JP3144893U - 自動車性能試験装置用ローラ - Google Patents

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吉川  和宏
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Abstract

【課題】表面ローレット加工された自動車性能試験装置用ローラに更に高い耐磨耗性、防錆性を付与した自動車性能試験装置用ローラを提供する。
【解決手段】表面ローレット加工4された自動車性能試験装置用ローラ1であって、ローレット加工4表面に溶射処理が施されていることを特徴とする自動車性能試験装置用ローラ1。溶射処理は、粉末式フレーム溶射処理であることが好ましい。ローレット加工表面への溶射処理によってその表面には高い耐摩耗性が付与されるから、その表面は剥がれにくくなり、錆の発生をも防ぐことができる。特にローレット加工を施した場合にはその細かい模様によって溶射処理による高い固着性(溶着性)と相まってローラへの固着性もより高められるため剥れにくく、より高い耐磨耗性、耐食性を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、ブレーキ試験、速度計試験などを行うための自動車性能試験装置に配置されるローラに関する。更に詳しくは、本考案は、自動車のブレーキ力や速度計表示が所定の精度で機能しているかをチェックするために用いられる自動車性能試験装置用ローラに関する。
自動車性能試験としては、出力試験、速度計の精度測定試験、及びブレーキ力の精度測定試験が代表的である。自動車性能試験装置には、左右の各二本又は各一本からなる一対の駆動ローラが配置されており、更に性能測定に必要な様々な計器類がローラ周辺に付設又は接続されている。自動車各部の性能チェックは、上記駆動ローラ上に自動車の車輪(タイヤ)を載せて行われる。例えば、自動車のブレーキ力のチェックは、駆動ローラを一定速度で回転させながら自動車のブレーキを掛けたときにローラに加わる接線力をトルク(回転力)として検出することで行われる。また速度計のチェックは、エンジンを掛けた自動車の駆動車輪により駆動ローラを回転させ、又はローラ側よりモータにて駆動することで該ローラの回転数により速度を算出することで行われる。
自動車性能試験装置の駆動ローラは、自動車の車輪がスリップを起すことなく、効率よく車輪の接線力をローラに伝達できるように、その外周表面が車輪との間に一定値以上の摩擦係数を有していることが必要である。このため、従来から金属製ローラの外周表面上長手方向に平行な溝を設けることやローレット加工を施すことが行われている(特許文献1)。ローレット加工を施した場合には特にタイヤとローラ間に発生する騒音を大幅に低減できるメリットがある。
しかし、ローレット加工で得られる模様(凹凸形状)は細かく、比較的早く削られ易いために、耐磨耗性に問題がある。このため、ローレット加工表面に塗装、ハードクロムメッキ、あるいは無電解ニッケルメッキを施す方法(特許文献2)などが知られている。特に無電解ニッケルメッキを施した場合には、メッキ後においてもローレット加工表面の形状が維持され、ハードクロムメッキなどに比べて、ローレット加工表面の硬度が高められ、高い耐磨耗性が得られると共に、摩擦係数の低下も比較的少なく、さらに耐食性に対しても有利であるとされている。
実公昭61−11632号公報 実用新案登録第3107363号公報
本考案の目的は、表面ローレット加工されたローラに更に高い耐磨耗性、防錆性を付与した自動車性能試験装置用ローラを提供することである。
本考案は、表面ローレット加工された自動車性能試験装置用ローラであって、該ローレット加工表面に溶射処理が施されていることを特徴とする自動車性能試験装置用ローラにある。上記溶射処理は粉末式のフレーム溶射処理であることが好ましい。
ローレット加工表面に溶射処理が施された本考案のローラは、溶射処理による加工表面の硬度が高められるため高い耐磨耗性を有する。この溶射処理によってローレット加工表面の細かな模様(凹凸形状)の凸部の頂点が僅かに丸くなり、またその凹部の谷も僅かに埋まるが、比較的均一な膜厚でローレット加工表面をコーティング材料(溶射膜)で覆うことができる。また形成された溶射膜の表面はざらざらしているため、メッキに比べて摩擦係数を上昇できるメリットがある。従って、溶射処理後においてもローレット加工時の模様は維持されるため、低騒音性であると共に高い耐磨耗性を有しており、かつ摩擦係数の上昇により、スリップも起こりにくくなる。
またローレット加工表面への溶射処理によってその表面には高い耐摩耗性が付与されるから、その表面は剥がれにくくなり、錆の発生をも防ぐことができる。特にローレット加工を施した場合にはその細かい模様によって溶射処理による高い固着性(溶着性)と相まってローラへの固着性もより高められるため剥れにくく、より高い耐磨耗性、耐食性を得ることができる。
更に溶射処理は小規模な設備で行うことができるため、メッキ処理などに比べてその設備等は大掛かりでなく、簡単に溶射処理を行えると共にそれらの設備等のためのコストも低廉に抑えることができる。また、溶射処理では、メッキ処理などで必要な各種溶剤を使用することがないため、作業環境等も良好である。
本考案を添付の図面を用いて説明する。
図1は、本考案の自動車性能試験装置用ローラ(以下、単に本考案のローラと称する場合がある)の斜視図である。
