JP3150887U - ネット地 - Google Patents
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Abstract
Description
特に、ネット状に製織又は製編した後に、熱風型加熱機により、熱風に曝して交点を融着させるネット地では、その交点は芯成分同士が接することなく、各鞘成分の表面のみが融着した状態となり、フィラメントが単に重なった状態となんら変わらない厚みを有していた。
また、このようなネット地の凹凸は、触ったときの感触(風合い)を悪くするだけでなく、空気が通り抜ける際の抵抗となることから、通気性を阻害する要因にもなっていた。さらに、交点部に汚れが付着し易くなり、付着した汚れも落とし難くしていた。
さらに、このような害虫対策として、目合いが細かく、かつ、均一な精度を有する目合いのネット地が必要とされている。
また、キラキラする光の反射は、害虫が忌避する効果があることが知られていることから、ネット地にこのような効果を奏するような何らかの手段を講じる必要がある。
具体的には、カレンダー加工は、ネット地を加圧しつつ、加熱する製法であるため、ネット状に編織されたネット地の交点は、圧縮された状態で各フィラメントの鞘成分同士が融解されることから、交点の鞘成分が、完全に融合するとともに、潰れた状態で融着される。これにより、ネット地の交点を、強固に融着することができる。
このように平滑化されたネット地は、その表面が滑らかになり、通風時の抵抗が減少し、通気性を向上させることができる。また、交点部に汚れが付着し難く、付着したときでも汚れを簡単に落とすことができる。
さらに、カレンダー加工により、ネット地表面に光沢が付与される。これにより、キラキラと光を反射させることができるため、害虫忌避性及び意匠性を向上させることができる。
このようにネット地に、光を反射する反射糸や物質を付与することで、害虫忌避性及び意匠性をさらに向上させることができる。
これにより、例えば、本考案のネット地を農業用の防虫ネットとして使用するときに、この袋とじ部に線材(棒材)を挿入し、この線材を支柱や梁等に係止することで、簡単にネットの張設ができる。
また、この袋とじ部に所定の間隔をおいて切込口を開口させることで、線材(棒材)をいずれの切込口からでも挿入させることができ、ネットの張設が容易になる。
これにより、微小な害虫の進入を阻止し、農作物を害虫の被害から守ることができる。
図1は、本実施形態に係るネット地の構成を示す概略図であり、図2は、本実施形態に係るネット地の断面を示す図である。また、図3は、本実施形態に係るネット地がカレンダー加工機により平滑化処理される工程図である。
図4は、本実施形態に係るネット地に表出された模様部を示す図であり、図5は、本実施形態に係るネット地の袋とじ部を示す概略斜視図である。
このネット地1は、緯糸2及び経糸3ともに、熱融着性繊維からなり、カレンダー加工により、加熱・加圧されることで、緯糸2及び経糸3の交点4が熱融着されるとともに、ネット地1全体が平滑化されている。
また、本実施形態の熱融着性繊維は、目合いを細かくしたときに、通気性が確保されるように、繊度15〜30デニールの細いモノフィラメントで構成されている。
近年、農作物に被害を及ぼしている、コナジラミ類やアザミウマ類などの微小な害虫は、目合い0.3mmを超えるネット地を通過し、目合い0.3mm以下ではほぼ通過できないことが確認されていることから、目合い(X,Y)を0.2〜0.3mmとすることにより、これらの侵入を確実に阻止できる。
具体的には、カレンダー加工機100は、鞘成分2a,3aの融点より高い温度に加温された上下の熱ロール101を備えている。そして、この熱ロール101aと熱ロール101b間に、製編又は製織されたネット生地が圧入されることで、交点4の鞘成分2a,3aが熱融着されるとともに、ネット生地全体が圧延されて、ネット地1が形成されるようになっている。
同図に示すように、ネット地1の交点4は、鞘成分2a,3a同士が完全に一体化して融合するとともに、潰れて平滑化されている。このように交点4が完全に融合して固着させるため、引張り強度を増大させることができる。これにより、ネット地1を農業用の防虫ネットや網戸に用いる場合において、張設するときに張力が加わっても、目合いのずれやほつれの発生がなくなるとともに、目合いの均一性を保つことができる。
さらに、交点4が平滑化されることで、通風時の抵抗が減少し、通気性が向上するとともに、ネット表面に凹凸がなくなるため、害虫が侵入する際の足場をなくすことができる。
具体的には、本実施形態では、反射糸は金属箔テープヤーンからなり、図4に示すように、反射糸が織り又は編み込まれた模様部5が、例えば、ひし形模様を表出するように、複数形成されている。
この模様部5には、反射糸が高い密度で集まることから、この部分が鏡面として機能し、光を効率的に反射させるとともに、ネット地1の美観が向上する。
また、反射糸をらせん状に織り又は編み込むことで、光をあらゆる方向に乱反射させることができ、さらに美観を向上させることができる。
例えば、光を反射する物質(アルミなどの金属)を蒸着させたり、印刷することもできる。これにより、簡単に上記と同様な効果を生じさせることもできる。
特に、フィラメントをポリエステルとすることで、ネット地に塗付される物質を安定的に定着させることができる。
これにより、ネットとしての機能を発揮しつつ、カーテンなどのインテリア用品として用いることもできる。
なお、模様部5の形状は、ひし形に限らず、丸や三角などの任意な模様や、波模様などの連続的な模様にすることもできる。
この袋とじ部6は、紐や針金、棒などの線材が挿通可能にトンネル状に形成されている。
これにより、この袋とじ部6に棒材を通して、この棒材を地中に立設したり、袋とじ部6に線材を通して、支柱や梁等に係止させることで、簡単にネットを張設することができる。
また、袋とじ部6に、所定の間隔をおいて(例えば、100mm毎)、この線材を挿通可能な切込口6aを複数開口させることもできる。
これにより、いずれの切込口6aからも線材を挿入することができるため、取り扱いが容易になる。
2 緯糸
3 経糸
4 交点
5 模様部
6 袋とじ部
6a 切込口
100 カレンダー加工機
Claims (6)
- 熱融着性繊維を編織した織物又は編物からなり、交点が熱融着されたネット地であって、
カレンダー加工により、ネット地全体が平滑化されたことを特徴とするネット地。 - 光を反射する反射糸が、所定の模様を表出するように織り又は編み込まれた請求項1記載のネット地。
- 光を反射する物質が、所定の模様を表出するように塗付された請求項1又は2記載のネット地。
- 所定の模様が編織された請求項1〜3のいずれか一項に記載のネット地。
- ネット地端部に、所定の線材が挿通可能な袋とじ部を形成するとともに、この袋とじ部に所定の間隔をおいて切込口を開口させた請求項1〜4のいずれか一項に記載のネット地。
- 目合いを0.3mm以下にした請求項1〜5のいずれか一項に記載のネット地。
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JP2009001568U JP3150887U (ja) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | ネット地 |
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SE2150652A1 (en) * | 2021-05-21 | 2022-11-22 | Svensson Ludvig Ab | An insect net lamella and method of producing the same |
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2009
- 2009-03-17 JP JP2009001568U patent/JP3150887U/ja not_active Expired - Fee Related
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SE2150652A1 (en) * | 2021-05-21 | 2022-11-22 | Svensson Ludvig Ab | An insect net lamella and method of producing the same |
SE544925C2 (en) * | 2021-05-21 | 2023-01-10 | Svensson Ludvig Ab | An insect net lamella and method of producing the same |
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