JP3148292B2 - 歯科実習用シュミレーション装置 - Google Patents

歯科実習用シュミレーション装置

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JP3148292B2 JP20757991A JP20757991A JP3148292B2 JP 3148292 B2 JP3148292 B2 JP 3148292B2 JP 20757991 A JP20757991 A JP 20757991A JP 20757991 A JP20757991 A JP 20757991A JP 3148292 B2 JP3148292 B2 JP 3148292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯学の臨床教育におけ
る実習、特に、歯牙の窩洞形成実習や伝達麻酔実習に使
用される歯科実習用シュミレーション装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】歯学の臨床教育では、模型実習と呼ばれ
る臨床前実習と、これに引き続いて行われる臨床実習で
は臨床見学実習、および患者の治療を実際に行う患者実
習が行われる。最初に行われる模型実習は、伝統的に技
工実習的な色彩が濃いものであり、通常、各種の歯牙模
型や顎模型を使用してなされる。特に、歯冠を修復させ
る場合には、歯を切削して窩洞を形成させることが行わ
れるが、歯髄の内部には神経等が走っていることから、
歯髄を傷つけないように歯を切削しなけらばならず、こ
のような技術を習得するには、相当の経験が必要とな
る。従って、このような技術を習得するには、顎模型を
使用した実習が非常に有効であるために、実習に適した
実習用装置の開発が望まれている。
【0003】そこで、このような要望に対し、窩洞形成
等の歯冠形成実習に適した人工歯や装置が、これまでに
種々報告されており、例えば、窩洞形成実習に使用され
る人工歯としては、特開平2−第144053号公報に
おいて、表層のエナメル質、中間層の象牙質、内層の歯
髄の3層から構成され、これら3層の導電率を互いに異
ならせたことを特徴とするものが開示されている。
【0004】ここで開示されている人工歯は、切削用ハ
ンドピースの先端に取り付けられたダイヤモンドバー
と、人工歯を構成する各層とを結ぶ電気的閉回路が形成
されるようにして顎模型上に植立固定して使用され、人
工歯を表層から順に切削した際、このダイヤモンドバー
の先端がこれらの各層と導通した時点で、電気回路に流
れる電流がそれぞれ変化するのを検知することで、ダイ
ヤモンドバーの先端が現在どの層に位置しているのかを
逐次知ることができるものである。
【0005】しかしながら、このような構造の人工歯を
用いた実習にあっては、切削用ハンドピースの先端に取
り付けられたダイヤモンドバーの先端が、高速で回転す
るために、人工歯を構成する各層との接触が不安定なも
のとなり、その結果、電流が安定して流れず、電流計の
針に触れが不正確となることがしばしばあった。よっ
て、このような構造のものでは、切削用バーの先端の深
度を正確に検知することができないため、高度な窩洞形
成実習を行うのに十分なものとはいえない。
【0006】一方、歯科においては治療を行う際に、伝
達麻酔を実施することがあり、この場合には、的確な伝
達麻酔孔に麻酔薬を注射して実施しなければならない。
しかし、注射針を刺入すべき伝達麻酔孔は非常に小さ
く、局部的なものであるので、正しい角度及び深さで、
伝達麻酔孔に注射するには熟練を要する。このため、歯
科実習生にとって伝達麻酔実習は必須のものとなってい
る。
【0007】そこで、伝達麻酔実習に適した構造を有す
る装置として、実開昭62−第123677号公報に開
示されるような歯科伝達麻酔実習用教材が提案されてき
ており、この教材では、伝達麻酔孔に相当する位置に、
図8に示されるような断面構造の、硬質の通電性部材2
5が配置されていて、その表面がゴム製の歯肉部で覆わ
