JP3144764B2 - 水門用の扉装置 - Google Patents

水門用の扉装置

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JP3144764B2 JP24530996A JP24530996A JP3144764B2 JP 3144764 B2 JP3144764 B2 JP 3144764B2 JP 24530996 A JP24530996 A JP 24530996A JP 24530996 A JP24530996 A JP 24530996A JP 3144764 B2 JP3144764 B2 JP 3144764B2
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敬三 竹尾
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株式会社丸島アクアシステム
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川や用水路の所
定個所に開閉可能に配設される水門用の扉装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】河川、あるいは河川や海や湖沼さらには
貯水池等に通じる用水路には所定個所に水門が設けられ
ている場合が多い。この水門には開閉可能な扉本体を有
する扉装置が付設され、扉本体の開閉によって用水路に
おける用水の流下をコントロールするようにしているの
が一般的である。
【0003】ところで、扉本体が閉止されることにより
用水の流下が制限されると、用水路の上流側には用水が
貯留された状態になるが、この貯留状態が長期に亘る
と、用水が澱んで底部に汚泥が堆積されるとともに、ア
オコ等の有害生物が発生するなどして用水中の溶存酸素
量が低下し、用水が魚類等の水棲生物の生存に適さなく
なるばかりか、異臭を発する状態になることもあり、環
境保全上問題になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
消するために、水門の上流側の用水路の底部に気泡を放
出する曝気装置を配設することが考えられる。このよう
な曝気装置を設けることにより、水門が扉本体で閉止さ
れ、用水路の扉本体よりも上流側に用水が貯留された状
態で貯留水に気泡を供給することができ、貯留水と気泡
との接触によって貯留水の清浄化を行うことが可能にな
る。
【0005】しかしながら、このような曝気装置を設け
ようとすれば、水門建設工事とは独立した別工事で用水
路の底部に気泡を発生させるための諸設備を設置しなけ
ればならず、設備コストが嵩むという問題点を有してい
る。
【0006】また、曝気装置が水門とは別個に設けられ
るため、水門の扉装置の開閉操作と曝気装置の運転とを
関連付けて行うことが困難になり、曝気装置を効率的に
運転し難くなるという問題点を有している。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、設備コストの低減を図るこ
とができるとともに、水門の扉装置の開閉操作と貯留水
の曝気処理とを関連付けて行うことが容易な水門用の扉
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
水門用の扉装置は、用水路に開閉可能に配設される水門
用の扉装置であって、用水路を横断して配置される扉本
体と、この扉本体に配設され、かつ、扉本体の閉止によ
る貯留水を上下方向に循環流動させる貯留水流動手段と
を備えていることを特徴とするものである。
【0009】この水門用の扉装置によれば、扉本体の閉
止によって用水路における用水の流下が阻止された状態
で、貯留水流動手段を作動させることにより、扉本体に
堰き止められて貯留した貯留水は上下方向に循環流動す
るため、この循環流動に誘引されて底部に堆積した汚泥
や堆砂が拡散し、これらの堆積が解消する。そして、溶
存酸素量の多い表面水が貯留水の下部に向かうため、貯
留水の下部の溶存酸素量が増大し、酸素の酸化作用によ
って汚泥やアオコ等の有害物が酸化分解され、貯留水の
水質が改善される。
【0010】また、貯留水流動手段が扉装置に向けられ
ているため、貯留水流動手段を扉装置とは別個に設けた
場合に比較して、扉装置の開閉操作に関連付けて貯留水
流動手段の運転を行うことが容易になり、例えば扉装置
が開通している状態では貯留水流動手段の運転を確実に
停止させ得るとともに、扉装置の閉止状態では貯留水流
動手段を確実に運転させることができる等、貯留水流動
手段の不必要な運転を排除してより的確に貯留水の清浄
化に寄与することができる。
【0011】本発明の請求項2記載の水門用の扉装置
は、請求項1記載の水門用の扉装置において、上記貯留
水流動手段が上記扉本体の下部に配設された曝気用空気
配管と、この曝気用空気配管に設けられた曝気手段と、
上記曝気用空気配管に空気を送り込む空気供給手段とを
備えて形成され、上記曝気手段は用水路の上流側に向か
