JP3146523B2 - ステレオズームマイクロホン装置 - Google Patents

ステレオズームマイクロホン装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステレオズームマイクロ
ホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のステレオズームマイクロホン装置
は、超指向性マイクロホンと、ステレオマイクロホンと
を組み合わせ、ズームに連動して望遠側で超指向、広角
側でステレオとすることで実現していた。この場合、ス
テレオマイクロホン及び超指向性マイクロホン共、マイ
クロホンカプセル及びその構造による特性にて実現し、
音のズーム効果のための合成のみを回路処理で行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、かかる従来
のステレオズームマイクロホン装置は、ステレオマイク
ロホンはM/S方式か2個の単一指向性マイクロホンで
実現し、超指向性マイクロホンはガンマイクロホン等の
細長のマイクロホンで実現するため、ステレオズームマ
イクロホン装置が大型と成り、ビルトイン方式のマイク
ロホンで実現できなかった。
【0004】かかる点に鑑み、本発明は、小型で、ビデ
オカメラ等に内蔵の可能なステレオズームマイクロホン
装置を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】第1の本発明に
よるステレオズームマイクロホン装置は、無指向性の左
右マイクロホンユニット10、20及び無指向性の中央
マイクロホンユニット150と、左右マイクロホンユニ
ット10、20よりの左右入力音声信号から、それぞれ
右左マイクロホンユニット10、20よりの右左入力音
声信号の左右マイクロホンユニット10、20間の間隔
に応じてそれぞれ所定時間遅延せしめられた信号をそれ
ぞれ減算して、第1及び第2の音声信号を出力するステ
レオマトリックス処理回路160と、中央マイクロホン
ユニット150よりの中央入力音声信号の利得を6dB
上昇させた信号から、左右マイクロホンユニット10、
20よりの左右入力音声信号の加算信号を減算して、第
3の音声信号を出力する超指向処理回路170と、第
1、第2及び第3の音声信号のレベルを可変するレベル
制御回路180、190、200とを有し、そのレベル
制御回路180、190、200よりの第1及び第3の
音声信号を加算して左出力音声信号を得ると共に、レベ
ル制御回路180、190、200よりの第2及び第3
の音声信号を加算して右出力音声信号を得るようにし、
レベル制御回路180、190、200において、第
1、第2及び第3の音声信号のレベルを可変することに
よって、ズーム状態を可変するようにしたものである。
【0006】第2の本発明は、第1の本発明において、
中央マイクロホンユニット150を第1及び第2の中央
マイクロホンユニット150a、150bにて構成し、
ステレオマトリックス処理回路160において、左右マ
イクロホンユニット10、20からの左右入力音声信号
にそれぞれ第1及び第2の中央マイクロホンユニット1
50a、150bからの第1及び第2の中央音声信号を
加算した信号を、それぞれ新たな左右入力音声信号と
し、超指向処理回路170において、第1及び第2の中
央マイクロホンユニットよりの第1及び第2の中央音声
信号の和の信号を、中央入力音声信号の利得を6dB上
昇させた信号とするものである。
【0007】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明によるステ
レオズームマイクロホン装置の実施例を詳細に説明す
る。図1は本発明の実施例の回路を示し、これについて
説明する。このステレオズームマイクロホン装置は、断
面略凸状のキャビネット3と、そのキャビネット3内
に、黒丸で示す受音点がキャビネット3の外側を向き、
その両受音点間距離が例えば30cmと成るように設けら
れる左右(L、R)両チャンネル用の2つの無指向性
(図9の曲線Q)のマイクロホンユニット10、20
と、その中心で、左右マイクロホンユニット10、20
の両受音点を結ぶ直線の中点から直角の方向に例えば3
0cm離れた所に、キャビネット3の外側を向く黒丸で示
す受音点が来るように配された無指向性(図9の曲線
Q)の中央マイクロホンユニット150とを有してい
る。
【0008】図2に示す如く、マイクロホン装置(ステ
レオマイクロホン装置)1が、例えば、ビデオカメラ2
00のケーシングの前面に一体化されて設けられる。3
は上述のキャビネット、5は保護用のネット材である。
【0009】160はステレオマトリックス処理回路
