JP3147827B2 - 取付面の曲率の相違を吸収するパッキング - Google Patents

取付面の曲率の相違を吸収するパッキング

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取付対象物とその
取付対象物を取付ける取付面との間に挿入されるパッキ
ングに関わり、更に詳しくは、そのパッキングを使用し
て曲面を吸収する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】取付面に取付対象物を取り付ける際に
は、その取付対象物と取付面との間にパッキングを挿入
することが多々ある。パッキングは、取付面が曲面であ
る場合にはその曲面を吸収するための構造が必要であ
る。従来、曲面を吸収するための構造としては、たとえ
ば、パッキングの外周部にリップと呼ばれる断面が三角
形状でスカート状の小さなリブを外周全体に設け、その
リップを取付時に圧着することで変形させて取付面の曲
面の曲率の相違を吸収していた。以下、図3を参照しな
がら、従来のパッキングにおける曲面吸収構造について
説明する。
【0003】図3(a) は、従来のパッキングの取付前の
状態の断面図であり、図3(b) は、従来のパッキングを
用いて取付対象物を取付面に取り付けた状態のパッキン
グの断面図である。
【0004】パッキング1は、図3(a) に示すように、
その外周部にリップ1aが形成されている。リップ1a
は、パッキング1の取付面に接触する面に対して斜め方
向に薄くスカート状に伸びた形状であり、パッキング1
と一体成型されている。
【0005】取付対象物3を取付面2に取り付ける際に
は、その間にパッキング1を挟んだ状態でネジ4などを
用いて固定する。このとき、パッキング1が取付面2に
圧着されることで、図3(b) に示すように、リップ1a
が外側に開くように変形し、取付面2の曲面を吸収(取
付対象物3の接触面の形状と取付面2の形状との差を吸
収)する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パッキ
ング1のリップ1aは、取付面2の曲率に応じてその変
形量が変わる。このため、様々な曲率の取付面に対応で
きる汎用的なパッキングを作ると、取付面2が緩やかな
曲面であったりあるいは平面である場合には、リップ1
aの変形量は大きくなり、場合によっては、リップ1a
が取付面2に対して上向きに反り返るようないびつな変
形が発生する恐れがある。このような外観のいびつな変
形等は、小型のパッキングにおいては特に顕著である。
当然のことながら、取付面の形状に合わせてパッキング
を設計すれば、上述のようないびつな変形は回避できる
が、この場合、必然的に製造コストが高くなるという問
題が発生する。このように、従来の形状のパッキングで
は、様々な曲率の取付面に汎用的に使用することが実質
的にできなかった。
【0007】本発明は、取付面の様々な曲面の曲率の相
違を吸収しても、外観の変形が少ないパッキングを提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】求項に記載の発明
は、取付対象物と該取付対象物を取付ける取付面との間
に挿入され、該取付面の曲率の相違を吸収するパッキン
グであって、前記取付対象物を前記取付面に取付けた際
に前記取付対象物と前記取付面との間に挟まれて固定さ
れる平面状の中央部と、前記取付対象物との間にスペー
スが形成されるよう前記中央部の周囲から外側斜め方向
へ延設され、前記取付面側から加わる圧力に応じて前記
スペース側へ弾性変形可能な可動部と、該可動部の外周
端に位置し、取付対象物方向に肉厚になっている外周部
と、を有し、前記中央部から前記可動部を経て前記外周
部へと到るパッキング底面が凹面を形成し、前記取付対
象物を前記取付面に取付けた際に前記可動部の弾性変形
に応じて前記凹面が変形することで前記取付面の曲率の
相違を吸収することを特徴とするものである。
【0009】上記請求項1に記載の発明に係るパッキン
グを介して取付対象物を取付面に取付けた場合、パッキ
ングの可動部には取付面側から圧力が加わり、この圧力
に応じて可動部が取付面に対し略垂直方向に変形する。
そのため、取付面の曲率に相違がある場合であっても、
その曲率の相違に応じてパッキングの可動部が略垂直方
