JP3150854B2 - グローブボックスランプ - Google Patents

グローブボックスランプ

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JP3150854B2
JP3150854B2 JP21210694A JP21210694A JP3150854B2 JP 3150854 B2 JP3150854 B2 JP 3150854B2 JP 21210694 A JP21210694 A JP 21210694A JP 21210694 A JP21210694 A JP 21210694A JP 3150854 B2 JP3150854 B2 JP 3150854B2
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のダッシュボー
ド部等に構成するグローブボックス内を照明する照明装
置の改良に係り、特に構造が簡単で且つ組立が容易な一
体型のグローブボックスランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から構成されている自動車のグロー
ブボックス内を照明する装置は、グローブボックスの内
部を臨む方向に向けて取り付けたランプ装置と、該グロ
ーブボックスの蓋と干渉してその開閉操作により「O
N」「OFF」動作するスイッチ装置とから成り、両装
置間を中間ハーネスで結線した構造に成っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、自動車のグ
ローブボックスに対するアクセサリーの組み付けに際し
て、ランプ装置とスイッチ装置を狭い場所に取り付ける
作業と、両装置間を中間ハーネスによって結線する作業
とを要し、作業性が悪く、またスイッチ装置自体も、コ
ンタクト部や部品の組立が困難である等の問題を有して
いた。しかも、従来のランプ装置においては、グローブ
内を照明するバルブがグローブボックス内に向かって正
面側がむき出しに成っていたため、バルブの発熱によっ
てこれと接触した書類等の収容物が焼損する等の欠点が
あった。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、組み付けが容易であり、装置自体の構造が簡
単且つコンパクトで組立作業性に優れた自動車用のグロ
ーブボックスランプを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るグローブボ
ックスランプは、自動車のグローブ内に装着してグロー
ブボックスの蓋を開閉することによって内部照明用のバ
ルブを「ON」「OFF」させるように構成した自動車
用のグローブボックスランプにおいて、コネクタ挿入孔
に臨む一対の導電性コネクタ片を配置し、外部電源と導
通したコネクタを嵌合接続するコネクタ部と、上記バル
ブを交換可能に取り付け、且つ該バルブと電導するバル
ブソケット構造を備えたバルブホルダ部と、上記グロー
ブボックスの蓋の開閉操作と連動してスイッチノブを軸
方向へ進退させ、導電回路を「ON」「OFF」作動す
るスイッチ部と、上記バルブソケットに装着したバルブ
の外周を囲むように成る格子構造の投光部とを一体、又
は一体的に構成したボディに区画構成すると共に、上記
コネクタ部とスイッチ部、スイッチ部とバルブホルダ
部、及びコネクタ部とバルブホルダ部を、それぞれ導電
性板材からなるコネクタ片をボディ内に把持配設して構
成したことを要旨とするものである。
【0006】そして、上記ボディにおけるスイッチ部と
バルブホルダ部、コネクタ部、及び投光部が、スイッチ
部とコネクタ部が同軸上に、またスイッチ部とバルブホ
ルダ部が互いに並列するように区画形成してあり、ボデ
ィの外形が偏平状になるように構成することが望まし
い。
【0007】
【作用】上記グローブボックスランプは、グローブボッ
クスの蓋の開閉操作と連動して、コネクタ部と接続した
電源回路がスイッチ部によって「ON」又は「OFF」