で、これには左右マイクロホンユニット10、20から
の左右入力音声信号が供給される。170は超指向処理
回路で、これに、左右マイクロホンユニット10、20
からの左右入力音声信号及び中央マイクロホンユニット
150からの中央入力音声信号が供給される。ステレオ
マトリックス処理回路160からの第1及び第2の音声
信号が可変利得増幅器180、190に供給される。超
指向処理回路170からの第3の音声信号が、可変利得
増幅器200に供給される。
【0010】そして、加算器210で、増幅器180、
200からの第1及び第2の音声信号が加算されて、出
力端子230に左出力音声信号を出力される。加算器2
20で、増幅器190、200からの第2及び第3の音
声信号が加算されて、出力端子240に右出力音声信号
が出力される。
【0011】この場合、増幅器180、190の利得を
同じに保ちながら変化させ、増幅器200の利得を変化
させることにより、ステレオズームマイクロホン装置の
ズーム状態を可変することができる。そして、増幅器1
80、190の利得を1、増幅器200の利得を0にす
ると、ステレオズームマイクロホン装置は最広角と成
り、増幅器180、190の利得を0、増幅器200の
利得を1にすると、最望遠と成る。
【0012】次に、図3を参照して、超指向処理回路1
70の具体構成を説明する。左右マイクロホンユニット
10、20よりの左右入力音声信号が加算器250に供
給されて加算される。中央マイクロホン150よりの中
央音声信号が計数乗算器270に供給されてそのレベル
が6dB上昇せしめられ、即ち、そのレベルが2倍に成
さしめられる。そして、計数乗算器260の出力及び加
算器250の出力が加算器(減算器)270に供給され
て、計数乗算器260の出力から加算器250の出力が
減算され、その減算出力が等化器280に供給されて周
波数特性の補正が行われて、出力端子290に出力され
る。
【0013】図4に示す如く、左右マイクロホンユニッ
ト10、20の各受音点L、R間の距離をW、各受音点
L、R間を結ぶ直線の2等分点aと中央マイクロホンユ
ニット150の受音点Cとの間の距離をmとすると、正
面の音源からマイクロホン装置までの距離がWに比べて
十分長いときは、全てのマイクロホンユニット10、2
0、150に対し平行ベクトルとして到達する音波を正
弦波と考えると、中央のマイクロホンユニット150の
出力は、 C=sinωt 左右マイクロホンユニット10、20の各出力L、R
は、それぞれ R=L=sin(ωt−φ) と表される。尚、ωは各周波数、tは時間、φは位相を
示す。この位相φは、Wの距離を音波が進行する時間に
よる位相遅れ成分である。かくすると、加算器270の
出力ADは次式(1) の様に表される。 AD=2sinωt−2sin(ωt−φ) =2{2cos(ωt−φ/2)・sin(φ/2)} =4sin(φ/2)・cos(ωt−φ/2) …………………………(1) 又、音源が左マイクロホンユニット10側にあるとする
と、点aを基準に考えると、左右マイクロホンユニット
10、20及び中央スピーカ150の各出力L、R及び
Cはそれぞれ次のように表される。 L=sin(ωt+ψ) R=sin(ωt−ψ) C=sinωt ここで、ψはW/2の距離を音波が進行する時に角速度
(角周波数)で発生する位相遅れを示す。この場合の加
算器270の出力ADは次式(2) のように表される。 AD=2sinωt−{sin(ωt+ψ)+sin(ωt−ψ)} =2sinωt−2sinωt・cosψ =2(1−cosψ)・sinωt ………………………………(2) この式で、角速度ωが小さきときは、cosψ≒1と成
り、AD≒0と成る。又、Wが短い場合にも、cosψ
=1と成って、AD≒0と成る。例えば、Wが15mm以
下だと、可聴帯でAD≒0と成る。
【0014】次に、図5を参照して、更に、説明する。
受音点L、Rを結ぶ直線に対しθの角度を以て入射する
音波を考える。φ及びψを次のように定義する。 φ:角速度ω時の距離W/2による音波の位相遅れ ψ:角速度ω時の距離mによる音波の位相遅れ そして、基準点を点aとすると、左右マイクロホンユニ
ット10、20及び中央マイクロホンユニット150の
出力L、R及びCは次式のように表される。 L=sin(ωt+φcosθ) R=sin(ωt−φcosθ) C=sin(ωt+ψsinθ) この場合の加算器270の出力ADは次式(3) のように
表される。 AD=2sin(ωt+ψsinθ)−{sin(ωt+φcosθ) +sin(ωt−φcosθ)} =2sin(ωt+ψsinθ)−2sinωt・cos(φ・ cosθ) =2{sin(ωt+ψsinθ}−cos(φ・cosθ)・ sinωt} ………………………………………………………(3) この式(3) で、θ=0とすると、ADは次式のように成
