JP3318212B2 - 膜式ドライヤ装置 - Google Patents

膜式ドライヤ装置

Info

Publication number
JP3318212B2
JP3318212B2 JP23290996A JP23290996A JP3318212B2 JP 3318212 B2 JP3318212 B2 JP 3318212B2 JP 23290996 A JP23290996 A JP 23290996A JP 23290996 A JP23290996 A JP 23290996A JP 3318212 B2 JP3318212 B2 JP 3318212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
hole
fiber bundle
shaped hole
purge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23290996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1076130A (ja
Inventor
秀男 玉井
泉 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Machinery Co Ltd
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Machinery Co Ltd, Railway Technical Research Institute filed Critical Orion Machinery Co Ltd
Priority to JP23290996A priority Critical patent/JP3318212B2/ja
Publication of JPH1076130A publication Critical patent/JPH1076130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3318212B2 publication Critical patent/JP3318212B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は膜式ドライヤ装置に
関し、更に詳細には水蒸気透過膜によって形成された複
数本の中空糸から成る中空糸束の一端部に水蒸気混合気
体を供給すると共に、前記中空糸の一端側から他端側方
向に中空糸の外周面に除湿パージ気体を流し、前記中空
糸束の他端部から除湿気体を吐出する膜式ドライヤモジ
ュールを具備する膜式ドライヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境保護等のため、冷媒等に
使用されるフロンの使用規制がなされつつある。このた
め、水蒸気混合気体を除湿する除湿装置としても、従来
から使用されてきた冷凍式除湿装置に代えて、例えば特
開平6−134244号公報、特開平6−134245
号公報、或いは特開平6−134246号公報等で提案
されている膜式ドライヤ装置が使用されつつある。かか
る膜式ドライヤ装置は、水蒸気透過膜によって形成され
た複数本の中空糸から成る中空糸束の一端部に水蒸気混
合気体を供給すると共に、この中空糸の外周面に除湿パ
ージ気体を流し、各中空糸の水蒸気混合気体中の水蒸気
を選択的の除湿パージ気体側に分離して得た除湿気体
を、中空糸束の他端部である吐出側端部から吐出する膜
式ドライヤモジュールを具備するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この膜式ドライヤ装置
によれば、冷凍装置を使用することなく除湿された圧縮
空気(以下、圧空と称することがある)を得ることがで
きるため、フロンの使用規制下でも問題なく使用でき、
且つ可動部分が存在せず保守も容易である。ところで、
本発明者等は膜式ドライヤモジュールを小型化して膜式
ドライヤ装置の小型化を図るべく、図6及び図7に示す
如く、両端部近傍の中心軸の各々が垂直となるようにケ
ーシング100に設けた直線状孔10とU字状チュー
ブ104とから成るU字状孔10に、中空糸束108
をU字状に曲折して収納したU字状の膜式ドライヤモジ
ュールを用いることを試みた。かかる膜式ドライヤモジ
ュールにおいて、U字状孔10に収納された中空糸束
108は、図6に示す如く、その両端部近傍の中心軸の
各々が垂直状態となるように収納されており、中空糸束
108の一端部から水蒸気混合圧空が供給されると共
に、中空糸束108の他端部から除湿圧空が吐出され