動作するものである。そして、上記構成においては、ボ
ディを区画構成したコネクタ部とスイッチ部、スイッチ
部とバルブホルダ部、及びコネクタ部とバルブホルダ部
が、それぞれボディ内に配置した導電性板材で形成した
コネクタ片で接続してあり、ハーネスの引き回しを省略
して一体的に構成してあるため、自動車のグローブボッ
クスに対するアクセサリーの組み付けに際しての作業性
に優れている。また、装置自体も全体的に部品点数を減
少し、且つコンパクトで組立作業性に優れている。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るグローブボックスランプ
の第一の実施例を図1乃至図10に従って説明する。符
号1は、半軟質合成樹脂製材等で形成した偏平な筐型の
ボディであり、接合面を略対照型に成形した基部パーツ
1aと蓋部パーツ1bとから成る部材を相互に相対させ
て嵌合する合体構造と、基部パーツ1aに対して一体的
に成形され、後半部を折り曲げて組み立てるように一体
的に形成した基部パーツ付帯部1cとで構成されてい
る。このボディ1には、機能を異にするスイッチ部2と
バルブホルダ部3、コネクタ部4及び投光部5が、スイ
ッチ部2とコネクタ部4が同軸上に、またスイッチ部2
とバルブホルダ部3が並列するように区画形成してあ
る。
【0009】また、基部パーツ1aの前端面に構成した
マウントプレート部6の縁部背面には、先端が三角状に
尖った比較的長いガイド構造7aをもった一対の係合片
7をその端部位置に突設し、蓋の開閉面に臨むグローブ
ボックスaに穿設した矩形透孔bの孔縁と弾性的に係着
させる構造に成っている。
【0010】上記ボディ1の蓋部パーツ1bは、基部パ
ーツ1aの接合面四隅に構成した係着孔101,101
…に対し、該孔位置と対応して突設した係合突起10
2,102をそれぞれ挿入し、係合突起102,102
…の部材自体が有する弾性力によって係合一体化させる
ように構成してある。また、この係合突起102,10
2…を係着孔101,101…に係合させた状態で基部
パーツ1a又は蓋部パーツ1bの変形移動により係合突
起102,102…が湾曲して両者の係合状態が分離す
ることがないように、係着孔101,101…の内側に
突子103,103…が形成してあり(図4参照)、該
突子103,103…によって係合突子102,102
…が外れることによるボディ1の変形を防止する構造に
なっている。更に、投光部5を構成している基部パーツ
付帯部1cは、基部パーツ1aの端部に一体に成形した
固定格子8aに対して、開閉格子8bが部材を薄肉化し
て充分な可撓性を持たせた薄肉ヒンジ104を介して矢
印C方向(図3参照)へ自在に回動させ、適宜固定格子
8aと接合一体化することができるように成形して格子
構造8を構成している。
【0011】符号9は、上記コネクタ部4に臨むように
一端を区画リブ105のスリット106に把持した導電
性板状材からなる第一コネクタ片であり、他端はガイド
ブロック107のスリット108を経て隣接形成される
スイッチ部2のマウントプレート部6側の内壁側に延び
ている。
【0012】また符号10は、上記区画リブ105のス
リット106に把持した上記第一コネクタ片9とコネク
タ挿入孔11を臨む位置で対向するようにコネクタブロ
ック109を挟むようにして並設把持された導電性板状
材からなる第二コネクタ片であり、他端は上記区画リブ
105のスリット106を介し、スリット110から区
画リブ111に形成した切欠112を経てバルブホルダ
部3に形成したバルブソケット孔12を形成するソケッ
トブロック113の一側壁に延びている。
【0013】更に符号13は、一端を上記スイッチ部2
に把持した第一コネクタ片9と対向するように該スイッ
チ部2のバルブホルダ部3側と区画する上記区画リブ1
11に形成した係止ブロック114に端部を係着把持す
るように構成した導電性板状材からなる第三コネクタ片
であり、他端は区画リブ111の端部とマウントプレー
ト部6間に形成したスリット115及びガイドブロック
