JP3145506U - 収納体 - Google Patents

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Abstract

【課題】畳縁用の帯状部材を使用して新たな雰囲気を醸し出すことのできる収納体を提供する。
【解決手段】バッグは、畳縁用の帯状部材を横方向に並設して構成する。帯状部材10は、一部で幅方向の所定寸法で折り返して使用する折り返し帯状部材10A、10B、10D、10E、一部で、平板状のまま使用する平板状帯状部材10C、別の一部で一方の縁部を折り返して使用する縁部折り返し帯状部材10Fのいずれかを適度な位置に配置して、それぞれの耳部101〜104を縫合して接合する。それぞれの帯状部材10において、いずれかの一対の帯状部材10、10の耳部の裏面に配置する折り返し帯状部材10D、10Eと折り返し帯状部材10D、10Eとに縫合する異色の切り返し片11を含む切り返し部12で接合する。
【選択図】図3

Description

本考案は、バッグや小物入れ等の収納体に関し、さらに畳縁として使用する帯状部材で形成する収納体に関する。
従来、バッグや小物入れ等の収納体は、様々な材料が使用されて高級感を示すものや、収納し易さを表現したもの、また、ファッション性の優れたもの、あるいは、四季に適合したもの等、それぞれの材料の特質に適合したものが提供されている。しかし、これ等の収納体は、全国各所に幅広く提供されていて、需要者にとって新鮮さを供与することができないことから、新たな雰囲気を示すものが望まれていた。
一方、独特な雰囲気を有して優雅な雰囲気を示すものとして畳縁に使用される帯状部材がある。この帯状部材は、現在では、ポリエステルやポリプロピレン又はポリエチレン等の化学繊維で形成されたものが主流として提供され、また、昔ながらの質感に優れた麻又は綿の材料で形成されたものも提供されている。この畳縁は丈夫であり、通常、約8cmの定幅寸法に形成されている。従来ではこの畳縁として使用される帯状材料でバッグや小物入れを形成したものはなく、特許文献にも発見されていなかった。
しかし、上述のように畳縁として使用される帯状部材は、約8cm幅の定幅寸法で形成されていることから、そのまま1枚で袋状の収納体を形成することはできず、底の深いバッグ等を製作することが容易ではなかった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、畳縁として使用される帯状材料を使用して日本的な独特な雰囲気をかもし出すことのできる収納体を提供することを目的とするものであり、本考案に係る収納体は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の考案では、上部を開閉可能に形成する開口部と、下部を閉口する底部と、収納部を間にして正面部と背面部とを連接した胴体部と、を備える収納体であって、前記胴体部の正面部と背面部とには、畳縁として使用される複数の帯状部材が、隣接する前記帯状部材と長手方向に沿って縫合して並設され、それぞれの前記帯状部材は、少なくとも一部に隣接する前記帯状部材とそれぞれの耳部同士を縫合して連接され、前記帯状部材の一方の耳部が隣接する前記帯状部材の耳部を覆うように配設されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の考案では、上部を開閉可能に形成する開口部と、下部を閉口する底部と、収納部を間にして正面部と背面部とを連接した胴体部と、を備える収納体であって、前記胴体部の正面部と背面部とには、畳縁として使用される複数の帯状部材が、長手方向に沿って隣接する前記帯状部材と縫合して並設され、それぞれの前記帯状部材は、少なくとも一部において隣接する前記帯状部材とそれぞれの耳部同士を縫合して接続されるとともに前記帯状部材の一方の耳部が隣接する前記帯状部材の耳部を覆うように配設され、別の一部において隣り合うそれぞれの前記帯状部材の耳部の裏面に縫合して一対の前記帯状部材間を開くことのできる切り返し部を介して連接されていることを特徴とするものである。
