JP3148112U - キッチンキャビネットにおける包丁差し - Google Patents
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Abstract
【課題】シンクの前面における比較的小さい空間を利用した包丁差しであって、扉を前方向に倒した場合に扉の開に連動して、前方に若干外方向に出て露出される包丁載置部に載置される包丁差しの構造において、容易に包丁の向きを変えうるようにした包丁差しを提供する。【解決手段】包丁の取付枠は、収納される包丁の刀身を枠内に遊挿し支持し得るスタンド枠20と、該スタンド枠20を枠内の長手方向に移動可能に嵌挿するレール枠30とよりなり、スタンド枠20の走行用突起22をレール枠30のレール用溝部33に挿入させることにより、平面から見て左右いずれかに片寄せて位置させ、スタンド枠20内に包丁Kの刀身を、露出部分に包丁Kの柄を取り付けるようにした包丁差し10であって、右利き、左利きに応じてスタンド枠20の位置を変更することで容易に包丁Kの向きが変更できる。【選択図】図5
Description
この考案は、キッチンキャビネットにおけるシンクの前面壁の部分を利用した包丁差しに関する。
従来コンロやシンクを備えたキッチンキャビネットについては、収納スペースを最大限確保するように様々な工夫がなされている。そして包丁の収納について考察するとたとえば、キッチンキャビネットの前面で開閉する大きな扉の裏面に包丁差しを設けたもの(特許文献1参照)、引き出し前板の裏面に斜めに包丁を差すようにしたもの(特許文献2参照)、シンク直下に引き出しが設けられ、この引き出しの前板裏面に斜めに包丁を差す包丁差しを設けたもの(特許文献3参照)が知られている。
また、包丁収納ユニットとして、キャビネット本体にカウンターを載置し、カウンターの前縁をキャビネットの本体から前方に突出するようにし、その下部の空所を利用して、前面の開口側の蓋体の開閉に応じて、上方に開口した収納容器を蓋体の回動で露出、収納するようにしたキッチンキャビネットが知られている(特許文献4参照)。さらに複数の包丁を並列に載置した状態の意匠が知られている。
特開2002-238785号
特開2002-344384号
特開2004-3194765号
特開2006-334249号
意匠登録第1327789号
特許文献1の構造では、キッチンキャビネットの前面で開閉する大きな扉の裏面に包丁差しを設けているので、包丁を頻繁にかつ簡単に使用するためには、わざわざ大きな収納庫である扉を開閉するのは煩わしく、引き出し前板の裏面に引き出しを設けるのは、奥行きのない引き出しを設けることとなるため、コストをかける割に使い勝手が悪く、また、包丁収納ユニットとして、キャビネット本体にカウンターを載置し、カウンターの前縁をキャビネットの本体から前方に突出するようにし、その下部の空所を利用して、前面の開口側の蓋体の開閉に応じて、上方に開口した収納容器を蓋体の回動で露出、収納するようにしたキッチンキャビネットは一応の試みではあるものの、キャビネットより手前側に突出する部分があるために、キッチン全体として見ると、その個所を避けて作業する場合が多く使いづらい物である。特許文献5は構造的な部分は示されず不明である。
キッチンのシンクの前方の直下の僅かな空間を生かして、包丁を収納する形式のものがあり、大きな収納庫、引き出しを使用することなく、簡単に包丁を置くことができ、取り出しも容易なことから注目されている。
しかし、これまでの包丁差しは、該空間に設けた浅い矩形の収納体に前方に倒す扉を用い、扉の開放された収納体の底部に、2本の包丁を一列に並べて載置したものが知られている。ところが人間は右利きと左利きがあるため包丁の向きも、例えば右利きの場合、右側に包丁の柄が、左側に刀身が来るように包丁を置かなければ使いづらいし、左利きの場合はこの逆になる。従って一家に右利きと左利きの両方がいる場合、包丁を差した収納体全体を逆方向に向きを変えて収納し直さなければ、利き手に対応できないので、甚だ面倒であった。
