JP3148883B2 - 差圧・圧力発信器 - Google Patents
差圧・圧力発信器Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、差圧・圧力発信器
に関し、特に発信器本体と受圧器をキャピラリチューブ
によって接続した差圧・圧力発信器に関する。
に関し、特に発信器本体と受圧器をキャピラリチューブ
によって接続した差圧・圧力発信器に関する。
【０００２】
【従来の技術】石油、石油化学、化学プラントなどにお
いて、プロセス流体の流量、圧力、液位、比重などを測
定するために用いられるこの種の差圧・圧力発信器は、
プロセス流体が高温、高粘度、腐食性、凝固性の流体で
ある場合、発信器本体と受圧器とを封入液が封入された
キャピラリチューブによって接続し、プロセス流体圧を
受圧器のダイヤフラムで受け、このダイヤフラムの変位
を封入液を介して発信器本体に導くようにした、所謂リ
モート・シールダイヤフラム型差圧・圧力発信器が用い
られる。
いて、プロセス流体の流量、圧力、液位、比重などを測
定するために用いられるこの種の差圧・圧力発信器は、
プロセス流体が高温、高粘度、腐食性、凝固性の流体で
ある場合、発信器本体と受圧器とを封入液が封入された
キャピラリチューブによって接続し、プロセス流体圧を
受圧器のダイヤフラムで受け、このダイヤフラムの変位
を封入液を介して発信器本体に導くようにした、所謂リ
モート・シールダイヤフラム型差圧・圧力発信器が用い
られる。
【０００３】このような差圧・圧力発信器としては、実
開昭６２−８８９３１号公報、実開昭６３−３３４３７
号公報等に開示されているように従来から種々提案され
ている。また、差圧・圧力発信器におけるキャピラリチ
ューブの取付構造についても、実開昭６４−４８６４５
号公報、実開昭６４−４８６４６号公報、実開昭６４−
４８６４７号公報等に開示されたものが知られている。
開昭６２−８８９３１号公報、実開昭６３−３３４３７
号公報等に開示されているように従来から種々提案され
ている。また、差圧・圧力発信器におけるキャピラリチ
ューブの取付構造についても、実開昭６４−４８６４５
号公報、実開昭６４−４８６４６号公報、実開昭６４−
４８６４７号公報等に開示されたものが知られている。
【０００４】図３はこのような差圧発信器におけるキャ
ピラリチューブの取付構造の従来例を示す断面図であ
る。これを概略説明すると、１は低圧もしくは高圧側の
受圧器で、この受圧器１は、測圧部としての図示しない
タンクの低圧側（または高圧側）取出口に取付けられ、
キャピラリチューブ２によって図示しない発信器本体に
接続されている。また、受圧器１は、受圧側面に図示し
ない受圧ダイヤフラムが取付けられた検出器ボディ３
と、この検出器ボディ３内に形成されシリコーンオイル
等の封入液４が封入された封入液通路５を有し、この封
入液通路５の一端が受圧ダイヤフラムの内側に設けられ
た受圧室に連通し、他端が検出器ボディ３の側面に開口
しキャピラリチューブ２の一端が接続されている。
ピラリチューブの取付構造の従来例を示す断面図であ
る。これを概略説明すると、１は低圧もしくは高圧側の
受圧器で、この受圧器１は、測圧部としての図示しない
タンクの低圧側（または高圧側）取出口に取付けられ、
キャピラリチューブ２によって図示しない発信器本体に
接続されている。また、受圧器１は、受圧側面に図示し
ない受圧ダイヤフラムが取付けられた検出器ボディ３
と、この検出器ボディ３内に形成されシリコーンオイル
等の封入液４が封入された封入液通路５を有し、この封
入液通路５の一端が受圧ダイヤフラムの内側に設けられ
た受圧室に連通し、他端が検出器ボディ３の側面に開口
しキャピラリチューブ２の一端が接続されている。
【０００５】前記キャピラリチューブ２は、通常アーマ
ードチューブと呼ばれる可撓性を有する金属製のチュー
ブ６によって保護され、一端部が前記検出器ボディ３の
外側面に溶接８によって接合された接続具７を介して前
記封入液通路５に接続されている。接続具７は筒状体に
形成され、その一端側に突設された小径部７ａが前記封
入液通路５に嵌合されている。また、この小径部７ａの
先端面にはキャピラリチューブ２の先端が溶接９によっ
て接合されている。
ードチューブと呼ばれる可撓性を有する金属製のチュー
ブ６によって保護され、一端部が前記検出器ボディ３の
外側面に溶接８によって接合された接続具７を介して前
記封入液通路５に接続されている。接続具７は筒状体に
形成され、その一端側に突設された小径部７ａが前記封
入液通路５に嵌合されている。また、この小径部７ａの
先端面にはキャピラリチューブ２の先端が溶接９によっ
て接合されている。
【０００６】１０は前記キャピラリチューブ２の接続端
部と接続具７を保護する保護パイプで、この保護パイプ
１０の一端側は前記検出器ボディ３の外側面に設けられ
た環状溝１１に嵌合され、内面に前記接続具７の外周面