請求項3記載の考案では、請求項1又は2に係るものであって、一部の前記帯状部材は、幅方向に対して所定位置で折り返されて、折り返し部又は前記折り返し部と反対側の耳部において、隣接する帯状部材と縫合して接合されていることを特徴としている。
請求項4記載の考案では、請求項1又は2に係るものであって、前記帯状部材は、前記胴体部の横方向に沿って並設されていることを特徴としている。
請求項5記載の考案では、請求項1又は2に係るものであって、前記帯状部材は、前記胴体部の縦方向に沿って並設されていることを特徴としている。
請求項6記載の考案では、請求項5に係るものであって、前記開口部には、縦方向に沿って並設される前記帯状部材の端部と重合する前記帯状部材が横方向に配設されていることを特徴としている。
請求項7記載の考案では、請求項6に係るものであって、前記帯状部材の上部には、隣接して縫合される帯状部材同士で縫合部位から三角状に折り返された三角状折り返し部が形成されていることを特徴としている。
請求項8記載の考案では、請求項7に係るものであって、前記三角状折り返し部の一部が、縫合部に向かって絞られて形成されていることを特徴としている。
請求項9記載の考案では、請求項4に係るものであって、前記底部には、畳縁として使用される帯状部材が前記胴体部の帯状部材と同一の方向に沿って配設されていることを特徴としている。
請求項10記載の考案では、請求項1又は2に係るものであって、前記胴体部内には、布製の裏地部が配設されていることを特徴としている。
請求項11記載の考案では、請求項2に係るものであって、前記切り返し部が、前記帯状部材と異色に形成される切り返し部を含んでいることを特徴としている。
請求項12記載の考案では、畳縁として使用される帯状部材を、長手方向に対して所定寸法に切断して1本の短尺帯状部材とし、前記短尺帯状部材を折り返して1本の帯部として形成し、前記帯部の折り返した両側面を縫合するとともに、折り返し部の反対側に開口部を形成することによって収納部が形成されることを特徴とするものである。
請求項13記載の考案では、畳縁として使用される帯状部材を、長手方向に対して所定寸法に切断して1本の短尺帯状部材とし、前記短尺帯状部材を折り返して1本の帯部として形成し、前記帯部を2本重ね合わせて長手方向に沿って縫合することによって収納部が形成されることを特徴とするものである。
本考案に係る収納体では、畳縁として使用されている帯状部材を、例えば、横方向あるいは縦方向に並列して構成し、それぞれ縫合することによって収納部を有する胴体部を形成している。しかもそれぞれの帯状部材の接合部においては、少なくとも一部において、長手方向に沿う耳部で縫合するとともに、縫合された一方の帯状部材の耳部で他方の帯状部材の耳部を覆うように形成しているから、正面側あるいは背面側が1枚の連続面で形成されたものとは異なり、日本的で独特な雰囲気を醸し出す新しい収納体として提供することができる。しかも、帯状部材は丈夫であり長期間の使用に耐えることができる。また、並設された帯状部材の接合部が縫合されていても、一方の帯状部材の耳部で他方の帯状部材の耳部を覆っていることから、接合部位が外方に向かって飛び出すことはなく、視覚的にもスマートな感じを演出することができる。
なお、隣接する帯状部材を接合する場合、長手方向に沿う耳部同士を接合するばかりでなく、例えば、長手方向の所定寸法で折り返して、折り返した部位あるいは折り返した部位と反対側の端面で、隣接する帯状部材とを接合してもよい。これによって、畳縁用の帯状材料を多様に使用することができて、新たな感覚を有する収納体を提供することができる。
また、一部に長手方向に沿って隣接する帯状部材の耳部同士で縫合し、別の一部で隣り合う帯状部材の耳部同士を、長手方向に沿うそれぞれの耳部の裏面で縫合する切り返し部を介して接合すれば、隣り合う帯状部材間に隙間を形成することができ、隙間を開くことによって新たな強調ポイントとして表現することができる。さらに、この切り返し部に異色の切り返し片を含んで構成すれば、さらに強調ポイントとして目立たせることができる。
さらに、帯状部材を縦方向に並列した収納体の場合、各帯状部材の上端部に横方向に配設した帯状部材と重合して縫合することによって、開口部周りの強度を高くして構成することができる。
また、この収納体では、縦方向に並設したそれぞれの帯状部材の上部において、隣接する帯状部材の縫合部位から折り返すことによって三角状折り返し部が形成されて、更なる強調ポイントを引き出すことができる。この場合、三角状折り返し部の一部を絞ることによって変化をもたらすこともできる。
また、収納体の底部に胴体部に配設した帯状部材と同様の帯状部材を胴体部の帯状部材と同一方向に配設すれば、収納体全体が畳縁に使用する帯状部材で構成でき、独特な雰囲気を向上することができるとともに、底部を広げて被収納物の量を増やすことができる。
さらに、胴体部内と底部内の収納部に布製の裏地部を配設することによって、帯状部材を接合して形成することにより発生した段部を隠すことができ、被収納物を収納したり取り出したりする作業をスムーズに行うことができる。
また、この考案の収納体では、小物入れのような底の浅いものについては、1本の帯状部材で構成することができる。この場合、長手方向に対して所定寸法に切断して1本の短尺帯状部材とし、前記短尺帯状部材を折り返して1本の帯部として形成する。1本の帯部を折り返して縫合し、開口部と収納部を形成することによって収納体として構成できるから、やはり、畳縁用として使用する場合と同様の独特な雰囲気を有する小物入れを提供することができる。
さらに、この考案の収納体では、2本の帯部を重ね合わせて、開口部と収納部を形成することによって、箸セット等の小物の収納体を構成することができる。
次に、本考案における収納体の各種の実施形態を図面に基づいて説明する。本考案の収納体においては、図1に示すように、畳縁として使用される帯状部材(以下、単に帯状部材という)10を使用して構成するものである。帯状部材10は8cm幅の定幅寸法で形成されたものを使用する。この帯状部材10を、例えば、手提げ鞄のように収納する部位の深さが広いものにおいては、複数の帯状部材10を接合して並設して使用するものであり、小物入れのように収納する部位の深さの狭いものにおいては、1本の帯状部材を、長手方向に対して短く切断したものを折り返して構成するものである。なお、帯状部材10は、ポリエステルやポリプロピレン又はポリエチレン等の化学繊維又は質感に優れた麻又は綿の材料で形成されている。
図2は、第1の実施形態の収納体1を示すものであり、収納深さの広い手提げ鞄(以下、バッグという)1を示すものである。バッグ1は、複数の帯状部材10を横方向に並設して構成するものであり、一部には1本の帯状部材を平板状のまま所定長さに切断したものを使用し、別の一部では1本の帯状部材を幅方向の所定位置で折り返して使用する。そしてそれぞれの帯状部材を、それぞれ直接あるいは介在部材を介して接合して構成するものである。
実施形態においては、バッグ1は、上部を開口して内部に空間部を形成するように、胴体部4と底部5とを備えて構成されている。胴体部4には、帯状部材10を、正面側及び背面側に横方向に沿って並設し、底部5には、帯状部材10を横方向に沿って配置して構成されている。
図3〜4に示すように、胴体部4の一方の面(正面側又は背面側)に配置された帯状部材10は、5本使用され、上段部において、幅方向の所定位置で上端部を折り返した折り返し帯状部材10Aと、折り返し帯状部材10Aの内側に配置されて上端部を折り返した折り返し帯状部材10Bと、が重合した状態で縫合されている。表面側の折り返し帯状部材10Aの表面は、折り返し帯状部材10Bより下方に延設されている。
その下段においては、平板状帯状部材10Cが配置され、上段部に配置された折り返し帯状部材10Aとの間で強度を高くして接続するために、切り返し部12を介して接合されている。切り返し部12は、折り返し帯状部材10Aの裏面側に一端を縫合する折り返し帯状部材10Dと、平板状帯状部材10Cの裏面側に一端を縫合する折り返し帯状部材10Eと、折り返し帯状部材10D、10Eを縫合して接続する切り返し片11と、を備えている。
折り返し帯状部材10Dは、折り返された表面側の耳部103が折り返し帯状部材10Aの耳部101と縫合され、裏面側の耳部103が切り返し片11の一方の耳部111と縫合されている。また、折り返し帯状部材10D裏面側は、表面側及び折り返し帯状部材10の下端より下方に延設して折り返されている。そのため、折り返し帯状部材10Dの裏面側に折り返された面が、正面視で目視されることとなる。
折り返し帯状部材10Eは、折り返された表面側と裏面側とが同じ長さに形成され、折り返された表面側の耳部104が平板状帯状部材10Cの耳部102と縫合され、裏面側の耳部104が切り返し片11の一方の耳部111と縫合されている。
切り返し片11Aは、帯状部材10と同一の材料(同幅寸法)で形成され、幅方向の両端部から折り返して使用され、その両端部の耳部111、111を折り返し帯状部材10D、10Eの各耳部103、104で縫合して装着されている。そのため、折り返し帯状部材10Aと平板状帯状部材10Cとの間で外側に開口することができる。この切り返し片11Aは、折り返し帯状部材10A、折り返し帯状部材10D及び平板状帯状部材10Cと異なる色で形成されている。
なお、切り返し部12においては、折り返し帯状部材10D、10Eを削除して、直接、切り返し片11で、折り返し帯状部材10Aと平板状帯状部材10Cを縫合することによって接合してもよい。
平板状帯状部材10Cの下段には、図5に示すように、一方の縁部が折り返された縁部折り返し帯状状部材10Fが配置されている。平板状帯状部材10Cと縁部折り返し帯状部材10Fとは、対向するそれぞれの耳部102、105で縫合され、下段側の縁部折り返し帯状部材10Fの上部側耳部105が平板状帯状部材10C側に折り返されている。平板状帯状部材10Cの下部側耳部102が縁部折り返し帯状部材10Fの上部側耳部105を隠すように直線方向に延設されて縁部折り返し帯状部材10Fの上部を覆っている。それぞれの耳部同士を縫合した平板状帯状部材10Cと縁部折り返し帯状部材10Fを合わせて連接帯状体110と呼び、例えば、胴体部4の上下方向に長いものでは、この連接帯状体110を並設して、それぞれの連接帯状体110を切り返し部12で連接することもできる。
縁部折り返し帯状部材10Fの下段には、平板状帯状部材10Gが、前述と同様に構成された切り返し部12を介して接続されている。縁部折り返し帯状部材10Fの下部側の耳部105は平板状に形成されて、前述の切り返し部12と同様に構成された折り返し帯状部材10Dの上部側耳部103に縫合されている。平板状帯状部材10Gは上部側耳部106が、折り返し帯状部材10Eの上部側の耳部104に縫合され、下部が底部5に連接されている。
上述の胴体部4における各帯状部材10の接続構成は、正面側又は背面側のいずれか一方に対して説明したものであるが、他方の側においても同様の構成である。正面側と背面側とは、その側面側端部において、それぞれの帯状部材10の長手方向の端部の対向する耳部同士が折り返された状態で縫合されることによって連接されている。
底部5は、図6〜7に示すように、一対の縁部折り返し帯状部材10H、10Hが、長手方向に沿ってその対向する耳部107、107同士を内側に突出させて重合した状態で縫合することによって接合されている。また、縁部折り返し帯状部材10Fの周縁は下方に折り返されて、胴体部4の平板状帯状部材10Gの下部側耳部106に縫合して連接されている。底部5の縁部折り返し帯状部材10H、10Hには、内部の収納部3側から、一対の縁部折り返し帯状部材10F、10Fを覆うように板状芯部材20が挿入されている。なお、板状芯部材20の上面側に、底部5に配置された一対の縁部折り返し帯状部材10H、10Hを配置して、二重の縁部折り菓子帯状部材10H、10Hで挟持するようにしてもよい。
これによって各帯状部材10で囲われた胴体部4の内部に空間部が形成され、胴体部4と板状芯部材20を含む底部5の裏面全周にわたって布製で形成された裏地部13を縫合し、その内部の空間部を収納部3(図3参照)としている。裏地部13の上端部には、ファスナー14aを有するチャック部14を配置して上部の開口部2を開閉可能に構成している。
また、胴体部4の上端部には、正面側と背面側のそれぞれに装着される手提げ部15を連結するための連結部材16がそれぞれ2箇所に配置されている。連結部材16は皮材で形成され、折り返し帯状部材10Aと折り返し帯状部材10Bとを挟持して縫合されている。手提げ部15は、皮材で形成されるとともに上方に向かって長尺状に延びる逆U字状に形成され、その下部に装着孔151が形成され、装着孔151に連結部材16の一端が係止されている。