う空気吐出口を有していることを特徴とするものであ
る。
【0012】この水門用の扉装置によれば、用水路を扉
本体で閉止した状態で空気供給手段を駆動することによ
り、空気供給手段からの空気が曝気用空気配管を介して
扉本体の上流側に貯留された貯留水中に気泡状で吐出さ
れるため、この吐出された空気の上昇によって貯留水が
循環流動するとともに、空気との接触によって貯留水中
に酸素が溶解し、貯留水中の溶存酸素量が多くなり、こ
れによって貯留水の用水の水質悪化が防止される。
【0013】本発明の請求項3記載の水門用の扉装置
は、請求項2記載の水門用の扉装置において、上記曝気
用空気配管は、扉本体の下端縁部に幅方向の全長に亘っ
て配設され、上記曝気手段は複数本が略等間隔で設けら
れていることを特徴とするものである。
【0014】この水門用の扉装置によれば、空気が略等
間隔に設けられた複数本の曝気手段から吐出されるた
め、吐出された空気は貯留水中で幅方向に略均一に供給
された状態になり、これによって貯留水の清浄化は用水
路の幅方向で略均等に行われることになる。
【0015】本発明の請求項4記載の水門用の扉装置
は、請求項2または3記載の水門用の扉装置において、
上記曝気用空気配管に平行に上記空気供給手段からの空
気が供給される排泥用圧空配管が配設され、この排泥用
圧空配管は用水路の底面に向かう吐出口を備えた複数本
の排泥ノズルを有していることを特徴とするものであ
る。
【0016】この水門用の扉装置によれば、空気供給手
段からの空気は、排泥用圧空配管を介して排泥ノズルか
ら用水路の底部に向けて吐出され、これによって扉本体
近傍の用水路の底部には汚泥や異物が堆積しない状態に
なるため、一旦開放した扉本体を再閉止した状態で扉本
体と用水路底面との間に汚泥や異物が噛み込むような不
都合は起こらず、扉本体による用水路の閉止が常に確実
に行われる。
【0017】本発明の請求項5記載の水門用の扉装置
は、請求項1記載の水門用の扉装置において、上記貯留
水流動手段は、上記扉本体に上下方向に配設され、か
つ、下端部に貯留水に向かって開口した取水口を有する
とともに、上端部に貯留水に向かって開口した排水口を
有する用水吸入通路と、上記取水口からこの用水吸入通
路内に用水を取水する取水手段とを備えて形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0018】この水門用の扉装置によれば、扉本体の閉
止によって貯留された用水は、取水手段の駆動によって
取水口から用水吸入通路内に導入され、排水口から貯留
水中に戻され、これによって貯留水は循環される。この
循環による貯留水の移動によって用水の汚濁の進行は抑
制される。
【0019】本発明の請求項6記載の水門用の扉装置
は、請求項1記載の水門用の扉装置において、上記扉本
体は、貯留水に対向した壁面に貯水導入口および貯水排
出口を備えて内部が空洞に形成され、上記貯留水流動手
段は、上記扉本体の内部に配設された曝気用空気配管
と、この曝気用空気配管に設けられた曝気手段と、上記
曝気用空気配管に空気を送り込む空気供給手段とを備え
て形成され、上記曝気手段は貯水導入口を通って扉本体
内に導入された貯留水を貯水排出口に向かわせるように
配設されていることを特徴とするものである。
【0020】この水門用の扉装置によれば、内部が空洞
に形成された扉本体の中に滞留した用水は、曝気手段か
ら供給される空気の上昇に同伴して上昇流となり、この
上昇流に誘因されて外部の用水が貯水導入口から扉本体
内に導入されるとともに、貯水排出口から排出され、扉
本体内と用水路との間で用水の循環が生じるため、扉本
体内での用水の滞留が防止される。従って、扉本体内で
の用水の滞留に起因した微生物の局部的な集中繁殖が有
効に抑制され、扉本体内が悪臭源になることが防止され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る水門用の扉
装置の第1実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図
2はそのA−A線断面図である。これらの図に示すよう
に、用水路1の適所には幅方向一対の水門2が立設され
ている。これら水門2間には扉装置3の扉本体31が設
けられ、この扉本体31の昇降によって用水Wが用水路
1中を流れたり堰き止められたりするようになってい
る。
【0022】上記各水門2は、それぞれが用水路1の堰
部11よりも上方に突出して設けられている。各水門2
の頂部間には架橋材21が差し渡され、これによって用
水路1に直交する方向への変形が抑制されるようにして
いる。このような各水門2の対向面には、扉本体31の
幅方向両側部が嵌め込まれる上下方向に延びたガイド溝
22が凹設されており、扉本体31は、図略の駆動機構
の駆動によってこれらのガイド溝22に案内されつつ昇
降するようになっている。
【0023】上記扉装置3は、上記扉本体31と、この
扉本体31の下部に配設される曝気用圧空配管(曝気用
空気配管)32および排泥用圧空配管33と、これら圧
空配管32,33に圧縮空気を送り込むコンプレッサ