る。吐出された除湿圧空の一部は、除湿パージ空気とし
て除湿パージ供給孔110を介して中空糸束108の端
部の一方を収納する端部側からU字状孔10内に供給
される。また、U字状孔10内に供給された除湿パー
ジ空気は、中空糸束108の各中空糸内を流れる水蒸気
混合圧空と向流方向に流れ、中空糸内の水蒸気混合圧空
中から水蒸気を分離し、中空糸束108の他方の端部を
収納するU字状孔10の壁面に形成されたパージ孔1
12からパージされる。
【0004】かかる図6に示す膜式ドライヤモジュール
において、中空糸束108には、通常、コンプレッサー
によって昇圧された後に冷却器で冷却された圧空が水蒸
気混合圧空として供給される。この様に、コンプレッサ
ーによって昇圧した圧空を冷却器で冷却すると、圧空中
の飽和水蒸気圧が低下するため、圧空中にドレンが発生
し易くなる。このため、中空糸束108には、エアフィ
ルタ等によってドレンを除去した圧空が供給される。し
かし、雨季等において湿度負荷が高い場合や膜式ドライ
ヤ装置の外気温が低い場合には、除湿パージ空気の流れ
の後半部において、U字状孔102内で結露に起因して
ドレンが発生し易いが、図6に示す膜式ドライヤモジュ
ールでは、中空糸束108の他方の端部を収納するU字
状孔102の上部ケーシング100に形成したパージ孔
112からは、U字状孔102内で発生したドレンを抜
き出すことが極めて困難である。このため、U字状孔1
02の底部に次第にドレンが溜まり、膜式ドライヤモジ
ュールの性能が次第に低下する。また、膜式ドライヤ装
置の外気温が氷点以下である場合には、U字状孔102
の底部に溜まったドレンが凍結するおそれもある。
【0005】特に、コンプレッサーを間欠運転する場
合、コンプレッサーが停止している間に溜まった冷却器
内のドレンが、コンプレッサーの再起動に伴って一時に
中空糸束108に供給され、除湿パージ空気側に急激に
大量の水蒸気が移動してドレンが大量に発生する。この
ため、図6に示す如く、U字状孔102の内部にドレン
が貯留され易い構造の膜式ドライヤモジュールでは、そ
の性能が急速に低下し易い。このため、本発明者等は、
図7に示す如く、図6のU字状孔102に対して倒立状
態となるように形成したU字状孔102内に中空糸束1
08を収納した逆U字状孔の膜式ドライモジュールに
おいては、パージ孔112が形成されたU字状孔10
で発生したドレンは、U字状孔102外にパージ孔1
12から容易にパージされる。
【0006】しかしながら、供給される水蒸気混合圧空
中の水蒸気量が極めて多く、U字状孔102のパージ空
気供給側でドレンが発生するような場合には、発生し
たドレンU字部を越えてU字状孔102に形成された
パージ孔112からU字状孔102外に排出することは
極めて困難である。更に、U字状孔102のパージ空気
排出側内においても、ドレンがパージ孔112まで溜ま
るため、中空糸束108の水蒸気混合圧空が供給される
供給側端部での性能が損なわれる。この様に、図6及び
図7に示す如く、膜式ドライヤモジュールの小型化を図
るべく、両端部近傍の両中心軸が垂直となるように形成
したU字状孔102内に、U字状に曲折した中空糸束1
08を収納した膜式ドライヤ装置では、U字状孔102
内で発生したドレンが貯留して膜式ドライヤモジュール
の性能の低下が惹起され易く、かかる膜式ドライヤモジ
ュールを具備する膜式ドライヤ装置は信頼性に乏しいも
のであった。そこで、本発明の課題は、大量の水蒸気が
含有された水蒸気混合圧空が、U字状孔内に収納された
中空糸束に供給されても、発生したドレンをU字状孔外
に容易に排出できる膜式ドライヤ装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、U字状に曲折した中空
糸束を収納するU字状孔を水平状態に形成し、中空糸束
の端部の一方を収納するU字状孔の壁面に除湿パージ気
体を供給すると共に、中空糸束の他方の端部を収納する
U字状孔の壁面に、水蒸気を含有するパージ気体をパー
ジするパージ孔を形成を形成することによって、U字状
孔内で発生したドレンをU字状孔外に容易にパージでき
ることを知り、本発明に到達した。すなわち、本発明
は、水蒸気透過膜によって形成された複数本の中空糸か
ら成る中空糸束の一端部に水蒸気混合気体を供給すると
共に、前記中空糸の一端側から他端側方向に中空糸の外
周面に除湿パージ気体を流し、前記中空糸束の他端部か
ら除湿気体を吐出する膜式ドライヤモジュールを具備す
る膜式ドライヤ装置において、該膜式ドライヤモジュー
ルには、U字状に曲折された前記中空糸束を収納するU