れている。尚、この通電性部材25は、芯部材26の周
囲に筒状部材27が設けられていて、これらは絶縁部材
28によって絶縁されており、注射器の針が、局部的な
伝達麻酔孔に正しい角度で刺入された際にのみ通電が起
こり、ランプ16が点灯する。
【0008】ところが、この教材の場合、注射器の針の
位置と角度を正確に検知することはできるが、針の先端
が到達した深さを検知することはできず、注射器の針の
深さの調整を習得することは困難であった。しかも、こ
の教材の場合にあっても、前述の窩洞形成実習用人工歯
の場合と同様に、注射器の針によって、電気的閉回路が
形成される構造であるために、筒状部材の内壁と芯部材
の外壁の共に接しなければ通電が起こらず、たとえ正し
く注射器の針を刺入しても、通電が起こる角度でなけれ
ば検知されないことが、しばしばあった。
【0009】上述の如く、今日までに、切削用バーの先
端の深度を正確に検知することが可能な窩洞形成実習装
置や、注射器の針の位置、角度及び深度を正確に検知す
ることが可能な歯科伝達麻酔実習用教材は報告されてい
ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の欠点
を改良し、種々の歯科実習に対応可能なシュミレーショ
ン装置を提供することを課題し、その中でも特に、切削
用ハンドピースを検知器に接続することによる閉回路を
構成する必要がなく、しかも切削用バーの先端の位置
を、安定して、精度良く高感度で検知することが可能
な、歯牙の窩洞形成実習に適した装置を提供することを
課題とする。又、本発明は、伝達麻酔実習における注射
器の針の先端の位置、角度及び深度を正確に、安定して
検知することが可能な歯科伝達麻酔実習用装置を提供す
ることを課題とするものでもある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の歯科実習用シュ
ミレーション装置は、顎模型と検知器とが接続コードに
よって接続されてなるものであって、この顎模型の少な
くとも一部には、導電性材料が設けられており、この導
電性材料は、接続コードを経て検知器に接続されている
こと、及び、この検知器は、導電性材料に歯科治療用器
具が接触した時に、導電性材料の電位の変化を電気的に
検知し、この際の電気信号を聴覚的及び/又は視覚的に
変換するものであることを特徴とする。
【0012】即ち、本発明の歯科実習用シュミレーショ
ン装置は、静電気や静電誘導により人体に蓄えられる静
電エネルギーが、顎模型の少なくとも一部に設けられた
導電性材料に対し、微小な電位の変化を起こさせること
を利用して検知を行うものであり、この微小な電位の変
化が検知器によって増幅される構造となっている。従っ
て、導電性材料に接触する歯科治療用器具は、電気的閉
回路の接点となるものではないために、確実に安定して
検知が行える。
【0013】尚、導電性材料が設けられる位置に関して
は、顎模型の内部であれば特に限定されず、歯牙の位置
であっても、歯肉の位置であっても良い。このように、
本発明では、顎模型における所望の位置に導電性材料を
設けることができ、歯科実習の内容に応じて、各種のシ
ュミレーション装置を製造することができる。
【0014】本発明のシュミレーション装置において、
特に有用であるものは、歯牙窩洞形成実習用装置、及び
歯科伝達麻酔実習用装置であって、これらの場合、歯牙
の内部、及び伝達麻酔孔に相当する位置に、導電性材料
が埋設される。
【0015】本発明の歯科実習用シュミレーション装置
において、歯牙窩洞形成実習に適したものでは、前述の
装置における顎模型が、歯列に沿って歯牙が植立された
ものであり、しかも、歯牙の少なくとも1つが実習用歯
牙であって、実習用歯牙の内部には、導電性材料が、象
牙質相当部分と歯髄腔相当部分の位置に、それぞれ電気
的に絶縁されて埋設されており、この象牙質相当部分及
び歯髄腔相当部分は、それぞれ接続コードを経て検知器
に接続されていること、及び、この検知器は、象牙質相
