JP3146671U - 魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル長さを調節することができ、コストが増大することがなく、操作性がよく高感度な魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体を提供する。
【解決手段】ローター又はスプールの駆動軸13が長手方向の中央部に固定され、駆動軸13と略直交する方向に延びるハンドルアーム2の、駆動軸13の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴2B,2Bを形成し、長穴2Bの一部に部分嵌合する円柱状嵌合凸部4Aが形成された把手軸4をねじ締結により固定するとともに、把手軸4に対する駆動軸13の中心を対称点とした点対称位置に、長穴2Bの一部に部分嵌合する円柱状嵌合凸部4A,9Aが形成された、把手軸4又はバランスウェイト7をねじ締結により固定する。
【選択図】図2

Description

本考案は、魚釣用リールのローター又はスプールを回転させて釣糸を巻き取るためのハンドルアーム及びハンドル組立体に関わり、更に詳しくは、ハンドル長さを調節することができる、魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体に関するものである。
釣竿に取り付けて釣糸を巻き取るスピニングリール及びベイトキャスティングリール(両軸受けリール)等の魚釣用リールに用いられる、該リールのローター又はスプールを回転させるハンドル組立体として、そのハンドル長さ(回転半径、駆動軸の中心と把手軸の中心との距離)を対象魚の大きさ及び引き込みの強さ並びに釣人の体格等に合わせて調節し、釣糸を巻き取る際に必要な操作力を変えることができるようにしたものがある。
このようなハンドル組立体として、ハンドルアームを分割構造にしてスライド(伸縮)させるもの(例えば、特許文献1参照。)、ハンドルアームの駆動軸(ハンドル軸)側部分に長さ調節機構を設けたもの(例えば、特許文献2参照。)、ハンドルアームの把手側部分に長さ調節機構を設けたもの(例えば、特許文献3参照。)がある。
特開2000−342131号公報(図1−2) 特許2003−144022号公報(図4−11) 特開2005−13155号号公報(図2−8)
特許文献1の魚釣用リールのハンドル組立体は、ハンドルアームを分割構造(受け部及びハンドルアーム)としていることから、その剛性が低下しやすく、したがって振動により感度が低下して操作性が阻害され、剛性を高めて振動を抑制しようとしても、ハンドルアームの重量が増大することから操作性が阻害される。
その上、振動抑制効果が高いため高感度な、いわゆるダブルハンドルに対しては適用することができない。
その上さらに、ハンドルアームが分割構造であること等により部品点数が多いこと、及び、リールの回転軸(駆動軸、ハンドル軸)を特殊形状にする必要があることから、コストが増大する。
また、特許文献2の魚釣用リールのハンドル組立体は、その駆動軸側部分に設けた長さ調節機構が、駆動軸の端部に形成した雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されるとともに、回り止め係合部と位置決め用係止部が形成された調節部材と、ハンドルアームに形成された調節部材の回り止め係合部に対してスライド可能に回り止め嵌合する長孔係合部と、調節部材の位置決め用係止部に選択的に係合可能となるように、長孔係合部の長手方向に沿って複数形成された長さ変更用係止部とからなるので、ハンドルアームの駆動軸側部分に特殊形状の長さ変更用係止部を形成する必要があるとともに、該長さ変更用係止部に係止される位置決め用係止部等が形成された特殊形状の調節部材を備える必要があるため、コストが増大する。
その上、振動抑制効果が高いため高感度な、いわゆるダブルハンドルに対しては適用することができない。
さらに、特許文献3の魚釣用リールのハンドル組立体は、その把手側部分に設けた長さ調節機構が、ハンドルアームの一端に回転不能に取り付けられたケース部材と、ケース部材に収納され回転軸芯まわりに回転可能な、回転軸芯に対して偏芯した位置に把手軸が立設された回転部材と、ケース部材に装着され回転部材を複数の位置で回転不能に押圧固定する蓋部材と、ケース部材と回転部材との間に配置された皿ばねとからなるので、部品点数が多く構造が複雑であることから、コストが増大する。
その上、ハンドル組立体の重量が増大することから操作性が阻害される。
そこで本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ハンドル長さを調節することができる構成でありながら、コストが増大することがなく、操作性がよく高感度であり、ダブルハンドルに対しても適用することができる、魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体を提供する点にある。
本考案に係る魚釣用リールのハンドルアームは、前記課題解決のために、魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の一端部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、その長手方向の他端部に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したものである。