次に第2の実施形態の収納体21について図8〜12に基づいて説明する。図8に示すように、この収納体21は、手提げ鞄(以下、バッグという)であり、複数の帯状部材10が胴体部の縦方向に並設して構成されているものである。
バッグ21は、上部を開口して内部に空間部を形成するように、胴体部24と底部25とを備えて構成されている。胴体部24には、帯状部材10を、正面側及び背面側に縦方向に沿って並設させている。
この実施形態のバッグ21においては、帯状部材10は、胴体部24における正面側から背面側にわたって連続した状態で縦方向に並設し、並設された各帯状部材10の裏面側に胴体部24全周面にわたって配置された裏地部26、裏地部の上端部に配置された開閉部27を装着することによって、上部に開口部22、胴体部24の内部に収納部23を有してバッグ21が構成されることになる。底部25は帯状部材10の下部で折り返された部位となり、正面視においては、全体的に円弧状に形成されている。
上部の開口部22には、上端平板状帯状部材10Jを正面側と背面側にそれぞれ横方向に配置し、長手方向の両端部の耳部同士を縫合して接続している。従って、開口部22を広げた状態では円環状に形成されることになる。なお、この上端平板状帯状部材10Jは、正面側と背面側にわたって連続した1本の上端平板状帯状部材で形成してもよい。この場合には、両端の耳部同士を縫合して接合することになる。
胴体部24は、上端平板状帯状部材10Jと直交する縦方向に並設された平板状帯状部材10Kが、正面側(又は背面側)の上端平板状帯状部材10Jに一端を縫合して、底部25で折り返されて他端を背面側(又は正面側)の上端平板状帯状部材10Jに縫合している。
並設されたそれぞれの平板状帯状部材10Kは、図9に示すように、それぞれの長手方向に沿って向かい合う耳部109、109同士で縫合されている。そして、縫合された一対の耳部109、109は、一方の方向に折り返されている。胴体部24の上部において、図12に示すように、耳部109、109を縫合する縫合部28は、平板状帯状部材10Kの端部と平行に縫合される平行縫合部28aから中央部に向かって傾斜する傾斜縫合部28bを含んでいる。この傾斜縫合部28bを形成することによって、平板状帯状部材10Kの耳部109は、端部から徐々に幅を広げることができる。傾斜縫合部で縫合された一対の耳部109、109を、傾斜縫合部28bを中心にして正面側に折り返すことによって略三角状に形成される。隣接する平板状帯状部材10Kの略三角状の折り返し部と合わせて略三角状の開き部29を形成することができる。
この際、この開き部29は、傾斜縫合部28bの長さによって大小それぞれの大きさに形成される。つまり、図11(a)に示すように、左右の傾斜縫合部28bの長さが異なるものや、図11(b)に示すように、同一の長さで形成されていることによって、耳部109、109を開いたときにその大きさが異なることになる。さらに、実施形態においては、大きい開き部29には、その中間部において、例えば、紐で絞ることによって絞り部29aを形成している。
正面側と背面側との境は、正面側における端部に配置された平板状帯状部材10Kと背面側における端に配置された平板状帯状部材10K同士を、それぞれ、対向する耳部同士で縫合して接合してもよく、また、第1の実施形態の収納体1における底部5を構成するように、側面部として、一対の平板状帯状部材10を並設して構成してもよい。いずれの場合においても、胴体部24を正面視円弧状に形成するために、側端部の下部を上方に折り返して接合することになる。
なお、この第2の実施形態の収納体21における、縦方向に並設された隣り合う一対の平板状帯状部材10K、10K間に、第1の実施形態の収納体1における切り返し部12を介してそれぞれ縫合して接合することもできる。