当部分に切削器具が接触した時、及び歯髄腔相当部分に
切削器具が接触した時に、それぞれ象牙質相当部分及び
歯髄腔相当部分の電位の変化を電気的に検知し、この際
の電気信号を聴覚的及び/又は視覚的に変換するもので
あることを特徴とする。
【0016】即ち、この装置の場合には、顎模型におい
て植立された歯牙の少なくとも1箇所に、天然歯と同様
の内部構造を有する実習用歯牙が植立されており、この
実習用歯牙における象牙質に相当する部分と歯髄腔に相
当する部分に配置された導電性材料が、それぞれ電気的
に絶縁された状態で、検知器に接続されている。そし
て、象牙質相当部分及び歯髄腔相当部分に配置された導
電性材料と接続される検知器は、実習用歯牙に窩洞を形
成させる際に使用される切削用バーが、象牙質相当部分
又は歯髄腔相当部分に接触した際、静電誘導による微小
な電圧を検知し、これを増幅して、この時の電気信号
を、音や光などの聴覚的及び/又は視覚的なものに変換
可能な構造となっている。
【0017】従って、このような構造の、本発明のシュ
ミレーション装置を使用して窩洞形成実習を行った場合
には、実習を行っている者及び実習を指導している者
が、切削用バーの先端が、実習用歯牙の内部のどの位置
にまで達しているかを正確に知ることができ、高度な実
習が行える。
【0018】しかも、本発明の装置の場合、従来の窩洞
形成実習用装置の場合のように切削用バーの先端が電気
的閉回路の接点となって電流が流れるものではないの
で、切削用ハンドピースを検知器と接続する必要がな
く、しかも、人体に蓄えられている静電エネルギーによ
り生じる微小な電圧を高感度検知器で検知するものであ
るために、切削用バーの先端の位置を検知する際の精度
及び感度が、従来の装置に比べて優れている。
【0019】次に、本発明の歯科実習用シュミレーショ
ン装置の具体例として、窩洞形成実習に適した装置の構
成及び内部構造を図面に示し、本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明の歯科実習用シュミレーション装置
の一例を示す、窩洞形成実習に適した装置全体の構成を
表す図である。図2は、図1に示される装置における顎
模型1の歯牙植立部の断面構造を表す図であって、切削
用ハンドピース10を用いて実習用歯牙6を切削する際
の状態が示されている。図3は、図1に示される装置に
おける検知器2のブロック図である。
【0020】図1に示されるように、この装置では、歯
牙5の少なくとも1箇所に実習用歯牙6が植立された顎
模型1と、実習用歯牙6の切削状態を検知するための検
知器2から構成され、顎模型1と検知器2とは、接続コ
ード3によって接続されている。
【0021】そして、これらの接続コード3が接続され
る検知器2は、実習用歯牙6の内部の、電気的に絶縁さ
れた象牙質相当部分及び歯髄腔相当部分に接続されてお
り、術者の体内に蓄積された静電エネルギーによって切
削用バーの先端が象牙質相当部分に接触した時と、歯髄
腔相当部分に接触した時とにおいて生じる微小な電圧の
変化を、切削用ハンドピースを通じて検知する構造を有
する。又、この検知器2には、ブザー15及びランプ1
6が設けられており、例えば、接触時に生じる電位の変
化を検知した際、電気信号によって、2段階でブザー1
5及びランプ16が作動し、音と光が発するようになっ
ている。
【0022】更に、このシュミレーション装置における
実習用歯牙6は、図2に示されるような天然歯と同様の
内部構造を有するものであって、その中心部分に歯髄腔
相当部分8が存在し、その上方を覆うようにして、絶縁
層17、象牙質相当部分7及びエナメル質相当部分9が
順次積層されている。この絶縁層17は、象牙質相当部
分7と歯髄腔相当部分8とを、電気的に絶縁するための
ものである。
【0023】この場合において、象牙質相当部分7及び
エナメル質相当部分9は、天然歯と同様の厚さとするこ
とが好ましく、又、これらの部分の硬度も、天然歯にお
ける硬度と対応させることが好ましい。このように、天