(空気供給手段)34とを備えて形成されている。本発
明の貯留水流動手段は、上記扉本体31の下部に配設さ
れる曝気用圧空配管32および排泥用圧空配管33と、
これら曝気用圧空配管32および排泥用圧空配管33に
設けられた後述する曝気ノズル(曝気手段)32aおよ
び排泥ノズル33aと、上記各圧空配管32,33に圧
縮空気を送り込むコンプレッサ34とからなっている。
【0024】上記扉本体31は、本実施形態において
は、いわゆるシェルタイプと称されるものが採用されて
いる。このシェルタイプの扉本体31は、所定厚みの鋼
板を側面視で台形になるように折り曲げることによって
形成されたシェル31aと、このシェル31aの幅方向
両側部に設けられた側板31bとからなっている。側板
31bの中央部には開口部31cが穿設され、これによ
って構造的な強度を維持した上で扉本体31の軽量化を
図っている。
【0025】このような側面視で台形形状の扉本体31
は、台形の底辺に該当する部分に平板状の止水板31d
を有し、この止水板31dが用水路1の上流側(図1お
よび図2の左方)に向くように各水門2のガイド溝22
間に装着されている。そして、扉本体31が各水門2間
に装着された状態で、止水板31dの下部は扉本体31
よりも若干下方に突出され、この突出された部分で用水
路1の幅方向の全長に亘るナイフエッジ31eが形成さ
れている。
【0026】一方、用水路1の底部には、上記ナイフエ
ッジ31eに対応した部分にI型鋼12が埋設されてい
る。このI型鋼12は、戸当り面12aが用水路1の底
部に面一状態になるようにして埋設されている。従っ
て、扉本体31が下降された状態でナイフエッジ31e
の先端部が密着状態でI型鋼12の戸当り面12aに当
接され、これによって堰き止められた用水Wの下流側へ
の流出を可能な限り防止し得るようになっている。
【0027】上記曝気用圧空配管32は、止水板31d
の裏面下部に扉本体31内を幅方向に横断するように配
設されているとともに、上記排泥用圧空配管33は曝気
用圧空配管32に平行に、かつ、曝気用圧空配管32よ
りも内方に配設されている。曝気用圧空配管32には、
等ピッチで複数本の曝気ノズル32aが設けられてい
る。これらの曝気ノズル32aは、圧空吐出口(空気吐
出口)が用水路1中に斜め下方に向かうように内側から
止水板31dを貫通して設けられている。従って、扉本
体31が下降された状態で各曝気ノズル32aから圧縮
空気を吐出することにより、曝気ノズル32a近傍の用
水Wは吐出された圧縮空気に同伴して扉本体31の上流
側で循環移動することになる。
【0028】また、排泥用圧空配管33には等ピッチで
複数本の排泥ノズル33aが設けられている。これらの
排泥ノズル33aは、扉本体31の底板31fを貫通
し、かつ、圧空吐出口が上記I型鋼12の戸当り面12
aに向かうように方向設定されている。従って、圧縮空
気が各排泥ノズル33aから吐出されることにより、戸
当り面12a上に堆積した汚泥や堆砂は吹き飛ばされ、
これによって扉本体31の下降時にナイフエッジ31e
と戸当り面12aとの間に汚泥や堆砂の噛み込みが起こ
らないようにしている。
【0029】上記コンプレッサ34は、用水路1の一方
の堰部11上に据え付けられている。このコンプレッサ
34は、電動機34aと、この電動機34aの駆動軸に
接続された圧縮機34bとを備えて形成されている。そ
して、圧縮機34bは、電動機34aの駆動軸の駆動回
転によって外気を取り入れて圧縮し、得られた圧縮空気
を各圧空配管32,33に送り込むように構成されてい
る。
【0030】具体的には、圧縮機34bには圧空本管3
5が接続され、この圧空本管35の下流端には二股状に
分岐された曝気用圧空支管35aおよび排泥用圧空支管
35bが接続されている。そして、曝気用圧空支管35
aと上記曝気用圧空配管32との間には柔軟に撓み得る
曝気用可撓管36が介設されているとともに、排泥用圧
空支管35bと排泥用圧空配管33との間には柔軟に撓
み得る排泥用可撓管37が接続されている。
【0031】また、上記曝気用圧空支管35aには曝気
用バルブ38が設けられているとともに、排泥用圧空支
管35bには排泥用バルブ39が設けられ、これらバル
ブ38,39の開閉操作によって、コンプレッサ34か
らの圧縮空気の各圧空配管32,33に対する圧縮空気
の供給・遮断を行い得るようにしている。
【0032】図3は、本発明の作用を説明するための断
面視の説明図であり、(イ)は、扉本体31が上昇して
水門2が開通状態に設定された状態、(ロ)は、扉本体
31の下降によって水門2が閉止されつつある状態、
(ハ)は、扉本体31が下降して水門2が閉止された状
態をそれぞれ示している。
【0033】まず、図3の(イ)に示すように、扉本体
31が上昇して水門2が開通された状態においては、用
水Wは水門2を通って用水路1の下流側に流下してい
る。この状態では、曝気用バルブ38および排泥用バル
ブ39がそれぞれ閉弁されているとともに、コンプレッ
サ34は停止されている。従って、曝気用圧空配管32
