JP3149064B2 - 内燃機関用ピストンの製造方法 - Google Patents

内燃機関用ピストンの製造方法

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勝司 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のピストンの
製造方法に係り、特にピストンの頭部にリング状塩中子
により形成された冷却空洞を有し、この冷却空洞を、ピ
ストンリング溝を形成する耐摩耗性材料からなるリング
状部材で囲撓して構成する内燃機関用ピストンの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関のピストン1は、図8に
示すように、頭部2の内側に冷却空洞3が形成されてお
り、この冷却空洞3に冷却用のオイルを通過させること
によって、ピストン1の頭部2を冷却するようになって
いる。また、頭部2の外周には、ピストンリング溝6,
7,8が形成されており、このうち図示しないコンプレ
ッションピストンリングが嵌合する最上位のピストンリ
ング溝6は、その耐摩耗性を向上させるために、ピスト
ン鋳造時に鋳込まれた耐摩耗性材料からなるリング状部
材5によって形成されている。そして、このリング状部
材5は、ピストン製造時において、冷却空洞3を形成す
るリング状塩中子を係合して、リング状塩中子の浮遊防
止材としても利用されている。
【0003】従来この種ピストンの製造方法は、例えば
特開平5−256192号公報に記載されたものがあ
り、リング状部材の内周部の全周に凹部を形成すると共
に、リング状塩中子の外周部の全周に凸部を形成して、
これら凹部と凸部とを挿入することによって、リング状
塩中子をリング状部材に係合し、またリング状部材の外
周部に形成した被保持部材を主型に保持し、アルミ溶湯
を注入して鋳造し、離型後に、前記リング状塩中子を溶
解すると共に、前記被保持部を切削除去してリング状部
材の外周部にピストンリング溝を形成するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなピ
ストンの製造方法において、リング状部材の凹部にリン
グ状塩中子の凸部を係合する際に、リング状塩中子を縮
径して、その凸部をリング状部材の凹部に押し込むこと
となり、このように押し込む場合、リング状塩中子の、
凸部がリング状部材に衝接したりして破損する場合が考
えられる。そして、この破損により、リング状塩中子を
作り直さなければならず生産性が悪い。
【0005】本発明は、かかる点に鑑み、リング状塩中
子を破損させることなく、簡単にリング状部材に係合で
きるようにした内燃機関用ピストンの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の内燃機関用ピス
トンの製造方法は、リング状部材の内周部又はリング状
塩中子の外周部のどちらか一方に、凹部を設け、他方に
凸部を設けて、該凸部及び凹部の一部を切り欠いて切欠
部をそれぞれ形成し、前記凸部を前記凹部側の切欠部に
合わせ、また前記凹部を前記凸部側の切欠部に合わせ
て、前記凸部及び凹部を円周方向に対向させた後、前記
リング状部材又はリング状塩中子の一方に対して他方を
回転させて、前記凸部を前記凹部に挿入させ、リング状
部材に対してリング状塩中子を係合するようにしたこと
を特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、凸部を凹部側の切欠部に合わ
せ、また凹部を凸部側の切欠部に合わせて、凸部及び凹
部を円周方向に対向させた後、リング状部材又はリング
状塩中子の一方に対して他方を回転させて、凸部を凹部
に挿入させ、リング状部材に対してリング状塩中子を係
合するようにしたので、リング状部材によって、リング
状塩中子が衝接させずに簡単に、両者を係合することが
できる。
【0008】
【実施例】次に、図1乃至図5を用いて、本発明の第1
実施例につき説明する。
【0009】図1は、リング状部材の平面図であり、図
2は、リング状塩中子の平面図、第3図は、リング状部
材及びリング状塩中子を組付ける過程における平面図、
図4はリング状部材及びリング状塩中子の組付けを完了
した平面図、図5(1)は図4のA−A断面図、(2)
は図4のB−B断面図である。
【0010】10はリング状部材で、このリング状部材
10は耐摩耗性材料から成るもので、その内周部に図3
で示すような断面コ字状の凹部11が形成されており、
この凹部11は、複数個の切欠部12(この実施例の場
合、3個)を設けることによって分断されている。
【0011】20はリング状塩中子で、このリング状塩
中子20はその外周部に凸部21が形成されており、こ
の凸部21は、前記切欠部12に対応する数(この実施
例の場合3個)の切欠部22を設けることによって分断
されている。
【0012】15は、リング状部材10の外周に形成し
た被保持部であり、この被保持部15は、図示しない主
型にリング状部材10を保持させるための突起である。
【0013】そして、リング状塩中子20をリング状部
材10に係止する場合、図3に示すように、先ずリング
状塩中子20の切欠部22にリング状部材1の凹部11
を位置させ、またリング状部材10の切欠部12にリン
グ状塩中子20の凸部21を挿入して合わせて、凹部1
1及び凸部21が互いに円周方向に対向する状態にす
る。次に、この状態より、リング状部材10に対してリ
ング状塩中子20(又はリング状塩中子20に対してリ
ング状部材10)を、中心Oを軸に図3の矢印方向に回
転させて、凹部11と凸部21とを互いに挿入させて、
リング状塩中子20をリング状部材10に係合するので
