JP3147951U - アイドリングストップ・スタート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プッシュ・スタート式の車に搭載して自動的に動作させることができるアイドリングストップ・スタート装置を提供することを課題とする。【解決手段】アイドリングストップ・スタート動作の制御回路を、車両の照合ECUとメインボデーECUとを結ぶ多重通信線に挿入接続し、車両のエンジン動作状態の判断を、エンジンスタートスイッチの近辺に設けた車両状態インジケーターにて行うようにする。更に車両のエンジン停止、始動の制御を、エンジンスタートスイッチの配線に併設した配線により前記制御回路を通して行うようにする。【選択図】図1
Description
本考案はプッシュ・スタート式の車に搭載するアイドリングストップ・スタート装置に関する。
最近、車が停止するとエンジンのアイドリングを自動的にストップさせ、発車可能な状態になるとエンジンをスタートさせる、いわゆるアイドリングストップ・スタート装置が普及しつつある。
かかる装置は例えば特許第3755047号明細書「エンジン制御装置」、特開2001−140736号公報「アイドリングストップ機能つき遠隔始動装置」、特開2005−320977号公報「エンジン制御装置」、特開2008−8276号公報「アイドリング始動・停止装置」、実用新案登録第3104254号明細書「自動車のアイドリング始動停止・始動装置」等に開示されているが、いずれもアイドリングストップ・スタート装置を車両のキーシリンダーと車両ハーネス(または車両ECU)との間に割り込み接続させたものである。
前記のようなアイドリングストップ・スタート装置は、従来の一般的なメカニカルキーを挿入して回転させ、キーシリンダーの電源スイッチによる通電制御(IG,ACC,STライン)を行っているエンジンスタート・ストップ方法を用いた車両には利用できるが、新しく広まっている、電子(電波)リモコンによる認証方法を用いた、いわゆるプッシュ・スタート式の車ではキーシリンダーがないために前記のようにキーシリンダーと車両ハーネスとの間に割り込み接続させる方法で対応することができない。
図3はプッシュ・スタート式の回路構成を示すもので、ユーザーの有する「電子キー」を車両の「室内チューナー」が認識し、車両の「照合ECU」が車両に記憶してあるIDコードと一致したと認識した場合にのみ、ユーザーが「エンジンスイッチ」を押すと車両の「メインボデーECU」が「エンジンECU」に対してエンジンのスタートを命令し、エンジンがスタートする。このとき同時に車両のIG,ACC電源関係もメインボデーECUにより通電制御されている。したがってキーシリンダーはどこにもないので、アイドリングストップ装置を割り込み接続することはできない。
なお、ユーザーの手動操作にてアイドリングストップ・スタートを行うこともできるが、一般的にプッシュ・スタート式の車は、電子キーの保持だけでエンジンのスタートができるということで、アイドリングストップ・スタート装置を車両に物理的に接続できるところがないことが、手動操作でアイドリングストップ・スタートを行うときにまれに障害となる。通常の状態であれば、路上の信号待ちで問題なくエンジンの停止・始動を行うことは可能であるが、電子キーであると次のような問題が生じる恐れがある。
すなわち、電波の干渉があった場合、エンジン停止後の再認識のときに電子キー照合ができないために、エンジンの始動ができなくなることや、携帯している電子キーの電池の充電量が減っていて、アイドリングストップして再始動を試みたときに電池切れで認証できないなどの問題が生じる。かかる問題が駐車場で起きた場合は冷静に対応できるが、路上で起きた場合は後続車にクラクションを鳴らされるなどのため冷静の対応できない場合が起きる可能性もある。
特許第3755047号公報
特開2001−140736号公報
特開2005−320977号公報
特開2008−8276号公報
実用新案登録第3104254号公報
本考案は、プッシュ・スタート式の車に搭載して自動的に動作させることができるアイドリングストップ・スタート装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本考案ではアイドリングストップ・スタート動作の制御回路を、車両の照合ECUとメインボデーECUとを結ぶ多重通信線に挿入接続したことを特徴とする。この構成によりキーシリンダーを備えていない場合でも自動的にアイドリングストップ・スタート動作をさせることができる。
また、車両のエンジン動作状態の判断を、エンジンスタートスイッチの近辺に設けた車両状態インジケーターにて行うようにしたことを特徴とする。これにより車両のエンジンがアイドリングストップ・スタートモードであることを確認することができる。
さらに、車両のエンジン停止、始動の制御を、エンジンスイッチの配線に併設した配線により前記制御回路を通して行うようにしたことを特徴とする。これにより手動によるアイドリングストップ・スタートも可能である。
さらに、車両側の機能設定において電子キーを使用せずにエンジンスタートできるようにした場合に対応できるようにするため、通信切り替え装置を作動させないようにしたことを特徴とする。
さらに、無線回路を接続することにより、遠隔操作によりアイドリングストップ・スタートができるようにしたことを特徴とする。
そして、アイドリングストップ・スタート動作が不要の場合のため、制御回路の停止スイッチを設けたことを特徴とする。
本考案によれば、これまで取り付けることができなかったプッシュ・スタート式の車両においても、エンジンスイッチを使用することなく、また、通信不良の環境下においても、アイドリングストップ・スタートを容易かつ確実に行うことができるようになった。
図1は本考案を実施したプッシュ・スタート式の回路構成を示すもので、アイドリングストップ・スタートの制御回路CDは、照合ECUとメインボデーECUとを接続するLIN多重通信線に挿入接続されている。ここではLIN多重通信制御の場合を説明しているが、通信方式はCAN通信、FlexRay通信等の多重通信方式であってもよい。
