JP3150865U - 緊締具 - Google Patents

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宏志 大平
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【課題】単に必要な長さ以上のベルトのみあれば、使用できるような緊締具を提供する。【解決手段】ベルトBの一端部B2を固定する固定部材と該ベルトBの他端部B1若しくは他のベルトの一端部を引締め可能に固定する引締め可能固定部材2と、前記固定部材および引締め可能固定部材2とを支承するフレーム1とを備えた緊締具Aであって、固定部材として、前記引締め可能固定部材2から離間した位置に、該引締め可能固定部材2のベルト固定軸と軸長手方向がそれぞれ略平行になるように、一対になった第1と第2のベルト固定軸部材7,8を離間させて配置する。【選択図】図1

Description

本考案は、輸送等に際して輸送しようとする物を固定するべく使用される所謂ラッシング用のベルトを緊締するための所謂「ラチェット・バックル」やカムバックル等のバックルと呼ばれる緊締具の改良に関する。
従来より、物をトラックや船等を使用して搬送する際には、荷崩れ等が生じないように、固定側にラッシング用のベルトで該物を緊締させて固定する。
このようにベルトを緊締した状態にするため、倍力機能やあるいは該倍力機能とラチェット機構を具備した種々の形態の緊締具が使用されてきた。
この緊締具の一つとして、「ラチェット・バックル」と呼ばれるものが従来から提供されていた(特許文献1)。
また、緊締力が低くてよいような場合には、倍力機能がなく人が手で緊締した状態を固定する固定機能だけを具備した所謂「カムバックル」や「オーバー・センター・バックル」と呼ばれるような形態の緊締具が使用されていた。
特開昭56−109931号公報。
しかしながら、前記した従来の「ラチェット・バックル」や「カムバックル」や「オーバー・センター・バックル」と呼ばれる等の緊締具の場合、それに使用する所定長さのベルトと一体不可分の形態で使用されている。
例えば、「ラチェット・バックル」と呼ばれる緊締具の場合を例に挙げて述べると、ベルトの一端を該緊締具の一端に形成したベルト固定軸にU字状に巻装させた状態で該ベルトの一端とそれに重なるベルト部分とを糸で強固に縫着し、自由端となる該ベルトの他端を緊締具の巻取りホィールに巻き付けて、巻取りハンドルを動作(揺動)させて該ベルトを巻き取って必要な緊締を与えるように構成されていた。
従って、かかる緊締具を使用しようとする者は、荷物の固定に必要と思われる長さのベルト長のベルトが一体になった緊締具を購入していた。例えば、3mのベルトが付いた3m用の緊締具、あるいは5mのベルトが付いた5m用の緊締具というような、種々のベルト長さの異なるベルト付緊締具を選択して購入していた。
しかしながら、前記購入したベルト付の緊締具を、別のより長いベルト長が必要な固定に使用しようとする場合には、新たにその長さに合致した、あるいはそれ以上の長さのベルト付の緊締具を購入し直す必要があった。また、前記ベルトが、荷物を固定するのに必要な長さに比して長すぎると、巻取りホィールに巻き取りきれず、使用することができないという、はなはだ使い勝手の悪いものであった。
従って、運送業者などは、運搬する荷物等によって、必要なベルト長が異なることから、ベルト長の異なるベルト付の緊締具を幾種類も用意しておく必要があった。つまり、その時点で不要なベルト付の緊締具であっても、常に幾種類も保管しておく必要があった。
個人のユーザ、例えば、農家やアウトドア愛好家なども、必要に応じてベルト長の異なるベルト付の緊締具を、緊締しようとする物や車両等に合わせてその都度購入して用意しなければならない、はなはだ不都合な状態であった。
また、従来のベルト付の緊締具の場合、前記ベルトの一端を強固に縫着した構成を具備するため、特殊なミシンを使用した作業が必要となることから、価格的にも、かなり高価なものとなっていた。
本考案は、このような状況の下におこなわれたもので、単に必要な長さ以上のベルトのみあれば、使用できるような緊締具を提供することを目的とする。