向に適宜変形するため、取付面の曲率が有効に吸収され
ることになる。しかも、可動部は、その外周端に取付対
象物方向への肉厚箇所(外周部)を有するため、取付面
に対し略垂直方向には変形可能であるが、取付面に対し
平行な方向への変形が極力抑えられる。従って、この発
明に係るパッキングを用いれば、取付面の曲率の相違を
吸収できるだけでなく、パッキング外周の輪郭がいびつ
に変形するのを有効に防止することができる
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につき
図を用いて詳細に説明を行う。図1は、本発明の一実施
形態のパッキングにおいて曲面を吸収する構造について
説明する図であり、図1(a) は、本実施形態のパッキン
グの取付前の状態の断面図であり、図1(b) は、本実施
形態のパッキングを用いて取付対象物を取付面に取り付
けた状態のパッキングの断面図である。
【0011】図1(a)および図1(b)において、取
付面2は、例えば、自動車などの移動体のフレーム或い
は内装パネルのように、後述する取付対象物3を取り付
けるに充分な強度を有するが、その表面は平面とは限ら
ず、様々な曲率の曲面形成される面である。
【0012】取付対象物3は、たとえば、移動体におけ
る電圧変換装置やDC/AC変換装置等の電子装置、或
いは、取っ手やフック等の機構部品でも良いが、少なく
ともその匡体は取付時にネジ4で締め付けて固定しても
壊れない機械的な強度を有する。ネジ4は、固定手段と
して最も一般的なネジ又はボルトであり、通常のネジや
ボルトの場合の取付面2には、予めこのネジ2に対応す
るネジを切った穴が用意されるが、このネジ4自体がタ
ッピングネジ等の場合には、取付面2に穴を開けながら
同時にその内面にネジを切ってネジが締まる。
【0013】パッキング11は、耐久性や非移行性に優
れたゴム等の弾力性を有する材料で形成される。材料の
厚みのある部分では変形に要する力が大きいので変形量
は少ないが、材料にそれほど厚みの無い部分では変形に
要する力はあまり大きくないので、その部分に加えられ
る力に応じて変形する。
【0014】パッキング11は、平面状の中央部11c
と、この中央部11cから外側斜め方向へ延びる可動部
11bと、この可動部11bの外周端に位置する肉厚の
外周部11aとを備えている。 中央部11cは、取付対
象物3を取付面2に取り付ける際に取付対象物3と取付
面2との間に挟まれてネジ4により固定される部分であ
り、取付面2と直接接触した状態で対向するよう形成さ
れている。 可動部11bは、中央部11cに対し取付面
2の方向へ斜めに伸びるように所定幅で形成された部分
であり、取付面2側から加わる圧力に応じて、取付面2
に対し略垂直方向へ可動となっている。可動部11bが
上記のように取付面2の方向へ斜めに伸びるように形成
されていることにより、外周部11aを除く可動部11
bと取付対象物3との間には後述するスペース12が形
成され、このスペース12の存在により可動部11bの
上記略垂直方向への弾性変形が可能となっている。な
お、可動部11bの厚みは、パッキングとしての充分な
強度を有する程度であって、且つ、取付面2の曲率の変
化に応じて変形可能(図中、上下方向に可動)な程度で
ある。 外周部11aは、可動部11bの外周端に位置す
る部分であって、従来技術として示したリップ1aのよ
うな変形しやすい薄い形状とは異なり、そのような変形
を抑えるのに十分なように取付対象物3の方向に肉厚に
形成されている。 上記構成からなるパッキング11にお
いては、図1に明らかなように、中央部11cから外周
部11aを含む可動部11bへと到るパッキング底面が
凹面を形成しており、取付対象物3を取付面2に取付け
た際に可動部11bの弾性変形に応じて上記凹面が変形
することで、取付面2の曲率の相違を吸収できるように
なっている。
【0015】スペース12は、可動部11bをパッキン
グ11の中央部11cに対して斜め方向に伸ばすように
形成したことにより、取付対象物3を変形させてない状
態のパッキングに接触させたときに取付対象物3と可動
部11bとの間に形成される隙間である。このスペース
12は、後述するが、取付面2の曲率の差異を吸収する
上で重要な役割を担う。
【0016】このように、パッキング11を取付面2に
圧着する前の段階では、図1(a) に示すように、パッキ
