JP3142807U - 脱着可能な正絹袖の襦袢 - Google Patents
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Abstract
【課題】袖の部分だけ正絹を使用する和服用の肌着において、洗濯前及び洗濯後の処理を容易とした襦袢を提供する。
【解決手段】汚れが著しいのは肌着であることに着目し、薄手の生地で構成される胴体部に、正絹の袖を縫いつけた襦袢を肌着の上に着用することを特徴とする。また肌着への固定を確実にし、尚且つ肌着への脱着が容易にできるように、オープンファスナーを取り付けたことを第2の特徴とするものである。
【選択図】図2
【解決手段】汚れが著しいのは肌着であることに着目し、薄手の生地で構成される胴体部に、正絹の袖を縫いつけた襦袢を肌着の上に着用することを特徴とする。また肌着への固定を確実にし、尚且つ肌着への脱着が容易にできるように、オープンファスナーを取り付けたことを第2の特徴とするものである。
【選択図】図2
Description
本考案は肌着に脱着可能な正絹袖を用いた襦袢に関する。
着物の着付けを概略説明すると、先ず肌着、腰巻を地肌にまとい、次に長襦袢を着て、その上に着物を着て帯を巻くことで着付けが完了する。
長襦袢は特に袖の部分に正絹を使用することが多く、またその方が伝統的な着物においては正当的でもあるが、汚れた場合の洗濯には気遣いと費用が掛かり、それらを解消するために、肌着に袖の部分だけ正絹袖を縫いつけ、肌着を洗濯する場合にはその袖を取り外し、洗濯後にまた袖を縫いつける手間をかけているのが実情である。
長襦袢は特に袖の部分に正絹を使用することが多く、またその方が伝統的な着物においては正当的でもあるが、汚れた場合の洗濯には気遣いと費用が掛かり、それらを解消するために、肌着に袖の部分だけ正絹袖を縫いつけ、肌着を洗濯する場合にはその袖を取り外し、洗濯後にまた袖を縫いつける手間をかけているのが実情である。
これらの手間を解消するため、最近では肌着に化学繊維でできた袖を取り付けた襦袢が市販されているが、本来の着物の風合いや着心地を考慮すると、正絹袖が良いことは被着者にとっては十分理解されており、また不満の要因でもある。
これらの課題解決のため、襦袢の袖をボタンで脱着できる襦袢が出願されているが、袖の部分をボタンで取り付け取り外しを行うため、着用時の接合部の袖のめくれや、装着感に課題が残る。
実登3133952号
これらの課題解決のため、襦袢の袖をボタンで脱着できる襦袢が出願されているが、袖の部分をボタンで取り付け取り外しを行うため、着用時の接合部の袖のめくれや、装着感に課題が残る。
前述の化学繊維を用いた袖の場合は、洗濯時における気遣いや費用の面で効果があるが、正絹の風合いは犠牲となり、被着者にとっては大きな不満である。また、肌着に正絹の袖を縫いつける場合は、取り外し取り付けの手間が、被着者にとって大きな負担である。
本考案は前述の課題を解決するために考案されたもので、汚れが著しいのは肌着であることに着目し、薄手の生地で構成される胴体部に、正絹の袖を縫いつけた襦袢を肌着の上に着用することを特徴とする。また肌着への固定を確実にし、尚且つ肌着への脱着が容易にできるように、オープンファスナーを取り付けたことを第2の特徴とするものである。
この脱着可能な正絹袖の襦袢により、洗濯時は肌着を取り外し、肌着のみを洗うことができる。更に、袖に正絹を使用でき、取り外し取り付けも容易におこなうことが可能となり、被着者の手間や負担を解消することができる。
襦袢の胴体部4に薄手のネット状の生地を使用することで、襦袢の汚れを最小限に抑え、且つ通気性を良くし蒸れ等を抑制することが可能となる。
本考案の構成について、実施例を基に図面を引用して説明する。
図1は本考案の正面図である。薄手の生地で襦袢の胴体部4を構成し、この肩口から左右に正絹袖5を取り付ける。この正絹袖の襦袢を肌着1の上にまとうことで、襦袢の袖として機能する。
襦袢胴体部4の生地は、薄手のネット状のものが通気性の面で好ましく、薄手で目の粗い生地であればよいが、それに限定するものではない。袖の取り付けは、綿製または絹製の糸にて、手縫いまたはミシン等による機械縫いで行う。
図2はオープンファスナーを取り付けた本考案の正面図である。薄手の生地で襦袢の胴体部4を構成し、この肩口から左右それぞれに正絹袖5を取り付ける。更に、胴体部4の衿付けに沿って右下前衿から衿の後ろ側まで右オープンファスナー2を取り付け、同様に左下前衿から衿の後ろ側まで左オープンファスナー3を取り付けることで正絹袖の襦袢を構成する。