上述のように、実施形態のバッグにおいては、畳縁で使用されている帯状部材10を、横方向に並設させたり、縦方向に並設させたりすることによって、各種のバッグを構成することができる。この場合、1本の帯状部材10を平板状にしたままで隣接する帯状部材10と縫合してもよく、また、長手方向に沿って所定の位置で折り返して、隣接する帯状部材10と縫合してもよい。これによって、従来と異なる新たな雰囲気を有するバッグを構成することができる。例えば、隣接する帯状部材10、10の接続部は、それぞれの耳部同士で縫合しているから、外方に突出する部位を一方の帯状部材側に被せることによって、つなぎ合わせた帯状部材10、10をスマートに表現することができ、また、切り返し部12を介して接合することによって、一対の帯状部材10、10間を開くことができる。開いた部位が異色に形成されていれば、その部位が強調されて目立たせることができる。
また、上部や下部において、強度を必要とする場合には、帯状部材を折り返して二重に構成することも可能である。さらに、帯状部材10を縦方向に並設した場合には、上部に耳部109、109を折り返すことによって開き部29を形成することができ、従来にない新たな表現を醸し出すことができるバッグを提供することができる。いずれにしても、複数の帯状部材10を、各種に変形させて構成できることから、畳縁で使用される際の特有の良さ、つまり、日本の古風な雰囲気を表現することができ、また、丈夫に構成することができる。
次に、第3の実施形態の収納体について説明する。
図13に示すように、第3の実施形態の収納体31は、小物入れを示すものであり、1本の畳縁用の帯状部材10を、長手方向に対して所定寸法に切断して短尺帯状部材30とし、短尺帯状部材30を折り返しながら側部を縫合して形成するものである。例えば、図13に示すように、この短尺帯状材料30を長手方向の両端部からそれぞれ谷折で折り曲げて接着し二重に形成されたベース帯状部材30Aとする。一方の折り曲げ部32は、他方の折り曲げ部33より短く形成され、折り曲げた両端部の合わせ面34で略接触する位置となる。次に、一方の折り曲げ部32をさらに合わせ面34で折り返し、この状態で、折り曲げ部32の長手方向に沿う両端部を縫合して接合する。縫合された部位が収納部35を形成する。これによって、収納部35における、折り曲げた合わせ面34と反対側が開口部36として形成される。他方の折り曲げ部33は、収納部35の上面を被せるように折り返すことによって開口部36に対して開閉可能なカバー部37として形成する。そして収納部35とカバー部37との対向面にそれぞれ一対のホック38a、38bを係合可能に装着することによって、カバー部37を収納部36に閉じたままでロックすることができる。
これによって、小物入れ31を構成することができる。この実施形態の収納体(小物入れ)13は、1本の短尺帯状部材30で構成されていることから、第1の実施形態の収納体1、又は第2の実施形態の収納体21と同様、畳縁として使用される際の特有の良さ、つまり、日本の古風な雰囲気を表現することができ、また、丈夫に構成することができる。
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態の収納体41は、第3の実施形態の収納体31と同様に、1本の畳縁用の帯状部材10を、長手方向に対して所定寸法に切断して短尺帯状部材40とし、短尺帯状部材40を折り返して1本の帯部として形成する。そして2本の帯部を縫合することによって収納体を形成するものである。
この実施形態は、例えば、夫婦箸セット用収納体として好適に使用できるものである。
つまり、図14〜17に示すように、実施形態の収納体41は、短尺帯状部材40の長手方向の略中央部を折り返して二重に形成するとともに、長手方向に沿った両端部を縫合して形成する背帯部42と、背帯部42より短尺で長手方向の略央部を折り返して二重に形成するとともに、その折り返し部431を幅方向に縫合する前帯部43と、を備えて形成されている。
背帯部41は、その折り返し部421を上端とし、その反対側を下端とすると、下端側の一方を僅かに折り返して、三重に形成する。三重に形成する背帯部42の下端部には、正面視にマジックテープ(登録商標)44を装着する。
前帯部43は、その上端を背帯部42の上端より離れた下方の位置に配置し、下端を背板部42の下端より離れた上方の位置に配置して背帯部42に重ね合わせて長手方向の両側端部を背帯部42とともに縫合する。前帯部43の上端と背帯部42の上端の間隔は、前帯部43の下端と背帯部の下端との間隔より大きく形成されている。また、前帯部43の、幅方向の中央部には、前帯部43を幅方向で二分割するように背帯部42とともに縫合されて中央縫合部46としている。これによって、背帯部42と前帯部43との間には、2本の収納部47、47が両端を開口して形成されることとなる。
