JP3143530U - 連続手すり - Google Patents
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Abstract
【課題】取付基部の不連続により連続して手すりを取付けられないという問題を解決し、連続して手すりを設けること、また、コーナー部において施工誤差を吸収し、容易に施工できるようにすること、連続手すりの上面に蓄積していく塵埃の清掃を容易なものとすること。
【解決手段】取付基部Wへの固定部である取付片を有する固定部間に、取付基部側に開放される空間部24を設けて固定部に非連続部を形成し、把持部と略同一外周形状の連結手すり部材2を連続的に形成することにより、取付基部が連続していない箇所においても手すりを連続して設けることができる。また、連結手すり部材2の中間部に湾曲部21を有し、その両端部に連結される手すり材1同士を一定角度で連結することにより、コーナー部Cの施工を容易に行うことができる。更に、固定部間の空間部24やコーナー部Cを塵埃の掃出し部とすることで、清掃作業を楽に行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】取付基部Wへの固定部である取付片を有する固定部間に、取付基部側に開放される空間部24を設けて固定部に非連続部を形成し、把持部と略同一外周形状の連結手すり部材2を連続的に形成することにより、取付基部が連続していない箇所においても手すりを連続して設けることができる。また、連結手すり部材2の中間部に湾曲部21を有し、その両端部に連結される手すり材1同士を一定角度で連結することにより、コーナー部Cの施工を容易に行うことができる。更に、固定部間の空間部24やコーナー部Cを塵埃の掃出し部とすることで、清掃作業を楽に行うことができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、伝い歩きや身体の支持を行うために、廊下等の取付基部に設けられる連続手すりに関するものである。
従来より、取付基部に連続手すりを設けることにより、伝い歩きや身体の支持を行うことは多く見られる。特に、取付基部に沿って密着するように設けられる連続手すりは、取付基部からの突設幅を小さくして、廊下のスペースを狭くしないために多く用いられるものである。
このような手すりとして、例えば特許文献1に見られる通り、壁面(取付基部)に密着させる平面と、壁面との間に手を挿入するための長手方向の溝を形成するように平面の上縁から立ち上がった溝面と、手を掛けるための長手方向の隆起部を形成するように溝面に連続する膨出面とを有する長尺の部材から成り、平面を壁面に密着させて固定するようなものがある。
このような手すりは、壁面(取付基部)と手すりの平面とが密着して取付けられるものであるため、壁面に窓などがあって連続していないと、その部分には手すりを連続して取付けることができず、伝い歩きをしなければならない使用者などに不安感を与えるばかりか、転倒などの事故の危険性を有している。
また、このような手すりは、壁面に密着して連続的に取付けられるため、上面に塵埃がたまりやすく、これを清掃しようとした場合、端部まで塵埃を移動させなければならず、手すりの長さによっては作業者に大きな負担となるという問題を有している。
廊下には直線部ばかりでなく、コーナー部が存在するものであるが、前述の理由より、このようなところで手すりが途切れてしまうと安全上問題があるため、専用の接続部材によって手すりを連結するということが行われている。
特許文献2に見られる手すりでは、アタッチメントを介して、手すりと手摺端部処理部品(接続部材や端部キャップ)を連結させており、手すりの連続性の面では良好であるものの、コーナー部の壁面(取付基部)の角度は必ずしも設計通りに設けられるものではなく、若干の誤差を含むものであるため、この誤差を手摺端部処理部品の接続部分で吸収することとなり、施工現場での面倒な加工など、取付けに手間がかかるという問題を有している。
特開平05−230964号公報
特開2001−323623号公報
本考案が解決しようとする課題は、取付基部に密着して連続的に設けられる連続手すりにおいて、取付基部の不連続により連続して手すりを取付けることができないという問題を解決し、そのような状況でも連続して手すりを設けること、また、コーナー部において施工誤差を吸収し、容易に施工することができるようにすること、更に連続手すりの上面に蓄積していく塵埃の清掃を容易なものとすることを実現する連続手すりを提供することである。
上記課題を解決すべく、本考案における請求項1においては、取付基部への固定面を有する固定部と、該固定部の前方から上方へ突設する把持部とが長手方向に連続して一体的に形成される手すり材を複数連結してなる連続手すりにおいて、互いに連結される複数の前記手すり材の前記把持部間には、該把持部の断面外周形状と略同一外周形状を有する連結手すりを接続すると共に、前記固定部間には、前記取付基部側に開放される空間部を設けて該固定部に非連続部を形成し、前記把持部のみを連続的に形成してなる構成とした。
また、本考案における請求項2においては、前記連結手すり部材が、その中間部に湾曲部を有し、その両端部に連結される前記手すり材同士を一定角度で連結してなる構成とした。
更に、本考案における請求項3においては、前記手すり材と前記連結手すり部材との間には、前記手すり材の端面を覆うカバー部と、前記連結手すり部材の端部に嵌合されるジョイント部とを一体的に形成してなるジョイント部材を介在してなる構成とした。
本考案による連続手すりの構成を用いることにより、連続手すりは固定部と取付基部とが密着した状態となるため、取付強度を高めることができる。また、取付基部への固定部である取付片を有する固定部間に、取付基部側に開放される空間部を設けて固定部に非連続部を形成し、把持部と略同一外周形状の連結手すり部材を連続的に形成することにより、取付基部が連続していない箇所においても手すりを連続して設けることができるため、安全な連続手すりを提供することができる。