本考案にかかる緊締具は、ベルトの一端部を固定する固定部材と該ベルトの他端部若しくは他のベルトの一端部を引締め可能に固定する引締め可能固定部材と、前記固定部材および引締め可能固定部材とを支承するフレームとを備えた緊締具であって、
前記固定部材として、前記引締め可能固定部材から離間した位置に、該引締め可能固定部材のベルト固定軸と軸長手方向がそれぞれ略平行になるように、一対になった第1と第2のベルト固定軸部材を離間して配置したことを特徴とする。
しかして、このように構成された本考案にかかる緊締具によれば、前記ベルトの一端を、前記第2のベルト固定軸部材を通過させその後に前記第1のベルト固定軸部材を通過させて反転させ、しかる後に再び前記第2のベルト固定軸部材の前記ベルトが通過している側と同じ側を通過させて、ベルトの長手方向中央側へ戻されるように、該ベルトの任意の位置(使用に際し丁度長さ的によい位置)で予め固定することができる。一方、該ベルトの他端若しくは他のベルトの一端を、前記引締め可能固定部材のベルト固定軸に巻装させて引締めれば、当該引締めた状態を形成し維持することができる。
従って、本考案にかかる緊締具によれば、荷物を固定するのに必要な長さ以上に長いベルトを用意さえしておけば、どのような長さのベルトであっても前記第1と第2のベルト固定軸部材でベルトを適正な長さに調整して緊締することが可能となる。なお、ベルトが長すぎて邪魔になると思う状況の場合には、必要な長さよりやや長いベルトを用意すれば、余ったベルト部分が邪魔になることなく緊締具を使用することができる。
また、必要とする長さに対して十分に長いベルトを使用する場合には、「目」の字状の金具(一般に「Hバックル」と呼ばれる。また、材質的には、樹脂製のものも含む。この明細書および実用新案登録請求の範囲等において、材質に関係なく、便宜的に金具ベルトという)等を用いて、ベルトの余りの部分をこの金具部分で吸収して、ベルト長さを調整して使用することもできる。
また、前記緊締具において、前記引締め固定部材を、ベルトを巻き取る巻取りホィールで構成するとともに、該巻取りホィールを回転軸を中心に回転自在に前記フレームに支承せしめ、該フレームに対して前記回転軸を中心に該巻取りホィールを回転させる巻取りハンドルを設け、前記巻取りハンドルと前記フレームの間に介装され該巻取りハンドルを巻取り方向に回転動作させる時に前記巻取りホィールに係止して該巻取りホィールを回転動作せしめ且つその逆方向の回転動作させる時に該巻取りホィールをフリーにして該巻取りホィールを逆止することによって、該巻取りホィールを一方向にのみ回転させることを可能にするラチェット機構を設けた構成とすると、
前記ベルトの他端部を、前記第1のベルト固定軸部材と前記第2のベルト固定軸部材にベルトが適宜長さになるように固定し、その状態で、前記ベルトの一端部を巻取りホィールに取着して、前記巻取りハンドルを操作してベルトの一端部を巻取りホィールに巻き取ると、ベルトを緊締することが可能となる。
そして、前記緊締に際して、ベルトの他端部は前記第1と第2のベルト固定軸部材に巻装されてベルト同士の接合部分の摩擦力によって、該緊締具に固定することが可能となる。
また、前記緊締具において、前記巻取りホィールが前記フレームの長手方向の一端部に配置されるとともに、前記第1と第2の軸固定軸部材が該フレームの長手方向の他端部に配置されており、
前記第1のベルト固定軸部材が、前記第2のベルト固定軸部材に対して、反巻取りホィール側に配置されている構成にすると、ベルトの一端を前記巻取りホィールに、ベルトの他端を前記第1および第2のベルト固定軸部材に固定することが可能となり、かかる緊締具もベルトの張力が作用する方向に沿って配置される点で好ましい構成となる。
また、前記緊締具において、前記第1のベルト固定軸部材と、前記第2のベルト固定軸部材とが、フレームの上下方向において略等しい位置に配置されていると、ベルトの第1および第2のベルト固定軸部材への巻付け角度が大きくとれて、ベルトの接触部分同士の大きな摩擦力が得られる上で好ましい構成となる。
