JP3146542B2 - マスク製造方法、及びマスク製造システム - Google Patents

マスク製造方法、及びマスク製造システム

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JP3146542B2 JP21128291A JP21128291A JP3146542B2 JP 3146542 B2 JP3146542 B2 JP 3146542B2 JP 21128291 A JP21128291 A JP 21128291A JP 21128291 A JP21128291 A JP 21128291A JP 3146542 B2 JP3146542 B2 JP 3146542B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路等の回
路パターン等の露光転写、特に投影式露光転写に用いら
れるレチクル(フォトマスク)の製造方法に関し、特に
そのパターン生成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレチクルでは、露光転写後に得ら
れるフォトレジスト像パターン、すなわち回路パターン
の形状が、そのままレチクル上でのパターンとなってい
た。従って、得たい回路パターンの線幅が同一の複数の
パターンがあれば、各パターンの周囲にどのようなパタ
ーンが存在しようとも、各パターンの線幅は同一とされ
ていた。
【0003】また、従来は、投影露光装置の照明光学系
のσ値が0.5〜0.7と比較的大きく、従ってレチクルパ
ターン面での照明光の可干渉性が低かった。このため、
特定のパターンの周囲にどのようなパターンがあって
も、パターン間で相互に影響をおよぼし合うことは少な
かった。ただし、従来においても、例えば微小四角形透
過パターン(コンタクトホールパターン)の4隅をより
角張らせるために、四角形の頂点近傍に補助パターンを
追加する手法は報告されているが、これは、必要なパタ
ーン間の相互作用を考慮した補正ではない。
【0004】また最近、特公昭62−50811号公報
に開示されているような位相部材付きのマスクを使った
露光方法、いわゆる位相シフト法の効果を高める為に、
本来のパターンの近傍に補助パターンを設ける方法(19
88年秋期応用物理学会の予稿集)等が報告されている
が、これもやはり、必要パターン間の相互作用を考慮し
て補正するものではない。また、上記方法の補正方法
は、人手と経験等にたよるものであり、アルゴリズムの
確立された自動補正方法とは言えないものであった。
【0005】さらに、照明光学系のフーリエ変換面での
照明光分布を輪帯状に変更した投影型露光装置によっ
て、パターンの解像度と焦点深度を改善できることが報
告されている。尚、上述の位相シフト法を使用すると、
輪帯照明より一層高解像度かつ、大焦点深度の露光技術
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の位相シフト法に
おいては、その効果を最大限引き出す為に、照明光束の
σ値を0.2〜0.3程度と小さくする必要がある。こ
のため、レチクル上での照明光束の可干渉性は増大し、
1つのパターンの露光転写後のレジスト線幅は周囲のパ
ターンの影響を受けることとなる。
【0007】実験等によって得られた結論から述べる
と、位相シフト法においては周期的パターンのレジスト
線幅に比べ、孤立的パターン及び、周期的パターンの周
期方向の終端部のレジスト線幅が細くなる傾向にある。
これはもちろん、比較すべきパターンがレチクル上同一
サイズであり、同一露光量で露光転写されることを前提
としている。
【0008】従って、上述の如き露光技術を使用する場
合に、レジスト像として(すなわちパターンエッチング
後の回路パターンサイズとして)、周期的パターンと孤
立的パターンの両者を共に所望の線幅とする為には、レ
チクルパターン上の各パターンの形状に予め修正を加え
ておく必要がある。しかしながら従来においては、上記
の修正を自動的に行なう為のアルゴリズム(補正方法)
及び修正装置は確立されていなかった。
【0009】本発明は、このような補正を自動的に行な
う為のアルゴリズム及び修正処理装置を備えたマスク製
造システムの提供を目的とし、かつ補正の施されたレチ
クルの量産を可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明は、所定のエネルギ
ー線に対して遮へい性のパターン要素の複数、もしくは
エネルギー線に対して透過性のパターン要素の複数を、
各パターン要素の形状と配置とを規定した設計データに
基づいて所定の原版上に生成することによってリソグラ
フィ用のマスクを製造する方法に関するものである。
【0011】そして本発明では、複数のパターン要素の
うち所定の線幅以下の特定パターン要素の外形エッジ
が、その周囲に隣接した他のパターン要素から一定間隔
以上離れているか否かを検定し、一定間隔以上のときは
特定パターン要素の該当する外形エッジ部分が他の外形
エッジ部に対して微小量だけ外側に相対的に拡張される
ように設計データを修正した後、その修正された設計デ
ータに基づいて複数のパターン要素を原版上に生成する
ことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は上述の修正されたパターン
を生成してリソグラフィ用のマスクを製造するシステム
に関するものである。本システムでは、設計データに基
づいて、原版上の少なくとも一部分の領域に対応した設
計上の画像を微小な画素の集合から成る2値化画像に展
開する2値化展開手段(2)と、展開された2値化画像
の情報に基づいて、複数のパターン要素のうち所定の線
幅以下の特定パターン要素の外形エッジが、その周囲に
隣接した他のパターン要素から一定間隔以上離れている
か否かを検定する検定手段(200〜206)と、この
検定手段が一定間隔以上であると検知したとき、特定パ
ターン要素の該当する外形エッジ部分が、画素単位で微
小量だけ他の外形エッジ部に対して相対的に外側に拡張
されるように2値化画像を修正する修正手段(216、
218、220)とを備え、この修正手段によって修正
された2値化画像の情報に基づいて複数のパターン要素
を原版上に生成することを特徴とするマスク製造システ
ム。
【0013】
【作用】本発明に於いては、レチクルパターン上の1部
について補正を行なうか否かの判断は、その部分の周囲
のパターン情報により判断する。あるパターンの周囲
に、特定の判断条件に適合するパターンが存在すれば、
そのパターンは周期的パターンであると判断し、線幅の
補正は行なわない。一方上記判断条件に適合するパター
ンが存在しなければ、そのパターンは孤立的パターンで
あると判断して線幅を太らせるように補正をする。
【0014】図1は従来の位相シフト法時の各パターン
形状の一例を示し、図1(A)はレチクル上の設計値に
基づいたパターン形状を示す。このパターン形状は、5
本のラインアンドスペースであり、ここでは5本のライ
ン部(閉領域)PC1 、PC 2 、PC3 、PC4 、PC
5 が露光光に対する透明部であり、その周囲(下地)は
遮光部であるものとする。もちろん、透明部と遮光部と
の関係はその逆であっても同じである。
【0015】図1(A)において、5本のライン部のう
ち中央の1本のライン部PC3 は他のライン部に比べて
2倍程度長い。このため、ライン部PC3 の一部は、他
のライン部との周期的な相関を持たない孤立的な部分に
なっている。また、周期方向の両端に位置する2本のラ
イン部PC1 、PC5 についても周期方向の片側のみに
ライン部PC2 、PC4 が隣接するだけなので、部分的
に孤立的とも言える。尚、図1(A)のライン幅は投影
露光装置の解像限界に近い値とする。
【0016】このような位相シフト法によるレチクルパ
ターンを、σ値が0.2〜0.3程度の照明光学系をもつ投
影露光装置によって感光基板上に投影露光し、露光され
た基板を現像すると、図1(B)のようなレジスト像が
得られる。図1(B)において中央のライン部PC3
対応したレジスト像は、先端の孤立的な部分でライン幅
が設計値よりも細くなり、同時に両端の2本のライン部
PC1 、PC5 の夫々に対応したレジスト像も、全体に