本考案のローラ1には、その外周表面3上全面にローレット加工4が施されている。ローレット加工による模様は従来から知られているものでもよいし、あるいは新たにデザインされたものでもよい。ローレット加工による模様としては、例えば、平行線、斜線、及び平行四辺形(ひし形を含む)などを挙げることができる。これらの模様の大きさ及び溝の深さは、要求される摩擦係数との関係で調整される。溝の深さは、模様にも拠るが、通常0.1〜1.0mmの範囲にある。
また模様の大きさについては、例えば、以下のように形成することができる。
平行線や斜線の場合には、その線の間隔は通常1〜5mmの範囲にあり、好ましくは、1.5〜3.5mmの範囲である。また平行四辺形(ひし形を含む)は、一辺の長さは、通常1〜5mmの範囲にあり、好ましくは、1.5〜3.5mmの範囲であり、特にひし形の場合には、一辺が略2mmで形成されていることが好ましい。本考案では、ローレット加工によって平行線又はひし形の模様で形成されていることが好ましい。特に好ましいのはひし形で形成されていることである。上記ローレット加工による模様は、従来の方法を利用して設けることができる。
本考案のローラ1には、上記ローレット加工4表面に溶射処理が施されている。溶射は、一般にコーティング材料である金属等の粉末を高温のガス等で加熱により溶融又は軟化させ、微粒子状にして加速し、被覆対象物表面に吹き付け、衝突させ、その表面に凝固、堆積、溶着させて皮膜を形成するコーティング技術であり、本考案においても、既に公知の溶射処理方法を利用してローラのローレット加工が施された表面に溶射膜を形成することができる。
比較的簡便な設備等で行える点から、本考案では、溶射処理としては、フレーム溶射(溶線式、溶棒式、粉末式)、高速フレーム溶射、アーク溶射、レーザー溶射等を利用することができる。好ましくは、粉末式フレーム溶射である。コーティング材料としては、各種の金属、合金、セラミック等が知られており、これらから任意に選択して利用することができる。本考案でも特に限定されないが、好ましくは、自溶合金粉末からなるニッケル合金(Ni60A:Ni、Cr、B、Si、Fe)である。
図2は、本考案のローラを配置した自動車性能試験装置10の斜視図である。
本考案のローラ1は、図2に示すように、自動車性能試験装置10内に左右に各一本づつ駆動ローラ1a、1bとして配置される。また該装置には、本考案のローラに平行に所定の間隔で誘導ローラ2(2a、2b)が配置される。なお、この駆動ローラと誘導ローラは、通常チェーン(図示せず)で連結されている。自動車性能試験装置10は、自動車の前輪用と後輪用として前後に二基配置することができる。
本考案のローラを配置した自動車性能試験装置は、当該ローラを利用して測定可能な自動車各部の性能を測定、評価するために用いられるが、特にブレーキ力や速度計の精度を測定する装置として利用することが好ましい。なお、これらの自動車各部の性能測定が簡単な操作でスイッチ可能なように適当なクラッチ機構などの変換装置が設けられる。
自動車のブレーキ力及び速度計の精度を測定する場合には、例えば、以下のように行うことができる。まず、ブレーキ力の精度の測定は、自動車の前輪又は後輪(駆動車輪)の左右両輪を試験装置のローラ1a、2a、1b、2bに載せ、モータによって各駆動ローラ1a、1bを所定速度で回転させる。その状態で自動車のブレーキを掛け、そのときに加わる接線力をローラのトルク(回転力)として測定し、評価する。また速度計の精度の測定も上記と同様に、自動車の前輪又は後輪の駆動車輪の左右両輪を試験装置のローラ1a、2a、1b、2bに載せ、該駆動車輪を駆動又はローラ側よりモータにて駆動することで駆動ローラ1a、1bを回転させる。駆動ローラの回転数を測定することで自動車の速度を算出し、評価する。
本考案のローラには、ローレット加工表面に溶射処理が施されており、形成された溶射皮膜による摩擦係数を向上させることができ、また高い耐磨耗性、耐食性等も付与されるから、ローラの摩耗、腐食が少なく、従って長時間ブレーキ力及び速度測定を正確に行うことができる。
本考案の自動車性能試験装置用ローラの斜視図である。 本考案の自動車性能試験装置用ローラを配置した自動車性能試験装置の斜視図である。
符号の説明
1(1a、1b) 本考案の自動車性能試験装置用ローラ(駆動ローラ)
2(2a、2b) 自動車性能試験装置用ローラ(誘導ローラ)
3 ローラ外周表面
4 ローレット加工
10 自動車性能試験装置

Claims (6)

  1. 表面ローレット加工された自動車性能試験装置用ローラであって、該ローレット加工表面に溶射処理が施されていることを特徴とする自動車性能試験装置用ローラ。
  2. 溶射処理が粉末式フレーム溶射処理である請求項1に記載のローラ。
  3. ローレット加工がひし形又は平行線の模様で形成されている請求項1又は2に記載のローラ。
  4. ローレット加工が一辺1mm〜5mmのひし形の模様で形成されている請求項1乃至3のいずれかの項に記載のローラ。
  5. ローレット加工が一辺略2mmのひし形の模様で形成されている請求項1乃至4のいずれかの項に記載のローラ。
  6. 自動車性能試験装置がスピードメータテスター及び/又はブレーキテスターである請求項1乃至5のいずれかの項に記載のローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012251966A (ja) * 2011-06-07 2012-12-20 Anzen Motor Car Co Ltd ブレーキローラ
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