また、前記緊締具において、前記第1のベルト固定軸部材が、前記第2のベルト固定軸部材より、フレームの下位位置に配置されていると、ベルト同士の摩擦接触部分の面積が増加する点で好ましい構成となる。
また、前記緊締具において、前記第1のベルト固定軸部材を枢支する前記フレームに形成されている枢支穴が、長穴に形成されており、その長穴の長手方向が前記第2のベルト固定軸部材に近接するに従ってフレームの下方位置になるように斜めに形成され、該第1のベルト固定軸部材がフレームに対して移動可能に枢支されていると、第1のベルト固定軸部材に巻装されるベルトが、該第1のベルト固定軸部材の下方を通過する前記第2のベルト固定軸部材からベルト長手方向の中央部位に延びるベルト及びこの第1及び第2のベルト固定軸部材に固定されるベルト自由端側のベルト部分を、フレームの底部に押圧することによって、前記自由端部分のベルトの固定をより強固に緊締具に固定することができることになる。
前述のように構成された本考案によると、単に必要な長さ以上のベルトであれば、使用できるような緊締具を提供することができる。
本考案の一実施例にかかるベルトの両端(自由端)に締結された締結具の全体の構成を示す斜視図である。 図1に示す締結具を略側面方から見た図である。 図1に示す状態から締結具の巻取りハンドルドリルを所定角度だけ第1と第2のベルト固定軸部材側に回動させた状態を示す斜視図である。 図3に示す締結具を略側面方から見た図である。 図1〜図4に示す実施例にかかる第1及び第2のベルト固定軸部材を配置した部分の構成を一部断面して示す部分拡大側面図である。 図5に示す構成と異なる構成からなる第1及び第2のベルト固定軸部材を配置した部分の構成を一部断面して示す部分拡大側面図である。 図4,図5に示す構成と異なる構成からなる第1及び第2のベルト固定軸部材を配置した部分の構成を一部断面して示す部分拡大側面図である。 図7に示す第1及び第2のベルト固定軸部材に巻装されているベルトに張力が作用したときの第1のベルト固定軸部材の位置が変化したときの状態を一部断面して示す部分拡大側面図である。 図1〜図8に示す構成と異なる構成からなる別の実施例にかかる緊締具に、第1及び第2のベルト固定軸部材を配置した状態を示す斜視図である。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながらより本考案をより具体的に説明する。
(実施例1)
図1,図2に示すように、本実施例にかかる締結具Aは、大別して、断面が軽量溝形鋼状(軽量チャンネル鋼状)のフレーム1と、このフレーム1に対して回転軸o1(図2参照)を中心に所定角度(この実施例では略110度程度)だけ回動自在に配置されて、緊締しようとするベルトBの自由端部B1,B2のうちの一方(この実施例では「自由端部B1」)の端部を巻き取る巻取りホィール(引締め固定部材の一種)2と、前記巻取りホィール2の回転軸o1(図2参照)を中心に回転(この実施例では、少なくとも前記所定角度だけ揺動)して「てこの原理」を利用して前記巻取りホィール2を回転させる巻取りハンドル3と、前記巻取りハンドル3と前記フレーム1の間に介装され、該巻取りハンドル3を、該フレーム1に対して巻取り方向(図1,図2において時計方向)の揺動(回転)動作時に前記巻取りホィール3に係止して、該巻取りホィール3を回転動作せしめその逆方向の揺動(回転)動作時に該巻取りホィール3をフリーにして該巻取りホィール3を逆止することによって該巻取りホィール3を一方向(図1おいて時計方向)にのみ回転させることを可能にするラチェット機構4とを有している。
なお、前記自由端部B1がこの実施例において第1端部となる。しかし、前記自由端B2を第1端部とすることも可能である。つまり、ベルトBの両端部がいずれ自由端部であることから、使用する態様によって、いずれの端部も第1端部とすることが可能である。
そして、この実施例の場合には、前記フレーム1の全長L1と前記巻取りハンドル3の全長L2が略等しい長さに構成されている。しかし、前記長さについては、必要に応じて一方の長さを適宜長くあるいは短く構成してもよい。
そして、この実施例の場合、前記フレーム1の、前記巻取りホィール2が配設される前記軽量溝形鋼状の底部材1aには、切欠1sが形成されて、該巻取りホィール2がベルトBを巻き取る際にフレーム1がベルトBと干渉しないように構成されている。
また、このフレーム1の両側の側部材1bの、前記巻取りホィール2が配設される部分には、該巻取りホィール2の側面形状に合わせて略円形の拡張部1cが形成されている。そして、この拡張部1cには、前記巻取りホィール2の端部を貫通して回転自在に支持する保持穴1hが形成されている。
また、前記両側の側部材1bの前記拡径部1cに隣接して且つ該拡径部1cに向けて、前記ラチェット機構4の第1爪部材4Aの両端部をスライド自在に支持するための、スリット1dが形成されている。
さらに、前記フレーム1の底部材1aの前記スリット1dが形成されている反拡径部1c側には、該底部材1aの一部が前記側部材1bと同じ方向(上方)に屈曲されて且つ該側部材1bより低く立ち上がった立設部分1eが形成されている。この立設部分1eには、係止穴1kが形成され、この係止穴1kに前記第1爪部材4Aの一端が係止されている。そして、前記立設部分1eと前記第1爪部材4Aの背面の間には、該第1爪部材4Aの背面を反立設部分1e側に押圧する第1ばね部材10の一端が係止されている。
そして、前記フレーム1の前記立設部分1eの反拡径部1c側の両側部材1bには、間を明けて、二つの貫通穴(枢支穴)1f,1gが各左右に対をなすよう形成されている。従って、この実施例の場合には、前記二つの貫通穴1f,1gがフレーム1の長手方向の一端部(図1,図2において右端部)に形成され、また、前記巻取りホィール2が該長手方向の他方の一端部(図1,図2において右端部)に配置されている。ところで、かかる貫通穴1f,1gは、後述する第1のベルト固定軸部材(固定部材の一つ)7及び第2のベルト固定軸部材(固定部材の一つ)8の端部を枢支する枢支穴として機能する。
そして、前記巻取りホィール2は、両端部に非円形状部2wを有する。この実施例の場合には、円形の中心を通過する直径方向の溝が形成されることによって前記非円形状部2wが形成されている。
そして、前記巻取りホィール2の両端の非円形状部2wは、前記フレーム1の両側部材1bの外側に位置する。そして、この非円形部2wの外周には、巻取りホィール2の一方向(この実施例では、図1,図2において時計方向)の回転を許容し、その反対方向(この実施例では、図1,図2において反時計方向)の回転を阻止するラチェットホィール5が同体的(一体的)に回転するように配設されている。
また、前記巻取りハンドル3には、その長手方向に前記巻取りホィール2から離間する方向(図1,図2において右斜め上方向)に移動(後退動)可能に、第2爪部材4Bが配置されている。前記第2爪部材4Bの先端は、後退動可能に前記ラチェットホィール5に係止されている。かかる第2爪部材4Bの係止は、該第2爪部材4Bがその背面方から先端方へ向けて付勢する「つるまきばね」からなる第2ばね部材11により、押圧されることによってなされている。従って、前記ラチェットホィール5が前記一方向と反対方向(図1,図2において時計方向)に回転する際には、該第2爪部材4Bが後退して、係止されないようになっている。
また、前記第2爪部材4Bの基端部(図1において上端部)には指で操作可能なハンドル4hが形成されており、かかるハンドル4hを操作して第2爪部材4Bを後退させることによって、前記巻取りホィール2の前記一方向への巻取りを不能とすることができるように構成されている。
さらに、前記巻取りハンドル3の前記巻取りホィール2への取着部分には、カム面3rが形成されており、この巻取りハンドル3の長手方向が前記フレーム1の長手方向に一致させた状態とすると、前記第1ばね部材10の押圧力に抗して、前記カム面3が前記第1爪部材4Aを後方(図1,図2において左方)へ移動させて、前記ラチェットホィール5に対する第1爪部材4の係合を解除することができるよう構成されている。
ところで、この実施例では、前記第1のベルト固定軸部材7は前記貫通穴1fに回転自在に挿着されるとともに、前記第2のベルト固定軸部材8は前記貫通穴1gに回転自在に挿着されている。そして、前記第1のベルト固定軸部材7と前記第2のベルト固定軸部材8の各軸長手方向は、前記巻取りホィール2の回転軸o1に略平行(この実施例では平行)に配置されている。
そして、この実施例では、図5に図示するように、前記第1のベルト固定軸部材7と第2のベルト固定軸部材8はフレーム1の側面視における上下方向(図2,図5において上下方向)において同じ高さ位置h1(図5参照)に配置されている。しかし、図6に図示するように、前記第1のベルト固定軸部材7が前記第2のベルト固定軸部材8より低い位置(下位位置)に配置してもよく、かかる場合には、これら第1のベルト固定軸部材7と前記第2のベルト固定軸部材8へのベルトB巻付け角が大きくなり、ベルトBの自由端部B2の緊締具Aへの固定がより強固にすることができる点で好ましい構成となる。
また、図7,図8に図示するように、上端位置が前記貫通穴1gと等しくなり下端位置が該貫通穴1gより低くなるように、前記貫通穴1fを斜めになった長穴(この実施例では所謂「小判穴」)によって形成することが好ましい構成となる。つまり、かかる構成において前記貫通穴1fの最も低くなった位置が、該貫通穴1fに挿着された前記第1のベルト固定軸部材7の下端とフレーム1の底部材1aの上面との間の寸法がベルトBを3枚重ねた以下の寸法になるように、設定することによって、該第1のベルト固定軸部材7に巻装されたベルトBaが底部材1a上を通過する2枚のベルトBb,Bcを押圧するように構成すると、かかるベルトBに大きな引張力が作用するようなことがあったとしても、その引張力によって、図8に図示するように、第1のベルト固定軸部材7が第2のベルト固定軸部材8側へ且つ底部材1a側へ移動して、かかる引張力の大きさに比例して前記押圧する力が大きくなる。このため、図8に図示するように、ベルトBの自由端部B2を、これら第1のベルト固定軸部材7及び第2のベルト固定軸部材8により、確実に且つ強固に固定することが可能となる。
しかして、本考案にかかる緊締具Aによれば、前記巻取りホィール2の回転軸(該巻取りホィールの中心)と略平行に配置された状態の第1と第2のベルト固定軸部材7,8により、前記ベルトBの一端部(自由端部)B2を、任意の位置で確実に緊締具Aに固定することができ、且つ、ベルトBの他端部B1の自由端部を、従来の緊締具と同じくように、緊締具Aの巻取りホィール3に固定且つ巻取り可能に固定することができる。
従って、固定する物や状況に合わせて、複数の長さのベルトが固定された緊締具を準備しておかなくとも、必要とする長さ以上のベルトBと緊締具Aのみとを順次しておけば、その物を緊締することが可能となる。
そして、前記巻取りハンドル3の把持部3dを掌で把持して、該巻取りハンドル3を図1,図2に図示する状態から、図3,図4に図示するように回動させることによって、前記ベルトBの自由端部(第1端部)B1を前記巻取りホィール2の周囲に巻取り、逆方向に巻取りハンドル3を回動させることによって該巻取りハンドル3を図1,図2に示す状態に戻すことができる。そして、前記巻取りハンドル3を戻す際には、前記巻取りホィール2は、前記第1爪部材4Aと第2爪部材4Bがラチェットホィール5に係止して、逆止(停止)される。
このため、前記巻取りハンドル3を、図1,図2に示す状態から図3,図4に示す状態に所定角度だけ回動させ、次に逆方向に回転させる、これら二方向の回動動作を繰り返すことによって、ベルトBの自由端部(第1端部)B1を緊締具Aに巻き取ることができる。そして、かかる動作の間、前記ベルトの他端部となる自由端部B2は、緊締具Aの反対側の端部に強固に固定された状態を維持することになる。
(実施例2)
ところで、前記実施例1に記載した締結具に代えて、要求されるベルトの緊締力が人が手で引張れる程度の低くてもよい場合には、図9に図示するような構成の緊締具A1であってもよい。実施例1と異なる構成を中心に説明すると、この実施例2にかかる緊締具A1は、断面が軽量溝形鋼状(軽量チャンネル鋼状)のフレーム101と、このフレーム101の長手方向の略中央部に該フレーム101の両側部材101b間に枢支されたベルト固定軸120と、このベルト固定軸120により前記フレーム101の両側部材101bに枢着されて所定角度揺動することができるバックル(引締め固定部材)102とを有する。また、第1と第2のベルト固定軸部材107,108は、実施例1と同様に、前記フレーム101の前記ベルト固定軸120から離間した位置に該ベルト固定軸120と軸長手方向が略平行になるよう配置されている。
そして、このように構成された本実施例2にかかる緊締具A1も、前記実施例1と同じく、前記第1と第2のベルト固定軸部材107,108によりベルトBの他端部B2(あるいは他のベルトの一端部)を任意の位置で固定することができるという作用効果を奏する。
また、ベルトBの一端部B1を前記バックル102の背面に通して手で引締めた状態で該バックル102を揺動操作することによって、つまり、該バックル102を図9の二点鎖線で示す状態に揺動操作することによって、その引締めた状態でベルトBを固定することが可能となっている。
このように、本考案は、種々の形態の緊締具に用いることができ、同様の作用効果を奏することが可能となっている。
本考案は、前記実施例で説明した内容に限定されるものでなく、本考案の基本的な技術思想から逸脱することなく、種々変更して実施することが可能であることは言うまでもない。
本考案にかかる緊締具は、ベルトを用いて、トラックや船あるいは航空機等で物を運搬等するときに、あるいは倉庫において荷崩れしない状態に物を固定するのに、使用することができる。
A(A1)…緊締具
B…ベルト
1…フレーム
2(102)…巻取りホィール(引締め可能固定部材)
7(107)…第1のベルト固定軸部材
8(108)…第2のベルト固定軸部材

Claims (6)

  1. ベルトの一端を固定する固定部材と該ベルトの他端若しくは他のベルトの一端を引締めた状態で固定する引締め固定部材と、前記固定部材および引締め固定部材とを支承するフレームとを備えた緊締具であって、
    前記固定部材として、前記引締め固定部材から離間した位置に、該引締め固定部材のベルト固定軸と軸長手方向がそれぞれ略平行になるように、一対になった第1と第2のベルト固定軸部材を離間して配置したことを特徴とする緊締具。
  2. 前記引締め固定部材を、ベルトを巻き取る巻取りホィールで構成するとともに、該巻取りホィールを回転軸を中心に回転自在に前記フレームに支承せしめ、該フレームに対して前記回転軸を中心に該巻取りホィールを回転させる巻取りハンドルを設け、前記巻取りハンドルと前記フレームの間に介装され該巻取りハンドルを巻取り方向に回転動作させる時に前記巻取りホィールに係止して該巻取りホィールを回転動作せしめ且つその逆方向の回転動作させる時に該巻取りホィールをフリーにして該巻取りホィールを逆止することによって、該巻取りホィールを一方向にのみ回転させることを可能にするラチェット機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の緊締具。
  3. 前記巻取りホィールが前記フレームの長手方向の一端部に配置されるとともに、前記第1と第2の軸固定軸部材が該フレームの長手方向の他端部に配置されており、
    前記第1のベルト固定軸部材が、前記第2のベルト固定軸部材に対して、反巻取りホィール側に配置されていることを特徴とする請求項2記載の緊締具。
  4. 前記第1のベルト固定軸部材と、前記第2のベルト固定軸部材とが、フレームの上下方向において略等しい位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の緊締具。
  5. 前記第1のベルト固定軸部材が、前記第2のベルト固定軸部材より、フレームの下位位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の緊締具。
  6. 前記第1のベルト固定軸部材を枢支する前記フレームに形成されている枢支穴が、長穴に形成されており、その長穴の長手方向が前記第2のベルト固定軸部材に近接するに従ってフレームの下方位置になるように斜めに形成され、該第1のベルト固定軸部材がフレームに対して移動可能に枢支されていることを特徴とする請求項4又は5記載の緊締具。
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