細くなっている。
【0017】そこで、図1(A)に示した設計上のレチ
クルパターンを図2(A)に示すように、ライン部の一
部のパターン線幅を修正して、最終的に得られるレジス
ト像が図2(B)のように設計上の形状、寸法と一致さ
せるのである。図2(A)において、中央のライン部P
3 はライン部PC3 ’のように周期性のない孤立的な
部分のみの線幅を所定量だけ太らせる。さらに、両端の
2本のライン部PC1 、PC5 は夫々ライン部P
1 ’、PC5 ’のように、全体の線幅を太らせる。但
し、ライン部PC1 ’、PC5 ’については、隣接する
ライン部PC2 、PC 4 が存在しない側のエッジのみを
太らせるようにする。そして、ライン部PC2 、PC4
については何も修正を加えない。
【0018】このようなパターン修正を自動的に行うた
めに、図3に示す検定子を用意する。この検定子は、例
えば図1(A)に示した設計上のパターンの2値化され
たビットイメージ上を画素(ビット)単位で走査して、
着目するパターンエッジを修正すべきか否かを判断する
ために使われる一種のテンプレートでもある。図3にお
いて、画素点Apxは着目すべきレチクルパターン上の点
であり、直線状の領域Cpxと翼状(長方形、楕円形等)
の領域Bpxとは点Apxのパターン部を修正するか否かを
決定するための検定子である。
【0019】翼状検定子Bpxは着目点Apxから−X方向
に距離Lだけ間隔をあけて位置し、X方向に距離Lの幅
で、Y方向に3Lの幅を有する。また、線状検定子Cpx
は着目点Apxから+X方向に距離Lだけ間隔をあけてX
方向に2Lの長さをもって規定される。尚、翼状検定子
pxのY方向の中心は着目点Apx、線状検定子CpxのY
座標と一致している。これら検定子Bpx、Cpxは、着目
点ApxにY方向に伸びたパターンエッジが位置したと
き、検定子Bpx、Cpxの夫々に別のパターンエッジによ
るビットイメージの反転部分(論理値「0」、「1」の
境界)が内包されるか否かを検知するものである。従っ
て各検定子Bpx、Cpxは、それらの領域内のすべての画
素(ビット)をチェックするのではなく、その領域内の
離散的な点を選んでチェックするだけでよい。さらに、
図3に示した距離Lの値は、投影露光装置の投影光学系
の解像限界程度の値(レチクル側での値)とし、位相シ
フト法を前提とする場合は、位相シフト法によって得ら
れる解像限界程度の値(レチクル側)とする。
【0020】この図3の検定子のテンプレートは、パタ
ーンの2次元ビットイメージに対して相対的に+X方
向、即ち線状検定子Cpx側を先頭にしてスキャンされ
る。ただし実際は、テンプレート側をビットイメージ上
で走査することは難しいので、テンプレートに対してビ
ットイメージの方を1画素ずつX方向に1ライン分走査
したら、Y方向に1画素だけステップさせて再びX方向
に走査することを繰り返していく。
【0021】次に、図3の検定子テンプレートを用いた
パターン修正の判断アルゴリズムの原理を図4を参照し
て説明する。図4(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)の夫々のパターンは図1(A)と同じも
のとし、各ライン部及びスペース部の線幅は解像限界値
に近いものとする。図4(A)は、着目点Apxが、2次
元ビットイメージデータ上で、下地の位置にある場合で
ある。着目点Apx、検定子Bpx,Cpxは+X方向(右方
向)に矢印のように走査される。着目点a1 が下地にあ
るため、ここでは何の修正も行わない。
【0022】図4(B)は、走査に伴って着目点Apx
下地からパターンのライン部PC3 上に変化する場合を
示す。このように着目点Apxが下地からパターン部に変
化したとき、すなわち、ビットイメージデータ上で着目
点Apxのビットデータが論理値「0」から「1」に変化
した時点で先ず、翼状検定子Bpxに設定した検定ビット
の全データを検査する。検定子Bpx内の全データが論理
「0」(下地)であれば、着目点Apxのエッジ位置は孤
立的であると判断する。検定子Bpxの判断により、着目
点Apxの位置が、孤立的であると判断された場合、さら
に直線状検定子Cpx内の全データを検査する。このと
き、検定子Cpx内の全データが論理「1」(パターン)
であれば、最終的に着目点Apxのエッジ部分は孤立的で
ないと判断する。
【0023】従って、翼状検定子Bpx内のビットデータ
がすべて「0」で、かつ線状検定子Cpx内のビットデー
タの一部が「0」であれば、着目点Apxのエッジ部分は
孤立的と判断される。結局、図4(B)において、着目
点Apxのエッジは孤立的パターンと判断される。着目点
pxのエッジが孤立的と判断された場合、スキャンの向
きと逆向きに、そのエッジの部分でパターンの領域を広
げる。すなわち、論理「0」を「1」に変更する。この
とき、パターンを広げる幅は、解像限界Lの5〜10%
程度にするとよい図4(C)も同様に、着目点Apxがラ
イン部PC3のビットイメージデータ上で、「1」(パ
ターン)に変化したエッジ位置に合致した状態である
が、ここでは検定子Bpx中に、斜線で表すようにライン
部PC2 の一部を含むので、着目点Apxのエッジ位置は
孤立的パターンとは判断されない。従って、そのエッジ
部分ではパターン寸法を変更しない。
【0024】図4(D)では、着目点Apxが左端のライ
ン部PC1 の左側エッジに位置し、このとき検定子Bpx
内のすべてが「0」の下地であり、検定子Cpx内には
「0」と「1」が混在するため、着目点Apxのエッジ部
は孤立点と判断され、パターン形状は変更されるさらに
図4(E)では、検定子Bpx内にライン部PC2 の一部
の「1」が斜線のように含まれるので、着目点Apxが位
置するライン部PC1 の左側エッジ部は孤立的パターン
とは判断されない。
【0025】以上、種々のY座標のもとに着目点Apx
+X方向にスキャンする例を示した。パターンを修正す
るか否かの判断は、着目点Apxが+X方向スキャンに伴
ってビットイメージデータ上の「0」から「1」に変化
した時だけ行われる。ところがこのままではレチクルパ
ターン(データ)は、−X方向(スキャンと逆向きのみ
太められ、中心位置が変化してしまう。そこで、図4
(F)に示すように、着目点Apx、検定子Bpx,Cpx
位置関係を変更して、−X方向にスキャンを行う。
【0026】図4(F)は、−X方向へスキャンする例
であり、検定子Bpx,Cpxは、図4(A)〜(E)の場
合と位置関係が着目点Apxを中心に180°だけ異なっ
ている。図4(F)の如き、−X方向へのスキャンを図
4(A)〜(E)の+X方向へのスキャンに引き続いて
行う場合、+X方向スキャン時にパターンデータ中の左
側のエッジが修正されてしまうため、その修正されたデ
ータを再度図4(F)のように−X方向にスキャンする
と、もとの設計データと異なるデータに対して判断を行
うことになる。このため、本来はX方向に対称なパター
ンも、修正により非対称パターンとなってしまう可能性
がある。
【0027】これを避けるためには、もとのデータ(初
期設計データ)と修正後のデータとの2つのデータを記
憶する記憶装置を設けるとよい。このとき先ず修正後の
データ用記憶メモリには初期データをコピーしておく。
着目点Apxのデータ上のスキャンは+X方向,−X方向
とも初期データ上で行い、修正は修正後データの記憶メ
モリ上で行う。
【0028】このような構成とすれば、+X方向、−X
方向のいずれのスキャンであっても、同一のデータ(初
期データ)をもとに修正を行うことができる。上記の手
段によりパターン修正を行うと、図1(A)のパターン
を図2(A)の如く補正することができる。尚、以上は
着目点Apxのスキャンを±X方向としたが、さらに±Y
方向や、任意の方向として行ってもよい。通常のレチク
ルパターンは、X方向,Y方向に伸びたエッジで構成さ
れるパターンを多く含むので、着目点Apxのスキャンは
±X,±Yの4方向に行うとよい。
【0029】このとき着目点Apx、検定子Bpx,Cpx
位置関係は、夫々のスキャン方向の場合において検定子
pxが着目点Apxに対してスキャンの前方となるような
回転関係とする。また、4方向についてスキャンする場
合も、スキャンするデータは常に初期データとし、修正