字状孔として、両端部近傍の中心軸の各々が水平であっ
て、収納された中空糸束の端部の一方が他方の端部以上
の高さとなるU字状孔が形成され、且つ前記中空糸束の
端部の一方が収納されるU字状孔の端部壁面に、除湿パ
ージ気体をU字状孔内に供給する供給孔が形成されてい
ると共に、前記中空糸束の他方の端部が収納されるU字
状孔の端部壁面に、水蒸気を含有するパージ気体とU字
状孔内で発生したドレンとをU字状孔外にパージするパ
ージ孔が形成されていることを特徴とする膜式ドライヤ
装置にある。
【0008】かかる本発明において、パージ孔を、中空
糸束の他方の端部を収納するU字状孔の端部近傍の中心
軸を通る水平面以下の位置に形成することによって、発
生したドレンをパージ気体と共にU字状孔から容易に排
出できる。また、エアフィルタ等が設けられたマニホー
ルドと中空糸束が挿入されたU字状孔を具備する膜式ド
ライヤモジュールとを一体化することによって、膜式ド
ライヤ装置の一層の小型化を図ることができる。更に、
中空糸束が挿入されたU字状孔を具備する複数本の膜式
ドライヤモジュールを、水蒸気混合気体の供給通路に並
列に設けることにより、大量の水蒸気混合気体を処理で
きる。
【0009】本発明の膜式ドライヤ装置を構成する膜式
ドライヤでは、両端部近傍の中心軸の各々が水平となる
ように形成されたU字状孔に、中空糸束の端部の一方が
他方の端部以上の高さとなるように、中空糸束がU字状
に曲折されて挿入されていると共に、パージ気体とドレ
ンとを排出するパージ孔が、中空糸束の他方の端部を収
納するU字状孔の端部壁面に形成されている。このた
め、水蒸気が大量に含有された水蒸気混合気体が供給さ
れてU字状孔内にドレンが発生しても、除湿パージ気体
によってドレンをパージ孔の方向に押し出すことがで
き、パージ孔からパージ気体とドレンとをU字状孔外に
容易にパージできる結果、ドレンがU字状孔内に貯留す
ることを防止でき、膜式ドライヤモジュールの所定の性
能を維持できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図面によって更に詳細に
説明する。図1は、本発明に係る膜式ドライヤ装置の一
例を示す部分断面正面図である。図1の膜式ドライヤ装
置は、中空糸束が設けられたU字状の膜式ドライヤモジ
ュール10a〜10eがマニホールド12に並列に装着
されて一体化されたものである。図1に示すマニホール
ド12の中空部14には、エアフィルタ16が設けられ
ており、供給口18から供給された水蒸気含有圧空(水
蒸気混合気体流)中のオイルミスト等を分離した後、膜
式ドライヤモジュール10a〜10eに設けられた中空
糸束の各々に水蒸気含有圧空が供給される。次いで、各
中空糸束を通過して除湿された除湿圧空の各々は、マニ
ホールド12に形成された吐出連通孔20に集められ、
吐出口22から吐出される。
【0011】図1に示す膜式ドライヤモジュール10a
〜10eのうち、膜式ドライヤモジュール10aの構造
を図2に示す。膜式ドライヤモジュール10aは、途中
にジャバラ部が設けられたU字状チューブ24とマニホ
ールド12との連結部26とから成る。かかる膜式ドラ
イヤモジュール10aには、U字状孔28が水平状態に
形成されている。つまり、U字状孔28は、その端部近
傍28a、28bの中心軸の各々が水平方向に延び、且
つ端部近傍28a、28bの中心軸の各々を同時に含む
平面が水平面となるものである。この様な、U字状孔2
8には、水蒸気透過膜によって形成された複数本の中空
糸から成る中空糸束30がU字状に曲折されて収納され
ており、中空糸束30の一端部としての供給側端部がマ
ニホールド12に形成された水蒸気含有圧空の供給孔3
2に臨み、且つ中空糸束30の他端部としての吐出側端
部もマニホールド12に形成された除湿圧空の圧空吐出
孔34に臨む。
【0012】ここで、水蒸気含有圧空の供給孔32は供
給連通孔36に連結されており、供給連通孔36はマニ
ホールド12の中空部14の壁面に開口された圧空供給
孔38に連結されている。更に、供給連通孔36の壁面
には、膜式ドライヤモジュール10b〜10eの各々に
形成されたU字状孔に、U字状に曲折されて収容された
各中空糸束30の供給側端部が臨む供給孔が開口されて
いる。また、除湿圧空の圧空吐出孔34も、図1に示す
様に、マニホールド12に形成された吐出連通孔20に
連結されている。この吐出連通孔20の壁面にも、膜式
ドライヤモジュール10b〜10eの各々にU字状孔
に、U字状に曲折されて収納された各中空糸束30の吐
出側端部が臨む圧空吐出孔が開口されている。尚、圧空
供給孔38は、マニホールド12に形成された中空部1