る。 AD=2sinωt−2cosφ・sinωt =2sinωt(1−cosφ) 又、この式(3) で、θ=90度とすると、出力ADは次
式のように表される。 AD=2{sin(ωt+ψ)−sinωt} =2{sin(ωt+ψ)−sinωt〕 =4cos(ωt+ψ/2)・sin(ψ/2) 次に、図6を参照して、ステレオマトリックス処理回路
160の具体例を説明する。左右のマイクロホンユニッ
ト10、20で受音された音波は、音声信号に変換さ
れ、各々増幅器30、40を介して、各々遅延回路5
0、60に入力され、各々減衰器70、80を介して、
加算器100、90に入力される。 そして、加算器
(減算器)90で、増幅器30の出力から減衰器80の
出力が減算され、加算器(減算器)100で、増幅器4
0の出力から減衰器70の出力が減算される。減衰器7
0、80の出力信号は、その極性が反転されており、ま
た加算器100、90には、各々バッファアンプ40、
30の出力信号も入力される。そして、加算器90、1
00の出力信号は、各々等化器(イコライザ)110、
120を介して、各々Lチャンネル、Rチャンネルの出
力音声信号として出力端子130、140に出力され
る。
【0015】尚、遅延回路50、60は、抵抗とコンデ
ンサを主体として構成される一般的なローパスフィルタ
を使用すると好適である。
【0016】以上のように構成されたステレオマイクロ
ホン装置1では、波長が距離Wよりも短い音波(例えば
6〔kHz〕以上の周波数の音波)は、図10から理解
されるように、マイクロホンユニット10(または2
0)の前面、裏面、正面から各々収音・出力される音声
信号α、β、γの間に、距離Wに対応してレベル差が生
じ、このような周波数特性によりステレオ効果が得られ
る。即ち、周波数が6〔kHz〕以上の音波に対して
は、キャビネット3の構造により、ステレオでの収音が
行なわれる。
【0017】一方、周波数6〔kHz〕よりも低い周波
数の音波に対しては、図8に示された回路構成により、
ステレオ感が実現される。即ち、図8に示されたよう
に、音源A、音源Bに対して、右マイクロホンユニット
20の方が近い位置にある場合、左マイクロホンユニッ
ト10に音波が到達する時間は、音源Aに対して距離W
(c、d間の距離)、音源Bに対して距離X(e、d間
の距離)の間、音波が進行する時間分だけ、右マイクロ
ホンユニット20への到達よりも遅れる。従って、その
遅れた時間分だけ、バッファアンプ40の出力信号が遅
延回路60で遅延され、その遅延された信号を、バッフ
ァアンプ30の出力信号から減算することにより、加算
器90の出力は略相殺されるので、これによりステレオ
感を得ることができる。尚、音源がマイクロホンユニッ
ト10に近い場合には、逆に右マイクロホンユニット2
0の出力が相殺される。
【0018】以上の原理を詳細に説明すると、いまマイ
クロホンユニット20に到達する音波をsinωt(ω
は角速度;tは時間)、マイクロホンユニット10で受
音される音波をL(ω)、マイクロホンユニット10で
の遅れ位相角度φ(Wとωの関数)、減衰器80の変化
量をa(≦1)、遅延回路の遅延量に想到する位相角度
をψとすると、下式(4) が与えられる。
【0019】 L(ω)=sin(ωt−φ)−asin(ωt−ψ) =asinωt・cosφ−cosωt・sinφ −a(sinωt・cosψ−cosωt・sinψ) =sinωt・cosφ−asinωt・cosψ −cosωt・sinφ+acosωt・sinψ =(sinωt)(cosφ−cosψ) −(cosωt)(sinφ−sinψ) +(1−a)(sinωt・cosψ−cosωt・sin・ψ) =(sinωt) {2sin(φ+φ)/2・sin(φ−φ)/2} −(cosωt)・ {2cos(φ+φ)/2・sin(φ−φ)/2} +(1−a)sin(ωt−ψ) ={2sin(φ−φ)/2}・ {sinωt・sin(φ+φ)/2 −cosωt・cos(φ+φ)/2} +(1−a)sin(ωt−ψ) =−{2sin(φ−φ)/2}・cos{ωt+(φ+φ)/2} +(1−a)sin(ωt−ψ) ……………(4)
【0020】そこで、遅延量が遅れ位相角度に等しくな
るように設定すると、φ=ψであるから、上式(4) によ
り、L(ω)=(1−a)sin(ωt−ψ)となり、
さらに、a=1に設定すれば、L(ω)=0となる。こ
の場合、マイクロホン20で受音される音波R(ω)
