JP3150883B2 - 電動格納式ドアミラーの制御装置 - Google Patents

電動格納式ドアミラーの制御装置

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JP3150883B2
JP3150883B2 JP23902795A JP23902795A JP3150883B2 JP 3150883 B2 JP3150883 B2 JP 3150883B2 JP 23902795 A JP23902795 A JP 23902795A JP 23902795 A JP23902795 A JP 23902795A JP 3150883 B2 JP3150883 B2 JP 3150883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動によりドアミ
ラーを格納状態または起立状態にする電動格納式ドアミ
ラーの制御装置に係り、詳しくは、電動格納式ドアミラ
ーの品質と信頼性を向上させ、簡単で小型な回路により
ドアミラーの小型化小容量化が達成可能で、ドアミラー
作動時の安全性を向上させ、低コストで提供することが
可能な電動格納式ドアミラーの制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドアミラーは車体側方から突出
して取り付けられている。そのため、車庫入れ等におい
て突出したドアミラーが邪魔になることがあり、このた
め格納可能な電動格納式ドアミラーが提案されている。
電動格納式ドアミラーは、例えば実開昭63−1693
41号マイクロフィルムに開示されているように、車両
のドアパネルまたは三角窓に固着したベースの張り出し
部にシャフトを立て、シャフトに嵌挿したフレームの上
にはスプリングとクラッチギヤとを嵌挿し、クラッチ受
けにより前記スプリングを押圧したのち、クラッチ受け
をシャフトに固着する。クラッチギヤはミラーボデーに
内蔵するモータにより減速機構を介して回動するピニオ
ンギヤと噛み合うようにしてあり、モータを駆動させる
ことによりミラーボデーがシャフトを中心にして回動す
る。
【0003】この回動部分について述べると、図6及び
図7に示すように、ベース40の張り出し部41に立て
たシャフト42に、ミラーボデー起立時の回動規制手段
47を構成するストッパープレート48とボール49と
を介してミラーボデー45のフレーム44を回動自在に
嵌挿してある。ボール49は、フレーム44の下部の凹
球座(図示省略)に嵌挿され、ミラーボデー45の回動
時には、ボール49はフレーム44と共に回動し、起立
位置に至ると、図7に示すようにボール49は前記スト
ッパープレート48のストッパー段部に当接するように
してある。
【0004】また、前記張り出し部41上に固着したベ
ースプレート43上に凸部51を設ける一方、フレーム
44の下面には嵌合溝52を設け、フレーム44がシャ
フト42を中心にして回動するときは、フレーム側の前
記嵌合溝52が凸部51にガイドされながら回動する。
図8に示すようにミラーボデー45が格納位置にあると
きには、格納時の回動規制手段50を構成する凸部51
が嵌合溝52の一方の端部53に当接してミラーボデー
45の回動を停止させる。
【0005】電動格納式ドアミラーの起立または格納時
にミラーボデーの回動を、前記起立位置もしくは格納位
置において停止させるため、モータの駆動回路を遮断す
る制御方法としては、一般に以下のような方法が用いら
れている。その一つの方法として、機械スイッチ的方法
(リミットスイッチやプレートコンタクトスイッチ等)
がある。また別の方法としてPTC素子の特性を利用
し、モータロック時の電流増加により回路を遮断する方
法(実開平4−76196号マイクロフィルム)も開示
されている。さらに、モータの回動をフォトリフレクタ
または磁気感応素子等のセンサーにより検知して、モー
タの制御を行うことも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
回路遮断方法では以下のような問題がある。すなわち、
機械スイッチ的方法では、ミラーボデーの起立位置ない
し格納位置における回路切り換え位置との位置合せが難
しく、また接触部への異物混入により接触不良等の誤動