また、本考案に係る魚釣用リールのハンドルアームは、前記課題解決のために、魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の中央部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、前記駆動軸の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したものである。
本考案に係る魚釣用リールのハンドル組立体は、前記課題解決のために、前記シングルハンドルのハンドルアームに、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定してなるものである。
また、本考案に係る魚釣用リールのハンドル組立体は、前記課題解決のために、前記ダブルハンドルのハンドルアームの両端部の一方に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定するとともに、該把手軸に対する前記駆動軸の中心を対称点とした点対称位置に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された、把手軸又はバランスウェイトをねじ締結により固定してなるものである。
本考案に係る魚釣用リールのハンドルアームは、魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の一端部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、その長手方向の他端部に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したので、前記長穴又は丸穴を利用して、操作用の把手を支持する把手軸を、ハンドル長さ(回転半径、駆動軸の中心と把手軸の中心との距離)を調節して取り付けることにより、リールの大きさ(番手)及びやギヤ比、対象魚の大きさ及び引き込みの強さ並びに釣人の体格等に合わせて、釣糸を巻き取る際に必要な操作力を変えることができる。
その上、前記長穴又は丸穴に把手軸を取り付ける際に、前記長穴又は丸穴を利用して把手軸を容易に位置決めしながら強固に取り付けることができる。
その上さらに、ハンドルアームに前記長穴又は丸穴を形成しておき、この取付穴を利用して把手軸の取付位置を変える簡素な構成であることから、部品点数が少なく、特殊形状の部品製作も不要であるため、コストが増大することがない。
その上、簡素な構成であることから軽量高剛性化が容易であり、振動抑制効果を高めることができるため、操作性がよい高感度なハンドルにすることができる。
その上さらに、前記形状の長穴を利用して把手軸を位置決めしてハンドルアームに取り付ける構成である場合は、ハンドル長さの調節(釣糸を巻き取る際に必要な操作力の調節)をよりきめ細かく行うことができる。
また、本考案に係る魚釣用リールのハンドルアームは、魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の中央部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、前記駆動軸の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したので、前記シングルハンドルのハンドルアームと同様の作用効果を奏するとともに、ダブルハンドルのハンドルアームであることから、ハンドル回転の際の振動(縦振れ及び横振れ)がさらに大きく抑制され、したがってハンドル操作をどの速度域においても安定かつ確実に行うことができる。
その上、ダブルハンドルによる振動抑制効果に基づく感度の向上により、竿や釣り糸からもたらされる状況変化(地形、水流、魚の接近による水圧の変化、魚の補食の変化等)がさらに明確になるため、魚の当りがより判りやすくなる。
その上さらに、前記長穴又は丸穴を利用して、両端部の一方に把手軸を他方に把手軸又はバランスウェイトを取り付ける際に、これらが容易に位置決めされることから、これらを前記点対称位置にバランスよく取り付けることができる。
本考案に係る魚釣用リールのハンドル組立体は、前記シングルハンドルのハンドルアームに、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定してなるので、前記シングルハンドルのハンドルアームの作用効果と同様の作用効果を奏するとともに、ねじ締結により把手軸がハンドルアームに取り付けられるため、ハンドル長さを調節するための把手軸の脱着を容易に行うことができる。
また、本考案に係る魚釣用リールのハンドル組立体は、前記ダブルハンドルのハンドルアームの両端部の一方に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定するとともに、該把手軸に対する前記駆動軸の中心を対称点とした点対称位置に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された、把手軸又はバランスウェイトをねじ締結により固定してなるので、前記ダブルハンドルのハンドルアームの作用効果と同様の作用効果を奏するとともに、ねじ締結により把手軸及びバランスウェイトがハンドルアームに取り付けられるため、ハンドル長さを調節するための把手軸の脱着及びバランスをとるためのバランスウェイトの脱着を容易に行うことができる。