を行った後は別の修正用データメモリに記憶するとよ
い。
【0030】ここで、線状検定子Cpxの作用について図
5を参照して説明する。図5(A)は、図4と同一のパ
ターンに対して検定子テンプレートを−Y方向にスキャ
ンする場合を示し、着目点Apxが中央のライン部PC3
の端部エッジに一致した状態を示す。図1で説明したよ
うに、位相シフト法を使った場合、ラインパターンの線
幅方向は周辺パターンからの孤立性に応じて寸法が変化
するが、ラインパターンの長手方向についてはほとんど
寸法変化しない。従って、図5(A)のように着目点A
pxが位置した場合、その着目点Apxでのエッジ部分は修
正しないようにする。すなわち、着目点Apxがエッジ位
置のときに線状検定子Cpx内の全ての検定ビットが論理
「1」であるときは、着目ビットApxからみて検定子C
px側に図5(B)のような大きなパターンPNが広がっ
ていることになる。あるいは、図5(A)のようにライ
ンパターンの長手方向の終端部ということもある。この
ように、線状検定子Cpxは、スキャン方向に関して着目
点Apxから距離3Lまでの間に何らかのエッジがなく、
検定子Cpx内が全て「1」であるとき、着目点Apxに位
置するエッジ部の修正を禁止するように作用する。ただ
し、図5に示したパターンエッジに対しても修正を行う
ことが望ましい場合は、線状検定子Cpxによる検定を行
わず、翼状検定子Bpxのみで判断して修正すればよい。
【0031】
【実施例】図6は本発明の実施例によるマスク(レチク
ル)製造システムを模式的に表したブロック図である。
一般に縮小投影露光装置(ステッパー等)で使われるマ
スクはレチクルと呼ばれ、レチクルにはその縮小率の逆
数倍だけ拡大されたパターンが形成される。レチクルの
製造にあたっては、磁気テープに記録された形成すべき
パターンのCAD情報(設計データ)がテープリーダ
(MTR)1で読み出され、その情報はビットイメージ
展開用のハードウエアロジック(展開手段)2によって
2値化されたイメージ(画像)に変換される。そのビッ
トイメージ情報はフレームメモリ3に蓄積されるが、レ
チクル上の全面のイメージが一度に変換されるのではな
く、ある一部分の局所領域(例えば5mm角)毎に変換
される。この局所領域は電子ビーム(EB)露光装置4
のビーム走査によって一度に露光できる基板M上の大き
さに対応している。そして、1つの局所領域の露光が終
わったら、隣りの局所領域が露光エリア内に入るよう
に、感応性の基板Mを保持するステージ7をステージ制
御系6によって精密に一定量だけ送るのである。同時に
フレームメモリ3には、隣りの局所領域内のパターンに
対応したビットイメージが変換されて蓄積されている。
【0032】ビーム制御系5はフレームメモリ3からの
ビットイメージのデータに応じて、電子ビームのスポッ
トを基板M上の定められた点(画素)に照射するか否か
を、ビーム走査中に高速に切り替えていく。電子ビーム
による基板Mへのパターン描画には、ラスタースキャ
ン、ベクタースキャン、可変矩形ビーム等、いくつかの
方式が実用化されているが、いずれの場合も、パターン
のCAD情報はフレームメモリ3上にビットイメージと
して展開されている。そこで本実施例では、フレームメ
モリ3に展開された設計上のビットイメージに対して所
望の修正を行うための修正装置(ハードウエアとソフト
ウエア)10を付加した。
【0033】図7はフレームメモリ3中に展開されたあ
るパターン(シェブロン状)のビットイメージを例示し
たものである。図7中の枡目の1つが1画素(1ビッ
ト)であり、フレームメモリ3内には、1画面分の画素
として例えば5万×5万個分用意されている。従って、
EB露光装置4の1回の露光エリアを5mm角とする
と、フレームメモリ3内の1画素は基板M上で0.2μ
m角に相当し、さらにこの基板Mがレチクルとして1/
5縮小ステッパーに搭載されると、その1画素はウエハ
上で0.04μm角に相当する。今、ウエハ上で要求さ
れている最小線幅が0.4μmとすると、これはレチク
ル上では2μmになり、ビットイメージ上では10画素
に相当する。図7において、L字状のパターンの最小線
幅部分は丁度10画素分(10p)である。
【0034】通常、レチクル上のパターン要素の多く
は、ビットイメージ内のピクセルの配列方向(XY方
向)と平行なエッジで構成され、45°(135°)等
の傾いたエッジは少ない。また、図7においてパターン
要素PAはレチクル上でクロム等の遮光層として形成さ
れるものとし、遮光層となる画素内には論理値「1」が
記憶され、それ以外の透明部となる画素内には論理値
「0」が記憶されるものとする。従って、基板Mの表面
にクロム層が蒸着され、さらにその上に電子ビーム用の
ポジタイプのレジストが塗布されている場合、ビーム制
御系5はフレームメモリ3からの画素の値が「1」のと
きはビームスポットのその位置での照射をオフにし、
「0」のときはスポット照射をオンにする。
【0035】さて、図8は図6中の修正装置10の概略
的な構成を示すブロック図である。フレームメモリ3上
に展開された1画面分のビットイメージのデータは、
「0」、「1」のシリアルデータに変換されて端子A1
に印加される。ここで、フレームメモリ3上のビットイ
メージは一例として図9のように格納されており、便宜
上横方向をX方向、縦方向をY方向とし、画面内の左上
隅のビット(画素)をP1、右下隅のビットをP2と
し、さらにX方向、Y方向にnビット(例えば50,0
00ビット)用意されているものとする。
【0036】詳しくは後で述べるが、フレームメモリ3
からのビットデータのシリアルな読み出しは、図9のビ
ットP1をスタート点として矢印K1のように+X方向
に1ライン(nビット)分を読み出したら、順次下(−
Y方向)のラインを読み出すモード(以下、+X方向ス
キャンモードと呼ぶ)と、ビットP2をスタート点とし
て矢印K2のように−X方向に1ライン(nビット)分
を読み出したら、順次上(+Y方向)のラインを読み出
すモード(以下、−X方向スキャンモードと呼ぶ)と、
ビットP1をスタート点として矢印K3のように−Y方
向に1ライン(nビット)分を読み出したら、順次右
(+X方向)のラインを読み出すモード(以下、−Y方
向スキャンモードと呼ぶ)と、ビットP2をスタート点
として矢印K4のように+Y方向に1ライン(nビッ
ト)分を読み出したら、順次左(−X方向)のラインを
読み出すモード(以下、+Y方向スキャンモードと呼
ぶ)との4つのモードがある。
【0037】さて、いずれのモードにしろ、フレームメ
モリ3から読み出されたビットシリアルなデータは端子
A1を介して切り出し窓用のシフトレジスタ群SR1の
初段のシフトレジスタWR1に入力する。このシフトレ
ジスタWR1からの出力データは、次のシフトレジスタ
群SR2の初段のシフトレジスタDR1に入力する。そ
して、シフトレジスタDR1の出力データは再びシフト
レジスタ群SR2の2段目のシフトレジスタWR2に入
力する。こうして、フレームメモリ3からのビットシリ
アルなデータは、各シフトレジスタWR1、DR1、W
R2、DR2、・・・、WRm、DRmの順に次々に1
ビットずつシフトされていく。ここで、シフトレジスタ
群SR1の各シフトレジスタWR1〜WRmのビット数
bwは、40ビット〜60ビット程度に定められ、シフ
トレジスタ群SR2の各シフトレジスタDR1〜DRm
のビット数はいずれもn−bwに定められる。すなわ
ち、シフトレジスタWR1とDR1とのビット数の合計
が1ライン分のビット数nに等しくなるように設定され
る。また、各シフトレジスタ群SR1、SR2を構成す
るシフトレジスタWRm、DRmの段数mは、シフトレ
ジスタWR1〜WRmのビット数bwと等しく定めら
れ、ビット数bwが40のときはm=40である。これ
は、シフトレジスタ群SR1による切り出し窓(bw×
bwビット)をビットイメージ上で正方形にするためで
あるが、必ずしも正方形である必要はない。
【0038】さて、切り出し窓内の着目点Apxに相当す
る中心ビットのシリアルデータDCoは、所定ビット数
分だけ遅延させるシフトレジスタ100によって遅延さ
れたシリアルデータDCo’となってオア回路104に
入力する。一方、切り出し窓内の複数の検定用ビットか
らのシリアルデータの群DCsは、検定ロジック回路1
02に入力し、ここで着目する中心ビットに位置するパ
ターンエッジに修正を加えるかどうかが判断され、修正
が必要なときはビット単位で修正データ(論理値「1」
か「0」のいずれか一方)DPをオア回路104に出力
する。
【0039】オア回路104は設計上のオリジナルのビ
ットイメージデータ(DCo’)と修正部分のみのデー
タ(DP)との論理和を取り、その修正結果のシリアル
データをスイッチ106を介して4つのフレームメモリ
110、111、112、113のいずれか1つに出力
する。この4つのフレームメモリ110〜113の構成
は図9に示したものと全く同じものであるが、先の4つ
のスキャンモード(+X、−X、+Y、−Y)の夫々と
4つのフレームメモリ110〜113の夫々とが一義的
に対応している。すなわち、フレームメモリ110は+
X方向スキャンモード時に、フレームメモリ3での読み
出しと同じルール(図9の矢印K1)でアクセスされ、
フレームメモリ111は−X方向スキャンモード時に、
フレームメモリ3での読み出しと同じルール(矢印K
2)でアクセスされ、フレームメモリ112は+Y方向
スキャンモード時に、図9の矢印K4と同じルールでア
クセスされ、フレームメモリ113は−Y方向スキャン
モード時に、図9の矢印K3と同じルールでアクセスさ
れる。
【0040】4つのスキャンモードは同時にはできない
ので、結局、フレームメモリ3からの1画面分のビット
シリアルデータの読み出しは合計4回行われる。このよ
うに1画面当たり4回のスキャンが必要なのは、本実施
例における検定ロジック回路102の特性によるもので
ある。従って、検定ロジックのアルゴリズムを工夫すれ
ば、1回のスキャンのみで2次元に修正された修正デー
タを得ることは可能である。
【0041】こうして、4つのフレームメモリ110〜
113に格納された各スキャン方向毎の修正ビットイメ
ージデータは、同一のクロックのもとで全て同じルール
(方向)で読み出しアクセスされ、ビットシリアルなデ
ータとなってオア回路114で論理和が取られる。オア
回路114は最終的な修正ビットイメージデータ(シリ
アル)をフレームメモリ3へ戻す。こうしてフレームメ
モリ3内の設定データに基づいたビットイメージは、所
定のパターン修正が行われた後のビットイメージに変換
される。
【0042】尚、実際のレチクル製造時には、以上のよ
うな修正作業(MTR1→展開手段2→フレームメモリ
3→修正装置10→フレームメモリ3)を各画面毎に繰
り返して行い、各画面毎に得られた修正ビットイメージ
データを、フレームメモリ3内から別のMTRへ順次転
送しておき、EB露光装置4による基板Mへの描画時
に、その別のMTRから画面毎に修正ビットイメージデ
ータをフレームメモリ3へ読み出すようにする。
【0043】以上、図8のブロック図は概略的なもので
あり、実際はシフトレジスタ群SR1、SR2のシフト
動作、検定ロジック回路102の検定タイミング、ある
いはフレームメモリ3、110〜113の各アドレス指
定タイミング等を統括的にコントロールするためのプロ
セッサーやクロックジェネレータが介在する。図10
は、シフトレジスタ群SR1によって得られる切り出し
窓のビット配列の一例を示し、ここでは横方向(シフト
方向)に41ビット、縦方向に41ビットで構成され
る。また、図10中のビット位置を特定するために、横
方向をX、縦方向をYとして座標値(x、y)で表すも
のとする。
【0044】この切り出し窓の中の■で表したほぼ中央
のビット(25、21)が着目点A pxに相当するビット
であり、このビット(25、21)内に現れる論理値が
図8中のシリアルデータDCoとして取り出される。着
目ビット(25、21)に対してX方向に隣接したビッ
ト(26、21)は、着目ビットとともに、切り出し窓
内に現れるY方向に伸びたエッジを検出するために設定
される。
【0045】また、着目ビット(25、21)から−X
方向に8画素(ビット)分だけ間隔をあけたところに、
X方向の判定長が16画素分の直線状検定子Cpxが設定
される。すなわち、ビット(1、21)、(6、2
1)、(11、21)(16、21)の4ビットであ
る。この図10の検定用切り出し窓において、検定対象
となるパターンの最小線幅は、X方向又はY方向の8画
素分に対応しているものとする。
【0046】さらに、着目ビットから+X方向に8画素
分だけ離れた領域には、全部で12ビットで構成される
翼状検定子Bpxが設定される。その12ビットは(3
4、25)、(41、25)、(37、9)、(40、
9)、(35、14)、(41、14)、(38、1
7)、(38、25)、(35、26)、(41、2
6)、(37、33)、(40、33)である。この翼
状検定子BpxのX方向の幅は8画素分(最小線幅)であ
り、Y方向の幅は24画素分である。すなわち、Y方向
については最小線幅の約3倍の大きさを持たせる。ま
た、この翼状検定子BpxはY=21の中心線を基準とし
てY方向に対称である。
【0047】以上の直線状検定子Cpx(4ビット)と翼
状検定子Bpx(12ビット)は、いずれもそれらの各検
定子内に何らかのパターン(論理値「1」の領域)が存
在するか否かを検定するためのものであり、これら各検
定子のビット情報(16ビット分)は、着目ビットの情
報、及びその隣りのビット(26、21)の情報ととも
に、データDCsとして検定ロジック回路102へ出力
される。この図10に示した検定子の着目ビットに対す
る配置や形状、寸法は、位相シフトレチクルのクロムパ
ターン修正用に設定されたものである。
【0048】図11は図10の各検定子の働きをロジッ
クとして表したもので、図8中の検定ロジック回路10
2内に設けられる。図11(A)は翼状検定子Bpxを構
成する12ビットの各データの論理和を算出するオア
(OR)回路200を示し、図11(B)は直線状検定
子Cpxを構成する4ビットの各データの論理積を算出す
るアンド(AND)回路202を示す。
【0049】オア回路200は入力する12ビットの全
てが「0」(透明部)になっていれば、出力LG1を
「0」にして、着目ビットに位置するパターンエッジ部
が図10中の右側からみて孤立的であると判定する。同
様にアンド回路202は入力する4ビットのうちいずれ
か1ビットでも「0」になっていれば、出力LG2を
「0」にして、着目ビットに位置するパターンエッジ部
が図10中の左側からみて孤立的であると判定する。以
上の各ロジック回路はソフトウエア的にプログラムで実
現してもよい。
【0050】図12は検定ロジック回路102の具体的
な構成の一例を示し、図11(A)に示したオア回路2
00の出力LG1はインバータ204を介してアンド回
路206の一方の入力に印加され、図11(B)のアン
ド回路202の出力LG2もインバータ208を介して
アンド回路206の他方の入力に印加される。一方、着
目ビット(25、21)からのデータDC0 はアンド回
路210とエクスクルーシブオア(EXオア)回路21
2との一方の入力に印加される。着目ビットの隣りのビ
ット(26、21)からのデータはEXオア回路212
の他方の入力印加され、EXオア回路212の出力はア
ンド回路210の他方の入力に印加される。2つのアン
ド回路206、210の各出力は、さらにアンド回路2
14で論理積がとられ、その出力はパターン(論理値
「1」の部分)のエッジを拡張するかどうかを制御する
ためのストローブ制御回路216へ印加される。
【0051】この制御回路216は図8中に示した各種
のシフトレジスタの1ビットずつのシフト動作を制御す
るクロックパルスCKを入力し、アンド回路214の出
力の値に応じてクロックパルスCKのタイミングと同期
したストローブパルスSTBをプリセット型のシフトレ
ジスタ220へ出力する。シフトレジスタ220は、本
実施例では4ビットとするが、これはパターンエッジの
太らせ量がせいぜい4画素までとしたからである。この
シフトレジスタ220はクロックパルスCKに応答して
1ビットずつLSBからMSBへビットデータをシフト
していき、MSBから出力されるデータが修正すべきビ
ットデータDPとして、図8のオア回路104へ出力さ
れる。
【0052】ラッチ回路218は、シフトレジスタ22
0へ設定すべきビットパターン(4ビット)を上位のプ
ロセッサーからダウンロードされている。そして、制御
