JP3149216B2 - 転写活性増強因子PitIをコードするDNA - Google Patents
転写活性増強因子PitIをコードするDNAInfo
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- JP3149216B2 JP3149216B2 JP24414191A JP24414191A JP3149216B2 JP 3149216 B2 JP3149216 B2 JP 3149216B2 JP 24414191 A JP24414191 A JP 24414191A JP 24414191 A JP24414191 A JP 24414191A JP 3149216 B2 JP3149216 B2 JP 3149216B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトの成長ホルモン
(以下GHと略す)遺伝子、ヒトのプロラクチン(以下
PRLと略す)遺伝子に対する転写活性増強因子Pit
I(GHF−Iとも呼ばれる、以下PitIと略す)ペ
プチドをコードするDNA、その用途、あるいはこのD
NAの発現産物に関するものである。GHやPRLの遺
伝子の転写を増強する物質であるPitIをコードする
DNAは、PitIの研究を進める上で不可欠である。
またGHやPRLの分泌異常による疾患の治療や診断に
おいてもPitIは重要な物質である。
(以下GHと略す)遺伝子、ヒトのプロラクチン(以下
PRLと略す)遺伝子に対する転写活性増強因子Pit
I(GHF−Iとも呼ばれる、以下PitIと略す)ペ
プチドをコードするDNA、その用途、あるいはこのD
NAの発現産物に関するものである。GHやPRLの遺
伝子の転写を増強する物質であるPitIをコードする
DNAは、PitIの研究を進める上で不可欠である。
またGHやPRLの分泌異常による疾患の治療や診断に
おいてもPitIは重要な物質である。
【0002】
【従来技術の問題点】PitIは、GH遺伝子およびP
RL遺伝子のプロモーター領域に結合し、それぞれの遺
伝子の転写活性を上昇させる脳下垂体組織に特異的な核
蛋白として発見された。現在ウシとラットのPitIに
ついては、cDNAのクローニングが報告され、配列中
にPOU領域やHomeo Boxを持つこと等が解明
されている。(Cell,55,P505-,1988、Cell,55,P519-,19
88)
RL遺伝子のプロモーター領域に結合し、それぞれの遺
伝子の転写活性を上昇させる脳下垂体組織に特異的な核
蛋白として発見された。現在ウシとラットのPitIに
ついては、cDNAのクローニングが報告され、配列中
にPOU領域やHomeo Boxを持つこと等が解明
されている。(Cell,55,P505-,1988、Cell,55,P519-,19
88)
【0003】PitIは、その転写増強作用によりGH
やPRLの分泌異常の治療に利用できる可能性がある。
しかし先に述べたとおり現在構造が解明されているPi
tIはウシやラットに由来するものであり、これら他種
動物蛋白はヒトに対して抗原性を持つため治療用として
は好ましくない。ヒト下垂体から抽出すれば抗原性の問
題は回避できるが、原料の調達は非常に困難である。抗
原性の問題がなく、しかも安価なPitIを大量に得る
ためには、PitIをコードするDNAを利用する遺伝
子操作の手法が有効である。
やPRLの分泌異常の治療に利用できる可能性がある。
しかし先に述べたとおり現在構造が解明されているPi
tIはウシやラットに由来するものであり、これら他種
動物蛋白はヒトに対して抗原性を持つため治療用として
は好ましくない。ヒト下垂体から抽出すれば抗原性の問
題は回避できるが、原料の調達は非常に困難である。抗
原性の問題がなく、しかも安価なPitIを大量に得る
ためには、PitIをコードするDNAを利用する遺伝
子操作の手法が有効である。
【0004】更に、ヒトのPitIの機能や構造につい
て研究を進めて行くためにも、そのDNAが必要となる
ことは言うまでもない。しかしヒトのPitIについて
は存在そのものは指摘されていたものの構造決定にはい
たっておらず、その構造決定とDNAのクローニングが
待たれていた。
て研究を進めて行くためにも、そのDNAが必要となる
ことは言うまでもない。しかしヒトのPitIについて
は存在そのものは指摘されていたものの構造決定にはい
たっておらず、その構造決定とDNAのクローニングが
待たれていた。
【0005】
【発明の課題】本発明は、ヒトのPitIのアミノ酸配
列をコードするDNA、その発現産物、並びに用途の提
供を目的とするものである。
列をコードするDNA、その発現産物、並びに用途の提
供を目的とするものである。
【0006】
【発明の構成】本発明は、ヒトの成長ホルモン遺伝子
と、ヒトのプロラクチン遺伝子に対する転写活性増強因
子PitIのアミノ酸配列(配列1)持つペプチドをコ
ードするDNAである。なお配列1に示したアミノ酸の
略号は、それぞれ次のようにアミノ酸と対応している。 Ala:アラニン Leu:ロイシン Arg:アルギニン Lys:リジン Asn:アスパラギン Met:メチオニン Asp:アスパラギン酸 Phe:フェニルアラニン Cys:システイン Pro:プロリン Glu:グルタミン酸 Ser:セリン Gln:グルタミン Thr:トレオニン Gly:グリシン Trp:トリプトファン His:ヒスチジン Tyr:チロシン Ile:イソロイシン Val:バリン
と、ヒトのプロラクチン遺伝子に対する転写活性増強因
子PitIのアミノ酸配列(配列1)持つペプチドをコ
ードするDNAである。なお配列1に示したアミノ酸の
略号は、それぞれ次のようにアミノ酸と対応している。 Ala:アラニン Leu:ロイシン Arg:アルギニン Lys:リジン Asn:アスパラギン Met:メチオニン Asp:アスパラギン酸 Phe:フェニルアラニン Cys:システイン Pro:プロリン Glu:グルタミン酸 Ser:セリン Gln:グルタミン Thr:トレオニン Gly:グリシン Trp:トリプトファン His:ヒスチジン Tyr:チロシン Ile:イソロイシン Val:バリン