4の上部に形成することによって、中空部14内に溜ま
ったドレン等が圧空供給孔38に供給される懸念を解消
でき好ましい。
【0013】かかる吐出連通孔20等が形成されたマニ
ホールド12には、連結部26に形成され、且つU字状
孔28の一端部28b(中空糸束30の吐出側端部を収
納)の壁面に、一端が開口された除湿パージ空気供給孔
40に、除湿パージ空気を供給するパージ空気孔42が
設けられている。このパージ空気孔42は吐出連通孔2
0よりも小径であって、パージ空気孔42と吐出連通孔
20との間には、オリフィス44が装着されており、吐
出連通孔20からパージ空気孔42に供給するパージ空
気量を調整する。このパージ空気孔42は、膜式ドライ
ヤモジュール10b〜10eの各々に形成されたパージ
空気孔と連通する連通孔であってもよく、膜式ドライヤ
モジュール10a〜10eの各々に独立して形成された
独立孔であってもよい。但し、膜式ドライヤモジュール
10b〜10eの各々に供給される除湿パージ空気量を
精度よく制御するためには、パージ空気孔42を独立孔
として形成することが好ましい。
【0014】更に、U字状孔28の他端部28a(中空
糸束30の供給側端部を収納)の壁面には、中空糸束3
0を構成する各中空糸の外周面に沿って流れ水蒸気を含
有するパージ空気をパージするパージ孔46が開口され
ている。このパージ孔46は、U字状孔28の他端部2
8a側の中心軸を通る水平面以下の位置に形成されてお
り、U字状孔28内で発生したドレンはパージ空気と共
にパージ孔46からパージされる。
【0015】この様な、図1及び図2に示す膜式ドライ
ヤモジュールを具備する膜式ドライヤ装置において、マ
ニホールド12の供給口18に供給した水蒸気含有圧空
は、エアフィルタ16を通過してオイルミスト等を分離
した後、圧空供給孔38から供給連通孔36に供給され
る。供給連通孔36に供給された水蒸気含有圧空は、供
給孔32を通過して中空糸束30の供給側端部に供給さ
れ、中空糸束30の各中空糸内を流れつつ除湿される。
除湿された除湿圧空は、中空糸束30の吐出側端部から
圧空吐出孔34を介して吐出連通孔20に集められ、吐
出口22から吐出される。かかる吐出連通孔20に集め
られた除湿圧空の一部は、オリフィス44からパージ空
気孔42を通過して除湿パージ空気供給孔40からU字
状孔28内に、除湿パージ空気として供給される。供給
された除湿パージ空気は、中空糸束30を構成する中空
糸の各々の外周面を流れ、中空糸内を流れる水蒸気含有
圧空中の水蒸気を含有するパージ空気として、パージ孔
46からパージされる。
【0016】ところで、図1及び図2に示す膜式ドライ
ヤモジュールに、大量の水蒸気を含有する水蒸気含有圧
空が供給された場合、パージ空気に移動した水蒸気がパ
ージ空気に含有されずドレンとなることがある。しか
も、除湿パージ空気は、除湿圧空の一部が減圧されたも
のであるため、減圧の際に、空気温度が低下してドレン
が発生し易くなっている。この様に、パージ空気側に移
動した水蒸気がドレンとなっても、U字状孔28が水平
状態に形成されているため、除湿パージ空気によってド
レンがパージ孔46の方向に移動できる。更に、パージ
孔46が、U字状孔28の他端部28a側の中心軸を通
る水平面以下の位置に形成されているため、除湿パージ
空気によってパージ孔46に移動したドレンはパージ空
気と共に容易にパージすることができる。かかるドレン
のパージを更に容易とすべく、パージ孔46を、U字状
孔28の他端部28a側の中心軸を通る水平面よりも下
方の位置に形成することが好ましい。尚、パージ孔46
は、U字状孔28の他端部28aに複数個形成されてい
てもよく、その内の少なくとも一個がU字状孔28の他
端部28a側の中心軸を通る水平面以下の位置形成され
ていればよい。
【0017】図2に示すオリフィス44は、パージ空気
孔42と吐出連通孔20との間に設けられているが、膜
式ドライヤモジュール10a〜10eの各々に形成され
たU字状孔に供給する除湿パージ空気量を制御すべく、
図3に示す様に、連結部26に形成された除湿パージ空
気供給孔40の入口部にオリフィス45を装着してもよ
い。むしろ、膜式ドライヤモジュール10a〜10eの
各々に形成された除湿パージ空気供給孔40の各入口に
オリフィス45を装着することによって、パージ空気孔
42を各パージ空気供給孔と連通する連通孔としても、
各U字状孔に所定量の除湿パージ空気を供給できる。
【0018】図1〜図3は、U字状孔が水平状態に形成
された膜式ドライヤモジュール10a〜10eの各々が
マニホールド12に並列に装着された膜式ドライヤ装置