また、従来の包丁を斜めに収納するものにあっては、それだけ縦方向の空間が大きくなるので、多くは扉の内面に包丁差しを設けているが、シンクの下部における収納部は小さいので、包丁の差し込み方向は一定で、左右の利き手に対応した処理は不可能である。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、シンクの前面における比較的小さい空間を利用した包丁差しであって、具体的には、扉を前方向に倒した場合に、扉の開に連動して、前方に若干外方向に出て露出される包丁載置部に載置される包丁差しの構造に関するものである。
請求項1の構造は、
キッチンのシンク前面における空間を利用した収納庫の取付枠に設けられる包丁差しであって、水平軸のまわりに上側から下側に向けてヒンジにより開閉する扉の開閉に応じて所定の角度で露出する包丁の取付枠内に、包丁がその峰を上側にして略水平になるように収納し得るような包丁差しにおいて、包丁全体を長手方向に収納することができ、かつ包丁の刀身部の大半を収納し得るスタンド枠を、長手方向に移動可能に内部に設置し得るレール枠とよりなり、
該レール枠は、包丁の全長を収納し得る長さを有する両側板と底板とでなり、上方を開口した横断面略U字形状で、該両側板には長手方向に直線状のレール用溝部を有し、かつ長手方向の両端部の端面板には長手方向の軸状突起を設けて回動自在に構成されており、
該スタンド枠は、包丁の刀身の大半を収納し得る長さを有し、包丁の刀身を遊挿し得る間隙を有する上方を開口した横断面略U字形で、かつ、該U字形を構成する両側板の外側面に、前記レール枠に設けられた長手方向に直線状のレール用溝部に嵌入し、該レール用溝部内を走行し得る走行用突起を設け、かつ、該スタンド枠の側板の上縁には、該走行用突起を該レール枠側板のレール用溝部にガイドするための垂直方向の案内溝を有し、スタンド枠の走行用突起をレール枠のレール用溝部に嵌入組み立てられたことを特徴とする包丁差しである。
キッチンのシンク前面における空間を利用した収納庫の取付枠に設けられる包丁差しであって、水平軸のまわりに上側から下側に向けてヒンジにより開閉する扉の開閉に応じて所定の角度で露出する包丁の取付枠内に、包丁がその峰を上側にして略水平になるように収納し得るような包丁差しにおいて、包丁全体を長手方向に収納することができ、かつ包丁の刀身部の大半を収納し得るスタンド枠を、長手方向に移動可能に内部に設置し得るレール枠とよりなり、
該レール枠は、包丁の全長を収納し得る長さを有する両側板と底板とでなり、上方を開口した横断面略U字形状で、該両側板には長手方向に直線状のレール用溝部を有し、かつ長手方向の両端部の端面板には長手方向の軸状突起を設けて回動自在に構成されており、
該スタンド枠は、包丁の刀身の大半を収納し得る長さを有し、包丁の刀身を遊挿し得る間隙を有する上方を開口した横断面略U字形で、かつ、該U字形を構成する両側板の外側面に、前記レール枠に設けられた長手方向に直線状のレール用溝部に嵌入し、該レール用溝部内を走行し得る走行用突起を設け、かつ、該スタンド枠の側板の上縁には、該走行用突起を該レール枠側板のレール用溝部にガイドするための垂直方向の案内溝を有し、スタンド枠の走行用突起をレール枠のレール用溝部に嵌入組み立てられたことを特徴とする包丁差しである。
請求項2の構造は、
スタンド枠をレール枠の長手方向の前後の一方の側に移動させたときに、スタンド枠の係止用突起に対応する位置に、レール枠の側板の上縁であって、長手方向の中心から等距離でかつスタンド枠の走行用突起に対応する位置に、包丁の柄の基部を支持する上向き突起を設け、該上向き突起の内面側に該走行用突起を挿入し、レール用溝部に至る間を案内する垂直方向の案内溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包丁差しである。
スタンド枠をレール枠の長手方向の前後の一方の側に移動させたときに、スタンド枠の係止用突起に対応する位置に、レール枠の側板の上縁であって、長手方向の中心から等距離でかつスタンド枠の走行用突起に対応する位置に、包丁の柄の基部を支持する上向き突起を設け、該上向き突起の内面側に該走行用突起を挿入し、レール用溝部に至る間を案内する垂直方向の案内溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包丁差しである。