【0007】このようなDNAとしては例えば配列2に
示したような塩基配列を持つものなどが挙げられる。こ
の塩基配列(配列2)は実施例にも示すように、ヒト脳
下垂体組織からクローニングされた配列3のDNAか
ら、ペプチドをコードしている部分のみを選択したもの
である。
示したような塩基配列を持つものなどが挙げられる。こ
の塩基配列(配列2)は実施例にも示すように、ヒト脳
下垂体組織からクローニングされた配列3のDNAか
ら、ペプチドをコードしている部分のみを選択したもの
である。
【0008】これらDNAは、そのシーケンス内にある
制限酵素サイトや必要に応じて導入した制限酵素サイト
を利用して、適当な調節遺伝子(プロモーター配列やリ
ーダー配列)を持った発現用ベクターに組み込むことが
できる。
制限酵素サイトや必要に応じて導入した制限酵素サイト
を利用して、適当な調節遺伝子(プロモーター配列やリ
ーダー配列)を持った発現用ベクターに組み込むことが
できる。
【0009】このようにして得られたベクターを用い、
大腸菌等のホストに導入して形質転換させれば、組換え
PitIを大量に入手することができる。あるいはま
た、大量にコピーされたPitIをコードするDNAを
回収して標識すれば、遺伝子分析用のプローブとするこ
ともできる。プローブとして利用するときには必ずしも
配列2や3の全ての部分を含んでいる必要はなく、より
特異的な配列を適宜選択し、断片の状態で利用すること
が可能である。もちろんこれらDNAプローブは、DN
A合成装置等によって化学的に合成してもよい。本発明
によるPitIのDNAプローブは、ヒトPitI遺伝
子の異常等の診断に用いることができる。
大腸菌等のホストに導入して形質転換させれば、組換え
PitIを大量に入手することができる。あるいはま
た、大量にコピーされたPitIをコードするDNAを
回収して標識すれば、遺伝子分析用のプローブとするこ
ともできる。プローブとして利用するときには必ずしも
配列2や3の全ての部分を含んでいる必要はなく、より
特異的な配列を適宜選択し、断片の状態で利用すること
が可能である。もちろんこれらDNAプローブは、DN
A合成装置等によって化学的に合成してもよい。本発明
によるPitIのDNAプローブは、ヒトPitI遺伝
子の異常等の診断に用いることができる。
【0010】更に、本発明は前記ヒトPitIのDNA
を発現させることによって得られる産物の用途に及ぶも
のである。本発明によるヒトPitIのDNA発現産物
そのもの、あるいはその抗体は、ヒトPitIの免疫分
析に有用である。PitIの免疫分析は、GHやPRL
の分泌異常の診断において意義を持つことが予想される
のみならず、PitIの研究を進める上でも重要な分析
系の一つである。加えて、本発明による発現産物を免疫
原として得られる抗体、ことにモノクローナル抗体は、
PitIの機能や構造の解析に不可欠である。
を発現させることによって得られる産物の用途に及ぶも
のである。本発明によるヒトPitIのDNA発現産物
そのもの、あるいはその抗体は、ヒトPitIの免疫分
析に有用である。PitIの免疫分析は、GHやPRL
の分泌異常の診断において意義を持つことが予想される
のみならず、PitIの研究を進める上でも重要な分析
系の一つである。加えて、本発明による発現産物を免疫
原として得られる抗体、ことにモノクローナル抗体は、
PitIの機能や構造の解析に不可欠である。
【0011】また本発明によるPitIのDNAの発現
産物は、ヒトPitIと同じ構造を持つのでヒトに対し
ては抗原性が無く、イン・ビボでの使用に際して安全性
が高い。
産物は、ヒトPitIと同じ構造を持つのでヒトに対し
ては抗原性が無く、イン・ビボでの使用に際して安全性
が高い。
【0012】
【発明の作用】本発明における配列1に示したアミノ酸
配列は、ヒトPitIの一次構造である。この一次構造
に基づいて決定されるDNAの塩基配列は、遺伝子操作
による組換えヒトPitIの生産を可能とする。以下、
実施例に基づいて本発明を詳しく説明する。
配列は、ヒトPitIの一次構造である。この一次構造
に基づいて決定されるDNAの塩基配列は、遺伝子操作
による組換えヒトPitIの生産を可能とする。以下、
実施例に基づいて本発明を詳しく説明する。
【0013】
1.cDNAの合成 ヒト脳下垂体組織からヒトPitIのcDNAを合成し
た 全RNA抽出はH.Okayama らの方法(RECOMBINANT DNA
METHODOLOGY,P235;1989 )に従い、グアニジン・イソシ
アネートを用いてヒト脳下垂体組織0.5g より0.5
mgの全RNAを得た。この全RNA1μg をテンプレー
トとし、図1に示す3種のプライマーを用い、M−ML
VRTase(BRL製)を42℃で1時間反応させて
cDNA合成を行った。図1のプライマー中、XSH+
T15はOligo dT15にXhoI、SalI、HindIII のサイトに
相当する配列を付加したものであり、また292rはラ
ットとウシのPitIのcDNA配列データ(Cell,55,
P505-,1988、Cell,55,P519-,1988)より類似性を類推し
て設定した配列にXbaI、BglII のサイトに相当する配列
を組み入れたものである。5’端側のクローニングは、
292rプライマーを用いて1本鎖cDNAを合成した
後、この1本鎖の3’末端にターミナル・デオキシヌク
レオチジル・トランスフェラーゼ(TerminalDeoxynucle
otidyl Transferase 、TdT)を用いてdGTPまた
はdATPを付加することによって行った。
た 全RNA抽出はH.Okayama らの方法(RECOMBINANT DNA
METHODOLOGY,P235;1989 )に従い、グアニジン・イソシ
アネートを用いてヒト脳下垂体組織0.5g より0.5
mgの全RNAを得た。この全RNA1μg をテンプレー
トとし、図1に示す3種のプライマーを用い、M−ML