について示したが、図4に示す様に、マニホールド12
に垂直状態の膜式ドライヤモジュール50a、50bが
装着された膜式ドライヤ装置であってもよい。かかる図
4に示す膜式ドライヤ装置においては、供給口18から
供給された水蒸気含有圧空は、マニホールド12に設け
られたエアフィルタ16を通りオイルミスト等を分離し
た後、膜式ドライヤモジュール50a、50b・・・の
各々に形成されたU字状孔に、U字状に曲折されて収納
された中空糸束の各々に水蒸気含有圧空が供給される。
次いで、各中空糸束を通過して除湿された除湿圧空の各
々は、マニホールド12に形成された吐出口22から吐
出される。
【0019】かかる膜式ドライヤモジュール50a、5
0b・・・のうち、膜式ドライヤモジュール50aの内
部構造を図5に示す。膜式ドライヤモジュール50a
は、途中にジャバラ部が設けられたU字状チューブ52
と連結部54とから成り、U字状孔56が垂直状態に形
成されている。つまり、U字状孔56は、その端部近傍
56a、56bの中心軸の各々が水平方向に延び、且つ
端部近傍56a、56bの中心軸の各々を同時に含む平
面が垂直面となるものである。かかるU字状孔56に
は、水蒸気透過膜によって形成された複数本の中空糸か
ら成る中空糸束30の供給側端部が吐出側端部よりも下
方となるように曲折されて収納されている。このため、
中空糸束30の供給側端部が、マニホールド12に形成
された水蒸気含有圧空の供給孔58に臨み、且つ中空糸
束30の吐出側端部がマニホールド12に形成された除
湿圧空の圧空吐出孔60に臨む。
【0020】ここで、水蒸気含有圧空の供給孔58は、
エアフィルタ16によって濾過された水蒸気含有圧空を
膜式ドライヤモジュール50a、50bのU字状孔に、
U字状に曲折されて収納された中空糸束の各々に供給す
る供給連通孔62に連結されている。この供給連通孔6
2は、他の膜式ドライヤモジュール内に挿入された中空
糸束にも水蒸気含有圧空を供給する。また、除湿圧空の
圧空吐出孔60も、マニホールド12に形成された吐出
連通孔64に連結されている。この吐出連通孔64に
は、他の膜式ドライヤモジュール内に挿入された中空糸
束からの除湿圧空が吐出される。この様に、吐出連通孔
64等が形成されたマニホールド12には、連結部54
に形成され、且つU字状孔56の一端部56b側の壁面
に一端が開口された除湿パージ空気供給孔66に、除湿
パージ空気を供給するパージ空気孔68が形成されてい
る。かかるパージ空気孔68は吐出連通孔64よりも小
径であって、パージ空気孔68と吐出連通孔64との間
には、オリフィス70が装着されており、吐出連通孔6
4からパージ空気孔68に供給するパージ空気量を調整
する。このパージ空気孔68は、他の膜式ドライヤモジ
ュールの各々に形成されたパージ空気供給孔と連通する
連通孔であってもよく、他の膜式ドライヤモジュールの
各々に独立して形成された独立孔であってもよい。
【0021】更に、中空糸束30の吐出側端部よりも下
方に位置する供給側端部が挿入されたU字状孔56の他
端部56a側の連結部54には、中空糸束30を構成す
る各中空糸の外周に沿って流れ水蒸気を含有するパージ
空気をパージするパージ孔72が形成されている。この
パージ孔72は、U字状孔56の他端部56a側の中心
軸を通る水平面以下の位置形成されており、U字状孔5
6内で発生したドレンはパージ空気と共にパージ孔72
からパージされる。かかる図5に示す膜式ドライヤ装置
においては、U字状孔56内でドレンが発生しても、U
字状孔56が垂直状態に形成されているため、ドレンの
自重と除湿パージ空気とによってドレンがパージ孔72
の方向に移動される。更に、パージ孔72が、U字状孔
56の他端部56a側の中心軸を通る水平面以下の位置
に形成されているため、除湿パージ空気によってパージ
孔72に移動したドレンはパージ空気と共に容易にパー
ジできる。
【0022】かかるドレンのパージを更に容易とすべ
く、パージ孔72を、図5に示す様に、U字状孔56の
他端部56a側の中心軸を通る水平面よりも下方の位置
に形成することが好ましい。また、パージ孔72は、U
字状孔56の他端部56aに複数個形成されていてもよ
く、その内の少なくとも一個がU字状孔56の他端部5
6a側の中心軸を通る水平面以下の位置形成されていれ
ばよい。ここで、図1〜図5においては、両端部近傍の
中心軸の各々が水平であって、各中心軸を同時に含む平
面が水平面又は垂直面となるU字状孔に、U字状に曲折
した中空糸束を収納した膜式ドライヤモジュールを用い
た膜式ドライヤ装置について説明してきたが、両端部近