請求項3の構造は、
該レール枠の長手方向の中心にスタンド枠の中心がくるように配置したときに、スタンド枠に設けた走行用突起の存在する位置に対応して、レール枠の両側板の上縁に包丁の柄の載置用の上方に突出した上向き突起が設けられており、
該レール枠内のスタンド枠を該レール枠の長手方向のいずれか一方の端部に片寄せて配置させることにより、包丁の刀身と柄の向きを長さ方向で変えることができるようにしたことを特徴とする請求項1もしくは2記載の包丁差しである。
該レール枠の長手方向の中心にスタンド枠の中心がくるように配置したときに、スタンド枠に設けた走行用突起の存在する位置に対応して、レール枠の両側板の上縁に包丁の柄の載置用の上方に突出した上向き突起が設けられており、
該レール枠内のスタンド枠を該レール枠の長手方向のいずれか一方の端部に片寄せて配置させることにより、包丁の刀身と柄の向きを長さ方向で変えることができるようにしたことを特徴とする請求項1もしくは2記載の包丁差しである。
請求項4の構造は、
前記レール枠を収納庫の取付枠に取り付ける際に、回動可能に設置し得る軸状突起の回動を一定の角度の範囲に規制するための規制片を、該レール枠の下面に設けたことを特徴とする請求項1,2,もしくは3のいずれかに記載の包丁差しである。
前記レール枠を収納庫の取付枠に取り付ける際に、回動可能に設置し得る軸状突起の回動を一定の角度の範囲に規制するための規制片を、該レール枠の下面に設けたことを特徴とする請求項1,2,もしくは3のいずれかに記載の包丁差しである。
上述のように、本考案の包丁差しは、シンクの前壁を利用したものであるから、他のシンク下の大きな収納庫のように大きな扉を必要とせず、料理のために小物で頻繁に使用する刃物を容易に包丁差しに差して保管できることと、包丁のサイズに関係なく、右利き、左利きでも包丁差しのセット全体の方向を変えることなしに、スタンド枠の位置を人間の正面から見て左右すなわちレール枠中を長手方向のいずれかの端部側に、該スタンド枠を移動させるだけで、好ましい向きに対応した包丁差しを用意できるので、従来技術で行われている取付枠の包丁差し全体の向きを変えるような面倒なことはなくなり、誰でも随時実施できる点に効果がある。
シンク前方に設けた蓋体をヒンジの作用で前倒しに開き、この動きに連動して該扉の下面に連接されている包丁差し支持体に載置されている包丁差しにより、包丁を有効に使用できるようにしたもので、レール枠内に移動可能なスタンド枠を設けることで、包丁の載置方向を変換できるようにした包丁差しである。以下図面を用い説明する。
本考案の実施態様である実施例は、以下に記すとおりである。
すなわち、スタンド枠20は図1、図2に示すような構造であって、長手方向では、正面から見て、長方形で、横断面で見れば包丁の刀身を収納し得る間隙を有するように上方を開口した横断面ほぼU字形で、その側板21の下部には後に示すレール枠30のレール用溝部33に嵌入する走行用突起22が設けられている。なお、図3、図5、図6におけるレール枠の端面は、以下の図9、図10、図13でも同様であるが、内面側に窪みをつけてレール枠のあたる部分がその窪み内に入るようになっており、レール枠を固定する作用に寄与するが、この窪みは省略しても差し支えない。
すなわち、スタンド枠20は図1、図2に示すような構造であって、長手方向では、正面から見て、長方形で、横断面で見れば包丁の刀身を収納し得る間隙を有するように上方を開口した横断面ほぼU字形で、その側板21の下部には後に示すレール枠30のレール用溝部33に嵌入する走行用突起22が設けられている。なお、図3、図5、図6におけるレール枠の端面は、以下の図9、図10、図13でも同様であるが、内面側に窪みをつけてレール枠のあたる部分がその窪み内に入るようになっており、レール枠を固定する作用に寄与するが、この窪みは省略しても差し支えない。
又、レール枠30は図3、図4に示すような構造であって、長手方向では図3から判るように包丁の全長を収納できるように長く、両端面板37には回動可能な軸状突起32が取り付けられている。31はレール枠の側板で、長手方向に直線状のレール用溝部33が設けられ、またこのレール枠の側板31の上縁には包丁Kの柄を支持する上方に向けた上向き突起35が2か所に設けられこれにはレール用溝部33に接続する垂直の案内溝34が内面に設けられている。両側の端面板の下面にはレール枠30の回動を所望の範囲に規制するための規制片36が設けられている。