回路216からのストローブパルスSTBが発生したと
きだけ、ラッチ回路218の記憶データがシフトレジス
タ220へプリセットされる。シフトレジスタ220は
プリセットされたデータの有無にかかわらず、常にLS
BからMSBへクロックパルスCKに応答してシフト動
作を行うため、プリセット直後から4つのクロックパル
スが入力されると、そのデータは全てMSBからはき出
され、以後、新たなプリセットが行われない限り、デー
タDPは「0」のまま出力される。
【0053】本実施例では、エッジ修正用のビットデー
タDPが4ビットのシフトレジスタ220からクロック
パルスCKに応答してシリアルに出力される。そのた
め、図8中に示したディレー用のシフトレジスタ100
も、ここでは4ビットにする。次に、図8〜図12の回
路構成の実際の動作の一例を説明するが、説明を分かり
やすくするために図13に示すようなクロムパターン
(Fの字状)がビットイメージとしてフレームメモリ3
内にあるものとする。この図13のパターンは3つの直
線パターン部PA、PB、PCから成り、各パターン部
及びスペース部の幅Lは、このレチクルを用いた投影像
として得られる最小線幅程度であるものとし、ここでは
10画素分とする。
【0054】さて、先に図9で説明したように、フレー
ムメモリ3からのビットデータ読み出しには4つの方向
性がある。このため、図10に示した切り出し窓の内を
通る図13のパターンは、図14(A)、(B)、
(C)、(D)のように方向を変えることになる。図1
4において座標系XYは切り出し窓の座標系を表し、ど
のような方向性をもったとしても、それらのパターンは
切り出し窓の中を常に+X方向(図10において右方
向)に流れ、1ライン(nビット)分が流れたら、次の
1ラインのために−Y方向(図10において下方向)に
1画素分だけずれていく。
【0055】尚、図14(A)、(B)、(C)、
(D)中の各矢印K1、K2、K3、K4は図9中の矢
印と対応させたものであり、図14(A)は+X方向ス
キャン、図14(B)は−X方向スキャン、図14
(C)は−Y方向スキャン、そして図14(D)は+Y
方向スキャンである。
【0056】例えば、図14(A)のように+X方向ス
キャンが実行されるとき、図8のスイッチ106はフレ
ームメモリ110と接続されるように選択される。そし
て、クロックパルスCKに応答してフレームメモリ3の
ビットデータが図9の矢印K1のように順次読み出さ
れ、図8のシフトレジスタ群SR1、SR2へ送り出さ
れる。このとき、切り出し窓内の着目ビット(25、2
1)が「1」で、隣りのビット(26、21)が「0」
のパターンエッジが現れない限り、図12のアンド回路
210の出力は常に「0」であるため、アンド回路21
4の出力も「0」となって、制御回路211はストロー
ブパルスSTBを出力しない。このため、シフトレジス
タ220のMSBからは「0」が出力され続ける。
【0057】ところが、シフト動作が進み、図14
(A)に示したパターンの一部、例えば直線状パターン
部PAの先端のエッジが、図15のように位置した場
合、アンド回路210の出力は「1」となる。このと
き、直線状検定子Cpxを構成する4つのビット(1、2
1)、(6、21)、(11、21)、(16、21)
は全てパターン部PA上に存在するので、図11(B)
のアンド回路202の出力LG2は「1」になるが、図
12のインバータ208による反転によって、アンド回
路206の出力は「0」である。尚、図15の場合、翼
状検定子Bpxを構成する12ビットは全て透明部上に存
在するため、オア回路200の出力LG1は「0」、従
ってインバータ204の出力は「1」となっている。
【0058】従って、図15のように直線状パターン部
の端部を構成するエッジに対してはアンド回路214の
出力は「0」であり、制御回路216はストローブパル
スSTBを出力せず、パターン修正は行われない。さら
に、図16のように直線状パターン部PCの右側のエッ
ジが着目ビットで検出される(アンド回路210の出力
が「1」)ときは、翼状検定子の12ビットのうちいく
つかがパターン部PA、PBにかかっているため、図1
1(A)のオア回路200の出力LG1は「1」、イン
バータ204の出力は「0」となり、直線状検定子の4
ビットの状態とは無関係にアンド回路214の出力は
「0」である。従って、この図16の場合もエッジ修正
は行われない。
【0059】また、図17のように翼状検定子の12ビ
ットのいずれにもパターン部PBがかからず、かつ直線
状パターン部PCの右側のエッジが着目ビットで検出さ
れたとする。このとき、エッジ検出用のアンド回路21
0の出力は「1」、翼状検定子による透明部検出用のイ
ンバータ204の出力は「1」、そして直線状検定子に
よる部分透明部検出用のインバータ208の出力は
「1」となる。その瞬間、アンド回路214は「1」を
出力し、制御回路216は次のクロックパルスCKの直
前にストローブパルスSTBを出力する。このストロー
ブパルスSTBに応答して、ラッチ回路218からエッ
ジ修正用のビットデータがシフトレジスタ220へプリ
セットされる。エッジ修正を1画素分だけ拡大させるも
のとすると、ラッチ回路218にはLSB=「1」がセ
ットされ、他の3ビットは「0」がセットされている。
従って、シフトレジスタ220にはLSB側から「10
00」のデータがプリセットされる。
【0060】さて、プリセットの直後からシフトレジス
タ220はクロックパルスCKに応答してそのデータを
MSBから出力するが、プリセット時から3つのクロッ
クパルスが入力するまで、データDP(MSB)は
「0」のままであり、3番目のクロックパルスに応答し
てデータDPは「1」となり、4番目以降のクロックパ
ルスからは再びデータDPは「0」になる。ところが、
図8に示したように、着目ビットのデータDCoは4ビ
ットのシフトレジスタ100によって4画素分だけ遅延
しているため、図17の状態での着目ビットのデータ
「1」は、シフトレジスタ220のプリセット後の4番
目のクロックパルスに応答してデータDCo’上に現れ
る。この結果、図8中のオア回路104によって、図1
7の着目ビットの位置で、パターン部PCのY方向に伸
びたエッジ部はX方向に1画素分だけ拡張される。
【0061】以上の+X方向スキャンによってフレーム
メモリ110上には、図18(A)のように修正された
ビットイメージが格納される。以下同様にして、−X方
向スキャンによってフレームメモリ111上には図18
(B)のような修正ビットイメージが格納され、−Y方
向スキャンによってフレームメモリ112上には図18
(C)のような修正ビットイメージが格納され、+Y方
向スキャンによってフレームメモリ113上には図18
(D)のような修正ビットイメージが格納される。図1
8(A)、(B)、(C)、(D)の各ビットイメージ
中で丸印をつけた部分が修正によって太ったエッジ部分
である。この4つのフレームメモリ110〜113上の
各ビットイメージは同一画素位置毎にシリアルに読み出
され、図8のオア回路114で合成され、再びフレーム
メモリ3へ戻される。このため、フレームメモリ3上に
は図18(E)のように合成された修正イメージが生成
される。
【0062】以上、本実施例では、特に位相シフトレチ
クル用のパターン修正について述べたが、線幅の太らせ
量(補正量)は解像限界の線幅値に対して5〜10%程
度にすると良好な結果が得られる。次に、切り出し窓内
に設定する直線状検定子と翼状検定子との対を複数個用
意しておき、フレームメモリ3から設計上のビットイメ
ージを読み出すスキャン動作を1回だけにした第2の実
施例を説明する。スキャン動作を1回で済ませるため
に、まず切り出し窓内の大きさを変更するとともに、各
検定子の配置を図19に示すように変更する。図19の
ように切り出し窓の大きさを45×45ビットとし、中
心ビット(23、23)を着目ビットとする。ここで
も、位相シフト技術によってウエハ上へ投影できる解像
限界の線幅は、ビットイメージ上で8画素分であるもの
とする。4ビットで構成される直線状検定子B1と10
ビットで構成される翼状検定子B2は、先の図10の場
合と同じ機能を果たす。本実施例では着目ビットを中心
として、直線状検定子と翼状検定子との対を90°ずつ