傍の中心軸の各々を同時に含む平面が傾斜面となるU字
状孔に、U字状に曲折した中空糸束を収納した膜式ドラ
イヤモジュールを用いた膜式ドライヤ装置であってもよ
い。更に、図1及び図4において、中空糸束が収納され
た複数本の膜式ドライヤモジュールがマニホールドに装
着された膜式ドライヤ装置を示したが、中空糸束が収納
された一本の膜式ドライヤモジュールがマニホールドに
装着された膜式ドライヤ装置であってもよいことは勿論
のことである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、中空糸束をU字状に曲
折してU字状孔に収納する膜式ドライヤモジュールを用
いるため、膜式ドライヤ装置の小型化を図ることができ
る。しかも、U字状に曲折した中空糸束が収納されたU
字状孔内にドレンが発生しても、U字状孔からドレンを
容易に抜き出すことができ、ドレンの貯留に起因して発
生する膜式ドライヤモジュールの性能低下の懸念を解消
できるため、膜式ドライヤ装置の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜式ドライヤ装置の一例を示す部
分断面正面図である。
【図2】図1に示す膜式ドライヤ装置を構成する膜式ド
ライヤモジュールの部分断面図である。
【図3】本発明に係る膜式ドライヤ装置を構成する膜式
ドライヤモジュールの他の例を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る膜式ドライヤ装置の他の例を示す
正面図である。
【図5】図4に示す膜式ドライヤ装置を構成する膜式ド
ライヤモジュールの部分断面図である。
【図6】本発明に対する比較例を説明する部分断面図で
ある。
【図7】本発明に対する比較例を説明する部分断面図で
ある。
【符号の説明】
10、50 膜式ドライヤモジュール 12 マニホールド 16 エアフィルタ 28、56 U字状孔 28a、56a 中空糸束の端部の一方が収納されるU
字状孔の端部 28b、56b 中空糸束の他方の端部が収納されるU
字状孔の端部 30 中空糸束 40、66 除湿パージ空気供給孔 46、72 パージ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−8739(JP,A) 特開 平8−290033(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/26,53/22 B01D 63/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気透過膜によって形成された複数本
    の中空糸から成る中空糸束の一端部に水蒸気混合気体を
    供給すると共に、前記中空糸の一端側から他端側方向に
    中空糸の外周面に除湿パージ気体を流し、前記中空糸束
    の他端部から除湿気体を吐出する膜式ドライヤモジュー
    ルを具備する膜式ドライヤ装置において、 該膜式ドライヤモジュールには、U字状に曲折された前
    記中空糸束を収納するU字状孔として、両端部近傍の中
    心軸の各々が水平であって、収納された中空糸束の端部
    の一方が他方の端部以上の高さとなるU字状孔が形成さ
    れ、 且つ前記中空糸束の端部の一方が収納されるU字状孔の
    端部壁面に、除湿パージ気体をU字状孔内に供給する供
    給孔が形成されていると共に、前記中空糸束の他方の端
    部が収納されるU字状孔の端部壁面に、水蒸気を含有す
    るパージ気体とU字状孔内で発生したドレンとをU字状
    孔外にパージするパージ孔が形成されていることを特徴
    とする膜式ドライヤ装置。
  2. 【請求項2】 パージ孔が、中空糸束の他方の端部を収
    納するU字状孔の端部近傍の中心軸を通る水平面以下の
    位置に形成されている請求項1記載の膜式ドライヤ装
    置。
  3. 【請求項3】 エアフィルタ等が設けられたマニホール
    ドと中空糸束が挿入されたU字状孔を具備する膜式ドラ
    イヤモジュールとが一体化されている請求項1又は請求
    項2記載の膜式ドライヤ装置。
  4. 【請求項4】 中空糸束が挿入されたU字状孔を具備す
    る複数本の膜式ドライヤモジュールが水蒸気混合気体の
    供給通路に並列に設けられている請求項1〜3のいずれ
    か一項記載の膜式ドライヤ装置。