然歯に近い構造と硬度を備えた実習用歯牙6を植立させ
ることで、生体に近い状態での窩洞形成実習が可能とな
る。
【0024】又、本発明では、植立される実習用歯牙6
の象牙質相当部分7及び歯髄腔相当部分8を構成する導
電性材料4として、一般的な導電性樹脂を使用すること
ができ、例えば、銀、銅、錫、鉛、アルムニウム等の粉
末成分と樹脂ペーストとを混合してなるものが利用でき
る。そして、図2に示されるような天然歯と同様の断面
構造を有する実習用歯牙6を製造するには、上記の粉末
成分と樹脂ペーストとを混合した後、硬化させて中心部
分の歯髄腔相当部分8を形成させ、その後、順に絶縁層
17、象牙質相当部分7及びエナメル質相当部分9を形
成させる。この際、絶縁層17を構成する材料に関して
は、電気的に絶縁できるものであれば、特に限定されな
い。
【0025】尚、このようにして成形された実習用歯牙
6を顎模型1に固定する際の方法としては、図2に示さ
れる如く、顎模型1の歯牙植立部に実習用歯牙6を植立
させた後、支持基板14の裏面側から歯髄腔相当部分8
に達するようにして固定ネジ12でネジ止めする方法が
一般的であり、更に、この固定ネジ12には接続コード
3の一端を接続させて、他端は検知器2に接続する。一
方、象牙質相当部分7については、例えば図2に示され
るような象牙質導通端子13を設け、この象牙質導通端
子13が、支持基板14に設けられた孔を貫通して裏面
側まで突出し、これに接続コード3の一端を接続した構
造が一般的であり、接続コード3の他端は検知器2へ接
続される。
【0026】次に、前述の歯科実習用シュミレーション
装置を用いて歯牙の窩洞形成実習を行う際の方法につい
て説明する。まず、図2に示されるように、実習用歯牙
6の中心部のエナメル質相当部分9を、切削用ハンドピ
ース10の先端に取り付けられた切削用バー11を高速
回転させて切削している状態では、エナメル質相当部分
9が検知器2に接続されていない上、その内部に設けら
れた象牙質相当部分7及び歯髄腔相当部分8を構成する
導電性材料にも電気的に変化が起こらないので、検知さ
れない。
【0027】しかし、引き続き切削を行って、実習用歯
牙6への切削深度及び範囲を進行させ、やがて切削用バ
ー11の先端が象牙質相当部分7に接触すると、この部
分に位置する導電性材料の電位が僅かに変化し、この時
の微小の電位の変化を検知器2が増幅して検知する。そ
して、検知された際には、検知器2に設けられたブザー
15及びランプ16によって音及び光が発せられるた
め、実習を行っている者及び実習を指導している者は、
切削用バー11の先端が象牙質相当部分7に達している
ことを認識できる。
【0028】尚、通常は、この象牙質相当部分7までを
切削して窩洞を形成させるわけであるが、誤って、切削
用バー11の先端が、象牙質相当部分7の下層に位置す
る歯髄腔相当部分8に接触した場合には、まず、絶縁層
17に接触した際に電位が変化し、その後、歯髄腔相当
部分8に接触した際に電位が再び変化し、この時の僅か
な電位の変化を検知器2が検知する。そして、この場合
には、検知器2は、切削用バー11の先端が象牙質相当
部分7に接触した時とは異なる音及び光を発し、切削用
バー11の先端が歯髄腔相当部分8にまで達してしまっ
たことを、実習を行っている者及び実習を指導している
者に警告する。
【0029】上述の如く、窩洞形成実習に適した、本発
明のシュミレーション装置では、従来の装置の場合のよ
うに、電気的閉回路を構成させるための特殊な切削用ハ
ンドピースを使用する必要がなく、しかもこのような特
殊な切削用ハンドピースを検知器と接続する必要がない
という利点がある。従って、実際の治療に使用される切
削用ハンドピースがそのまま利用でき、その先端に一般
に使用されるダイヤモンドバーが、切削時に高速で回転
する際においても、検知精度及び検知感度が低下しない
という優れた利点もある。
【0030】又、窩洞形成実習に適した、本発明のシュ
ミレーション装置にあっては、実習用歯牙を植立する部
