ○は、錆進行なし △は、錆進行あり ×は、錆進行大にて評価した。
【0018】(2) 密着性試験 カッターナイフを使用し素地に達する一辺が2mmのごば
ん目を25個を作り、粘着テープをごばん目に密着させ0.
5 mm/s以上の速さで引き離した。評価は、めっきの剥
れ程度で ○は、剥れなし △は、一部剥れあり ×は、全面剥れ にて評価した。これらの試験結果を表1に示す。
ん目を25個を作り、粘着テープをごばん目に密着させ0.
5 mm/s以上の速さで引き離した。評価は、めっきの剥
れ程度で ○は、剥れなし △は、一部剥れあり ×は、全面剥れ にて評価した。これらの試験結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の金
属上めっき処理法は、金属上めっき処理法において、被
塗物の金属素材にポリブタジエン系樹脂と、この樹脂10
0 重量部に対してアマイド変成アクリル樹脂1〜70重量
部を含む樹脂組成物を塗布した後に、化学めっきを行う
構成にしたことにより、 イ)めっき表面からの腐食孔が進行した時に、樹脂塗布
物層にて腐食孔を止めることができる、 ロ)外観平滑性が得られる、 ハ)めっき密着性を向上させることができる と言う効果が得られる。
属上めっき処理法は、金属上めっき処理法において、被
塗物の金属素材にポリブタジエン系樹脂と、この樹脂10
0 重量部に対してアマイド変成アクリル樹脂1〜70重量
部を含む樹脂組成物を塗布した後に、化学めっきを行う
構成にしたことにより、 イ)めっき表面からの腐食孔が進行した時に、樹脂塗布
物層にて腐食孔を止めることができる、 ロ)外観平滑性が得られる、 ハ)めっき密着性を向上させることができる と言う効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例の方法により得られためっき
層で被覆した金属素材の断面図である。
層で被覆した金属素材の断面図である。
【図2】従来法により得られためっき層で被覆した金属
素材の断面図である。
素材の断面図である。
1 被塗物 2 樹脂組成物から成る被膜 3 銅めっき層 4 半光沢ニッケルめっき層 5 光沢ニッケルめっき層 6 ジュールニッケルめっき層 7 装飾用クロムめっき層 8 亜鉛置換被膜 9 銅層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福永 幹男 兵庫県尼崎市南塚口町6丁目10番73号 神東塗料株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/00 - 18/54
Claims (1)
- 【請求項1】 金属上めっき処理法において、被塗物の
金属素材にポリブタジエン系樹脂と、この樹脂100 重量
部に対してアマイド変成アクリル樹脂1〜70重量部を含
む樹脂組成物を塗布した後に、化学めっきを行うことを
特徴とする金属上めっき処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25472292A JP3151067B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属上めっき処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25472292A JP3151067B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属上めっき処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101053A JPH06101053A (ja) | 1994-04-12 |
JP3151067B2 true JP3151067B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17268942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25472292A Expired - Fee Related JP3151067B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 金属上めっき処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3151067B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100830970B1 (ko) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | 주식회사 갤트로닉스 코리아 | 도금정착잉크 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP25472292A patent/JP3151067B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06101053A (ja) | 1994-04-12 |
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