JP23290996A 1996-09-03 1996-09-03 膜式ドライヤ装置 Expired - Fee Related JP3318212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23290996A JP3318212B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 膜式ドライヤ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23290996A JP3318212B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 膜式ドライヤ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1076130A JPH1076130A (ja) 1998-03-24
JP3318212B2 true JP3318212B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=16946747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23290996A Expired - Fee Related JP3318212B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 膜式ドライヤ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3318212B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7938884B2 (en) * 2007-01-31 2011-05-10 Spx Corporation Integral sweep controller for gas membrane separation device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1076130A (ja) 1998-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2390474C (en) Compressed gas systems utilizing a variable pressure membrane air drier, and method of operation thereof
AU749819B2 (en) Membrane air dryer with scheme to reduce air lost as sweep air
US6581297B1 (en) Drying apparatus and method
US4783432A (en) Dryer regeneration through heat of compression and pressure swing desorption
US6540818B2 (en) Hollow fiber membrane dehumidification device
CA2512234A1 (en) Membrane air dryer for vehicle air brake system
JPH06218220A (ja) 脱湿システムのための装置及び方法
US20040000233A1 (en) Membrane gas dehydrating apparatus for gas controlled and powered systems
JP3318212B2 (ja) 膜式ドライヤ装置
JP2622058B2 (ja) 膜式気体ドライヤ
JPH03186315A (ja) 除湿装置
JP3757354B2 (ja) 窒素及び酸素発生装置
JPS63319019A (ja) 圧縮空気除湿システム
JP2000189743A (ja) 乾燥気体供給作動方法およびシステム
JP3723083B2 (ja) 圧縮空気供給装置
JP3083456B2 (ja) 除湿空気の供給システム
US6148535A (en) Gas dryer
JPH0667449B2 (ja) ガスの脱湿法
JP2005220750A (ja) 空気圧縮機
JPH08206437A (ja) 空気除湿装置
JP3511565B2 (ja) 計装用圧縮空気系除湿装置
JPH0866616A (ja) 除湿装置
JP2000334253A (ja) 所内用の圧縮空気供給装置
KR100247150B1 (ko) 공기제습장치.
JPH10180024A (ja) ドレン除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees