JP3145444U - プロペラガード - Google Patents
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Abstract
【課題】船体走行時の水の抵抗を低減したプロペラガードを提供する。
【解決手段】船体12の前後方向に延びる複数の横棒状部材14と、船体12の前後方向に直交する方向に延び、かつ船体12の前後方向に直交する線を含む面が幅広面とされた複数の縦棒状部材16とを備える。複数の横棒状部材14と複数の縦棒状部材16とを格子状に組み結合して船底に設けられたプロペラ20を包囲可能に形成した。縦棒状部材の、船体の前後方向に直交する線を含む面を幅広面としたことにより、洋上走行時も漁場で作業をする時も常時プロペラをガードした状態で、船体走行時の水の抵抗を低減して燃費を大幅に改善できる。
【選択図】図2
【解決手段】船体12の前後方向に延びる複数の横棒状部材14と、船体12の前後方向に直交する方向に延び、かつ船体12の前後方向に直交する線を含む面が幅広面とされた複数の縦棒状部材16とを備える。複数の横棒状部材14と複数の縦棒状部材16とを格子状に組み結合して船底に設けられたプロペラ20を包囲可能に形成した。縦棒状部材の、船体の前後方向に直交する線を含む面を幅広面としたことにより、洋上走行時も漁場で作業をする時も常時プロペラをガードした状態で、船体走行時の水の抵抗を低減して燃費を大幅に改善できる。
【選択図】図2
Description
本考案は、船舶の船底に設けられたプロペラや舵等をガードするプロペラガードに関する。
漁場で作業をする、まき網漁船等の船舶のプロペラに網が絡むと網を傷めたりプロペラを破損したりする。海中の浮遊物等の異物が絡んでプロペラを破損したりすることもある。そこで、従来からプロペラの周囲を防護柵で囲むことが行なわれている。この防護柵は網ガードとも呼ばれる。ここでは、プロペラガードと呼ぶことにする(特許文献1参照)。
プロペラガードは、外径の異なる複数の鉄の丸棒を格子状に組み溶接をして船底に設けられたプロペラを包囲可能に構成されている。プロペラガードの所定の機械的強度を保持するために、例えば両端部やコーナー部等の基部には太径の丸棒が配置され、それ以外の部位にはそれより細い径の丸棒が配置されている。
プロペラガードは、網等の無い洋上走行時には水の抵抗を受ける。そこで、洋上走行時にはプロペラガードを水面下から水面上方に引き上げておく構造のプロペラガードも開発されている(特許文献2参照)。
特開2008−62844号公報
実開平1−154997号公報
しかし、上記従来の丸棒からなるプロペラガードは洋上走行時には水の抵抗を受けるため船舶の推進効率を低下させるという課題がある。
また、上記洋上走行時に水面下から水面上方に引き上げておけるように構成されたプロペラガードは、構造が複雑になるし、洋上での操作に手間が掛かるという課題がある。
また、上記洋上走行時に水面下から水面上方に引き上げておけるように構成されたプロペラガードは、構造が複雑になるし、洋上での操作に手間が掛かるという課題がある。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたのもので、船体走行時の水の抵抗を低減したプロペラガードを提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
船体の前後方向に延びる複数の横棒状部材と、上記船体の前後方向に直交する方向に延び、かつ上記船体の前後方向に直交する線を含む面が幅広面とされた複数の縦棒状部材とを備え、上記複数の横棒状部材と上記複数の縦棒状部材とを格子状に組み結合して船底に設けられたプロペラを包囲可能に形成したことを特徴とするプロペラガード。
〈構成1〉
船体の前後方向に延びる複数の横棒状部材と、上記船体の前後方向に直交する方向に延び、かつ上記船体の前後方向に直交する線を含む面が幅広面とされた複数の縦棒状部材とを備え、上記複数の横棒状部材と上記複数の縦棒状部材とを格子状に組み結合して船底に設けられたプロペラを包囲可能に形成したことを特徴とするプロペラガード。
縦棒状部材の、船体の前後方向に直交する線を含む面を幅広面としたことにより、洋上走行時も漁場で作業をする時も常時プロペラをガードした状態で、船体走行時の水の抵抗を低減して燃費を大幅に改善できる。
〈構成2〉
構成1に記載のプロペラガードにおいて、上記縦棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。
構成1に記載のプロペラガードにおいて、上記縦棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。
船体走行時の水の抵抗をより低減できる。
〈構成3〉
構成1または2に記載のプロペラガードにおいて、上記横棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。
構成1または2に記載のプロペラガードにおいて、上記横棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。
縦棒状部材と同様に横棒状部材の横断面も流線型とすることにより、船体走行時の水の抵抗をさらに低減できる。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載のプロペラガードにおいて、ほぼU字状に湾曲された上記複数の縦棒状部材が並列配置され、これらの縦棒状部材に対して上記複数の横棒状部材を格子状に組み結合して形成したことを特徴とするプロペラガード。
構成1乃至3のいずれかに記載のプロペラガードにおいて、ほぼU字状に湾曲された上記複数の縦棒状部材が並列配置され、これらの縦棒状部材に対して上記複数の横棒状部材を格子状に組み結合して形成したことを特徴とするプロペラガード。
複数の縦棒状部材をほぼU字状に湾曲することにより、船底に設けられたプロペラを包囲し易い形状が得られる。
以下、本考案の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1の(a)は実施例1のプロペラガード10を取り付けた船舶を示す概略図、(b)は同船舶の後方を、舵22を省略した状態で示す概略図である。図2の(a)はプロペラガード10を取り付ける前の船舶を示す概略図、(b)はプロペラガード10の側面を示す概略図である。図3はプロペラガード10の具体的構造を示す断面図である。