VRTase(BRL製)を42℃で1時間反応させて
cDNA合成を行った。図1のプライマー中、XSH+
T15はOligo dT15にXhoI、SalI、HindIII のサイトに
相当する配列を付加したものであり、また292rはラ
ットとウシのPitIのcDNA配列データ(Cell,55,
P505-,1988、Cell,55,P519-,1988)より類似性を類推し
て設定した配列にXbaI、BglII のサイトに相当する配列
を組み入れたものである。5’端側のクローニングは、
292rプライマーを用いて1本鎖cDNAを合成した
後、この1本鎖の3’末端にターミナル・デオキシヌク
レオチジル・トランスフェラーゼ(TerminalDeoxynucle
otidyl Transferase 、TdT)を用いてdGTPまた
はdATPを付加することによって行った。
【0014】2.cDNAの増幅 PitIのcDNAをPCR法によって増幅した。ラッ
トとウシのPitIのcDNA配列データより、その類
似性を類推して図2に示すプライマー0pと251pを
設定した。これらのプライマーと図1のプライマーを利
用し、変性:97℃/15秒、アニール:55℃/2
分、伸長:75℃/2分のサイクルを40回繰り返すこ
とによってPCR法を行った。具体的には、0pと29
2rの組合せで蛋白コード領域に相当する中央部の配列
が、XSH・dT(またはXSH・dC)と292rの
組合せで5’端側の配列が、そして251pとXSHの
組合せで3’端側の配列を増幅することができた。この
ように3つの部分に分割して増幅した各PCR産物の長
さは、5’端が1.0Kb、中央部が0.9Kb、3’端が
0.45Kbであった。各PCR産物はフェノール/クロ
ロフォルム処理後エタノール沈澱で回収して精製し、c
DNA内に存在する制限酵素サイトまたはそれぞれのプ
ライマー内に設けた制限酵素のサイトで消化した。各P
CR産物と制限酵素の組合せは次のとおりである。 5’側:SalI(XSH)/PstI (cDNA内) 中央部:XbaI(0pと292rに共通) 3’側:XhoI(251p)/SalI (XSH)
トとウシのPitIのcDNA配列データより、その類
似性を類推して図2に示すプライマー0pと251pを
設定した。これらのプライマーと図1のプライマーを利
用し、変性:97℃/15秒、アニール:55℃/2
分、伸長:75℃/2分のサイクルを40回繰り返すこ
とによってPCR法を行った。具体的には、0pと29
2rの組合せで蛋白コード領域に相当する中央部の配列
が、XSH・dT(またはXSH・dC)と292rの
組合せで5’端側の配列が、そして251pとXSHの
組合せで3’端側の配列を増幅することができた。この
ように3つの部分に分割して増幅した各PCR産物の長
さは、5’端が1.0Kb、中央部が0.9Kb、3’端が
0.45Kbであった。各PCR産物はフェノール/クロ
ロフォルム処理後エタノール沈澱で回収して精製し、c
DNA内に存在する制限酵素サイトまたはそれぞれのプ
ライマー内に設けた制限酵素のサイトで消化した。各P
CR産物と制限酵素の組合せは次のとおりである。 5’側:SalI(XSH)/PstI (cDNA内) 中央部:XbaI(0pと292rに共通) 3’側:XhoI(251p)/SalI (XSH)
【0015】3.組み込みとクローニング 2で得た各DNA断片を、予め制限酵素サイトを調製し
たプラスミドベクター(Bluescript II SK- 、STRA
TAGENE製)と連結した。反応は、各cDNA断
片:プラスミドベクターのモル比を3:1でそれぞれ混
合し、市販のライゲーション・キット(寶酒造製)を用
い16℃で3時間〜1晩反応させることによって行っ
た。各反応液でJM109細胞を形質転換した後、アン
ピシリン加LBアガーに接種し37℃で1晩培養した。
培養後生じたコロニーを釣菌し、そのなかからラピッド
・アイソレーションにより目的とするcDNAを組み込
まれたコロニーを選別した。得られた陽性クローンを2
40mlのLBに接種して37℃で1晩振とう培養後、塩
化セシウムを用いる超遠心法でプラスミドを単離・精製
した。
たプラスミドベクター(Bluescript II SK- 、STRA
TAGENE製)と連結した。反応は、各cDNA断
片:プラスミドベクターのモル比を3:1でそれぞれ混
合し、市販のライゲーション・キット(寶酒造製)を用
い16℃で3時間〜1晩反応させることによって行っ
た。各反応液でJM109細胞を形質転換した後、アン
ピシリン加LBアガーに接種し37℃で1晩培養した。
培養後生じたコロニーを釣菌し、そのなかからラピッド
・アイソレーションにより目的とするcDNAを組み込
まれたコロニーを選別した。得られた陽性クローンを2
40mlのLBに接種して37℃で1晩振とう培養後、塩
化セシウムを用いる超遠心法でプラスミドを単離・精製
した。
【0016】4.塩基配列の決定 ポリメラーゼによるミス・リードを除くために、塩基配
列の決定には少なくとも3クローン以上について塩基配
列分析を行った。シーケンス反応は、Seqenase
Version2.0(登録商標、USB製)を用い
たジ・デオキシ法に従った。塩基配列分析の結果から、
配列3に示すヒトPitIのDNA構造を決定した。配
列3中、実際にペプチドをコードしている構造遺伝子に
相当する部分(「中央部」としてクローニングした部
分)は配列2に示すとおりである。
列の決定には少なくとも3クローン以上について塩基配
列分析を行った。シーケンス反応は、Seqenase
Version2.0(登録商標、USB製)を用い
たジ・デオキシ法に従った。塩基配列分析の結果から、
配列3に示すヒトPitIのDNA構造を決定した。配
列3中、実際にペプチドをコードしている構造遺伝子に
相当する部分(「中央部」としてクローニングした部
分)は配列2に示すとおりである。
【0017】5.発現実験 cDNAの塩基配列を決定した後、構造遺伝子にコード
されるアミノ酸が変化しないように前記0pプライマ
ー、および292rプライマーを各々図3に示す配列
(0p’と292r’)に修正し、再度中央部のクロー
ニングを行った。こうして用意したヒトPitIの構造
遺伝子を全て含むDNA断片(0.9kb、両端はBamHI
サイト)を、高レベルT7−プラスミド発現ベクターp
GEMEX−I(登録商標、プロメガ社)のBamHI サイ
トに連結し、常法により大腸菌(JM109;DE3)
に形質転換した。目的のプラスミドを含んだ菌の選択
は、形成したコロニーからのラピッド・アイソレーショ
ンによるDNAの回収、制限酵素による消化、そして電
気泳動分離により行った。すなわち、ラピッド・アイソ
レーション後EcoRI 消化を行い7.5%ポリアクリルア
ミドゲルで電気泳動した際、4.7kb、0.45kb、
0.08kbのバンドが認められるものを選別した。同時
にBamHI で消化したところ、4.3kbのベクターのバン
ドと0.9kbのバンドが確認されたので目的のインサー
トが正しく挿入されていることが分かった。
されるアミノ酸が変化しないように前記0pプライマ
ー、および292rプライマーを各々図3に示す配列
(0p’と292r’)に修正し、再度中央部のクロー
ニングを行った。こうして用意したヒトPitIの構造
遺伝子を全て含むDNA断片(0.9kb、両端はBamHI
サイト)を、高レベルT7−プラスミド発現ベクターp
GEMEX−I(登録商標、プロメガ社)のBamHI サイ
トに連結し、常法により大腸菌(JM109;DE3)
に形質転換した。目的のプラスミドを含んだ菌の選択
は、形成したコロニーからのラピッド・アイソレーショ
ンによるDNAの回収、制限酵素による消化、そして電
気泳動分離により行った。すなわち、ラピッド・アイソ
レーション後EcoRI 消化を行い7.5%ポリアクリルア
ミドゲルで電気泳動した際、4.7kb、0.45kb、
0.08kbのバンドが認められるものを選別した。同時
にBamHI で消化したところ、4.3kbのベクターのバン
ドと0.9kbのバンドが確認されたので目的のインサー
トが正しく挿入されていることが分かった。
【0018】正しい方向で挿入断片の組み込まれたプラ
スミドphPit ・Ex1が導入された単一コロニー
を、50mlのアンピシリン含有(50μg/ml)LB培地
で37℃、1夜培養した。培養液の2mlを別のアンピシ
リン加LB培地50mlに植え継ぎ、約3時間後600nm
における培養液の吸光度が0.3となったところで、I
PTG(イソプロピル−β−D−チオ−ガラクトピラノ
シド)を0.5mM(最終濃度)となるように加え、更に
4時間培養を続けた。培養後、培養液を200μl マイ
クロ遠心チューブに採り、10000rpm で1時間遠心
して上清を捨てた。ペレットを100μl のLysis 緩衝
液(50mMトリス−塩酸、2mMEDTA、0.1M Na
Cl、pH7.5)に懸濁し、更に最終濃度が100μ
g/mlになるようにリゾチーム(シグマ製)を加えた。3
0℃で15分間インキュベートした後、反応液の一部を
遠心して上清をSDS−PAGEおよびクマッシーブリ
リアント・ブルー染色により分析した。その結果、プラ
スミドを組み込まないJM109の溶菌分画では認めら
れない、融合蛋白に相当する67kdのバンドを確認し
た。
スミドphPit ・Ex1が導入された単一コロニー
を、50mlのアンピシリン含有(50μg/ml)LB培地
で37℃、1夜培養した。培養液の2mlを別のアンピシ
リン加LB培地50mlに植え継ぎ、約3時間後600nm
における培養液の吸光度が0.3となったところで、I
PTG(イソプロピル−β−D−チオ−ガラクトピラノ
シド)を0.5mM(最終濃度)となるように加え、更に
4時間培養を続けた。培養後、培養液を200μl マイ
クロ遠心チューブに採り、10000rpm で1時間遠心
して上清を捨てた。ペレットを100μl のLysis 緩衝
液(50mMトリス−塩酸、2mMEDTA、0.1M Na
Cl、pH7.5)に懸濁し、更に最終濃度が100μ
g/mlになるようにリゾチーム(シグマ製)を加えた。3
0℃で15分間インキュベートした後、反応液の一部を
遠心して上清をSDS−PAGEおよびクマッシーブリ
リアント・ブルー染色により分析した。その結果、プラ
スミドを組み込まないJM109の溶菌分画では認めら
れない、融合蛋白に相当する67kdのバンドを確認し
た。
【0019】
【発明の効果】本発明によればPitIをコードするD
NAが得られ、これを発現させることによってヒトPi
tIを容易に量産することが可能となる。このようにし
て得られるPitIはヒトの脳下垂体から抽出したもの
と同じ構造を持つので抗原性の問題を生じないうえ、感
染等の危険もない。そのため治療などを目的としてヒト
に投与する場合にも安全である。またPitIを安価に
量産することができるので、PitIそのもの、あるい
はその抗体を利用する免疫分析用試薬の供給が容易にな
る。本発明によるヒトPitIをコードするDNAは、
PitI遺伝子の分析に用いることもできる。PitI
をコードするDNAの配列決定により、GHやPRLの
分泌異常をはじめとする種々の疾病の解明を進める上で
有用な情報が提供されるものと予想される。以上のよう
にヒトPitIをコードするDNAの提供は、PitI
を用いた治療や、未だ解明が不十分なヒトPitIの構
造や機能の研究を進める上で非常に有意義である。
NAが得られ、これを発現させることによってヒトPi
tIを容易に量産することが可能となる。このようにし
て得られるPitIはヒトの脳下垂体から抽出したもの
と同じ構造を持つので抗原性の問題を生じないうえ、感
染等の危険もない。そのため治療などを目的としてヒト
に投与する場合にも安全である。またPitIを安価に
量産することができるので、PitIそのもの、あるい
はその抗体を利用する免疫分析用試薬の供給が容易にな
る。本発明によるヒトPitIをコードするDNAは、
PitI遺伝子の分析に用いることもできる。PitI
をコードするDNAの配列決定により、GHやPRLの
分泌異常をはじめとする種々の疾病の解明を進める上で
有用な情報が提供されるものと予想される。以上のよう
