JP3147778U - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】篭の内壁に設置されたインターホンのスピーカの音量の調整を容易かつ迅速に行うことができるエレベータを提供すること。
【解決手段】エレベータ1は、開閉可能な内扉21を有し、建物に対して昇降可能に設置された篭2を備えている。篭2は、全体形状が略直方体の箱状をなし、篭2の内壁には、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホン3と、非常呼ボタン4と、各操作を行う操作部と、各表示を行う表示部とが設置されている。また、エレベータ1は、篭2の外方に設置され、インターホン3および非常呼ボタン4と電気的に接続された監視・通信装置7を有している。監視・通信装置7は、エレベータ1を監視する監視部と、通信部と、記憶部と、インターホン3のスピーカの音量を調整する音量調整機構と、電源スイッチと、切替スイッチとを有している。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ1は、開閉可能な内扉21を有し、建物に対して昇降可能に設置された篭2を備えている。篭2は、全体形状が略直方体の箱状をなし、篭2の内壁には、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホン3と、非常呼ボタン4と、各操作を行う操作部と、各表示を行う表示部とが設置されている。また、エレベータ1は、篭2の外方に設置され、インターホン3および非常呼ボタン4と電気的に接続された監視・通信装置7を有している。監視・通信装置7は、エレベータ1を監視する監視部と、通信部と、記憶部と、インターホン3のスピーカの音量を調整する音量調整機構と、電源スイッチと、切替スイッチとを有している。
【選択図】図1
Description
本考案は、エレベータに関するものである。
エレベータの篭の内壁には、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホンと、非常呼ボタンとが設置されており、その非常呼ボタンを所定時間押し続けると、インターホンと、そのエレベータを監視する監視センターに設置されている電話機とが、電話回線を介して接続され、通話可能となる(例えば、特許文献1参照)。
このようなインターホンのスピーカの音量は、そのインターホンを設置する際に適正レベルに調整(初期設定)され、また、エレベータのメンテナンス(保守、点検)の際、確認され、不適正レベルであれば、再度、適正レベルに調整(再設定)される。このスピーカの音量の調整は、下記のようにして行われる。
まず、作業者は、エレベータの篭内に入り、インターホンを用いて、監視センター側のオペレータ(監視センター側の電話)と通話し、スピーカから発せられるオペレータの音声を聴き取り、その音量(スピーカの音量)が適正レベルであるか否かを判別する。
前記スピーカの音量が適正レベルではないとき、例えば適正レベルよりも小さいときは、作業者は、建物の地下室や屋上等に設けられている機械室に行き、その機械室に設置されている音量調整機構の音量調整ボタンを操作し、スピーカの音量を上昇させる(変更する)。そして、作業者は、エレベータの篭内に戻り、インターホンを用いて、監視センター側のオペレータ(監視センター側の電話)と通話し、スピーカから発せられるオペレータの音声を聴き取り、その音量が適正レベルであるか否かを判別する。
前記スピーカの音量が適正レベルではないときは、作業者は、再度、機械室に行き、音量調整機構の音量調整ボタンを操作し、スピーカの音量を変更する。このような作業を、スピーカの音量が適正レベルになるまで、繰り返し行う。
なお、作業者が2名の場合は、一方の作業者が、エレベータの篭内に入り、スピーカの音量を確認し、他方の作業者が、エレベータの篭と機械室との間を行ったり、来たりして、前記一方の作業者から得た情報に基づいて、音量調整機構の音量調整ボタンを操作し、スピーカの音量を変更する。
しかしながら、このような従来のエレベータでは、作業者が、エレベータの篭と機械室との間を行ったり、来たりして、スピーカの音量を調整するので、その作業に手間がかかるとともに、長時間を要するという欠点があった。
本考案の目的は、篭の内壁に設置されたインターホンのスピーカの音量の調整を容易かつ迅速に行うことができるエレベータを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(3)の本考案により達成される。
(1) 開閉扉を有する昇降可能な篭と、
前記篭の内壁に設置され、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホンと、
