JP2001501292A - 気体から液体を分離するための分離装置 - Google Patents
気体から液体を分離するための分離装置Info
- Publication number
- JP2001501292A JP2001501292A JP10505414A JP50541498A JP2001501292A JP 2001501292 A JP2001501292 A JP 2001501292A JP 10505414 A JP10505414 A JP 10505414A JP 50541498 A JP50541498 A JP 50541498A JP 2001501292 A JP2001501292 A JP 2001501292A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- gas
- core structure
- liquid
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000926 separation method Methods 0.000 title claims abstract description 33
- 239000007788 liquid Substances 0.000 title claims abstract description 27
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims abstract description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 10
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 37
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 10
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 8
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 4
- 230000008439 repair process Effects 0.000 description 4
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 2
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004581 coalescence Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001627 detrimental effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 description 1
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 1
- 238000012419 revalidation Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D46/00—Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B39/00—Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
- F04B39/16—Filtration; Moisture separation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B43/00—Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
- F25B43/02—Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for separating lubricants from the refrigerant
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
油のような液体を気体から分離するための装置であって、第1のケーシング部分(1)と、第2のケーシング部分(10)と、コア構造(14)と、油除去手段とを備えている。ケーシング部分同士はそれぞれの開口部が気密係合するように合致すべく適合されており、内側の空間を取囲む密閉された圧力容器を提供する。コア構造は、前記部分同士が係合したとき内部空間中に取付けられるように適合しており、ケーシング部分によって取囲まれた内部空間を第1及び第2の油分離部分に分割する隔壁が設けられ、油除去手段によって除去された液体油を分けてそれぞれの油溜へと運び、同時に気体が横切って流れることを可能にしている。コア構造と油除去手段とは前記ケーシング部分を分解したときに着脱可能になっている。
Description
【発明の詳細な説明】
気体から液体を分離するための分離装置
本発明は気体から液体を分離するための分離装置に関する。特に、本発明は気
体を圧縮機で圧縮し同圧縮機から吐出された気体に微細な液体飛沫が含まれてい
て、これを気体から除去することが必要とされるような配管系統に関する。より
具体的には、本発明は冷媒から油を除去することが必要とされるような、圧縮機
駆動される冷凍装置に関する。
圧縮機の動作では、例えばスクリュー圧縮機又はスクロール圧縮機において、
気体アンモニアのような作動流体を圧縮して冷凍装置内の閉じた冷媒ループを循
環させるのに、圧縮機内部の作動流体が圧縮される作動空間中へ油を注入するこ
とが必要である。油は、圧縮機のベアリングを潤滑し、ロータとハウジングの間
のクリアランスをシールし、圧縮機を冷却する目的を果す。この結果、圧縮され
て圧縮機から吐出される流体には気体状の冷媒に油の飛沫が混合して含まれるこ
とになる。冷媒ループの残りの部分に油が循環することは装置の性能を悪化させ
るので、一般的に、圧縮機から吐出された流体を油分離装置に通して作動流体か
ら油を分離すると共に、圧縮機の吸込み側に近接した油入口へ短い油戻し配管を
介して油を再循環させる。
圧縮機から吐出される流体は、一般的にアンモニアのような気体状の冷媒であ
って、油の微細な飛沫を含んでいる。圧縮されたアンモニアから油を分離するた
めのプロセスでは、流速を遅くすべく大きな断面積の容器へ圧縮されたアンモニ
アを導入して、ワイヤの網状の充填物を通過させている。ワイヤ網の充填物を通
過させることにより、油飛沫を含んだアンモニアの気体流れは流れ方向が何回も
変化させられて、それにより、油飛沫は網状のワイヤに衝突して油膜を形成し、
油膜は流れ落ちたり又はより大きな飛沫を形成して気体流れから運び去られる。
より大きな飛沫は、所定の流れの条件の下で、重力のために気体流れから脱落し
やすくなる。
一般的なやり方では、互いに同じ原理の少なくとも2ステージの油分離装置を
配置するようにしており、凝集ステージと称される第1ステージは比較的目の粗
いワイヤ網の充填物を備えており、合着ステージと称される第2ステージは非常
に緻密なワイヤ網の充填物を備えている。一般的に、第1ステージで含有油の大
部分が除去されるものの、分離装置から吐出するアンモニア中の油含有割合を極
めて低く抑えるために第2ステージが必要である。2つのステージの間には圧力
差が存在し、油吐出配管の分岐を避ける必要があるため、2つの分離ステージか
ら戻った油は別々の配管を介して圧縮機へと運ばなければならない。
作動流体の圧力は少なくとも圧縮機の吐出側においては例えば20バールと相
当なレベルに達するので、2ステージの油分離装置を例えば細長い円筒形容器の
ような共通な圧力容器中に収めることがしばしば好まれ、2つのステージは圧力
容器の軸線に対して垂直に延設された仕切壁によって分けられる。仕切壁は2ス
テージ間の例えば約0.2バールの圧力差に耐えることが求められるのに対して
、圧力容器全体は20バールの内圧に安全に耐えることが求められる。
このような種類の油分離装置の製造においては、仕切壁の取付及び固定とワイ
ヤ網充填物の取付とを圧力容器の内部で手作業で行わなければならず、比較的複
雑化する。さらに、アクセスが制約されているため、これらの要素についての検
査、試験、及び保守は困難である。例えば、ステージ間の油漏れを溶接修繕する
ようなある種の修理手続は圧力容器の健全性にとって有害であるため、容器を再
び使用するのに先だって再検定をすることが要求される。
米国特許第5,214,937号には、スクリュー圧縮機で駆動される冷凍装
置に用いるための油分離装置が開示されており、同油分離装置は、内部に分離板
ないし仕切板を備え、及び外部への結合部分とを備えた、実質的に円筒形状の容
器を有し、形成される流れ通路によれば、流入した気体はマフラーチャンバを通
り、油を除去して主油溜に集めるためのデミスターパッドを通り、油を除去して
第2油溜に集めるための合着器を通り、清浄化された気体が容器の気体出口から
排出される。主油溜からの排出管は円筒形容器の片端付近の容器壁に配置されて
いる一方、第2油溜からの排出管は容器の反対端の容器壁に同様に配置されてい
る。同公報では、この構造をどのように製造し保守するのかが明らかにされてい
ない。
EP−A−0583770号に開示されている2ステージの油分離装置では、
気体の流れが螺旋状の流れにされて鋼の網スクリーンを通り、その後、油分離装
置の内部の分離壁の開口孔を通って、油分離装置の第2ステージの合着フィルタ
を通る。この構造物は円筒形状の圧力容器中に収められており、同容器の端部に
は着脱可能な頭部板が備えられている。頭部板を取外すことでアクセスが可能に
なると共に、合着フィルタを取出すことができる。合着フィルタは2つのステー
ジを分離する膜の一部であって、且つ、所望の機能をはたすために合着フィルタ
での圧力低下が必要であるため、一旦、合着フィルタを挿入したら合着フィルタ
と内部の分離板との間の気密的係合を得ることが不可欠である。しかし、気密面
を検査するためのアクセスや修理の可能性は非常に制約されている。
米国特許第4,662,190号には、スクリュー圧縮機が油分離装置のハウ
ジングに部分的に統合された組立体が開示されている。しかしながら、この油分
離装置は1ステージだけのものである。
本発明の目的は、製造及びメンテナンスがより簡単な液体分離装置を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、異なる要望を満足できるように容易に改変す
ることができる液体分離装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は
、長期間にわたって安定で性能に優れた液体分離装置を提供することにある。か
かる目的は請求の範囲の第1項に述べられている装置によって達成される。
本発明による装置では、コア構造は、ケーシング部分によって本質的に構成さ
れている耐圧構造物の一部を形成することがない。従って、圧力容器の安全性に
関する規格及び規則はケーシング部分のみについて適用される。従って、コア構
造をメンテナンス修理したり改造しても油分離装置の新たな承認が必要になるこ
とはない。
他方において、例えば各国の安全規則の違いのために必要となるケーシング部
分の改変によっては、コア構造の再設計が必要となることはない。本発明によれ
ばまた、例えばより高性能のパフォーマンスの要求を満足するような、より複雑
化したバージョンのコア構造を商業的に製造実施できるようになる。
好ましい実施形態によれば、実質的に密閉されたチャンバによって2ステージ
の液体分離装置が構成され、第2ステージは圧力容器内に取付けられた着脱可能
なコア構造として事実上配置されており、液体分離装置の第1ステージは若脱可
能なユニットの外側であって圧力容器ジャケットの内側である略環状の空間を占
めている。着脱可能なコア構造は、圧力容器の着脱可能な点検カバーを据付けた
とき同カバーと気密係合すべく適合するのが好ましい。
気体出口、流体出口、レベルゲージ、覗きガラス、計器などのような外部の結
合物の第2ステージへのアクセスは、着脱カバーに隣接する端部カバーで都合よ
く得られる。第1ステージへのアクセスは、おおむね他のどの箇所でも可能であ
る。第1ステージ及び第2ステージのためのワイヤ網充填物の仕切壁及び保持具
は、圧力容器とは別の着脱可能なコア構造の一部分として容易に取付けることが
でき、ユニットないしサブアセンブリを形成し、これは圧力容器の一端からその
内部へ挿入されて端部カバーを締付けることでシールされる。ステージ間を分離
するのに必要なすべての膜は圧力容器とは別個に試験され修理される。
好ましい流れパターンの配置としては、圧力容器のジャケットの片端近くの周
縁に設けられた開口部から作動流体が導入されて、内側の容器の外側にあたる環
状のチャンバへ入る。ここから気体の流れは、第1のワイヤ網充填物を通過して
断面積の大きい中間部分へ入り、第2のワイヤ網充填物を通過して、大きな飛沫
を油溜に集める空間を通る。圧力容器の反対端近くで気体は略中央に配置された
第2ステージへの入口パイプへと入り、ここから気体の流れは中心軸に沿って反
対方向へと流れて流体分離装置の第2ステージへと入り、円筒形の緻密なワイヤ
網を中心軸線から放射状外向きへの方向に通過して、円筒形の緻密なワイヤ網の
外側の環状の空間へ入り、軸線方向へと流れ、着脱可能な端部カバーの軸方向の
出口を通って内部容器及び圧力容器から排出される。
好ましい実施形態によれば、気体の出口はカバーに設けられ、一方の分離ステ
ージからの油出口はカバーに、他方のステージについては端部キャップに、配置
されている。一般的に、端部カバー又は端部キャップに結合部を設けることは、
容器の円筒形の部分に設けることよりも簡単であるので、前記配置によって製造
が簡単となる。
好ましい実施形態によれば、コア構造にはバッフルプレートが支持されて、そ
れぞれ音響特性の異なる複数のチャンバを形成するようになっている。これによ
り液体分離装置の内部にマフラーが形成されて、圧縮機によって発生した冷媒の
脈動を抑制するのに役だって、油分離装置や冷凍装置の他の部分から放射される
騒音を低減できる。
好ましい実施形態によれば、カバーと端部キャップとはそれぞれ実質的に平坦
な板から構成される。これにより、コンピュータ制御の自動工作機械や溶接装置
を用いて結合部の取付等を行うことができるという、製造上の利点がある。
本発明のさらなる効果及び利益については、好ましい実施形態について図面を
参照して述べた詳細な説明から明らかになるであろう。
図1は、圧力容器と端部カバーとを組立てたときの空の状態を一部破断して長
手方向に示した図である。
図2は、コア構造の断面を長手方向に示した図である。
図3は、冷凍装置に据付けられたときの組立られた油分離装置を長手方向に示
す断面図である。
すべての図面は模式的で必ずしも寸法の比率に従っておらず、当業者が本発明
を理解し実施することができるのに必要な要素だけを図示しており、当業者が容
易に推測ないし実現できるような要素については図面を分りやすくするために省
略している。図面において、同一又は対応する要素には同一の符号を付している
。
まず図1を参照すると、圧力容器に端部カバーを取付けたようすを長手方向に
一部破断して示している。容器1は、丸形で軸線2を中心として概略対称な実質
的に円筒形状のジャケット3を備える。ジャケットは図1の右側方向において実
質的に平坦な円板である端部キャップ4を取付けられて閉じている。端部キャッ
プ4は溶接によってジャケット3の円周縁部に結合されるのがよい。また端部キ
ャップ4には、パイプ形状の油出口9が備えられており、同パイプは端部キャッ
プを貫通して下方へ屈曲し、その開口部がジャケットの内壁5に近接配置されて
いる。通常の使用中の状態では、パイプの開口部が容器の下側部分に向くように
容器が配置されていて、集められた油すべてをパイプを通して排出する。端部キ
ャップ4には、レベルゲージ、覗きガラス、計器などの他の機器を備えるのがよ
い。そのような補助的な機器は当業者に知られているので、図面には示していな
い。
容器1のジャケット3にはパイプ取付部が結合されており、これは図1に示す
使用中の位置において、ジャケットの上方向で中心よりもいくらか左側に位置し
ている。この取付部は油の混合した気体の入口8のためのものである。
ジャケット3の左側の円形縁部には周縁フランジ6が取付けられており、好ま
しい実施形態ではジャケットの縁部に溶接されている。このフランジ6は図1の
左側に向いた実質的に平坦なシール面7を提供している。フランジはまたボルト
を挿入できるような壁面を提供している。
好ましい実施形態によれば、フランジは、ジャケット内面5によって形成され
る開口部を実質的に制約せずに残すように配置されていて、後述する様々な機器
を容器の内部へ挿入することを容易にしている。
図1の左側方向にはさらに、シール面11を備えた実質的に平坦で円形の板な
いし円板である着脱カバー10が示されており、同カバーには図1に示す如くフラ
ンジ6に合致係合するボルトを挿入する孔が備えられている。
フランジ6には気体出口12のために用いられる軸方向のパイプ取付部が設け
られている。フランジ6にはまた貫通孔が設けられており、同貫通孔は図1に示
す如く気体出口12より下方であってジャケット3の最下部よりはいくらか上方
へ間隔を隔てて位置している。この貫通孔は後述する第2ステージのための油出
口13として用いられる。
次に図2を参照しつつ、油分離装置の一部をなすコア構造について簡単に説明
する。コア構造14は、円筒形のチャンバジャケット15を備え、図2の左側に
は同チャンバジャケットの外側に周縁チャンバフランジ16が取付けられており
、その反対側には中央に開口孔を備えた円板状の板の形状のチャンバ端部壁17
が結合されている。チャンバ端部壁17に溶接されて中央の開口孔にかけ渡され
た突張部材31は、チャンバ端部壁から図2の左方へと延びる軸方向のステイボ
ルト23を支持している。ステイボルトにはナットと係合する雄ネジが形成され
ていて、合着フィルタ端部板25を保持しており、同板が円筒形の合着フィルタ
24をチャンバ端部壁17に対して圧縮している。
チャンバジャケット15の外面には、周縁に粗密ワイヤ網充填物18が支持さ
れており、チャンバ端部壁の周縁部分とチャンバジャケット15の外側の周辺に
溶接されたワイヤ網支持リム19との間に保持されている。チャンバ端部壁の周
縁部分とリムとには貫通孔(図示せず)が設けられており、気体が流通できるよ
うになっている。
チャンバジャケット15の外面にはさらに、貫通孔を備えた放射状のリムの形
状のバッフルプレート32が千鳥パターンで支持されている。
チャンバ端部壁17はさらに第2ステージへの入口パイプ20を支持しており
、同パイプは端部壁の開口と合って、図2の右方向へと延びており、屈曲した端
部で終わり、パイプの開口孔が上方に向いている。
入口パイプ20は緻密ワイヤ網充填物21を構造的に支持しており、同充填物
は入口パイプの周囲において2枚のワイヤ網支持板22の間に挟まれて配置され
ている。ワイヤ網支持板には気体が流通できるように貫通孔(図示せず)が設け
られている。
次に図3を参照すると、組立てられた状態の油分離装置の断面図が示されてい
る。
図1と図2とに示された部品を組立てて図3に示す油分離装置30を形成する
には、端部カバーを取外すことで現れる開口部を通して容器1中にコア構造14
を挿入する。図3からわかるように、ワイヤ網充填物はジャケット内面5にぴっ
たりと密着しており、ワイヤ網支持板22の縁部と、チャンバ端部壁17の縁部
と、ワイヤ網支持リム19の縁部と、バッフルプレート32の縁部とは、ジャケ
ット内面に対して摺動自在であって且つ容器内の閉じられた空間を分離した区画
室に分けるようにジャケット内面に密接している。
カバー10はフランジ6に重ねられ、ボルトを挿入して締付ける。チャンバフ
ランジ16は、フランジのシール面7と気密係合していると共に、カバーのシー
ル面11とも気密係合していて、組立てられた構造物が例えば20バールのオー
ダーの相当な内圧に耐えることができるようになっている。
コア構造の一部をなす仕切によって保たれる圧力差はずっと小さくて、例えば
0.2バール以下である。
油分離装置の内部に形成される流れ経路は本質的には以下の如くである。油飛
沫の混じった気体は気体入口8から入り、チャンバジャケット15の外側で容器
ジャケット3の内側である環状のチャンバへと導かれる。好ましい実施形態では
、この空間にはバッフルプレート32が設けられており、それぞれ異なる音響特
性を持ったサブチャンバが提供されている。このチャンバから気体はワイヤ網支
持リム19の貫通孔を通り、粗密ワイヤ網充填物18を通り、チャンバ端部壁1
7の周縁部分の貫通孔を通り、チャンバ端部壁17の右側の空間へ入る。
粗密ワイヤ網充填物は、微細な油飛沫をより大きな油飛沫へと凝集させるため
の凝集器として働いて、大きくなった油飛沫のほとんどは気体の流れによってワ
イヤ網充填物から運び去られる。続いて、気体はワイヤ網支持板22の貫通孔を
通って緻密ワイヤ網充填物21へと入り、緻密ワイヤ網充填物21の右側の空間
へと通り抜ける。ここまでに述べた流れ経路の部分を第1ステージ26と称する
。
緻密ワイヤ網充填物の横断面積は、粗密ワイヤ網充填物の横断面積に比べて、
例えば約5倍ほど大きくなっており、従って、気体の流速もそれに応じて遅くな
る。このことと、網目が密であることとが組合わされて、浮遊して運ばれている
油飛沫の多くの割合がワイヤ網に集められることとなり、第1ステージの油溜2
7に流れ落ちて集められる。
気体はさらに流れて第2ステージの入口パイプ20の端部開口部へ入り、ここ
から左方向へと流れて図3に示す如く合着フィルタ24の軸方向の空間へ入る。
合着フィルタ24は極めて緻密なワイヤ網又はガラス繊維網から構成されていて
、気体中に残留していた含有油の多くの割合を除去する。気体は合着フィルタを
放射状外向きへと通過して、合着フィルタの周囲であってチャンバジャケット1
5の内側にあるチャンバへと流入し、このチャンバ内では気体は左方向へと流れ
て、合着フィルタ端部板25をまわり込んで気体出口12から油分離装置の外部
へ排出される。流れ経路のこれらの部分を第2ステージ28と称する。
合着フィルタ24に残された油は下方へと流れ落ちて第2ステージの油溜29
に集められ、チャンバジャケットの最下部のすぐ上に配置されている油出口13
を通って排出される。
本発明に従って製造された油分離装置によれば、14バールの圧力で1%の油
が混入しているアンモニアを処理したところ、吐出されるアンモニアの圧力は油
分離装置内で0.18バール低下して、残留していた油含有量は10ppmであ
ることがわかった。
好ましい実施形態においては、着脱可能なチャンバの外側の空間で第1ステー
ジを形成する一方、内側の空間に第2ステージを形成するようにしたが、同じ原
理に基づく実施形態であってこれらの空間の機能を入換えた形態も示唆されてい
ることは当業者にとって明らかである。そのような改変は本発明の範囲に含まれ
るものと考えられる。
好ましい実施形態の機能の説明においては、特に油の除去について説明したけ
れども、このことは本発明が油以外の他の液体や複数の液体の混合物を気体から
除去するのにも同様に適用できることを排除する意図ではない。また、液体飛沫
を運ぶ気体としてガス状のアンモニアについて特に説明したけれども、このこと
は本発明が他の冷媒、例えばR22、R134a、R404A、HFC、炭化水
素等の冷媒又はあらゆる他の気体を清浄化するのにも同様に応用できることを排
除する意図ではない。
様々な要素及び装置について上記具体的な構成のもとで説明したけれども、こ
のことはそのような要素又は装置が他の構成にも応用できること、異なる形態に
できる可能性、独立して特許可能である可能性を排除しようとする意図ではない
。詳細な説明においては具体例について述べたけれども、これは発明の理解を容
易にすることのみを目的としており、発明の範囲を限定しようとする意図はなく
、添付した請求の範囲のみによって発明の範囲は制限される。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU
,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,
CN,CU,CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,E
E,EE,ES,FI,FI,GB,GE,HU,IL
,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,
LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M
K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO
,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SK,TJ,
TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.気体から液体を分離するための装置であって、開口部を構成し、さらに同開 口部を取巻く第1のシール面を設け、液体の混合した気体のための入口と液体 の出口とを備えた第1のケーシング部分と、 開口部を構成し、さらに同開口部を取巻く第2のシール面を設け、気体出口 と液体出口とを備えた第2のケーシング部分と、 コア構造と、 液体除去手段とを備え、 前記ケーシング部分同士は、互いに合致して開口部同士が相互に気密係合し て、内部の空間を取囲む密閉された圧力容器を提供し、 前記コア構造は、前記部分同士が係合したときに内部空間中に取付けられ、 さらにケーシング部分によって取囲まれた内部空間を第1の液体分離部分と第 2の液体分離部分とに分割し、且つ気体の横断流通を可能にしつつ、液体除去 手段によって除去された液体を分離しそれぞれの溜部へ運ぶ隔壁を有し、前記 コア構造と液体除去手段とは前記ケーシング部分を係合解除したときに着脱で きることを特徴とする装置。 2.コア構造は対向するシール面を有するフランジ手段を備え、 前記フランジ手段は、前記ケーシング部分同士が互いに気密係合したときに 、前記第1のシール面と前記第2のシール面との間に挟まれるようになってい ることを特徴とする請求の範囲1に記載の装置。 3.第1のケーシング部分は開口部が形成された容器を構成しており、第2のケ ーシング部分は着脱可能なカバーを構成していて、コア構造はケーシング部分 といっしょになって、入口からの気体の流路、引続く第1及び第2の液体分離 部分、及び気体の出口を形成するための手段を備えており、前記コア構造はカ バーといっしよになって前記第2の油分離部分を実質的に完全に取囲むように 形成されていることを特徴とする請求の範囲1又は2に記載の装置。 4.容器は一端が端部キャップで閉じられた実質的に円筒形のジャケットを備え ており、他端には着脱可能なカバーと気密係合できるように適合されたシール 面を有する周縁フランジを備えていて、前記フランジは円筒形のジャケットの 内側の断面領域の実質的に全体にわたっての容器の内部への制限されないアク セスを可能にしていることを特徴とする請求の範囲3に記載の装置。 5.着脱可能なユニットは、前記第1又は第2の分離部分のいずれか一方のため の液体除去手段を前記取囲まれた空間の内側に支持しており、前記第1又は第 2の分離部分の他方のための液体除去手段を前記取囲まれた空間の外側に支持 していることを特徴とする請求の範囲3に記載の装置。 6.コア構造はさらに、容器の内面に近接するように取付けられた仕切壁手段を 支持しており、取囲まれた空間の外側であって容器の内側である空間を流路の セクションに分割する隔壁を提供していることを特徴とする請求の範囲3に記 載の装置。 7.コア構造は容器の内面に近接するように取付けられたバッフルプレートを支 持しており、流路内に互いに異なる音響特性の複数のチャンバを形成している ことを特徴とする請求の範囲3に記載の装置。 8.カバーは実質的に平坦な板で構成されていることを特徴とする請求の範囲3 に記載の装置。 9.端部キャップは実質的に平坦な板で構成されていることを特徴とする請求の 範囲4に記載の装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/DK1996/000430 WO1998015789A1 (en) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | Separator for separating a liquid from a gas |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001501292A true JP2001501292A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=8155826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10505414A Pending JP2001501292A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 気体から液体を分離するための分離装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0931235A1 (ja) |
JP (1) | JP2001501292A (ja) |
AU (1) | AU7210996A (ja) |
WO (1) | WO1998015789A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009508077A (ja) * | 2005-09-08 | 2009-02-26 | マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体清浄化のための気液分離器 |
JP2019035558A (ja) * | 2017-08-21 | 2019-03-07 | 株式会社前川製作所 | 油分離器 |
CN115244346A (zh) * | 2020-12-08 | 2022-10-25 | 重庆海尔制冷电器有限公司 | 储液器的检查方法和检查装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1307526B1 (it) * | 1999-12-03 | 2001-11-06 | Frigomec Srl | Separatore d'olio di tipo perfezionato. |
US6767524B2 (en) * | 2001-11-15 | 2004-07-27 | Bernard Zimmern | Process to produce nearly oil free compressed ammonia and system to implement it |
US6851277B1 (en) | 2003-08-27 | 2005-02-08 | Carrier Corporation | Economizer chamber for minimizing pressure pulsations |
BRPI0520244A2 (pt) * | 2005-05-31 | 2009-09-15 | Carrier Corp | método para reduzir o nìvel de ruìdo emitido por um separador de óleo dentro de um sistema de refrigeração ou resfriamento, e, aparelho silenciador dedicado separado de uma área interna de um separador de óleo, e para colocação dentro da mesma |
BRPI0520251A2 (pt) * | 2005-05-31 | 2009-09-15 | Carrier Corp | método para reduzir o nìvel de ruìdo emitido por um separador de óleo dentro de um sistema de refrigeração ou resfriamento, e, aparelho silenciador dedicado separado de uma área interna de um separador de óleo, e, para colocação dentro da mesma |
CN103528287B (zh) * | 2013-10-17 | 2015-05-20 | 南京金典制冷实业有限公司 | 一种用于制冷机组的多功能一体式卧式容器及运行方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR963541A (ja) * | 1950-07-17 | |||
FR1032541A (fr) * | 1951-02-16 | 1953-07-02 | Séparateur automatique d'huile pour appareils frigorifiques | |
US4581903A (en) * | 1984-08-23 | 1986-04-15 | Harry Kerry | Interchangeable suction accumulator and filter-drier |
US5214937A (en) * | 1991-10-28 | 1993-06-01 | Carrier Corporation | Integral oil separator and muffler |