にヒトPitIをコードするDNAの提供は、PitI
を用いた治療や、未だ解明が不十分なヒトPitIの構
造や機能の研究を進める上で非常に有意義である。
【0020】
配列番号:1 配列の長さ:291 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 起源:ヒト 組織の種類:脳下垂体 他の情報:ヒトPitIペプチド 配列 Met Ser Cys Gln Ala Phe Thr Ser Ala Asp Thr Phe Ile Pro Leu 1 5 10 15 Asn Ser Asp Ala Ser Ala Thr Leu Pro Leu Ile Met His His Ser 20 25 30 Ala Ala Glu Cys Leu Pro Val Ser Asn His Ala Thr Asn Val Met 35 40 45 Ser Thr Ala Thr Gly Leu His Tyr Ser Val Pro Ser Cys His Tyr 50 55 60 Gly Asn Gln Pro Ser Thr Tyr Gly Val Met Ala Gly Ser Leu Thr 65 70 75 Pro Cys Leu Tyr Lys Phe Pro Asp His Thr Leu Ser His Gly Phe 80 85 90 Pro Pro Ile His Gln Pro Leu Leu Ala Glu Asp Pro Thr Ala Ala 95 100 105 Asp Phe Lys Gln Glu Leu Arg Arg Lys Ser Lys Leu Val Glu Glu 110 115 120 Pro Ile Asp Met Asp Ser Pro Glu Ile Arg Glu Leu Glu Lys Phe 125 130 135 Ala Asn Glu Phe Lys Val Arg Arg Ile Lys Leu Gly Tyr Thr Gln 140 145 150 Thr Asn Val Gly Glu Ala Leu Ala Ala Val His Gly Ser Glu Phe 155 160 165 Ser Gln Thr Thr Ile Cys Arg Phe Glu Asn Leu Gln Leu Ser Phe 170 175 180 Lys Asn Ala Cys Lys Leu Lys Ala Ile Leu Ser Lys Trp Leu Glu 185 190 195 Glu Ala Glu Gln Val Gly Ala Leu Tyr Asn Glu Lys Val Gly Ala 200 205 210 Asn Glu Arg Lys Arg Lys Arg Arg Thr Thr Ile Ser Ile Ala Ala 215 220 225 Lys Asp Ala Leu Glu Arg His Phe Gly Glu Gln Asn Lys Pro Ser 230 235 240 Ser Gln Glu Ile Met Arg Met Ala Glu Glu Leu Asn Leu Glu Lys 245 250 255 Glu Val Val Arg Val Trp Phe Cys Asn Arg Arg Gln Arg Glu Lys 260 265 270 Arg Val Lys Thr Ser Leu Asn Gln Ser Leu Phe Ser Ile Ser Lys 275 280 285 Glu His Leu Glu Cys Arg 290
【0021】配列番号:2 配列の長さ:873 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA アンチセンス:No 起源 生物名:ヒト 組織の種類:脳下垂体 配列の特徴 特徴を表す記号:exon 存在位置:1..873 特徴を決定した方法:E 配列 ATGAGTTGCC AAGCTTTTAC TTCGGCTGAT ACCTTTATAC CTCTGAATTC TGACGCCTCT 60 GCAACTCTGC CTCTGATAAT GCATCACAGT GCTGCCGAGT GTCTACCAGT CTCCAACCAT 120 GCCACCAATG TGATGTCTAC AGCAACAGGA CTTCATTATT CTGTTCCTTC CTGTCATTAT 180 GGAAACCAGC CATCAACCTA TGGAGTGATG GCAGGTAGTT TAACCCCTTG TCTTTATAAA 240 TTTCCTGACC ACACCTTGAG TCATGGATTT CCTCCTATAC ACCAGCCTCT TCTGGCAGAG 300 GACCCCACAG CTGCTGATTT CAAGCAGGAA CTCAGGCGGA AAAGTAAATT GGTGGAAGAG 360 CCAATAGACA TGGATTCTCC AGAAATCAGA GAACTTGAAA AGTTTGCCAA TGAATTTAAA 420 GTGAGACGAA TTAAATTAGG ATACACCCAG ACAAATGTTG GGGAGGCCCT GGCAGCTGTG 480 CATGGCTCTG AATTCAGTCA AACAACAATC TGCCGATTTG AAAATCTGCA GCTCAGCTTT 540 AAAAATGCAT GCAAACTGAA AGCAATATTA TCCAAATGGC TGGAGGAAGC TGAGCAAGTA 600 GGAGCTTTGT ACAATGAAAA AGTGGGAGCA AATGAAAGGA AAAGAAAACG AAGAACAACT 660 ATAAGCATTG CTGCTAAAGA TGCTCTGGAG AGACACTTTG GAGAACAGAA TAAACCTTCT 720 TCTCAAGAGA TCATGAGGAT GGCTGAAGAA CTGAATCTGG AGAAAGAAGT AGTAAGAGTT 780 TGGTTTTGCA ACCGGAGGCA GAGAGAAAAA CGGGTGAAAA CAAGTCTGAA TCAGAGTTTA 840 TTTTCTATTT CTAAGGAACA TCTTGAGTGC AGA