スタンド枠20とレール枠30及び包丁の差し込み状態は、図5〜図8に右利き用の包丁の配置例で説明される。
これらは同一部分には同一符号が付されているので、重複した説明は省略説明しても理解されたい。
図5は図3に対応するレール枠30にスタンド枠20を装着した包丁差し10を示しており、包丁Kの刀身は主としてスタンド枠20の側板21の内部側に略嵌挿されて左側にあり、図5ではスタンド枠の走行用突起22がレール用溝部33内に2か所で嵌入していることがわかる。包丁Kの柄の基部は、レール枠30の側縁に設けられた上方に向けた突起35で支持されている。
なお包丁は全体的に長手方向の左側に寄せて支持されているので右利きに有用である。
包丁Kの刀身とスタンド枠20の関係及びレール枠との関係は図7及び図8から理解できるように、スタンド枠20のU字状の側壁21の中に上方の開口から嵌入挿入されている。なお、包丁の刀身の刃は下向きで、包丁が峰側を上にして置かれることは、説明するまでもなく、安全上当然である。
包丁Kの刀身とスタンド枠20の関係及びレール枠との関係は図7及び図8から理解できるように、スタンド枠20のU字状の側壁21の中に上方の開口から嵌入挿入されている。なお、包丁の刀身の刃は下向きで、包丁が峰側を上にして置かれることは、説明するまでもなく、安全上当然である。
また、包丁の刀身は柄よりも通常は長いので、その基部をやや右にしてレール枠内に露出しても取扱上危険ではなく差し支えない。包丁の柄はレール枠の上縁の上向き突起35により支持されるようになっているが、最も好ましい形態である、
又、スタンド枠20とレール枠10の関係は図で一目りょう然である。
又、スタンド枠20とレール枠10の関係は図で一目りょう然である。
図9、図10、図11、図12は図5、図6、図7、図8に対応しており、前者が右利き、後者が左利きの場合でスタンド枠の位置を変えるだけで、包丁の向きが逆になることを説明している。詳細な符号は、同一部分には同じ符号が付されているので、重複しての説明はしてない。
図13及び図14はスタンド枠20とレール枠30との関係を理解するための包丁差し10の説明図で、図ではレール枠30の長手方向の中央とスタンド枠20の長手方向のうち中央を一致させて配置した場合で、レール枠30の側板の上縁に設けた上向き突起35が対称的位置にあり、その内面に走行用突起の案内溝34が設けられていること。及びこの案内溝34を通じて走行用突起22がレール用溝部33の中に入り、スタンド枠20が安定して支持され、かつレール用溝部33内を走行用突起22が走行することで、希望する位置にレール枠30を誘導させられること、及びレール枠30は4点支持であるから、ガタつかずに設定できることが理解されよう。このスタンド枠20を移動させることは老若男女を通じて極めて容易で一家のうちに右利きと左利きがいても使い勝手の良い方を中央の向きを選択した包丁差し10とすることができる。
このようにした本考案の包丁差し10を2段にして小物入れCと一列にして取り付けたシンクの表面側の状態は図15から理解される。
また、シンクの前面の扉を開いた状態の斜視図である図16によれば、右利きの場合の包丁の配置例であるが、包丁差し10、小物入れC、取付枠F、収納庫扉Dを含めた位置状態がよく理解されるであろう。
さらに図17で示されているように、シンク前面に本考案の包丁差し10を小物入れCとセットにして取付枠Fに取り付けた斜視図から理解できるように、扉Dを開扉し、この扉Dをヒンジの作用で開扉するとアームSの作用で、適宜保持されて、所定の角度で開扉することができる。
さらに、本考案の包丁差しをシンク前面に適用した場合の閉扉の状態は、図18に、開扉の状態は、図19に示す通りで、Dは扉、Fは取付枠、Hは扉の開閉用ヒンジで、包丁差し10は端面板37の軸状突起32により回動し得るが、規制片36により傾斜角を規制できるようになっている。このことは図19の開扉状態において、包丁差し10が適当な角度で傾斜し、取り出しが容易になっていることがわかる。