作を起こしやすい。また、PTC素子を用いる方法で
は、モータに過負荷が発生してからPTC素子が所定の
温度になるまで大きなタイムラグがあり、この間、モー
タには電力が供給され続けている。このためミラーボデ
ーが規制位置を乗り越え位置精度が低下したり、モータ
が焼損したり、駆動系に負荷をかけ部品の耐久性が低下
したり、回路系に継続的に流れる過電流により発熱し回
路部品が劣化したり発火を招くおそれがあった。
【0007】さらに、モータの回転を検知する方法で
は、センサ部分にホコリやゴミ等が付着し、誤動作を起
こす心配があった。加えてセンサからの信号をモータの
制御信号に反映させるためには複雑な増幅回路や駆動回
路等の電子回路が必要となり、コストアップの要因とな
るという問題があった。本発明は、以上のような問題点
を解決するもので、電動格納式ドアミラーの品質と信頼
性を向上させ、簡単で小型な回路によりドアミラーの小
型化小容量化が達成可能で、ドアミラー作動時の安全性
を向上させ、低コストで提供可能な電動格納式ドアミラ
ーの制御装置を提供することを目的とする。
【0008】上記目的を達成するため、請求項1に記載
の発明は、車両用ドアミラーに搭載された駆動モータを
正転、逆転させ、当該ドアミラーを起立位置或いは格納
位置に回動させる電動格納式ドアミラーの制御装置にお
いて、車両に搭載される電源と前記駆動モータとを結ぶ
配線上に配置される分圧抵抗、及び唯一の入切スイッチ
と、前記配線上の、前記分圧抵抗、及び入切スイッチよ
りも前記電源側に配置され、前記電源の極性を切り換え
て、前記駆動モータへ、第1の方向またはこの逆の第2
の方向の電流を流す極性切り換え回路と、前記電源の投
入時、或いは前記極性切り換え回路による極性切り換え
時に、電荷を蓄積する起動用コンデンサと、前記起動用
コンデンサへの電荷蓄積時に流れる電流により励磁さ
れ、前記入切スイッチをオンとするとに、該入切スイ
ッチのオンにより自己保持されるリレーコイルと、前記
第1の方向に電流が流れ、前記分圧抵抗の両端電圧が所
定値まで上昇したときに導通して、前記リレーコイルの
両端を短絡して前記自己保持を解除する第1のトランジ
スタと、前記第2の方向に電流が流れ、前記分圧抵抗の
両端電圧が所定値まで上昇したときに導通して、前記リ
レーコイルの両端を短絡して前記自己保持を解除する第
2のトランジスタと、具備したことが特徴である。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記分圧
抵抗の両端電圧が所定値まで上昇した後、一定時間遅れ
て前記第1のトランジスタ、または第2のトランジスタ
を導通させる積分回路を具備したことを特徴とする。請
求項3に記載の発明は、前記第1のトランジスタは、N
PN型トランジスタ、またはPNP型トランジスタのい
ずれか一方のタイプであり、前記第2のトランジスタ
は、前記NPN型トランジスタ、またはPNP型トラン
ジスタのうち、前記第1のトランジスタとは異なるタイ
プであることを特徴とする。
【0010】上述の如く構成された本発明の請求項1記
載の電動格納式ドアミラーの制御装置によれば、ドアミ
ラー正転時に回転ストッパーと接触して回転が停止した
り、その他の外力や障害物との接触により回転が停止し
た場合においては、駆動モータが過負荷となり、電流値
が増加する。これにより、該駆動モータと直列接続され
ている分圧抵抗の電圧が上昇し、この電圧が第1のトラ
ンジスタのスイッチング電圧を上回ると、該第1のトラ
ンジスタのエミッタ、コレクタ間が導通され、このエミ
ッタ、コレクタはリレーコイルの両端に並列的に接続さ
れているので、リレーコイルに供給される電流がトラン
ジスタ側にバイパスされ、リレーコイルがオフとなり、
スイッチの自己保持が解除される。そして、これによっ
て、駆動モータが停止される。
【0011】また、ドアミラー逆転時においては、前記
した正転時とは駆動モータに印加される電圧の極性が反
対となるので、今度は分圧抵抗の両端電圧が第2のトラ
ンジスタのスイッチング電圧を越えたところでリレー
イルがオフとなり、自己保持を解除して駆動モータを停
止させる。本発明の請求項2記載の電動格納式ドアミラ
ーの格納装置によれば、前記した請求項1の場合とほぼ
同様であるが、請求項1では分圧抵抗の両端電圧の大き
さにより、各トランジスタをスイッチングさせたのに対