の曝気ノズル32aおよび排泥用圧空配管33の排泥ノ
ズル33aからは圧縮空気の吐出は行われない。
【0034】ついで、水門2を閉止するときは、図3の
(ロ)に示すように、扉本体31が図略の駆動機構の駆
動によってガイド溝22に案内されつつ下降させられ
る。このとき、扉本体31の下降に先立ってコンプレッ
サ34の電動機34aが駆動されると同時に排泥用バル
ブ39が開通される。従って、圧縮機34bの作動によ
って得られた圧縮空気が圧空本管35、排泥用圧空支管
35b、排泥用可撓管37、および排泥用圧空配管33
を通って排泥ノズル33aからI型鋼12の戸当り面1
2aに向けて吐出されるため、戸当り面12aに堆積し
ていた汚泥や堆砂が吹き飛ばされ、これによって戸当り
面12a上には予め異物が存在しない状態になる。
【0035】扉本体31が、図3の(ハ)に示すよう
に、最下部まで下降した状態では、ナイフエッジ31e
がI型鋼12の戸当り面12aに確実に当接した状態に
なり、これによって上記両者の当接部分からの用水Wの
漏洩が確実に防止される。
【0036】そして、扉本体31によって水門2が閉止
された後、排泥用バルブ39が閉弁されるとともに、曝
気用バルブ38が開弁される。この曝気用バルブ38の
開弁によって、コンプレッサ34からの圧縮空気が圧空
本管35、曝気用圧空支管35a、曝気用可撓管36、
および曝気用圧空配管32を通って曝気ノズル32aか
ら扉本体31の上流側に貯留されている用水W中に吐出
される。この圧縮空気の曝気ノズル32aからの吐出に
よって、図3の(ハ)に示すように、無数の気泡が用水
W中に吐き出され、用水W中を上昇して外気中に放散さ
れる。
【0037】この無数の気泡の上昇に誘引されて周りの
用水Wも順次上昇し、表面に到達した後下降するため、
気泡の上昇軌跡の周辺に循環水流が形成される。この用
水Wの循環水流によって扉本体31によって堰き止めら
れた用水Wが掻き回された状態になるため、汚泥や堆砂
の用水路1底部への堆積が解消される。また、曝気ノズ
ル32aから吐出される圧縮空気との接触によって用水
W中の溶存酸素量が増加するとともに、溶存酸素の酸化
作用によって汚泥の分解も促進され、これによって用水
Wの清浄化が実現する。
【0038】図4は、本発明に係る水門用の扉装置の第
2実施形態を示す一部切欠き斜視図である。この実施形
態においては、扉装置30の扉本体310は、桁タイプ
のものが適用されている。すなわち、扉本体310は、
一対の水門2間において、用水路1を横断するように設
けられる板状の止水板311と、この止水板311に上
流側に向けて突設された上下方向に延びる複数枚の縦桁
312と、各縦桁312間に差し渡された水平方向に延
びる複数段の横桁313とを備えて形成されている。
【0039】このような扉本体310は、止水板311
の下端縁部にナイフエッジ31eを有している。そし
て、I型鋼12は、扉本体310が下降した状態で上記
ナイフエッジ31eが戸当り面12aに当接するように
用水路1の底部で位置設定されている。また、排泥用圧
空配管33からは用水路1の延びる方向に二股に開いた
二股管330が設けられているとともに、この二股管3
30の先端にそれぞれ排泥ノズル33aが取り付けら
れ、こうすることで排泥ノズル33aから吐出される圧
縮空気の吐出域を広くし、扉本体310が下降したとき
縦桁312と用水路1底面との間に異物が噛み込まない
ようにしている。
【0040】その他の扉装置30の構成は、先の実施形
態と同様である。この実施形態の扉装置30について
も、先の実施形態の扉装置3と同様の作用効果を得るこ
とができるとともに、これに加えてこの実施形態の扉装
置30は、扉本体310の水流方向の厚み寸法を先の扉
装置3の扉本体31よりも薄くすることができるため、
設置場所の位置的な制約で扉本体の厚み寸法を厚くする
ことができない場合に有効に適用することができる。
【0041】図5は、本発明に係る水門用の扉装置の第
3実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図6は、そ
のB−B線断面図、図7は、そのC−C線断面図であ
る。これらの図に示すように、この実施形態において
は、扉装置3aは、第1実施形態と同様のシェルタイプ
のものが採用されている。そして、扉装置3aの扉本体
314には、幅方向に所定間隔で複数の用水吸入筒(用
水吸入通路)360が設けられている。この用水吸入筒
360は、側面視でL字形状を呈し、下端面に上流側の
用水Wを取り入れる取水口361が形成されているとと
もに、上部であって扉本体314の頂部に、上流側に向
いた排水口362が開口されている。
【0042】また、扉本体314は、その上部に幅方向
に架橋されたバースクリーン330を有しており、この
バースクリーン330は、上流側に向けて先下がりに配
設され、その下端縁部が扉本体314の上流側上縁部に
位置するように配置設定されている。そして、上記用水
吸入筒360の排水口362は、上下方向における上記
バースクリーン330と扉本体314頂部との間に位置
するように設定されている。
