JP3146419B2

JP3146419B2 - ビデオカメラ

Info

Publication number: JP3146419B2
Application number: JP33159789A
Authority: JP
Inventors: 謙太田中; 孝雄吉川
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-12-21
Filing date: 1989-12-21
Publication date: 2001-03-19
Anticipated expiration: 2016-03-19
Also published as: JPH03191685A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えば撮像部とVTRとが一体になったビデ
オカメラ一体型VTRと称されるビデオカメラに関する。

〔発明の概要〕

本発明は、撮像部により撮像して得た撮像信号を、映
像信号処理回路に供給し、この映像信号処理回路で撮像
信号を所定の映像信号に変換し、この変換して得た映像
信号を映像信号記録部に供給して記録させるビデオカメ
ラにおいて、カメラスタンバイ時に、映像信号処理回路
における撮影状態のモニタに不要な回路には電源を供給
しないようにし、省電力化を計ったものである。また、
このカメラスタンバイ時に、クロック発生回路から映像
信号処理回路に、クロマ信号の低域変換用クロックを供
給し、スタンバイ状態からの立ち上がりを早くしたもの
である。

〔従来の技術〕

撮像部とVTRとが一体になったビデオカメラにて撮影
を行う際には、まずこのビデオカメラをスタンバイ状態
にして各回路を作動させた後、スタート釦を押し、映像
信号記録部でビデオテープの走行を開始させることで、
撮影が開始される。このように、スタート釦の操作で直
接各回路を作動させず、一旦スタンバイ状態にしてから
撮影開始させるようにしたことで、スタート釦を操作し
たとき直ちに操作が開始され、撮影タイミングを逃すこ
とがない。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、このようなビデオカメラにおいては、スタ
ンバイ状態であるときにも各回路が作動しているため、
スタンバイ時の消費電力は撮影時の消費電力とほぼ同等
で、スタンバイさせている時間が長ければ長いほど、ビ
デオカメラを駆動させているバッテリの持続時間が短く
なり、バッテリで撮影が出来る時間が短くなってしま
う。

本発明の目的は、スタンバイ時の消費電力を少なくす
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のビデオカメラは、撮像部により撮像して得た
撮像信号を、映像信号処理回路に供給し、この映像信号
処理回路で撮像信号を所定の映像信号に変換し、この変
換して得た映像信号を映像信号記録部に供給して記録さ
せるビデオカメラにおいて、カメラスタンバイ時に、映
像信号処理回路における撮影状態のモニタに不要な回路
には電源を供給しないようにしたものである。

また、カメラスタンバイ時に、クロック発生回路から
映像信号処理回路に、クロマ信号の低域変換用クロック
を供給したものである。

〔作用〕

このように構成したことで、カメラスタンバイ時には
映像信号処理回路の電源がオフ状態になり、スタンバイ
時の省電力化が計れる。

〔実施例〕

以下、本発明のビデオカメラの一実施例を、第１図及
び第２図を参照して説明する。

第１図において、（１）は撮像レンズを示し、この撮
像レンズ（１）を介して固体撮像素子（２）のフェーズ
プレートに結像した像光を、電気的な撮像信号に変換
し、この撮像信号を撮像回路（３）に供給する。この撮
像回路（３）では、固体撮像素子（２）の出力信号にガ
ンマ補正などの撮像用の所定の処理を施して輝度信号Ｙ
とクロマ信号Ｃとを作成し、輝度信号Ｙを輝度信号処理
回路（10）に供給し、クロマ信号Ｃをクロマ信号処理回
路（30）に供給する。

この輝度信号処理回路（10）及びクロマ信号処理回路
（30）は、撮影して得られる映像信号を記録するために
処理する回路で、輝度信号処理回路（10）は、撮像回路
（３）から入力端子（11）を介して供給される輝度信号
Ｙを、入力回路（12）を介して出力端子（13）に供給す
る。そして、この出力端子（13）を、輝度信号外部出力
端子（４）に接続すると共に、コンデンサ（５）を介し
て輝度信号処理回路（10）の入力端子（14）に接続し、
再び輝度信号Ｙをこの輝度信号処理回路（10）に供給す
る。そして、端子（14）に供給される輝度信号Ｙを混合
器（15）に供給すると共に、後述するクロマ信号入力端
子（16）に供給されるクロマ信号Ｃを混合器（15）に供
給し、この混合器（15）で輝度信号Ｙとクロマ信号Ｃと
を混合して複合映像信号とし、この複合映像信号をバッ
ファアンプ（17）を介して複合映像信号出力端子（18）
に供給する。そして、この出力端子（18）に供給される
複合映像信号を、複合映像信号外部出力端子（図示せ
ず）及び電子ビューファインダ（図示せず）に供給す
る。