は、下式(5) となる。 R(ω)=sinωt−asin(ωt−φ−ψ) ……………(5) 従って、上式(5) を変形すると、 R(ω)=sinωt{1−cos(φ+ψ)} +cosωt・sin(φ+ψ) +(1−a)sin(ωt−φ−ψ) ……………(6) となるため、φ=ψとすれば、 R(ω)=2sinφ・cos(ωt−φ)+(1−a)・ sin(ωt−2φ) となる。ここで、a=1とすれば、 R(ω)=2cos(ωt−φ)・sinφ となる。上式(4) 、(6) により、 i) 音源がφ=ψとなる位置にある場合、 R(ω)=2sinφ・cos(ωt−φ)+(1−a)・ sin(ωt−2φ) L(ω)=(1−a)sin(ωt−ψ) ii)φ=ψ、かつa=1の場合 R(ω)=2sinφcos(ωt−φ) L(ω)=0 iii) φ≠ψ、かつa=1の場合 R(ω)=sinωt{1−cos(φ+・ψ)} +cosωt・sin(φ+ψ) L(ω)={2sin(φ−ψ)/2}cos{ωt+(φ+ψ)/2} となり、各々の場合について、図10の周波数特性から
理解されるように、ステレオ感(左右のレベル差)を得
ることができる。
【0021】以上説明したように、このステレオズーム
マイクロホン装置ては、6〔kHz〕以上の周波数特性
を有する音波に対しては、キャビネット3の構造により
ステレオ感が与えられ、6〔kHz〕よりも短い周波数
を有する音波に対しては、電気的処理によりステレオ感
が与えられる。そして、キャビネット3はビデオカメラ
200のケーシングと一体化されるので、ステレオマイ
クロホン装置1がビデオカメラ200のケーシングに内
蔵された状態で、ステレオによる収音が行なえる従っ
て、ステレオマイクロホン1の内蔵、小型化が可能とな
るため、ビデオカメラ200かさらに小型化されるとと
もに、全体のデザイン等、設計自由度が向上される。
【0022】以上の説明で理解されるように、このステ
レオズームマイクロホン装置ては、キャビネットの構造
により、比較的高音の音声に対してステレオ感が与えら
れるとともに、比較的低音の音声に対しては、遅延回
路、加算器等を主体とする電気的構成部により、ステレ
オ感が与えられる。従って、キャビネットが例えばビデ
オカメラのケーシングと一体化された場合、すなわち、
マイクロホンがケーシングに内蔵された状態でも、音声
をステレオで収音することができる。従って、マイクロ
ホン装置の小型化が可能となることに加え、例えばビデ
オカメラの設計自由度が向上されるとともに、さらに小
型化が可能となる。
【0023】次に、図11を参照して、本発明の他の実
施例を説明する。この実施例では、図1の実施例におけ
る1個の中央マイクロホンユニット150の代わりに、
その受音点が互いに対向する如く配された一対の中央マ
イクロホンユニット150a、150bを設けた場合で
ある。
【0024】そして、ステレオマトリックス処理回路1
60において、左右マイクロホンユニット10、20か
らの左右入力音声信号にそれぞれ第1及び第2の中央マ
イクロホンユニット150a、150bからの第1及び
第2の中央音声信号を加算した信号を、それぞれ新たな
左右入力音声信号とする。又、超指向処理回路170に
おいて、第1及び第2の中央マイクロホンユニット15
0a、150bよりの第1及び第2の中央音声信号の和
の信号を、上述の実施例の図3に示した超指向処理回路
の計数乗算器260の出力信号と等価な信号とする。新
たな中央音声信号としたものである。図12及び図13
に、加算器300、310及び320を含めて、超指向
処理回路170及びステレオマトリックス処理回路16
0を示している。
【0025】この実施例では、図12の超指向処理回路
において、左右マイクロホンユニット10、20よりの
左右音声信号を加算器250で加算すると共に、第1及
び第2の中央マイクロホンユニット150a、150b
よりの両音声信号を加算器320で加算しているので、
振動ノイズの相殺効果が大きい。又、第1及び第2の中
央マイクロホンユニット150a、150bよりの両音
声信号を加算器320で加算しているので、図3で使用
していた計数乗算器260は不要と成る。
【0026】この実施例では、図13のステレオマトリ
ックス処理回路において、左マイクロホンユニット10
及び第2の中央マイクロホンユニット150bからの各
音声信号を加算器300で加算すると共に、右マイクロ
ホンユニット20及び第1の中央マイクロホンユニット
150aからの各音声信号を加算器310で加算してい
るので、振動ノイズの相殺効果が大きい。
【0027】図13のステレオマトリックス処理回路で
は、図14に示す如く、マイクロホンユニットの仮想的
位置がずれてしまう。尚、図14において、L、R、C
a、Cbは、それぞれ左、右、第1の中央、第2の中央
のマイクロホンユニット10、20、150a、150
bの受音点を示す。この場合は、仮想のマイクロホンユ
