JP3144366B2 - 過電流保護回路 - Google Patents

過電流保護回路

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JP3144366B2 JP34404097A JP34404097A JP3144366B2 JP 3144366 B2 JP3144366 B2 JP 3144366B2 JP 34404097 A JP34404097 A JP 34404097A JP 34404097 A JP34404097 A JP 34404097A JP 3144366 B2 JP3144366 B2 JP 3144366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は過電流保護回路に関
し、特に電話回線に接続された被保護回路の過電流から
の保護に用いて好適な過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の過電流保護回路は、電話
交換機内の加入者回路等の保護を目的として用いられ
る。
【0003】図5は、加入者回路等に使用される従来の
過電流保護回路の回路構成の一例を示す図である。図5
のに示した従来の過電流保護回路は、過電圧を検出して
被保護回路3の保護動作を行う回路である。
【0004】図の(A)、(B)及び(C)は、図5
に示した従来の過電流保護回路の動作を説明するための
信号波形図であり、(A)は過電圧の入力波形、(B)
は過電圧保護素子両端の電圧波形、(C)は過電圧保護
素子を通過する電流波形である。
【0005】図5を参照すると、一対の回線A及び回線
Bに過電圧保護素子1A及び1Bと、一対の電流制限抵
抗4A及び4Bを経て接続された被保護回路3と、被保
護回路3を保護するために回線A及び回線Bとの間にお
いて、過電圧保護素子1A及び1Bの中点(接続点)は
地気2に接続されている。
【0006】次に図3の波形図及び図5を参照して、従
来の過電流保護回路の動作について説明する。
【0007】図3の(A)の時刻T0から示す例えば最
大電圧が300ボルトの過電圧が地気2を基準に、回線
A及び回線Bに印加された場合、被保護回路3の入力抵
抗が高い場合、すぐに保護電圧を超えて保護動作する
が、被保護回路3の入力抵抗が低い場合には、電流制限
抵抗4A及び4Bの電圧降下による過電圧の発生電圧が
低く、過電圧保護素子1A及び1Bの保護電圧に達しな
い。
【0008】しかし、入力される電流は、電流制限抵抗
4A及び4Bによって制限される。例えば保護電圧が1
00ボルトの過電圧保護素子1A及び1Bは、過電圧保
護素子1Aおよび1Bが接続された点における過電圧の
図3の(A)に示す過電圧波形にて100ボルト以下の
電圧の場合には保護機能は動作せず、印加された電圧は
被保護回路3に印加される。
【0009】被保護回路3はその過電圧の耐力が例えば
150ボルトとすれば、100ボルトが印加されても破
壊しない。電流制限抵抗4A及び4Bに流れる電流が多
く、過電圧保護素子1A及び1Bの接続点電圧が図3の
(A)に示す過電圧が100ボルトを超えた場合、過電
圧保護素子1A及び1Bは、図3の(B)の時刻T0か
ら時刻T1の間に示す波形のように、過電圧保護素子1
A及び1Bは100ボルト以上になると短絡し、保護動
作モードとなり、回線A及び回線Bは地気2と短絡した
状態となる。
【0010】従って印加された過電圧の電流は、図3の
(C)の時刻T0からT1の間に示す電流波形で地気2
に流れる。このため、被保護回路3には過電流は流れ
ず、また、100ボルト以上の電圧も印加されない。
【0011】しかしながら、過電圧保護素子1A及び1
Bが破壊せずに流れる電流が例えば10アンペアとした
場合、印加される過電圧の電流が10アンペア以下であ
れば、過電圧保護素子1A及び1Bは破壊することな
く、保護動作モードで印加される電流を地気2に流すこ
とが出来るが、10アンペアを超える電流が流れ込んだ
場合には、過電圧保護素子1A及び1Bに最大定格を超
えた電流値を流すことになるため、過電圧保護素子1A
及び1Bは焼損等の破壊が発生し、保護機能を果たすこ
とが出来なくなり、その結果、印加された過電圧が被保
護回路3に全て印加されることになる。
【0012】被保護回路3の耐力が150ボルトまでの
場合、150ボルトを超えた過電圧が印加されると、被
保護回路3は破壊してしまう。また、電流制限抵抗4A
及び4Bも定格消費電力を超えると、焼損等の破壊を発
生し、最悪、二次災害が発生する。
【0013】保守員は、被保護回路3の破壊による発火
または発煙等を発見しない限り、異常状態に気が付か