【0043】一方、用水吸入筒360は、取水口361
より若干奥部に吸水ファン(取水手段)370を有して
いる。そして、この吸水ファン370の駆動によって、
閉止された扉本体314の上流側に貯留されている用水
Wを用水吸入筒360内に吸引し、排水口362を通し
て扉本体314の上流側に向けて排出するようになって
いる。
【0044】第3実施形態の扉装置3aの構成によれ
ば、吸水ファン370の駆動で取水口361を介して用
水吸入筒360内に吸引され、上部の排水口362から
排出された扉本体314の上流側の底部の用水W(貯留
水)は、バースクリーン330を裏面側から表面側に向
けて通過し、この通過時に塵埃が除去されて清浄化し、
扉本体314の上流側の上縁部から用水路1に戻され
る。この用水Wの循環によって扉本体314によって堰
き止められ、扉本体314の上流側の貯留水撹拌され、
清浄化される。
【0045】図8は、本発明に係る水門用の扉装置の第
4実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示す
ように、第4実施形態においては扉装置3bはシェルタ
イプの扉本体315が採用されている。そして、止水板
31dの下部に貯水導入口381が設けられているとと
もに、同上部に処理水排出口382が開口され、これら
貯水導入口381および処理水排出口382によって扉
本体315内に貯水されている用水Wが侵入し得るよう
になっている。
【0046】一方、貯水導入口381から奥部に向かっ
て先上がりに傾斜した底板31fには、上記コンプレッ
サ34(図1)からの圧縮空気34を扉本体315内の
用水Wに供給する曝気手段としての散気部材383が設
けられており、この散気部材383からの圧縮空気の噴
射によって、扉本体315内の用水Wは曝気され、しか
も扉本体315内に上方に向かう水流が形成されるよう
になっている。上記散気部材383は、多孔質体からな
るものが採用され、この多孔質体にに圧縮空気を供給す
ることにより泡状の空気が放出されるように構成された
ものである。
【0047】第4実施形態の扉装置3bの構成によれ
ば、扉本体315の止水板31dの外方に用水Wが貯留
された状態で、コンプレッサ34の駆動によって散気部
材383から圧縮空気を噴射することによって、外部の
貯留水が貯水導入口381から扉本体315内に導入さ
れ、扉本体315内で曝気された後、処理水排出口38
2から外部の貯留水中に排出される。そして、この操作
を繰り返すことによって、止水板31dにより貯留され
ている用水Wは、外部の用水Wと順次置換されることに
なる。
【0048】図9は、本発明に係る水門用の扉装置の第
5実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示す
ように、第5実施形態においても第4実施形態と同様に
扉装置3cはシェルタイプのものが採用されている。そ
して、扉本体315の下部には開口が形成され、散気部
材383よりもこの開口に寄った部分には、開口を上下
に二分するとともに、奥部で上方に向かうように折れ曲
がった仕切り板384が配設されている。上記開口は仕
切り板384による二分で下部に貯水導入口381が形
成されているとともに、上部に処理水排出口382が形
成されている。また、止水板31dの上部には、貯留水
の表面水位よりも上方にエア抜き孔385が穿設されて
いる。その他の構成は第4実施形態と同様である。
【0049】第5実施形態の構成によれば、散気部材3
83からの圧縮空気の噴射によって、外部の貯留水は、
貯水導入口381から扉本体315内に導入され、圧縮
空気との接触で清浄化されつつ仕切り板384に沿って
上昇し、仕切り板384の頂部で反転して下降流となっ
て流下し、処理水排出口382から外部に導出されるこ
とになる。
【0050】図10は、本発明に係る水門用の扉装置の
第6実施形態を示す側面視の断面図である。この図に示
すように、第6実施形態においても扉装置3dは第4実
施形態と同様にシェルタイプのものが採用されている
が、扉本体315の背面版31g側に洗濯機Wが貯留さ
れるようにしている。従って、貯留水は、右下がりに傾
斜した底板31fの下部にも充満した状態になってい
る。
【0051】そして、第6実施形態においては、散気部
材383は、底板31fの略中央部に配設されていると
ともに、この散気部材383のよりも下位側の底板31
fに貯水導入口381が設けられている。また、背面版
31gの上部に処理水排出口382が設けられている。
【0052】第6実施形態の構成によれば、扉本体31
5によって貯留された用水Wは、散気部材383から圧
縮空気を噴射することにより、貯水導入口381を通し
て扉本体315内に導入され、清浄化された後、処理水
排出口382から外部に排出される。
【0053】上記第4〜第6実施形態の扉装置3b,,
3c,3dによれば、貯留されている用水Wは、一旦扉
本体315内に導入され、ここで清浄化処理が施された
後、貯留水中に戻されるようにしているため、従来、扉
本体315内に侵入した用水Wが扉本体315内で腐敗
