JP3148642B2 - 金属溶湯供給装置 - Google Patents

金属溶湯供給装置

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JP3148642B2
JP3148642B2 JP16744196A JP16744196A JP3148642B2 JP 3148642 B2 JP3148642 B2 JP 3148642B2 JP 16744196 A JP16744196 A JP 16744196A JP 16744196 A JP16744196 A JP 16744196A JP 3148642 B2 JP3148642 B2 JP 3148642B2
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裕二 岡田
茂 福丸
薫 海野
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Ariake Ceramic Constructions Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Ariake Ceramic Constructions Co Ltd
Toyota Motor Corp
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属溶湯(溶融金
属)を例えばダイカストマシンの射出スリーブ内に供給
するための金属溶湯供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の供給装置としては、例え
ば特開平5−84564号公報に開示されている技術が
公知である。この技術は溶湯の供給系に複数個の貯留槽
(U字状パイプも含む)が配置され、これらに対して給
排気パイプを個々に連通させている。これらの各吸排気
パイプには、個々に備えた開閉バルブを通じて真空ポン
プや不活性ガスの供給源などがそれぞれ接続されてい
る。そして前記の各貯留槽内に不活性ガスを送り込んで
加圧したり、真空ポンプの吸引によって減圧すること
で、溶湯の供給を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの技術
においては、一つの貯留槽にガスを圧入してその内部の
溶湯を隣の貯留槽へ送り込む場合、溶湯が送り込まれる
貯留槽はその内部圧力を下げる必要があり、そのために
前記給排気パイプの開閉バルブを開いて内部を大気に開
放している。つまりこの大気開放の瞬間においては、貯
留槽内部の溶湯が空気と接触して酸化皮膜などの発生を
招くことがある。この結果、溶湯が劣化して鋳物の品質
が低下するとともに、溶湯中に含まれるドロスやその他
の不純物による設備内の詰まりなどによって長期の安定
操業が困難となる。
【0004】本発明の目的は、保持炉内の溶湯を完全に
空気から遮断した状態で供給することにより、空気との
接触による溶湯の劣化を防止し、鋳造を行った場合の鋳
物の品質向上を図るとともに、設備内の詰まりなども防
止して低コストで長期の安定操業を可能とすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、保持炉内の溶
湯を所定個所へ供給するための装置であって、前記保持
炉の溶湯をその内部位置から取り込むことが可能な密閉
形状の第1定量槽と、溶湯を所定の個所へ供給可能に連
通させた密閉形状の第2定量槽と、前記第1定量槽内の
溶湯を第2定量槽内に送り込むようにこれらを連通させ
た連通路と、両定量槽に対してそれぞれ々の内部圧力を
変えることができるように個別に設けられたシリンダ
と、これらのシリンダ内を相互に連通させたバイパス路
とを備え、両シリンダはそれぞれの内部のプランジャの
位置によって前記バイパス路との連通を個別に閉塞でき
るようになっていることを特徴とする。これにより、保
持炉内の溶湯は空気から遮断された完全クローズドの状
態で所定個所へ供給されるので、溶湯と空気との接触に
よる酸化皮膜の発生といった溶湯の劣化を防止すること
ができる。また溶湯中のドロスやその他の不純物による
設備内の詰まりも防止され、低コストで長期の安定操業
が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は鋳造装置の一つであるダイカストマシンに
対して本発明の金属溶湯供給装置を用いた場合の概要を
表した構成図である。この図面で示すように上面が開放
された保持炉10の内部には溶湯40が貯められてお
り、この溶湯40の中に密閉型の第1定量槽12を浸漬
させた状態で配置している。この第1定量槽12の上面
には、第1シリンダ14が第1定量槽12の内部に連通
した状態で接続されている。この第1シリンダ14の内
部のプランジャ16を上下に駆動させることによって第
1定量槽12の内部圧力を減圧し、あるいは加圧するこ
とが可能である。
【0007】前記第1定量槽12よりも上方位置には密
閉型の第2定量槽20が配置されており、第1定量槽1
2と第2定量槽20との内部は連通路18によって互い
に連通している。この連通路18の一端部は前記溶湯4
0の中において第1定量槽12の下部寄りの側面に接続
されているとともに、連通路18の他端部は第2定量槽
20の上部寄りの側面に接続されている。また連通路1
8には、保持炉10内の溶湯40をその下部から取り込
むことができるように吸入口19が形成されている。こ
の吸入口19の断面積は連通路18の断面積よりも小さ
く設定されている。なお吸入口19は第1定量槽12の
下部に形成してもよい。
【0008】前記第2定量槽20の上面には、第2シリ
ンダ22が第2定量槽20の内部に連通した状態で接続