ず、異常対処を速やかに実施することができない。すな
わち保守員による異常対処は、被保護回路3が破壊され
てから実施することになり、被保護回路3の交換等の作
業が発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の過電流
保護回路は下記記載の問題点を有している。
【0015】第一の問題点は、過電圧保護素子が焼損等
で破壊した場合、保護機能がなくなる、ということであ
る。
【0016】その理由は、過電圧保護素子に流れる電流
を制限する機能がなく、障害となっている異常電流の大
部分電流が過電圧保護素子にその規定以上流れるた
めである。また印加される過電流は、実使用上不明であ
り、規定することは出来ない。このため、例えば10ア
ンペアまでは保証するが、それ以上は保証しないという
規定を設けて過電圧保護素子を選択して設計するしかな
い。
【0017】第二の問題点は、過電圧保護素子が発熱等
による定格を超えて保護機能が無くなった場合、被保護
回路の破壊等により、最悪、発火等の二次災害が発生す
る、ということである。
【0018】その理由は、電流制限抵抗に正温度感熱型
保護素子が使用出来ない、ためである。
【0019】ところで、被保護回路への電流制限を目的
とした場合、電流の増加により抵抗値が増加して電流制
限する正温度感熱型保護素子が、過電流対策に効果があ
る。しかし、正温度感熱型保護素子は、絶対値のバラ
が大きいこと、また発熱により抵抗値が増加して、再
び元の抵抗値に戻った時の抵抗値バラツキが大きいとい
う特性がある。このため、一対の回線の絶対値抵抗及び
抵抗相対精度が伝送特性に大きく影響する加入者回路等
の回路内では、正温度感熱型保護素子を一対の回線に直
列に接続して使用することは不可能である。
【0020】その結果、電流制限抵抗には、抵抗値の相
対精度条件を満足した固定抵抗を使用するしかない。し
かし、固定抵抗は定格消費電力があるため、定格値を超
える電力が印加された場合には、過電圧保護素子と同様
に、焼損等が発生する可能性がある。
【0021】なお、フューズ等にて回線を切断する方法
も可能であるが、自己復旧機能がない。
【0022】第三の問題点は、保守員に対して異常通知
がされない、ということである。
【0023】その理由は、過電圧保護素子を用いた保護
回路に異常警報機能が具備されていないためである。従
来の保護回路の場合、保守員が異常を認識するのは、過
電圧保護素子の障害等によって被保護回路までが破壊さ
れ、二次障害が発生したことで、加入者等からの不通話
の申告による。異常状態が認識された時には、既に被保
護回路は破壊されており、回路交換の実施が必要とな
る。
【0024】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、過電圧のみなら
ず過電流に対しても確実に被保護回路を保護し、かつ異
常状態を通知する機能を備えると共に、過電流が無くな
ると通常状態に自動復旧する過電流保護回路を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の過電流保護回路は、その概略を述べれば、電話
回線において過電流が印加されたことを検出する電流検
出手段と、印加される過電流を制限する手段と、過電流
の印加を監視する手段と、過電流が印加された電話回線
から被保護回路を遮断し及び過電流がなくなった際に前
記被保護回路を前記電話回線へ接続し通常状態への自動
復旧を行うように制御する手段と、前記被保護回路を遮
断すると同時に過電圧保護素子を短絡して過電流による
焼損を防止する手段と、を備える。また、本発明におい
ては、前記過電流保護回路が動作していることを表示出
力する手段を備える。より詳細には、一対の電話回線に
おいて過電流が印加されたことを検出する過電流検出手
段と、印加される過電流を制限する手段と、過電流が印
加されているか否かを監視する過電流監視手段と、過電
流が印加された前記電話回線から被保護回路を遮断し、
前記一対の電話回線間に接続される一対の過電圧保護素
子を短絡して、過電流による焼損を防止するスイッチ手
段と、を備え、前記過電流を制限する手段が、前記一対
の過電圧保護素子同士の接続点に接続された正温度感熱
型電流保護素子よりなり、前記過電流検出手段は前記正
温度感熱型電流制限素子と地気との間に接続され、前記
過電流監視手段は前記一対の過電圧保護素子の接続点に
接続された過電流制限抵抗と地気との間に接続され、前
記一対の電話回線への過電流の印加により前記正温度感
熱型電流制限素子の抵抗が増加し前記正温度感熱型電流
制限素子を介して地気に流れる電流が減少して前記過電