116を経て、他端が上記第二コネクタ片10と対向す
るように、バルブソケット孔12を形成する他方のソケ
ットブロック113の他側壁に延びている。しかも、第
一及び第二コネクタ片9,10は、区画リブ105の各
スリット106,106に把持した後、クランク状に曲
折してそれぞれガイドブロック107及び区画リブ11
1側へ広がるようにしてスイッチ部2内に配設される構
造に成っており、各第一及び第二コネクタ片9,10が
後述するコイルスプリング19に対して大きく離間し、
両者が短絡する等の不具合を生ずることがないように構
成してある。尚、第一及び第二コネクタ片9,10とコ
イルスプリング19の間には、所望により一点鎖線で図
示したような立壁117,117を形成することによ
り、両者間の短絡を防止する構造にすることも可能であ
る。
【0014】上記各コネクタ片9,10,13の内、コ
ネクタ挿入孔11側に位置する第一コネクタ片9及び、
該部分に相当する第二コネクタ片10は、バルブホルダ
部3側に配置する第三コネクタ片13及び該部分に相当
する第二コネクタ片10の部材厚よりも厚く(略2倍
厚)形成してあり、グローブボックス側に構成したコネ
クタ(図示していない)に対する脱着の繰り返しによっ
ても簡単に変形又は破損しないように構成してある。本
実施例においては、第三のコネクタ片13と等厚に形成
した第二コネクタ片10のコネクタ挿入孔11側を二重
になるように曲折重合して第一コネクタ片9の部材厚と
等厚に成るように対応させる構造に成っている。
【0015】上記スイッチ部2の中心軸位置には、マウ
ントプレート部6に穿設した軸孔14と、該軸孔14に
対応するように形成した基部パーツ1a及び蓋部パーツ
1b側の軸ガイド溝118,118に対してスイッチノ
ブ15の摺動軸部15aが軸方向に摺動自在に軸挿して
あり、基部15bの段部によって抜け止め構造を形成し
ている。また、筒軸状を呈する上記基部15bには、断
面が長孔状と成る透孔16を該軸心と直交するように穿
設し、両側部側に大径部17a,17aを形成し、中央
部を小径部として環状凹溝17bを形成した導電性の円
柱状小部材から成る接触子17を傾斜方向(矢印A方
向)に多少の遊びを持つよう上記透孔16に貫挿した構
造に成っている。そして、この接触子17の両端が、上
述した第一及び第三コネクタ片9,13と、それぞれマ
ウントプレート部6側端部で接触し、両部材間を電気的
に短絡する構造に成っている。また、このスイッチノブ
15の基部15bの外側には軸方向に沿い、直径方向に
対向した一対のリブ15c,15cを形成すると共に、
基部パーツ1a及び蓋部パーツ1bの内壁には上記リブ
15c,15cを挿通してスイッチノブ15を軸方向へ
摺動させると共に、円周方向への回動(矢印D方向)を
阻止するリブガイド溝119が形成してある(図6参
照)。
【0016】符号18は、上記スイッチノブ15の基部
15bの下端部から筒孔に挿入した円板状のスプリング
ガイド部材であり、上面側に形成した小径突出部18a
を上記接触子17の環状凹溝17bの外周面に嵌合当接
させて接触子17の軸方向への変位を防止すると共に、
その下面側にコイルスプリング19の上端側を係止し、
下端側を基部パーツ1a側に形成した上記区画リブ10
5の端面に係止して上記スイッチノブ15を常時矢印B
方向(図1参照)に弾性的に付勢する構造に成ってい
る。上記スブリングガイド部材18の小径突出部18a
の外径は、環状凹溝17bの溝幅と略同一に成るように
形成し、接触子17が該小径突出部18aによって軸方
向への移動量を規制され、透孔16からの脱落を防止し
ている。而して、コイルスプリング19の弾性力に抗し
てスイッチノブ15がグローブボックスaの蓋によって
押し込まれると、接触子17は第一及び第三コネクタ片
9,13と離れて「OFF」状態になる。このとき、ス
イッチノブ15の下端が基部パーツ1a及び蓋部パーツ
1bの内面に形成したストッパー120,120に当接
してスイッチノブ15のストロークSを形成すると共
に、スイッチノブ15がボディ1内に嵌入しすぎて軸孔
