JP3146671U - 魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローター又はスプールの駆動軸13が長手方向の中央部に固定され、駆動軸13と略直交する方向に延びるハンドルアーム2の、駆動軸13の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴2B,2Bを形成し、長穴2Bの一部に部分嵌合する円柱状嵌合凸部4Aが形成された把手軸4をねじ締結により固定するとともに、把手軸4に対する駆動軸13の中心を対称点とした点対称位置に、長穴2Bの一部に部分嵌合する円柱状嵌合凸部4A,9Aが形成された、把手軸4又はバランスウェイト7をねじ締結により固定する。
【選択図】図2
Description
このようなハンドル組立体として、ハンドルアームを分割構造にしてスライド(伸縮)させるもの(例えば、特許文献1参照。)、ハンドルアームの駆動軸(ハンドル軸)側部分に長さ調節機構を設けたもの(例えば、特許文献2参照。)、ハンドルアームの把手側部分に長さ調節機構を設けたもの(例えば、特許文献3参照。)がある。
その上、振動抑制効果が高いため高感度な、いわゆるダブルハンドルに対しては適用することができない。
その上さらに、ハンドルアームが分割構造であること等により部品点数が多いこと、及び、リールの回転軸(駆動軸、ハンドル軸)を特殊形状にする必要があることから、コストが増大する。
その上、振動抑制効果が高いため高感度な、いわゆるダブルハンドルに対しては適用することができない。
その上、ハンドル組立体の重量が増大することから操作性が阻害される。
その上、前記長穴又は丸穴に把手軸を取り付ける際に、前記長穴又は丸穴を利用して把手軸を容易に位置決めしながら強固に取り付けることができる。
その上さらに、ハンドルアームに前記長穴又は丸穴を形成しておき、この取付穴を利用して把手軸の取付位置を変える簡素な構成であることから、部品点数が少なく、特殊形状の部品製作も不要であるため、コストが増大することがない。
その上、簡素な構成であることから軽量高剛性化が容易であり、振動抑制効果を高めることができるため、操作性がよい高感度なハンドルにすることができる。
その上さらに、前記形状の長穴を利用して把手軸を位置決めしてハンドルアームに取り付ける構成である場合は、ハンドル長さの調節(釣糸を巻き取る際に必要な操作力の調節)をよりきめ細かく行うことができる。
その上、ダブルハンドルによる振動抑制効果に基づく感度の向上により、竿や釣り糸からもたらされる状況変化(地形、水流、魚の接近による水圧の変化、魚の補食の変化等)がさらに明確になるため、魚の当りがより判りやすくなる。
その上さらに、前記長穴又は丸穴を利用して、両端部の一方に把手軸を他方に把手軸又はバランスウェイトを取り付ける際に、これらが容易に位置決めされることから、これらを前記点対称位置にバランスよく取り付けることができる。
その上、把手軸の取付位置が駆動軸に近い場合において、ダブルハンドルのハンドルアームの両端部の一方に把手軸を取り付け、他方にバランスウェイトを取り付けることにより、ハンドルアーム両端部の一方の把手軸に取り付けた把手を操作してハンドルを回転させる際に、ハンドルアーム両端部の他方には把手軸がなく、バランスウェイトによりバランスをとっているため、前記他方側の部品が操作の邪魔となって操作性が悪化することがない。
なお、本明細書においては、駆動軸(ハンドル軸)に向かって見た図を正面図とする。
図1及び図2に示すように、ローター12を駆動する駆動軸(ハンドル軸)13を、ハンドルアーム2の長手方向の中央部に形成された軸挿通穴2Aに挿通し、その先端の雄ねじ部に六角袋ナット14を螺合することにより、ハンドルアーム2が駆動軸13に固定され、この状態でハンドルアーム2は駆動軸13と略直交する方向に延びている。
また、図2に示すように、例えば図示しない軸受を介して把手5を支持する把手軸4には、円柱状嵌合凸部4Aが、長穴2Bの一部に部分嵌合するように、すなわち前記直径Dの丸穴に嵌合するように形成される。
さらに、図2(b)に示すように、錘体8にはねじ穴8Aが形成され、位置決め体9には、円柱状嵌合凸部9Aが、長穴2Bの一部に部分嵌合するように、すなわち前記直径Dの丸穴に嵌合するように形成されるとともに、通孔9Bが形成されており、これら錘体8及び位置決め体9がバランスウェイト7を構成する。
また、図2(b)及び図3(b)に示すように、ハンドルアーム2の両端部のどちらかには、長穴2Bに対して、その一部に位置決め体9の円柱状嵌合凸部9Aを部分嵌合させるように、図4に示すハンドル長さR1,R2,R3を選択して3箇所のいずれかに取り付け、図2(b)に示すように、取付ねじ10を位置決め体9の通孔9Bに挿通して錘体8の螺孔8Aに螺合することにより、バランスウェイト7を、ハンドルアーム2の両端部の他方に取り付けた把手軸4と駆動軸13の中心Aを対称点とした点対称位置に、容易に固定することができる。
さらに、ねじ締結により把手軸4又はバランスウェイト7がハンドルアーム2に取り付けられるため、ハンドル長さを調節するための把手軸4又はバランスウェイト7の脱着を容易に行うことができる。
また、前記形状の長穴2B,2Bに把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける際に、前記形状の長穴2B,2Bを利用して把手軸4又はバランスウェイト7を容易に位置決めしながら強固に取り付けることができる。
さらに、ハンドルアーム2に前記形状の長穴2B,2Bを形成しておき、この取付穴を利用して把手軸4又はバランスウェイト7の取付位置を変える簡素な構成であることから、部品点数が少なく、特殊形状の部品製作も不要であるため、コストが増大することがない。
さらにまた、簡素な構成であることから軽量高剛性化が容易であり、振動抑制効果を高めることができるため、操作性がよい高感度なハンドルにすることができる。
さらに、ダブルハンドルによる振動抑制効果に基づく感度の向上により、竿や釣り糸からもたらされる状況変化(地形、水流、魚の接近による水圧の変化、魚の補食の変化等)がさらに明確になるため、魚の当りがより判りやすくなる。
さらにまた、前記形状の長穴2B,2Bを利用して、ハンドルアーム2の両端部の一方に把手軸4を他方に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける際に、これらが容易に位置決めされることから、これらを駆動軸13の中心Aを対称点とした長手方向両端部の点対称位置にバランスよく取り付けることができる。