位を任意に選ぶことができるので、任意の位置の歯牙に
おいて、窩洞形成実習を行うことができるという利点も
あり、使用した後の実習用歯牙を新しいものと交換する
ことで繰り返し実習を行うことができる。
【0031】尚、この装置における顎模型1は、教育実
習用に使用される点から、上顎模型又は下顎模型のどち
らか一方であっても良いが、実際の生体と同様の形態的
条件とするために、実習用マネキン頭部模型に上顎模型
と下顎模型とを取り付けて一体化した構造にすることが
好ましく、このような構造のものを使用して窩洞形成を
行った場合には、生体と近い状況の下での実習、いわゆ
るファントーム実習を行うことができる。
【0032】又、本発明のシュミレーション装置を構成
する顎模型1の材質に関しては、特に限定されるもので
はなく、一般的なプラスチックがいずれも使用できる
が、一般的にはポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂等が使用される。
【0033】更に、本発明は、歯科伝達麻酔実習に適し
たシュミレーション装置でもあり、この装置では、前述
の歯科実習用シュミレーション装置における導電性材料
が、顎模型の伝達麻酔孔に相当する位置に埋設されてお
り、この顎模型と接続される検知器は、導電性材料に注
射器の針が正しい角度及び深さで刺入した時に、導電性
材料の電位の変化を電気的に検知し、この際の電気信号
を聴覚的及び/又は視覚的に変換するものであることを
特徴とする。
【0034】本発明の歯科実習用シュミレーション装置
において、伝達麻酔実習に適した装置の構成及び内部構
造を図面に示し、本発明を詳細に説明する。図4は、本
発明の歯科実習用シュミレーション装置の一例を示す、
伝達麻酔実習に適した装置全体の構成を表す図であっ
て、外側円筒状部材18の内部には導電性材料が充填さ
れている。図5は、図4に示される装置における顎模型
1の伝達麻酔孔に相当する位置に埋設される導電性材料
(20, 21)の充填状態を示す断面図であって、これらの導
電性材料と検知器2との接続状態が示されている。図6
は、図4に示される装置における、外側円筒状部材18
の配置角度を示す説明図である。図7は、図5に示され
るものとは異なった状態で、外側円筒状部材18の内部
に配置された導電性材料(22, 23, 24)を示す断面図であ
って、これらの導電性材料と検知器2との接続状態が示
されている。
【0035】まず、図4に示される、伝達麻酔実習に適
した構造を有する、本発明のシュミレーション装置で
は、顎模型1の伝達麻酔孔に相当する位置に、図5に示
されるような、外側円筒状部材18が、その内部に導電
性材料が充填された状態で埋設されており、この導電性
材料は、接続コード3を経て、検知器2に接続されてい
る。しかも、この検知器2は、導電性材料が存在する位
置に注射器の針が正しい角度及び深さで刺入された際
に、導電性材料の電位の変化を電気的に検知し、この際
の電気信号を増幅して、聴覚的及び/又は視覚的に変換
する構造を有し、図1に示される検知器と同様にブザー
15及びランプ16が設けられている。
【0036】この装置にあって、外側円筒状部材18
は、図6に示されるように、その軸方向が、咬合面A及
び正中線Bに対して配置角度α1 及びα2 を保つよう
に、先端が傾斜された状態で、顎模型1に埋設されてお
り、正しい位置及び角度で、注射針の針が刺入された時
にのみ検知が行われる構造であるために、注射の正確な
位置及び角度を速やかに習得できる。更に、この装置に
あっては、導電性材料の表面が歯肉部材で覆われること
によって、生体と同様の、注射時の感触を習得すること
もできる。
【0037】顎模型1に埋設される外側円筒状部材18
の内部構造としては、例えば、図5に示される構造のも
のが好ましく、この場合には、導電性を持たない外側円
筒状部材18の内側に、導電性を持たない内側円筒状部
材19が、その断面において同心円状に配置されてい
て、内側円筒状部材19の内部には中心部導電性材料2