図2は、前記アイドリングストップ・スタートの制御装置CDを含む車両の操作・動作回路を示す。この図について動作を説明する。まず、駐車場でエンジンを始動する段階においては、プッシュ・スタート式の車両用のアイドリング制御装置の通信切り替え装置(リレーや半導体 等)は何も制御を加えない。従って、いつもどおりに始動でき車両走行に移れる。アイドリングストップ・スタート装置はこの段階では動作しない。なぜなら、前記装置は車両が一旦走行を始めたことを認識(スピードパルス有り)した後から動作を開始する。
上記の走行開始の認識後、路上で停止したとき(スピードパルス無し)に、シフトレバーの位置を検出(ポジションSW部分やメーターパネルのインジケーターで検出)した情報が「P」又は「N」であること、更に、フットブレーキ、パーキングブレーキ、及びこれらの状態の検出確定時間を制御部にて判断し、車両が走行状態になった後に停止状態になったことを認識できたとき、アイドリング停止制御を開始する。
エンジン停止の方法は、プッシュ・スタート車のエンジン停止方法(エンジンスイッチを押す)を利用するため、エンジンスイッチに接続した制御信号を操作し、電気的にボタンを押した状態を発生させる。このとき同時に本考案装置の通信切り替え装置を作動させておき、一部のECUの通信を行わせないようにしておく。エンジンスイッチが押されたのと同様の状態になるため車両のエンジンECUがそれを認識しエンジンが停止する。
次に、再始動を行う場合は、パーキングブレーキの解除で制御開始、フットブレーキの踏む→離す→踏むによって制御開始、シフトレバーの「P/N」→それ以外に移動→再度「P/N」に戻すによって制御開始、等の開始タイミングを、本考案装置のフットブレーキ端子にフットブレーキが動作しているときと同じ信号を出す(この時、実際にフットブレーキが踏まれていて信号が重なっても問題はない)。次にエンジンスイッチに対してエンジンスイッチが押されたのと同じ信号を出す(この時、実際にエンジンスイッチが押されて信号が重なっていても問題ない)。これをエンジンECUが認識すると、エンジンの再始動が可能となる。
本考案の装置では、通信切り替えを行ってあるので、停車時の環境にて電子キーが認証できない状態であっても、本考案装置の中にある制御回路マイコンから車両の照合データが通信されているので、通信不良の環境下においてもエンジンの始動ができる。
エンジンのアイドリングストップ・スタートを実施する車両に広く適用することができる。
CD:アイドリング制御装置
SW:スイッチ
ECU:エンジンコントロールユニット
LIN:ローカルインターコンネクトネットワーク
SW:スイッチ
ECU:エンジンコントロールユニット
LIN:ローカルインターコンネクトネットワーク
Claims (6)
- アイドリングストップ・スタート動作の制御回路を、車両の照合ECUとメインボデーECUとを結ぶ多重通信線に挿入接続したことを特徴とするアイドリングストップ・スタート装置。
- 車両のエンジン動作状態の判断を、エンジンスタートスイッチの近辺に設けた車両状態インジケーターにて行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ・スタート装置。
- 車両のエンジン停止、始動の制御を、エンジンスタートスイッチの配線に併設した配線により前記制御回路を通して行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ・スタート装置。
- 車両側の機能設定において電子キーを使用せずにエンジンスタートできるようにした場合に対応できるようにするため、通信切り替え装置を作動させないようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ・スタート装置。
- 無線回路を接続することにより、遠隔操作によりアイドリングストップ・スタートができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ・スタート装置。
- アイドリングストップ・スタート動作の制御回路の停止スイッチを設けたことを特徴とする請求項1に記載のアイドリングストップ・スタート装置。
Priority Applications (1)
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JP2008007825U JP3147951U (ja) | 2008-11-07 | 2008-11-07 | アイドリングストップ・スタート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008007825U JP3147951U (ja) | 2008-11-07 | 2008-11-07 | アイドリングストップ・スタート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3147951U true JP3147951U (ja) | 2009-01-29 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3147951U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014105659A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Daimler Ag | アイドルストップ&スタート車両 |
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2008
- 2008-11-07 JP JP2008007825U patent/JP3147951U/ja not_active Expired - Fee Related
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