前記篭の内壁に設置された非常呼ボタンと、
前記篭の外方に設置され、前記スピーカの音量を調整する音量調整機構と、
前記篭の外方に設置され、前記インターホンに電気的に接続され、電話回線を介して外部と信号を送受信する通信部と、
前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とを電気的に接続すると共に、前記非常呼ボタンと前記通信部とを電気的に接続する電気接続ラインとを備えることを特徴とするエレベータ。
(1) 開閉扉を有する昇降可能な篭と、
前記篭の内壁に設置され、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホンと、
前記篭の内壁に設置された非常呼ボタンと、
前記篭の外方に設置され、前記スピーカの音量を調整する音量調整機構と、
前記篭の外方に設置され、前記インターホンに電気的に接続され、電話回線を介して外部と信号を送受信する通信部と、
前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とを電気的に接続すると共に、前記非常呼ボタンと前記通信部とを電気的に接続する電気接続ラインとを備えることを特徴とするエレベータ。
(2) 前記音量調整機構は、前記電気接続ラインにより前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とが接続され、前記非常呼ボタンの操作による前記スピーカの音量の調整が可能な状態と、前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とが接続されていない状態とを切り替える切替スイッチを有する上記(1)に記載のエレベータ。
(3) 前記篭の外方に設置され、当該エレベータを監視する監視部を有する上記(1)または(2)に記載のエレベータ。
本考案によれば、非常呼ボタンを操作してインターホンのスピーカの音量を調整(設定)することができ、これにより、作業者は、エレベータの篭と機械室との間を行ったり、来たりする必要がなく、その篭内においてスピーカの音量調整(音量設定)の作業を行うことができる。これによって、スピーカの音量調整を容易かつ迅速に行うことができる。
以下、本考案のエレベータを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案のエレベータの実施形態を示す斜視図(一部はブロック図)、図2は、図1に示すエレベータの篭の内部の内扉側を示す正面図、図3は、図1に示すエレベータのインターホン、非常呼ボタンおよび監視・通信装置を示すブロック図である。なお、説明の都合上、図1および図2中の上側を「上」、下側を「下」と言い、図2中の右側を「右」、左側を「左」と言う。
これらの図に示すエレベータ1は、複数階建ての図示しない建物(例えば、マンションやオフィスビル等)等に設置されている。図1および図2に示すように、エレベータ1は、開閉可能な内扉(開閉扉)21を有し、建物に対して昇降可能に設置された篭(ケージ)2を備えている。また、建物の各階の前記内扉21に対応する位置には、それぞれ、開閉可能な図示しない外扉(階床扉)が設置されており、各外扉は、それぞれ、内扉21と連動して開閉するようになっている。
篭2は、全体形状が略直方体の箱状をなしている。この篭2の内壁22には、マイクロホン31およびスピーカ32を有するインターホン3と、非常呼ボタン4と、各操作を行う操作部5と、各表示を行う表示部6とが、それぞれ、設置されている。
インターホン3は、内扉21の右側に配置されており、非常呼ボタン4は、インターホン3の下側に配置されている。
また、操作部5は、内扉21の右側であって、前記インターホン3および非常呼ボタン4の下側に配置されている。この操作部5は、篭2を停止させる階を選択する際に押す(操作する)複数の停止階指定ボタンと、内扉21および外扉を開く際(内扉21および外扉が閉じることを阻止する際)に押す扉開ボタンと、内扉21および外扉を閉じる際に押す扉閉ボタンとを有している。
また、表示部6は、内扉21の上側に配置されている。この表示部6には、篭2が位置している階と、篭2の移動方向(上昇/下降)とが表示される。
また、図1および図3に示すように、エレベータ1は、篭2の外方に設置された監視・通信(通話)装置7を有している。具体的には、建物の地下室や屋上等の篭2から離間した位置には、機械室が設けられており、監視・通信装置7は、その機械室に設置されている。この監視・通信装置7は、インターホン3および非常呼ボタン4のそれぞれと電気的に接続されている。なお、監視・通信装置7と非常呼ボタン4とは、図示の構成では、インターホン3を介して接続されているが、これに限らず、直接(インターホン3を介さずに)、接続されていてもよい。