また、把手軸4の取付位置が駆動軸13に近い場合(ハンドル長さが短い場合)において、図2(b)に示すようにハンドルアーム2の両端部の一方に把手軸4を取り付け、他方にバランスウェイト7を取り付けることにより、ハンドルアーム2両端部の一方の把手軸4に取り付けた把手5を操作してハンドルを回転させる際に、ハンドルアーム2両端部の他方には把手軸4がなく、バランスウェイト7によりバランスをとっているため、前記他方側の部品が操作の邪魔となって操作性が悪化することがない。
このような丸穴2C,…をハンドルアーム2に形成する構成によっても前述の作用効果を奏する。
しかし、丸穴2C,…をハンドルアームの長さ方向に並設するためには、これらの丸穴2C,…間の隣り合うものの中心間距離を直径よりも大きくする必要がある。
したがって、このような丸穴2C,…を利用してハンドルアーム2に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける構成よりも、前述の長穴2Bを利用してハンドルアーム2に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける構成の方が、ハンドル長さの調節(釣糸を巻き取る際に必要な操作力の調節)をよりきめ細かく行うことができる。
駆動軸(ハンドル軸)13を、ハンドルアーム3の長手方向の一端部に形成された軸挿通穴3Aに挿通し、その先端の雄ねじ部に六角袋ナット14を螺合することにより、ハンドルアーム3が駆動軸13に固定され、この状態でハンドルアーム3は駆動軸13と略直交する方向に延びている。
なお、長穴3Bを形成するための前記丸穴の個数は3個に限定されるものではなく、2個又は4個以上であってもよく、長穴3Bではなく図5(c)に示すような長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴3C,…としてもよい。
以上のような、シングルハンドルのハンドルアーム3を備えたハンドル組立体1の構成によれば、図1〜図4に示したダブルハンドルのハンドルアーム2を備えたハンドル組立体1の構成と比較して、ダブルハンドルの特長に基づく作用効果以外は同様の作用効果を奏する。
ベイトキャスティングリールBRは、ハンドルアーム2を回すことにより、該ハンドルアーム2と連動する図示しないスプールが回転して釣糸を巻き取る構造となっている。
このように、ハンドルアーム2を備えたハンドル組立体1は、スピニングリールSRのみならず、ベイトキャスティングリールBR等の他の魚釣用リールの駆動軸(ハンドル軸)に取り付けて使用することができる。
B 把手軸の中心
R1,R2,R3 ハンドル長さ(回転半径)
SR スピニングリール
BR ベイトキャスティングリール
D 直径
d 中心間距離
1 ハンドル組立体
2,3 ハンドルアーム
2A,3A 軸挿通穴
2B,3B 長穴
2C,3C 丸穴
4 把手軸
4A 円柱状嵌合凸部
5 把手
6 取付ねじ
7 バランスウェイト
8 錘体
8A ねじ穴
9 位置決め体
9A 円柱状嵌合凸部
9B 通孔
10 取付ねじ
11 リール本体
12 ローター
13 駆動軸
14 六角袋ナット
Claims (4)
- 魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の一端部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、
その長手方向の他端部に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したことを特徴とする魚釣用リールのハンドルアーム。 - 魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の中央部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、
前記駆動軸の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したことを特徴とする魚釣用リールのハンドルアーム。 - 請求項1記載の魚釣用リールのハンドルアームに、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定してなることを特徴とする魚釣用リールのハンドル組立体。
- 請求項2記載の魚釣用リールのハンドルアームの両端部の一方に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定するとともに、該把手軸に対する前記駆動軸の中心を対称点とした点対称位置に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された、把手軸又はバランスウェイトをねじ締結により固定してなることを特徴とする魚釣用リールのハンドル組立体。
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JP2008005765U JP3146671U (ja) | 2008-08-19 | 2008-08-19 | 魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体 |
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JP2011205904A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-20 | Kubota Corp | 脱穀装置のシーブケース構造 |
JP2014079125A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-01 | Aichi Elec Co | 回転子、電動機および圧縮機 |
CN103947624A (zh) * | 2009-09-30 | 2014-07-30 | 株式会社岛野 | 手柄组装体 |
KR20160050525A (ko) * | 2014-10-30 | 2016-05-11 | 유한책임회사 도요엔지니어링 | 외곽 형상을 따라 형성된 살빼기공을 구비한 낚시릴용 핸들암 |
KR20200111038A (ko) * | 2019-03-18 | 2020-09-28 | 유한책임회사 도요엔지니어링 | 밸런싱 웨이트를 갖는 핸들을 구비한 낚시 릴 |
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