ニットの右及び左受音点がそれぞれ点A、Bに来る。
尚、点Aは受音点R、Caを結ぶ直線上の中点である。
同様に、点Bは受音点L、Cbを結ぶ直線上の中点であ
る。
【0028】
【発明の効果】上述せる第1及び第2の本発明によれ
ば、小型で、ビデオカメラ等に内蔵の可能なステレオズ
ームマイクロホン装置を得ることができる。又、第2の
本発明によれば、更に、振動ノイズの相殺効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック線図
【図2】マイクロホン装置をビデオカメラに取付け状態
の実施例を示す斜視図
【図3】図1の実施例の超指向処理回路を示すブロック
線図
【図4】図3の超指向処理回路の説明図
【図5】図3の超指向処理回路の説明図
【図6】図1の実施例のステレオマトリックス処理回路
を示すブロック線図
【図7】図1の実施例のキャビネットの構成等を示す線
【図8】図1の実施例のマイクロホンユニットと音源と
の位置関係を示す線図
【図9】図1の実施例で使用する無指向性マイクロホン
ユニットの指向特性曲線図
【図10】図1の実施例で使用する無指向性マイクロホ
ンユニットの周波数特性曲線図
【図11】本発明の他の実施例を示すブロック線図
【図12】図11の実施例の超指向処理回路を示すブロ
ック線図
【図13】図11の実施例のステレオマトリックス処理
回路を示すブロック線図
【図14】図11の実施例の説明図
【符号の説明】
10 左マイクロホンユニット 20 右マイクロホンユニット 30 増幅器 40 増幅器 50 遅延器 60 遅延器 70 減衰器 80 減衰器 90 加算器 100 加算器 110 等化器 120 等化器 150 中央のマイクロホンユニット 150a 第1の中央のマイクロホンユニット 150b 第2の中央のマイクロホンユニット 160 ステレオマトリックス処理回路 170 超指向処理回路 180 利得可変増幅器 190 利得可変増幅器 200 利得可変増幅器 210 加算器 220 加算器 250 加算器 260 計数乗算器 270 加算器 280 等化器 320 加算器 310 加算器 320 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/40,3/00,5/027 H04N 5/225

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無指向性の左右マイクロホンユニット及
    び無指向性の中央マイクロホンユニットと、 上記左右マイクロホンユニットよりの左右入力音声信号
    から、それぞれ上記右左マイクロホンユニットよりの右
    左入力音声信号の上記左右マイクロホンユニット間の間
    隔に応じてそれぞれ所定時間遅延せしめられた信号をそ
    れぞれ減算して、第1及び第2の音声信号を出力するス
    テレオマトリックス処理回路と、 上記中央マイクロホンユニットよりの中央入力音声信号
    の利得を6dB上昇させた信号から、上記左右マイクロ
    ホンユニットよりの左右入力音声信号の加算信号を減算
    して、第3の音声信号を出力する超指向処理回路と、 上記第1、第2及び第3の音声信号のレベルを可変する
    レベル制御回路とを有し、 該レベル制御回路よりの第1及び第3の音声信号を加算
    して左出力音声信号を得ると共に、上記レベル制御回路
    よりの第2及び第3の音声信号を加算して右出力音声信
    号を得るようにし、上記レベル制御回路において、上記
    第1、第2及び第3の音声信号のレベルを可変すること
    によって、ズーム状態を可変するようにしたことを特徴
    とするステレオズームマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】 上記中央マイクロホンユニットを第1及
    び第2の中央マイクロホンユニットにて構成し、上記ス
    テレオマトリックス処理回路において、上記左右マイク
    ロホンユニットからの左右入力音声信号にそれぞれ上記
    第1及び第2の中央マイクロホンユニットからの第1及
    び第2の中央音声信号を加算した信号を、それぞれ新た
    な左右入力音声信号とし、超指向処理回路170におい
    て、第1及び第2の中央マイクロホンユニットよりの第
    1及び第2の中央音声信号の和の信号を、上記中央入力
    音声信号の利得を6dB上昇させた信号とすることを特
    徴とする上記請求項1記載のステレオズームマイクロホ
    ン装置。
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