0が充填される一方で、内側円筒状部材19と外側円筒
状部材18との間には外周部導電性材料21が充填され
ている。尚、この中心部導電性材料20と外周部導電性
材料21とは同じものであっても良いし、異なるもので
あっても良い。そして、中心部導電性材料20と、外周
部導電性材料21は、それぞれ接続コード3によって、
検知器2に接続されている。
【0038】図5に示される内部構造を有する外側円筒
状部材18を、顎模型1の伝達麻酔孔に相当する位置に
埋設した装置の場合には、刺入された注射器の針の位置
が、伝達麻酔孔の中心部であるか、外周部であるか、或
いは、伝達麻酔孔から外れているかを検知することがで
き、注射器を刺入する角度及び位置を習得するのに適し
ている。
【0039】又、本発明では、図7に示されるような内
部構造を有する外側円筒状部材18を顎模型1に埋設し
ても良く、この場合には、導電性を持たない外側円筒状
部材18の内側に、その断面と平行になるようにして、
絶縁層17が2箇所設けられ、外側円筒状部材18の内
部を3つの部分に均等に区画している。そして、この絶
縁層17によって区画された各部分には、それぞれ導電
性材料(22, 23, 24)が充填されていて、それぞれが、図
5の場合と同様に、接続コード3によって、検知器2に
接続されている。尚、各導電性材料を絶縁するための絶
縁層17の材質としては、シリコンゴムやラバー等が一
般的である。
【0040】図7のような内部構造の外側円筒状部材1
8を埋設する場合には、導電性材料が充填される部分
を、注射器の針が刺入される側から順に、区画される各
部分が、注射器の針を刺入する深さが浅い、適当、深い
に相当するようにすることが好ましく、このようにする
ことで、高度な実習が可能になる。
【0041】上述の如く、図7に示される内部構造の外
側円筒状部材18を、顎模型1の伝達麻酔孔に相当する
位置に埋設した装置の場合には、注射器の針が、伝達麻
酔孔の位置であるか否か、及び、注射器の針を刺入する
深さが適当であるか否かを検知することが可能な、シュ
ミレーション装置が得られる。もちろん、図5及び図7
を組み合わせる等して、外側円筒状部材18の内部にお
いて、導電性材料が充填される位置を更に細かく区分し
ても良く、このような装置を用いることで、より高度な
実習が可能となる。
【0042】このような、歯科伝達麻酔実習に適したシ
ュミレーション装置にあっては、歯科における伝達麻酔
孔、例えば眼窩下孔、上顎結節、大口蓋孔、切歯孔、下
顎孔、オトガイ孔及び筋突起孔の一個以上を含むもので
あれば良く、上顎及び/又は下顎部分だけの模型であっ
ても、頭部全体の模型であっても良い。
【0043】
【実施例】
実施例1 ゴム型を用いた成形により、図1に示す形状を有するウ
レタン樹脂製の上顎模型及び下顎模型を作製した。この
上顎模型及び下顎模型において、それぞれ各歯牙が植立
される位置には、相当する歯牙を植立することが可能な
大きさの貫通した空洞を形成させ、歯列の左右第1大臼
歯の位置を除いて、ウレタン樹脂製の市販の模型歯牙を
植立させた。
【0044】又、窩洞形成実習に使用する歯牙として、
図2に示されるような天然歯と同様の構造を有するも
の、即ち、歯牙の中心部分に歯髄相当部分が存在し、そ
の上方を覆うようにして象牙質相当部分及びエナメル質
相当部分が順次積層されているものを成形した。この
際、歯髄、象牙質及びエナメル質に相当する各部分に
は、天然歯と同様の硬度を有する導電性材料を用いた。
そして、上記の上顎及び下顎の歯列の左右第1大臼歯の
位置に、上記の実習用歯牙を図2に示されるようにし
て、支持基板の裏面側から固定ネジを使用し、植立させ
た。
【0045】一方、検知器としては、内部電源を有し、
しかも、切削用バーの先端が、それぞれ電気的に絶縁さ
れた象牙質相当部分の導電性材料と歯髄腔相当部分の導
電性材料に接触した際の、2段階の微小な電位変化を増
幅して検知できるものを作製した。尚、この検知器に
は、静電誘導による微小な電位の変化を検知した際の電