流検出手段では電流検出できない程度のものとなった場
合に、前記過電流検出手段に替わって前記過電流監視手
段で過電流印加の有無を監視する構成とされており、前
記過電流検出手段の過電流検出信号と前記過電流監視手
段の過電流印加検出信号を一つの信号に合成してなるク
ロックパルスを出力する手段と、前記クロックパルスを
入力としてカウントする計数手段と、前記計数手段にお
いて前記クロックパルスを所定回計数した場合に、アラ
ーム信号を出力するアラーム出力手段と、前記クロック
パルスが出力された時点から計時を開始し、その後、所
定時間、前記クロックパルスが出力されない場合、過電
流がなくなったものとして、前記計数及びアラーム出力
手段をリセットするリセット信号を出力するタイマー手
段と、前記アラーム出力手段から出力されるアラーム信
号を受けて前記スイッチ手段を制御し、前記被保護回路
を、過電流が印加された前記電話回線と非接続状態と
し、過電流がなくなった際に、前記タイマー手段のリセ
ット信号によりリセットされ、前記スイッチ手段を制御
して、前記被保護回路を前記電話回線へ接続し、通常状
態への自動復旧を行うように制御するスイッチ制御手段
と、を備える。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明の過電流保護回路は、その好ましい
実施の形態において、過電流が印加されたことを検出す
る電流検出手段(図1の7)と、過電流を制限する手段
(図1の6)と、過電流の印加を監視する手段(図1の
8、9)と、被保護回路を遮断及び自動復旧するための
制御手段(図1の10、11、12、13及び15)
と、被保護回路を遮断すると同時に過電圧保護素子を短
絡して過電流による焼損を防止する手段(図1の5A及
び5B)と、を有している。
【0027】また、異常状態を表示することも本発明の
実施の形態の他の特徴である。すなわち、過電流保護回
路が動作していることを外部に表示する手段(図1の1
4)を備えている。
【0028】本発明の実施の形態においては、過電流の
印加を過電流検出手段の電流の有無により検出し、過電
流検出手段の信号に応答して被保護回路を過電流から遮
断することで被保護回路は破壊しない。
【0029】また異常状態を表示する手段(図1の1
4)により、過電流が印加された異常状態である事を保
守員が認識出来る。この表示手段により、保守員は迅速
な対処が可能である。
【0030】過電圧保護素子は、短絡する手段により焼
損する事を防止出来る。また過電流を監視する手段によ
り、過電流の有無が認識でき、過電流が無くなると回線
の遮断と異常表示を自動復旧し、被保護回路は保守員の
操作無しに再び通常動作出来る。
【0031】
【実施例】次に、上記した実施の形態についてさらに詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0032】図1は、本発明の第一の実施例の回路構成
を示す図である。図1を参照すると、本発明の第一の実
施例においては、一対の電話回線A及びBに一対の過電
圧保護素子1A及び1Bが直列に接続されている。一対
の過電圧保護素子1A及び1Bと一対の回線A及びBと
の各接続点には、一対の回線A及びBを遮断する一対の
スイッチ5A及び5Bがそれぞれ接続されている。
【0033】一対のスイッチ5A及び5Bの通常導通し
ている接点側には、一対の電流制限抵抗4A及び4Bを
経て被保護回路3が接続されている。
【0034】一対の直列に接続された過電圧保護素子1
A及び1Bの中点(接続点)は、一対のスイッチ5A及
び5Bの通常開放されている接点側に接続され、更に、
過電流を制限するための正温度感熱型電流保護素子6の
一端と、過電流制限用抵抗8の一端が接続されている。
【0035】正温度感熱型電流制限素子6の他端は、過
電流検出回路7を経て、地気2に接続されている。過電
流検出回路7は、発光素子と受光素子(フォトカプラ)
からなる。
【0036】また過電流制限用抵抗8の他端は、過電流
監視回路9を経て地気2に接続されている。過電流検出
回路9は、発光素子と受光素子(フォトカプラ)からな
る。
【0037】過電流検出回路7の出力と過電流監視回路
9の出力は、プルアップ抵抗10で論理和接続(Wir
ed OR)がなされており、リセット信号の出力用タ
イマー回路11にはセット信号として、またカウンタ回
路12にはクロックパルスとして入力される。
【0038】リセット信号出力用のタイマー回路11
は、セット信号の変化から一定時間経過後にリセット信
号を出力する回路であり、セット信号を入力する毎に再
起動される。すなわち、リセット信号を出力するまでの
