JP2593138Y2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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JP2593138Y2
JP2593138Y2 JP1992013208U JP1320892U JP2593138Y2 JP 2593138 Y2 JP2593138 Y2 JP 2593138Y2 JP 1992013208 U JP1992013208 U JP 1992013208U JP 1320892 U JP1320892 U JP 1320892U JP 2593138 Y2 JP2593138 Y2 JP 2593138Y2
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JP
Japan
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piston
ring groove
combustion engine
internal combustion
ring
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健治 三原
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関用ピストンに
係わり、特に、内燃機関用ピストンの外周に形成され、
ピストンリングが挿入されるリング溝の溝形状に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ピストンリング溝
1、22、23の形状は、図4のピストン外観図及び図
5のリング溝展開図に示すように、直線形状又は最小う
ねり形状となるように、予め加工されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが上記従来の溝
形状では、図8のリング溝展開図に示すように、期待稼
働時間内に永久変形する不都合がある。詳しくは、図6
のピストン頭部外観図及び図7のピストン外観図に示す
ように、内燃機関の稼働時、ピストン1は、ピストン頭
部に加わる燃焼ガス圧pにより、ピン穴3回りに永久変
形を起こしてゆくが、このピストン1の永久変形に伴
い、そのリング溝2も永久変形してうねるようになる。
即ち、リング溝2は、ピストンスラスト側T及びピスト
ン反スラスト側UTの位置がピストン前後側F、Rの位
置よりもクランクシャフト側へうねるようになる。この
結果、ピストンリングとシリンダライナ壁との摺動性能
が低下し、ブローバイガス量やオイル消費量の増加等の
不具合が促進されるようになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本考案に係る内燃機関用ピストンでは、クランクシャフ
トに対するリング溝の位置が、ピストンスラスト側及び
ピストン反スラスト側の位置よりも、ピストンスラスト
側及びピストン反スラスト側に直行するピストン前後側
の位置で、クランクシャフト側に近くなるように、リン
グ溝がうねった溝形状に予め加工されてなることを特徴
とする
【0005】
【作用】上記構成によれば、稼働後のピストン1の変形
によるリング溝2のうねりは、上記構成によって予め備
えられたリング溝2のうねりと相殺されるようになる。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を、図1のピストンの一部断
面外観図及び図2のリング溝展開図を参照して説明す
る。同図のピストン1は3本のピストンリングとそのリ
ング溝21、22、23とを備えている(尚、ピストン
リング及びリング溝は3本に限る必要はない)。
【0007】これらリング溝21、22、23は、図2
のリング溝展開図に示すように、いずれも、ピストンス
ラスト側T及びピストン反スラスト側UTの位置がピス
トン前後側F、Rの位置よりも反クランクシャフト側へ
うねるように、予め加工してある。
【0008】上記実施例によれば、稼働時に燃焼ガス圧
pによってピストン1が永久変形をすると、上記構成に
よって予め備えられたリング溝2のうねりと、該ピスト
ン1の変形に起因して生じたリング溝2のうねりとが相
殺し、該リング溝のうねり量が減少し、ピストンリング
とシリンダライナ壁との摺動性能が向上し、ブローバイ
ガス量やオイル消費量等の増加不具合を抑えることがで
きるようになる。
【0009】ところで本考案によって予め与えられるリ
ング溝2のうねり量は、次のようにするとよい。図3を
参照して説明する。同図において、〜は稼働時間に
おけるリング溝2のピストンスラスト側T及びピストン
反スラスト側UTの位置におけるクランクシャフト側へ
のうねり量を示す。は従来技術を示し、及びは本
考案の実施例を示す。は、期待稼働時間Xに狙いを定
め、リング溝2のピストンスラスト側T及びピストン反
スラスト側UTの位置をピストン前後側F、Rの位置よ
りも反クランクシャフト側へa1だけうねるように、予
め加工したものである。これに対し、は、期待稼働時
間X未満のX1時間に狙いを定め、リング溝2のピスト
ンスラスト側T及びピストン反スラスト側UTの位置を
該ピストン前後側F、Rの位置よりも反クランクシャフ
ト側へa2だけうねるように、予め加工したものである
(a1>a2)。そこでととを比較すると、成程一
見の方が理想的であるが、この場合、稼働初期におい
て、大きなうねりa1が生じているため、この分、ピス
トンリングとシリンダライナ壁との摺動性能を低下し、
稼働初期におけるブローバイガス量やオイル消費量等の
増加不具合の一因となる。従って、のように、a1≧
a2≧(a1)/2程度とするのが適当である。
【0010】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係わる内
燃機関用ピストンリング溝の加工形状によれば、リン
溝を、ピストンスラスト側T及びピストン反スラスト
側UTの位置がピストン前後側F、Rの位置よりも反ク
ランクシャフト側へうねるように、予め加工されてなる
形状としたので、燃焼ガス圧によるピストンの永久変形
によって生ずるリング溝のうねりを相殺することができ
るようになる。この結果、該内燃機関の期待稼働時間に
おいて、ブローバイガス量やオイル消費量の増加等の不
都合を解消することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すピストンの一部断面外観
図である。
【図2】本考案の実施例なるリング溝展開図である。
【図3】本考案の他の実施例を説明するグラフ図であ
る。
【図4】従来技術を示すピストン外観図である。
【図5】従来技術なるリング溝展開図である。
【図6】リング溝の各位置を定義するためのピストン頭
部正面図である。
【図7】従来技術における内燃機関稼働後のリング溝形
状を説明する図である。
【図8】従来技術における内燃機関稼働後のリング溝展
開図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 リング溝 T ピストンスラスト側 UT ピストン反スラスト側 F ピストン前側 R ピストン後側

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンリングが挿入されるリング溝
    (2)を有する内燃機関用ピストンにおいて、クランク
    シャフトに対するリング溝(2)の位置が、ピストンス
    ラスト側(T)及びピストン反スラスト側(UT)の位
    置よりも、ピストンスラスト側(T)及びピストン反ス
    ラスト側(UT)に直行するピストン前後側(F、R)
    の位置で、クランクシャフト側に近くなるように、リン
    グ溝(2)がうねった溝形状に予め加工されてなること
    を特徴とする内燃機関用ピストン。
JP1992013208U 1992-02-07 1992-02-07 内燃機関用ピストン Expired - Fee Related JP2593138Y2 (ja)

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DE2849276C2 (de) * 1978-11-14 1982-02-18 Mahle Gmbh, 7000 Stuttgart Ringnut eines Kolbens für mittelschnellaufende Verbrennungsmotoren
JPS6010850U (ja) * 1983-07-02 1985-01-25 マツダ株式会社 ピストンのリング溝構造

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