ング11と取付対象部3との間にスペース12が存在し
ているが、パッキング11を取付面2に圧着すると、図
1(b) に示すように、可動部11bおよび外周部11a
が相対的に上方向に移動するように変形し、スペース1
2がなくなるか、あるいは小さくなる。この状態で、パ
ッキング11は、取付面2に密着している。
【0017】図2は、外周部11aおよび可動部11b
の動きを説明する図である。図2において、斜線部で示
されているパッキング11は、取付面に圧着されていな
い状態、あるいは、取付面の曲率が変形前のパッキング
11の接触面と概ね一致しているような状態におけるパ
ッキング11の状態を表している。この場合、上述した
ように、可動部11bがパッキング11の中央部11c
に対して斜め方向に伸びるように形成されているので、
取付対象物3と可動部11bとの間にスペース12が形
成されている。
【0018】上記パッキング11が平面あるいは曲率
非常に小さな曲面の取付面に圧着されると、可動部11
bが変形して、これよりも上方の可動部11b’の位置
へ移動することにより、外周部11aがこれよりも上方
外周部11a’位置に移動する。また、この際、可
動部11が取付対象物3に密着する方向に移動するた
、スペース12が小さくなるか、あるいは無くなる。
図中、取付面方向における外周部11aの位置の変化量
をΔXとしてX軸にとり、取付面に垂直な方向における
外周部11aの位置の変化量をΔYとしてY軸にとって
いる。
【0019】このように、取付面の曲率の相違は、可動
部11bの上下方向の動きにより吸収される。このた
め、このことに伴う外周部11aの移動量は、Y方向
(取付面に垂直な方向)にはやや大きくなるが、X方向
(取付面に沿った方向)には非常に小さくなる。したが
って、パッキングの外観の変化は殆ど見られないことに
なる。なお、取付面表面の曲率の相違に応じたパッキン
グ11の外周部11aの変化量としてΔX/ΔYを考慮
した場合も、その変化量は小さく抑えられることにな
る。
【0020】上記のように構成することで、本実施形態
では、取付面の様々な表面の曲率の相違を吸収しても、
外観の外側に開く変形が少ないパッキングを提供するこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、パッキングの可動部の
外周端を、変形しやすい薄い形状でははなく、取付対象
物方向に肉厚の形状とし、このような可動部を取付面に
対して略垂直方向に可動となるようにしたので、取付面
の曲率の相違を吸収できるだけでなく、パッキング外周
の輪郭がいびつに変形するのを極力抑えることができ
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のパッキングにおける曲面
を吸収する構造について説明する図である。
【図2】外周部11aおよび可動部11bの動きを説明
する図である。
【図3】従来技術のパッキングにおける曲面のを吸収す
る構造について説明する図である。
【符号の説明】
2 取付面 3 取付対象物 11 パッキング 11a 外周部 11b 可動部11c 中央部 12 スペース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付対象物と該取付対象物を取付ける取
    付面との間に挿入され、該取付面の曲率の相違を吸収す
    るパッキングであって、 前記取付対象物を前記取付面に取付けた際に前記取付対
    象物と前記取付面との間に挟まれて固定される平面状の
    中央部と、 前記取付対象物との間にスペースが形成されるよう前記
    中央部の周囲から外側斜め方向へ延設され、前記取付面
    側から加わる圧力に応じて前記スペース側へ弾性変形可
    能な可動部と、 該可動部の外周端に位置し、取付対象物方向に肉厚にな
    っている外周部と、を有し、 前記中央部から前記可動部を経て前記外周部へと到るパ
    ッキング底面が凹面を形成し、前記取付対象物を前記取
    付面に取付けた際に前記可動部の弾性変形に応じて前記
    凹面が変形することで前記取付面の曲率の相違を吸収す
    ることを特徴とするパッキング。
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