図3に示すように、監視・通信装置7は、当該エレベータ1を監視(遠隔監視)する監視部(監視手段)71と、通信部(通信手段)72と、データやプログラム等を記憶する記憶部(記憶手段)73と、インターホン3のスピーカ32の音量を調整(設定)する音量調整機構(音量調整手段)74と、電源スイッチ75と、後述する通常モードとメンテナンスモードとを切り替える切替スイッチ76とを有している。
監視部71は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成することができる。
監視部71は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成することができる。
また、記憶部73は、例えば、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM、RAMのような半導体メモリーや、ハードディスク装置(Hard Disk Drive)等で構成することができる。
また、音量調整機構74は、例えば、電子ボリューム回路等を有している。
また、音量調整機構74は、例えば、電子ボリューム回路等を有している。
通信部72は、インターホン3に電気的に接続され、電話回線(通信回線)を介して外部、すなわち、本実施形態では、監視センターに設置された電話機(通話装置)8と信号を送受信(通信)するものである。この通信部72により、インターホン3と電話機8との間で、通話を行うことができる。
前記電話回線としては、特に限定されず、例えば、携帯回線、PHS回線、固定電話の回線等の公衆回線等を用いることができる。
また、監視センター側の電話機8としては、特に限定されず、例えば、固定電話、携帯電話、PHS等を用いることができる。
ここで、エレベータ1は、監視・通信装置7により当該エレベータ1の監視を行う通常モード(監視モード)と、当該エレベータ1のメンテナンス(保守、点検)を行うときに設定されるメンテナンスモード(音量調整モード)とを有している。このモードの切替は、切替スイッチ76で行うことができる。
通常モードに設定されているときは、監視・通信装置7によりエレベータ1の監視がなされる。また、非常呼ボタン4を操作して行う後述するスピーカ32の音量の調整が不可能となる。
一方、メンテナンスモードに設定されているときは、監視・通信装置7によるエレベータ1の監視がなされない。また、非常呼ボタン4を操作して行うスピーカ32の音量の調整が可能となる。
この場合、エレベータ1は、非常呼ボタン4と音量調整機構74とを電気的に接続すると共に、非常呼ボタン4と通信部72とを電気的に接続する電気接続ラインを有しており、切替スイッチ76により、電気接続ラインにより非常呼ボタン4と音量調整機構74とが接続され、非常呼ボタン4の操作によるスピーカ32の音量の調整が可能な状態と、非常呼ボタン4と音量調整機構74とが接続されていない状態とが切り替わるようになっている。
なお、切替スイッチ76は、音量調整機構74の一部として設けられていてもよい。
なお、切替スイッチ76は、音量調整機構74の一部として設けられていてもよい。
通常モードに設定されているとき、非常呼ボタン4を所定時間(例えば、5秒間)押し続けると(長押しすると)、通信部72が作動し、その通信部72から監視センター側の電話機8に電話がかかる。そして、監視センター側のオペレータが電話機8の受話器を取ると、インターホン3と電話機8とが、電話回線を介して接続され、通話可能となる。
次に、エレベータ1のインターホン3のスピーカ32の音量を調整(設定)する際の手順について説明する。
スピーカ32の音量調整は、インターホン3をエレベータ1に設置する際や、エレベータ1のメンテナンス(保守、点検)の際等に行われる。
スピーカ32の音量を調整する際は、まず、作業者は、機械室に行き、監視・通信装置7の切替スイッチ76を操作して、メンテナンスモードに設定する。
次に、作業者は、篭2のある場所に行き、その篭2内に入り戻り、非常呼ボタン4を所定時間押し続ける。これにより、通信部72が作動し、その通信部72から監視センター側の電話機8に電話がかかり、監視センター側のオペレータが電話機8の受話器を取ると、インターホン3と電話機8とが、電話回線を介して接続され、通話可能となる。
この状態において、非常呼ボタン4を操作すると、スピーカ32の音量調整を行うことができる。すなわち、非常呼ボタン4を押すと、音量調整機構74が作動し、スピーカ32の音量が変更(増減)され、複数段階(例えば、10段階)の音量のうちの所定の音量に調整することができる。本実施形態では、非常呼ボタン4を1回押すごとに、スピーカ32の音量が1段階づつ増大する。そして、スピーカ32の音量が最大レベルに到達した状態で、非常呼ボタン4を押すと、スピーカ32の音量は、最小レベルになり、再度、ここから、非常呼ボタン4を1回押すごとに、スピーカ32の音量が1段階づつ増大する。以降は、以上の動作が繰り替えされる。