包丁Kの刀身とスタンド枠20の関係は図から理解できるように、U字状のスタンド枠側板21の中に上方の開口から嵌入挿入されている。なお、包丁の刃は下向きで、峰を上側に置かれることは、説明するまでもなく。安全上当然である。
また、包丁の刀身は柄よりも通常は長いので、スタンド枠よりはみ出しやや露出しているが、取扱上危険ではなく差し支えない。
レール枠30は、図3及び図4に示すように、両側板31と底板でなる横断面略U字状で、両端の端面は仕切板となる端面板37を有し、端面板37以外は上方に開口しかつ該両側板31には収納すべき包丁Kの刀身を遊挿し得る間隙を有し、該両側板31の両端の端面板37には軸方向の突起32を備えて、全体が軸の回動で傾きやすくなっている。
レール枠30の軸方向の両側面には外側に長手方向に直線状のレール用溝33を有しており、レール枠30の中心長手方向から一定の比較的短い位置における側板31に包丁の柄の支持用の上方に向けた上向き突起35が設けられており、ここには、前記のレール用溝33に上方から連通するスタンド枠20の突起のガイド用溝34が設けられている。
この溝は勿論他の個所でもよいが、スタンド枠20をレール枠30に組み合わせるために、この箇所にスタンド枠20の上向き突起35に案内溝34を設けた方がレール枠30の位置設定上わかりやすく、しかも組立作業も容易である。
なお、レール枠30の長手方向の端部の下面に包丁差し全体の規制片36を設けることにより、使用時の角度を作業上好ましい角度にすることができる。
スタンド枠20とレール枠30とを組み立てて、包丁Kの柄を正面から見て右手に配置した図5及びそのAA線断面図である図7、BB線断面図である図8により説明する、図5における包丁Kはその柄を右に露出し、レール枠30の上方への上向き突起35で支持されている。
包丁の刀身は図の左側に配置されたスタンド枠20の中に、すなわち、両側のスタンド枠側板21の間に遊挿されている。スタンド枠の係止用突起22は2個(両側では2対になる)設けられており、レール枠30のレール用溝33に挿入され、係止されている。図6は包丁を差した状態の正面図で、包丁の柄はレール枠の上方への上向き突起35で支持されると共に、そこに走行用突起を挿入し下方におろしてガイドするために案内溝34が設けられており、この部分を利用して、スタンド枠20を、レール枠30の上方から降下させるようにして組立できることが理解されよう。
なお、図5乃至図8からスタンド枠20が相対的に高く、レール枠30が相対的に短いことにより、組立が容易で、しかもスタンド枠20はレール枠30の長手方向の1/2以下であることにより包丁の刀身を保護し、かつ取扱者の安全を保障するものである。
図5のスタンド枠20を左側に配した状態の包丁の載置状態から判るように、包丁Kの柄を適当な高さで支持し、その刀身を略水平になるように支持している。レール枠30のレール枠側板31長手方向両側端の下面には規制片36が突出しており、支持体の取付位置を包丁の取付枠に嵌入して所定の位置で支持するように規制するものである。また両端部には包丁差し10を取り付けて固定するための軸状突起35を有しており、これにより、包丁差し10を収納庫に固定することができるようになっている。
なおまた、上記図はいずれも包丁の柄が右差しの場合であるが、図9乃至図12は、包丁の柄が左差しの場合を示し、同一部分には同一符号が示されているので、機能的には何ら変わりがないことが理解されるであろう。
図13、図14は一般的には包丁を差す前に、スタンド枠20をレール枠30の中央に配置し、スタンド枠20の走行用突起22も2対設けておき、レール枠30に設けた2対の包丁の柄の支持用の上向き突起35に設けた案内溝34に走行用突起22を挿入して、下端のレール用溝部33に誘導嵌着すれば、容易に組み立てられ、後は前記のようにスタンド枠20を左右のいずれかに移動させて、包丁を差せば、右利き、左利きに対応した包丁差し10の状態となる。
図15は、本考案の包丁差し10を上下2段に各直列に2個組立て、その右端の余裕部に小物入れCを設けた状態の説明図で、Fは取付枠を示している。