また、連結手すり部材の中間部に湾曲部を有し、その両端部に連結される手すり材同士を一定角度で連結することにより、コーナー部の施工を容易に行うことができる。更に、固定部間の空間部やコーナー部を塵埃の掃出し部とすることで、清掃作業を楽に行うことができる。
更に、手すり材と連結手すり部材との間に、手すり材の端面を覆うカバー部と、連結手すり部材の端部に嵌合されるジョイント部とを一体的に形成してなるジョイント部材を介在することにより、手すり材や連結手すり部材の端部が正確に切断されていなくても収めることができるので、安全な手すりとすると共に、施工を容易なものとすることができる。
以下に、本考案を実施するための最良の形態について記載する。
図1は本考案による連続手すりの使用例を示す斜視図、図2は本考案による手すり材の組立様態を示す斜視図、図3は本考案による手すり材と連結手すり部材とをジョイント部材を介して連結する様態を示す斜視図、図4は本考案による手すり材と湾曲部を有するコーナー部用の連結手すり部材とをジョイント部材を介して連結する様態を示す斜視図、図5は本考案による手すり材同士を連結する様態を示す斜視図である。
連続手すりHは、図1に示す通り、取付基部Wの所定高さにおいて設けられる。取付基部Wが連続している部分においては、手すり材1を連続的に設けることで、高強度に取付けることができる。また、図1の中央付近に示すように取付基部Wに窓Mがあり、取付基部Wの連続が途切れる場合、把持部12と略同一外周形状の連結手すり部材2を、取付基部Wの窓M近傍において手すり材1間に接続することにより、連続手すりHとしての連続を保つことができる。そして、コーナー部Cにおいては、中間部に湾曲部21を有し、手すり材1の把持部12と略同一外周形状に形成される端面を有するコーナー部用の連結手すり部材20を連接して連続手すりHを連続させる。
手すり材1を取付基部Wに対して取付けるには、図2に示す通り、取付位置を決定して、固定部11の取付片111を取付基部Wに当接させ、タッピングビスTをねじ込んで固定する。タッピングビスTの本数については、手すり材1の長さや、取付基部Wの状況(強度等)から、適当な本数及び間隔に設定する。
取付基部Wに対し固定された固定部11の固定片112に、把持部12の下方に形成される載置片121を載置して、固定片112の下側からタッピングビスTをねじ込んで固定する。固定部11及び把持部12は、合成樹脂やアルミニウム等の押出型材により形成され、固定部11及び把持部12の間にそれぞれ設けられた凹部113及び凸部122を係合させることにより、厳密な位置合わせをすることなく、固定することができる。タッピングビスTの本数については、取付基部Wと固定部11との固定と同様に、手すり材1の長さや、取付基部Wの状況から、適当な本数及び間隔に設定する。
このようにして、取付基部Wに手すり材1を取付けることができる。
取付基部Wが連続していない箇所においては、必要とされる範囲(窓Mなどによって、取付基部Wが連続していない範囲)において、把持部12と略同一外周形状を有する連結手すり部材2を連結する。ジョイント部材3は、手すり材1と略同一外周形状に形成される薄板状の部材であり、ASA等の合成樹脂製である。ジョイント部材3の手すり材1と接続される側には、外周から内方に向けて板厚が薄くなるようにテーパー状に形成されたカバー部31が形成され、連結手すり部材2と接続される側には、連結手すり部材2と略同一外周形状のジョイント部32が、ジョイント部材3のその他の部分よりも薄く形成されており、接続する手すり材1及び連結手すり部2の端部を飲込むようにして接続される。これにより、手すり材1及び連結手すり部2の切断が正確でなくても、見栄え良く収めることができる。また、ジョイント部材3の両側面には、手すり材1及び連結手すり部2の内部に形成される係合孔13に係合する係合凸部33が突設されて、接続を確実なものとしている。
コーナー部Cの接続については、図4に示す通り、取付基部Wに沿って設けられる手すり材1の間にジョイント部材3を挟み込んでコーナー部用の連結手すり部材20を接続する。コーナー部用の連結手すり部材20は、中間に湾曲部21を有しており、手すり材1同士を取付基部Wの角度に合わせて連結する。手すり材1の端部には、係合孔13が形成されると共に、コーナー部用の連結手すり部材20には係合溝22が形成されて、ジョイント部材3より突出される係合凸部33が嵌入される。ジョイント部材3は、前述のものと同じものであり、手すり材1側にはカバー部31が、コーナー部用の連結手すり部材20側にはジョイント部32が、それぞれ設けられているため、確実に接続することができると共に、取付基部Wの施工ずれや手すり材1及び連結手すり部材2の端部の切断の不正確さを吸収して見栄え良く取付けることができる。なお、図4においては、取付基部Wが内側に曲がる入隅の場合について説明しているが、取付基部Wが外側に曲がる出隅の場合についても、対応したコーナー部用の連結手すり部材20を使用することで、同様にして接続することができる。
手すり材1の固定部11及び把持部12は、アルミニウム等の金属を押出成形することにより形成され、決まった長さ(定尺)で形成される。固定部11及び把持部12の定尺は、3,000mmである。定尺を超えて手すり材1を設ける場合、複数の定尺材(固定部及び把持部)をジョイントして延長しなければならない。図5に示す通り、固定部11及び把持部12の両端部に、ジョイント片4及びジョイントパッキン5を挟むようにして接続し、必要な長さの連続手すりHを得る。ジョイント片4及びジョイントパッキン5はPVC等の合成樹脂製で、ジョイントパッキン5には前記のジョイント部材3と同様に外周から内方に向かいテーパー状に形成されており、固定部11及び把持部12の端部を飲込むように設けられる。