【0022】配列番号:3 配列の長さ:1262 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA アンチセンス:No 起源 生物名:ヒト 組織の種類:脳下垂体 配列の特徴 特徴を表す記号:exon 存在位置:1..873 特徴を決定した方法:E 配列 CTCAG -121 AGCCTTCCTG ATGTATATAT GCAGGTAGTG AGAATTGAAT CGGCCCTTTG AGACAGTAAT - 61 ATAATAAAAC TCTGATTTGG GGAGCAGCGG TTCTCCTTAT TTTTCTACTC TCTTGTGGGA -1 ATGAGTTGCC AAGCTTTTAC TTCGGCTGAT ACCTTTATAC CTCTGAATTC TGACGCCTCT 60 GCAACTCTGC CTCTGATAAT GCATCACAGT GCTGCCGAGT GTCTACCAGT CTCCAACCAT 120 GCCACCAATG TGATGTCTAC AGCAACAGGA CTTCATTATT CTGTTCCTTC CTGTCATTAT 180 GGAAACCAGC CATCAACCTA TGGAGTGATG GCAGGTAGTT TAACCCCTTG TCTTTATAAA 240 TTTCCTGACC ACACCTTGAG TCATGGATTT CCTCCTATAC ACCAGCCTCT TCTGGCAGAG 300 GACCCCACAG CTGCTGATTT CAAGCAGGAA CTCAGGCGGA AAAGTAAATT GGTGGAAGAG 360 CCAATAGACA TGGATTCTCC AGAAATCAGA GAACTTGAAA AGTTTGCCAA TGAATTTAAA 420 GTGAGACGAA TTAAATTAGG ATACACCCAG ACAAATGTTG GGGAGGCCCT GGCAGCTGTG 480 CATGGCTCTG AATTCAGTCA AACAACAATC TGCCGATTTG AAAATCTGCA GCTCAGCTTT 540 AAAAATGCAT GCAAACTGAA AGCAATATTA TCCAAATGGC TGGAGGAAGC TGAGCAAGTA 600 GGAGCTTTGT ACAATGAAAA AGTGGGAGCA AATGAAAGGA AAAGAAAACG AAGAACAACT 660 ATAAGCATTG CTGCTAAAGA TGCTCTGGAG AGACACTTTG GAGAACAGAA TAAACCTTCT 720 TCTCAAGAGA TCATGAGGAT GGCTGAAGAA CTGAATCTGG AGAAAGAAGT AGTAAGAGTT 780 TGGTTTTGCA ACCGGAGGCA GAGAGAAAAA CGGGTGAAAA CAAGTCTGAA TCAGAGTTTA 840 TTTTCTATTT CTAAGGAACA TCTTGAGTGC AGATAAGATT TTTCTATTGT ATAATAGCCT 900 TTTTCTCCCG TTTCATTCCT TTCTCTTCTT CAACAAAAAC AGAAATTACT TGGTTGACTT 960 AAAATCATTT TATATCAATA GCTTTTACAG AAGCTTTACT TTTCCACTTT TTTTTAAAAA 1020 AAAGAAACCA ACAATTTAAA TTATATTGAT GTTATTTACT TAAAATAATT ATTCTCAGAA 1080 GCCACATTAT CTATTTTAAG CCAAATATAT TAACAGTAAT AAAATGATCT CTCTGTC
【図1】図1は、ヒトPitIのcDNAの合成に利用
したプライマーの配列を示したものである。
したプライマーの配列を示したものである。
【図2】図2は、ヒトPitIcDNAの構造とその主
な制限酵素地図、およびPCR法による増幅に用いたプ
ライマーの配列と、その位置関係を示した模式図(スト
ラテジー)である。図中ボックスで示した部分は、蛋白
のコード領域を示す。
な制限酵素地図、およびPCR法による増幅に用いたプ
ライマーの配列と、その位置関係を示した模式図(スト
ラテジー)である。図中ボックスで示した部分は、蛋白
のコード領域を示す。
【図3】図3は、Pit の構造遺伝子の発現に当たっ
て利用したプライマーの配列(図2のプライマーを一部
改変したもの)を示した図である。
て利用したプライマーの配列(図2のプライマーを一部
改変したもの)を示した図である。
【図4】図4は、実施例5における7.5%ポリアクリ
ルアミド・ゲル電気泳動の泳動像を示した図である。pB
R322/Hinf I で示したレーンはpBR322をHinf Iで消化し
たもの(コントロール)、その他のレーンは各々に示し
た制限酵素でプラスミドphPit ・Ex1を消化し
たものである。
ルアミド・ゲル電気泳動の泳動像を示した図である。pB
R322/Hinf I で示したレーンはpBR322をHinf Iで消化し
たもの(コントロール)、その他のレーンは各々に示し
た制限酵素でプラスミドphPit ・Ex1を消化し
たものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 15/00 GenBank/EMBL/DDBJ(G ENETYX)
Claims (10)
- 【請求項1】次のアミノ酸配列(配列1)で示される、
ヒトの成長ホルモン遺伝子と、ヒトのプロラクチン遺伝
子に対する転写活性増強因子PitIをコードするDN