図16はキッチンのシンク部分を含む取付枠Fと包丁差し10と小物入れCの収納庫Dにおける状態の斜視図でコンパクトに設置されていることがわかる。
上記の包丁差しの扉Dを開いて前方に傾斜させた状態で、図示してないヒンジの作用及び開閉アームCにより容易に開閉できるものである。
図18は閉扉の状態の断面図で、包丁差し10は上下2段に設けられ、正面には扉Dが、その内側下端にはヒンジHが包丁差しには軸状突起32及び傾斜角の規制片36が示されており、かつその背面に取付枠Fが示されている。
また、図19は包丁差しの置かれた扉Dを若干開扉したときの状態が示されているが、図18と同一部分には同一符号が付されているので、その動きは容易に理解できるであろう。
ただし、いずれも、ヒンジ機構及びこれにより扉を開閉するためのアームは省略されているが通常の扉の開閉に用いられるものを適宜採用することで、円滑な開閉がなさせることは当然である。
10 包丁差し
20 スタンド枠
21 スタンド枠側板
22 走行用突起
30 レール枠
31 レール枠側板
32 軸状突起
33 レール用溝部
34 案内溝
35 上向き突起
36 規制片
37 端面板
K 包丁
F 取付枠
D 収納庫扉
C 小物入れ
S アーム
H ヒンジ
20 スタンド枠
21 スタンド枠側板
22 走行用突起
30 レール枠
31 レール枠側板
32 軸状突起
33 レール用溝部
34 案内溝
35 上向き突起
36 規制片
37 端面板
K 包丁
F 取付枠
D 収納庫扉
C 小物入れ
S アーム
H ヒンジ
Claims (4)
- キッチンのシンク前面における空間を利用した収納庫の取付枠に設けられる包丁差しであって、水平軸のまわりに上側から下側に向けてヒンジにより開閉する扉の開閉に応じて所定の角度で露出する包丁の取付枠内に、包丁がその峰を上側にして略水平になるように収納し得るような包丁差しにおいて、包丁全体を長手方向に収納することができ、かつ包丁の刀身部の大半を収納し得るスタンド枠を、長手方向に移動可能に内部に設置し得るレール枠とよりなり、
該レール枠は、
包丁の全長を収納し得る長さを有する両側板と底板とでなり、上方を開口した横断面略U字形状で、該両側板には長手方向に直線状のレール用溝部を有し、かつ長手方向の両端部の端面板には長手方向の軸状突起を設けて回動自在に構成されており、
該スタンド枠は、
包丁の刀身の大半を収納し得る長さを有し、包丁の刀身を遊挿し得る間隙を有する上方を開口した横断面略U字形で、かつ、該U字形を構成する両側板の外側面に、前記レール枠に設けられた長手方向に直線状のレール用溝部に嵌入し、該レール用溝部内を走行し得る走行用突起を設け、
かつ、該スタンド枠の側板上縁には、該走行用突起を該レール枠のレール用溝部にガイドするための垂直方向の案内溝を有し、スタンド枠の走行用突起をレール枠側板のレール用溝部に嵌入し組み立てられていることを特徴とする包丁差し。 - スタンド枠をレール枠の長手方向の前後の一方の側に移動させたときに、スタンド枠の走行用突起に対応する位置に、レール枠の側板の上縁であって、長手方向の中心から等距離でかつスタンド枠の走行用突起に対応する位置に、包丁の柄の基部を支持する上向き突起を設け、該上向き突起の内面側に該走行用突起を挿入し案内する垂直方向の案内溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の包丁差し。
- 該レール枠の長手方向の中心にスタンド枠の中心がくるように配置したときに、スタンド枠に設けた走行用突起の存在する位置に対応して、レール枠の両側板の上縁に包丁の柄の載置用の上方に突出した上向き突起が設けられており、
該レール枠内のスタンド枠を該レール枠の長手方向のいずれか一方の端部に片寄せて配置させることにより、包丁の刀身と柄の向きを長さ方向で変えることができるようにしたことを特徴とする請求項1もしくは2記載の包丁差し。 - 前記レール枠を収納庫の取付枠に取り付ける際に、回動可能に設置し得る軸状突起の回動を一定の角度の範囲に規制するための規制片を、該レール枠の下面に設けたことを特徴とする請求項1,2もしくは3のいずれかに記載の包丁差し。
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