さらに、前帯部43の下端にはマジックテープ(登録商標)45が装着されて、背帯部42の下部を折り返すことによって、マジックテープ(登録商標)44、45を係着して収納体41の下部を開閉可能に形成することができる。そして、収納部47、47にそれぞれ1膳の箸48を収納することによって、夫婦箸セット用収納体41が形成される。
第4の形態の収納体においては、長手方向に沿って中央縫合部46を形成することによって2分割した収納部47、47を形成できることから、ペアで使用するもの(例えば、夫婦箸セット等)を好適に収納することができる。また、下部を開閉できることから、下部を開いたときに、収納部を掃除することができてゴミを溜めることがない。
また、この収納体41においては、前帯部43上に前帯部43より短い長さの帯部を重ねて、両側部及び下部を前帯部43に縫合することによって上部を開口した小収納部を形成することができる。これによって、例えば、爪楊枝等の小物入れをさらに形成することができる。
なお、本考案の収納体は、上述の形態に限定するものではなく、帯状部材10の本数は使用目的によって自由に並設させればよく、それぞれの接続部も自由に接合することができる。例えば、第1の実施形態の場合、並設する帯状部材10の本数を減らすことによって、ポーチやセカンドバッグとして構成してもよい。この場合、連接帯状体110を1対並設して、その間に切り返し部12で接続することができる。連接帯状体110には、強度を増すために折り返した折り返し帯状部材を重合して形成してもよい。
また、第2の実施形態の場合、開き部28を形成しないで平板状帯状部材10をそのまま並設してもよい。
さらに、第3の実施形態の場合、つまり、短尺帯状部材30で胴体部を構成する場合に、正面側と背面側にそれぞれ短尺帯状部材30を対向して配置し、一対の短尺帯状部材30の下端を、底部に配置する短尺帯状部材30の側面に縫合する。そして、上部の開口部を開閉可能な開閉部(例えば、チャック、又はホック)を装着して構成することもできる。
また、上部の開口部に配置される開閉部は、チャック又はホック等、使用目的によって自由に選択することができ、裏地部は削除しても構わない。
また、第4の実施形態の場合、短尺帯状部材を2本又はそれ以上重ねて、収納部を形成して、適所な位置で縫合部を設けることによって、ペア組を収納する等の多様なものに使用することができる。
本考案で使用する畳縁用の帯状部材を示す斜視図である。 図1における帯状部材で構成する第1の実施形態のバッグを示す斜視図である。 図2におけるバッグの構成を示す断面図である。 図2におけるバッグ胴体部の上段部を示す一部断面図である。 図2におけるバッグ胴体部の下段部を示す一部断面図である。 図2におけるバッグの底部を示す断面図である。 図2における底部を示す底面図である。 第2の実施形態のバッグを示す斜視図である。 図8のバッグにおける並設する帯状部材の接合状態を示す断面図である。 図8のバッグにおける上部を示す一部断面図である。 図8のバッグにおける帯状部材の縫合部を示す正面図である。 図8のバッグにおける開き部を示す一部正面図である。 第3の実施形態の小物入れの形成手順を示す斜視図である。 第4の実施形態の夫婦箸セット用収納体を示す正面図である。 図15の収納体を示す断面図である。 図14における収納体の下部を開いた状態を示す正面図である。 図14における収納体を示す平面図である。
符号の説明
1、バッグ(収納体)
2、開口部
3、収納部
4、胴体部
5、底部
10、帯状部材
10A、10B、10D,10E、折り返し帯状部材
10C、10G、10K、平板状帯状部材
10F、縁部折り返し帯状部材
10J、上端平板状部材
101〜109、耳部
11、切り返し片
111、耳部
12、切り返し部
13、裏地部
14、チャック部
15、手提げ部
21、バッグ(収納体)
28、縫合部
28a、平行縫合部
28b、傾斜縫合部
29、開き部
29a、絞り部
30、短尺帯状部材
31、小物入れ(収納体)
32、33、折り曲げ部
34、合わせ面