して、請求項2の発明では分圧抵抗両端電圧を積分し、
この積分値が所定値を越えたときに各トランジスタをス
イッチングさせている。従って、例えば、駆動モータ起
動時の過渡電流によりトランジスタがスイッチングされ
ることを防止することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明
に係わる電動格納式ドアミラーの制御装置の一実施形態
を示した回路図である。同図に示すように、この電動格
納式ドアミラーの制御装置1は、電源Eと、極性切り換
え回路としてのスイッチ回路2と、リレー回路3と、リ
レー制御回路4と、駆動モータMとに大別して構成され
ている。電源Eは通常自動車に搭載されるバッテリーで
ある。スイッチ回路2は2接点2回路のスイッチにより
構成され、接点A1、B2には電源Eのプラスが、接点
A2、B1には電源Eのマイナスが接続され、スイッチ
の切換えの際、可動接触子5、6は連動して作動するの
で接点C1、C2に正負の電圧が可逆的に出力されるよ
うになっている。
【0013】このスイッチ回路2は、車両室内のインス
トルメントパネル等の運転席の周りに設置され、運転者
によって切り換えるようになっている。リレー回路3
は、駆動モータMの入切スイッチとしてのリレー接点R
aと抵抗R1とに並列に起動用のコンデンサCが接続さ
れ、抵抗R1と接点C2との間に配置されたリレーコイ
ルRcは、コンデンサCの充電電流で励磁し、リレー接
点Raが閉じるようになっている。そして、リレー接点
Raが閉じることによって、スイッチ回路2の接点C1
から、リレー接点Ra、抵抗R1、リレーコイルRcを
介してスイッチ回路2の接点C2に接続され、リレー接
点Raを自己保持する回路になっている。
【0014】また、リレー制御回路4は、リレー接点R
aから駆動モータMと抵抗R3とが直列に接続され、ス
イッチ回路2の接点C2に接続されている。駆動モータ
Mと抵抗R3との接点は、抵抗R2とも接続されてお
り、該抵抗R2の他端側は2傾倒に分岐され、一方は、
NPN型トランジスタ(第1のトランジスタ)Q1のベ
ースに接続され、他方はPNP型トランジスタ(第2の
トランジスタ)Q2のベースに接続されている。そし
て、各トランジスタQ1,Q2のコレクタは、共に前記
したリレーコイルRcと抵抗R1との接続部に接続さ
れ、エミッタは共に接点C2に接続されている。そし
て、リレー回路3とリレー制御回路4は、車両室内にユ
ニットとして設置したり、回路が簡単で小型化が可能な
のでスイッチ回路2と組み合わせスイッチユニットに組
み込んだりミラーハウジング(ミラーボデー)の中に組
み込むことが可能である。
【0015】次に、上記の如く構成された本実施形態の
動作について説明する。 (1)ドアミラーが起立位置から格納位置に回動する場
合;スイッチ回路2を操作して格納動作をおこなう。可
動接触子5、6を、接点A1、接点A2に接触させる
と、接点A1に接触した接点C1より起動用のコンデン
サCに瞬間的に充電電流が流れる。この充電電流でリレ
ーコイルRcが励磁され、リレー接点Raが閉じ、通電
状態となる。電流は、接点C1→リレー接点Ra→抵抗
R1→リレーコイルRc→接点C2と流れ、リレー接点
Raを自己保持する。また電流は、接点C1→リレー接
点Ra→モータM→抵抗R3→接点C2と流れ、モータ
Mは回転を始め、ドアミラーは格納方向へ回動を始め
る。ドアミラーが格納位置において後に説明する回動規
制手段(図2)により機械的に回動を止められると、モ
ータMの回転も停止する。
【0016】この回転停止により、モータMの駆動電流
が増加し、それにともなってリレー制御回路4中の抵抗
R3の両端に印加される電圧も増加する。そして、この
電圧がNPN型トランジスタQ1のPN接合の順方向電
圧を上回ったところで、該トランジスタQ1はオン、即
ち、コレクタ側からエミッタ側へ電流が導通する。する
と、この導通によりリレーコイルRc両端の電圧がほぼ
零となるので、該リレーコイルRcに流れる電流は零ま
たは微小となり、励磁が解除される。これに伴って、リ
レー接点Raによる自己保持が解除され、駆動モータM
への電源供給がストップし、駆動モータMは停止する。
つまり、駆動モータMの回転が停止されると該モータM
が自動的に停止することになるので、例えば、障害物等
に衝突して回転が阻止された場合においても即時に駆動
モータMは停止することになる。
【0017】(2)ドアミラーが格納位置から起立位置
に回動する場合;スイッチ回路2を操作して起立動作を
おこなう。可動接触子5、6を、接点B1、接点B2に
接触させると、接点B2に接触した接点C2よりリレー
コイルRcを通り、コンデンサCに瞬間的に充電電流が
流れる。この充電電流でリレーコイルRcが励磁され、
リレー接点Raが閉じ、通電状態となる。電流は、接点
C2→リレーコイルRc→抵抗R1→リレー接点Ra→
接点C1と流れ、リレー接点Raを自己保持する。また
電流は、接点C2→抵抗R3→モータM→リレー接点R
a→接点C2と流れ、モータMは回転を始め、ドアミラ
ーは起立方向へ回動を始める。
【0018】ドアミラーが起立位置において、後に説明
する回動規制手段により機械的に回動を止められると、
モータMの回転も停止する。この回転停止により、モー
タMの駆動電流が増加し、それにともなって抵抗R3の
両端に印加される電圧も増加する。そして、この電圧が
PNP型トランジスタQ2のPN接合の順方向電圧を上
回ったところで、該トランジスタQ2はオン、即ち、エ
ミッタ側からコレクタ側へ電流が導通する。すると、こ
の導通によりリレーコイルRc両端の電圧がほぼ零とな
るので、該リレーコイルRcには電流が流れなくなり、
励磁が解除される。これに伴って、リレー接点Raによ
る自己保持が解除され、駆動モータMへの電源供給がス
トップし、駆動モータMは停止する。また、前記した格
納時と同様に、ドアミラーが障害物等に衝突して停止し
た場合においても、回転が阻止されると直ちに電流の供
給が停止し、それ以上無理な力を加えないように制御さ
れる。
【0019】発明者による鋭意検討により、温度範囲−
30℃から80℃、電源電圧範囲を8Vから16Vの広
い条件範囲において、ミラーボデーが物理的に停止され
てからモータ駆動電流が遮断するまでの時間を測定した
ところ、安定して100msec以内となり、瞬時に駆
動モータMが停止させることが確認できた。次に、上記
制御装置1を用いた電動格納式ドアミラーについて説明
する。電動格納式ドアミラーは、車両のドアパネルまた
は三角窓に固着したベースの張り出し部にシャフトを立
て、シャフトに嵌挿したフレームの上にはクラッチギヤ
とスプリングとを嵌挿し、ワッシャにより前記スプリン
グを押圧したのち、ワッシャをシャフトに固着する。ク
ラッチギヤはミラーボデーに内蔵するモータにより減速
機構を介して回動するピニオンギヤと噛み合うようにし
てあり、モータを駆動させることによりミラーボデーが
シャフトを中心にして回動する。
【0020】図2は本発明の実施例に使用した電動格納
式ドアミラーの部分断面図を示している。電動格納式ド
アミラーは、軸部11を有したシャフト部材10とミラ
ー(図示省略)およびプレートアウタ(シャフトカバ
ー)30が取り付けられたフレーム15とが嵌合して構
成されている。フレーム15の底部には、所定の高さh
を持つ摺動部S、シャフト部材10の軸部11と同軸に
設けられた円環状のフレーム溝17及び円弧状溝31が
設けられ、プレートストッパ14が固着されている。ま
た、シャフト部材10には摺動部Sが当接し摺動する摺
動面Sa、フレーム溝17に遊嵌する凸状のシャフトリ
ブ16、円弧状溝31に遊嵌し、該円弧状溝31の側壁
に当接するシャフトストッパ32及びボール13が埋設
された半球断面形状の穴12が設けられている。
【0021】さらに、シャフト部材10には、軸部11
の軸方向に移動可能で、その周りの回動が規制されたギ
ヤ18(駆動手段)が設けられ、該ギヤ18にはフレー
ム15に固着されたギヤ19(駆動手段)が噛合してい
る。そしてギヤ18にはボールガイド21にガイドされ
たボール22が当接し、該ボール22はワッシャロア2
3を介してスプリング26により下方向(ボール13方
向)に付勢されている。なお、スプリング26の他端は
ワッシャアッパ25及びプレート27により規制されて
いる。図3はボール13が位置する面を上面にして描い
たプレートストッパ14の斜視図で、段差部14a、1
4bを有する2対の凹凸部が対称に設けられ、H面(凸
部)及びL面(凹部)を構成している。
【0022】上記構成の電動格納式ドアミラーにおける
位置決め機構を詳細に説明する。図4はシャフト部材1