また、撮像回路（３）から出力されるクロマ信号Ｃ
を、クロマ信号処理回路（30）のクロマ信号入力端子
（31）に供給し、この端子（31）に供給されるクロマ信
号をバッファアンプ（32）を介してクロマ信号出力端子
（33）に供給する。そして、この出力端子（33）に供給
されるクロマ信号を、輝度信号処理回路（10）のクロマ
信号入力端子（19）に供給し、この端子（19）に供給さ
れるクロマ信号Ｃを、くし形フィルタ（20）に供給す
る。このくし形フィルタ（20）には、端子（21）及び
（22）を介して輝度信号処理回路（10）に外付けのCCD
よりなる遅延素子（６）が接続してあり、クロマ信号の
抽出処理を行う。そして、このくし形フィルタ（20）が
出力するクロマ信号Ｃを、クロマ信号出力端子（23）を
介してクロマ信号処理回路（30）のクロマ信号入力端子
（45）に供給する。そして、クロマ信号処理回路（30）
では、この端子（45）に供給されるクロマ信号Ｃを、バ
ッファアンプ（46）を介してミュート回路（47）に供給
し、このミュート回路（47）が出力するクロマ信号Ｃ
を、クロマ信号出力端子（48）に供給し、この出力端子
（48）をクロマ信号外部出力端子（８）に接続すると共
に、輝度信号処理回路（10）のクロマ信号入力端子（1
6）に接続する。

また、バッファアンプ（46）が出力するクロマ信号Ｃ
を、自動クロマレベル制御回路（49）を介してカラーコ
ンバータ（50）に供給する。

そして、キャリア発生器（７）が出力する低域変換用
キャリアを、クロマ信号処理回路（30）の低域変換用キ
ャリア入力端子（37）に供給し、この端子（37）に供給
される低域変換用キャリアを、切換スイッチ（36）の第
１の固定接点（36a）に供給する。また、可変水晶発振
器（34）が出力する発振信号を自動位相制御回路（35）
に供給し、この自動位相制御回路（35）により安定した
可変水晶発振器（34）の発振信号を、切換スイッチ（3
6）の第２の固定接点（36b）に供給する。この切換スイ
ッチ（36）の可動接点（36m）は、このビデオカメラのV
TR部のモード切換えに連動して切換わる。即ち、VTR部
が撮像信号の記録モード（スタンバイ時も含む）である
とき第１の固定接点（36a）と接続状態になり、外部入
力映像信号の記録モード及び再生モードであるとき第２
の固定接点（36b）と接続状態になる。そして、切換ス
イッチ（36）の可動接点（36m）に得られる信号を、カ
ラーコンバータ（39）に供給する。

また、電圧制御発振器（40）が出力する発振信号を始
動周波数制御回路（41）に供給し、この自動周波数制御
回路（41）により安定した電圧制御発振器（40）の発振
信号を、カラーコンバータ（39）に供給する。そして、
このカラーコンバータ（39）で切換スイッチ（36）の可
動接点（36m）に得られる信号と電圧制御発振器（40）
の発振信号を加算し、加算信号を出力端子（42）を介し
てクロマ信号処理回路（30）の外部に接続されたフィル
タ（９）に供給する。そして、このフィルタ（９）の出
力信号を入力端子（43）を介して位相反転回路（44）に
供給し、この位相反転回路（44）により所定周期で反転
処理された周波数信号をカラーコンバータ（50）に供給
する。