US5271245A (en) * | 1992-08-20 | 1993-12-21 | Ac&R Components, Inc. | Two-stage helical oil separator |
-
1996
- 1996-10-09 WO PCT/DK1996/000430 patent/WO1998015789A1/en not_active Application Discontinuation
- 1996-10-09 JP JP10505414A patent/JP2001501292A/ja active Pending
- 1996-10-09 EP EP96933329A patent/EP0931235A1/en not_active Withdrawn
- 1996-10-09 AU AU72109/96A patent/AU7210996A/en not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009508077A (ja) * | 2005-09-08 | 2009-02-26 | マン ウント フンメル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体清浄化のための気液分離器 |
JP2019035558A (ja) * | 2017-08-21 | 2019-03-07 | 株式会社前川製作所 | 油分離器 |
CN115244346A (zh) * | 2020-12-08 | 2022-10-25 | 重庆海尔制冷电器有限公司 | 储液器的检查方法和检查装置 |
CN115244346B (zh) * | 2020-12-08 | 2023-05-12 | 重庆海尔制冷电器有限公司 | 储液器的检查方法和检查装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1998015789A1 (en) | 1998-04-16 |
EP0931235A1 (en) | 1999-07-28 |
AU7210996A (en) | 1998-05-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8557007B2 (en) | Air/oil separator and inlet baffle arrangement | |
US6858067B2 (en) | Filtration vessel and method for rotary gas compressor system | |
US8147575B2 (en) | Multi-stage oil separation system including a cyclonic separation stage | |
US5553460A (en) | Horizontal oil separator/reservoir | |
AU732277B2 (en) | Gas filter separator/coalescer and multi-stage vessel | |
US3888644A (en) | Filter-separator apparatus | |
TWI509207B (zh) | 使用蒸氣壓縮循環的冷媒迴路 | |
EP1229248B1 (en) | Compressor system | |
JP2007283291A (ja) | 気体から液滴を分離する多段分離装置、分離方法、および空気圧縮装置 | |
US5145497A (en) | In-line filter device for compressed air having mist filter and air collector | |
US3653191A (en) | Receiver-separator unit for liquid injected gas compressor | |
US20030014951A1 (en) | Horizontal separator tank for oil-flooded air compressor | |
EP3581800A1 (en) | Air dryer with oil separator | |
US20160001758A1 (en) | Oil separator | |
JP2001501292A (ja) | 気体から液体を分離するための分離装置 | |
US6018962A (en) | Centrifugal compressor oil sump demister apparatus | |
JPH08219596A (ja) | オイルセパレータ | |
CN206387156U (zh) | 一种双级油气分离器 | |
WO2008080068A2 (en) | Gas/liquid separator assembly with preseparator and liquid filter, and methods | |
CA1155400A (en) | Muffler | |
US20160023153A1 (en) | Multi-stage filter with pressure relief apparatus | |
KR20170004812A (ko) | 냉매 회로의 액상 냉매 분리 및 집수 장치 | |
JP4580552B2 (ja) | 液体注入コンプレッサ用の液体分離装置 | |
CN220507339U (zh) | 一种u型立式油分离器 | |
US2402196A (en) | Method of and apparatus for separating fluids |