時間よりセット信号の変化の時間間隔が早い場合には、
リセット信号は出力されない。
【0039】またカウンタ回路12の出力は保持回路1
3のセット信号に接続される。
【0040】リセット信号出力用のタイマー回路11の
出力は、カウンタ回路12と保持回路13のリセット信
号として接続されている。
【0041】保持回路13の出力信号は、被保護回路3
を一対の電話回線A及びBから遮断すると共に、一対の
過電圧保護素子1A及び1Bを短絡するための一対のス
イッチ5A及び5Bのスイッチ制御回路15と、異常状
態を表示する表示回路14に接続されている。
【0042】図2は、図1に示した本発明の一実施例に
おいて保護動作時の回路を示す図である。
【0043】図2を参照すると、一対のスイッチ5A及
び5Bの接点にて、通常導通している接点が開放され、
被保護回路3が回線A及びBから遮断されている。
【0044】一対のスイッチ5A及び5Bの通常開放さ
れている接点側が、図2では、導通状態となっている。
【0045】本発明の一実施例の動作について図1、図
2、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3及び
図4は、本発明の一実施例の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。なお、図3及び図4は単に図面
作成の都合で分図されたもであり、時間軸は同一であ
る。
【0046】図3の(A)に示す時刻T0から例えば最
大電圧が300ボルトの過電圧が地気2を基準に一対の
回線A及び回線Bに印加された場合、例えば過電圧保護
素子1A及び1Bの保護電圧が100ボルトの場合、過
電圧のソースインピーダンスが大きい場合は被保護回路
3に入力される電流は電流制限抵抗4A及び4Bにより
制限され、電圧降下が発生するが、図3の(A)に示す
過電圧波形にて100ボルト以下の電圧の場合には、保
護機能は動作せず、印加された電圧は全て被保護回路3
に印加される。被保護回路3は、その過電圧の耐力が例
えば150ボルトとすれば、100ボルトが印加されて
も破壊しない。
【0047】過電圧のソースインピーダンスが小さい場
合、図3の(A)に示す過電圧が100ボルトを超えた
場合、過電圧保護素子1A及び1Bは、図3の(B)に
示す波形のように、過電圧保護素子1A及び1Bは10
0ボルト以上になると、短絡状態となる。
【0048】過電圧保護素子1A及び1Bには、図3の
(C)に示す電流が流れ、通常状態で、抵抗値が低い正
温度感熱型電流保護素子6と過電流検出回路7を通って
地気2に流れる。過電流検出回路7に電流が流れるた
め、プルアップ抵抗10が接続されている過電流検出回
路7の出力が変化する。その変化が、図4の(D)に示
すクロックパルスとなってカウンタ回路12とタイマー
回路11に入力される。
【0049】カウンタ回路12は、クロックパルス数に
応じて出力を変化させていき、例えばクロックパルス4
回で出力信号が変化する、図4の(E)に示すラッチ信
号として、保持回路13に接続された場合、保持回路1
3の出力は、図4の(F)に示すアラーム信号として、
異常状態を表示する表示回路14と、一対のスイッチ5
A及び5Bを制御するスイッチ制御回路15と、に入力
される。
【0050】図4の(F)に示すアラーム信号は、時刻
T1にて立ち上がり状態となり、異常状態を表示する表
示回路14は異常状態である旨を表示することで、保守
員は、異常状態に気づき、異常処置を速やかに開始する
ことが出来る。
【0051】また、スイッチ制御回路15は、図2に示
すように、一対のスイッチ5A及び5Bの接点にて、常
時導通している接点側を開放し、常時開放されている接
点側を導通させる。この切換動作により、一対の回線A
及びBから印加される過電流は、一対のスイッチA5及
び5Bを通って、正温度感熱型電流保護素子6と過電流
検出回路7を通って地気2に流れる。
【0052】正温度感熱型電流制限素子6は、流れる電
流によって抵抗が増加し、地気2に流れる電流を制限す
る。
【0053】一対のスイッチ5A及び5Bと正温度感熱
型電流制限素子6の接続点での電圧は、図4の(H)に
示すように次第に増加し、地気2に流れる電流は、図4
の(I)に示すように減少していく。
【0054】正温度感熱型電流制限素子6の抵抗が増加
したことにより、過電流制限抵抗8を通して過電流監視
回路9に電流検出が出来る程度の電流が流れ、過電流監
視回路9で過電流の有無を監視する。その際、抵抗値が
増加した正温度感熱型電流制限素子6を介して地気2に
流れる電流が減少し、過電流検出回路7では電流検出で
きない程度のものとなり、これに替って、過電流監視回