に形成された雄螺子１２に螺合する雌ねじ１３が形成さ
れている。また、保護パイプ１０は、孔径が異なる異径
パイプに形成されることにより、内部の長手方向中間部
に係止壁１４を有し、この係止壁１４によって前記アー
マードチューブ６の端部を保持する保持部材１５のフラ
ンジ１５ａを係止しており、これによって外力によるア
ーマードチューブ６の抜けを防止している。
部と接続具７を保護する保護パイプで、この保護パイプ
１０の一端側は前記検出器ボディ３の外側面に設けられ
た環状溝１１に嵌合され、内面に前記接続具７の外周面
に形成された雄螺子１２に螺合する雌ねじ１３が形成さ
れている。また、保護パイプ１０は、孔径が異なる異径
パイプに形成されることにより、内部の長手方向中間部
に係止壁１４を有し、この係止壁１４によって前記アー
マードチューブ６の端部を保持する保持部材１５のフラ
ンジ１５ａを係止しており、これによって外力によるア
ーマードチューブ６の抜けを防止している。
【０００７】上記したように従来のリモート・シールダ
イヤフラム型差圧発信器におけるキャピラリチューブの
取り付けは、キャピラリチューブ２の端部を接続具７に
溶接することにより接続するとともに封入液４の漏洩を
防止する構造を採っている。
イヤフラム型差圧発信器におけるキャピラリチューブの
取り付けは、キャピラリチューブ２の端部を接続具７に
溶接することにより接続するとともに封入液４の漏洩を
防止する構造を採っている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャピ
ラリチューブ２はアーマードチューブ６に比べて剛性が
大きい上、その先端の一端のみが接続具７のボディ側端
面に溶接されているに過ぎないため、作業者がアーマー
ドチューブ６を把持して引っ張ったり捩ったりすると、
キャピラリチューブ２に力が伝わり、溶接部に直接引張
り力や捩り力が加わり、溶接部に亀裂が生じたり破損す
るという問題があった。また、破壊にいたらないまでも
応力が生じた状態になる。
ラリチューブ２はアーマードチューブ６に比べて剛性が
大きい上、その先端の一端のみが接続具７のボディ側端
面に溶接されているに過ぎないため、作業者がアーマー
ドチューブ６を把持して引っ張ったり捩ったりすると、
キャピラリチューブ２に力が伝わり、溶接部に直接引張
り力や捩り力が加わり、溶接部に亀裂が生じたり破損す
るという問題があった。また、破壊にいたらないまでも
応力が生じた状態になる。
【０００９】また、このような差圧発信器をプラントに
設置する場合、たとえば沿岸地方のプラントなどでは、
海水を含んだ雨水や塩分を含む湿気がキャピラリチュー
ブ２とアーマードチューブ６間の隙間内に侵入して溜ま
ることがある。この隙間に溜まった塩水は水分の蒸発に
よって次第に濃縮化される。そして、この濃縮化された
塩分は、キャピラリチューブ２と接続具７の隙間を通り
キャピラリチューブ２の溶接部に達すると、溶接部を腐
食する。その場合、上記したようにこの溶接部に応力が
生じていると、この応力と塩分の浸透による腐食の相乗
作用により応力腐食割れが生じ、内部の封入液４が漏れ
るおそれがある。なお、以上の説明は、差圧発信器につ
いて述べたが、圧力発信器においても全く同じことがい
える。したがって、以下両発信器を総称して呼ぶ場合は
差圧・圧力発信器という。
設置する場合、たとえば沿岸地方のプラントなどでは、
海水を含んだ雨水や塩分を含む湿気がキャピラリチュー
ブ２とアーマードチューブ６間の隙間内に侵入して溜ま
ることがある。この隙間に溜まった塩水は水分の蒸発に
よって次第に濃縮化される。そして、この濃縮化された
塩分は、キャピラリチューブ２と接続具７の隙間を通り
キャピラリチューブ２の溶接部に達すると、溶接部を腐
食する。その場合、上記したようにこの溶接部に応力が
生じていると、この応力と塩分の浸透による腐食の相乗
作用により応力腐食割れが生じ、内部の封入液４が漏れ
るおそれがある。なお、以上の説明は、差圧発信器につ
いて述べたが、圧力発信器においても全く同じことがい
える。したがって、以下両発信器を総称して呼ぶ場合は
差圧・圧力発信器という。
【００１０】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
外力がキャピラリチューブの溶接部に直接作用しないよ
うにするとともに、応力と腐食の相乗作用による溶接部
の応力腐食割れを防止し、耐久性および信頼性を向上さ
せるようにした差圧・圧力発信器を提供することにあ
る。
ためになされたものであり、その目的とするところは、
外力がキャピラリチューブの溶接部に直接作用しないよ
うにするとともに、応力と腐食の相乗作用による溶接部
の応力腐食割れを防止し、耐久性および信頼性を向上さ
せるようにした差圧・圧力発信器を提供することにあ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、アーマードチューブによって保護されたキ
ャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端が
接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器ボ
ディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具を
保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチューブ
を前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側端
面に溶接するとともに、この接続具のボディ側とは反対
側の端部側において前記キャピラリチューブを接続具に
固定したことを特徴とする。また、本発明は、アーマー
ドチューブによって保護されたキャピラリチューブと、
このキャピラリチューブの一端が接続具を介して接続さ
れる封入液通路を有する検出器ボディと、前記キャピラ
リチューブの接続端部と接続具を保護する保護パイプと
を備え、前記キャピラリチューブを前記接続具に挿通し
てその先端を接続具のボディ側端面に溶接し、前記保護
パイプを２つのパイプで構成し、前記キャピラリチュー
ブの接続端部に保持部材を装着し、この保持部材により
前記２つのパイプを接続するとともに、この保持部材と
キャピラリチューブおよび保持部材とパイプの隙間をシ
ール部材によってシールしたことを特徴とする。
に本発明は、アーマードチューブによって保護されたキ
ャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端が
接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器ボ
ディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具を
保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチューブ
を前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側端
面に溶接するとともに、この接続具のボディ側とは反対
側の端部側において前記キャピラリチューブを接続具に
固定したことを特徴とする。また、本発明は、アーマー
ドチューブによって保護されたキャピラリチューブと、
このキャピラリチューブの一端が接続具を介して接続さ
れる封入液通路を有する検出器ボディと、前記キャピラ
リチューブの接続端部と接続具を保護する保護パイプと
を備え、前記キャピラリチューブを前記接続具に挿通し
てその先端を接続具のボディ側端面に溶接し、前記保護
パイプを２つのパイプで構成し、前記キャピラリチュー
ブの接続端部に保持部材を装着し、この保持部材により
前記２つのパイプを接続するとともに、この保持部材と
キャピラリチューブおよび保持部材とパイプの隙間をシ
ール部材によってシールしたことを特徴とする。
【００１２】本発明において、キャピラリチューブは溶
接部以外の部分においても接続具に固定されているの
で、外力が加わっても溶接部には外力が伝わらず、した
がっ溶接部に応力が生じない。シール部材は、キャピラ
リチューブと保持部材および保持部材と保護パイプの隙
間をシールし、塩水、塩分を含んだ湿気などの侵入を阻
止することにより、塩分による溶接部の腐食を防止す
る。
接部以外の部分においても接続具に固定されているの
で、外力が加わっても溶接部には外力が伝わらず、した
がっ溶接部に応力が生じない。シール部材は、キャピラ
リチューブと保持部材および保持部材と保護パイプの隙
間をシールし、塩水、塩分を含んだ湿気などの侵入を阻
止することにより、塩分による溶接部の腐食を防止す
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態について詳細に説明する。図１は第１の発明に係る
差圧・圧力発信器の実施の形態を示すキャピラリチュー
ブの接続部の断面図である。なお、図中従来技術の欄で
示した構成部品等と同一のものについては同一の符号を
もって示し、その説明を省略する。同図において、受圧
器１の検出器ボディ３は、波型の受圧側面２０を有し、
この受圧側面２０を覆うごとく受圧ダイヤフラム２１の
外周部が検出器ボディ３に溶接されている。受圧ダイヤ
フラム２１の裏側室、すなわち受圧側面２０と受圧ダイ
ヤフラム２１とにより囲まれた室は受圧室２２を形成
し、検出器ボディ３内に形成された封入液通路５に接続
されている。検出器ボディ３の受圧側面２０とは反対側
の面にはフランジ３Ａが一体に設けられている。
形態について詳細に説明する。図１は第１の発明に係る
差圧・圧力発信器の実施の形態を示すキャピラリチュー
ブの接続部の断面図である。なお、図中従来技術の欄で
示した構成部品等と同一のものについては同一の符号を
