JP3142844B2 - 穀類自動計量器の操作パネル - Google Patents

穀類自動計量器の操作パネル

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靖浩 島内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯溜タンク下部の
供給口に回動自在のシャッタを枢着し、このシャッタと
離脱・係合する2段構成の係合部を有するシャッタア−
ムを具備し、計量秤の設定量の計量によってソレノイド
を介して作動し、前記の係合部とシャッタとの離脱・係
合によって前記供給口(2)を全開・一部開・全閉に切
換える穀類自動計量器の操作パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における穀類自動計量器の操
作パネルでは、電源スイッチとは別に「ゼロ設定」ボタ
ンを設けて、重量及び袋数の設定又は修正を行う様に構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に従来の技術
からなるものは、電源スイッチを操作してからボタンを
押して計量設定を行うが、設定値の修正に際して都度
「ゼロ設定」ボタンを押して設定値を再入力するが、そ
の為に操作が煩わしい。本発明はこれらの欠点を解消
し、重量及び袋数の設定又は修正操作を簡易化した穀類
自動計量器の操作パネルを貯溜タンクの正面に取付け、
操作性を改善した穀類自動計量器の操作パネルを提供す
る事である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明が前項に
記載する課題を解決する為の手段を以下に記述する。貯
溜タンク下部の供給口に回動自在のシャッタを枢着し、
このシャッタと離脱・係合する2段構成の係合部を有す
るシャッタア−ムを具備し、計量秤の設定量の計量によ
ってソレノイドを介して作動し、前記の係合部とシャッ
タとの離脱・係合によって前記供給口を全開・一部開・
全閉に切換える穀類自動計量器を電気的に操作する操作
パネルにおいて、電源スイッチの「ON/ゼロ」ボタン
を押すと、操作パネルに電源が入り同時に計量値が
「0」に設定され、電源スイッチの「OFF」ボタンを
押すと操作パネルの電源が切れる様に構成し、更に「計
量設定値の確認・変更」をしたいとき、確認・変更ボタ
ンを押すと「計量モニタ−」や「袋数表示モニタ−」に
計量設定値が表示され、該計量設定値を増加させる時は
「増」のボタンを、減少させる場合は「減」のボタンを
押し、「増」・「減」のボタンを同時に押すと「0」表
示になるように操作パネルを構成し、該操作パネルを貯
溜タンクの正面に取付けて、設定値の修正に際しても都
度「ゼロ設定」ボタンを押して設定値を再入力すること
なく、本発明は確認・変更ボタンを押す事によって、計
量設定値の増減を一桁から任意修正が可能になる様にし
た。
【0005】
【実施例】以下、本発明による供給シャッタについて実
施例図を参照しながら具体的に説明する。この例図に示
す穀類自動計量器は、図3に示すように米選機(K)に
一体的に付設されて選別後の良玄米を貯溜タンク(1)
に一旦貯えたものを順次袋詰めするものである。即ち、
籾摺機から矢印(イ)のように投入される玄米は米選機
(K)の機体内に内蔵された回転選別胴によって選別さ
れて小米は出口(8)から取出され、この小米の除去さ
れたあとの良玄米が貯溜タンク(1)に貯えられながら
シャッタ(3)の全開・一部開・全閉によって計量秤
(9)上に載置する袋に設定量ずつ袋詰めされるように
なっている。
【0006】つぎに、図1と図2によってその詳細を記
述する。貯溜タンク(1)の下部には供給口(2)が開
口し、シャッタ(3)は扇形の両支持板(10)の間に
断面円弧状の曲面を持つ底面(11)を有し、その両支
持板(10)の上端部が貯溜タンク(1)下部側の一方
側に突設する突出体(12)に軸支されたハンドル(1
3)と一体となって上端部を軸にし、供給口(2)の下
側を移動して供給口(2)を開閉し、前記底面(11)
には板体を屈曲して形成した保持部材(14)が取着さ
れている。
【0007】(4)は前記貯溜タンク(1)の下部側の