されている。そしてこの第2シリンダ22においてもそ
の内部のプランジャ24を上下に駆動させることによ
り、第2定量槽20の内部圧力を減圧し、あるいは加圧
することが可能である。前記第1シリンダ14と第2シ
リンダ22との相互の内部はバイパス路26によって連
通させている。これらの両シリンダ14,22とバイパ
ス路26との個々の連通部は前記のプランジャ16,2
4によって個別に閉塞することが可能である。
【0009】前記第2定量槽20とダイカストマシンの
射出スリーブ30とは給湯路28によって連通させてい
る。この給湯路28の一端部は第2定量槽20の下部寄
りの側面に接続され、他端部は一度上方へ立ち上げてか
ら前記射出スリーブ30の外周面に接続されている。前
記射出スリーブ30内のプランジャチップ32をシリン
ダ34で駆動させることにより、この射出スリーブ30
内に供給されている溶湯が金型36のキャビティ38内
へ高圧充填されて製品が鋳造されるのは周知のとおりで
ある。
【0010】つづいて保持炉10内の溶湯40の供給に
ついて説明する。まず前記第2シリンダ22について
は、その内部と前記バイパス路26との連通をプランジ
ャ24によって閉塞した状態としたまま、第1シリンダ
14のプランジャ16を上昇させる。これによって第1
定量槽12の内部が減圧され、図2で示すように保持炉
10内の溶湯40が前記吸入口19から第1定量槽12
の内部に吸い込まれる。そして第1シリンダ14のプラ
ンジャ16が図3で示す上昇位置に達して停止した時点
では、第1定量槽12の内部は溶湯40で満たされてい
る。
【0011】つぎに図4で示すように第1シリンダ14
のプランジャ16を下降させることによって第1定量槽
12の内部が加圧され、この第1定量槽12内の溶湯4
0が前記連通路18を通じて第2定量槽20の内部へ送
り込まれる。このとき、第1定量槽12内の溶湯40の
一部は前記吸入口19から保持炉10の内部に戻される
が、すでに説明したように吸入口19の断面積は連通路
18の断面積よりも小さいので、溶湯40のほとんどは
連通路18を通って第2定量槽20に送り込まれること
となる。
【0012】ここで前記のように第2シリンダ22の内
部とバイパス路26との連通部を閉塞した位置に保持さ
れていたプランジャ24を図5で示すように上昇させ
る。これにより、第1シリンダ14と第2シリンダ22
との相互の内部圧力がバイパス路26を通じてバランス
する。そして第1シリンダ14のプランジャ16は図6
で示すようにバイパス路26との連通部を閉塞した位置
で停止させる。
【0013】この状態において第2シリンダ22のプラ
ンジャ24を図6で示すように下降させることにより、
第2定量槽20の内部が加圧されて溶湯40が給湯路2
8を通じて図1で示す前記射出スリーブ30内に供給さ
れる。したがって前記プランジャチップ32を駆動させ
ることにより、射出スリーブ30内の溶湯が金型36の
キャビティ38内に充填される。このように保持炉10
内の溶湯40を空気との接触を避けた完全クローズドの
状態で射出スリーブ30に供給できるので、酸化皮膜な
どの発生による溶湯の劣化が防止され、また溶湯中に含
まれているドロスや不純物によって設備内に詰まりが発
生するといった事態も防止される。なお前記第2定量槽
20から溶湯を供給する先は鋳造装置の射出スリーブ3
0に限るものではなく、図示外の溶湯容器に供給する場
合もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属溶湯供給装置の概要を表した構成図。
【図2】第1定量槽への溶湯の吸入開始状態を表した構
成図。
【図3】第1定量槽への溶湯の取り込み完了時様態を表
した構成図。
【図4】第1定量槽から第2定量槽への溶湯の送り込み
開始状態を表した構成図。
【図5】第1定量槽から第2定量槽への溶湯の送り込み
完了状態を表した構成図。
【図6】第2定量槽から射出スリーブへの溶湯の供給状
態を表した構成図。
【符号の説明】
10 保持炉 12 第1定量槽 14 第1シリンダ 16 プランジャ 18 連通路 20 第2定量槽 22 第2シリンダ 24 プランジャ 26 バイパス路 40 溶湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海野 薫 神奈川県厚木市妻田西3丁目11番2号 有明セラコ株式会社内 審査官 奥井 正樹 (56)参考文献 特開 平7−276028(JP,A) 特開 平2−127962(JP,A) 特開 平4−123855(JP,A) 特開 平1−245956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/30 B22D 39/02 B22D 39/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持炉内の溶湯を所定個所へ供給するた
    めの装置であって、前記保持炉の溶湯をその内部位置か
    ら取り込むことが可能な密閉形状の第1定量槽と、溶湯
    を所定の個所へ供給可能に連通させた密閉形状の第2定
    量槽と、前記第1定量槽内の溶湯を第2定量槽内に送り
    込むようにこれらを連通させた連通路と、両定量槽に対
    してそれぞれ々の内部圧力を変えることができるように
    個別に設けられたシリンダと、これらのシリンダ内を相
    互に連通させたバイパス路とを備え、両シリンダはそれ
    ぞれの内部のプランジャの位置によって前記バイパス路
    との連通を個別に閉塞できるようになっていることを特
    徴とする金属溶湯供給装置。
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