なお、前記とは逆に、非常呼ボタン4を1回押すごとに、スピーカ32の音量が1段階づつ減少するよう構成してもよい。
次に、作業者は、インターホン3を用いて、監視センター側のオペレータと通話し、スピーカ32から発せられるオペレータの音声を聴き取り、その音量(スピーカ32の音量)が適正レベルであるか否かを判別する。
前記スピーカ32の音量が適正レベルではないとき、例えば適正レベルよりも小さいときは、作業者は、スピーカ32の音量が適正レベルとなるように、非常呼ボタン4を所定回数押し、スピーカ32の音量を増大させる。
このようにして、スピーカ32の音量が調整(調整)され、最後に、作業者は、機械室に行き、監視・通信装置7の切替スイッチ76を操作して、通常モードに設定する。
以上説明したように、このエレベータ1によれば、非常呼ボタン4を操作してインターホン3のスピーカ32の音量を調整(設定)することができ、これにより、作業者は、篭2と機械室との間を行ったり、来たりする必要がなく、その篭2内においてスピーカ32の音量調整(音量設定)の作業を行うことができる。これによって、スピーカ32の音量調整を容易かつ迅速に行うことができる。
また、作業者は、監視センター側のオペレータと通話し、スピーカ32の音量を確認しつつ、その音量を調整することができるので、スピーカ32の音量調整をさらに容易かつ迅速に行うことができる。
以上、本考案のエレベータを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本考案に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1 エレベータ
2 篭
21 内扉
22 内壁
3 インターホン
31 マイクロホン
32 スピーカ
4 非常呼ボタン
5 操作部
6 表示部
7 監視・通信装置
71 監視部
72 通信部
73 記憶部
74 音量調整機構
75 電源スイッチ
76 切替スイッチ
8 電話機
2 篭
21 内扉
22 内壁
3 インターホン
31 マイクロホン
32 スピーカ
4 非常呼ボタン
5 操作部
6 表示部
7 監視・通信装置
71 監視部
72 通信部
73 記憶部
74 音量調整機構
75 電源スイッチ
76 切替スイッチ
8 電話機
Claims (3)
- 開閉扉を有する昇降可能な篭と、
前記篭の内壁に設置され、マイクロホンおよびスピーカを有するインターホンと、
前記篭の内壁に設置された非常呼ボタンと、
前記篭の外方に設置され、前記スピーカの音量を調整する音量調整機構と、
前記篭の外方に設置され、前記インターホンに電気的に接続され、電話回線を介して外部と信号を送受信する通信部と、
前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とを電気的に接続すると共に、前記非常呼ボタンと前記通信部とを電気的に接続する電気接続ラインとを備えることを特徴とするエレベータ。 - 前記音量調整機構は、前記電気接続ラインにより前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とが接続され、前記非常呼ボタンの操作による前記スピーカの音量の調整が可能な状態と、前記非常呼ボタンと前記音量調整機構とが接続されていない状態とを切り替える切替スイッチを有する請求項1に記載のエレベータ。
- 前記篭の外方に設置され、当該エレベータを監視する監視部を有する請求項1または2に記載のエレベータ。
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3147778U true JP3147778U (ja) | 2009-01-15 |
JP3147778U7 JP3147778U7 (ja) | 2013-02-07 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107176522A (zh) * | 2017-07-03 | 2017-09-19 | 李勇 | 智能型电梯对讲监视和轿厢显示监测一体系统 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107176522A (zh) * | 2017-07-03 | 2017-09-19 | 李勇 | 智能型电梯对讲监视和轿厢显示监测一体系统 |
CN107176522B (zh) * | 2017-07-03 | 2022-11-04 | 李勇 | 智能型电梯对讲监视和轿厢显示监测一体系统 |
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