JP3143746B1 - 分離膜式気体発生装置 - Google Patents
分離膜式気体発生装置Info
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Abstract
フィルタが壊れて水及び油がダイレクトに流入しても気
体分離膜には影響を与えない分離膜式気体発生装置を提
供すること。 【解決手段】装置外部より供給される圧縮空気を、水フ
ィルタ、油フィルタ、ドライヤ、気体分離膜の順に通す
ことにより大気より特定気体を濃縮分離する分離膜式気
体発生装置において、前記ドライヤとしてメンブレンド
ライヤを設けているので、通常時は気体分離膜内壁にお
ける結露を防止することができ、かつフィルタが壊れて
水・油がフィルタからダイレクトに流入した場合でも気
体分離膜に何ら影響を与えない。
Description
て大気より特定気体を濃縮分離する分離膜式気体発生装
置に関する。
して説明する。図4は従来の分離膜式気体発生装置の構
成図の一例である。同図に示すように、従来の分離膜式
気体発生装置は、外部の空気圧縮機7より排出される圧
縮空気を、フィルタ1、油フィルタ2を経て冷凍式ドラ
イヤ8に流入し、さらに気体分離膜4に供給すること
で、大気より特定気体を濃縮分離するように構成したも
のである。
おいて、外部の空気圧縮機7より排出される圧縮空気に
は、圧縮によって発生した水や圧縮機の潤滑のために使
用されている油などが含まれている。また、気体分離膜
4は水・油に非常に弱く、圧縮空気からこれらを除去す
る必要がある。その中で、液化した水分はフィルタ1に
よって回収され、油分は油フィルタ2によって回収され
ているが、それでもこの圧縮空気には、まだ気化水分が
含まれている。
ることにより、膜の透過速度の速い気体は分離膜を透過
し、膜の透過速度の遅い気体のみ出口まで到達する。こ
れによって膜の透過速度の遅い気体のみを分離すること
が可能となる。しかしながら、気体分離膜4に供給され
る圧縮空気には気化水分が含まれているので、気体分離
膜4の内壁に結露が発生する。この結露により気体分離
膜4の透過性能が著しく阻害され、寿命を短くする。こ
のため、通常、気体分離膜4の直前に冷凍式ドライヤ8
を配置し、これによって湿度を著しく下げた圧縮空気を
気体分離膜4に供給することで、気体分離膜4の内壁で
の結露を防止している。
や油フィルタ2が壊れて水や油がダイレクトで冷凍式ド
ライヤ8に流入した場合、冷凍式ドライヤ8の配管内を
容量を超える水・油が通過することになり、冷凍式ドラ
イヤ8内ではこれらを回収しきれず、装置の心臓部であ
る気体分離膜4に水や油が入ってしまい、急激な寿命低
下、または使用不能になるという問題があった。
上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は通常時は
気体分離膜の内壁に生じる結露を防止し、またフィルタ
が壊れて水分及び油分がダイレクトに流入した場合でも
気体分離膜には影響を与えない分離膜式気体発生装置を
提供することにある。
に、本発明の請求項1は、装置外部より供給される圧縮
空気を、水フィルタ、油フィルタ、ドライヤ、気体分離
膜の順に通すことにより大気より特定気体を濃縮分離す
る分離膜式気体発生装置において、前記ドライヤとして
前段に設置された前記フィルタが壊れた時に後段に設置
された前記気体分離膜を保護するメンブレンドライヤ
を、前記フィルタと前記気体分離膜の間に設置したこと
を特徴とする。
膜式気体発生装置において、装置外部より圧縮空気を供
給せず、前記水フィルタの前段に空気圧縮機を設けたこ
とを特徴とする。
項2記載の分離膜式気体発生装置において、前記メンブ
レンドライヤの前後の差圧を監視する差圧計を設けたこ
とを特徴とする。
参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例(請求
項1対応)である分離膜式気体発生装置の構成図であ
る。
り供給される圧縮空気は、水フィルタ1、油フィルタ
2、メンブレンドライヤ3を通り、気体分離膜4に供給
され、特定気体が取り出されるように構成されている。
外部より供給される圧縮空気には、圧縮空気製造過程に
発生・混入する水や油が含まれている。通常、この中の
液化した水分は水フィルタ1によって回収され、油分は
油フィルタ2によって回収される。しかし、この圧縮空
気には、まだ気化水分が含まれている。この気化水分を
除くためにメンブレンドライヤ3が用いられている。
た細長い中空糸膜を束ねたもので、中空糸膜の内部を圧
縮空気が通過する際、気化水分が膜を透過して抜けてし
まい、中空糸膜通過後、圧縮空気は乾燥空気となる。乾
燥空気が導入されることで、気体分離膜4は劣化を起こ
さず正常に特定気体を分離することができる。
て水や油がダイレクトでメンブレンドライヤ3に流入し
た場合、中空糸膜の中央にあいた穴は非常に細くて気体
しか通さないため、水・油はドライヤ入口や途中で詰ま
ってしまい、気体分離膜4まで到達することがない。メ
ンブレンドライヤ3は使用不能となるが、その数十倍も
高価な気体分離膜4には劣化も寿命低下も起こらない。
る結露を防止することができ、かつフィルタが壊れて水
・油がフィルタからダイレクトに流入した場合でも気体
分離膜4に何ら影響を与えない分離膜式気体発生装置を
提供できる。
応)である分離膜式気体発生装置の構成図である。図に
示すように、本実施例は、圧縮空気を外部から供給せ