気信号を聴覚的及び視覚的に変換するためのブザー及び
ランプを設けて、切削用バーの先端が象牙質相当部分に
接触した時点にはランプが点灯し、歯髄腔相当部分に接
触した時点には、ブザーが鳴るようにした。
【0046】そして、上記の実習用歯牙における固定ネ
ジ及び象牙質導通端子には、図2に示されるようにし
て、それぞれ接続コードを取り付け、この接続コードの
他端を上記の検知器に接続して、図1に示される本発明
の歯科実習用シュミレーション装置を作製した。
【0047】このようにして得られた本発明のシュミレ
ーション装置を用いて、通常使用される歯科用ダイヤモ
ンドバーにより実習用歯牙を切削して窩洞形成実習を行
った場合、ダイヤモンドバーの先端の深度及び範囲が、
優れた精度及び感度で検知でき、しかも、切削用バーの
先端部が象牙質相当部分に接触した時点ではランプのみ
が点灯し、誤って歯髄腔相当部分に接触した時点では警
告用のブザーが鳴るため、窩洞形成実習を行う者及び実
習を指導する者に効果的な情報を与えることができ、窩
洞形成実習に非常に適したものであった。又、この装置
では、実習用歯牙が天然歯と同様の構造及び硬度を有す
るので、生体の場合と非常に近い状況にて窩洞形成実習
を行うことができた。
【0048】実施例2 図5に示されるように、導電性を持たない内側円筒状部
材と外側円筒状部材とが同心円状に配置され、内側円筒
状部材の内側と外側に、それぞれ中心部導電性材料と外
周部導電性材料として、導電性樹脂ペーストが充填され
ているものを作製した。そして、このように導電性材料
が内部に充填された外側円筒状部材を、硬質エポキシ樹
脂からなる下顎模型の、左右の伝達麻酔孔に相当する位
置に配置し、その表面を、歯牙が植立されたシリコンゴ
ム製の歯肉部材で覆った。この際、外側円筒状部材は、
図6に示されるように、その先端が上方前方に向かって
傾斜するように配置し、中心部導電性材料と外周部導電
性材料には、それぞれ接続コードを接続した。
【0049】一方、検知器としては、内部電源を有し、
しかも注射器の針が、それぞれ電気的に絶縁された中心
部導電性材料と外周部導電性材料に接触した際の、2段
階の微小な電位変化を増幅して検知できるものを作製
し、中心部導電性材料と外周部導電性材料に接続された
接続コードの他端を、それぞれ検知器に接続して、図4
に示される本発明の歯科実習用シュミレーション装置を
作製した。尚、この検知器には、実施例1と同様に、静
電誘導による、中心部導電性材料及び外周部導電性材料
の、微小な電位の変化を検知した際の電気信号を聴覚的
及び視覚的に変換するためのブザー及びランプを設け
た。
【0050】このような構成からなる本発明のシュミレ
ーション装置を用いて、歯科伝達麻酔実習を行った場
合、注射器の針が正しい角度及び深さで、伝達麻酔孔に
刺入されたか否かを、優れた精度及び感度で検知でき、
歯科伝達麻酔実習に非常に適したものであった。又、各
導電性材料の表面が、シリコンゴム製の歯肉部材で覆わ
れているために、生体の場合と非常に近い状況にて実習
を行うことが可能であった。
【0051】
【発明の効果】本発明の歯科実習用シュミレーション装
置は、その応用例として、窩洞形成実習に適した構造の
装置とすることができ、このような装置を用いた場合に
は、従来の装置の場合のように、切削用ハンドピースを
検知器と接続して電気的閉回路を構成する必要がなく、
先端に取り付けられるダイヤモンドバー等に電流が流れ
る構造のものでもないので、正確に切削用バーの先端の
深度及び範囲を検知することができる。しかも、切削さ
れる実習用歯牙が、天然歯と同様の構造を有するもので
あって、歯列の任意の位置に設けることができるので、
生体に近い状態にて歯牙の窩洞形成実習を行うことがで
きる。
【0052】又、本発明の歯科実習用シュミレーション
装置では、歯科伝達麻酔実習に適した構造とすることも
でき、この装置にあっては、注射器の針の先端の位置、
角度及び深さを、点接触による検知ではなく、三次元的
に把握することができ、従来の装置に比べて、検知精度