肌着にも図3に示すように、衿付けに沿って右下前衿から衿の後ろ側まで、襦袢と対になる右オープンファスナー2を取り付け、同様に左下前衿から衿の後ろ側まで、襦袢と対になる左オープンファスナー3を取り付ける。この肌着と前述の正絹袖の襦袢をオープンファスナーで接合して着用する。このオープンファスナーにより、正絹袖の襦袢と肌着1への取り付け取り外しを行うことで、脱着が容易となる。
襦袢胴体部4の生地は、薄手のネット状のものが通気性の面で好ましく、薄手で目の粗い生地であればよいが、それに限定するものではない。袖の取り付けは、綿製または絹製の糸にて、手縫いまたはミシン等による機械縫いで行う。
脱着の手段としてはオープンファスナーが好ましく、面オープンファスナー、ボタン等でもよい。オープンファスナーの取り付けは、左右2箇所が脱着し易さにおいて好ましいが、左から右または右から左へ一周するように取り付けてもよい。面オープンファスナーやボタンの場合は、ある間隔をおいて取り付けるのがよい。
この正絹袖の襦袢は工業生産が可能であり、あらたな着付け用肌着、襦袢として、供給者において生産、販売が可能である。
1 肌着
2 右オープンファスナー
3 左オープンファスナー
4 胴体部
5 正絹袖
2 右オープンファスナー
3 左オープンファスナー
4 胴体部
5 正絹袖
Claims (4)
- 薄手の生地で襦袢の胴体部4を構成し、この肩口から左右それぞれに正絹袖5が取り付けたことを特徴とする脱着可能な正絹袖の襦袢。
- 胴体部4の衿付けに沿って、右下前衿から衿の後ろ側まで及び左下前衿から衿の後ろ側までの2箇所にオープンファスナー2及びオープンファスナー3が取り付けられた襦袢と、衿付けに沿って右下前衿から衿の後ろ側まで及び左下前衿から衿の後ろ側までの2箇所に、襦袢と対になるオープンファスナー2及びオープンファスナー3が取り付けられた肌着とで構成されることを特徴とする請求項1記載の脱着可能な正絹袖の襦袢。
- オープンファスナーを面オープンファスナーまたはボタンに換えたことを特徴とする請求項2記載の脱着可能な正絹袖の襦袢。
- 襦袢の胴体部4に薄手のネット状の生地を使用したことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の脱着可能な正絹袖の襦袢。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008002428U JP3142807U (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 脱着可能な正絹袖の襦袢 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008002428U JP3142807U (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 脱着可能な正絹袖の襦袢 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3142807U true JP3142807U (ja) | 2008-06-26 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008002428U Expired - Fee Related JP3142807U (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | 脱着可能な正絹袖の襦袢 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3142807U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106056A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Unifast Co Ltd | ジャケット |
-
2008
- 2008-04-16 JP JP2008002428U patent/JP3142807U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2011106056A (ja) * | 2009-11-18 | 2011-06-02 | Unifast Co Ltd | ジャケット |
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