ず、水フィルタ1の前段に空気圧縮機5を設けており、
その他の構成は第1実施例と同様の構成とし、同一構成
部分には同一符号を付して説明する。
の前段に設けているので、圧縮空気を外部から供給せず
とも装置内で製造することができる。しかし、この空気
圧縮機5によって製造された圧縮空気にも水・油が含ま
れるが、この水分及び油分は水フィルタ1、油フィルタ
2によって回収される。さらにメンブレンドライヤ3に
よって気化水分が除かれた後気体分離膜4へ導入され
る。
る結露を防止することができ、かつフィルタが壊れて水
・油がフィルタからダイレクトに流入した場合でも第1
実施例と同様に気体分離膜4に何ら影響を与えない分離
膜式気体発生装置を提供できる。
応)である分離膜式気体発生装置の構成図である。図に
示すように、本実施例は、メンブレンドライヤ3の前後
の差圧を例えば目視により監視できる差圧計が設けられ
ている。その他の構成は第1実施例と同様の構成とし、
同一構成部分には同一符号を付して説明する。
ンドライヤ3の前後の差圧を目視することができる。通
常、差圧計6の示す差圧は非常に小さい。水フィルタ
1,油フィルタ2が壊れて水・油がダイレクトに流入し
てメンブレンドライヤ3に流入してメンブレンドライヤ
3が詰まった時、メンブレンドライヤ3の前後には導入
圧縮空気と同等の差圧が発生するため、差圧計が動いて
メンブレンドライヤ3が詰まったことが目視できる。こ
れにより、メンブレンドライヤ3の交換必要性が明らか
となる。
る結露を防止することができ、かつフィルタが壊れて水
・油がフィルタからダイレクトに流入した場合でも第1
実施例と同様に気体分離膜4に何ら影響を与えない分離
膜式気体発生装置を提供できる。
乃至請求項3対応)によれば、通常時は気体分離膜内壁
における結露を防止することができ、かつフィルタが壊
れて水・油がフィルタからダイレクトに流入した場合で
も気体分離膜に何ら影響を与えない分離膜式気体発生装
置を提供することができる。
構成図。
構成図。
構成図。
イヤ、4…気体分離膜、5…空気圧縮機、6…差圧計、
7…外部の空気圧縮機、8…冷凍式ドライヤ。
Claims (3)
- 【請求項1】 装置外部より供給される圧縮空気を、水
フィルタ、油フィルタ、ドライヤ、気体分離膜の順に通
すことにより大気より特定気体を濃縮分離する分離膜式
気体発生装置において、前記ドライヤとして前段に設置
された前記フィルタが壊れた時に後段に設置された前記
気体分離膜を保護するメンブレンドライヤを、前記フィ
ルタと前記気体分離膜の間に設置したことを特徴とする
分離膜式気体発生装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の分離膜式気体発生装置に
おいて、装置外部より圧縮空気を供給せず、前記水フィ
ルタの前段に空気圧縮機を設けたことを特徴とする分離
膜式気体発生装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の分離膜式
気体発生装置において、前記メンブレンドライヤの前後
の差圧を監視する差圧計を設けたことを特徴とする分離
膜式気体発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11348534A JP3143746B1 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 分離膜式気体発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11348534A JP3143746B1 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 分離膜式気体発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3143746B1 true JP3143746B1 (ja) | 2001-03-07 |
JP2001163609A JP2001163609A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18397667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11348534A Expired - Fee Related JP3143746B1 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 分離膜式気体発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3143746B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5852422B2 (ja) * | 2011-11-26 | 2016-02-03 | 国立研究開発法人農業環境技術研究所 | 超高純度窒素ガスの精製方法 |
-
1999
- 1999-12-08 JP JP11348534A patent/JP3143746B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001163609A (ja) | 2001-06-19 |
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