0、ボール13及びプレートストッパ14の当接関係を
説明するために円環状のプレートストッパ14に沿って
展開した部分断面図で、図4(a)はミラーが起立位置
に位置した状態を示し、図4(b)は格納位置に位置し
た状態を示している。
【0023】モータMが駆動されるとギヤ19が回動
し、これと噛合するギヤ18が回転しようとする。しか
し上述したようにギヤ18は、軸部11の軸回りに対し
固定されているので、フレーム15に固着されているギ
ヤ19が軸部11の回りをフレーム15と共に回動する
ようになる。そして、ミラーが起立位置の方向に向う場
合は、起立位置での回動規制手段であるプレートストッ
パ14の段差14aがボール13に当接し、モータの回
転が機械的に停止する。この回転の停止により増大する
駆動電流により上述したように制御装置がモータの電力
供給を遮断する。
【0024】また、ミラーが格納位置の方向に向う場合
は、格納位置での回動規制手段であるシャフトストッパ
32が円弧状溝31の溝端部(溝の段差部)と当接し、
モータMの回転が機械的に停止して、制御装置が働き電
力供給が遮断される。さらに、外力によりミラー位置が
規制位置から移動した場合には、ボール13が段差14
aを乗り越えてプレートストッパ14のH面を摺動す
る。その際運転者は制御装置のスイッチをA1、A2ま
たはB1、B2のどちらかに投入してミラー位置を正し
い位置になるようにする。
【0025】図5は、本発明の第2の実施形態に係るド
アミラーの制御装置の構成を示す回路図である。この実
施形態では、前記した実施形態の回路図に更に、積分用
のコンデンサCaを、抵抗R2と接点C2との間に挿入
した構成とされており、該コンデンサCaと抵抗R2と
により積分回路を形成している。つまり、この積分回路
は、抵抗R3に印加される電圧に応じた電荷をコンデン
サCaに蓄積し、この蓄積された電荷量が所定値を越え
ると各トランジスタQ1,Q2を導通させるように動作
する。このような構成によれば、前記した実施形態と比
較して、各トランジスタQ1,Q2が導通状態となるま
でに時間的な遅延が生じるので、電源投入時の過渡電流
が大きい場合に、トランジスタQ1,Q2が動作してリ
レーコイルRcの自己保持の解除を防止することができ
るようになる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電動格納
式ドアミラーの制御装置によれば、駆動モータに過負荷
がかかり駆動電流が増加したとき、スイッチ回路とモー
タの間に接続した抵抗の両端に発生する電圧が増加する
ことを検知して駆動モータの回転を停止するため、ミラ
ーボデーの起立位置ないし格納位置における回路切り換
え位置との位置合わせといった複雑な作業が不要とな
り、またモータの駆動電流の検知部と駆動電流を制御す
るリレーの接点部が共にパッケージ内に密封されている
ため、異物混入による接触不良等の誤動作を起こすおそ
れはない。
【0027】また、駆動モータに過負荷がかかると、タ
イムラグがなく瞬時に駆動回路への電力供給を遮断する
ため、ミラーボデーが規制位置を乗り越えることなく位
置精度が向上し、モータの焼損を防ぐ。その結果、駆動
系に負荷をかけず部品の耐久性を向上させるのみか、回
路系に過電流が継続的に流れることがないため異常な発
熱を招くこともない。加えて、ミラー回動中に外部の障
害物により回動を強制的に止められた場合にも、モータ
の駆動電流を瞬時に遮断するので、安全性が向上する。
そして、分圧抵抗の両端に印加される電圧が増加するこ
とによりトランジスタを駆動するので、周りにあるホコ
リやゴミなどの影響をいっさい受けることがなくなっ
た。
【0028】更に、2つのトランジスタ(PNP型、N
PN型)を用いるため、部品点数が少なく、回路が簡単
で小型のため、ミラーハウジングの中に組み込むことが
可能となり、加えて、低コストで作成可能となった。以
上により、電動格納式ドアミラーの品質と信頼性を向上
させ、簡単で小型な回路によりドアミラーの小型化小容
量化が達成可能で、ドアミラー作動時の安全性を向上さ
せ、低コストで作成可能な電動格納式ドアミラーの制御
装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るドアミラー制御
装置の構成を示す回路図である。
【図2】 本発明を適用する電動格納式ドアミラーの回
動部分の縦断面図である。
【図3】 図2に用いられるプレートストッパの斜視図
である。
【図4】 プレートストッパ、ボール及びシャフトとの
当接状態を説明する展開図で、(a)は起立位置、
(b)は格納位置を示している。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るドアミラー制御
装置の構成を示す回路図である。
【図6】 従来の電動格納式ドアミラーのフレームとシ
ャフトの嵌挿状態を示す分解斜視図である。
【図7】 図6においてミラーボデーが起立位置にある
ときの回動規制の状況を示す平面図である。
【図8】 図6においてミラーボデーが格納位置にある
ときの回動規制の状況を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ドアミラーの制御回路 2 スイッチ回路(極性切り換え回路) 3 リレー回路 4 リレー制御回路 5、6 可動接触子 10 シャフト部材 11 軸部 12 穴 13 ボール 14 プレートストッパ 15 フレーム 16 シャフトリブ 17 フレーム溝 18 ギヤ 19 ギヤ 21 ボールガイド 22 ボール 23 ワッシャロア 25 ワッシャアッパ 26 スプリング 27 係止用プレート 30 プレートアウタ 31 円弧状溝 32 シャフトストッパ E 電源 M 駆動モータ Q1 NPN型トランジスタ Q2 PNP型トランジスタ R1、R2、R3 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 1/074

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ドアミラーに搭載された駆動モー
    タを正転、逆転させ、当該ドアミラーを起立位置或いは
    格納位置に回動させる電動格納式ドアミラーの制御装置
    において、車両に搭載される電源と前記駆動モータとを結ぶ配線上
    に配置される分圧抵抗、及び唯一の入切スイッチと、 前記配線上の、前記分圧抵抗、及び入切スイッチよりも
    前記電源側に配置され、前記電源の極性を切り換えて、
    前記駆動モータへ、第1の方向またはこの逆の第2の方
    向の電流を流す 極性切り換え回路と、前記電源の投入時、或いは前記極性切り換え回路による
    極性切り換え時に、 電荷を蓄積する起動用コンデンサ
    と、前記 起動用コンデンサへの電荷蓄積時に流れる電流によ
    り励磁され、前記入切スイッチをオンとするとに、該
    入切スイッチのオンにより自己保持されるリレーコイル
    と、前記第1の方向に電流が流れ、前記分圧抵抗の両端電圧
    が所定値まで上昇したときに導通して、前記リレーコイ
    ルの両端を短絡して前記自己保持を解除する第1のトラ
    ンジスタと、 前記第2の方向に電流が流れ、前記分圧抵抗の両端電圧
    が所定値まで上昇したときに導通して、前記リレーコイ
    ルの両端を短絡して前記自己保持を解除する第2のトラ
    ンジスタと、 具備したことを特徴とする電動格納式ドアミラーの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記分圧抵抗の両端電圧が所定値まで上
    昇した後、一定時間遅れて前記第1のトランジスタ、ま
    たは第2のトランジスタを導通させる積分回路を具備し
    たことを特徴とする請求項1に記載の電動格納式ドアミ
    ラーの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランジスタは、NPN型ト
    ランジスタ、またはPNP型トランジスタのいずれか一
    方のタイプであり、前記第2のトランジスタは、前記N
    PN型トランジスタ、またはPNP型トランジスタのう
    ち、前記第1のトランジスタとは異なるタイプであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項 2のいずれかに記
    載の電動格納式ドアミラーの制御装置。
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