が高く、検知の安定性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯科実習用シュミレーション装置の一
例を示す、窩洞形成実習に適した装置全体の構成を表す
図である。
【図2】図1に示される装置における顎模型1の歯牙植
立部の断面構造を表す図であって、切削用ハンドピース
10を用いて実習用歯牙6を切削する際の状態が示され
ている。
【図3】図1に示される装置における検知器2のブロッ
ク図である。
【図4】本発明の歯科実習用シュミレーション装置の一
例を示す、伝達麻酔実習に適した装置全体の構成を表す
図である。
【図5】図4に示される装置における顎模型1の伝達麻
酔孔に相当する位置に埋設される導電性材料(20, 21)の
充填状態を示す断面図であって、これらの導電性材料と
検知器2との接続状態が示されている。
【図6】図4に示される装置における、外側円筒状部材
18の配置角度を示す説明図である。
【図7】図5に示されるものとは異なった状態で、外側
円筒状部材18の内部に配置された導電性材料(22, 23,
24)を示す断面図であって、これらの導電性材料と検知
器2との接続状態が示されている。
【図8】従来の歯科伝達麻酔実習用教材における、通電
性部材25の内部構造を示す図である。
【符号の説明】
1 顎模型 2 検知器 3 接続コード 4 導電性材料 5 歯牙 6 実習用歯牙 7 象牙質相当部分 8 歯髄腔相当部分 9 エナメル質相当部分 10 切削用ハンドピース 11 切削用バー 12 固定ネジ 13 象牙質導通端子 14 支持基板 15 ブザー 16 ランプ 17 絶縁層 18 外側円筒状部材 19 内側円筒状部材 20 中心部導電性材料 21 外周部導電性材料 22、23、24 導電性材料 25 通電性部材 26 芯部材 27 筒状部材 28 絶縁部材 A 咬合面 B 正中線 α1 、α2 配置角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−144053(JP,A) 特開 昭50−36229(JP,A) 実開 昭62−123677(JP,U) 実開 昭58−133169(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09B 23/28 - 23/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顎模型1と、検知器2とが接続コード3
    によって接続されており、上記顎模型1の少なくとも一
    部には、導電性材料4が設けられており、上記導電性材
    料4は、上記接続コード3を経て上記検知器2に接続さ
    れており、上記検知器2は、上記導電性材料4に歯科治
    療用器具が接触した時に、上記導電性材料4の電位の変
    化を電気的に検知し、この際の電気信号を聴覚的及び/
    又は視覚的に変換する歯科実習用シュミレーション装置
    において、 上記顎模型1が、歯列に沿って歯牙5が植立されたもの
    であり、しかも、上記歯牙5の少なくとも1つが実習用
    歯牙6であって、上記実習用歯牙6の内部には、上記導
    電性材料4が、象牙質相当部分7と歯髄腔相当部分8の
    位置に、それぞれ電気的に絶縁されて埋設されており、
    上記象牙質相当部分7及び歯髄腔相当部分8は、それぞ
    れ上記接続コード3を経て上記検知器2に接続されてい
    ること、及び、上記検知器2は、上記象牙質相当部分7
    に切削器具が接触した時、及び上記歯髄腔相当部分8に
    切削器具が接触した時に、それぞれ象牙質相当部分7及
    び歯髄腔相当部分8の電位の変化を電気的に検知し、こ
    の際の電気信号を聴覚的及び/又は視覚的に変換するも
    のであることを特徴とする歯科実習用シュミレーション
    装置。
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