もって示し、その説明を省略する。同図において、受圧
器１の検出器ボディ３は、波型の受圧側面２０を有し、
この受圧側面２０を覆うごとく受圧ダイヤフラム２１の
外周部が検出器ボディ３に溶接されている。受圧ダイヤ
フラム２１の裏側室、すなわち受圧側面２０と受圧ダイ
ヤフラム２１とにより囲まれた室は受圧室２２を形成
し、検出器ボディ３内に形成された封入液通路５に接続
されている。検出器ボディ３の受圧側面２０とは反対側
の面にはフランジ３Ａが一体に設けられている。
【００１４】キャピラリチューブ２を前記検出器ボディ
３の封入液通路５に接続する接続具７は、両端部に設け
られた小径部７ａ，７ｂと、これら小径部７ａ，７ｂの
間に設けられた大径部７ｃと、小径部７ａと大径部７ｃ
との間に設けられた接合部７ｄとからなる筒状体に形成
され、小径部７ａを封入液通路５に嵌合した状態で接合
部７ｄが検出器ボディ３の側面に溶接８によって接合さ
れる。キャピラリチューブ２は、接続具７の中心孔に嵌
挿され、その先端が小径部７ａの端面に溶接９によって
接合されることにより、前記封入液通路５に接続され
る。検出器ボディ３側とは反対側の小径部７ｂには、キ
ャピラリチューブ２を接続具７の内周面に押し付けるビ
ス２４がねじ込まれており、これによりキャピラリチュ
ーブ２に引張り、捩りなどの外力が作用したとき、外力
が溶接部に直接伝わらないようにしている。
３の封入液通路５に接続する接続具７は、両端部に設け
られた小径部７ａ，７ｂと、これら小径部７ａ，７ｂの
間に設けられた大径部７ｃと、小径部７ａと大径部７ｃ
との間に設けられた接合部７ｄとからなる筒状体に形成
され、小径部７ａを封入液通路５に嵌合した状態で接合
部７ｄが検出器ボディ３の側面に溶接８によって接合さ
れる。キャピラリチューブ２は、接続具７の中心孔に嵌
挿され、その先端が小径部７ａの端面に溶接９によって
接合されることにより、前記封入液通路５に接続され
る。検出器ボディ３側とは反対側の小径部７ｂには、キ
ャピラリチューブ２を接続具７の内周面に押し付けるビ
ス２４がねじ込まれており、これによりキャピラリチュ
ーブ２に引張り、捩りなどの外力が作用したとき、外力
が溶接部に直接伝わらないようにしている。
【００１５】ここで、本実施の形態においては、ビス２
４によってキャピラリチューブ２を接続具７の内周面に
固定した例を示したが、本発明はこれに何等特定される
ものではなく、小径部７ｂをかしめてそのかしめ部をキ
ャピラリチューブ２に押し付けたり、溶接によって小径
部７ｂの端面にキャピラリチューブ２を接合したりして
もよく、要は接続具７にキャピラリチューブ２を固定す
るものであれば何でもよい。その他の構成は図３に示し
た従来の差圧発信器におけるキャピラリチューブの接続
構造と同一である。
４によってキャピラリチューブ２を接続具７の内周面に
固定した例を示したが、本発明はこれに何等特定される
ものではなく、小径部７ｂをかしめてそのかしめ部をキ
ャピラリチューブ２に押し付けたり、溶接によって小径
部７ｂの端面にキャピラリチューブ２を接合したりして
もよく、要は接続具７にキャピラリチューブ２を固定す
るものであれば何でもよい。その他の構成は図３に示し
た従来の差圧発信器におけるキャピラリチューブの接続
構造と同一である。
【００１６】このような構造からなる差圧・圧力発信器
において、キャピラリチューブ２は、受圧器１との接続
端部における２箇所が溶接９とビス２４によって接続具
７に固定されているので、引張り、捩りなどの外力がキ
ャピラリチューブ２に加わっても、溶接部には外力が直
接加わらず、溶接部の亀裂、破損等を防止することがで
き、また外力が溶接部に加わらなければ応力も発生しな
いので、応力と腐食による溶接部の応力腐食割れをも防
止することができる。
において、キャピラリチューブ２は、受圧器１との接続
端部における２箇所が溶接９とビス２４によって接続具
７に固定されているので、引張り、捩りなどの外力がキ
ャピラリチューブ２に加わっても、溶接部には外力が直
接加わらず、溶接部の亀裂、破損等を防止することがで
き、また外力が溶接部に加わらなければ応力も発生しな
いので、応力と腐食による溶接部の応力腐食割れをも防
止することができる。
【００１７】図２は第２の発明の実施の形態を示す断面
図である。この実施の形態においては、キャピラリチュ
ーブ２および接続具７を保護する保護パイプ１０の長手
方向中央部の内部において、キャピラリチューブ２を保
持部材３０によって保持するとともに、キャピラリチュ
ーブ２と保護パイプ１０との隙間をシール部材３１によ
ってシールしたものである。
図である。この実施の形態においては、キャピラリチュ
ーブ２および接続具７を保護する保護パイプ１０の長手
方向中央部の内部において、キャピラリチューブ２を保
持部材３０によって保持するとともに、キャピラリチュ
ーブ２と保護パイプ１０との隙間をシール部材３１によ
ってシールしたものである。