その上、把手軸の取付位置が駆動軸に近い場合において、ダブルハンドルのハンドルアームの両端部の一方に把手軸を取り付け、他方にバランスウェイトを取り付けることにより、ハンドルアーム両端部の一方の把手軸に取り付けた把手を操作してハンドルを回転させる際に、ハンドルアーム両端部の他方には把手軸がなく、バランスウェイトによりバランスをとっているため、前記他方側の部品が操作の邪魔となって操作性が悪化することがない。
次に、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、本考案は、添付図面に示された形態に限定されず実用新案登録請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、本明細書においては、駆動軸(ハンドル軸)に向かって見た図を正面図とする。
図1〜図4は、本考案の実施の形態に係る魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体の説明図であり、図1はハンドル組立体をスピニングリールに取り付けた状態を示す正面図、図2(a)はダブルハンドルのハンドルアームの両端部に把手軸を取り付ける場合を示す分解斜視図、図2(b)は前記ハンドルアームの一方に把手軸を他方にバランスウェイトを取り付ける場合を示す分解斜視図、図3(a)はハンドルアーム単体の正面図、図3(b)はハンドルアームの長手方向の両端部に形成された長穴を拡大して示す正面図、図3(c)は前記両端部に並設された丸穴を拡大して示す正面図、図4は図1においてハンドルアームから把手軸等を取り外した状態を示す正面図である。
図1に示すように、釣竿に取り付けて釣糸を巻き取る魚釣用リールの例として示すスピニングリールSRには、本考案の実施の形態に係る魚釣用リールのハンドル組立体1を構成する板状のハンドルアーム2等が取り付けられ、スピニングリールSRの本体11に回転可能に支持されたローター12と連動するハンドルアーム2を回すことにより、ローター12が回転するため、釣糸を巻き取ることができる。
図1及び図2に示すように、ローター12を駆動する駆動軸(ハンドル軸)13を、ハンドルアーム2の長手方向の中央部に形成された軸挿通穴2Aに挿通し、その先端の雄ねじ部に六角袋ナット14を螺合することにより、ハンドルアーム2が駆動軸13に固定され、この状態でハンドルアーム2は駆動軸13と略直交する方向に延びている。
図3(a)及び(b)に示すように、ハンドルアーム2には、駆動軸13の中心Aを対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径Dの3個の丸穴の中心間距離dが直径Dよりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴2B,2Bが形成される。なお、このような長穴2B,2Bを形成するための前記丸穴の個数は3個に限定されるものではなく、2個又は4個以上であってもよい。例えば前記丸穴の個数が2個である場合は、長穴2Bの形状は略瓢箪状になる。
また、図2に示すように、例えば図示しない軸受を介して把手5を支持する把手軸4には、円柱状嵌合凸部4Aが、長穴2Bの一部に部分嵌合するように、すなわち前記直径Dの丸穴に嵌合するように形成される。
さらに、図2(b)に示すように、錘体8にはねじ穴8Aが形成され、位置決め体9には、円柱状嵌合凸部9Aが、長穴2Bの一部に部分嵌合するように、すなわち前記直径Dの丸穴に嵌合するように形成されるとともに、通孔9Bが形成されており、これら錘体8及び位置決め体9がバランスウェイト7を構成する。
したがって、図2(a)及び図3(b)に示すように、ハンドルアーム2の両端部の長穴2B,2Bに対して、その一部に把手軸4の円柱状嵌合凸部4Aを部分嵌合させるように、図4に示すハンドル長さ(回転半径、図1に示す駆動軸13の中心Aと把手軸4の中心Bとの距離)R1,R2,R3を選択して3箇所のいずれかに取り付け、図2(a)に示すように把手軸4に形成した図示しない雌ねじ部に取付ねじ6を螺合することにより、駆動軸13の中心Aを対称点としたハンドルアーム2の両端部の点対称位置に、把手軸4,4を容易に固定することができる。
また、図2(b)及び図3(b)に示すように、ハンドルアーム2の両端部のどちらかには、長穴2Bに対して、その一部に位置決め体9の円柱状嵌合凸部9Aを部分嵌合させるように、図4に示すハンドル長さR1,R2,R3を選択して3箇所のいずれかに取り付け、図2(b)に示すように、取付ねじ10を位置決め体9の通孔9Bに挿通して錘体8の螺孔8Aに螺合することにより、バランスウェイト7を、ハンドルアーム2の両端部の他方に取り付けた把手軸4と駆動軸13の中心Aを対称点とした点対称位置に、容易に固定することができる。
さらに、ねじ締結により把手軸4又はバランスウェイト7がハンドルアーム2に取り付けられるため、ハンドル長さを調節するための把手軸4又はバランスウェイト7の脱着を容易に行うことができる。
以上のようなハンドル組立体1の構成によれば、前記形状の長穴を利用して、操作用の把手5を支持する把手軸4を、ハンドル長さR1,R2,R3を調節して取り付けることにより、リールSRの大きさ(番手)及びやギヤ比、対象魚の大きさ及び引き込みの強さ並びに釣人の体格等に合わせて、釣糸を巻き取る際に必要な操作力を変えることができる。
また、前記形状の長穴2B,2Bに把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける際に、前記形状の長穴2B,2Bを利用して把手軸4又はバランスウェイト7を容易に位置決めしながら強固に取り付けることができる。
さらに、ハンドルアーム2に前記形状の長穴2B,2Bを形成しておき、この取付穴を利用して把手軸4又はバランスウェイト7の取付位置を変える簡素な構成であることから、部品点数が少なく、特殊形状の部品製作も不要であるため、コストが増大することがない。
さらにまた、簡素な構成であることから軽量高剛性化が容易であり、振動抑制効果を高めることができるため、操作性がよい高感度なハンドルにすることができる。
また、ダブルハンドルのハンドルアーム2であることから、ハンドル回転の際の振動(縦振れ及び横振れ)がさらに大きく抑制され、したがってハンドル操作をどの速度域においても安定かつ確実に行うことができる。
さらに、ダブルハンドルによる振動抑制効果に基づく感度の向上により、竿や釣り糸からもたらされる状況変化(地形、水流、魚の接近による水圧の変化、魚の補食の変化等)がさらに明確になるため、魚の当りがより判りやすくなる。
さらにまた、前記形状の長穴2B,2Bを利用して、ハンドルアーム2の両端部の一方に把手軸4を他方に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける際に、これらが容易に位置決めされることから、これらを駆動軸13の中心Aを対称点とした長手方向両端部の点対称位置にバランスよく取り付けることができる。
また、把手軸4の取付位置が駆動軸13に近い場合(ハンドル長さが短い場合)において、図2(b)に示すようにハンドルアーム2の両端部の一方に把手軸4を取り付け、他方にバランスウェイト7を取り付けることにより、ハンドルアーム2両端部の一方の把手軸4に取り付けた把手5を操作してハンドルを回転させる際に、ハンドルアーム2両端部の他方には把手軸4がなく、バランスウェイト7によりバランスをとっているため、前記他方側の部品が操作の邪魔となって操作性が悪化することがない。
図3(c)に示すように、前記形状の長穴2Bに代えて、ハンドルアーム2の両端部に、その長手方向に沿って並ぶ同じ直径の3個の丸穴2C,…を形成して、これらの丸穴2C,…を選択して、把手軸4の円柱状嵌合凸部4A又はバランスウェイト7の円柱状嵌合凸部9Aを嵌合するようにしてもよい。なお、このようにハンドルアーム2の長手方向に並設する丸穴2C,…の個数は3個に限定されるものではなく、2個又は4個以上であってもよい。
このような丸穴2C,…をハンドルアーム2に形成する構成によっても前述の作用効果を奏する。
しかし、丸穴2C,…をハンドルアームの長さ方向に並設するためには、これらの丸穴2C,…間の隣り合うものの中心間距離を直径よりも大きくする必要がある。
したがって、このような丸穴2C,…を利用してハンドルアーム2に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける構成よりも、前述の長穴2Bを利用してハンドルアーム2に把手軸4又はバランスウェイト7を取り付ける構成の方が、ハンドル長さの調節(釣糸を巻き取る際に必要な操作力の調節)をよりきめ細かく行うことができる。
図5は本考案の他の実施の形態に係る魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体の説明図であり、図5(a)はシングルハンドルのハンドルアームを備えたハンドル組立体の分解斜視図、図5(b)は前記ハンドルアームの遊端部に形成された長穴を拡大して示す正面図、図5(c)は前記遊端部に並設された丸穴を拡大して示す正面図である。
駆動軸(ハンドル軸)13を、ハンドルアーム3の長手方向の一端部に形成された軸挿通穴3Aに挿通し、その先端の雄ねじ部に六角袋ナット14を螺合することにより、ハンドルアーム3が駆動軸13に固定され、この状態でハンドルアーム3は駆動軸13と略直交する方向に延びている。
ハンドルアーム3の長手方向の他端部には、図5(b)に示すように長手方向に沿って並ぶ同じ直径Dの3個の丸穴の中心間距離dが直径Dよりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴3Bが形成されているため、長穴3Bの一部に把手軸4の円柱状嵌合凸部4Aを部分嵌合させるように、ハンドル長さを選択して3箇所のいずれかに取り付け、図5(a)に示すように把手軸4に形成した図示しない雌ねじ部に取付ねじ6を螺合することにより、ハンドルアーム2の遊端部に把手軸4を容易に固定することができるとともに、把手軸4の脱着も容易に行うことができる。