路9で過電流の印加を監視することになる。
【0055】過電流監視回路9の出力は、過電流検出回
路7と同様に、カウンタ回路12及びタイマー回路11
に接続され、図4の(D)に示すように、クロックパル
スとして入力される。
【0056】クロックパルスが変化して、タイマー回路
11にセット信号として入力されている時は、リセット
信号を出力しないため、表示回路14及びスイッチ制御
回路15の状態は保持されたままである。
【0057】そして、時刻T2において、図3の(A)
に示す過電圧の印加が無くなると、過電流監視回路9の
出力の変化が無くなり、図4の(D)に示すクロックパ
ルスが変化しなくなる。図4の(D)に示すクロックパ
ルスの変化が無くなると、タイマー回路11はリセット
信号を出力するまでの時間、例えば30秒後に時刻T3
にて、図4の(G)に示すリセット信号を出力する。
【0058】図3の時刻T3にて、図3の(G)に示す
リセット信号により表示回路14とスイッチ制御回路1
5に入力されている図3の(F)に示すアラーム信号は
リセットされるため、表示回路14から異常の表示はリ
セットされ、またスイッチ制御回路15がリセットされ
たことで、一対のスイッチ5A及び5Bがリセットされ
る。
【0059】すなわち、一対のスイッチ5A及び5Bの
接点にて、常時導通している接点が開放され、常時開放
されている接点側が導通している状態(図2参照)か
ら、常時開放している接点は開放され、常時導通されて
いる接点側が導通している状態(図1参照)に戻り、一
対の回線A及びBが被保護回路3と接続されている通常
状態に戻る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。
【0061】本発明の第一の効果は、被保護回路が破壊
されず、二次災害の発生を回避することができる、とい
うことである。
【0062】その理由は、本発明においては、回線に対
し電流制限抵抗と被保護回路を完全に遮断するように構
成したことによる。
【0063】本発明の第二の効果は、過電圧保護素子
が、発熱による焼損等で破壊せず、保護機能が損なわれ
ない、ということである。
【0064】その理由は、本発明においては、過電圧保
護素子が保護動作により、素子に電流が流れると、一対
の回線を遮断するスイッチにより、過電圧保護素子を短
絡状態とするように構成したためである。
【0065】本発明の第三の効果は、保守員に対して異
常表示がされ、過電流の障害が除かれると、自動的に復
旧する等、速やかな対処を可能とし、保守性、及び信頼
性を向上する、ということである。
【0066】その理由は、本発明においては、異常を表
示する手段を備えているためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例において保護動作状態になっ
た時の回路構成を示す図である。
【図3】(A)は、本発明の一実施例及び従来の過電流
保護回路において印加される過電圧の波形(入力波
形)、(B)は(A)が印加された時の過電圧保護素子
の両端の電圧波形、(C)は(A)が印加された時の過
電圧保護素子を流れる電流波形、をそれぞれ示す図であ
る。
【図4】(D)は本発明の一実施例においてタイマー回
路11及びカウンタ回路12が入力するクロックパルス
波形、(E)は本発明の一実施例においてカウンタ回路
12が出力するラッチ信号、(F)は本発明の一実施例
において保持回路13が出力する保持信号、(G)は本
発明の一実施例においてタイマー回路11が出力するリ
セット信号、(H)は本発明の一実施例における正温度
感熱型電流保護素子の電圧波形、(I)は本発明の一実
施例において地気に流れる電流波形、をそれぞれ示す図
である。
【図5】従来の過電流保護回路の構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1A,1B 過電圧保護素子 2 地気 3 被保護回路 4A,4B 電流制限素子 5A,5B スイッチ 6 正温度感熱型電流保護素子 7 過電流検出回路 8 過電流制限抵抗 9 過電流監視回路 10 プルアップ抵抗 11 タイマー回路 12 カウンタ回路 13 保持回路 14 表示回路 15 スイッチ制御回路 A,B 回線 T1,T2,T3 時刻
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−293115(JP,A) 特開 平8−78631(JP,A) 特開 平5−15056(JP,A) 特開 平9−308093(JP,A) 特開 平4−229020(JP,A) 特開 平5−14941(JP,A) 実開 昭64−50632(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/00 - 3/07 H02H 3/08 H02H 7/20 H02H 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電話回線において過電流が印加され