【００１８】保護パイプ１０は、長手方向中央部におい
て分割して形成されることにより、２つのパイプ１０
ａ，１０ｂで構成され、前記保持部材３０によって同軸
に接続されている。一方のパイプ１０ａの一端部は、接
続具７に螺合され、他端部が前記保持部材３０の一端部
外周面に螺合されている。他方のパイプ１０ｂの一端部
は、前記保持部材３０の他端部外周面に螺合され、他端
部には押えねじ３２がシール部材としてのＯリング３３
を介して螺合されている。Ｏリング３３は、アーマード
チューブ６とパイプ１０ｂとの隙間を気密にシールす
る。また、パイプ１０ｂの内周面には係止壁１４が設け
られており、この係止壁１４によってアーマードチュー
ブ６の端部を保持する保持部材１５のフランジ１５ａを
係止している。
て分割して形成されることにより、２つのパイプ１０
ａ，１０ｂで構成され、前記保持部材３０によって同軸
に接続されている。一方のパイプ１０ａの一端部は、接
続具７に螺合され、他端部が前記保持部材３０の一端部
外周面に螺合されている。他方のパイプ１０ｂの一端部
は、前記保持部材３０の他端部外周面に螺合され、他端
部には押えねじ３２がシール部材としてのＯリング３３
を介して螺合されている。Ｏリング３３は、アーマード
チューブ６とパイプ１０ｂとの隙間を気密にシールす
る。また、パイプ１０ｂの内周面には係止壁１４が設け
られており、この係止壁１４によってアーマードチュー
ブ６の端部を保持する保持部材１５のフランジ１５ａを
係止している。
【００１９】前記保持部材３０は筒状体に形成され、外
周面に前記両パイプ１０ａ，１０ｂが螺合する雄螺子部
３５，３６が形成され、中心孔にキャピラリチューブ２
が挿通されている。また、保持部材３０のパイプ１０ｂ
側開口端部にはキャピラリチューブ２に嵌装された押え
ねじ３７がＯリング３８を介してねじ込まれ、さらに押
えねじ３７の頭部全体を前記シール部材３１によって覆
っている。このシール部材３１は、キャピラリチューブ
２と押えねじ３７、保持部材３０と押えねじ３７の隙間
およびパイプ１０ｂと保持部材３０との隙間を気密に封
止している。そして、Ｏリング３８は、キャピラリチュ
ーブ２と保持部材３０との隙間を気密にシールしてい
る。ただし、Ｏリング３８は必ずしも必要ではない。
周面に前記両パイプ１０ａ，１０ｂが螺合する雄螺子部
３５，３６が形成され、中心孔にキャピラリチューブ２
が挿通されている。また、保持部材３０のパイプ１０ｂ
側開口端部にはキャピラリチューブ２に嵌装された押え
ねじ３７がＯリング３８を介してねじ込まれ、さらに押
えねじ３７の頭部全体を前記シール部材３１によって覆
っている。このシール部材３１は、キャピラリチューブ
２と押えねじ３７、保持部材３０と押えねじ３７の隙間
およびパイプ１０ｂと保持部材３０との隙間を気密に封
止している。そして、Ｏリング３８は、キャピラリチュ
ーブ２と保持部材３０との隙間を気密にシールしてい
る。ただし、Ｏリング３８は必ずしも必要ではない。
【００２０】このような構造においては、塩水、塩分等
を含んだ湿気等がキャピラリチューブ２とアーマードチ
ューブ６との隙間を通ってパイプ１０ｂ内に侵入して
も、シール部材３１によって遮断しパイプ１０ａ側に侵
入しないようにしているので、塩分によるキャピラリチ
ューブ２の溶接部の腐食を防止することができる。ま
た、キャピラリチューブ２は、溶接部以外の部分も保持
部材３０によって保持されているので、上記した実施の
形態と同様、引張り、捩りなどの外力がキャピラリチュ
ーブ２に加わっても、溶接部には外力が直接加わらず、
溶接部の亀裂、破損、さらには応力と腐食の相乗作用に
よる応力腐食割れを防止することができる。
を含んだ湿気等がキャピラリチューブ２とアーマードチ
ューブ６との隙間を通ってパイプ１０ｂ内に侵入して
も、シール部材３１によって遮断しパイプ１０ａ側に侵
入しないようにしているので、塩分によるキャピラリチ
ューブ２の溶接部の腐食を防止することができる。ま
た、キャピラリチューブ２は、溶接部以外の部分も保持
部材３０によって保持されているので、上記した実施の
形態と同様、引張り、捩りなどの外力がキャピラリチュ
ーブ２に加わっても、溶接部には外力が直接加わらず、
溶接部の亀裂、破損、さらには応力と腐食の相乗作用に
よる応力腐食割れを防止することができる。
【００２１】なお、本発明は上記した実施の形態に特定
されることなく、種々の変形、変更が可能であり、たと
えば図２に示す実施の形態においても図１に示した実施
の形態と同様、キャピラリチューブ２の溶接部以外の部
分を接続具７に固定してもよい。
されることなく、種々の変形、変更が可能であり、たと
えば図２に示す実施の形態においても図１に示した実施
の形態と同様、キャピラリチューブ２の溶接部以外の部
分を接続具７に固定してもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る差圧・