14から抜け出ることを防止する構造になっている(図
7参照)。上記接触子17は、最大押し込み位置は、上
記スイッチノブ15の挿入量によって決定される。
【0017】尚、上記スプリングガイド部材18は、図
8に示すように、その下面側に、下方へ延びるガイド軸
部18bを形成し、その外周にコイルスプリング19を
外装する構造に変様することができる。コイルスプリン
グ19をこのようなガイド軸部18bに外装することに
より、スイッチノブ15が押し込まれて電源回路が「O
FF」状態になったとき、上記コイルスプリング19が
軸方向に圧縮され、座屈するように動作するが、コイル
スプリング19がガイド軸部18bによって横方向への
変位が阻止されるため、該コイルスプリング19の第一
又は第二コネクタ片9,10への接触を防止することが
できる。
【0018】上記投光部5は、固定格子8aと開閉格子
8bによってバルブソケット孔12に基部を挿着した点
灯用のバルブ20を囲むような格子構造8によって構成
されており、薄肉ヒンジ104部において開閉格子8b
を折り曲げ、開閉格子8bの先端に突設した係合突起2
1をボディ1の基部パーツ1aに形成した凹状のキャッ
チ構造22と掛け外し可能に成り、開閉格子8bを固形
格子8aに対して自在に開閉することができると共に、
両者の係合動作を確実かつ容易に行うことができるよう
に成っている(図10(a)参照)。この格子構造8を
構成する固定格子8a及び開閉格子8bの各リブ23,
23…は、バルブ20に対してその外周方向及び前方方
向へ回り込むように形成されており、格子構造8の外側
に対して、図9に示すように、三角断面形状にすること
が望ましい。各リブ23,23をこのような三角断面形
状に構成することによりリブ23,23間の照射範囲L
1を四角断面形状に構成した場合の照射範囲L2に比較
して大きく形成することができる。また、上記係合突起
21の上端を、図10(b)に示すように、開閉格子8
bのリブ23,23と略同じ高さまで立ち上げ形成する
ことにより、キャッチ構造22に対する係合突起21の
係合動作に際しての操作性を高める構造に成っている。
照明用のバルブ20は、装着時にこの格子構造8の各リ
ブ23,23…内に収容される構造に成るため、バルブ
20が直接グローブ内に収容した書類等に接触して、発
熱する等の事故の発生を防止することができる効果を奏
する。
【0019】上記バルブソケット孔12に挿着したバル
ブ20は、該部に臨んだ第二及び第三コネクタ片10,
13と基部の導線が密着するように配設すると共に、係
合突起21をキャッチ構造22から脱着させて格子構造
8を開閉し、自在にバルブ20の交換をすることができ
るように成っている。また上記固定格子8a及び開閉格
子8bを形成する各リブ23,23…の間隔を大きく取
ると共に、上記開閉格子8b側に形成する係合突起21
及び基部パーツ1a側に形成するキャッチ構造22を該
リブ23,23の略中央部分に位置させるように構成す
ることにより開閉格子8bを開閉する場合に、係合突起
21に対して指を掛け易くすることができ、その開閉操
作性を向上することができる。また、バルブ20の光源
部20aがこのリブ23,23間に位置して格子構造8
の近傍か、又はその直下から外すことにより格子構造8
に対する熱影響を減少すると共に、バルブ20の点灯時
に各リブ23,23の影により被照明部に明暗が発生す
ることを防止することができる。しかも、このバルブ2
0は、グローブボックス内の被照明部に対して横設され
る構造になるため従来のランプ装置(ランプの光軸方向
のみ)に比較してバルブ20の光軸方向へは勿論、外周
方向に対しても照明光を放射させることができるため照
射方向の自由性を向上させることができる。
【0020】上記のように構成したグローブボックスラ
ンプは、グローブボックスの蓋の開閉操作と連動して、
コネクタ部4と接続した電源回路がスイッチ部2によっ
て「ON」又は「OFF」動作するものである。スイッ
チノブ15がコイルスプリング19の弾性によって押し
出されるとスプリングガイド部材18を介して接触子1
7が第一及び第三コネクタ片9,13と、それぞれマウ
ントプレート部6側端部で接触し、両部材間を電気的に
短絡し、回路を「ON」させる。このとき、該接触子1
7は、スイッチノブ15の基部に穿設した透孔16に対
して傾斜方向の遊びがあるように貫挿する構造に成って
いるため、第一コネクタ片9と第三コネクタ片13との
当接レベルに多少の差があっても、或いは使用中に何ら
かの理由によってレベル差が生じても、該接触子17が
傾いた状態で接触するように成り、確実に「ON」状態
を維持することができる。
【0021】図11乃至図14は、スイッチノブ15と
スプリングガイド部材18の構造に関する幾つかの他の
変形例を示すものであり,以下図面に従って順次詳細を
説明する。即ち、図11に示す構造は、スプリングガイ
ド部材18の上面側に、接触子17の環状凹溝17bに
対して軸方向への十分な嵌合余裕を持たせた突起24を
形成し、接触子17の軸方向への動作の自由性を向上し
たものである。また、図12に示す構造は、スイッチノ
ブ15の下面に連続する基部15bの筒内に向かって下
向きの円錐状体25を形成すると共に、スプリングガイ
ド部材18の上面に上記スイッチノブ15側の円錐状体
25に対応する上向きの円錐状体26を一体形成し、両
者25,26の頂部間に接触子17の環状凹溝17bを
挟持するように嵌装し、接触子17が矢印E方向へ自由
に回動することができるように構成したものである。更
に、図13に示す構造は、スイッチノブ15の下面側に
接触子17の環状凹溝17bに軸方向への十分な嵌合余
裕を持たせた突起27を形成すると共に、スプリングガ
イド部材18を排除し、コイルスプリング19の上端を
上記環状凹溝17b内に直接嵌合させてスイッチノブ1
5を上方へ付勢するように構成したものである。尚、図
14に示す構造は、上記基本と成る第一の実施例におけ
るスプリングガイド部材18自体を排除し、上記図13
に示す構造と同様に、コイルスプリング19の上端を直
接接触子17の環状凹溝17b内に直接嵌合させるよう
に構成したものである。図13及び図14のように構成
することにより部品点数を減少させ、コストダウンを図
ることができる。このようなスプリングガイド部材18
自体を排除した構造においては、接触子17の環状凹溝
17bに対してコイルスプリング19の上端が直接接触
して接触子17の抜け止め動作と共に、接触子17自体
を支持するために、該コイルスプリング19の上端に、
図15に示すような凹部19a,19aを形成すること
が望ましい。
【0022】図16は、接触子に関する変形例を示すも
のであり、スイッチノブ15の基部15bの左右両側に
板ばね状接触片28,28を形成し、マウントプレート
6の内面側に延出させた第一及び第二のコネクタ片9,
10の接触端に弾力的且つ確実に接触するように構成し
たものである。接触子17を板ばね状接触片28,28
によって構成することにより、スプリングガイド部材1
8やスイッチノブ15の基部15bに構成しなければな
らない透孔16の構成等を省略することができるため、
コストの低減や組立作業性の向上を図ることが可能にな
る。
【0023】図17乃至図20は、本発明に係るグロー
ブボックスランプの第二の実施例を示すものであり、上
記第一の実施例及びその変形例と異なる部分について説
明する。本実施例が上記第一の実施例と異なる大きな特
徴は、第一実施例に構成した第一コネクタ片に代えて、
スイッチノブ15を上方へ付勢するコイルスプリング1
9自体を導電体として使用すると共に、第一コネクタ片
9と第三コネクタ片13を導通させるための接触子17
に代えてシューター29を用いた構成にしたものであ
る。以下この構造を詳細に説明する。
【0024】即ち、符号29は上記接触子17に代えて
スイッチノブ15と共働するシューターであり、底板2
9a左右両側から略L字状に立ち上がる一対の接触腕2
9b,29bを具備する導電体で形成すると共に、その
底部には周縁部を略リング状に残し、少なくともその左
右両側に凹部30a,30aを形成した透孔30を形成
し、該透孔30を介して上記スイッチノブ15の下端部
15dを突出させる構造になっている。本実施例におい
てスイッチノブ15の下端部15dは、上記シューター
29の底面に開口した透孔30に連続形成した凹部30
a,30aに対応した回り止めリブ15e,15eを有
する形状に構成してあり、スイッチノブ15に対するシ
ューター29の回り止め作用を奏すると共に、シュータ
ー29の下面に装着するコイルスプリング19の上端側
がスイッチノブ15の下端部15dに巻回するような取
付姿勢で装着することができるように成っている。この
シューター29は、下端側15dをコイルスプリング1
9の上端に接触させ、また上端側を第三コネクタ片13
に接触させて両者間を導通させるためのものである。ま
た、シューター29の接触腕29bを上記のように左右
一対形状に形成することによりスイッチノブ15の上下
動作による第三コネクタ片13に対する接触作用に偏り
が生じた場合でも、少なくとも一方の接触腕29bが導
通状態を維持することができるように構成してある。ま
た、各接触腕29b,29bの上面には上記第三コネク
タ片13の下面に対する接触性を向上するための複数の
突部29c,29c…を突出させた構造に成っている。
【0025】スイッチノブ15の外周には、上記シュー
ター29の接触腕29b,29bの内側に位置して該シ
ューター29の底板29aの上面に当接し、該シュータ
ー29を下方へ押し下げ、また該シューター29を介
し、コイルスプリング19の付勢力によってスイッチノ
ブ15を上方へ押し上げるためのフランジ15fが形成
してある。このフランジ15fは、上記シューター29
の接触腕29b,29bの形成高さに相当する厚みを具
備しており、接触腕29b,29bの上端が第三コネク
タ片13に接触した状態で、上記回り止めリブ15e,
15eによってその上方への抜け止め作用を奏するよう
に構成してある(図20参照)。
【0026】ボディ1のコネクタ挿入孔11内には、外
部電源(図示していない)を接続するためのコネクタ接
続子31a,31bが配設してある。上記一方のコネク
タ接続子31aは、コイルスプリング19の下端部を常
時当接させて受け止めると共に、コイルスプリング19
とコネクタ接続子31a間を導通させる第一コネクタ片
9が横設してある。従って、この第一コネクタ片9とシ
ューター29間に介装された導電体で形成されたコイル
スプリング19を介して電気的に接続されるようになっ
ている。また,他方の接続子31bは、バルブ20側へ
導通する第二コネクタ片10と常時接続した構造に成っ
ている。
【0027】上記のような構成により、図21(a)及
び(b)に示すように、スイッチノブ15が下方へ押し
下げられるとその下面に構成したシューター29がスイ
ッチノブ15と共に下降し、その接触腕29bの上端が
第三コネクタ片13の下面から引き離されるため、コネ
クタ接続子31aとの電気的導通がOFFし、バルブ2
0を消灯する。逆にスイッチノブ15に対する規制が解
除されると該スイッチノブ15が上昇し、シューター2
9の接触腕29bの上端が第三コネクタ13の裏面に当
接し、コネクタ接続子31aと第三コネクタ片13を短
絡させ、バルブ20を点灯させる。シューター29につ
いて、図示例のように縦断面形状が略クランク状に曲折
された形状に構成した理由は、シューター29自体の強
度や第三コネクタ片13に対する接触性の向上のための
ものであり、本実施例と同様の作用効果を有するもので
あれば、このような形状に限定されないものであること
は当然である。また、このように構成することにより、
部品点数の大幅な削減が可能となり、価格高騰を抑制す
ることもできる。
【0028】図22乃至図23は、本発明に係るグロー
ブボックスランプの第三の実施例を示すものであり、上
記第一及び第二の実施例と異なる部分について説明す
る。本実施例における特徴は、上記第二実施例に構成し
たシューター29を排除して第三コネクタ片13に対す
るON/OFF作用のための部品削減を図った点にあ
る。以下この構造を詳細に説明する。
【0029】即ち、本実施例においては、コイルスプリ
ング19をスイッチノブ15の外周に形成した上記フラ
ンジ15fの下面間に介装すると共に、該フランジ15
fにスイッチノブ15の軸方向に添った切溝15gを、
少なくとも該フランジ15fの左右対称位置に形成し、
該切溝15gの下面側にコイルスプリング19の上端コ
イル部が位置するように構成する。また、一方上記フラ
ンジ15fの上面側に位置するように配設した第三コネ
クタ片13の端円にフランジ15f側に形成した切溝1
5gを貫通し、その突出端がコイルスプリング19の上
端側コイル部に当接し得る接触板13aを第三コネクタ
片13の側縁から曲折形成したものである(図22参
照)。従って、第三コネクタ片13は、スイッチノブ1
5の上下動作に対応して上記接触板13a,13aをフ
ランジ15fの切溝15gに対して挿抜させ、スイッチ
ノブ15と共に上下動するコイルスプリング19の上端
に対してON/OFF動作を繰り返すことができるもの
である。図23(b) は、両者のOFF状態を示すも
のであり、バルブ23は消灯する。また図23(a)
は、両者のON状態を示すものでり、バルブ23は点灯
する。本実施例によれば、第二実施例に構成したシュー
ター29の構成を省略することがてきるため、更に部品
点数の削減をはかることができ、装置の簡略化と価格低
減化に寄与することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るグローブボックスランプ
は、上記の如く、ボディを区画構成したコネクタ部とス
イッチ部、スイッチ部とバルブホルダ部、及びコネクタ
部とバルブホルダ部を、ボディ内に配置した導電性板材
から成るコネクタ片によって接続した構造にしたことに
より、複数の部品をハーネスの引き回しによって接続す
る従来の構造と比較して部品点数を減少することがで
き、自動車のグローブボックスに対する組み付けに際し
ての作業性を改善することができるものである。更に、
装置自体も部品点数が少なく簡単な構造に成っているた
め、コンパクトで組立作業性に優れる等の特徴を有する
ものであり、本発明の実施により得られる効果は極めて
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグローブボックスランプの一実施
例を示す一部切欠した正面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】ボディの基部パーツ、蓋部パーツ及び基部パー
ツ付帯部の内部構造を示す分解斜視図である。
【図4】係着孔に対する係合突起の係合部の構造を示す
要部断面図である。
【図5】スイッチ部の構造を示す要部拡大分解斜視図で
ある。
【図6】同じくスイッチ部の構造を示す要部平断面図で
ある。
【図7】同じくスイッチ部の構造を示す要部縦断面図で
ある。
【図8】スプリングガイド部材の変形例を示す斜視図で
ある。
【図9】リブの構成形状とバルブからの照明光の照明範
囲の関係を示す説明図である。
【図10】基部パーツ付帯部側に構成する係合突起と基
部パーツに構成したキャッチ構造の関係を示す要部説明
図であり、(a)は係合前の状態を示す要部斜視図、
(b)は係合突起に対する指に係り方を示す要部側面図
である。
【図11】スイッチノブとスプリングガイド部材の構成
に関する他の変形例を示す要部縦断面図である。
【図12】同じく、スイッチノブとスプリングガイド部
材の構成に関する他の変形例を示す要部縦断面図であ
る。
【図13】同じく、スイッチノブとスプリングガイド部
材の構成に関する他の変形例を示す要部縦断面図であ
る。
【図14】同じく、スイッチノブとスプリングガイド部
材の構成に関する他の変形例を示す要部縦断面図であ
る。
【図15】コイルスプリングの構造に関する他の変形例
を示す斜視図である。
【図16】接触子の構造に関する他の変形例を示す要部
側面図である。
【図17】本発明に係るグローブボックスランプの第二