35、収納部
36、カバー部
40、短尺帯状部材
41、箸セット(収納体)
42、背帯部
43、前帯部
46、中央縫合部
47、収納部

Claims (13)

  1. 上部を開閉可能に形成する開口部と、下部を閉口する底部と、収納部を間にして正面部と背面部とを連接した胴体部と、を備える収納体であって、
    前記胴体部の正面部と背面部とには、畳縁として使用される複数の帯状部材が、隣接する前記帯状部材と長手方向に沿って縫合して並設され、
    それぞれの前記帯状部材は、少なくとも一部に隣接する前記帯状部材とそれぞれの耳部同士を縫合して連接され、前記帯状部材の一方の耳部が隣接する前記帯状部材の耳部を覆うように配設されていることを特徴とする収納体。
  2. 上部を開閉可能に形成する開口部と、下部を閉口する底部と、収納部を間にして正面部と背面部とを連接した胴体部と、を備える収納体であって、
    前記胴体部の正面部と背面部とには、畳縁として使用される複数の帯状部材が、長手方向に沿って隣接する前記帯状部材と縫合して並設され、
    それぞれの前記帯状部材は、少なくとも一部において隣接する前記帯状部材とそれぞれの耳部同士を縫合して接続されるとともに前記帯状部材の一方の耳部が隣接する前記帯状部材の耳部を覆うように配設され、別の一部において隣り合うそれぞれの前記帯状部材の耳部の裏面に縫合して一対の前記帯状部材間を開くことのできる切り返し部を介して連接されていることを特徴とする収納体。
  3. 一部の前記帯状部材は、幅方向に対して所定位置で折り返されて、折り返し部又は前記折り返し部と反対側の耳部において、隣接する帯状部材と縫合して接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の収納体。
  4. 前記帯状部材は、前記胴体部の横方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の収納体。
  5. 前記帯状部材は、前記胴体部の縦方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の収納体。
  6. 前記開口部には、縦方向に沿って並設される前記帯状部材の端部と重合する前記帯状部材が横方向に配設されていることを特徴とする請求項5記載の収納体。
  7. 前記帯状部材の上部には、隣接して縫合される帯状部材同士で縫合部位から三角状に折り返された三角状折り返し部が形成されていることを特徴とする請求項6記載の収納体。
  8. 前記三角状折り返し部の一部が、縫合部に向かって絞られて形成されていることを特徴とする請求項7記載の収納体。
  9. 前記底部には、畳縁として使用される帯状部材が前記胴体部の帯状部材と同一の方向に沿って配設されていることを特徴とする請求項4記載の収納体。
  10. 前記胴体部内には、布製の裏地部が配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の収納体。
  11. 前記切り返し部が、前記帯状部材と異色に形成される切り返し部を含んでいることを特徴とする請求項2記載の収納体。
  12. 畳縁として使用される帯状部材を、長手方向に対して所定寸法に切断して1本の短尺帯状部材とし、前記短尺帯状部材を折り返して1本の帯部として形成し、前記帯部の折り返した両側面を縫合するとともに、折り返し部の反対側に開口部を形成することによって収納部が形成されることを特徴とする収納体。
  13. 畳縁として使用される帯状部材を、長手方向に対して所定寸法に切断して1本の短尺帯状部材とし、前記短尺帯状部材を折り返して1本の帯部として形成し、前記帯部を2本重ね合わせて長手方向に沿って縫合することによって収納部が形成されることを特徴とする収納体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019198388A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 夏枝 榊原 眼鏡ケース及びその製造方法

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