回転させて、さらに3組の検定子群を同時に設定する。
すなわち、直線状検定子C1と翼状検定子C2との組、
直線状検定子D1と翼状検定子D2との組、及び直線状
検定子E1と翼状検定子E2との組である。図19にお
いても、各検定子内の検定ビット(丸印)は、同図中左
上隅のビットを(1、1)とした座標値で特定され、検
定ロジックは先の図11(A)、(B)と同様にして、
図20、21のように構成される。
【0063】図20において、翼状検定子B2は10ビ
ット入力のノア(NOR)回路310で構成され、10
個の検定ビットのいずれにもパターン部(「1」)がか
かっていないとき、出力LGB2は「1」になる。直線
状検定子B2は4ビット入力のナンド(NAND)回路
311で構成され、4個の検定ビットのいずれか1つに
透明部(「0」)がかかっているとき、出力LGB1は
「1」になる。以下同様にして、直線状検定子C1はナ
ンド回路313で構成され、翼状検定子C2はノア回路
312で構成される。図21も同様にして、2つの翼状
検定子D2、E2はそれぞれノア回路314、316で
構成され、2つの直線状検定子D1、E1はそれぞれナ
ンド回路315、317で構成される。
【0064】また、図19に示すように、着目ビット
(23、23)とX、Y方向で隣接した4つのビット
(24、23)、(23、24)、(22、23)、
(23、22)を設定し、その4つのビットの夫々と着
目ビットとによってエッジの有無とエッジの変化の方向
性とを検知する。ここで、エッジ変化の方向性検知とエ
ッジ修正のアルゴリズムについて、図22、23、24
を参照して説明する。図22は切り出し窓内に現れたあ
るパターン部(斜線)の左側のエッジが着目ビットにか
かった場合を示す。先の図8の構成から明らかなよう
に、パターンはこの切り出し窓内を矢印のように左から
右へ1ビットずつ流れていく。従って、図22の状態で
あることが、着目ビット(23、23)とその左のビッ
ト(22、23)とで検知され、直線状検定子C1と翼
状検定子C2とによって、その着目ビットのエッジが孤
立的であると判断されたとき(LGC=「1」、かつL
GC2=「1」)は、次のクロックパルスCKによって
パターンが左へ1ビットシフトした時点から所定ビット
数分の論理「1」を修正ビットデータとして付加してや
れば良い。
【0065】次に、図23のようにX方向に伸びたライ
ンパターンの下側のX方向エッジが着目ビットにかかっ
た状態でX方向に流れていく場合を考える。この状態は
着目ビットの1つ下のビット(23、24)が「0」
で、着目ビットが「1」であることから検知される。そ
して、そのエッジ部が修正すべきものなのか否かは、直
線状検定子D1の出力LGD1と翼状検定子D2の出力
LGD2とがもとに「1」かどうかで決定される。もし
そのエッジ部が修正すべきものであるとすると、修正ビ
ットデータ(「1」)の付加は着目ビットから下に位置
する画素に対して行われなければならない。すなわち、
hを正の整数とすると、1画面中の1ラインがnビット
であることから、着目ビットから数えて(n+1)、2
(n+1)、・・・h(n+1)ビット先のビットの全
てに修正ビットデータを付加する必要がある。尚、hは
切り出し窓内のX方向に伸びたエッジのY方向への太ら
せ量に対応したものである。従って、この場合は着目ビ
ットからのシリアルデータDCoをnビットシフトレジ
スタのh本に直列に通していく過程で、(n+1)、2
(n+1)、・・・ビットの夫々に修正データ「1」を
付加していけば良い。
【0066】最後に、図24のようにX方向に伸びたラ
インパターンの上側のX方向エッジが着目ビットにかか
った状態を考える。この状態は着目ビットの1つ上のビ
ット(23、22)が「0」で、着目ビットが「1」で
あることから検知される。そして、そのエッジ部が修正
すべきものなのか否かは、直線状検定子E1と翼状検定
子E2との各出力LGE1、LGE2がともに「1」か
どうかで判定される。そのエッジ部が修正すべきもので
あるときは、着目ビットから上に位置する画素に対して
修正データ「1」を付加しなければならない。従って、
この場合は着目ビットから上へhビットの画素位置から
シリアルデータを取り出し、それをnビットシフトレジ
スタのh本に直列に通していく過程で(n+1)ビット
毎に修正データ「1」を付加していけば良い。
【0067】図25は、上述のアルゴリズムを実現する
ためのハードウエアの一例を示すブロック図である。図
25において、オア回路104、4ビットのシフトレジ
スタ100、220、ラッチ回路218は先の図12に
示したものと同じものである。まず本実施例では、着目
ビット(23、23)からのシリアルビットデータを3
入力のオア回路250を介してディレー用のシフトレジ
スタ100へ入力する。そして、着目ビットが丁度Y方
向に伸びたエッジの位置のとき、そのエッジを切り出し
窓内で左側へ拡張するため(図22の場合の修正のた
め)に、4ビットのシフトレジスタ252とラッチ回路
254とを設ける。シフトレジスタ252はラッチ回路
254から設定された4ビットデータを、MSBからL
SB方向へ1ビットずつクロックパルスCKに応答して
シフトさせ、そのシフト出力はオア回路250の1つの
入力として印加される。ストローブパルスSTB2は、
図22のような左側のエッジを切り出し窓内で左側へ拡
張すると判断されたときにクロックパルスCKに同期し
て出力される。シフトレジスタ252はストローブパル
スSTB2に応答してラッチ254からのデータをプリ
セットする。そして、ストローブパルスSTB2の次に
発生するクロックパルスCKから応答して、最大4ビッ
ト分の修正データがオア回路250へ順次出力される。
勿論その後は常に「0」が出力される。従って、切り出
し窓内でY方向に伸びたエッジ(図22)を左側へ2ビ
ット分拡張する場合、ラッチ回路254にはMSB側か
らみて「0011」というデータが格納される。
【0068】また、図23のように、切り出し窓内でX
方向に伸びた下側のパターンエッジをさらに下方へ拡張
するために、オア回路104からのシリアルビットデー
タを入力する(n−4)ビットのシフトレジスタ256
と、オア回路258と、nビットのシフトレジスタ26
0との対の4組とが設けられる。シフトレジスタ256
は、ディレー用の4ビットのシフトレジスタ100と合
わせて丁度nビット(1ライン分)になる。シフトレジ
スタ256からの出力は2入力のオア回路258の一方
の入力に印加され、オア回路258の出力データはnビ
ットのシフトレジスタ260へ入力される。以下同様に
して、合計4ライン分のディレーが行われる。4つのオ
ア回路258の夫々の他方の入力には、4ビットのラッ
チ回路262からの4ビットデータが印加される。今、
着目ビット(23、23)が図23のように位置したと
すると、1段目のオア回路258の出力データは、切り
出し窓内で着目ビットの1つ下で1つ左のビットに対応
し、2段目のオア回路258の出力データは着目ビット
の2つ下で1つ左のビットに対応し、3段目のオア回路
258の出力データは着目ビットの3つ下で1つ左のビ
ットに対応し、そして4段目のオア回路258の出力デ
ータは着目ビットの4つ下で1つ左のビットに対応す
る。
【0069】そこで、次のクロックパルスCKに応答し
て1ビットのシフトが行われるときだけ、4つのオア回
路258の夫々の入力に、ラッチ回路262を介して修
正ビットデータを印加する。ラッチ回路262はストロ
ーブパルスSTB3を受けたときラッチされている修正
データを4つのオア回路258に印加し、ストローブパ
ルスSTB3の次に発生したクロックパルスによってシ
フトレジスタ256、260の1ビットシフトが終了し
た時点で、修正データを全ビット「0」にする。ラッチ
回路262のLSBを1段目のオア回路258へ入力す
るものとすると、切り出し窓内でX方向に伸びた下側の
エッジ(図23)を下方へ2ビット分だけ拡張する場
合、ラッチ回路262にはMSB側からみて「001
1」というデータが格納される。
【0070】そして、修正を受けた最終的なシリアルビ
ットデータDPAは、4段目のシフトレジスタ260か
ら出力され、先に説明したフレームメモリ3内の別のエ
リアに記憶される。最後に、図24のようなパターンエ