圧力発信器は、アーマードチューブによって保護された
キャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端
が接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器
ボディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具
を保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチュー
ブを前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側
端面に溶接するとともに、この接続具のボディ側とは反
対側の端部側において前記キャピラリチューブを接続具
に固定したので、引張り、捩りなどの外力がキャピラリ
チューブに加わっても、溶接部には外力が加わらず、溶
接部の亀裂、破損等を防止することができる。
圧力発信器は、アーマードチューブによって保護された
キャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端
が接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器
ボディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具
を保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチュー
ブを前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側
端面に溶接するとともに、この接続具のボディ側とは反
対側の端部側において前記キャピラリチューブを接続具
に固定したので、引張り、捩りなどの外力がキャピラリ
チューブに加わっても、溶接部には外力が加わらず、溶
接部の亀裂、破損等を防止することができる。
【００２３】また、本発明は、アーマードチューブによ
って保護されたキャピラリチューブと、このキャピラリ
チューブの一端が接続具を介して接続される封入液通路
を有する検出器ボディと、前記キャピラリチューブの接
続端部と接続具を保護する保護パイプとを備え、前記キ
ャピラリチューブを前記接続具に挿通してその先端を接
続具のボディ側端面に溶接し、前記保護パイプを２つの
パイプで構成し、前記キャピラリチューブの接続端部に
保持部材を装着し、この保持部材により前記２つのパイ
プを接続するとともに、この保持部材とキャピラリチュ
ーブおよび保持部材とパイプの隙間をシール部材によっ
てシールしたので、キャピラリチューブとアーマードチ
ューブとの隙間より保護パイプ内に塩分等が侵入して
も、キャピラリチューブと接続具との溶接部にまでは侵
入することがなく、塩分による溶接部の腐食を防止する
ことができる。したがって、溶接部が応力腐食割れした
りすることがなく、差圧・圧力発信器の耐久性および信
頼性を向上させることができる。
って保護されたキャピラリチューブと、このキャピラリ
チューブの一端が接続具を介して接続される封入液通路
を有する検出器ボディと、前記キャピラリチューブの接
続端部と接続具を保護する保護パイプとを備え、前記キ
ャピラリチューブを前記接続具に挿通してその先端を接
続具のボディ側端面に溶接し、前記保護パイプを２つの
パイプで構成し、前記キャピラリチューブの接続端部に
保持部材を装着し、この保持部材により前記２つのパイ
プを接続するとともに、この保持部材とキャピラリチュ
ーブおよび保持部材とパイプの隙間をシール部材によっ
てシールしたので、キャピラリチューブとアーマードチ
ューブとの隙間より保護パイプ内に塩分等が侵入して
も、キャピラリチューブと接続具との溶接部にまでは侵
入することがなく、塩分による溶接部の腐食を防止する
ことができる。したがって、溶接部が応力腐食割れした
りすることがなく、差圧・圧力発信器の耐久性および信
頼性を向上させることができる。
【図１】 第１の発明に係る差圧・圧力発信器の実施の
形態を示すキャピラリチューブの接続部の断面図であ
る。
形態を示すキャピラリチューブの接続部の断面図であ
る。
【図２】 第２の発明に係る差圧・圧力発信器の実施の
形態を示すキャピラリチューブの接続部の断面図であ
る。
形態を示すキャピラリチューブの接続部の断面図であ
る。
【図３】 従来の差圧発信器のキャピラリチューブの接
続部の断面図である。
続部の断面図である。
１…受圧器、２…キャピラリチューブ、３…検出器ボデ
ィ、４…封入液、５…流体通路、６…アーマードチュー
ブ、７…接続具、８，９…溶接、１０…保護パイプ、１
０ａ，１０ｂ…パイプ、２４…ビス、３０…保持部材、
３１…シール部材、３２…押えねじ、３３…Ｏリング、
３７…押えねじ、３８…Ｏリング。
ィ、４…封入液、５…流体通路、６…アーマードチュー
ブ、７…接続具、８，９…溶接、１０…保護パイプ、１
０ａ，１０ｂ…パイプ、２４…ビス、３０…保持部材、
３１…シール部材、３２…押えねじ、３３…Ｏリング、
３７…押えねじ、３８…Ｏリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−102125（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−109229（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−48647（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−12033（ＪＰ，Ｕ) 特表 平10−505413（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01L 19/00 G01L 13/00 - 13/06
Claims (2)
- 【請求項１】 アーマードチューブによって保護された
キャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端
が接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器
ボディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具
を保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチュー
ブを前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側
端面に溶接するとともに、この接続具のボディ側とは反
対側の端部側において前記キャピラリチューブを接続具
に固定したことを特徴とする差圧・圧力発信器。 - 【請求項２】 アーマードチューブによって保護された
キャピラリチューブと、このキャピラリチューブの一端
が接続具を介して接続される封入液通路を有する検出器
ボディと、前記キャピラリチューブの接続端部と接続具
を保護する保護パイプとを備え、前記キャピラリチュー
ブを前記接続具に挿通してその先端を接続具のボディ側
端面に溶接し、前記保護パイプを２つのパイプで構成
し、前記キャピラリチューブの接続端部に保持部材を装
着し、この保持部材により前記２つのパイプを接続する
とともに、この保持部材とキャピラリチューブおよび保
持部材とパイプの隙間をシール部材によってシールした
ことを特徴とする差圧・圧力発信器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26546295A JP3148883B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 差圧・圧力発信器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26546295A JP3148883B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 差圧・圧力発信器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09113395A JPH09113395A (ja) | 1997-05-02 |
| JP3148883B2 true JP3148883B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=17417513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26546295A Expired - Fee Related JP3148883B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 差圧・圧力発信器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3148883B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7258021B2 (en) * | 2004-06-25 | 2007-08-21 | Rosemount Inc. | Process transmitter isolation assembly |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP26546295A patent/JP3148883B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09113395A (ja) | 1997-05-02 |
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