他方側に取着した支持体で、該支持体(4)にはソレノ
イド(7)が内蔵され、該ソレノイド(7)は貯溜タン
ク(1)の後側板(B)の傾斜方向と略平行にして、前
記往復動部材(6)の作用線方向(ニ)(ホ)と貯溜タ
ンク(1)の前側板(A)の垂直延長線との仮想交点を
供給口(2)より下方に位置する様に構成して、その往
復動部材(6)はソレノイド(7)に通電されたときバ
ネ(15)に抗して往動し、通電されないときはバネ
(15)力により復動する構成にしてある。
【0008】前記の支持体(4)にはシャッタア−ム
(5)の上端部が枢着され、その回動支点(C)が往復
動部材(6)の作用線方向(ニ)(ホ)より上方向でし
かも係合部(16)(17)より上方向に配設してあ
り、そのシャッタア−ム(5)の一部は前記往復動部材
(6)に枢結されるとともに、該シャッタア−ム(5)
と往復動部材(6)の枢結点(T)が描く回動円弧に対
して、該枢結点(T)に於ける接線方向より前記往復動
部材(6)の作用線方向(ニ)(ホ)を前記枢結点
(T)上方にて回動円弧側に近接させ、回動円弧と前記
作用線方向(ニ)(ホ)が成す角度を極力小さくして、
作動を円滑にする事によって往復動部材(6)とシャッ
タア−ム(5)を直結させ、該ア−ム(5)のシャッタ
(3)側の中程部と下端部に係合部(16)(17)が
形設されて、前記の往復動部材(6)が復動したとき、
シャッタ(3)がわの保持部材(14)に各係合部(1
6)または(17)が係合し、往動によりその係合を解
いて離脱するようになっている。
【0009】そして、中程部の係合部(16)に保持部
材(14)が係合するとシャッタ(3)は供給口(2)
を全開の状態に保持し、下端部の係合部(17)に保持
部材(14)が係合するときは一部開の状態に保持さ
れ、保持部材(14)の各係合部(16)(17)から
の離脱により全閉の状態になるのである。
【0010】これによって、ハンドル(13)を矢印
(ロ)のように押し下げ、シャッタ(3)を上動させな
がらバネ(15)に抗して保持部材(14)を中程部の
係合部(16)に係合させると、シャッタ(3)は仮想
線(ハ)のように全開の状態を保持し、貯溜タンク
(1)内に貯えられた良玄米は供給口(2)から落下
し、計量秤(9)上に載置された袋内に供給される。
【0011】そこで、袋内の良玄米が設定量近くに達す
ると、ソレノイド(7)に瞬間的に通電され、往復動部
材(6)は(ニ)の如く往動してその係合を解いた後、
バネ(15)力により(ホ)のように復動する。そのと
き、シャッタ(3)はその重みによって下動し、シャッ
タ(3)がわに復動していたシャッタア−ム(5)下端
部の係合部(17)に保持部材(14)が係合して、図
1の実線で示すようにシャッタ(3)は供給口(2)を
一部開の状態に保持するようになり、少量ずつ落下させ
るのである。
【0012】そして、計量秤(9)が設定量のものを計
量するとソレノイド(7)に通電されて、往復動部材
(6)は再度往動しシャッタア−ム(5)を仮想線
(ヘ)のように退入して、保持部材(14)から係合部
(17)を離脱させシャッタ(3)は仮想線(ト)のよ
うになって、供給口(2)を全閉にするのである。
【0013】この様にして、シャッタ(3)は全開・一
部開・全閉を繰返して計量秤(9)上に載置する袋に設
定量のものを順次袋詰めする。又、計量の途中で貯溜タ
ンク(1)内の良玄米がなくなり計量作業が終了して
も、シャッタ(3)は全開または一部開の状態を保持す
る様になるから、そのときは操作パネル(P)に設けた
電源スイッチ(S)の「OFF」ボタンを押して操作す
ると、ソレノイド(7)に通電されてシャッタア−ム
(5)は往復動部材(6)を介して前記の(ヘ)のよう
に退入し、シャッタ(3)がわから離脱して前記の全開
または一部開状態の保持を解きシャッタ(3)は供給口
(2)を全閉にする。
【0014】そして、その後において主電源(図示省
略)を「OFF」操作すれば往復動部材(6)は復動す
るとともにシャッタア−ム(5)もまたシャッタ(3)
がわに復動するのである。なお、前記の操作パネル
(P)は貯溜タンク(1)の正面に取付られ、その機能
は図2に示すようなものである。即ち、電源スイッチ
(S)の「ON/ゼロ」ボタンを押すと操作パネル