し、これによって扉本体315内の用水Wが悪臭源や微
生物発生源になるという不都合を解消することができる
とともに、貯留されている用水Wの清浄化をも達成する
ことができる。
【0054】本発明は、以上の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0055】(1)上記の実施形態においては、扉装置
3,30,3a,3b,3c,3dの扉本体31,31
0を閉止することによって扉本体31,310,31
4,315の上流側に貯留される用水Wの浄化および溶
存酸素量の増大を、扉本体31,310,314,31
5の下端部からコンプレッサ34によって圧縮された圧
縮空気の曝気ノズル32aを介した吐出によって行うよ
うにしているが、本発明は、曝気ノズル32aから圧縮
空気を吐出することに限定されるものではなく、上記コ
ンプレッサ34に代えてポンプを配設し、このポンプで
扉本体31,310,314,315の上流側に貯留さ
れた用水Wの表面水を取水するとともに、ポンプで加圧
された表面水を扉本体31,310,314,315の
下部に設けた用水噴射ノズルから用水Wの下部に向けて
噴射するようにしてもよい。
【0056】こうすることによって溶存酸素量の多い表
面水が、溶存酸素量の少ない用水Wの下部に向けて供給
され、これによる用水Wの表面と下部との間の循環水流
の形成によって用水W下部の溶存酸素量が増大するの
で、用水W下部の汚染が解消される。この場合、ポンプ
の駆動で取水した表面水の流路の切り換えによって、扉
本体31,310,314,315下部ののナイフエッ
ジ31eに対向した用水路1底部に表面水を吐出し、汚
泥や堆砂を吹き飛ばすようにすることが可能である。
【0057】(2)上記の実施形態においては、扉本体
31,310,314,315の下部に曝気用圧空配管
32および排泥用圧空配管33が配設されているが、2
本の圧空配管32,33を設ける代わりに、圧空配管は
共用のもの1本のみを配設するようにし、この1本の圧
空配管に曝気ノズル32aおよび排泥ノズル33aを設
けるようにしてもよい。こうすることによって、曝気ノ
ズル32aから曝気用の圧縮空気が吐出されているとき
は、動じに排泥ノズル33aからも排泥用の圧縮空気が
吐出され、これによってナイフエッジ31e近辺は常に
汚泥や堆砂が堆積しないようになり好都合である。
【0058】(3)上記の実施形態においては、曝気ノ
ズル32aは扉本体31,310の最下部に設けている
が、本発明は曝気ノズル32aを扉本体31,310の
最下部に設けることに限定されるものではなく、扉本体
31,310の上下方向の適宜の高さ位置に設けてもよ
い。但しこの場合、曝気ノズル32aは、その吐出口を
斜め下方に向けてけ取り付けるようにし、これによって
吐出された圧縮空気が一旦用水路1の底部に向かうよう
にするのが好ましい。
【0059】(4)上記の実施形態において、水門2の
近傍にコンプレッサ34の駆動および曝気用バルブ38
および排泥用バルブ39の開閉を制御する制御手段を設
けてもよい。すなわち、扉本体31の開閉状態を検出す
る扉開閉センサを設けて常に扉本体31,310,31
4,315の開閉状態を検出するようにするとともに、
この検出信号を制御装置に常時入力するようにし、制御
装置は、上記検出信号に応じてコンプレッサ34並びに
曝気用バルブ38および排泥用バルブ39に制御信号を
出力するようにするのである。こうすることによって、
扉本体31,310,314,315が開放状態のとき
はコンプレッサ34の運転を停止させて無駄な電力の消
費を抑えることが可能になるとともに、扉本体31,3
10,314,315が閉止状態のときはコンプレッサ
34を駆動させるとともに、曝気用バルブ38を開弁し
て貯留水に圧縮空気を確実に供給することができるよう
になる。また、排泥用バルブ39の開弁は、扉本体3
1,310,314,315の昇降動作時のみに留める
ようにすることもでき、これによって排泥ノズル33a
からの圧縮空気の無駄な吐出をなくすことも可能にな
る。
【0060】(5)上記の実施形態においては、扉装置
3,30,3a,3b,3cの上流側の用水Wが扉本体
31,310,314,315によって貯留される例を
挙げて説明したが、本発明は、処理対称の用水Wが上流
側のものであることに限定されるものではなく、下流側
でもよいし、二つの扉装置の間に貯留された用水Wをも
対象としてもよい。また、本発明の扉装置3,30,3
a,3b,3c,3dは、河川や用水路の分岐点の存在
しない部分に設けられることに限定されるものではな
く、河川や用水路の分岐点に設けてもよい。
【0061】(6)上記の実施形態においては、曝気手
段として曝気ノズル32aおよび多孔質体からなる曝気
部材383を挙げたが、本発明は、曝気手段が曝気ノズ
ル32aあるいは曝気部材383からなるものに限定さ
れるものではなく、用水W中に圧縮空気を吹き出すこと
ができるように構成されたものであればどのようなもの
でも採用することが可能である。
【0062】(7)上記の実施形態においては、空気供