A アミノ酸配列: Met Ser Cys Gln Ala Phe Thr Ser Ala Asp Thr Phe Ile Pro Leu 1 5 10 15 Asn Ser Asp Ala Ser Ala Thr Leu Pro Leu Ile Met His His Ser 20 25 30 Ala Ala Glu Cys Leu Pro Val Ser Asn His Ala Thr Asn Val Met 35 40 45 Ser Thr Ala Thr Gly Leu His Tyr Ser Val Pro Ser Cys His Tyr 50 55 60 Gly Asn Gln Pro Ser Thr Tyr Gly Val Met Ala Gly Ser Leu Thr 65 70 75 Pro Cys Leu Tyr Lys Phe Pro Asp His Thr Leu Ser His Gly Phe 80 85 90 Pro Pro Ile His Gln Pro Leu Leu Ala Glu Asp Pro Thr Ala Ala 95 100 105 Asp Phe Lys Gln Glu Leu Arg Arg Lys Ser Lys Leu Val Glu Glu 110 115 120 Pro Ile Asp Met Asp Ser Pro Glu Ile Arg Glu Leu Glu Lys Phe 125 130 135 Ala Asn Glu Phe Lys Val Arg Arg Ile Lys Leu Gly Tyr Thr Gln 140 145 150 Thr Asn Val Gly Glu Ala Leu Ala Ala Val His Gly Ser Glu Phe 155 160 165 Ser Gln Thr Thr Ile Cys Arg Phe Glu Asn Leu Gln Leu Ser Phe 170 175 180 Lys Asn Ala Cys Lys Leu Lys Ala Ile Leu Ser Lys Trp Leu Glu 185 190 195 Glu Ala Glu Gln Val Gly Ala Leu Tyr Asn Glu Lys Val Gly Ala 200 205 210 Asn Glu Arg Lys Arg Lys Arg Arg Thr Thr Ile Ser Ile Ala Ala 215 220 225 Lys Asp Ala Leu Glu Arg His Phe Gly Glu Gln Asn Lys Pro Ser 230 235 240 Ser Gln Glu Ile Met Arg Met Ala Glu Glu Leu Asn Leu Glu Lys 245 250 255 Glu Val Val Arg Val Trp Phe Cys Asn Arg Arg Gln Arg Glu Lys 260 265 270 Arg Val Lys Thr Ser Leu Asn Gln Ser Leu Phe Ser Ile Ser Lys 275 280 285 Glu His Leu Glu Cys Arg 290 - 【請求項2】次の塩基配列(配列2)からなる請求項1
のDNA 塩基配列: ATGAGTTGCC AAGCTTTTAC TTCGGCTGAT ACCTTTATAC CTCTGAATTC TGACGCCTCT 60 GCAACTCTGC CTCTGATAAT GCATCACAGT GCTGCCGAGT GTCTACCAGT CTCCAACCAT 120 GCCACCAATG TGATGTCTAC AGCAACAGGA CTTCATTATT CTGTTCCTTC CTGTCATTAT 180 GGAAACCAGC CATCAACCTA TGGAGTGATG GCAGGTAGTT TAACCCCTTG TCTTTATAAA 240 TTTCCTGACC ACACCTTGAG TCATGGATTT CCTCCTATAC ACCAGCCTCT TCTGGCAGAG 300 GACCCCACAG CTGCTGATTT CAAGCAGGAA CTCAGGCGGA AAAGTAAATT GGTGGAAGAG 360 CCAATAGACA TGGATTCTCC AGAAATCAGA GAACTTGAAA AGTTTGCCAA TGAATTTAAA 420 GTGAGACGAA TTAAATTAGG ATACACCCAG ACAAATGTTG GGGAGGCCCT GGCAGCTGTG 480 CATGGCTCTG AATTCAGTCA AACAACAATC TGCCGATTTG AAAATCTGCA GCTCAGCTTT 540 AAAAATGCAT GCAAACTGAA AGCAATATTA TCCAAATGGC TGGAGGAAGC TGAGCAAGTA 600 GGAGCTTTGT ACAATGAAAA AGTGGGAGCA AATGAAAGGA AAAGAAAACG AAGAACAACT 660 ATAAGCATTG CTGCTAAAGA TGCTCTGGAG AGACACTTTG GAGAACAGAA TAAACCTTCT 720 TCTCAAGAGA TCATGAGGAT GGCTGAAGAA CTGAATCTGG AGAAAGAAGT AGTAAGAGTT 780 TGGTTTTGCA ACCGGAGGCA GAGAGAAAAA CGGGTGAAAA CAAGTCTGAA TCAGAGTTTA 840 TTTTCTATTT CTAAGGAACA TCTTGAGTGC AGA - 【請求項3】次の塩基配列(配列3)からなる請求項1