の実施例を示す一部切欠した正面図である。
【図18】同じくシューターの構造を示す要部拡大縦断
面図である。
【図19】同じく底面図である。
【図20】同じくスイッチノブとシューターの詳細な構
造を示す要部拡大斜視図である。
【図21】同じくシューターによるON/OFF動作の
状態を示すものであり、(a)「ON」状態、また
(b)は「OFF」状態を示す説明図である。
【図22】本発明に係るグローブボックスランプの第三
の実施例を示す要部拡大斜視図である。
【図23】同じくスイッチノブによるON/OFF動作
を示すものであり、(a)は「ON」状態、また(b)
は「OFF」状態を示す説明図である。
【符号の説明】
a グローブボックス b 矩形透孔 1 ボディ 1a 基部パーツ 1b 蓋部パーツ 1c 基部パーツ付帯部 2 スイッチ部 3 バルブホルダ部 4 コネクタ部 5 投光部 6 マウントプレート部 7 係合片 8 格子構造 8a 固定格子 8b 開閉格子 9 第一コネクタ片 10 第二コネクタ片 11 コネクタ挿入孔 13 第三コネクタ片 15 スイッチノブ 15a 摺動軸部 15b 基部 15c リブ 17 接触子 17a 大径部 17b 環状凹溝 18 スプリングガイド部材 18a 小径突出部 18b ガイド軸部 19 コイルスプリング 20 バルブ 20a 光源部 21 係合突起 22 キャッチ構造 24 突起 25 円錐状体 26 円錐状体 27 突起 28 板ばね状接触片 29 シューター 30 透孔 31 接続子 101 係着孔 102 係合突起 104 薄肉ヒンジ 105 区画リブ 106 スリット 107 ガイドブロック 108 スリット 109 コネクタブロック 110 スリット 111 区画リブ 112 切欠 113 ソケットブロック 114 係止ブロック 115 スリット 116 ガイドブロック 117 立壁 118 軸ガイド溝 119 リブガイド溝 120 ストッパー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 3/04 B60R 16/02 H01H 13/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のグローブ内に装着してグローブ
    ボックスの蓋を開閉することによって内部照明用のバル
    ブを「ON」「OFF」させるように構成した自動車用
    のグローブボックスランプにおいて、 コネクタ挿入孔に臨む一対の導電性コネクタ片を配置
    し、外部電源と導通したコネクタを嵌合接続するコネク
    タ部と、 前記バルブを交換可能に取り付け、且つ該バルブと電導
    するバルブソケット構造を備えたバルブホルダ部と、 前記グローブボックスの蓋の開閉操作と連動してスイッ
    チノブを軸方向へ進退させ、導電回路を「ON」「OF
    F」作動するスイッチ部と、 前記バルブソケットに装着したバルブの外周を囲むよう
    に成る格子構造の投光部とを一体、又は一体的に構成し
    たボディに区画構成すると共に、 前記コネクタ部とスイッチ部、スイッチ部とバルブホル
    ダ部、及びコネクタ部とバルブホルダ部を、それぞれ導
    電性板材から成るコネクタ片をボディ内に把持配設して
    構成したことを特徴とするグローブボックスランプ。
  2. 【請求項2】 前記ボディにおけるスイッチ部とバルブ
    ホルダ部、コネクタ部、及び投光部が、スイッチ部とコ
    ネクタ部が同軸上に、またスイッチ部とバルブホルダ部
    が並列するように区画形成してあり、ボディの外形が偏
    平状になるように構成したことを特徴とする請求項1記
    載のグローブボックスランプ。
  3. 【請求項3】 コイルスプリングが、第一コネクタ片と
    共用される構造になることを特徴とする請求項1記載の
    グローブボックスランプ。
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