ッジを拡張するため、着目ビット(23、23)から4
ビットだけ上に位置するビット(23、19)からシリ
アルビットデータを取り出すオア回路264と、nビッ
トのシフトレジスタ266との対を4組(4ライン分)
を直列に設ける。4つのオア回路264のうち、初段の
オア回路を除いた3つの各出力は、ビット(23、1
9)に対して1ビットずつ下方に位置する3つのビット
(23、20)、(23、21)、(23、22)に対
応している。そこで、図24のようなパターンエッジを
上方へ拡張すると判定されたとき、4つのオア回路26
4の各入力に、4ビットのラッチ回路268からの修正
データを印加する。ラッチ回路268はストローブパル
スSTB4に応答して修正データを4つのオア回路26
4へ出力し、その次に発生するクロックパルスCKによ
って1ビットシフトが完了した時点で、修正データの全
ビットを「0」へ戻す。ラッチ回路268のLSBを4
段目のオア回路264へ出力するものとすると、図24
の着目ビットでのパターンエッジを上方へ2ビット分だ
け拡張する場合、ラッチ回路268にはMSB側からみ
て、「0011」というデータが格納される。こうし
て、4段のnビットシフトレジスタ266によって送ら
れてくるシリアルビットデータは、オア回路250で合
成される。
【0071】以上の図25において、4ビットのシフト
レジスタ220へ印加されるストローブパルスSTB1
は、図12に示したストローブパルスSTBと全く同じ
ものである。また、図25の例では4段のnビットシフ
トレジスト266を通すシリアルビットデータを、着目
ビットの4つ上のビット(23、19)から取り出すよ
うにしたが、これは必ずしも必要ではない。すなわち、
4つのオア回路264のうち1段目のオア回路にはビッ
ト(23、19)のデータの代わりに常に「0」を印加
するようにしておいても良い。このようにすると、4段
のシフトレジスタ266を通してオア回路250へ印加
されるシリアルビットデータは、パターンエッジに対す
る修正ビットデータ分のみになる。
【0072】さらに、図25に示した4つのストローブ
パルスSTB1、STB2、STB3、STB4は、基
本的には図12に示したEXオア回路212、アンド回
路206、210、214、及び制御回路216を4組
独立に設けることによって作られる。以上、本発明の2
つの実施例を説明したが、第1の実施例と比較して第2
の実施例の方が生産能力が高いことは明らかである。ま
た、各実施例はいずれも図10、図19に示したように
着目画素から解像限界の線幅程度に対称的に離れた2つ
の領域の夫々に直線状検定子と翼状検定子とを設定し
て、位相シフトレチクル用の遮光部となるパターン幅を
修正するものであるが、その逆に透明部となるパターン
幅を修正するようにしても良い。
【0073】例えばネガレジストを塗布された基板に孤
立的な部分を有するラインのレジスト像を位相シフト法
によって作る場合、これに対応したレチクルはラインと
なる部分が透明部(論理「0」)で、その周囲が遮光部
(論理「1」)ということになる。この場合も、ライン
の孤立的な部分は全体にライン幅が細くなってしまう。
そのため、これを補正するには、レチクル上の透明なラ
インの孤立的な部分を太らせる必要がある。そこで、先
の各実施例の回路ブロックにおいて、透明部(論理
「0」)のライン幅を太らせるためには、まずフレーム
メモリ3から修正装置10内の切り出し窓用のシフトレ
ジスタ群SR1へシリアルビットデータを読み出す際、
図8の端子A1の位置にインバータ(NOT)を挿入
し、同時に図8のアンド回路114の出力、もしくは図
25の出力DPAに対してもインバータ(NOT)を挿
入すれば良い。
【0074】また、以上の各実施例ではラインパターン
の孤立的な部分で幅を太らせるとしたが、逆に孤立的な
部分以外の幅を設計値から所定量だけ細らせるような修
正にしても同様の結果が得られる。この場合の検定も、
図10、図19の各検定子がそのまま利用でき、着目画
素があるパターンのエッジに位置したとき、直線状検定
子内に透明部と遮光部との境界が存在し、かつ翼状検定
子領域内にも透明部と遮光部との境界が存在するとき
は、着目画素のエッジ位置から所定個の画素分だけエッ
ジを内側に細らせるように、すなわち設計上で論理値
「1」の部分を強制的に「0」に置き換えるようなアル
ゴリズムにすれば良い。
【0075】その他、各実施例を若干変更することによ
って、孤立パターンの周辺に、外形を強調するためのサ
ブスペースパターンや補助パターンを自動的に生成する
ことも可能である。サブスペースパターンは本来の孤立
パターンの周辺に遮光部を挟んで隣接して配置され、解
像限界以下の寸法に定められる。このサブスペースパタ
ーンを付加するには、原理的には図12、図25で説明
したラッチ回路218,254,262,268の夫々
に設定される修正データのLSB側の何ビットかを常に
「0」にし、MSB側にサブスペースパターンの寸法に
応じた画素数分の「1」のデータを並べておけば良い。
【0076】また、以上の修正は1枚のレチクル中の全
パターンデータに対して行なわずに、特定の部分のパタ
ーンのデータに対してのみ行なってもよい。また、本装
置で一度に持つパターンデータは、補正を行なう部分の
全データである必要はなく、部分的なデータブロックの
みを持ち、上記部分を処理(修正後)に、修正後データ
を補助装置にストアし、次のブロックのデータをリード
して処理(修正)を行なうようにしてもよい。
【0077】また、以上の実施例では、パターンの修正
を全てハードウエアロジック(図8、11、17)によ
って行ったが、同様の機能をソフトウエア上のアルゴリ
ズムで実現してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上、本発明によれば、位相シフト法に
使用される位相シフトマスクの遮光パターン部、透過パ
ターン部の形状補正を自動的に行なうことができる。従
って、従来の位相シフト法で問題となっていた孤立パタ
ーンや、周期パターン部での線幅の部分的な細りを解決
し、設計値どおりの大きさのレジストパターン、及び回
路等パターンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】設計上のレチクルパターンを位相シフト法で露
光したときのレジストパターンの様子を示す図。
【図2】修正されたレチクルパターンを位相シフト法で
露光したときのレジストパターンの様子を示す図。
【図3】パターン修正のための検定子(テンプレート)
の形状を示す図。
【図4】図1と同じレチクルパターンの修正原理を説明
する図。
【図5】レチクルパターンの修正原理を説明する図。
【図6】マスク製造システムの全体的な構成を示すブロ
ック図。
【図7】ビットイメージに展開されたパターンの一例を
示す図。
【図8】修正装置内の概略的な構成を示すブロック図。
【図9】フレームメモリ内の一画面分のビットイメージ
の走査方向を説明する図。
【図10】切り出し窓内に設定される検定子のビット配
置を示す図。
【図11】各検定子のロジック回路を示す図。
【図12】画素単位で修正ビットデータを生成する回路
のブロック図。
【図13】設計上のパターンの一例を示す図。
【図14】図13のパターンと相対走査方向との関係を
説明する図。
【図15】図13のパターンの一部のエッジが着目ビッ
トに位置した様子を示す図。
【図16】図13のパターンの一部のエッジが着目ビッ
トに位置した様子を示す図。
【図17】図13のパターンの一部のエッジが着目ビッ
トに位置した様子を示す図。
【図18】図13のパターンの各エッジに対する修正結
果を示す図。
【図19】第2の実施例による検定子の配置を示す図。
【図20】第2の実施例による検定子の対応するロジッ
ク回路を示す図。
【図21】第2の実施例による検定子の対応するロジッ
ク回路を示す図。
【図22】第2の実施例によるエッジ方向検知の様子を
説明する図。
【図23】第2の実施例によるエッジ方向検知の様子を
説明する図。
【図24】第2の実施例によるエッジ方向検知の様子を
説明する図。
【図25】第2の実施例による修正方式のためのハード
ウエア回路のブロック図。
【符号の説明】
px 着目ビット Bpx 翼状検定子 Cpx 直線状検定子 2 2値化展開部 3、110、111、112、113 フレームメモ