給手段としてコンプレッサ34を適用したが、本発明
は、空気供給手段がコンプレッサであることに限定され
るものではなく、ファンの回転で空気を送り込むブロア
であってもよい。
【0063】(8)上記の第3実施形態(図5〜図7)
においては、用水吸入通路として用水吸入筒360を採
用したが、本発明は、用水吸入通路が用水吸入筒360
であることに限定されるものではなく、扉本体314内
を仕切壁によって仕切ることにより形成される空間を用
水吸入通路として利用してもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の水門用の扉装置
によれば、用水路を横断して配置される扉本体と、この
扉本体に配設され、かつ、扉本体の閉止による貯留水を
上下方向に循環流動させる貯留水流動手段とを備えて扉
装置が形成されているため、用水路が扉本体の閉止によ
って流下が阻止された状態で、貯留水流動手段を作動さ
せることにより、扉本体に堰き止められて貯留した貯留
水は曝気手段からの噴射酢医によって上下方向に循環流
動する。そして、この循環流動に誘引されて底部に堆積
した汚泥や堆砂が拡散し、これらの堆積をなくすことが
可能になる。この場合、溶存酸素量の多い表面水が貯留
水の下部に向かうため、貯留水の下部の溶存酸素量が増
大し、酸素の酸化作用によって汚泥やアオコ等の有害物
が酸化分解され、これによって貯留水の水質を改善する
ことができる。
【0065】また、貯留水流動手段が扉装置に向けられ
ているため、貯留水流動手段を扉装置とは別個に独立し
て設けた場合に比較して、扉装置の開閉操作に関連付け
て貯留水流動手段の運転を行うことが容易になり、例え
ば扉装置が開通している状態では貯留水流動手段の運転
を確実に停止させ得るとともに、扉装置の閉止状態では
貯留水流動手段を確実に運転させることができる等、貯
留水流動手段の不必要な運転を排除してより的確に貯留
水の清浄化に寄与することができる。
【0066】本発明の請求項2記載の水門用の扉装置に
よれば、閉止状態で用水路を横断して配置される扉本体
と、上記扉本体の下部に配設された曝気用空気配管と、
この曝気用空気配管に設けられた曝気手段と、曝気用空
気配管に空気を送り込む空気供給手段とで扉装置を構成
し、曝気手段には用水路の上流側に向かう空気吐出口を
設けたため、用水路を扉本体で閉止した状態で空気供給
手段を駆動することにより、空気供給手段からの空気が
曝気用空気配管を介して扉本体の上流側に貯留された貯
留水中に気泡状で吐出され、この吐出された空気の上昇
によって貯留水が循環流動するとともに、空気との接触
によって貯留水中に酸素が溶解し、貯留水中の溶存酸素
量が多くなり、これによって貯留水の用水の水質悪化を
防止することができる。
【0067】本発明の請求項3記載の水門用の扉装置に
よれば、曝気用空気配管は、扉本体の下端縁部に幅方向
の全長に亘って配設されているとともに、曝気用空気配
管には複数本の曝気手段をそれぞれ略等間隔で設けたた
め、曝気手段および排泥ノズルから吐出された空気は貯
留水中で幅方向に略均一に供給された状態になり、これ
によって貯留水の清浄化を用水路の幅方向で略均等に行
うことが可能になり、貯留水の幅方向における清浄化の
不均一をなくすことができる。
【0068】本発明の請求項4記載の水門用の扉装置に
よれば、曝気用空気配管に平行に上記空気供給手段から
の空気が供給される排泥用圧空配管を配設し、この排泥
用圧空配管に用水路の底面に向かう吐出口を備えた複数
本の排泥ノズルを設けたため、空気供給手段からの空気
は、排泥用圧空配管を介して排泥ノズルから用水路の底
部に向けて吐出され、これによって扉本体近傍の用水路
の底部に汚泥や異物が堆積しない状態になっているた
め、一旦開放した扉本体を再閉止した状態で扉本体と用
水路底面との間に汚泥や異物が噛み込むような不都合は
起こらず、扉本体による用水路の閉止を常に確実に行う
ことができる。
【0069】本発明の請求項5記載の水門用の扉装置に
よれば、貯留水流動手段は、扉本体に上下方向に配設さ
れ、かつ、下端部に貯留水に向かって開口した取水口を
有するとともに、上端部に貯留水に向かって開口した排
水口を有する用水吸入通路と、取水口からこの用水吸入
通路内に用水を取水する取水手段とを備えて形成されて
いるため、扉本体の閉止によって貯留された用水は、取
水手段の駆動によって取水口から用水吸入通路内に導入
され、ついで排水口から貯留水中に戻され、これによっ
て貯留水を扉本体の内外で循環させることができる。こ
の循環による貯留水の移動によって用水の汚濁の進行を
確実に抑制することができる。
【0070】本発明の請求項6記載の水門用の扉装置に
よれば、扉本体は、貯留水に対向した壁面に貯水導入口
および貯水排出口を備えて内部が空洞に形成され、貯留
水流動手段は、扉本体の内部に配設された曝気用空気配
管と、この曝気用空気配管に設けられた曝気手段と、曝
気用空気配管に空気を送り込む空気供給手段とを備えて
形成され、曝気手段は貯水導入口を通って扉本体内に導
入された貯留水を貯水排出口に向かわせるように配設さ