    たことを検出する過電流検出手段と、 印加される過電流を制限する手段と、 過電流が印加されているか否かを監視する過電流監視手
    段と、 過電流が印加された前記電話回線から被保護回路を遮断
    し、前記一対の電話回線間に接続される一対の過電圧保
    護素子を短絡して、過電流による焼損を防止するスイッ
    チ手段と、を備え、 前記過電流を制限する手段が、前記一対の過電圧保護素
    同士の接続点に接続された正温度感熱型電流保護素子
    よりなり、 前記過電流検出手段は前記正温度感熱型電流制限素子と
    地気との間に接続され、前記過電流監視手段は前記一対
    の過電圧保護素子の接続点に接続された過電流制限抵抗
    と地気との間に接続され、前記一対の電話回線への過電
    流の印加により前記正温度感熱型電流制限素子の抵抗が
    増加し前記正温度感熱型電流制限素子を介して地気に流
    れる電流が減少して前記過電流検出手段では電流検出で
    きない程度のものとなった場合に、前記過電流検出手段
    に替わって前記過電流監視手段で過電流印加の有無を監
    視する構成とされており、 前記過電流検出手段の過電流検出信号と前記過電流監視
    手段の過電流印加検出信号を一つの信号に合成してなる
    クロックパルスを出力する手段と、 前記クロックパルスを入力としてカウントする計数手段
    と、 前記計数手段において前記クロックパルスを所定回計数
    した場合に、アラーム信号を出力するアラーム出力手段
    と、 前記クロックパルスが出力された時点から計時を開始
    し、その後、所定時間、前記クロックパルスが出力され
    ない場合、過電流がなくなったものとして、前記計数及
    びアラーム出力手段をリセットするリセット信号を出力
    するタイマー手段と、前記アラーム出力手段から出力されるアラーム信号を受
    けて前記スイッチ手段を制御し、前記被保護回路を、過
    電流が印加された前記電話回線と非接続状態とし、 過電
    流がなくなった際に、前記タイマー手段のリセット信号
    によりリセットされ、前記スイッチ手段を制御して、前
    記被保護回路を前記電話回線へ接続し、通常状態への自
    動復旧を行うように制御するスイッチ制御手段と、を備
    えたことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 【請求項2】一対の電話回線間に直列に接続された一対
    の過電圧保護素子と、 前記一対の電話回線と前記一対の過電圧保護素子同士
    接続点に接続された一対のスイッチと、 前記一対のスイッチの通常導通している端子に一端が接
    続された一対の電流制限抵抗と、 前記一対の電流制限抵抗の他端に接続された被保護回路
    と、 を備え、 前記一対の過電圧保護素子の接続点には、前記一対のス
    イッチの通常開放されている端子が接続されると共に、
    正温度感熱型電流保護素子の一端と過電流保護抵抗の一
    端がともに接続され、 前記正温度感熱型電流保護素子の他端は、過電流検出回
    路を経て地気に接続され、 前記過電流保護抵抗の他端は、過電流監視回路を経て地
    気に接続され、 前記過電流検出回路の出力と前記過電流監視回路の出力
    は論理和接続され、 該論理和接続出力をクロック入力とするカウンタ回路
    と、 前記論理和接続出力をセット信号として入力し該セット
    信号入力時点から所定の時間経過後にリセット信号を出
    力するタイマー回路と、 前記カウンタ回路において前記クロックパルスを所定回
    計数したことを示す出力信号を入力とする保持回路と、 前記保持回路の出力をアラーム信号として入力し異常状
    態を表示する表示回路と、 前記表示回路と同様に、前記保持回路の出力を入力し前
    記一対のスイッチの切換を制御するスイッチ制御回路
    と、 を備え、 前記タイマー回路のリセット信号出力は、前記カウンタ
    回路及び前記保持回路のリセット入力端子に接続されて
    いる、ことを特徴とする過電流保護回路。
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