把持部12の内部に形成される係合孔13の内、最上部に形成される係合孔13に嵌合するジョイント片4を両端部に挿入して接続すると共に、ジョイントパッキン5を挟み込むことにより隙間ができないようにする。ジョイント片4の外面には、係止凸条41が形成され、係合孔13に対して嵌合状態とされる。また、ジョイントパッキン5は、固定部11及び把持部12の端面形状に、それぞれ合わせて形成されると共に、把持部12に当接する部分にはジョイント片4を挿通するための貫通孔51が設けられると共に、両側面には係合凸部52が設けられ、固定部11及び把持部12の係合孔13に係合して位置決めされる。
手すり材1の固定部11の下端壁面側には、図示しないストレッチャーなどの衝突から取付基部Wを保護するために貼着される腰壁Bの上端部を飲込む段部14が形成される。これにより、連続手すりHと腰壁Bとが一体化したような様態とすることができ、外観を良好なものとすることができる。
手すり材1及び連続手すり部2には、表面に合成樹脂による被覆層(15、23)がそれぞれ設けられており、触感を良好なものとしている。また、木目模様などが施された被覆層(15、23)とすることにより、更に質感を向上させることもできる。
1 手すり材
11 固定部
111 取付片
112 固定片
113 凹部
12 把持部
121 載置片
122 凸部
13 係合孔
14 段部
15 被覆層
2 連結手すり部材
20 コーナー部用の連結手すり部材
21 湾曲部
22 係合溝
23 被覆層
24 空間部(非連続部)
3 ジョイント部材
31 カバー部
32 ジョイント部
33 係合凸部
4 ジョイント片
41 係止凸条
5 ジョイントパッキン
51 貫通孔
52 係合凸部
B 腰壁
C コーナー部
H 連続手すり
M 窓
T タッピングビス
W 取付基部
11 固定部
111 取付片
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51 貫通孔
52 係合凸部
B 腰壁
C コーナー部
H 連続手すり
M 窓
T タッピングビス
W 取付基部
Claims (3)
- 取付基部への固定面を有する固定部と、該固定部の前方から上方へ突設する把持部とが長手方向に連続して一体的に形成される手すり材を複数連結してなる連続手すりにおいて、
互いに連結される複数の前記手すり材の前記把持部間には、該把持部の断面外周形状と略同一外周形状を有する連結手すり部材を接続すると共に、
前記固定部間には、前記取付基部側に開放される空間部を設けて該固定部に非連続部を形成し、前記把持部のみを連続的に形成してなることを特徴とする連続手すり。 - 前記連結手すり部材が、その中間部に湾曲部を有し、その両端部に連結される前記手すり材同士を一定角度で連結してなることを特徴とする請求項1記載の連続手すり。
- 前記手すり材と前記連結手すり部材との間には、前記手すり材の端面を覆うカバー部と、前記連結手すり部材の端部に嵌合されるジョイント部とを一体的に形成してなるジョイント部材を介在してなることを特徴とする、請求項1又は2記載の連続手すり。
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JP2008003155U JP3143530U (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 連続手すり |
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JP2008003155U JP3143530U (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 連続手すり |
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JP2008003155U Ceased JP3143530U (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 連続手すり |
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Cited By (2)
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JP2016017318A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | ナカ工業株式会社 | 連続手摺 |
JP2016065368A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 朝日ウッドテック株式会社 | 木質系手摺の端部連結構造 |
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2008
- 2008-05-16 JP JP2008003155U patent/JP3143530U/ja not_active Ceased
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2009
- 2009-05-15 CN CN2009201553567U patent/CN201474201U/zh not_active Expired - Lifetime
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CN201474201U (zh) | 2010-05-19 |
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