なお、長穴3Bを形成するための前記丸穴の個数は3個に限定されるものではなく、2個又は4個以上であってもよく、長穴3Bではなく図5(c)に示すような長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴3C,…としてもよい。
以上のような、シングルハンドルのハンドルアーム3を備えたハンドル組立体1の構成によれば、図1〜図4に示したダブルハンドルのハンドルアーム2を備えたハンドル組立体1の構成と比較して、ダブルハンドルの特長に基づく作用効果以外は同様の作用効果を奏する。
図6は、図2及び図3に示したダブルハンドルのハンドルアーム2を備えたハンドル組立体1をベイトキャスティングリールBRに取り付けた状態を示す正面図であり、図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。
ベイトキャスティングリールBRは、ハンドルアーム2を回すことにより、該ハンドルアーム2と連動する図示しないスプールが回転して釣糸を巻き取る構造となっている。
このように、ハンドルアーム2を備えたハンドル組立体1は、スピニングリールSRのみならず、ベイトキャスティングリールBR等の他の魚釣用リールの駆動軸(ハンドル軸)に取り付けて使用することができる。
以上の説明においては、ハンドルアーム2,3の形状が真っ直ぐな板状である場合について説明したが、ハンドルアーム2,3の形状はこのような形状に限定されるものではなく、その長さ方向の途中に屈曲部が形成されたもの等であってもよく、用途や要求仕様等に適合する様々な形状を採用することができる。
本考案の実施の形態に係る魚釣用リールのハンドル組立体をスピニングリールに取り付けた状態を示す正面図である。 (a)はダブルハンドルのハンドルアームの両端部に把手軸を取り付ける場合を示す分解斜視図であり、(b)は前記ハンドルアームの一方に把手軸を他方にバランスウェイトを取り付ける場合を示す分解斜視図である。 (a)はハンドルアーム単体の正面図、(b)はハンドルアームの長手方向の両端部に形成された長穴を拡大して示す正面図、(c)は前記両端部に並設された丸穴を拡大して示す正面図である。 図1においてハンドルアームから把手軸等を取り外した状態を示す正面図である。 本考案の他の実施の形態に係る魚釣用リールのハンドルアーム及びハンドル組立体の説明図であり、(a)はシングルハンドルのハンドルアームを備えたハンドル組立体の分解斜視図、(b)は前記ハンドルアームの遊端部に形成された長穴を拡大して示す正面図、(c)は前記遊端部に並設された丸穴を拡大して示す正面図である。 本考案の実施の形態に係るダブルハンドルのハンドルアームを備えたハンドル組立体をベイトキャスティングリールに取り付けた状態を示す正面図である。
符号の説明
A 駆動軸の中心
B 把手軸の中心
R1,R2,R3 ハンドル長さ(回転半径)
SR スピニングリール
BR ベイトキャスティングリール
D 直径
d 中心間距離
1 ハンドル組立体
2,3 ハンドルアーム
2A,3A 軸挿通穴
2B,3B 長穴
2C,3C 丸穴
4 把手軸
4A 円柱状嵌合凸部
5 把手
6 取付ねじ
7 バランスウェイト
8 錘体
8A ねじ穴
9 位置決め体
9A 円柱状嵌合凸部
9B 通孔
10 取付ねじ
11 リール本体
12 ローター
13 駆動軸
14 六角袋ナット

Claims (4)

  1. 魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の一端部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、
    その長手方向の他端部に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したことを特徴とする魚釣用リールのハンドルアーム。
  2. 魚釣用リールのローター又はスプールを駆動する駆動軸が長手方向の中央部に固定され、前記駆動軸と略直交する方向に延びるハンドルアームであって、
    前記駆動軸の中心を対称点とした長手方向両端部の点対称位置に、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴の中心間距離が前記直径よりも小さくなるように前記丸穴の一部を重ねて連結した形状の長穴、又は、長手方向に沿って並ぶ同じ直径の複数の丸穴を形成したことを特徴とする魚釣用リールのハンドルアーム。
  3. 請求項1記載の魚釣用リールのハンドルアームに、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定してなることを特徴とする魚釣用リールのハンドル組立体。
  4. 請求項2記載の魚釣用リールのハンドルアームの両端部の一方に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された把手軸をねじ締結により固定するとともに、該把手軸に対する前記駆動軸の中心を対称点とした点対称位置に、前記長穴の一部に部分嵌合又は前記丸穴に嵌合する円柱状嵌合凸部が形成された、把手軸又はバランスウェイトをねじ締結により固定してなることを特徴とする魚釣用リールのハンドル組立体。
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