(P)の電源が入り、また計量値が「0」になり、電源
スイッチ(S)の「OFF」ボタンを押すと操作パネル
(P)の電源が切れるとともに前述のようにソレノイド
(7)に通電され、「計量設定値の確認・変更」をした
いとき、確認・変更ボタンを押すと「計量モニタ−」に
計量設定値が表示され、「計量設定値」を増加させると
きは「増」のボタンを、減少させる場合は「減」のボタ
ンを押す。また、「袋数表示モニタ−」には計量した袋
数が表示され、そのときこの表示モニタ−の数を「増」
に修正するときは「増」のボタンを、「減」に修正する
ときは「減」のボタンを押し一桁から順次修正可能で、
「増」・「減」のボタンを同時に押すと「0」表示にな
るようになっている。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、貯溜タン
ク(1)下部の供給口(2)に回動自在のシャッタ
(3)を枢着し、このシャッタ(3)と離脱・係合する
2段構成の係合部(16)(17)を有するシャッタア−ム
(5)を具備し、計量秤(9)の設定量の計量によって
ソレノイド(7)を介して作動し、前記の係合部(16)
(17)とシャッタ(3)との離脱・係合によって前記供
給口(2)を全開・一部開・全閉に切換える穀類自動計
量器を電気的に操作する操作パネル(P)において、電
源スイッチ(S)の「ON/ゼロ」ボタンを押すと、操
作パネル(P)に電源が入り計量値が「0」に設定さ
れ、電源スイッチ(S)の「OFF」ボタンを押すと操
作パネル(P)の電源が切れる様に構成し、更に「計量
設定値の確認・変更」をしたいとき、ボタンを押すと
「計量モニタ−」や「袋数表示モニタ−」に計量設定値
が表示され、該計量設定値を増加させるときは「増」の
ボタンを、減少させる場合は「減」のボタンを押し、
「増」・「減」のボタンを同時に押すと「0」表示にな
るように操作パネル(P)を構成し、貯溜タンク(1)
の正面に取付けたので、設定値の修正に際しても都度
「ゼロ設定」ボタンを押して設定値を再入力することな
く、本発明は確認・変更ボタンを押すことによって、計
量設定値の増減を一桁から任意修正が可能になり、計量
設定値の入力操作や修正操作を貯溜タンク(1)の正面
で簡易にする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す側面図である。
【図2】操作パネルの拡大図である。
【図3】本発明に係わる穀類自動計量器を一体的に付設
する米選機の斜視図である。
【符号の説明】
1 貯溜タンク 2 供給口 3 シャッタ 4 支持体 5 シャッタア−ム 6 往復動部材 7 ソレノイド 9 計量秤 A 前側板 B 後側板 P 操作パネル S 電源スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯溜タンク(1)下部の供給口(2)に
    回動自在のシャッタ(3)を枢着し、このシャッタ
    (3)と離脱・係合する2段構成の係合部(16)(17)
    を有するシャッタア−ム(5)を具備し、計量秤(9)
    の設定量の計量によってソレノイド(7)を介して作動
    し、前記の係合部(16)(17)とシャッタ(3)との離
    脱・係合によって前記供給口(2)を全開・一部開・全
    閉に切換える穀類自動計量器を電気的に操作する操作パ
    ネル(P)において、電源スイッチ(S)の「ON/ゼ
    ロ」ボタンを押すと、操作パネル(P)に電源が入り計
    量値が「0」に設定され、電源スイッチ(S)の「OF
    F」ボタンを押すと操作パネル(P)の電源が切れる様
    に構成し、更に「計量設定値の確認・変更」をしたいと
    き、ボタンを押すと「計量モニタ−」や「袋数表示モニ
    タ−」に計量設定値が表示され、該計量設定値を増加さ
    せるときは「増」のボタンを、減少させる場合は「減」
    のボタンを押し、「増」・「減」のボタンを同時に押す
    と「0」表示になるように操作パネル(P)を構成し、
    貯溜タンク(1)の正面に取付けた事を特徴とする穀類
    自動計量器の操作パネル。
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