ある(図4及び図5(2)の状態)。
【0014】このように、凸部21を凹部11側の切欠
部12に合わせ、また凹部11を凸部21側の切欠部2
2に合わせて、凸部21及び凹部11を円周方向に対向
させた後、リング状部材10又はリング状塩中子20の
一方に対して他方を回転させて、凸部21を凹部11に
挿入させ、リング状塩中子20に対してリング状部材1
0を係合するようにしたので、リング状部材10によっ
て、リング状塩中子20が衝接させずに簡単に、両者を
係合することができ、この係合過程においてリング状塩
中子20の凸部21等が破損することを防止でき、リン
グ状塩中子の作り直し等の手間を省け、また破損したま
ま鋳造することも防止できることから、常に、所定の形
状の冷却用空洞部が形成されることとなり、ピストンの
生産性向上に寄与することとなる。
【0015】図6及び図7は、本発明の他の実施例を示
すものである。そのうち図6で示す実施例は、リング状
部材10の切欠部12aが、凹部11の上壁のみを切り
欠き、下壁を残して棚部13aを有するものとして形成
されており、この場合、リング上塩中子20の挿入が、
リング状部材10の切欠かれた上壁側からのみ可能とし
たもので、このようにすれば、リング状部材10を先に
主型に保持してから、後でリング上塩中子20を係合す
る場合でも、このリング上塩中子20が棚部13aによ
って下方に脱落するのを防止できる。
【0016】図8は、上記実施例とは異なって、リング
状塩中子20側に、凹部23を設け、リング状部材10
側に、凸部14を設けて、凸部14を凹部23に挿入し
て、リング状塩中子20をリング状部材10に係合する
ようにしたものであり、このように構成した場合でも、
他の実施例と同様な作用効果を発揮することができる。
【0017】
【発明の効果】以上の構成にかかる内燃機関用ピストン
の製造方法は、リング状部材の内周部又はリング状塩中
子の外周部のどちらか一方に、凹部を設け、他方に凸部
を設けて、該凸部及び凹部の一部を切り欠いて切欠部を
それぞれ形成し、前記凸部を前記凹部側の切欠部に合わ
せ、また前記凹部を前記凸部側の切欠部に合わせて、前
記凸部及び凹部を円周方向に対向させた後、前記リング
状部材又はリング状塩中子の一方に対して他方を回転さ
せて、前記凸部を前記凹部に挿入させ、リング状塩中子
に対してリング状部材を係合するようにしたので、凸部
を凹部側の切欠部に合わせ、また凹部を凸部側の切欠部
に合わせて、凸部及び凹部を円周方向に対向させた後、
リング状部材又はリング状塩中子の一方に対して他方を
回転させて、凸部を凹部に挿入させ、リング状塩中子に
対してリング状部材を係合することができ、リング状塩
中子がリング状部材に衝接せずに簡単に係合することが
できる。この結果、この係合過程においてリング状塩中
子が破損することを防止でき、リング状塩中子の作り直
し等の手間が省け、また破損したまま鋳造することも防
止できることから、常に、所定の形状の冷却用空洞部が
形成されることとなり、ピストンの生産性向上に寄与す
る等実用上頗ぶる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に使用するリング状部材の
平面図ある。
【図2】本発明の第1実施例に使用するリング状塩中子
の平面図ある。
【図3】上記第1実施例のリング状部材及びリング状塩
中子を組付ける過程における平面図である。
【図4】上記第1実施例のリング状部材及びリング状塩
中子の組付けを完了した平面図である。
【図5】(1)は図4のA−A断面図、(2)は図4の
B−B断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示し、(1)は、図4の
A−A線と同一な箇所の断面図、(2)は同じく図4の
B−B線と同一な箇所の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示し、図4のB−B線と
同一な箇所の断面図である。
【図8】一般的な内燃機関用ピストンの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ピストン 2 頭部 3 冷却空洞 6 ピストンリング溝 10 リング状部材 11 凹部 12 切欠部 12a 切欠部 13 切欠部 14 凸部 20 リング状塩中子 21 凸部 22 切欠部 23 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 3/00 F02F 3/00 301 F02F 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの頭部にリング状塩中子により
    形成された冷却空洞を有し、この冷却空洞を、ピストン
    リング溝を形成する耐摩耗性材料からなるリング状部材
    で囲撓して構成する内燃機関用ピストンの製造方法にお
    いて、前記リング状部材の内周部又は前記リング状塩中
    子の外周部のどちらか一方に、凹部を設け、他方に凸部
    を設けて、該凸部及び凹部の一部を切り欠いて切欠部を
    それぞれ形成し、前記凸部を前記凹部側の切欠部に合わ
    せまた前記凹部を前記凸部側の切欠部に合わせて、前記
    凸部及び凹部を円周方向に対向させた後、前記リング状
    部材又はリング状塩中子の一方に対して他方を回転させ
    て、前記凸部を前記凹部に挿入させ、リング状部材に対
    してリング状塩中子を係合するようにしたことを特徴と
    する内燃機関用ピストンの製造方法。
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