プロペラガード10は、複数の直線状の横棒状部材14と複数の縦棒状部材16とを備えている。複数の縦棒状部材16はほぼU字状に湾曲され、かつ並列配置されている。これらの縦棒状部材16に対して複数の横棒状部材14を格子状に組み溶接で結合することにより構成されている。プロペラガード10は、船底に設けられたプロペラ20及び舵22を包囲可能な大きさに形成されている。
複数の横棒状部材14は、船体12の前後方向に直線状に延びる、丸棒のような部材である。複数の縦棒状部材16は、船体12の前後方向に直交する方向に延び、かつ船体12の前後方向に直交する線を含む面18が幅広面とされた平板状の部材である。すなわち、縦棒状部材16は、図3に示すように、船体12走行中の水の流れ24に向かう面が小さくされ、かつ船体12の前後方向に直交する線を含む面18が幅広面とされている。
また、縦棒状部材16は、両端部やコーナー部等の基部に配置され、所定の機械的強度を保持する必要があることから、横棒状部材14と比べて横断面積が大きくされている。横棒状部材14と縦棒状部材16はステンレス鋼等の金属製である。
縦棒状部材16の好ましい横断面(図3A−A断面)としては、図4に示す流線型である。流線型は流れの中に置かれたとき、周りに渦を発生せず、水の流れ24から受ける抵抗が最も小さくなる曲線で構成される形であるから、水に対する面圧が少なくなり、船体12走行時の水の抵抗をかなり低減できる。
横断面が流線型の縦棒状部材16を用いたプロペラガード10を、従来の丸棒のみからなるプロペラガードと比較実験したところ、推進抵抗が大幅に下がり燃費が約20%改善されることが確認できた。
本考案においては、横棒状部材14の一部または全部の横断面を流線型に構成してもよい。縦棒状部材16と同様に、横棒状部材14の一部または全部の横断面も流線型とすることにより、船体12走行時の水の抵抗をさらに低減できる。
本考案のプロペラガードは、複数の横棒状部材14が船体12の前後方向に直線状に延びる部材であって、複数の縦棒状部材16が船体12の前後方向に直交する方向に延び、かつ船体12の前後方向に直交する線を含む面18が幅広面とされた部材であればよく、例えば、複数の縦棒状部材16のうち、図2(b)に示す最外側の縦棒状部材16Aのみを省略した形状でもよい。
以上、本考案によれば、縦棒状部材16の、船体12の前後方向に直交する線を含む面を幅広面18としたことにより、網等の無い洋上走行時も漁場で作業をする時も常時プロペラ20をガードした状態で船体12走行時の水の抵抗を低減して燃費を大幅に改善できる。
10 プロペラガード
12 船体
14 横棒状部材
16 縦棒状部材
18 幅広面
20 プロペラ
22 舵
24 水の流れ
12 船体
14 横棒状部材
16 縦棒状部材
18 幅広面
20 プロペラ
22 舵
24 水の流れ
Claims (4)
- 船体の前後方向に延びる複数の横棒状部材と、
前記船体の前後方向に直交する方向に延び、かつ前記船体の前後方向に直交する線を含む面が幅広面とされた複数の縦棒状部材とを備え、
前記複数の横棒状部材と前記複数の縦棒状部材とを格子状に組み結合して船底に設けられたプロペラを包囲可能に形成したことを特徴とするプロペラガード。 - 請求項1に記載のプロペラガードにおいて、
前記縦棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。 - 請求項1または2に記載のプロペラガードにおいて、
前記横棒状部材の横断面は流線型であることを特徴とするプロペラガード。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のプロペラガードにおいて、
ほぼU字状に湾曲された前記複数の縦棒状部材が並列配置され、これらの縦棒状部材に対して前記複数の横棒状部材を格子状に組み結合して形成したことを特徴とするプロペラガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005139U JP3145444U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | プロペラガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008005139U JP3145444U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | プロペラガード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3145444U true JP3145444U (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=43295226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008005139U Expired - Lifetime JP3145444U (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | プロペラガード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145444U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013245921A (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-09 | Denso Corp | 膨張弁 |
KR102254045B1 (ko) * | 2020-11-26 | 2021-05-20 | 배이산업 주식회사 | 선박의 프로펠러용 안전 가드 |
-
2008
- 2008-07-25 JP JP2008005139U patent/JP3145444U/ja not_active Expired - Lifetime
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