リ 10 修正装置

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のエネルギー線に対して遮蔽性もくし
    は透過性の複数のパターン要素を、各パターン要素の形
    成条件に関する設計データに基づいて原版上に生成する
    ことによってリソグラフィ用のマスクを製造する方法に
    おいて、 前記複数のパターン要素のうち、所定幅以下の特定パタ
    ーン要素のエッジが他のパターン要素から一定間隔以上
    離れているか否かを検定し、該一定間隔以上のときは前
    記特定パターン要素の該当するエッジが前記設計データ
    に対して外側に相対的に拡張されるように前記設計デー
    タを修正した後、該修正された設計データに基づいて前
    記複数のパターン要素を前記原版上に生成することを特
    徴とするマスク製造方法。
  2. 【請求項2】前記設計データに基づいて、前記特定パタ
    ーン要素の少なくとも一部を含む設計上のパターン要素
    の画像を微小な画素の集合から成る2値化画像に展開
    し、前記2値化画像の情報に基づいて、前記一定間隔以
    上となるエッジが前記特定パターン要素に存在するか否
    かを検定することを特徴とする請求項1に記載のマスク
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記特定パターン要素のエッジが他のパタ
    ーン要素から一定画素数以上離れているとき、前記一定
    画素数以上離れるエッジが前記設計データに対して前記
    画素単位で外側に拡張されるように、前記2値化画像を
    修正することを特徴とする請求項2に記載のマスク製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記エッジの拡張量は、前記特定パターン
    要素の線幅の5〜10%程度であることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項に記載のマスク製造方法。
  5. 【請求項5】前記特定パターン要素の線幅は、前記マス
    クが適用される露光装置の解像限界とほぼ同等であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載のマスク製造方法。
  6. 【請求項6】前記特定パターン要素は孤立パターンであ
    り、前記複数のパターン要素は、前記孤立パターンの周
    辺に配置される補助パターンを含むことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか一項に記載のマスク製造方法。
  7. 【請求項7】前記補助パターンの線幅は、前記マスクが
    適用される露光装置の解像限界以下であることを特徴と
    する請求項6に記載のマスク製造方法。
  8. 【請求項8】所定のエネルギー線に対して遮蔽性もくし
    は透過性の複数のパターン要素を、各パターン要素の形
    成条件に関する設計データに基づいて原版上に生成する
    ことによってリソグラフィ用のマスクを製造する方法に
    おいて、 前記複数のパターン要素はそれぞれ第1方向に沿って延
    びる一対のエッジを有するとともに、前記第1方向と直
    交する第2方向に周期的に配置され、前記複数のパター
    ン要素のうち、両端のパターン要素で前記一対のエッジ
    によって規定される前記第2方向の線幅が残りのパター
    ン要素よりも相対的に太くなるように前記設定データを
    修正し、該修正された設計データに基づいて前記複数の
    パターン要素を前記原版上に生成することを特徴とする
    マスク製造方法
  9. 【請求項9】前記線幅の補正量は、前記マスクが適用さ
    れる露光装置の解像限界の線幅値に対して5〜10%程
    度であることを特徴とする請求項8に記載のマスク製造
    方法
  10. 【請求項10】前記設計データは、前記両端のパターン
    要素でそれぞれ外側のエッジが拡張されるように修正さ
    れることを特徴とする請求項8又は9に記載のマスク製
    造方法
  11. 【請求項11】前記原版上に前記複数のパターン要素を
    生成するために、前記修正された設計データに基づい
    て、前記原版上に塗布されるレジストを露光することを
    特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のマス
    ク製造方法。
  12. 【請求項12】前記マスクは位相シフトタイプであるこ
    とを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の
    マスク製造方法。
  13. 【請求項13】所定のエネルギー線に対して遮蔽性もく
    しは透過性の複数のパターン要素を、各パターン要素の
    形成条件に関する設計データに基づいて原版上に生成す
    ることによってリソグラフィ用のマスクを製造するシス
    テムにおいて、 前記複数のパターン要素のうち、所定幅以下の特定パタ
    ーン要素のエッジが他のパターン要素から一定間隔以上
    離れているか否かを検定する検定手段と、 前記特定パターン要素の少なくとも一部に前記一定間隔
    以上となるエッジが存在するとき、前記少なくとも一部
    のエッジが前記設計データに対して外側に相対的に拡張
    されるように前記設計データを修正する修正手段とを備
    え、 前記修正された設計データに基づいて前記複数のパター
    ン要素を前記原版上に生成することを特徴とするマスク
    製造システム。
  14. 【請求項14】前記設計データに基づいて、前記特定パ
    ターン要素の少なくとも一部を含む設計上のパターン要
    素の画像を微小な画素の集合から成る2値化画像に展開
    する2値化展開手段を更に備え、前記検定手段は、前記
    展開された2値化画像の情報に基づいて、前記一定間隔
    以上となるエッジが前記特定パターン要素に存在するか
    否かを検定することを特徴とする請求項1に記載のマ
    スク製造システム。
  15. 【請求項15】前記修正手段は、前記特定パターン要素
    の少なくとも一部のエッジが他のパターン要素から一定
    画素数以上離れているとき、前記少なくとも一部のエッ
    ジが前記設計データに対して前記画素単位で外側に拡張
    されるように前記2値化画像を修正することを特徴とす
    る請求項1に記載のマスク製造システム。
  16. 【請求項16】前記修正手段は、前記エッジの拡張量が
    前記特定パターン要素の線幅の5〜10%程度となるよ
    うに前記設計データを修正することを特徴とする請求項
    〜1のいずれか一項に記載のマスク製造システ
    ム。
  17. 【請求項17】前記特定パターン要素の線幅は、前記マ
    スクが適用される露光装置の解像限界とほぼ同等である
    ことを特徴とする請求項1に記載のマスク製造システ
    ム。
  18. 【請求項18】前記特定パターン要素は孤立パターンで
    あり、前記複数のパターン要素は、前記孤立パターンの
    周辺に配置される補助パターンを含むことを特徴とする
    請求項1〜1のいずれか一項に記載のマスク製造シ
    ステム。
  19. 【請求項19】前記補助パターンの線幅は、前記マスク
    が適用される露光装置の解像限界以下であることを特徴
    とする請求項1に記載のマスク製造システム。
  20. 【請求項20】前記マスクは位相シフトタイプであるこ
    とを特徴とする請求項1〜1のいずれか一項に記載
    のマスク製造システム。
  21. 【請求項21】前記修正された設計データに基づいて、
    前記原版上に前記複数のパターン要素を形成する露光装
    置を更に備えることを特徴とする請求項120のい
    ずれか一項に記載のマスク製造システム。
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