れているため、扉本体の中に滞留した用水は、曝気手段
から供給される空気の上昇に同伴して上昇流となり、こ
の上昇流に誘因されて外部の用水が貯水導入口から扉本
体内に導入されるとともに、貯水排出口から排出され、
扉本体内と用水路との間で用水の循環が生じ、これによ
って扉本体内での用水の滞留を確実に防止することがで
きる。従って、扉本体内での用水の滞留に起因した微生
物の局部的な集中繁殖が有効に抑制され、扉本体内が悪
臭源になることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水門用の扉装置の第1実施形態を
示す側面視の断面図である。
【図2】図1に示す扉装置のA−A線断面図である。
【図3】本発明の作用を説明するための断面視の説明図
であり、(イ)は、扉本体が上昇して水門が開通状態に
設定された状態、(ロ)は、扉本体の下降によって水門
が閉止されつつある状態、(ハ)は、扉本体が下降して
水門が閉止された状態をそれぞれ示している。
【図4】本発明に係る水門用の扉装置の第2実施形態を
示す一部切欠き斜視図である。
【図5】本発明に係る水門用の扉装置の第3実施形態を
示す一部切欠き斜視図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】図5のC−C線断面図である。
【図8】本発明に係る水門用の扉装置の第4実施形態を
示す側面視の断面図である。
【図9】本発明に係る水門用の扉装置の第5実施形態を
示す側面視の断面図である。
【図10】本発明に係る水門用の扉装置の第6実施形態
を示す側面視の断面図である。
【符号の説明】
1 用水路 11 堰部 12 I型鋼 12a 戸当り面 2 水門 21 架橋材 22 ガイド溝 3,30,3a,3b,3c,3d 扉装置 31,310 扉本体 31a シェル 31b 側板 31c 開口部 31d 止水板 31e ナイフエッジ 31f 底板 32 曝気用圧空配管(曝気用空気配管) 32a 曝気ノズル(曝気手段) 33 排泥用圧空配管 33a 排泥ノズル 34 コンプレッサ(空気供給手段) W 用水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 7/20 104 E02B 7/20 106 E02B 8/02 C02F 3/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川または用水路に開閉可能に配設され
    る水門用の扉装置であって、河川または用水路に用水の
    流れの方向に交差して配置される扉本体と、この扉本体
    に配設され、かつ、扉本体の閉止による貯留水を循環流
    動させる貯留水流動手段とを備えていることを特徴とす
    る水門用の扉装置。
  2. 【請求項2】 上記貯留水流動手段は、上記扉本体の下
    部に配設された曝気用空気配管と、この曝気用空気配管
    に設けられた曝気手段と、上記曝気用空気配管に空気を
    送り込む空気供給手段とを備えて形成され、上記曝気手
    段は用水路の貯留水に向かう空気吐出口を有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の水門用の扉装置。
  3. 【請求項3】 上記曝気用空気配管は、扉本体の下端縁
    部に幅方向の全長に亘って配設され、上記曝気手段は複
    数本が略等間隔で設けられていることを特徴とする請求
    項2記載の水門用の扉装置。
  4. 【請求項4】 上記曝気用空気配管に平行に上記空気供
    給手段からの空気が供給される排泥用圧空配管が配設さ
    れ、この排泥用圧空配管は用水路の底面に向かう吐出口
    を備えた複数本の排泥ノズルを有していることを特徴と
    する請求項2または3記載の水門用の扉装置。
  5. 【請求項5】 上記貯留水流動手段は、上記扉本体に上
    下方向に配設され、かつ、下端部に貯留水に向かって開
    口した取水口を有するとともに、上端部に貯留水に向か
    って開口した排水口を有する用水吸入通路と、上記取水
    口からこの用水吸入通路内に用水を取水する取水手段と
    を備えて形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の水門用の扉装置。
  6. 【請求項6】 上記扉本体は、貯留水に対向した壁面に
    貯水導入口および貯水排出口を備えて内部が空洞に形成
    され、上記貯留水流動手段は、上記扉本体の内部に配設
    された曝気用空気配管と、この曝気用空気配管に設けら
    れた曝気手段と、上記曝気用空気配管に空気を送り込む
    空気供給手段とを備えて形成され、上記曝気手段は貯水
    導入口を通って扉本体内に導入された貯留水を貯水排出
    口に向かわせるように配設されていることを特徴とする
    請求項1記載の水門用の扉装置。
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