そして、このカラーコンバータ（50）では、自動クロ
マレベル制御回路（49）から供給されるクロマ信号Ｃと
位相反転回路（44）から供給される周波数信号とを加算
し、この加算処理によりクロマ信号の周波数変換（低域
変換）を行う。この周波数変換されたクロマ信号Ｃを、
クロマエンファシス回路（51），バーストエンファシス
回路（52）及び自動カラーキラー回路（53）に供給し、
自動カラーキラー回路（53）が出力するクロマ信号Ｃを
記録用クロマ信号出力端子（54）に供給する。そして、
この端子（54）に供給される低域変換されたクロマ信号
Ｃを、映像信号記録部（図示せず）に供給し、FM変調さ
れた輝度信号Ｙと共にビデオテープに記録する。

ここで本例においては、輝度信号処理回路（10）及び
クロマ信号信号処理回路（30）は、撮像信号の記録時及
び外部入力映像信号の記録時には上述した各回路を作動
させ、カメラスタンバイ時には一部の回路だけを作動さ
せる。即ち、第２図に破線で示す可変水晶発振器（3
4），自動位相制御回路（35），カラーコンバータ（3
9），電圧制御発振器（40），自動周波数制御回路（4
1），位相反転回路（44），自動クロマレベル制御回路
（49），カラーコンバータ（50），クロマエンファシス
回路（51），バーストエンファシス回路（52）及び自動
カラーキラー回路（53）に電源の供給を停止し、第２図
に実線で示す回路だけを作動させる。

このようにしたことで、カメラスタンバイ時には輝度
信号処理回路（10）の出力端子（13）から撮像信号に基
づいた輝度信号Ｙが出力されると共に、クロマ信号処理
回路（30）のクロマ信号出力端子（48）から撮像信号に
基づいたクロマ信号Ｃが出力され、外部出力端子（４）
及び（８）から輝度信号Ｙ及びクロマ信号Ｃが出力され
ると共に、輝度信号処理回路（10）の複合映像信号出力
端子（18）から撮像信号に基づいた複合映像信号が出力
され、外部出力端子（４）及び（８）或いは複合映像信
号出力端子（18）に接続した機器で撮影状態のモニタ等
が出来ると共に、このビデオカメラが備える電子ビュー
ファインダにも複合映像信号出力端子（18）から撮像信
号に基づいた複合映像信号が供給され、撮影状態のモニ
タが行える。

このようにして撮影状態のモニタ等に必要な回路だけ
を作動させることで、例えば撮影中に比べ輝度信号処理
回路（10）は約20％の消費電力削減ができ、クロマ信号
処理回路（30）は約80％の消費電力削減ができる。

この場合、キャリア発生器（７）が出力する低域変換
用キャリアをクロマ信号処理回路（30）に供給し、この
信号に基づいてスタンバイ時及び撮影開始時の信号処理
を行うようにしたので、立ち上がりの遅い自動位相制御
回路（35）をスタンバイ時に停止させても、撮影開始時
に直ちに撮像信号の記録が始まる。

なお、本発明は上述実施例に限らず、その他種々の構
成が取り得ることは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明によると、カメラスタンバイ時には映像信号処
理回路のスタンバイ時に必要ない回路の電源がオフ状態
になり、スタンバイ時の省電力化が計れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のビデオカメラの一実施例を示す構成
図、第２図は一実施例のスタンバイ状態を示す構成図で
ある。（３）は撮像回路、（10）は輝度信号処理回路、（30）
はクロマ信号処理回路である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 5/225 - 5/243 H04N 9/79 - 9/898

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】撮像レンズよりの光から撮像信号に変換す
る撮像信号処理回路と、上記撮像信号処理回路よりの出力信号から輝度信号を得
る輝度信号処理回路と、上記撮像信号処理回路よりの出力信号から色信号を得る
為の、自動クロマレベル制御回路及びカラーキラー回路
を少なくとも含むクロマ信号処理回路と、上記輝度信号処理回路と上記クロマ信号処理回路との出
力信号を記録する記録回路と、上記撮像信号処理回路の出力信号を表示する電子ビュー
ファインダとを備え、撮像状態のモニタのモードと映像信号の記録のモードと
を有し、上記モニタモードのときには上記クロマ信号処
理回路への電源の供給を停止すると共に、上記電子ビュ
ーファインダで上記撮像信号の状態を確認できるように
したことを特徴とするビデオカメラ。