のDNAを含むDNA 塩基配列: CTCAG -121 AGCCTTCCTG ATGTATATAT GCAGGTAGTG AGAATTGAAT CGGCCCTTTG AGACAGTAAT - 61 ATAATAAAAC TCTGATTTGG GGAGCAGCGG TTCTCCTTAT TTTTCTACTC TCTTGTGGGA -1 ATGAGTTGCC AAGCTTTTAC TTCGGCTGAT ACCTTTATAC CTCTGAATTC TGACGCCTCT 60 GCAACTCTGC CTCTGATAAT GCATCACAGT GCTGCCGAGT GTCTACCAGT CTCCAACCAT 120 GCCACCAATG TGATGTCTAC AGCAACAGGA CTTCATTATT CTGTTCCTTC CTGTCATTAT 180 GGAAACCAGC CATCAACCTA TGGAGTGATG GCAGGTAGTT TAACCCCTTG TCTTTATAAA 240 TTTCCTGACC ACACCTTGAG TCATGGATTT CCTCCTATAC ACCAGCCTCT TCTGGCAGAG 300 GACCCCACAG CTGCTGATTT CAAGCAGGAA CTCAGGCGGA AAAGTAAATT GGTGGAAGAG 360 CCAATAGACA TGGATTCTCC AGAAATCAGA GAACTTGAAA AGTTTGCCAA TGAATTTAAA 420 GTGAGACGAA TTAAATTAGG ATACACCCAG ACAAATGTTG GGGAGGCCCT GGCAGCTGTG 480 CATGGCTCTG AATTCAGTCA AACAACAATC TGCCGATTTG AAAATCTGCA GCTCAGCTTT 540 AAAAATGCAT GCAAACTGAA AGCAATATTA TCCAAATGGC TGGAGGAAGC TGAGCAAGTA 600 GGAGCTTTGT ACAATGAAAA AGTGGGAGCA AATGAAAGGA AAAGAAAACG AAGAACAACT 660 ATAAGCATTG CTGCTAAAGA TGCTCTGGAG AGACACTTTG GAGAACAGAA TAAACCTTCT 720 TCTCAAGAGA TCATGAGGAT GGCTGAAGAA CTGAATCTGG AGAAAGAAGT AGTAAGAGTT 780 TGGTTTTGCA ACCGGAGGCA GAGAGAAAAA CGGGTGAAAA CAAGTCTGAA TCAGAGTTTA 840 TTTTCTATTT CTAAGGAACA TCTTGAGTGC AGATAAGATT TTTCTATTGT ATAATAGCCT 900 TTTTCTCCCG TTTCATTCCT TTCTCTTCTT CAACAAAAAC AGAAATTACT TGGTTGACTT 960 AAAATCATTT TATATCAATA GCTTTTACAG AAGCTTTACT TTTCCACTTT TTTTTAAAAA 1020 AAAGAAACCA ACAATTTAAA TTATATTGAT GTTATTTACT TAAAATAATT ATTCTCAGAA 1080 GCCACATTAT CTATTTTAAG CCAAATATAT TAACAGTAAT AAAATGATCT CTCTGTC - 【請求項4】請求項1または2のDNAが、発現可能な
ように調節遺伝子DNAと有効に結合しているPitI
発現ベクター - 【請求項5】請求項1または2のDNAを発現させて得
られる、ヒトの成長ホルモン遺伝子と、ヒトのプロラク
チン遺伝子に対する転写活性増強因子PitIポリペプ
チド - 【請求項6】配列1のアミノ酸配列で示される、ヒトの
成長ホルモン遺伝子と、ヒトのプロラクチン遺伝子に対
する転写活性増強因子PitIポリペプチド - 【請求項7】請求項1、2または3のDNAから選択さ
れた塩基配列、並びにその相補配列からなる、転写活性
増強因子PitI遺伝子の検出用プローブ - 【請求項8】請求項5に記載のポリペプチドと特異的に
反応する抗体 - 【請求項9】請求項7に記載の抗体を含む転写活性増強
因子の免疫学的分析試薬 - 【請求項10】請求項5に記載のポリペプチドを用いる
ヒトの成長ホルモン遺伝子および/またはヒトのプラク
チン遺伝子の転写活性増強方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24414191A JP3149216B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転写活性増強因子PitIをコードするDNA |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24414191A JP3149216B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転写活性増強因子PitIをコードするDNA |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0690762A JPH0690762A (ja) | 1994-04-05 |
JP3149216B2 true JP3149216B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=17114372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24414191A Expired - Fee Related JP3149216B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 転写活性増強因子PitIをコードするDNA |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149216B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0821070A1 (en) | 1996-07-22 | 1998-01-28 | Carelli, Claude Marcel Henri | Pit-1 gene polymorphism and trait selection in animals |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP24414191A patent/JP3149216B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0690762A (ja) | 1994-04-05 |
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